プロジェクト収支管理ツールおすすめ18選比較。業態別の選び方を診断付きで解説
「Excelで案件ごとの収支を集計しているが、入力ミスや反映漏れで赤字案件の発見が遅れる…」
こんな悩みを抱えていませんか?「外注費・媒体費・社内工数がバラバラで案件単位の利益が出せない」「会計ソフトと販売管理ツールの二重入力で経理が回らない」「複数事業の収支を経営層が一目で把握できない」——プロジェクト型ビジネスでは、こうした課題がつきものです。
こうした課題を解決するのがプロジェクト収支管理ツールです。案件ごとの売上・原価・利益をリアルタイムで可視化し、赤字案件の早期発見や経営判断の迅速化を実現します。
ただし、ツールは広告・制作業向け/IT・受託開発業向け/多事業展開・経営統合型で機能の力点が大きく異なります。自社の業態と合わないツールを選ぶと「機能が過剰でコストが合わない」「機能が足りずExcelに戻ってしまう」といった事態に陥りがちです。
本記事では、自社の業態に合った選び方を診断ツール付きで解説し、おすすめのプロジェクト収支管理ツール18選をタイプ別に紹介します。
- プロジェクト収支管理ツールとは
- Excel管理の限界と、専用ツールに切り替えるべきタイミング
- プロジェクト収支管理ツールと類似システムの違い
- プロジェクト収支管理ツールを導入するメリット・デメリット
- プロジェクト収支管理ツールの費用相場と費用変動要因
- プロジェクト収支管理ツールを選ぶ6つの比較ポイント
- 業種別の原価構造と選び方のポイント
- プロジェクト収支管理ツールの選び方
- プロジェクト収支管理ツール一覧比較表
- 【広告・制作業向け】のプロジェクト収支管理ツール
- 【IT・受託開発業向け】のプロジェクト収支管理ツール
- 【多事業展開・経営統合型】のプロジェクト収支管理ツール
- プロジェクト収支管理ツール導入の流れと選定ステップ
- 導入で失敗する典型パターンと回避策
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
プロジェクト収支管理ツールとは
プロジェクト収支管理ツールとは、プロジェクト・案件単位で売上・原価・利益を一元管理し、収支をリアルタイムで可視化するソフトウェアです。
広告代理店・Web/IT制作会社・コンサルティング会社・建設会社など、プロジェクト単位で業務が進行する業態において、案件ごとに発生する外注費・人件費・経費を統合的に管理することで、赤字案件の早期発見と経営判断の迅速化を実現します。Excelや会計ソフトでバラバラに管理していると、入力の煩雑さや反映漏れで予測と実績の数字にズレが生じやすくなりますが、専用ツールなら案件ごとのデータが一元化され、担当者の負担を抑えつつ正確な実績反映を実現できます。
プロジェクト収支管理ツールの主な機能
プロジェクト収支管理ツールに搭載されている主な機能は以下のとおりです。
| プロジェクト別予実管理 | 売上・原価・経費をプロジェクトに紐付けて集計。予算と実績の比較・収益性評価が可能 |
| 工数・原価管理 | 自社メンバーの作業工数を入力して労務費を算出。人員の負荷状況も把握 |
| 帳票発行 | 見積書・受注書・発注書・請求書をシステム上で発行。伝票の入力ミスや漏れを防止 |
| 会計システム連携 | 会計ソフトへ仕訳データを自動連携。二重入力の削減と経理業務の効率化 |
| ワークフロー管理 | 稟議・決済のワークフローを電子化。承認状況や履歴を一元管理 |
| レポート・分析機能 | 部門別・担当者別・クライアント別の収支集計表を出力。経営判断材料として活用 |
会計ソフトとの連携を前提に検討する場合は、自社の会計ソフトの選定状況もあわせて確認しておくと、二重投資を防げます。
関連記事:会計ソフトおすすめ16選比較。事業規模・目的別の失敗しない選び方を解説
Excel管理の限界と、専用ツールに切り替えるべきタイミング
多くの企業は、はじめはExcelで案件収支を管理します。導入コストがかからず自由度も高い一方、案件数や人員が増えると限界が見えてきます。Excelと専用ツールの違いを整理すると、次のようになります。
| Excel管理 | 専用ツール管理 | |
|---|---|---|
| コスト | 実質無料 | 導入・運用費がかかる |
| 導入スピード | すぐ始められる | 設計・構築期間が必要 |
| 入力ミス・削除リスク | 高い(誤入力・削除が起きやすい) | 低い(チェック・権限管理あり) |
| リアルタイム予実 | 弱い | 強い(労務費含め即時反映) |
| 複数人同時作業 | 不可 | 可能(負荷を分散) |
| 属人化 | 高い(作成者に依存) | 低い(一元管理・権限管理) |
| 集計・分析の工数 | 複数シートで煩雑 | 自動集計 |
| 赤字の早期発見 | 手作業で気づきにくい | アラートで早期検知 |
次のような兆候が出てきたら、専用ツールへの切り替えを検討するサインです。
- 案件が同時並行で増えてきた
- 月次の収支集計に何日もかかる
- 赤字案件を事後にしか把握できない
- 担当者以外がファイルを触れない(属人化)
- 人員増でExcelの同時編集が破綻しはじめた
こうした状態は、Excelの限界を超えつつある典型的なシグナルです。
案件の数や規模が大きくなり、収支だけでなく進捗・課題・リスクの管理まで手が回らなくなっている場合は、ツールの導入とあわせてPMOによる管理体制づくりも検討する価値があります。外部のPMO会社に依頼する場合の費用や選び方は、以下の記事で解説しています。
関連記事:PMO会社おすすめ15選比較。費用相場とタイプ別の選び方を解説
プロジェクト収支管理ツールと類似システムの違い
「プロジェクト管理ツール」「会計ソフト」「販売管理システム」などと混同されがちですが、目的が異なります。自社に必要なのがどれかを見極めるために、違いを整理しておきましょう。
| システムの種類 | 主な目的 | プロジェクト収支管理ツールとの関係 |
|---|---|---|
| プロジェクト管理ツール | タスク・進捗・ガントの進行管理 | 進行管理が主で、原価・利益は範囲外。収支管理は工数→人件費→利益まで踏み込む |
| 会計ソフト | 全社の仕訳・財務会計 | 案件別のリアルタイム損益は苦手。収支管理ツールから仕訳データを連携する関係 |
| 販売管理システム | 見積〜受発注〜請求の商流管理 | 「売上1件=仕入1件」前提が多く案件別損益に不向き。収支管理は1案件に複数原価を紐付け |
| ERP(統合基幹) | ヒト・モノ・カネの全社統合 | 収支管理特化型は原価・売上・工数に機能を絞る。全社統合ならERP型を選ぶ |
| 原価管理システム | 製造原価などの原価計算 | 製造業の原価計算が主。プロジェクト型は案件別の予実・工数に軸足がある |
ポイントは、「案件単位で利益を見たい」のか「全社の経営を統合管理したい」のかです。前者なら収支管理特化型、後者ならERP型が向いています。
原価や利益の管理より先に、タスクや進捗の管理から整えたい場合は、プロジェクト管理ツールから導入するのも一つの方法です。無料で始められるツールも多いため、以下の記事で比較してみてください。
関連記事:プロジェクト管理ツールおすすめ15選比較。無料プランの範囲と選び方
プロジェクト収支管理ツールを導入するメリット・デメリット
導入判断では、メリットだけでなくデメリットも押さえておくことが大切です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 案件別の売上・原価・利益をリアルタイムに可視化できる | 導入・運用コストが発生する |
