SEO記事構成の作り方12ステップ完全版。テンプレート・チェックリスト付

SEO記事を作成する際、事前に作成する「構成」。この「構成」は記事全体の流れを決める重要な要素です。同じ内容が書いてあったとしても構成が異なれば伝わり方も変わってきます。つまりは、上位表示もコンバージョン獲得率にも影響が出てくるということ。
そのSEOにとって重要な役割を果たす構成の作り方をどこよりも詳しい12のステップで完全に解説します。
本記事では、構成作成時に利用するシートのテンプレート・チェックリストを無料DLできる形で用意しておりますので、お役立てください。
また、弊社Coneは記事作成代行サービスc-blogを運営しております。記事作成でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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目次
SEO記事の目的
そもそもSEO記事とはなんなのか、の理解をすると構成の重要さが見えてきます。SEO記事の目的を読者視点・自社視点の2つの視点から見てみましょう。

読者視点:差分を埋めてもらう
読者視点でのSEO記事とはなんなのか。読者が読む記事は、Web小説やニュースメディア、SNSも該当するかもしれませんが、さまざまな種類があります。
その中でもSEO記事(特定のキーワードで検索して出てきた上位記事)は「自分がやりたいことを教えてくれるコンテンツ」です。
たとえば【卵焼き 作り方】などで検索した場合は、「卵焼きがうまくつくれない」→「検索」→「記事を読む」→「卵焼きがつくれるようになる」のがベストです。
要するにできなかったことができるようになる=差分を埋めてくれる、のがSEO記事なのです。この差分を埋めることができる記事が上位に表示されます。
自社視点:売上につなげる
自社視点でのSEO記事の目的。それは簡単に言うと売上につなげることです。
SEO観点で記事を書くということは、特定のキーワードの検索結果の上位に自社記事を表示させ、流入を獲得すること。そして、記事を読んだ人が自社のことを知る・サービス導入 / 商品購入を検討してもらう、ことが最終目的になります。
いわゆる集客・マーケティング施策のひとつとして機能するのがSEOです。どのように読者の差分を埋めて上位表示させるのか・どのようにコンバージョンを促すのかは構成次第で大きく左右されるため、SEO記事にとって「構成」は重要な要素なのです。
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- 「読者のニーズを満たす」ために、構成が重要
- その上で「コンバージョンを獲得する」ためにも、構成が重要
と、構成の重要性がよくわかったと思います。文字にすると当たり前のように思えるかもしれませんが、この2点が十分に理解できていないと、どちらかに寄った記事になってしまうことがよくあります。
「読者ニーズを満たすことに精一杯で、自社の売上・集客課題は改善されていない」だったり、

「コンバージョン獲得に重きを置きすぎて、読者ニーズに応えられず上位表示されない」など。

この両方を実現するために、構成段階で綿密な設計が必要になります。
SEO記事の構成の作り方12ステップ
では、ここからSEO記事の構成の作り方を以下12ステップに細かく切り分けて紹介します。

大きなステップは5つ。その中にいくつかステップが内包されています。いまどの大項目なのか迷子にならないように注意しながら読み進めてください。
この構成作成12ステップは、弊社サービスc-blogで実際に活用しているスプレッドシートをもとに言語化したステップになります。その構成作成時に活用できるスプレッドシートは、以下URLから無料でDL / コピーできますので、ご自由にご利用ください。

⇒ 構成作成シート(Google Sheet)へアクセス・ダウンロード
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※ ちなみに「構成作成」は、SEO記事作成全体の5つの手順のなかの3つ目のステップです。
- キーワード選定
- コンバージョン想定
- 構成作成
- 原稿執筆
- CTA設置
書くテーマを決める「1:キーワード選定」は別の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。
⇒ 関連記事:SEOキーワード選定の方法とは?手順と成果につなげるポイントを解説
また、後でも紹介しますが、原稿執筆段階のポイントも別の記事で解説しています。
⇒ 関連記事:Coming soon
1:記事テーマの理解

