ABMツールおすすめ15選比較。実行フェーズ別の選び方と費用相場を解説

「ABMを始めたいが、結局どのツールを入れればいいのかわからない」
「ターゲット企業リストは作れたのに、アプローチしても反応がない」

ABMツールと呼ばれるものには、狙うべき企業を選ぶツール、いま検討している企業を見つけるツール、すでにある接点を企業単位でまとめ直すツールなど、役割がまったく違うものが同じ名前で並んでいます。

そのため、自社が詰まっている工程と違う場所を強化しても商談は増えません。そもそも狙う企業が定まっていない状態で配信ツールを入れても、届く先が変わらないのと同じです。

本記事では、ABMツールを「①誰を狙うか ②いつ・誰に当たるか ③どう深耕するか ④何で回すか」というABMの実行フェーズで4タイプに分類し、おすすめの15サービスをタイプ別に紹介します。7つの質問に答えるだけで自社に合うタイプがわかる診断ツールも用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもABM(アカウントベースドマーケティング)とは?

ABM(Account Based Marketing)とは、受注につながる可能性が高い企業をあらかじめ特定し、その企業に絞ってマーケティングと営業のリソースを集中させる手法です。ABMの「アカウント」は個人ではなく企業を指します。

従来のリード獲得型のマーケティングは、まず個人単位でリードを大量に集め、その中から確度の高い人を絞り込んでいく進め方でした。ABMはこの順序が逆になります。先に「この100社から受注を取る」と決め、その企業のなかにいる複数の関係者へ、部門をまたいで接触していきます。

観点従来のリード獲得型ABM
数える単位個人(リード)企業(アカウント)
進め方の順序数を集めてから絞り込む狙う企業を決めてから接触する
主な指標リード数・CPL(1件あたり獲得単価)ターゲット企業内の商談数・受注額
向いている商材単価が低く、決裁者が1〜2人単価が高く、決裁に複数部門が関わる
成果が出るまで数週間〜数ヶ月半年〜1年

この違いから、ABMが機能しやすいのは「1件あたりの受注額が大きく、決裁に複数の部門が関わる商材」だとわかります。受注単価が数万円で、担当者ひとりの判断で決まる商材であれば、企業を絞り込むより数を集めるほうが効率的です。

一方で、受注単価が数百万円規模になり、情報システム部門・事業部門・購買部門がそれぞれ関与するような商材では、リードを1件ずつ追いかけても決裁までたどり着けません。企業全体を1つの攻略対象として捉え直す必要が出てきます。

ABMツールと「インテントセールスツール」「企業データベース」の違い

ABMツールを調べていると、よく似た名前のツールが次々に出てきます。名称は違っても機能が重なっているものが多く、ここを整理しないまま比較すると同じようなツールを2つ契約してしまうことになります。

呼び方中心にある機能ABMにおける役割
企業データベース業種・規模・エリアなどの条件で企業情報を検索・抽出①狙う企業を決めるフェーズ
インテントセールスツール検索・閲覧行動から「いま検討している企業」を検知②当たるタイミングを決めるフェーズ
営業リスト作成ツールアプローチ先の企業リストと連絡先を作成①〜②の実務作業
ABMツール上記を含み、企業単位で施策を設計・実行・効果測定①〜④を通して支える

つまり、ABMツールは特定の機能を指す言葉ではなく、「企業単位でマーケティングと営業を回すための道具」の総称です。実際、本記事で紹介する15サービスも、企業データベースを出発点にしたものからMA(マーケティングオートメーション)を出発点にしたものまで幅があります。

「まずアプローチ先の企業データそのものが欲しい」という段階であれば、ABMツールより企業データベースから検討したほうが費用を抑えられます。

関連記事:企業データベースおすすめ14選比較。用途別4タイプの選び方と料金相場まで解説

また、「いま検討している企業だけに当たりたい」という目的が明確な場合は、インテントセールスツールという括りで比較したほうが選択肢を絞り込みやすくなります。

関連記事:インテントセールスツールおすすめ11選。タイプ別の選び方と費用相場を解説

ABMツールでできること

ABMツールが担う機能は、大きく4つのフェーズに整理できます。1つのツールで全フェーズをカバーするものは少なく、2〜3種類を組み合わせて使うのが一般的です。

機能カテゴリ役割担うフェーズ
企業データベース検索業種・規模・エリア・利用ツールなどの条件でターゲット企業を抽出① 選定
既存顧客分析・類似企業抽出受注実績のある顧客の共通項を分析し、似た企業を自動でリストアップ① 選定
データクレンジング・名寄せSFA/CRM内の表記ゆれ・重複を統合し、企業単位で顧客を1つにまとめる① 選定/③ 可視化
インテントデータ検知Web上の検索・閲覧行動から、いま検討段階にある企業を特定② タイミング
外形シグナル検知求人開始・資金調達・拠点移転・役員変更などの企業の動きを検知② タイミング
キーパーソン特定組織図・部署情報・人物データから、決裁に関わる担当者を割り出す② タイミング
マルチチャネルアプローチメール・広告・フォーム・手紙・電話など複数の経路で接触② タイミング
企業単位のWeb行動可視化自社サイトの訪問企業を特定し、どのページを何回見たかを企業別に集計③ 可視化
コンテンツのパーソナライズ訪問企業の属性に応じて表示するコンテンツやCTAを出し分ける③ 可視化
ターゲットアカウント管理狙う企業に重要度(ティア)を設定し、進捗を一覧で管理④ 運用基盤
アカウントエンゲージメントスコア企業ごとの接触量・反応量をスコア化し、優先順位を判断④ 運用基盤
効果測定・アトリビューションどの施策がターゲット企業の商談・受注に貢献したかを測定④ 運用基盤

注目すべきは、これらの機能が「企業単位」で動く点です。従来のMAツールがリード単位でスコアを持つのに対し、ABMツールは同じ企業に属する複数のリードをひとまとめにして評価します。情報システム部の担当者と事業部の部長が別々に資料をダウンロードしていた場合、リード単位では2件の低スコアですが、企業単位では「複数部門が動いている有望企業」と判定できます。

すでにMAツールを導入している場合、ABM機能が標準搭載されているケースもあります。新たにツールを増やす前に、手元のMAで何ができるかを確認しておくと無駄な投資を避けられます。

関連記事:MAツールおすすめ20選比較。独自調査でわかった売上が上がる企業の特徴から選び方まで

ABMツールの費用相場

ABMツールの費用は、担うフェーズによって大きく変わります。同じ「ABMツール」でも、月額1万円台から始められるものと、月額30万円台からしか選べないものが混在しています。

まずはフェーズ別の相場です。

タイプ初期費用の目安月額の目安主な課金形態無料で試せるか
ターゲット選定型0円〜150,000円〜月額固定+利用アカウント数無料トライアル・従量課金プランあり
インテント起点アプローチ型200,000円〜200,000円〜月額固定+アカウント数原則なし(トライアルは要相談)
接点可視化・個社最適型120,000円〜12,000円〜月額固定+APIリクエスト数無料プランあり
ABM運用基盤型0円〜840,000円60,000円〜月額固定(登録リード数で変動)無料プランあり