| 赤字案件を予算超過アラートで早期発見できる | 設計・構築や定着まで時間がかかる |
| 二重入力・転記ミスを削減し集計を自動化できる | 現場の工数入力が定着しないと精度が出ない |
| 複数人同時入力・権限管理で属人化を解消できる | 製品によってはカスタマイズ性が限られる |
| セグメント別分析で経営判断を高度化できる | 費用対効果を設計しないと「集計の箱」化する |
最大のメリットは「赤字案件を早期に発見できる」ことです。一方でデメリットの多くは、導入目的を明確にし、現場が入力しやすいツールを選ぶことで回避できます。
プロジェクト収支管理ツールの費用相場と費用変動要因
プロジェクト収支管理ツールの費用は、提供形態(クラウド型/オンプレミス型)と機能範囲によって大きく異なります。
| 提供形態 | 月額・初期費用相場 | 概要 |
|---|---|---|
| クラウド型(軽量・工数特化) | 月額200〜5,000円/ユーザー | 工数管理特化・スモールスタート向け |
| クラウド型(案件収支・中堅) | 月額2万〜10万円 | 案件管理〜請求書発行まで一気通貫 |
| クラウド型(統合ERP) | 月額10万円〜数十万円 | 販売・会計・勤怠まで統合管理 |
| オンプレミス型 | 初期30万〜100万円以上 | カスタマイズ性が高く大企業向け |
さらに、自社の業態と規模でおおよそのレンジを掴んでおくと、検討がスムーズです(各タイプの代表ツールの公開料金をもとにした目安)。
| 業態 | 小規模(〜30名の目安) | 中〜大規模(100名〜の目安) |
|---|---|---|
| 広告・制作業 | 月額2万〜7万円(案件管理〜請求一体型) | 月額10万円〜(ERP・カスタマイズ対応) |
| IT・受託開発業 | 月額数百円〜数千円/ユーザー(工数特化) | 月額10万円〜(工数+原価計算ERP) |
| 多事業・経営統合 | — | 月額10万円〜数十万円(クラウドERP) |
費用が変動する3つの要因
1. システム化する業務範囲(販売管理のみ/ERP全体)
最も費用を左右するのが、カバーする業務範囲の広さです。案件管理と請求書発行に絞った軽量ツールなら月額数千円〜数万円ですが、販売・会計・勤怠・経費精算まで統合するクラウドERPでは月額10万円以上、初期費用に数百万円かかるケースもあります。「まず案件収支を見える化したい」のか「全社の経営管理基盤にしたい」のかで、必要な機能とコスト規模は大きく変わります。
2. ユーザー数・ライセンス数
多くのクラウド型はユーザー数(ID数)に応じた従量課金です。工数入力ツールは1ユーザー数百円〜数千円/月、案件収支管理システムは10〜30名で月額数万円〜10万円が目安になります。導入時の人数だけでなく、組織拡大時の追加費用までシミュレーションしておきましょう。
3. カスタマイズ・初期構築費用
オンプレミス型や大規模ERPは、自社業務に合わせた画面・帳票・ワークフローのカスタマイズが必要となり、初期構築費用が大きくなります。一方、業界特化型のクラウドサービスは初期費用0円〜数十万円でパッケージ完結するため、スモールスタートしやすい傾向にあります。
プロジェクト収支管理ツールを選ぶ6つの比較ポイント
自社の業態や規模に合わないツールを選ぶと「機能を使いこなせない」「Excelに戻ってしまう」という事態に陥ります。選定時に必ず確認すべきポイントは次の6つです。
- プロジェクト単位での収支可視化の精度
- 予実管理・アラート機能の有無
- 工数・原価の入力範囲(人件費・外注費・経費)
- 会計・勤怠・経費など外部システムとの連携性
- レポート・分析機能の充実度
- 提供形態(クラウド/オンプレミス)とセキュリティ
それぞれ詳しく解説します。
1. プロジェクト単位での収支可視化の精度
最も基本となるのが、案件ごとの売上・原価・利益をどこまで細かく可視化できるかです。プロジェクト型ビジネスでは、ひとつの案件に複数の外注費・社内工数・経費が紐付くため、それらを1対多で集計できる仕組みが必要です。一般的な販売管理システムは「売上1件=仕入1件」を前提とすることが多く、案件単位の損益管理には不向きです。確認したいのは、1案件に複数の原価(外注費・人件費・経費)を紐付けられるか、部門別/担当別/クライアント別など複数軸で集計できるか、月次・年次の収支推移をダッシュボードで可視化できるか、の3点です。
2. 予実管理・アラート機能の有無
赤字案件の早期発見には、予算と実績のズレを早い段階で検知できる仕組みが欠かせません。受注前の見込段階から予算を立てられるか、予算と実績の差異がダッシュボードで一目で分かるか、予算超過時にアラート通知が出るか、を確認しましょう。ZACは受注確度別の案件管理と売上利益予測に強く、Reboは受注予算・原価予算と実績の差額をシミュレーションできます。
3. 工数・原価の入力範囲(人件費・外注費・経費)
原価の構成は業態によって大きく異なります。広告・制作業では外注費・媒体費が中心ですが、IT・受託開発業では自社メンバーの人件費・労務費が原価の大半を占めます。自社の原価構造に対応した入力範囲を持たないと、結局Excelで管理し直すことになります。自社の主な原価(人件費/外注費/経費)に対応しているか、工数入力のしやすさ(モバイル・カレンダー連携)、間接費・共通費の配賦ルールを設定できるか、を確認しましょう。
4. 会計・勤怠・経費など外部システムとの連携性
プロジェクト収支管理ツールは、既存の会計ソフト・勤怠管理・経費精算と連携することで真価を発揮します。連携が不十分だとCSVの手動インポートが必要になり、二重入力の手間が増えます。freee販売はfreee工数管理・freee会計と連携して人件費を含む案件粗利を可視化でき、ZACはHubSpotなど外部サービスとのオプション連携を提供しています。導入前に、自社で稼働中のツールとのAPI連携可否を必ず確認しましょう。
関連記事:勤怠管理システムおすすめ17選比較。導入費用や課題別の選び方を解説
5. レポート・分析機能の充実度
数字を記録するだけでなく、利益率や部門別の損益構造を分析できるツールは、経営層の意思決定にも貢献します。ダッシュボードでリアルタイムに収支を可視化できるか、セグメント別(部門・事業・顧客)の収支分析ができるか、CSV・Excelへの出力で経営会議資料の作成が効率化されるか、を確認しましょう。LEEADは部署別・組織別・顧客別・独自グループ別のセグメント分析に強みがあります。
6. 提供形態(クラウド/オンプレミス)とセキュリティ
クラウド型は初期費用が安く、場所を問わず利用できるため主流ですが、機密性の高い原価・人件費データを扱うため、セキュリティ体制の確認も欠かせません。カスタマイズ性やセキュリティを自社で確保したい大企業はオンプレミス型が選択肢になります。提供形態、データの暗号化やアクセス権限管理、ISMS等の認証、サポート体制を確認しておきましょう。
業種別の原価構造と選び方のポイント
原価の構成は業種で大きく異なり、それに応じて重視すべき機能も変わります。自社の業種に近い行を確認してみてください。
| 業種 | 原価の主な構成 | ツール選定で効くポイント |
|---|---|---|
| 広告・Web・映像制作 | 外注費・媒体費+制作メンバーの工数 | 外注費の案件ひも付け、粗利の自動算出、現場になじむ工数入力UI |
| IT・受託開発・SES | 人件費・工数が大半 | 工数×原価の案件別集計、勤怠連携、労務費のリアルタイム反映 |
| コンサル・士業 | 人の稼働(ビラブル時間) | 稼働率(チャージアビリティ)と案件別採算の可視化 |
| 建設・工事 | 材料費・労務費・外注費・経費の4要素 | 工事台帳の作成、4要素の積み上げ、工事進行基準への対応 |
