フォーム作成ツール11選比較。Googleフォームとの違いから用途別の選び方まで
ビジネスを展開する上で、顧客からの問い合わせ受付、イベント申し込み、アンケート収集、リード獲得など、様々な場面で「フォーム」が必要になります。
ただ、エンジニアがいないとさっとフォームが用意できないですよね。
そんな課題を解決してくれるのが「フォーム作成ツール」です。専門知識がなくても、直感的な操作でプロフェッショナルなフォームを作成でき、回答データの管理や分析も簡単に行えます。
この記事では、フォーム作成におけるよくある以下の疑問について分かりやすくお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
- Googleフォームではだめなの?
- 無料がいい?有料がいい?
- おすすめのツールは?
フォーム作成ツールとは?
フォーム作成ツールとは、問い合わせ・資料請求・イベント申し込み・アンケートなど、Webサイト上でユーザーからの入力を受け付けるフォームを、プログラミング知識なしで作成・管理できるツールです。
フォームを1から自作しようとすると、フォームのレイアウト設計(HTML/CSS)・入力データの処理・メール送信の実装など、エンジニアが必要な作業が多く発生します。フォーム作成ツールを使えばこれらを省略でき、担当者が直感的な操作だけでフォームを設置・運用できます。
フォームを用意する4つの方法
フォームを自社サイトに設置する方法は大きく4種類あります。
| 方法 | 特徴 | こんな場合に |
|---|---|---|
| Googleフォーム | 無料・高機能・すぐ使える | 社内アンケート・簡易受付など |
| WordPressプラグイン | WPサイト限定・半自作 | すでにWPで構築済みのサイト |
| フォーム作成ツール | 専用機能・外部連携・管理画面充実 | 本格的なビジネス活用 |
| フォームの自作 | 完全自由度・エンジニア必須 | 高度なカスタム要件がある場合 |
なお、WordPressプラグインでのフォーム設置方法については以下の記事で詳しく解説しています。
・関連記事:Contact Form 7の使い方とカスタマイズ方法まとめ!…
・関連記事:お問い合わせフォームの作り方4つ!自作コード(HT…
フォームを設置するサイトそのものを、リード獲得を意識して新たに立ち上げたいというケースもあります。コンテンツ発信の基盤づくりから相談したい方は、オウンドメディア制作会社を比較した記事もあわせてご覧ください。
関連記事:オウンドメディア制作会社16選比較。選び方と発注前に確認すべきことを解説
Googleフォームとの違い
Googleフォームは無料とは思えないほど機能が充実しており、条件分岐・集計・回答制限・サイト埋め込み・スプレッドシート連携など、日常的な用途であれば十分対応できます。「社内アンケートを手軽に作りたい」程度の用途ならGoogleフォームで問題ありません。
ただし、以下のような用途では専用ツールの導入が必要になります。
- 自社ブランドに合わせたデザインカスタマイズが必要な場合
- SFA・CRM・MAツールとリアルタイム連携させたい場合
- セキュリティ要件(Pマーク・ISMS対応など)が求められる場合
- フォームの離脱率を分析・改善(EFO)したい場合
- 決済・日程調整・チャットボットなど付加機能を組み合わせたい場合
「ビジネスの重要な接点としてフォームを運用したい」場合に、専用ツールが本領を発揮します。
フォームを作るだけでなく、入力途中の離脱を減らして完了率そのものを高めたい場面も出てきます。入力フォームの最適化に特化して対策したい方は、EFOツールを比較した記事もあわせてご覧ください。
関連記事:EFOツールおすすめ12選比較。導入時のポイントと対策も解説
無料版と有料版の違い
フォーム作成ツールの無料版と有料版の主な違いは、機能の豊富さと制限の有無です。
| 比較項目 | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| 作成できるフォーム数 | 1〜5個程度 | 大幅増加 or 無制限 |
| 回答データの保存期間 | 30日程度 | 長期 or 無制限 |
| デザインカスタマイズ | 限定的 | テンプレート豊富・自由度高い |
| 外部システム連携 | 限定的 | SFA・CRM・MA等と豊富に連携可能 |
| セキュリティ | 標準レベル | 高度な設定対応 |
| 追加機能 | なし | 顧客管理・チャットボット・決済連動・ 日程調整・QRコード発行・EFO分析など |
無料版でも基本的なフォーム作成は可能ですが、「フォームを通じて成果につなげる」ことを目的にするなら有料版が必要になるケースがほとんどです。多くのツールが無料トライアルを提供しているため、まず試用して自社の用途に合うか確認してから導入を判断することをお勧めします。
フォームで受け付けた問い合わせが増えてくると、「誰が対応しているか」「返信済みか」を管理する仕組みも必要になります。受付後の対応管理まで含めてツールを比べたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:問い合わせ管理システムおすすめ16選比較。費用相場と4タイプの選び方
おすすめの無料フォーム作成ツール3つ
まずは「無料で使える」フォーム作成ツールを3つ紹介します。この後に「有料で高機能な」フォーム作成ツールの選び方とおすすめツールも紹介していきますので、無料より有料で考えているという方は読み飛ばしてください。
無料で使える主なフォーム作成ツールは以下3つ
- Googleフォーム
- formrun
- フォームメーラー
1. Googleフォーム