もっとも高額になりやすいのはインテント起点アプローチ型です。Web上の検索行動データを継続的に取得・解析する仕組みが必要になるため、月額20〜30万円台からの設定が中心になります。一方で接点可視化・個社最適型は、すでにある自社サイトの訪問データを企業単位に変換する役割のため、月額1万円台から導入できるものもあります。

なお、本記事で紹介する15サービスのうち、金額が判明しているのは6サービスにとどまります。残りは要問い合わせのため、複数社から見積もりを取らないと総額が読めません。

月額以外にかかる費用を見落とさない

ABMツールの予算を組むとき、月額料金だけを見て「年間360万円」と積んでしまうと、実際の請求額と合わなくなります。ABMツールは月額以外に発生する費用が多いカテゴリです。

以下は、実際に金額が判明しているものを中心に整理した一覧です。

費用項目発生タイミング金額の目安(該当するサービス例)
初期費用・セットアップ費契約時に1回どこどこJP:120,000円(JavaScript)/360,000円(REST API)、
ウルテク:200,000円〜
オンボーディング費(必須のケースあり)契約時に1回HubSpot Marketing Hub:Professional 360,000円/Enterprise 840,000円
外部システム連携の設定導入時〜運用中ウルテク:データ連携設定を月額50,000円〜のオプションとして設定
伴走支援・コンサルティング運用中に継続ウルテク:Support 月額500,000円〜/Full Support 月額1,000,000円〜
従量課金分の超過運用中に変動登録リード数・データ取得件数の上限を超えた分
データ整備・名寄せの初期作業導入〜3ヶ月自社工数(SFA/CRMのデータ量に比例)

特に注意が必要なのがオンボーディング費用です。HubSpot Marketing Hub の Professional プランは月額96,000円ですが、契約時に360,000円のオンボーディング費用が必須で発生します。初年度の総額は約151万円となり、月額だけで計算した約115万円とは36万円の差が出ます。

伴走支援の有無でも総額は大きく動きます。ウルテクの場合、ツール利用のみの Basic プランは月額200,000円ですが、運用サポートが付く Support プランは月額500,000円、活用定着まで支援する Full Support プランは月額1,000,000円と、同じツールで5倍の開きがあります。社内に専任担当がいない場合、実質的に選べるのは上位プランだけになるという点は、見積もりを取る前に把握しておきたいところです。

そしてもっとも見落とされやすいのが、金額として請求されないデータ整備の工数です。ABMツールは既存のSFA/CRMのデータと突き合わせて初めて力を発揮しますが、そのデータに表記ゆれや重複が多いと、名寄せの結果が合わずに使い物になりません。導入から実際に使い始めるまでに数ヶ月かかるケースは珍しくないため、契約開始月から効果を見込んだ予算計画は立てないほうが安全です。

投資回収は受注単価から逆算する

ABMツールの費用は、他のマーケティングツールと比べて高額です。そこで先に確認しておきたいのが、「その金額を、自社の受注単価で回収できるのか」という点です。

回収に必要な追加受注数は、次の式で計算できます。

年間ツール費用 ÷(平均受注単価 × 粗利率)= 回収に必要な年間の追加受注数

粗利率を50%と仮定した場合の目安が以下です。

平均受注単価年間144万円のツール(月12万円)年間360万円のツール(月30万円)年間600万円のツール(月50万円)
100万円2.9件7.2件12.0件
300万円1.0件2.4件4.0件
500万円0.6件1.5件2.4件
1,000万円0.3件0.8件1.2件

この表からわかるのは、受注単価が100万円前後の商材で月額30万円のツールを入れると、年間7件超、月あたり0.6件の追加受注が継続的に必要になるという点です。既存の営業活動にこれを上乗せできるかどうかが、導入判断の分かれ目になります。

逆に受注単価が500万円を超える商材であれば、年間1〜2件の追加受注で回収できる計算です。ABMがエンタープライズ向けの高単価商材と相性が良いと言われるのは、この構造によります。

ただし、この逆算には注意点が2つあります。1つは、ABMツールの効果が出るまでに半年前後かかることです。契約初年度は投資期間と割り切り、2年目以降で回収する前提の計画にしておく必要があります。

もう1つは、追加受注のすべてがツールの成果とは限らないことです。導入前の商談数・受注数を記録しておき、ターゲット企業からの商談だけを切り分けて計測できる状態にしてから始めましょう。この切り分けができていないと、更新のタイミングで効果を説明できなくなります。

予算別に現実的な選択肢

月あたりに使える予算から現実的な打ち手を整理すると、次のようになります。

月予算現実的な打ち手向いている企業
5万円以内自社サイトの訪問企業を可視化するツール、または従量課金型の企業データ取得から着手ABMを試したいが、まず社内で効果を示す必要がある企業
10〜20万円MA基盤のABM機能を使い、ターゲット企業の管理と効果測定の型をつくるすでにMAを導入済みで、企業単位の運用に切り替えたい企業
20〜40万円企業データベースでターゲットを選定し、リスト作成から内製で回す営業企画の専任担当がいて、アプローチは自社で実行できる企業
40万円以上インテントデータでタイミングを検知し、アプローチ実行まで含めて仕組み化受注単価が高く、ABMを主要チャネルとして位置づける企業

予算が限られている場合は、月額1万円台から始められる企業単位のWeb行動可視化から着手し、「どの企業が自社に関心を持っているか」を実データで確認してから投資額を上げていくのが安全です。最初から高額なインテントツールを入れても、社内にアプローチする人がいなければ数字は動きません。

ABMツールを選ぶ際に確認すべき5つの比較ポイント

ABMツールは、機能が多いものを選べばよいというわけではありません。次の5つのポイントで比較しましょう。

  • 自社がABMのどのフェーズでつまずいているか
  • 保有企業データの件数と粒度
  • 「検討タイミング」を捉えられるか
  • 既存のSFA/CRM/MAと連携・名寄せできるか
  • 料金体系と、運用に必要な社内リソース

自社がABMのどのフェーズでつまずいているか

もっとも重要なのがこのポイントです。ABMは「①誰を狙うか決める → ②いつ・誰に当たるか決める → ③接点を企業単位で深耕する → ④全体を回す」という4つのフェーズで進みますが、ツールが担えるのはこのうち1〜2フェーズだけです。詰まっている場所とツールの役割がずれていると、どれだけ高機能なツールを入れても成果は変わりません。

自社の状況を判断する目安は次のとおりです。

  1. ターゲット企業リストが固まっておらず、誰を狙うかから決めたい
  2. リストはあるが、アプローチしても反応が返ってこない
  3. 名刺やサイト流入はあるが、どの企業が動いているか見えない
  4. ①〜③を別々のツールでやっていて、効果測定ができていない

特に多いのが①と②の取り違えです。「リストはあるのに反応がない」状態でターゲット選定型のツールを入れても、より精度の高いリストが増えるだけで、アプローチの結果は変わりません。この場合に必要なのは、検討タイミングを捉えるインテント型のツールです。

保有企業データの件数と粒度

ターゲット企業を抽出する以上、元になる企業データベースの規模は成果に直結します。ただし、各社が掲げる件数は数え方の単位が違うため、数字の大小だけで比較すると判断を誤ります。