外注費比率が高い業種(広告・建設)は「外注費の案件ひも付け・支払管理」、人件費比率が高い業種(IT・コンサル)は「工数・稼働率管理と勤怠連携」が選定の要になります。
広告・Web・映像制作の現場では、赤字の原因が修正の追加や進行の遅れにあることも少なくありません。収支管理とあわせて進行管理の見直しを考えている方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:制作管理ツールおすすめ17選比較。費用相場とタイプ別の選び方を解説
プロジェクト収支管理ツールの選び方
プロジェクト収支管理ツールは「機能の豊富さ」よりも「自社の業態に合っているか」で選ぶことが重要です。本記事では、業態×原価構成×組織規模の3軸から、以下の3タイプに分類して紹介します。
- 広告・制作業向け型(外注費・媒体費が原価の大半を占める場合)
- IT・受託開発業向け型(自社メンバーの人件費・工数が原価の大半を占める場合)
- 多事業展開・経営統合型(複数事業・複数拠点で販売〜会計まで一気通貫で経営管理したい場合)
まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。7つの質問に答えると、自社の業態・組織に最適なプロジェクト収支管理ツールのタイプが診断されます。
Q1 / 業態
自社のビジネスはどちらに近いですか?
Q2 / 原価の構成
プロジェクト原価で割合が大きいのはどちらですか?
Q3 / 組織規模
自社の規模・成熟度として近いのはどちらですか?
Q4 / システム化したい範囲
ツールでカバーしたい業務範囲はどちらに近いですか?
Q5 / 工数管理の優先度
工数管理についてどちらに近いですか?
Q6 / 最初に解決したいこと
ツール導入で最初に解決したいのはどちらですか?
Q7 / 求めるアウトプット
欲しい管理レポートはどちらに近いですか?
広告・制作業向け型(外注費・媒体費が原価の大半を占める場合)
広告代理店・PR会社・映像制作・Web制作など、クリエイティブの受託で外注費や媒体費が原価の中心となる業態向けのタイプです。
このタイプのツールは、案件単位で複数の外注先・媒体・仕入を紐付けて管理できる仕組みを持ち、見積〜受注〜発注〜請求までを1ツールで完結できる「案件管理〜請求一体型」が中心です。月額数千円〜10万円程度でスモールスタートしやすく、社内に経理専任者がいなくても運用できるUIが特徴です。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 広告・PR・映像・Web制作などクリエイティブの受託が中心の企業
- 1案件に複数の外注先・媒体費・仕入が紐付くビジネスモデル
- まず案件単位の収支と請求書発行を効率化したい企業
IT・受託開発業向け型(自社メンバーの人件費・工数が原価の大半を占める場合)
IT・SI・受託開発・SaaS開発会社など、自社エンジニアの稼働=原価という業態向けのタイプです。
このタイプのツールは、メンバーの作業時間をリアルタイムに記録し、人件費単価を掛け合わせて案件別の原価を自動算出する「工数管理特化型」が中心です。月額数百円〜数千円/ユーザーから導入でき、勤怠管理や案件管理ツールと連携することで、エンジニアの稼働率と案件別の利益率を同時に可視化できます。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- IT・SI・受託開発などエンジニアの稼働が原価の中心の企業
- メンバーの工数を案件別に按分して人件費を把握したい企業
- まず低コストで工数〜収支の可視化を始めたい企業
多事業展開・経営統合型(複数事業・複数拠点で販売〜会計まで一気通貫で経営管理したい場合)
複数事業・複数拠点で展開する中堅〜大企業や、コンサルティング・士業など高単価×少数案件のビジネスモデル向けのタイプです。
このタイプのツールは、販売管理・購買管理・勤怠工数・経費精算・会計までを一元管理する「クラウドERP型」が中心です。月額10万円以上の中・高価格帯ですが、全社の経営判断に必要なセグメント別収支・予実管理・配賦計算までカバーし、IPO準備や内部統制強化を見据えた導入にも適しています。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 複数事業・複数拠点で全社統合の経営管理が必要な企業
- 販売〜会計〜勤怠〜経費まで一気通貫で運用したい企業
- セグメント別収支分析や予実管理で経営判断を高度化したい企業
プロジェクト収支管理ツール一覧比較表
以下は、本記事で紹介するプロジェクト収支管理ツールの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
プロカン | 月額20,000円〜 | 広告・制作業向け型 | 業界特化パッケージ・BOXIL ERP部門で高評価 | |
MA-EYES | 要問い合わせ | 広告・制作業向け型 | プロジェクト型と広告業向けの2製品を用意 | |
Rebo | 要問い合わせ | 広告・制作業向け型 | 制作業向け・資金繰り予定まで出力 | |
SMILE V 2nd Edition Project Director | 要問い合わせ | 広告・制作業向け型 | 見込〜計上まで一気通貫(大塚商会) | |
freee販売 | 要問い合わせ | 広告・制作業向け型 | freee工数管理連携で人件費まで粗利可視化 | |
board | 月額1,200円〜 | 広告・制作業向け型 | 見積〜請求+案件粗利・有料6,000社超 | |
楽楽販売 | 月額70,000円〜 | 広告・制作業向け型 | 販売管理シェアNo.1・ノーコードで自由設計 | |
Reforma PSA | 月額300円〜/ライセンス | IT・受託開発業向け型 | ZACの低価格版・500社以上・ライセンス選択制 | |
Lychee Redmine | 月額1,400円〜/ユーザー | IT・受託開発業向け型 | 7,000社以上・ガント連動の工数管理 | |
クラウドログ | 要問い合わせ | IT・受託開発業向け型 | 工数起点の案件原価・損益、累計900社超 | |
TimeCrowd | 要問い合わせ | IT・受託開発業向け型 | ワンクリック打刻で人件費をリアルタイム可視化 | |
Power-Report | 月額500円〜/ユーザー | IT・受託開発業向け型 | 日報起点で原価・粗利を集計する低コスト型 | |
TeamSpirit工数 | 月額18,000円〜 | IT・受託開発業向け型 | 勤怠と工数を統合・内部統制/IPOに強い | |
クラウドERP ZAC | 要問い合わせ | 多事業展開・経営統合型 | プロジェクト型特化ERP・1,100社突破 | |
SmileWorks | 月額10,000円〜 | 多事業展開・経営統合型 | 販売・会計・給与を段階導入できる中小向けERP | |
HUE Classic Project Management | 要問い合わせ | 多事業展開・経営統合型 | 大企業向け・契約種別ごとの原価管理 | |
LEEAD | 要問い合わせ | 多事業展開・経営統合型 | セグメント別収支分析に特化 | |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 多事業展開・経営統合型 | 多通貨・多拠点対応の統合クラウドERP |
【広告・制作業向け】のプロジェクト収支管理ツール
外注費・媒体費・仕入が原価の中心となる業態向けの、案件管理〜請求一体型のツールを紹介します。
プロカン(株式会社PROCAN)