構成作成の最初のステップは「記事テーマの理解」です。SEO記事では構成を作成するために「どんなテーマの記事を書くか」を決める「キーワード選定」のステップがありますよね。そのステップで決めたキーワード(例…KW:営業資料)に準じて記事テーマを深く理解するステップがこの「記事テーマの理解」です。
ここから、記事テーマの理解部分で行う2つのステップを紹介します。
1-1:上位記事5〜10記事を読み込む
まず記事テーマを理解するためにすることは、<上位5〜10記事を読み込むこと>です。3記事程度を読む人は多いと思いますが、それでは不十分です。

上位記事5〜10記事を読み込む理由としては「これから書く記事のテーマを完全に理解しておくため」です。
読者がそのキーワードで検索をしたときに「自社の記事を最上位に表示したい」とういことはつまり、読者よりも競合記事よりも、だれよりも当該テーマのことを熟知しておく必要があります。
競合記事を読んだときに、知らないことがあった、というのは完全NGです。そのため、記事を書く前にそのキーワード周辺の知識はすべて網羅しておく必要があります。
上位記事を読み込み、知らないことは調べて、他の文献も漁り、なにを聞かれてもすべて答えられるまでにしておきましょう。
1-2:読者のリテラシーの把握
上位記事5〜10記事を読み、内容を理解できたら、次は「読者」に目を向けます。
再度、上位記事5〜10記事にアクセスし、次は「目次」をチェックします。この目次チェックで、「どんな情報が取捨選択されているのか」を確認することで、読者がどの程度のリテラシー層なのかを推察します。

たとえば【営業資料 作り方】というキーワードで記事を書こうとしたときに、
- 資料自体をつくったことがない層
- 商談用に営業資料を本格的に作成したことがない層
- 営業資料はつくれるが、より良い構成を求めている層
当該キーワードで検索するユーザーの中で、どの層がもっとも多いのか?を考える、というステップです。
上位記事の目次を確認してみたところ「パワーポイントの操作方法」という見出しが入っている場合は「資料自体をつくったことがない層」をメインに書かれた記事だと想定することができます。
構成を立てる前に、「どんな人がどんな情報を求めているのか」のあたりを付ける必要があります。そして、数ある情報の中から読者にとって最適な情報を、選択して・並べるのが構成作成という業務になります。
構成シート(「①競合調査」タブ)には、以下のようにまとめます。

2:読者ニーズの理解

記事テーマが理解できて、読者のリテラシーがおおよそわかったところで、その読者のニーズを深堀りしていく作業に入ります。
先述の通り、上位表示をさせるためには、読者のニーズを満たす記事を作成する必要があります。そのため、読者が「本当に知りたいことはなにか?」「どんな内容を求めてそのキーワードを検索したのか」を予測しないといけません。
その読者ニーズを2つの方法で捉えていきます。
2-1:キーワードを分析する(今の読者)
読者ニーズを理解するために、実施すべきことの1つ目は「キーワード分析」です。具体的には「サジェストキーワード」や「再検索キーワード」から読者のニーズを想定するという作業になります。

サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力した際に、下に出てくる検索候補のことです。
サジェストキーワードは、ユーザーの検索頻度やキーワードの関連度合いによって自動的に表示されています。つまり、そのサジェストキーワードには「読者が知りたいこと」が含まれている場合が多いのです。
たとえば【営業資料】というキーワードなら、以下のようなサジェストキーワードが表示されます。

検索候補に【テンプレート 無料】だったり【参考】や【サンプル】が含まれていることがわかります。そこから【営業資料】と検索する人は、「無料で使えるテンプレートがほしいのではないか?」「コツを知りたいというよりはすぐに作れるほうが嬉しいのでは?」と推測することができます。
また、再検索キーワードも同様に読者ニーズを紐解くために活用することができます。再検索キーワードとは、ユーザーが最初に検索して訪れたページを一旦離脱した後に再度検索したキーワードのことです。(Googleなら「他の人はこちらも検索」と書かれた部分です)