本記事で紹介するサービスの件数を並べると、次のようになります。

  • SalesNow:1,600万件超(法人・組織単位)
  • ユーソナー:1,250万超(拠点単位)
  • infobox:580万社(法人登記単位)
  • Sales Marker:560万社以上(法人単位)+人物950万件以上
  • Mazrica Target:560万件以上
  • XAION Sales:550万(企業)+1,000万(人物)
  • SalesRadar:110万社

日本国内の法人数はおよそ400万社台とされているため、それを大きく超える数値は拠点・事業所・組織まで含めた件数だと考えられます。確認すべきは総数ではなく、粒度です。本社だけを1件と数えるのか、支社・工場・部署まで分けて持っているのかで、実際に使えるかどうかが変わります。

たとえば全国の製造拠点を狙う商材であれば、本社住所しか持っていないデータベースでは使えません。反対に決裁が本社に集約される商材であれば、拠点データが多くても意味がありません。自社の商材でアプローチする先が本社なのか現場なのかを先に決めてから、件数を見ましょう。

あわせて確認したいのが、企業データの更新頻度です。infobox は3ヶ月ごとにデータの更新・検証を行い、SalesNow はデータを毎日更新しています。リストの精度は件数よりも鮮度に左右されるため、更新頻度を提示しているかどうかは信頼性の判断材料になります。

「検討タイミング」を捉えられるか

ABMで成果を分けるのは、リストの精度そのものよりも「当たるタイミング」です。同じ企業でも、検討していない時期に連絡すれば断られ、検討中に連絡すれば商談になります。

ただし、「インテントデータ対応」と書かれていても、その中身はサービスごとに大きく違います。主に3つの方式に分かれます。

方式何を見ているか該当するサービス例
検索行動型外部メディアでの検索キーワード・閲覧履歴Sales Marker、ウルテク
オープンデータ構造化型求人開始・広告出稿・資金調達・人事異動などの公開情報XAION Sales
外形シグナル型ニュース・採用開始・従業員増加・拠点移転・代表者変更SalesRadar

検索行動型は「まさに今調べている企業」を捉えられる反面、自社サイト外のデータを扱うため費用が高くなります。外形シグナル型は費用を抑えやすい一方で、捉えられるのは企業の状況変化であり、自社商材への関心そのものではありません。

自社サイトへの流入がすでにある場合は、外部のインテントデータを買う前に、いま来ている企業を可視化するほうが先です。すでに関心を持って訪問している企業が、社内で放置されているケースは少なくありません。

既存のSFA/CRM/MAと連携・名寄せできるか

ABMツールは単体で完結しません。抽出した企業リストをSFAに流し込み、そこで生まれた商談を追跡できて初めて効果を測定できます。連携できないツールを選ぶと、CSVの手作業でのやり取りが発生し、運用が続かなくなります。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 自社が使っているSFA/CRMと標準連携できるか(多くはSalesforce・HubSpotに対応)
  • 連携が一方向か双方向か(商談結果をツール側に戻せるか)
  • 名寄せの精度と、重複データの扱い

特に見落とされやすいのが名寄せです。同じ企業が「株式会社〇〇」「(株)〇〇」「〇〇(旧商号)」として別レコードで登録されていると、企業単位の集計ができません。SalesRadar は約90%の名寄せ精度を掲げており、Sansan Data Hub は独自の企業コードを付与して一意に特定する仕組みを持っています。

SFAをまだ導入していない、あるいは入れ替えを検討している段階であれば、ABMツールより先にSFA側を固めたほうが手戻りがありません。

関連記事:SFAツール16選比較。営業支援システムのタイプ別おすすめと選び方

料金体系と、運用に必要な社内リソース

最後に確認すべきは、費用と運用体制のバランスです。ABMツールは「導入して終わり」にならないカテゴリで、リストを見て動く人がいなければ成果は出ません。

料金面では、月額だけでなく契約期間の縛りも確認しましょう。Sales Marker はライトプランで6ヶ月〜、スタンダード以上は12ヶ月〜という契約期間が設定されています。効果測定に半年かかることを考えると、実質的に1年単位のコミットになります。

運用体制の面では、伴走支援の有無が判断材料になります。専任担当がいない状態でツールだけを契約すると、リストは出るが誰も追わない状態になりがちです。ウルテクのように運用サポート込みのプランを用意しているサービスや、Sales Marker のように専任コンサルタントが伴走する体制を持つサービスであれば、社内リソースが薄くても回せる可能性があります。

判断のために確認したいのは次の3点です。

  • ツール操作を担当する人が社内に決まっているか
  • 抽出したリストにアプローチする実行部隊があるか
  • 伴走支援を付けた場合の総額はいくらになるか

ABMツールの選び方

ABMツールは、担う実行フェーズによって役割がまったく異なります。ここではABMツールを4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と向いている企業をご紹介します。

  1. 接点可視化・個社最適型 | 名刺や流入はあるが、どの企業が動いているか見えない場合
  2. ターゲット選定型 | 誰を狙うかがまだ決まっていない場合
  3. インテント起点アプローチ型 | リストはあるが、当たっても反応がない場合
  4. ABM運用基盤型 | ABM施策全体を1つの基盤で回したい場合

① 接点可視化・個社最適型(名刺や流入はあるが、どの企業が動いているか見えない場合)

すでに自社が持っている接点を、企業単位で見えるようにするタイプです。名刺データ、サイト訪問ログ、問い合わせ履歴といったバラバラの接点を1つの企業に束ね、その企業が今どれくらい関心を持っているかを可視化します。

自社サイトへのアクセスをIPアドレスから企業名に変換する機能、訪問企業の属性に応じて表示コンテンツを出し分けるパーソナライズ機能、資料ダウンロード直後に商談化する機能などが該当します。外から新しい企業を連れてくるのではなく、すでに接点のある企業から取りこぼしを減らすのがこのタイプの役割です。

月額1万円台から導入できるサービスもあり、4タイプのなかでもっとも小さく始めやすいのも特徴です。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 自社サイトへのBtoB流入はあるが、問い合わせにつながっていない
  • 展示会やセミナーで集めた名刺が、部署ごとに分散して活用できていない
  • ABMをまず小さく試して、社内で効果を示す必要がある
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
Sansan
要問い合わせ
接点統合・可視化型
契約件数1万1000件超。名刺接点を企業単位のデータ基盤に変換
どこどこJP
初期費用 120,000円/月額 12,000円〜(税抜)
接点統合・可視化型
IPアドレスから100種類以上の企業属性を初回アクセスで取得
TRENDEMON
要問い合わせ
接点統合・可視化型
コンテンツごとのKPI貢献度を測るアトリビューション分析
immedio
要問い合わせ
接点統合・可視化型
サンクスページから1クリックで商談化する接点転換に特化

このタイプのABMツールを見る ⇩

名刺データの整備から着手する場合は、無料で使える名刺管理ツールから試すという進め方もあります。

関連記事:無料の名刺管理ツールおすすめ10選比較。有料との違いからタイプ別の選び方まで解説

② ターゲット選定型(誰を狙うかがまだ決まっていない場合)

企業データベースを起点に、狙うべき企業を絞り込むタイプです。業種・売上規模・従業員数・エリア・利用ツールといった条件で企業を抽出し、アプローチ先のリストをつくります。