プロカンは、業界特化パッケージで案件収支管理を支援するクラウド型ERPです。IT・システム開発、広告・PR、映像制作、デザイン・Web・アプリ制作、建設など業界別のパッケージを提供し、受注〜会計処理まで一連の業務フローに必要な入力を1度で完結できます。
入力データはリアルタイムで集計され、外注費・経費・社内工数を含めた売上・原価・粗利をダッシュボードに反映。部門別・担当者別・クライアント別・案件別の収支集計表をワンクリックで出力できます。主要会計ソフトへの仕訳データ出力や電子承認フローにも対応し、BOXIL SaaS AWARD ERP部門で複数項目のNo.1評価を獲得しています。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/部門別/担当者別/クライアント別 |
| 工数・原価の入力範囲 | 工数・外注費・経費・社内発注・経費精算まで対応 |
| 会計・外部システム連携 | 主要会計ソフトへの仕訳データ出力に対応 |
| 料金 | 月額20,000円〜(初期費用100,000円〜) |
MA-EYES(株式会社ビーブレイクシステムズ)

MA-EYESは、企業ごとの業務や運用に合わせて柔軟に設定できるクラウドERPです。プロジェクト単位の収支管理に特化したタイプと、広告業向けの販売管理に特化したタイプの2製品を用意し、必要な機能を必要なタイミングで追加できます。
プロジェクトごとの売上・原価の予実管理に強みがあり、売上・経費・仕入などの数値を正確に把握して赤字プロジェクトの早期発見に貢献します。作業実績や勤怠、購買・経費までを扱い、データ連携で二重入力を抑えられる点も魅力です。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別・案件別収支の予実管理 |
| 工数・原価の入力範囲 | 外注費・経費・作業実績・工数 |
| 会計・外部システム連携 | 会計連携あり・入出金管理 |
| 料金 | 要問い合わせ |
Rebo(株式会社ディータイド)