サジェストキーワードと再検索キーワードには、少々意味合いとして違うところはありますが、とかく読者ニーズを推測するという点は変わりません。
サジェストキーワード or 再検索キーワードを参考に読者ニーズのヒントを得ましょう。
都度検索して確認せずとも、それぞれを確認できるツールがありますので、参考までに。
・サジェストキーワードを調べるツール:ラッコキーワード
・再検索キーワードを調べるツール:再検索キーワード調査ツール
構成シート(「②KW分析」タブ)では、上記ツールを用いてキーワードをコピペしていきます。そのキーワード一覧から記事に挿入する候補となる(読者ニーズを満たす可能性がある)キーワードを左側に抽出します。そのキーワードから想定した読者ニーズを以下セルに入力します。

2-2:ユーザーを調査する(過去の読者)
キーワードから読者ニーズを予測する方法をお伝えしました。しかし、「ニーズの予測」には限界があります。
想定はあくまでも想定なのです。真実ではありません。当たり前ですが、単語から人のニーズを想定するのは至難の業です。つまり、その予測は外れる可能性が高いのです。
そこで、予測に加えて「実際に聞いて真実を確かめ」ましょう。
ユーザー・顧客・体験者にインタビューをするということです。つまり、過去の読者に当時のニーズを直接聞くということです。
BtoC, BtoBはもちろん、商材によって変わりますが、下の表でイメージを掴んでください。
事業・商材 | キーワード | インタビュー相手 | インタビュー内容 |
---|---|---|---|
資料作成代行会社 | 営業資料 作り方 | 営業資料を発注 してくれた自社顧客 | 内製で営業資料を作成していたときに困ったこと |
人材紹介会社 | 営業職 転職 | 転職した人 | 転職先を探しているときに知りたかったこと |
IT人材スクール | プログラミング 勉強 | ・独学で勉強した人 ・スクール卒業生 | 最初に自分自身で始めようと思ったときに つまづいたポイントなど |
「当時どんなことを課題に感じていたのか」「どんなことが達成できれば良いと考えていたのか」などをインタビューして、洗い出すことで読者のニーズを満たせる記事構成をつくることができるようになります。

とはいえ、インタビューできる相手がいない、そんなことをしている時間がない、といった場合もあるかもしれません。そんなときのアイデアを以下に記しておきますので参考までに。
- お問い合わせフォームに送信された内容を確認する
- 数百万人が登録するインタビュー・アンケートサービスを活用して調査する
- SNSで回答回収投稿をする
- クラウドソーシングサービスで回答を募る
- 他社の事例記事で、そのクライアントが当時困っていたことの言及がないか確認する
などなど。工夫で工数を削減しながら真実を特定することはできます。
構成シート(「③ユーザー調査」タブ)では、その「過去の読者」に聞いた事実から、読者にどんな情報を提供すればよいのか、をセルに入力します。

3:第1構成(読者目線)の作成

ようやく事前調査段階を終えて、構成作成に進みます。まずは「読者のニーズを満たす」構成を作成します。後述しますが、この第1構成を作成した後で、自社視点で「売上を立てるための構成」に第2構成へと調整を行います。
では具体的に4つのステップを見ていきましょう。
3-1:競合記事・読者ニーズ調査から必要な情報を並べる
まずは、これまでで集めた情報を整理するステップです。「競合記事調査」と「読者ニーズ調査」から、これから書く記事にはどんな情報が必要かをリストアップします。