このタイプの中核にあるのは、既存顧客の分析機能です。自社ですでに受注できている顧客の共通項をデータから割り出し、「同じ特徴を持つ、まだ接点のない企業」を自動でリストアップします。営業の経験則に頼っていたターゲット定義を、データで再現できる形に置き換えられるのが最大の価値です。

SFA/CRMのデータクレンジングや名寄せ機能を併せ持つサービスが多く、ABMを始める前段の「顧客データを企業単位で整える」工程まで一緒に片付けられる点も特徴です。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • ターゲット企業の定義が営業担当ごとにバラバラで、狙う先が定まっていない
  • SFA/CRMに表記ゆれや重複が多く、企業単位の集計ができていない
  • リストは自社でアプローチできる体制があり、必要なのは精度の高いリストだけ
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
ユーソナー(uSonar)
要問い合わせ
ターゲット選定型
1,250万拠点・120項目超のデータベースで顧客データを企業単位に統合
SalesNow
要問い合わせ
ターゲット選定型
AI時代の企業データインフラ。1,600万件超の法人・組織データを毎日更新
Mazrica Target
初期費用 0円/月額 150,000円〜
ターゲット選定型
AIが組織図・提案骨子・PowerPointまで自動生成
SalesRadar
要問い合わせ
ターゲット選定型
名寄せ精度約90%・70項目以上の企業情報を自動付与

このタイプのABMツールを見る ⇩

なお、アプローチ先の企業リストと連絡先をつくることだけが目的であれば、営業リスト作成に特化したツールのほうが費用を抑えられます。役割の違いを確認してから比較しましょう。

関連記事:営業リスト作成ツールおすすめ10選!3タイプ別の選び方を徹底解説

③ インテント起点アプローチ型(リストはあるが、当たっても反応がない場合)

Web上の行動データから「いま検討している企業」を検知し、そこへ接触するところまでを担うタイプです。リストの精度ではなく、当たるタイミングと当たる担当者を特定することに主眼があります。

検知の方式はサービスによって異なり、外部メディアでの検索キーワードを見るもの、求人・広告出稿・資金調達といった公開情報を構造化するもの、自社サイト外の閲覧行動を推定するものがあります。加えて、メール・広告・フォーム・手紙・電話といった複数の経路でのアプローチ実行機能を備えているサービスが多く、検知からアプローチまでが1つのツールで完結します。

一方で、本記事で紹介する4タイプのなかでもっとも費用が高く、月額20〜30万円台からの設定が中心です。導入前に受注単価から回収可能性を確認しておく必要があります。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • ターゲット企業リストはあるが、テレアポやメールの反応率が上がらない
  • 大企業を狙っているが、決裁に関わるキーパーソンにたどり着けない
  • 受注単価が高く、年間数百万円の投資を数件の受注で回収できる
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
Sales Marker
月額 300,000円台〜
インテント起点アプローチ型
日次50億レコードの検索行動データから接触実行まで自動化
ウルテク(URUTEQ)
初期費用 200,000円〜/月額 200,000円〜(税抜)
インテント起点アプローチ型
クッキーレスの特許技術でサイト外の関心を検知
XAION Sales
要問い合わせ
インテント起点アプローチ型
組織図とAIパワーチャートで決裁構造を可視化
infobox
要問い合わせ
インテント起点アプローチ型
自社の商談ログと企業データを掛け合わせて優先順位を算出

このタイプのABMツールを見る ⇩

検知した企業へ実際に架電・メールで接触する体制が社内にない場合は、ツールだけを入れても商談は増えません。実行部隊の確保もあわせて検討しましょう。

関連記事:インサイドセールスツール15選比較。業務別7タイプ別の失敗しない選び方を解説

④ ABM運用基盤型(ABM施策全体を1つの基盤で回したい場合)

MAツールやマーケティングプラットフォームを土台に、ABMの計画・実行・効果測定を1つの基盤でまとめて回すタイプです。ターゲット企業に重要度(ティア)を設定して管理し、企業ごとの接触量や反応量をスコア化して、どの施策が商談に貢献したかまで測定します。

このタイプの価値は、マーケティングと営業が同じ画面で同じ企業を見られる点にあります。ターゲット選定型やインテント型を別々に導入していると、リストはツールA、メール配信はツールB、商談はSFAと情報が分断されがちですが、運用基盤型であれば企業単位で一本化できます。

ただし、ABM機能は上位プランでのみ利用できるケースが多く、無料プランや下位プランでは使えない点には注意が必要です。すでに同系統のMAツールを導入している場合は、追加契約の前に手元のプランで何が使えるかを確認しましょう。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • ABM施策の効果を、企業単位・部門横断で測定できる状態にしたい
  • マーケティングと営業でターゲット企業の認識がずれている
  • MAの導入・入れ替えとあわせてABMの体制を整えたい
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
HubSpot Marketing Hub
Professional 月額 96,000円〜(年間契約)
ABM運用基盤型
ターゲットアカウントのティア管理とダッシュボードを標準搭載
Adobe Marketo Engage
要問い合わせ
ABM運用基盤型
アカウントエンゲージメントスコアで企業単位の反応を数値化
SHANON MARKETING PLATFORM
月額 60,000円〜
ABM運用基盤型
月額6万円から始められ、IPアドレス解析の企業分析を搭載

このタイプのABMツールを見る ⇩

このタイプは導入して終わりではなく、初期設定と社内定着に工数がかかります。自社だけで進めるのが難しい場合は導入支援の活用も選択肢になります。

関連記事:HubSpot導入支援会社12選。マーケ・営業など目的別の選び方と費用相場

ABMツールおすすめ15選一覧比較表

以下は、本記事で紹介するABMツールの一覧比較表です。

サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
Sansan
要問い合わせ
接点統合・可視化型
契約件数1万1000件超。名刺接点を企業単位のデータ基盤に変換
どこどこJP
初期費用 120,000円/月額 12,000円〜(税抜)
接点統合・可視化型
IPアドレスから100種類以上の企業属性を初回アクセスで取得
TRENDEMON
要問い合わせ
接点統合・可視化型
コンテンツごとのKPI貢献度を測るアトリビューション分析
immedio
要問い合わせ
接点統合・可視化型
サンクスページから1クリックで商談化する接点転換に特化
ユーソナー(uSonar)
要問い合わせ
ターゲット選定型
1,250万拠点・120項目超のデータベースで顧客データを企業単位に統合
SalesNow
要問い合わせ
ターゲット選定型
AI時代の企業データインフラ。1,600万件超の法人・組織データを毎日更新
Mazrica Target
初期費用 0円/月額 150,000円〜
ターゲット選定型
AIが組織図・提案骨子・PowerPointまで自動生成
SalesRadar
要問い合わせ
ターゲット選定型
名寄せ精度約90%・70項目以上の企業情報を自動付与
Sales Marker
月額 300,000円台〜
インテント起点アプローチ型
日次50億レコードの検索行動データから接触実行まで自動化
ウルテク(URUTEQ)
初期費用 200,000円〜/月額 200,000円〜(税抜)
インテント起点アプローチ型
クッキーレスの特許技術でサイト外の関心を検知
XAION Sales
要問い合わせ
インテント起点アプローチ型
組織図とAIパワーチャートで決裁構造を可視化
infobox
要問い合わせ
インテント起点アプローチ型
自社の商談ログと企業データを掛け合わせて優先順位を算出
HubSpot Marketing Hub
Professional 月額 96,000円〜(年間契約)
ABM運用基盤型
ターゲットアカウントのティア管理とダッシュボードを標準搭載
Adobe Marketo Engage
要問い合わせ
ABM運用基盤型
アカウントエンゲージメントスコアで企業単位の反応を数値化
SHANON MARKETING PLATFORM
月額 60,000円〜
ABM運用基盤型
月額6万円から始められ、IPアドレス解析の企業分析を搭載