Reboは、広告・映像・番組制作などプロジェクト請負型の企業向け案件収支管理システムです。プロジェクトごとの売上・原価・経費精算を一元化し、見込・予算計画から進行中の収支状況・予実対比、資金繰りまで把握できます。
案件ごとの収支管理表や売上予定表を出力でき、リアルタイムに損益対策を立てられるのが特徴。入金・支払予定日、売掛金・買掛金残など資金繰り予定の出力にも対応します。各種伝票登録と同時に仕訳データを自動作成し、勘定奉行・大蔵大臣などの会計ソフトと連携できます。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別収支管理表・売上予定表 |
| 工数・原価の入力範囲 | 売上・原価・経費精算・資金繰り予定 |
| 会計・外部システム連携 | 仕訳データの自動作成・会計連携あり |
| 料金 | 要問い合わせ |
SMILE V 2nd Edition Project Director(株式会社大塚商会)

SMILE V Project Directorは、案件の見込み状態から受注後の手配・進捗・計上まで、業務プロセスをトータルにカバーするプロジェクト収支管理システムです。
プロジェクト別・部門別・サービス別など様々な切り口で収支管理帳票を出力でき、受注残を含めた実績で精度高く見通しを把握できます。工数入力・アサイン機能も搭載し、アサイン時の予定と工数実績の差異を把握して負荷状況を見ながら計画を調整できます。ソフト開発・広告制作・コンサルなど業態別の導入実績が豊富な大塚商会の製品です。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/部門別/サービス別 |
| 工数・原価の入力範囲 | 工数入力・アサイン管理・受注残管理 |
| 会計・外部システム連携 | 大塚商会の各種会計連携に対応 |
| 料金 | 要問い合わせ |
freee販売(フリー株式会社)

freee販売は、案件管理から請求管理までワンストップで完結できるシステムです。ツールの分断による集計の手間や転記ミスを防ぎ、請求書発行から受発注・原価・入金状況までを1つに集約します。
案件ごとの売上や粗利は入力データから自動集計し、グラフで可視化。同シリーズの「freee工数管理」と連携すれば案件ごとに人件費を原価として取り込め、人件費を含めた粗利まで見える化します。freee会計とも連携し、スモールビジネスから中堅企業までfreeeシリーズで統合運用を組みたい場合に最適です。
| 収支可視化の単位 | 案件別・業務別の粗利可視化 |
| 工数・原価の入力範囲 | 売上・仕入・経費(freee工数管理連携で人件費も) |
| 会計・外部システム連携 | freee会計・freee工数管理と完全連携 |
| 料金 | 月額2,980円〜/ユーザー(基本料金0円・年払い) |
board(ヴェルク株式会社)

boardは、見積・発注・納品・請求・入金までを一元管理し、あわせて案件(受注)単位の損益を可視化できる業務管理ツールです。受注金額から外注費などの発注を差し引いた粗利を案件ごとに把握でき、売上見込やキャッシュフロー予測にも対応します。
有料導入6,000社を突破し、継続率は99.5%と高く、制作会社や士業など小規模〜中規模の受託事業で広く使われています。月額1,200円から始められる価格の手軽さも魅力で、外注費中心の案件粗利をまず可視化したい企業に向いています。
| 収支可視化の単位 | 案件(受注)単位の損益・粗利 |
| 工数・原価の入力範囲 | 受注・発注(外注費)・経費(工数原価は対象外) |
| 会計・外部システム連携 | API・各種サービス連携、CSV出力 |
| 料金 | 月額1,200円〜(Personal〜Premium/30日無料) |
楽楽販売(株式会社ラクス)