みんな大好きGoogleフォーム。人気な理由は「完全無料でアンケートに必要な機能がすべて揃っている」という点です。
フォーム項目は、短いテキストやチェックボックスなど基本的な項目に加えて、星印での評価などの特徴のある項目も用意されています。
さらに、収集された回答はリアルタイムで自動でグラフ化されるため、回答結果の確認も一瞬。その回答結果をより詳しく分析したり活用したい場合はスプレッドシート連携して、回答を吐き出し関数を用いて思いのままに。
とにかく、いったんフォームを使いたい、という場合は必ずGoogleフォームから始めましょう。
2. formrun

CMでおなじみのformrunですね。ビジネスで活用するために「カンバンボード形式の顧客管理」や「各種アプリとのAPI連携」などの機能が搭載されているのが特徴のツールですが、これが無料から利用できるのがすごいところ。(無料プランの場合→月間フォーム回答数:30)
しかも、フォームのデザインが良い。Googleフォームだなぁと思われることもなく、高機能・高品質デザインを無料で使える。
個人・法人ユーザー問わず、非常に多くのユーザーに活用されているフォーム作成ツールです。
3. フォームメーラー

こちらも登録数55万アカウントを誇るメジャーなフォーム作成ツール。フォームメーラーの良い点は無料プランのくせして「フォーム作成数:5」というところ。使えすぎです。
さらに、フォームを作成するだけではなく「フォームページ」のデザインまで可能。写真や見出し、説明文、地図や動画も追加することができ、ホームページのような役割を果たすこともできます。
セキュリティも堅牢で、大企業、教育機関、官公庁にも活用されるほど。
有料フォーム作成ツールは用途で選ぶ(選び方)
先述の通り、フォーム作成ツールは用途に応じて特有の機能がついているため、用途で選ぶのがおすすめです。主な用途は以下の3つになります。
- イベント等の応募・申込
- 問い合わせ対応・管理
- リード獲得・商談獲得
アンケートの実施や回答の集計・分析が主な目的の場合は、フォーム作成ツールよりもアンケートに特化したWebアンケートシステムのほうが向いていることがあります。クロス集計や調査会社のモニターへの配信まで比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:Webアンケートシステムおすすめ13選比較。費用相場や目的別の選び方を解説
イベント等の応募・申込
イベントの応募・申込フォームでは、参加者情報の収集だけでなく、決済処理や定員管理、参加者への自動通知などの機能が重要になります。
■ 主な機能
| 決済システム連動 | フォーム入力から決済完了まで一つの画面で完結できる |
| 定員管理・受付制御 | イベントの定員に達した時点で自動的に受付を終了したり、 「残り○名」といったリアルタイム表示で参加者の申込意欲を促進 |
| 参加者管理・自動通知 | 申込完了と同時に確認メールを自動送信、リマインドメールも。 QRコードを使った当日の受付システムとの連携まで可能 |
たとえば、「イーベ!」のフォームでは、fincode連携によりページを遷移せずにフォームで決済を完了させることができます。

問い合わせ対応・管理
問い合わせ対応では、単に問い合わせを受け付けるだけでなく、その後の対応状況を管理し、チーム全体で効率的に顧客サポートを行うことが求められます。
■ 主な機能
| 顧客管理機能 | 問い合わせ者の情報を自動的にデータベースに蓄積し、 過去の問い合わせ履歴や対応状況を一元管理 |
| 進捗管理ボード | カンバン形式のボードで「未対応」「対応中」「完了」「保留」 などのステータスを視覚的に管理 |
| レスポンス自動化 | よくある質問にはテンプレート回答を設定し、 キーワードに基づいて自動返信できます。 |
たとえば、「Tayori」ではフォームの作成に加えて、FAQページの作成も可能。作成したFAQはフォームと連動して表示することもでき、さらにそのFAQが蓄積されるとAIチャットボットによる顧客対応まで行うため、お問い合わせ数の削減に。

問い合わせ対応の自動化を一歩進めると、サイト上でユーザーに能動的に話しかけて疑問を先回りで解消するアプローチにつながります。サイト訪問者への接客を強化したい方は、Web接客ツールを目的別に比較した記事もあわせてご覧ください。
関連記事:Web接客ツール15選比較。部署・目的別のおすすめと選び方解説
リード獲得・商談獲得
営業活動におけるリード獲得では、見込み客の情報収集から商談設定まで、営業プロセス全体を自動化できる機能が重要です。
■ 主な機能
| 日程調整ツール連携 | フォーム送信後、見込み客が直接営業担当者のカレンダーから 都合の良い日時を選択することで自動で商談獲得。 |
| リードスコアリング | フォーム入力内容や行動履歴に基づいて、リードの購買意欲を 数値化することで優先的にアプローチすべきリードを自動判定。 |
| 営業活動自動化 | フォローアップメール・ステップメールの自動送信などの自動化。 さらに次回アクションのリマインド設定により、営業活動の抜け漏れ防止。 |
たとえば、「formmate」ではフォーム送信後に、フォームと連動したサンクスページで営業担当の空き日程を表示することで自動でオンライン商談の獲得が可能。また、商談獲得後にヒアリングフォームが表示され、商談前の営業準備まで自動化することができます。