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    【接点統合・可視化型】のABMツール

    接点統合・可視化型のABMツールは次の4社です。すでにある名刺・サイト訪問・問い合わせの接点を企業単位に束ね、取りこぼしを減らすフェーズを担います。

    Sansan(Sansan株式会社)

    引用:Sansan株式会社

    名刺というオフラインの接点を、企業単位のデータ基盤に変換できるサービスです。名刺・企業情報・営業履歴を一元管理して全社で共有する営業AXサービスとして提供されており、契約件数は1万1000件以上(2025年7月現在)、法人向け名刺管理サービスで13年連続シェアNo.1となっています。

    ABMの文脈で中核になるのがオプションの「Sansan Data Hub」です。SFA・CRM・MAのデータを名寄せし、50を超える属性情報を付与します。企業名・住所・電話番号など9つの情報から企業を一意に特定して独自の企業コードを付与する仕組みのため、表記ゆれや商号変更があっても同じ企業として集計できます。搭載する企業データベースは240万件超、拠点情報は600万件です。

    展示会やセミナーで集めた名刺が部署ごとに分散し、同じ企業への接触が重複しているケースは少なくありません。そうした社内に眠っている接点を企業単位で棚卸ししたい企業に向いています。Salesforce・Marketo・SATORI・HubSpot・kintoneとの連携に対応します(HubSpot連携はSansan Data Hubの契約が必要)。

    担うフェーズ① 接点統合/顧客データ基盤
    保有データ企業データベース240万件超、拠点情報600万件
    タイミング検知名刺・営業履歴の可視化が中心
    主な連携先Salesforce/Marketo/SATORI/HubSpot/kintone
    料金目安要問い合わせ

    どこどこJP(株式会社Geolocation Technology)

    引用:株式会社Geolocation Technology

    自社サイトを訪れた企業を、IPアドレスから初回アクセスの時点で特定できるサービスです。組織名・組織業種・組織規模(資本金、従業員数)・接続環境情報など、100種類以上の属性情報を取得できます。約1,000社に導入されています。

    取得した企業属性を使って、訪問者のセグメンテーションやコンテンツの出し分けが可能です。たとえば大企業からのアクセスと中小企業からのアクセスで表示するCTAを変えるといった、企業単位のパーソナライズをサイト上で実現できます。JavaScript APIとREST APIの2つの提供形態があり、Google Analytics連携やWordPressプラグインも用意されています。

    Salesforce Pardot・SATORI・Marketo・SHANON MARKETING PLATFORM・MAJINといったMAツールとの連携実績があり、すでに導入しているMAに企業属性を流し込む使い方ができます。まず「どの企業が自社サイトを見ているか」を実データで確認したい段階に適しています。

    担うフェーズ① 接点統合/サイト訪問企業の可視化
    保有データIPアドレスに紐づく100種類以上の属性情報
    タイミング検知自社サイト訪問時の企業判別(初回アクセス時点)
    主な連携先Salesforce Pardot/SATORI/Marketo/SHANON/MAJIN/Google Analytics
    料金目安初期費用 120,000円/月額 12,000円〜(税抜・JavaScriptシングルサイト)

    TRENDEMON(トレンデーモン)

    引用:TRENDEMON

    コンテンツごとのKPI貢献度を測るアトリビューション分析に強みを持つサービスです。どのコンテンツが商談や受注につながったのかを可視化し、ユーザージャーニー全体のなかでの各記事・各資料の役割を明らかにします。

    分析だけでなく、パーソナライズされたレコメンデーション機能を備えている点が特徴です。訪問者の閲覧履歴に応じて次に読むべきコンテンツを提示し、合理的に見込み客を育成していく設計になっています。加えてWeb接客機能と簡易アンケート機能も搭載しています。

    対象としているのは、コンテンツマーケティングに一定量を投資しており、その成果を明確にしたいBtoB企業です。SalesforceやMarketoをはじめとするMAツール・CRMとの連携に対応するため、コンテンツの貢献度を既存の商談データと突き合わせて評価できます。

    担うフェーズ① 接点統合/コンテンツ貢献度の可視化
    保有データ自社サイトの行動データを解析
    タイミング検知ユーザージャーニー分析による検討段階の推定
    主な連携先Salesforce/Marketo などのMA・CRM
    料金目安要問い合わせ

    immedio(株式会社immedio)

    引用:株式会社immedio

    資料ダウンロード直後のサンクスページから、1クリックで商談を確定させることに特化したAIインサイドセールスサービスです。ホワイトペーパーをダウンロードした見込み客が、そのまま日程調整まで完了できる導線をつくります。問い合わせから初回接触までの時間差で失注するケースを減らせます。

    ABMの観点で重要なのが突合機能です。入力されたメールアドレスや法人番号をもとに、SalesforceやHubSpot上のリード・取引先と自動で突合し、既存顧客なのか新規なのかを判別します。さらにメールドメイン情報からAIが企業情報をリサーチし、「商談差配フローチャート」で企業属性に応じて担当者を自動で振り分けます。ターゲット企業からの問い合わせだけを優先的に上位の営業担当へ回すといった運用が可能です。

    導入企業では、商談化率133%改善(平均)、問い合わせ対応の4割工数削減といった成果が出ています。想定顧客として「サービス資料やホワイトペーパーを活用するマーケティング施策を行う企業を中心に、SaaS・IT・人材・不動産など幅広い業種」を挙げています。

    担うフェーズ① 接点統合/企業判別による商談転換
    保有データAI企業分析でメールドメインから企業情報を取得
    タイミング検知資料ダウンロード・問い合わせ発生時点での企業突合
    主な連携先Salesforce/HubSpot/Pardot/Marketo/Sansan/Zoom/Slack
    料金目安要問い合わせ(利用機能とユーザー数により変動)

    【ターゲット選定型】のABMツール

    ターゲット選定型のABMツールは次の4社です。企業データベースを起点に、狙うべき企業を絞り込むフェーズを担います。

    ユーソナー(ユーソナー株式会社)

    引用:ユーソナー株式会社

    バラバラに散らばった顧客データを、企業単位に統合し直すことに特化したサービスです。同社が保有する企業データベース「LBC」を軸に、SFA・MA・名刺データ・取引先マスタといった社内に分散した情報を1つの企業として名寄せします。ABMを始める前段で必ず発生する「同じ企業が複数レコードに分かれている」という問題を解消できます。

    LBCは全国の事業所など1250万を超える拠点に独自コードを付与して構造化したデータベースで、系列関係・業種・売上高・利益・従業員数など120項目以上の属性情報を一元管理しています。系列関係まで保持している点が特徴で、グループ会社をまたいだ攻略が必要な商材でも、親会社と子会社の関係を踏まえたターゲティングができます。