楽楽販売は、販売管理システム売上シェアNo.1のクラウド型販売管理システムです。見積・受注・請求だけでなく、売上・発注・原価・収支まで一元管理できます。
導入企業の業務フローに合わせて独自のシステムを構築できるカスタマイズの自由度が強み。表示項目や入力画面をマウス操作だけで自社フローに合わせて設計でき、複雑な金額計算や計上ルールにも柔軟に対応します。6,000社以上の導入実績があり、業務フローが独特な企業でもフィットしやすいのが特徴です。
| 収支可視化の単位 | 案件・プロジェクト別/カスタマイズで自由設計 |
| 工数・原価の入力範囲 | 見積〜受注〜請求〜発注〜原価〜収支まで一元 |
| 会計・外部システム連携 | API・外部システム連携で業務自動化 |
| 料金 | 月額70,000円〜(初期費用200,000円) |
【IT・受託開発業向け】のプロジェクト収支管理ツール
自社エンジニアの稼働=原価という業態向けの、工数管理を中心としたツールを紹介します。
Reforma PSA(株式会社オロ)

Reforma PSAは、販売管理・購買管理・勤怠工数管理・経費精算などを一元管理できるクラウド型ERPです。広告・IT・コンテンツ制作などプロジェクト単位で業務が進行する業界を中心に、500社以上の導入実績があります。
工数・経費を「案件」ごとに管理し、案件に紐付いた工数・経費から原価を算出して正確な損益管理を実現。売上に対して複数の原価を紐付けられるため、案件別の損益管理・原価管理に最適です。初期費用0円で、販売・購買・勤怠工数などのライセンスを必要な分だけ選んで導入できるスモールスタート向けERPです。
| 収支可視化の単位 | 案件単位での損益管理・原価管理 |
| 工数・原価の入力範囲 | 工数・経費を案件に紐付けて原価算出 |
| 会計・外部システム連携 | 販売・購買・勤怠・経費を統合管理 |
| 料金 | 月額300円〜/ライセンス(組み合わせで変動) |
Lychee Redmine(株式会社アジャイルウェア)

Lychee Redmineは、中小企業から大企業まで7,000社以上の導入実績を持つプロジェクト管理ツールです。タスク管理・進捗の可視化・リソース配分を効率化し、チームの生産性向上を支援します。
進捗はガントチャートで視覚的に把握でき、工数管理機能でメンバーの稼働状況や人件費をリアルタイムに可視化。プロジェクトの予算消化率も把握でき、「どのプロジェクトが不採算ペースなのか」を早期に発見できます。月額1,400円/ユーザーから導入でき、スモールスタートしやすい価格帯です。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/メンバー別の稼働・人件費 |
| 工数・原価の入力範囲 | ガント連動の工数入力・人件費単価設定 |
| 会計・外部システム連携 | API連携可・Redmineベース |
| 料金 | 月額1,400円/ユーザー(プレミアム) |
クラウドログ(株式会社クラウドワークス)

クラウドログは、工数入力を起点にプロジェクト別の原価・損益を可視化する工数管理ツールです。Googleカレンダーやoutlookと連携して工数を入力でき、案件別の原価管理・赤字案件のリアルタイム把握、ソフトウェアの資産計上にも対応します。
累計導入は900社以上で、IT・システム開発やコンサル、製造・印刷など幅広い業種で利用されています。工数・人件費起点で案件損益を把握したいIT・受託開発業に適しており、初期費用0円・無料トライアルから始められます。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別の原価・損益 |
| 工数・原価の入力範囲 | カレンダー連携の工数入力・人件費原価 |
| 会計・外部システム連携 | API連携・各種カレンダー連携 |
| 料金 | 要問い合わせ(初期費用0円・無料トライアルあり) |
TimeCrowd(タイムクラウド株式会社)

TimeCrowdは、5,500社の導入実績を持つ、従業員の稼働時間を可視化するツールです。ワンクリックの打刻によって、時間管理だけでなくリアルタイムでのプロジェクトごとの人件費管理が可能になります。
打刻データをもとに業務効率化のボトルネックを特定でき、チーム・ユーザーごとの単価設定により稼働コストを算出。レポート画面では部署ごと・従業員ごとの業務内容と稼働コストを可視化できます。累計ユーザーは61,000名を超え、豊富なAPI連携で既存システムとの連携性が高い点も評価されています。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト・チーム・ユーザー単位の稼働コスト |
| 工数・原価の入力範囲 | 打刻ベースの工数記録・ユーザー単価設定 |
| 会計・外部システム連携 | 豊富なAPI連携(累計61,000ユーザー以上) |
| 料金 | 要問い合わせ |
Power-Report(株式会社福岡情報ビジネスセンター)