- 競合記事からこれは確実に必要であろうという項目をリストアップ
たとえば【営業資料】というキーワードが対象で、競合記事に「H2:営業資料の重要性」という項目が入っていたとします。その際に、読者のニーズを満たすにはたしかにこの項目は必要であろうと判断した場合は、この項目をリストアップする、という流れです。
また、読者ニーズ調査からも必要な情報をリストアップしていきます。
- サジェストキーワード等から想定した「読者が知りたいこと」をリストアップ
【営業資料 テンプレート】というサジェストキーワードがあったため、すぐに真似したいというニーズがあると想定し、テンプレートを作成・用意する。
- 顧客インタビュー等から実際に聞いた「読者が知りたいこと」をリストアップ
顧客インタビューで「営業資料の使い方がわからない」というニーズがわかったので、作成した後の受注率を上げる使い方という項目を追加する。
上記の流れで他の項目もリストアップしていくと以下のようなリストになってきます。
- 営業資料の重要性
- 営業資料作成前の準備
- 営業資料の無料テンプレート
- 営業資料の鉄板構成
- 営業資料作成時のポイント
- 営業資料作成後の受注率を向上させる使い方
- 営業部が営業資料以外に用意するべき資料
ここまでがこのステップでやるべきことになります。
構成シート(「④構成作成」タブ)では、これまでのステップで入力してきた「読者リテラシー」「キーワードから想定される読者ニーズ」「ユーザーから聞いた読者ニーズ」「記事への挿入キーワード候補」が引き継がれて表示されているので、それらをもとに以下セルに読者ニーズを満たすための情報を列挙していきます。

3-2:箇条書きでまとめる(取捨選択・適切配置)
読者ニーズを満たすための情報をリストアップしたら次は、その情報を「取捨選択」し、もれなくだぶりなく過不足のない情報に絞ります。そして、その絞り込んだ情報を、読者に100%伝えるために「適切に配置」するように、並べ替えます。
この際、構成を立てるイメージでh3まで洗い出し、階層構造形式・箇条書きでまとめます。

これで、ほぼほぼ構成の作成が終了です。
3-3:スプレッドシート・エクセルへ記載
箇条書きでまとめた構成から、正式に構成シートへまとめていく作業です。

このとき、情報をシートに移していくと「あれ?この順番でいい?」とか「いや、この情報は必要ないかも」のような思考のステップに入るはずです。
この「箇条書き→シート移し」の2段階の構成作成ステップで、さらに構成の精度をブラッシュアップしていくイメージです。
3-4:詳細説明の記載
シートに移すことができれば、その見出し内で言及する内容や原稿執筆時の注意点等の詳細説明を記載していきます。

この詳細説明が書けない、ということは構成作成段階で原稿のイメージができていないとういことになり、良い構成とは言えません。
基本的にはこの詳細説明部は「慣れるまで」or「構成と原稿が異なる人の場合」は、すべて記載するようにしましょう。
詳細説明欄に記載する情報としては以下のような内容になります。
- 見出し内の内容の概要
- どのような説明の方法を採るか(表 / リスト / 図解、など)
- 参照する別記事のURL
- 作成予定の図解内容
4:第2構成(自社目線)へ調整
第1構成が作成できたら、読者ニーズを満たす記事構成が完成していると思います。ただ先述の通り「流入はあるものの自社事業課題が解決できない場合」があるので、ここからは自社の売上にも貢献する構成へと調整をしていきます。

4-1:CVへの導線設計として見出し・内容を調整
第1構成を見て、構成の流れから自社サービスの認知・CVを上げられる部分を探します。
たとえば【営業資料】をキーワードとして、以下のような構成を立てた場合、
- 受注率が低い営業資料の特徴
- 営業資料のテンプレート
- 営業資料の作成・改善のための最適な構成
- 比較検討の勝敗を左右する「4ページ」
- まとめ
◆ 見出しの追加
最後の『比較検討の勝敗を左右する「4ページ」』というH2の下に、『営業資料作成の内製と外注の違い』というH2を追加する、というアイデアや、
◆ 見出し内で言及
H2を追加せずとも『比較検討の勝敗を左右する「4ページ」』というH2の中で「同じように支援した事例を紹介する」、というアイデアも。

と、見出し追加 or 見出し内言及で、自社の売上を上げるための構成調整を行います。
4-2:CVポイントの記載
そうして調整した構成シートの右側に、どのような文脈でCTAを設置するのか・どのようなCVポイント(サービスサイトURLやお役立ち資料DLなど)を設置するのか、などを記載していきます。

こうしてはじめて、読者視点・自社視点の両方の目的を果たすSEO記事構成が出来上がります。
また、BtoBであれば必要に応じて「お役立ち資料(ホワイトペーパー)の作成」を行う必要があります。
そのホワイトペーパーの作成については、以下記事で詳しく解説しています。
5:タイトルの決定