    Salesforce・HubSpot・Dynamics 365・kintone それぞれに専用の連携方法を用意しているため、すでに使っているSFA/CRMを入れ替えることなく導入できます。新規アプローチリストの作成や与信・取引先チェックにも対応しており、顧客データの整備から着手したい企業に向いています。

    担うフェーズ② ターゲット選定/顧客データ統合
    保有データLBC:1250万超の拠点、120項目以上の属性情報
    タイミング検知データ統合・名寄せが中心
    主な連携先Salesforce/HubSpot/Dynamics 365/kintone
    料金目安要問い合わせ

    SalesNow(株式会社SalesNow)

    引用:株式会社SalesNow

    1,600万件超の法人・組織データを収録したAI時代の企業データインフラです。業種・規模・エリアといった基本情報に加えて、最新ニュース・IR・採用情報・利用サービスまで自動で収集し、データは毎日更新されるため、リストの鮮度が落ちにくい構造になっています。顧客データの名寄せ・エンリッチメントから、APIやMCPによる社内AIへの接続まで担う企業データ基盤でもあります。

    SFA/CRMと自動連携し、過去の商談履歴と企業データを統合分析することで「勝ちやすい企業像」を自動抽出できます。Salesforce・HubSpotそれぞれに専用の連携機能を用意しており、企業属性の自動付与、コンタクトと会社の名寄せ、重複チェックの自動化まで対応します。受注実績からターゲット条件を組み立て直したい場合に有効です。

    導入事例は大手メーカー・金融決済からIT/SaaS・人材まで幅広く、企業規模で絞り込める形で50社以上が公開されています。API・MCPにも対応しているため、自社の業務フローに組み込んだ使い方もできます。名寄せ・データクレンジング機能も備えているため、既存のCRMを整えながらターゲットを広げていけます。

    担うフェーズ② ターゲット選定/顧客データ整備
    保有データ1,600万件超の法人・組織データ、毎日更新
    タイミング検知最新ニュース・IR・採用情報・利用サービスの自動収集
    主な連携先Salesforce/HubSpot/API/MCP
    料金目安要問い合わせ(SalesNow Lite は月額0円・1件55円 税込/最低100件)

    Mazrica Target(株式会社マツリカ)

    引用:株式会社マツリカ

    ターゲット選定から提案書の骨子作成まで、商談を前に進めるところまで踏み込んだAI企業データベースです。560万件以上の企業データベースとWeb公開情報、自社のCRM/SFAデータを統合し、AIがターゲットリストの生成と優先順位付けを行います。

    特徴的なのがAIによる組織図生成とキーパーソン把握、そして提案生成機能です。企業分析から自動でレポートを作成し、提案の骨子生成やPowerPoint出力、メール文面の自動生成まで対応します。同社はABMを「属人的になりがちな検討を、再現可能なプロセスに昇華する」ものと位置づけており、ベテラン営業の経験や勘を構造化する点に主眼を置いています。

    想定されているのは、法人営業のなかでも複数の意思決定者が関わる商談や、社内稟議・検討プロセスが長い提案です。「話すのは得意だが提案設計に時間がかかる」「検討が止まる理由がわからない」といった課題を抱える組織に向いています。最短2営業日で導入できるため、検証を短いサイクルで回したい場合にも適しています。

    担うフェーズ② ターゲット選定/提案設計
    保有データ560万件以上の企業データベース
    タイミング検知企業分析による自動レポート生成・課題抽出
    主な連携先Mazrica Sales/Salesforce
    料金目安初期費用 0円/月額 150,000円〜(無料トライアルあり)

    SalesRadar(株式会社FUTUREWOODS)

    引用:株式会社FUTUREWOODS

    名寄せの精度と、営業機会シグナルの検知を組み合わせた営業DXサービスです。同社はSalesRadarを「ABMを最大限に効率化できる営業企画・営業推進部門向けのサービス」と位置づけています。110万社のデータベースから、40以上の検索軸を組み合わせて精密なターゲットリストを作成できます。

    強みは既存顧客データの整備機能です。約90%の精度で名寄せができ、70項目以上の最新企業情報を自動付与、名寄せ作業工数を80%削減できるとしています。加えて自社顧客と110万社のデータベースを比較して顧客の独自性を可視化し、類似度の高い潜在顧客を瞬時に抽出する機能も備えています。

    「タイミングキャッチ」機能では、ニュース・採用開始・従業員増加・拠点移転・代表者変更といった営業機会シグナルを検知します。Web検索行動ではなく企業の外形的な変化を捉える方式のため、いま検討しているかどうかまでは判別できませんが、接触のきっかけをつくる用途では十分に機能します。定額制で人数無制限に利用できる契約形態を採っています。

    担うフェーズ② ターゲット選定/顧客データ整備
    保有データ110万社、40以上の検索軸、70項目以上の自動付与
    タイミング検知外形シグナル型(ニュース・採用開始・従業員増加・移転・代表者変更)
    主な連携先Salesforce
    料金目安要問い合わせ

    【インテント起点アプローチ型】のABMツール

    インテント起点アプローチ型のABMツールは次の4社です。「いま検討している企業」を検知し、キーパーソンへ接触するところまでを担います。

    Sales Marker(株式会社Sales Marker)

    引用:株式会社Sales Marker

    検索行動データから「いま検討している企業」を特定し、複数チャネルでのアプローチまで自動化するインテントセールスの代表的なサービスです。自社サイト内の1st Partyデータに加えて、外部メディアの閲覧や検索キーワードといった3rd Partyデータまで取得し、顧客の興味関心と検討段階を事前に把握します。

    保有データは法人560万社以上、人物950万件以上、部署210万件で、インテントデータは1日あたり50億レコードの規模で更新されます。検知した企業に対して、インテント広告・インテントメール・インテントフォーム・インテントコール・インテントレターと、複数の接触手段を1つのツール内で実行できる点が特徴です。支援企業数は600社以上にのぼります。

    導入時にはセットアップとオンボーディングプログラムが実施され、インテントセールスに精通した専任コンサルタント(ISC)が伴走します。契約期間は最短6ヶ月からの設定で、腰を据えてインテントセールスの型をつくりたい企業に向いています。

    担うフェーズ③ タイミング検知/マルチチャネルアプローチ
    保有データ法人560万社以上、人物950万件以上、部署210万件
    タイミング検知検索行動型(3rd Partyデータ含む/日次50億レコード)
    主な連携先Salesforce/Slack/API
    料金目安月額 300,000円台〜(契約期間6ヶ月〜)

    ウルテク(ログリー株式会社)

    引用:ログリー株式会社

    サイト訪問・資料・名刺・CRMのデータを企業単位に統合し、サイト外での関心まで含めて検知するプラットフォームです。特徴はクッキーを使用しないユーザー属性推定の特許技術(特許第6511186号)を用いている点で、検索キーワードや行動データから予測されるインテントシグナルを生成します。

    アナリティクス・スタジオ・広告AIエージェント・フォームエージェント・AIチャット・MCPの6プロダクトで構成されます。検知した企業の決裁者へ広告で接点をつくり、フォームDMや営業連携で商談の入り口まで用意する流れです。自社サイト内の閲覧行動と、サイト外の検索データの両方からインテントを捉える設計になっており、行動履歴やアンケートでは読み取れない検討の兆しまで可視化します。