Power-Reportは、日報を起点に「業務内容」「作業時間」「原価・粗利」を見える化するクラウド日報システムです。情報共有と原価管理の課題解決を目的に設計されています。
エンジニアが日々の業務内容と作業時間を入力するだけで、プロジェクト集計機能により人月表示や粗利計算が可能。トライアルは0円から始められ、ライセンス費も月額500円/ユーザーと低価格です(別途、運用費が月額2,000円/法人)。1人で複数案件を持つIT・受託開発企業のスモールスタートに向いています。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別の原価・粗利可視化 |
| 工数・原価の入力範囲 | 業務内容・作業時間入力ベースの原価管理 |
| 会計・外部システム連携 | システム開発特化のシンプル設計 |
| 料金 | 月額500円/ユーザー+運用費2,000円/法人(トライアル0円) |
TeamSpirit工数管理(株式会社チームスピリット)

TeamSpirit工数管理は、Salesforce基盤のクラウド型工数管理ツールで、工数登録機能を豊富に備え入力の手間を削減しています。PCはもちろんモバイルからの入力にも対応します。
「誰が・どれだけ稼働しているか」を雇用形態に関わらず可視化し、プロジェクトごとの正確な原価管理や利益計算を実現。「TeamSpirit勤怠」と併用すれば勤務時間と工数時間を一致させて自動管理できます。契約は2,200社以上で、内部統制やIPO対応を重視する大手・優良企業を中心に利用されています。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別アサイン率・原価予実 |
| 工数・原価の入力範囲 | PC・モバイル対応の工数入力・勤怠連携 |
| 会計・外部システム連携 | TeamSpirit勤怠・TeamSpiritシリーズ連携 |
| 料金 | 月額18,000円〜(初期費用別途) |
【多事業展開・経営統合型】のプロジェクト収支管理ツール
複数事業・複数拠点で全社統合の経営管理が必要な企業向けの、ERP型ツールを紹介します。
クラウドERP ZAC(株式会社オロ)

ZACは、広告業・IT/システム開発業・コンサルタント業などのプロジェクト型ビジネスに特化したクラウドERPです。累計導入1,100社を突破し、導入ライセンス数は35万を超え、大手企業からベンチャーまで幅広い実績があります。
1つのプロジェクトの売上に外注費・仕入費・労務費・経費などの関連コストをすべて紐付けられ、プロジェクト別の収支を一目で把握可能。工数管理と配賦計算を備え、間接作業工数も労務費の配賦基準として活用できます。受注前の見込段階からデータを一元管理して受注確度別の案件管理や売上利益予測を行え、電子申請・ワークフローによりIPOを見据えた内部統制の強化にも貢献します。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/部門別・配賦計算による精度の高い原価計算 |
| 工数・原価の入力範囲 | 工数・外注費・仕入費・労務費・経費を統合管理 |
| 会計・外部システム連携 | HubSpot・楽楽明細など多数のサービス連携あり |
| 料金 | 要問い合わせ |
SmileWorks(株式会社スマイルワークス)

SmileWorksは、財務会計・販売管理・給与計算を統合管理できる中小企業向けクラウドERPです。単体業務からスタートして段階的に機能を追加できる柔軟なシステムが特徴です。
プロジェクト別収支管理機能では、売上・仕入・経費・社内工数をプロジェクト別に紐付けて収益を把握。売上登録などの各工程を承認制にするワークフロー構築にも対応します。受発注・請求データを直接送り合えるEDIを標準搭載し、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応。最安月額10,000円(5ID・1機能)から始められ、必要に応じて販売・会計・給与を組み合わせられます。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/部門別の収支管理 |
| 工数・原価の入力範囲 | 売上・仕入・経費・社内工数を統合管理 |
| 会計・外部システム連携 | 財務会計・販売・給与・EDI標準搭載 |
| 料金 | 月額10,000円〜(5ID・1機能/初期費用30,000円) |
HUE Classic Project Management(株式会社ワークスアプリケーションズ)

HUE Classic Project Managementは、請負・準委任/派遣・保守/サブスクリプション・社内向け案件など、プロジェクト型業務に関わる豊富な機能を標準搭載するプロジェクト管理システムです。
プロジェクト別の原価算出・仕訳データ作成・会計システムへの自動連携をボタン1つで実行でき、工程・アサイン人員に基づいて精緻な予定原価を算出できます。事前にボーダーラインを設定すれば赤字が懸念されるプロジェクトを自動抽出し、採算の悪い案件の放置を防止。申請・承認は受注金額や契約種別のリスクに応じてフローを分岐でき、大企業の多様な業態に対応する柔軟性が強みです。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別/契約種別ごとの収支管理 |
| 工数・原価の入力範囲 | 工程・アサインに基づく予定原価・実績原価 |
| 会計・外部システム連携 | 会計システムへの仕訳データ自動連携 |
| 料金 | 要問い合わせ |
LEEAD(株式会社ETVOX)

LEEADは、プロジェクトごとの収支管理から事業全体の収支改善までワンストップで実施するプロジェクト会計クラウドです。過去から現在までの収支計画と実績値のギャップを瞬時に把握できます。
部署・組織・顧客ごとといった独自のグループ化により、セグメント別で収支状況を分析。利益の源泉になっているセグメントを詳しく探ることで、事業全体の利益改善に役立てられます。収支・工数・経費のインポート・エクスポート機能で他サービスとのデータ連携も容易で、導入時には運用方法の提案からデータ登録、収支改善のアクション支援まで充実したサポートが提供されます。
| 収支可視化の単位 | 部署別/組織別/顧客別/独自グループ別のセグメント分析 |
| 工数・原価の入力範囲 | 収支・工数・経費のインポート・エクスポート |
| 会計・外部システム連携 | 他サービスとのデータ連携・データインポート機能 |
| 料金 | 要問い合わせ |
Oracle NetSuite(日本オラクル株式会社)