最後の仕上げとして、記事のタイトルを決めましょう。
5-1:方向性を決める
まずはタイトルの方向性を決めます。競合記事のタイトルを参考に、どんなメッセージが読者に刺さっているのかを確認します。
たとえば【営業資料】というキーワードの場合、競合記事のタイトルが以下のようなものだったとすると、
- 営業資料の作成・改善に使える62のチェックリスト【テンプレートあり】
- 営業資料の作り方は?作成前の準備や効果的な資料の構成、ポイントを解説
- 営業資料の作り方や構成を解説!無料テンプレートも紹介
「作り方」というプロセスが知れるベネフィットと、すぐに使えるテンプレートがあるよと知らせることが重要だと想定することができます。
また、自分で作成した構成のうち、もっとも読者ニーズを満たせるH2を探して、そこを抽出します。
たとえば、自社記事構成でもっとも価値のあるのが『比較検討の勝敗を左右する「4ページ」』だとするのであれば、これをタイトルに含めよう、という風に方向性を決定します。

5-2:主題・副題を考えてタイトルを決める
方向性が決まればあとは、定石通りにタイトルを決めます。定石とは
- 主題と副題に分ける
- 対策キーワードを主題に設置する
です。
たとえば対策するキーワードが【営業資料】で、上記自社構成で『比較検討の勝敗を左右する「4ページ」』が価値がある内容が含まれるH2とするのであれば
営業資料の作り方と必須4ページ。構成やデザインも解説(テンプレート付)
とすることができます。

タイトルの付け方については、以下記事で詳しく解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
⇒ 関連記事:SEOに強いタイトルの付け方のコツ【7ステップ手順書とチェックリスト付】
最後に、構成シート(「④構成作成」タブ)の、以下セルにタイトルを記載します。

タイトルが決定したら、これにて構成作成は完全終了です。ここからはようやく原稿執筆に映ります。原稿執筆のポイントも以下記事でどこよりも詳しく、だれでもできるようにまとめていますので、ぜひご覧ください。
関連記事:Coming soon
SEO記事の構成を作る際のチェックリスト
ここまででSEO記事の構成作成ステップを完遂したわけですが、すぐに高品質の構成を作成できるわけではありません。
そこで、良い構成を作成するためのポイントを5つ挙げますので、構成作成時に手元に置いて、ポイントを抑えられているか確認しながら進めてみてください。
以下5つすべてにチェックが付く場合は、良い構成(上位表示・売上向上できる構成)と言えるはずです。

また、構成シートテンプレート(「④構成作成」タブ)にも、チェックリストを付しておきましたので、こちらでもご確認いただけます。

① 構成がマップ(適切な順序)になっているか
SEO記事は、読者ニーズを満たすために「適切な順序で説明されていること」が重要だとお伝えしました。
たとえば、先に挙げた【営業資料】というキーワードで考えると、一番最初の見出しは『営業資料の重要性』などが考えられると思います。
その最初の見出しが『営業資料の使い方』というH2だったとしたらどうでしょうか。
営業資料を作りたい・改善したい、と考えている読者は最初に「どうすれば良い営業資料が作れるのか」が知りたいはずで、「まだ営業資料が作れていない段階で使い方を説明されても」となることが想定できます。

要するに、適切な順序で読者に知識を与えていく必要がある、ということです。自分で立てた構成の情報が適切に配置されているか確認しましょう。
② 不要な情報はないか(H4まで使っていないか)
適切な順序ももちろんですが、もうひとつ「過不足ない情報量」も重要だとお伝えしました。
要するに読者がニーズを満たすために「不要な情報まで無駄に入れていないか?」という確認事項です。
構成を作成する側は、知識が深い(もしくは知識をつけた上で構成を作成する)ため、記事内で言及したいことが増えます。それによって、読者が求めていない情報まで記事に挿入してしまって、読者ニーズを満たせない、ということが起きがちなのです。
たとえば、先の例で言うと【営業資料】というキーワードの構成作成時に、「営業資料をホワイトペーパー化する方法」などを見出しで追加してしまっている、といった具合です。読者は「営業資料がつくれるようになる / 受注率が上がる」というゴールが達成したいのにも関わらず、マーケティング領域まで言及し、読者が混乱してしまう、という感じ。