    想定シーンとして新規開拓のほか、休眠リードの掘り起こしや展示会フォローが挙げられています。ツール利用のみ、運用サポート付き、活用定着支援まで3段階の支援レベルが用意されているため、社内の運用リソースに合わせて選べます。導入企業はSaaS・製造業・人材サービス・IT通信・専門商社と幅があり、従業員100名規模から大手メーカーまで事例が公開されています。

    担うフェーズ③ タイミング検知/広告・フォームでの接触
    保有データ自社サイトデータと外部行動データを企業単位に統合
    タイミング検知検索行動型(クッキーレスの特許技術/特許第6511186号)
    主な連携先Salesforce/HubSpot/Claude/ChatGPT(MCP経由)
    料金目安初期費用 200,000円〜/月額 200,000円〜(税抜・Basicプラン)

    XAION Sales(株式会社XAION DATA)

    引用:株式会社XAION DATA

    企業の意思決定構造を可視化し、狙ったキーパーソンへ直接アプローチすることに特化したサービスです。特許技術「WEB VISION」により、Web上に散在する発信・経歴・関心を構造化します。収集対象をオープンデータのみに限定している点が、他のインテント型と異なります。

    企業データ550万件、人物データ1,000万件を保有し、組織図と「AIパワーチャート」で決裁の構造を可視化します。検知するシグナルは、成約・失注分析、広告出稿リサーチ、求人情報、異動・資金調達・メッセージ閲覧といった企業の動きです。CRMへは企業・部署・人物を一括で連携でき、30項目を自動補完します。

    導入事例では企業ごとの業種・規模・成果が公開されており、掲載12社のうち従業員100人未満が8社を占めます。情報通信・IT、業務支援・コンサルティング、人材が中心で、「導入2ヶ月で50件の決裁者商談」「3ヶ月で商談24件」といった成果が並びます。中小規模の組織からエンタープライズ開拓に挑む場合の選択肢になります。

    担うフェーズ③ タイミング検知/キーパーソン特定
    保有データ企業データ550万件、人物データ1,000万件
    タイミング検知オープンデータ構造化型(求人・広告出稿・異動・資金調達など)
    主な連携先Salesforce/HubSpot
    料金目安要問い合わせ

    infobox(株式会社インフォボックス)

    引用:株式会社インフォボックス

    自社が持つ商談ログ・取引実績・名刺接点と、外部の企業データベースを掛け合わせて優先順位を算出する営業データプラットフォームです。「今アプローチすべき企業とその理由がわかる」ことをコンセプトに掲げ、AI独自のアルゴリズムで「誰に・いつ・なぜ」動くべきかを提示します。

    判定に使うのは、適合度・接点強度・購買検討温度感の3つを掛け合わせたスコアです。外部データだけで判断せず、自社の受注実績と接点履歴を組み込むため、同じ企業でも自社にとっての優先度が変わります。200種を超える特徴タグで相性の良い企業を絞り込めるほか、組織図・部署直通番号・SNS情報からキーパーソンを特定し、Web行動ログとインテントデータをスコア化します。

    法人登記のある580万社を網羅し、3ヶ月ごとにデータの更新・検証を行っています。公開されている導入事例24件はSaaS・HR Tech・営業支援といったIT系企業が中心で、決裁者アプローチを一気通貫で行いたい企業に向いています。アカウント数は無制限で利用できる形態です。

    担うフェーズ③ タイミング検知/優先順位付け
    保有データ法人登記のある580万社、200種超の特徴タグ、3ヶ月ごとに更新
    タイミング検知自社商談データ×Web行動ログ×インテントデータのスコア化
    主な連携先Salesforce/HubSpot などのCRM
    料金目安要問い合わせ(アカウント数無制限)

    【ABM運用基盤型】のABMツール

    ABM運用基盤型のABMツールは次の3社です。MAツールを土台に、ABMの計画・実行・効果測定を1つの基盤でまとめて回すフェーズを担います。

    HubSpot Marketing Hub(HubSpot Japan株式会社)

    引用:HubSpot Japan株式会社

    ターゲットアカウントの管理から効果測定までを標準機能として持つ、統合型のマーケティングプラットフォームです。世界135か国以上で30万6,000社を超える顧客が利用しています。CRMを土台にしているため、マーケティングと営業が同じ企業レコードを見ながら動ける構造になっています。

    ABM機能では、ターゲット企業の重要度(ティア)を会社レコード上のプロパティとして設定し、コンタクトレコードには意思決定者・予算管理者といった組織内の役割をフラグで付与できます。「ターゲットアカウントホーム」で企業総数と進行中の取引を一覧表示し、各アカウントのメール送信数・新規コンタクト数・ミーティング数を可視化します。デフォルトのダッシュボードで、ターゲット企業群から週次・月次で何件の新規コンタクトが流入したかを追えます。

    注意したいのが、これらのABM機能を利用できるのがProfessional以上のプランに限られる点です。無料ツールやStarterでは対象外となるため、すでにHubSpotを使っている場合は現在のプランを確認しましょう。Salesforceとは双方向で同期でき、App Marketplaceを通じて2,000種類以上の連携が用意されています。

    担うフェーズ④ ターゲットアカウント管理/効果測定
    保有データ自社CRMデータが中心(外部企業データベースは非搭載)
    タイミング検知企業単位のエンゲージメント集計・ライフサイクルステージ管理
    主な連携先Salesforce(双方向同期)/App Marketplaceの2,000種類以上
    料金目安Professional 月額 96,000円〜(年間契約)+オンボーディング 360,000円

    Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)

    引用:アドビ株式会社

    エンタープライズ向けのマーケティングオートメーションに、ABM機能を統合したプラットフォームです。メール・Web・モバイル・チャット・イベント・ウェビナーといった複数チャネルを横断してエンゲージメントを設計でき、マルチタッチアトリビューションによる効果測定まで対応します。

    ABM機能として、特定の名前付きアカウントリストを作成し、取引先責任者とリードを自動的にアカウントリストへ一致させる「ターゲットアカウント管理」を提供しています。業種・所在地・企業規模別に名前付きアカウントを収集してターゲティングし、各アカウントに関連する人物や属性の現在のデータをダッシュボードで表示します。アカウントエンゲージメントスコアにより、企業単位での反応量とパイプライン・収益への影響をレポートできる点が特徴です。

    パッケージはGrowth・Select・Prime・Ultimateの4段階に分かれており、ターゲットアカウント管理が標準で含まれるのはPrimeとUltimateです。Selectではオプション扱い、Growthでは対応していないため、検討時にはパッケージの確認が欠かせません。すでに複数チャネルの施策を運用しており、ABMを既存の仕組みに統合したい企業に向いています。

    担うフェーズ④ ターゲットアカウント管理/効果測定
    保有データ自社CRMデータが中心(外部企業データベースは非搭載)
    タイミング検知アカウントエンゲージメントスコア・プレディクティブオーディエンス
    主な連携先主要CRMとネイティブ統合(双方向同期)
    料金目安要問い合わせ(ABM機能はPrime・Ultimateに含む)

    SHANON MARKETING PLATFORM(株式会社シャノン)