NetSuiteは、会計・販売・在庫・プロジェクト管理を1つに統合するクラウドERPです。世界的に導入され、多通貨・多拠点・多事業に対応するため、グローバル展開やグループ経営を行う企業に適しています。
プロジェクト会計機能では、プロジェクト単位の収益認識(労務・進捗基準など)・原価・請求・リソース管理まで一気通貫で対応。会計・販売・在庫と統合されているため、複数事業を横断した全社の経営管理基盤として活用できます。多事業・複数拠点で販売から会計まで統合したい中堅〜大企業に向いています。
| 収支可視化の単位 | プロジェクト別の収益認識・原価・請求 |
| 工数・原価の入力範囲 | 労務・固定費・進捗基準の原価、リソース管理 |
| 会計・外部システム連携 | 会計・販売・在庫と統合(多通貨・多拠点) |
| 料金 | 要問い合わせ |
プロジェクト収支管理ツール導入の流れと選定ステップ
はじめてツールを導入する場合は、次の5ステップで進めると失敗しにくくなります。
| ステップ | 主な内容 |
|---|---|
| ①課題・要件の整理 | 何を可視化したいか(案件別損益/工数/予実)と必須機能を洗い出す |
| ②比較・候補選定 | 自社の業態・原価構造に合うタイプを選び、2〜3製品に絞る |
| ③トライアル・デモ | 無料トライアルやデモで現場の入力しやすさ・実務適合性を検証 |
| ④初期設定・データ移行 | 原価区分・プロジェクトマスタを設定し、既存データを移行 |
| ⑤運用・定着・改善 | 入力ルールを整備し、月次で予実を振り返って改善する |
とくに重要なのが③のトライアルです。プロジェクト収支管理ツールは、現場の工数入力が続かないと精度が出ません。導入前に実際の担当者に触ってもらい、入力が無理なく続くかを必ず確認しましょう。
導入で失敗する典型パターンと回避策
プロジェクト収支管理ツールは「導入したのに使われない」ケースが少なくありません。よくある失敗と回避策を対応させて整理しました。
| 失敗パターン | 回避策 |
|---|---|
| 現場の工数入力が煩雑で形骸化した | モバイル・カレンダー連携など入力負荷の低いツールを選ぶ |
| 機能が現場の実務に合わなかった | 無料トライアル・デモで操作性を必ず検証してから決める |
| 目的が曖昧なまま導入した | 「案件別損益を見たい」などゴールを先に定義し、必須機能を絞る |
| 経営層と現場の温度差で入力が偏った | 導入目的と入力メリットを現場に共有し、負担を偏らせない |
| 集計するだけで活用されなかった | 月次でレポートを分析し、改善アクションに接続する |
失敗の多くは「現場の入力定着」と「目的の明確化」に集約されます。高機能なツールより、自社の現場が無理なく使い続けられるツールを選ぶことが、結果的に成果につながります。
よくある質問(FAQ)
Q. プロジェクト収支管理ツールとプロジェクト管理ツールの違いは?
プロジェクト管理ツールはタスク・進捗・ガントなど「進行管理」が主目的です。プロジェクト収支管理ツールは、工数(人件費)や外注費を原価として集計し、案件別の利益率や赤字を可視化することに軸足があります。
Q. 会計ソフトがあれば不要では?
会計ソフトは全社の仕訳・財務会計が中心で、進行中の案件別損益やリアルタイムの予実には弱い傾向があります。収支管理ツールは案件軸で集計し、会計ソフトへ仕訳データを連携する関係にあるため、両者は役割が異なります。
Q. Excel管理では何が限界になりますか?
複数人の同時編集ができない、誤入力・削除のリスクが高い、リアルタイムの予実が見えにくい、作成者に依存して属人化する、といった点です。案件数や人員が増えるほど限界が顕在化します。
Q. 無料で使えるツールはありますか?
継続的に無料で使える専用ツールは限られます。現実的には、Excel(無料)か、有料ツールの無料トライアルで試す形が多く、専用ツールはクラウド月額課金が主流です。
Q. 工数管理は必ず必要ですか?
IT・制作・コンサルなど人件費が原価の大半を占める業態では、工数を把握しないと正確な案件別原価が出せないため、実質的に必須です。外注費中心の業態では、工数管理より外注費の案件ひも付けが優先されます。
Q. 小規模・中小企業でも導入する意味はありますか?
案件数が少ないうちはExcelでも回りますが、案件の同時進行が増えると限界が来ます。中小向けに月額数百円〜数万円のツールも多いため、早めに小さく始めておくと移行がスムーズです。
Q. 導入して失敗しないためのコツは?
「案件別損益を見たい」など目的を先に定義し、必須機能を絞ること。そのうえで無料トライアルで現場の入力しやすさを検証し、入力が無理なく続くツールを選ぶことが最大のコツです。
まとめ
本記事では、プロジェクト収支管理ツールの選び方や比較ポイント、おすすめ18選を解説しました。
プロジェクト収支管理ツールは、自社の業態と原価構造に合ったタイプを選ぶことが最大のポイントです。外注費・媒体費が中心なら「広告・制作業向け型」、人件費・工数が中心なら「IT・受託開発業向け型」、複数事業を統合管理したいなら「多事業展開・経営統合型」が基本の指針になります。
そのうえで、収支可視化の精度・予実アラート・工数原価の入力範囲・外部連携・レポート・提供形態の6つの比較ポイントで絞り込み、無料トライアルで現場の入力しやすさを必ず確認しましょう。まだ試していない方は、「選び方」の診断ツールから、自社に最適なタイプを確認してみてください。