その「話がそれている」「詳しく書きすぎ」を客観的にチェックする方法としては、h4まで使っていないか?を確認することです。
筆者の経験ですが、H4まで構成に入れている場合は、階層構造が深く話が広がりすぎている場合が多いです。どうしても言及したい場合は、別記事で詳しく解説し内部リンクを設置するようにしましょう。
③ h(見出し)のゴールは一つになっているか
これも「過不足なく」の考えに近い確認事項ですが、H2やH3の見出しは1メッセージになっているかどうか、というもの。
読者は情報を効率的に収集したいので、見出し1つに対して1つの答えを求めています。にも関わらず1つの見出しに複数のテーマが含まれていると混乱してしまうのです。
たとえば、H2が「営業資料の作り方と使い方」となっていて、H3が「営業資料の作り方」「営業資料の使い方」などで区分されている場合です。
H2の「営業資料の作り方と使い方」は2つのメッセージが含まれているため、読者が段階的に理解することができなくなります。そのため、H2「営業資料の作り方」としてH3で詳しく解説し、もうひとつH2「営業資料の使い方」を用意し、さらにH3で詳しく解説していくように見出しを調整しましょう。

繰り返しになりますが、H4を使わないことです。H4を使っている場合、見出しで複数ゴールを設定している可能性が高いです。
④ オリジナル内容は含まれているか
SEO記事で上位〜1位表示を目指す、ということは「その他競合記事では満たせていない読者ニーズを満たすこと」が必要条件になります。
つまり、現状Web上に落ちていない情報を読者は求めていてそれが必要になる、ということ。
ですので、記事構成のなかに「自社のオリジナル調査結果」「自社だけが有するノウハウ(テンプレートなど)の公開」「自社事例を参照した解説」などが含まれているかどうか、がチェックポイントになります。

もし、そのオリジナル内容がない場合は「どれだけ構成と原稿がわかりやすいか」だけで勝負する必要があります。出版社やメディア所属のプロのライター・編集担当がいない限り、文章オンリーの土俵で勝つのは難しいですよね。
だからこそ、オリジナル内容が必要で、もし挿入する内容がない場合は、どれだけ時間をかけてでも「オリジナル情報を作成してから記事に取り掛かる」くらいの覚悟が必要です。
実際、本記事も「テンプレート」を含めていますが、記事公開用に作成し直しています。記事公開本数は重要ではありません。読者への価値提供が最重要事項なのです。
⑤ 詳細説明は十分書けているか
ここまでのチェックポイントは概念的なものを紹介してきましたが、最後は確実に確認できることです。構成シートの「詳細説明欄」が十分に記載できているか、というもの。

詳細説明欄が記載できていない、ということは、その記事テーマを十分に理解できていないということになります。
見出し内で、なにを書けばいいのか・どのように次の見出しにつなぐのか・どのようにCVポイントへ誘導するか、などがイメージできていないが故に詳細説明が書けない、のです。
記事のテーマに精通していれば、構成段階ですでに原稿が浮かんでいるはずですので、しっかりと詳細節目欄を埋めるようにしましょう。
まとめ
長文を読破いただき、ありがとうございました。本記事では、SEO記事の目的〜構成作成12ステップ〜構成作成時のチェックリストを解説しました。
ヌケモレがあった方は以下に該当部分に戻れるようアンカーリンクを設置しましたので、再度理解できるまで読み直してみてください。
テンプレートを活用しながら、本記事通りに進めていけば、読者ニーズを満たせる記事構成ができるはずです。
テンプレートは以下URLからアクセスし、ご活用ください。
⇒ 構成作成シート(Google Sheet)へアクセス・ダウンロード
また、上記構成作成でのご不明点がある場合や、やはり内製では厳しいなといった場合は、弊社記事作成代行サービスc-blogにお気軽にご相談ください。