    引用:株式会社シャノン

    国産のマーケティングプラットフォームとして3,000社に採用されているサービスです。リード管理・名刺管理・データクレンジング(名寄せ)・スコアリング・セグメンテーション・メール配信・イベント管理までを1つの基盤で提供します。

    ABMの観点で中核になるのが「企業分析(IPアドレス解析)」機能です。自社サイトを訪問した企業を判別し、企業単位でWeb行動を可視化できます。これにデータクレンジングによる企業・リードの統合、セグメンテーション、Webポップアップでのパーソナライズを組み合わせることで、外部ツールを追加せずに企業単位の運用へ移行できます。

    配信チャネルはメールに加えてSMS・LINE・DMまでカバーしており、オンラインとオフラインを組み合わせたアプローチが1つの基盤で完結します。Salesforce・kintone・Sansan・Zoom・どこどこJPとの連携に対応しているため、国内ツールとの組み合わせを前提にした構成が組みやすい点も特徴です。MAの導入とあわせてABMの体制を整えたい企業に向いています。

    担うフェーズ④ MA基盤/企業単位のWeb行動可視化
    保有データ自社CRMデータが中心(外部企業データベースは非搭載)
    タイミング検知IPアドレス解析による企業分析・行動履歴追跡・スコアリング
    主な連携先Salesforce/kintone/Sansan/Zoom/どこどこJP
    料金目安デジタル 月額 60,000円/スタンダード 月額 120,000円/エンタープライズ 月額 300,000円

    ABMツールを導入しても成果が出ない3つの原因

    ABMツールは導入すれば自動的に商談が増えるものではありません。成果が出ないケースには共通した原因があり、その多くはツールの機能ではなく運用側にあります。契約前に確認しておきましょう。

    1. ターゲット企業の定義が営業とマーケで揃っていない

    もっとも多い原因がこれです。マーケティング部門が「従業員1,000名以上の製造業」をターゲットに設定してリストを渡しても、営業部門が「過去に取引のある業界のほうが決まりやすい」と考えていれば、そのリストは使われません。

    ABMは企業単位でリソースを集中させる手法である以上、どの企業に集中するかの合意が前提条件になります。ツールを検討する前に、直近1〜2年の受注案件を並べて「どんな企業から受注できているか」を営業とマーケティングで一緒に確認しておきましょう。この作業をしていないと、精度の高いリストが出せるツールを入れても、そのリストの精度を誰も評価できません。

    合意した内容は、業種・従業員規模・売上規模・利用ツールといったツール側で設定できる条件に落とし込んでおくと、そのまま抽出条件として使えます。

    2. リストは出せても、アプローチする人がいない

    次に多いのが実行体制の問題です。ABMツールが出力するのは「今アプローチすべき企業」のリストであり、そこへ架電やメールを送るのはツールではなく人です。インテント型のツールは検知の速さが価値になるため、リストを受け取ってから接触するまでの時間が空くと効果が大きく落ちます。

    社内にインサイドセールスの担当者がいない状態で月額20〜30万円のツールを契約すると、リストが溜まるだけで数字が動かない状況になりがちです。導入前に「誰が、週に何件、どの経路で接触するか」まで決めておく必要があります。

    体制をすぐに整えられない場合は、伴走支援付きのプランを選ぶか、アプローチ実行機能を内蔵したツールを選ぶという判断もあります。ツールの機能比較と同じ重さで、実行体制を検討しましょう。

    3. 効果測定の単位が「リード数」のままになっている

    ABMを始めたのに、社内報告の指標が従来どおりリード数のままになっているケースです。ABMは狙う企業を絞り込む手法なので、多くの場合、施策開始直後はリード数がむしろ減ります。この時点で「効果がない」と判断されて撤退してしまうと、投資が回収できません。

    ABMで見るべき指標は、ターゲット企業からの商談数、ターゲット企業内で接触できた部門数、そしてターゲット企業からの受注額です。導入前の数値を記録しておき、ターゲット企業とそれ以外を切り分けて計測できる状態にしてから始めましょう。

    この切り分けは、SFA側にターゲット企業のフラグを立てておけば実現できます。ツールの契約と同時に、SFAの項目設計まで済ませておくのが理想です。

    ABMツールのよくある質問

    Q. ABMツールとMAツールは何が違いますか?

    A. 数える単位が違います。MAツールはリード(個人)単位で行動を追跡しスコアを付けますが、ABMツールは同じ企業に属する複数のリードをひとまとめにして企業単位で評価します。ただしHubSpotやMarketo EngageのようにMAツールにABM機能が搭載されているケースもあるため、すでにMAを導入している場合は上位プランで対応できないかを先に確認しましょう。

    Q. 従業員数の少ない企業でもABMは有効ですか?

    A. 自社の規模よりも、商材の受注単価と決裁構造で判断してください。受注単価が高く、顧客側の決裁に複数部門が関わる商材であれば、少人数の組織でもABMは機能します。反対に受注単価が数万円で担当者ひとりの判断で決まる商材の場合、ABMツールの費用を回収するのは難しくなります。

    Q. ABMツールを入れれば、すぐに商談が増えますか?

    A. 効果が出るまでには半年前後を見込んでおく必要があります。導入直後はSFA/CRMのデータ整備と名寄せに時間がかかり、そこからターゲット企業の合意形成、アプローチの実行と続きます。初年度は投資期間と位置づけ、契約は1年単位で計画するのが現実的です。

    Q. ABMツールは何種類くらい併用するのが一般的ですか?

    A. 1つのツールで4つのフェーズすべてをカバーするものは多くありません。実務では、ターゲット選定型と運用基盤型のように、フェーズの異なる2種類を組み合わせるケースが中心です。ただし最初から複数を契約するのではなく、自社がもっとも詰まっているフェーズから1つずつ増やすほうが失敗しにくくなります。

    Q. まず無料または低額で試せるものはありますか?

    A. あります。SalesNow Liteは月額0円・1件55円(税込)・最低100件からデータを取得でき、どこどこJPは月額12,000円〜(税抜)で自社サイトの訪問企業を可視化できます。HubSpotにも無料ツールがあります。まず低額で「どの企業が自社に関心を持っているか」を確認してから、投資額を上げていく進め方をおすすめします。

    Q. 見積もりを取るときに何を伝えればよいですか?

    A. ①ターゲットにしたい企業の条件(業種・規模・エリア)、②現在のSFA/CRMと登録件数、③利用するアカウント数、④社内で運用を担当する人数の4点を整理しておくと、初回の打ち合わせで概算が出やすくなります。特にアカウント数と登録リード数は料金に直結するため、事前に確定させておきましょう。

    まとめ

    ABMツールは、担う実行フェーズによって役割も費用もまったく異なります。「ABMツール」という括りで機能の多さを比べるのではなく、自社が①いま持っている接点を企業単位に束ねる、②狙う企業を決める、③当たるタイミングと相手を決める、④全体を1つの基盤で回す、のどこで詰まっているのかを先に特定することが選定の出発点になります。

    あわせて確認したいのが、月額以外にかかる費用です。オンボーディング費用や伴走支援の有無で初年度の総額は大きく変わります。受注単価から回収に必要な追加受注数を逆算し、無理のない金額から始めましょう。

    まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「ABMツール15選一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。

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