フォームでの取りこぼしを減らすには、その手前にあるランディングページ全体の作り込みも効いてきます。流入したユーザーをフォーム到達まで導く導線を改善したい方は、LPOツールを比較した記事も参考になります。
関連記事:LPOツールおすすめ20選比較。料金相場から種類別の選び方まで解説
おすすめの有料フォーム作成ツール7つ
おすすめの高機能な有料フォーム作成ツールを7つ紹介します。特徴のあるフォーム作成ツールを厳選し、かっこ内にその機能・特徴を記載していますので参考にしてみてください。
- Tayori(問い合わせ対応)
- WEBCAS formulator(アンケート回収)
- formwork(業務の依頼・進行)
- formmate(商談獲得)
- HubSpot(顧客 / 取引管理)
- イーベ(イベント開催)
- Fastask(市場調査)
- Stripe(決済フォーム)
獲得したリードを育てていくには、その入口となるコンテンツを継続的に発信していく体制も欠かせません。記事を通じた集客とリード獲得を仕組み化したい場合は、オウンドメディア運用代行を比較した記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディア運用代行21選比較。費用相場から選び方まで解説
1. Tayori(問い合わせ対応)

株式会社PRTIMESが運営するフォーム作成・顧客対応ツール「Tayori」。プレスリリース配信代行PRTIMESを運営する中でクライアントが「顧客対応に手間取っている」という声から生まれたサービス。
問い合わせ対応をするためのフォーム作成はもちろん、問い合わせを減らすためのFAQページの作成とフォームページとの連動が可能。
そのFAQがどんどん蓄積されていくことで、そのデータを活用したAIチャットボットによる顧客対応の自動化もできちゃったり。と顧客対応の効率化の機能が充実しています。
2. WEBCAS formulator(アンケート回収)

アンケートシステムWEBCAS formulatorと名を冠している通り、アンケート用途に有用な機能が充実したツールです。
アンケートフォームの公開スケジュール設定・アンケートの入力条件分岐・リアルタイム集計・回答の一時保存・残数管理など、アンケートを効率的に回収→データ分析に活用が可能。Googleフォーム強化版のようなイメージで利用することができます。
また、同社は「メール配信システム」や「顧客管理システム」なども提供しており、連動して業務・データの管理も可能になっています。
3. formwork(業務の依頼・進行)

ステップ式のフォームで業務を前に進めるツール。普通のフォームは送信されたら終わりですが、formworkは「依頼フォーム→社内で確認→クライアントに確認依頼→納品」のように、何枚ものフォームを順番につなげ、ステップごとに担当者を決めて回していけます。
回答が届くと次の担当者に自動で依頼が飛び、期日が近づけばメールやSlack・Chatworkでリマインドも自動。各ステップがそのままカンバンの列になるので、「いま誰の番で、どこで止まっているか」がひと目でわかります。
社外の方はアカウント登録なしで、届いたリンクから自分の担当分だけに回答すればOK。社内のステップは社外から見えないため、クライアントワークにも安心して使えます。
4. formmate(商談獲得)
商談獲得に特化したBtoBフォーム作成ツール。見込み顧客がformmateで作成したフォームを送信すると、サンクスページに営業担当の空き日程が表示され、その場でオンライン商談の予約が可能。待っているだけで営業担当のカレンダーに商談が入る、イメージ。
資料請求フォームならサンクスページで資料と営業担当の空き日程が表示されるなど、フォームの回答項目ごとにサンクスページで表示するコンテンツ(どの資料, だれの日程調整ツール)をカスタマイズできます。
さらに、商談が予約されなかった場合は、その場でアンケートフォームが表示され、見込み顧客が「なぜ予約しなかったのか?」「他にどんな情報がほしいのか」などが回収可能で、追客ヒントが得られるため、それをもとにフォローすることで商談化率向上も期待。
5. HubSpot(顧客 / 取引管理)

言わずと知れたMAツールHubSpot。にも、もちろんフォーム機能があります。フォーム送信後には、フォローメール・ステップメールの自動配信。管理側では、見込み顧客情報がコンタクト管理一覧に追加され、顧客データの一元管理が可能です。
また、見込み顧客のセグメントごとに一斉メール配信もでき、開封率やClick率などの計測から、リードの興味関心具合をスコアで示すこともできます。
顧客管理画面では、メール履歴や架電時のメモ・ネクストアクションも記載でき、案件が進行(たとえばリードから商談など)した場合は、取引ステータスまで管理可能な万能ツールです。
6. イーベ!(イベント開催)

イベント・セミナー開催向きの機能が揃ったフォームツール。告知・申込・入金・開催当日の受付から顧客管理まで、すべてのプロセスの業務をクラウド上で一元管理できます。
申込みフォームの作成では、イベントがすぐわかるカレンダー表示や、チケットの販売ができる決済システムとのシームレスな連携。オフラインイベントでは、申込み者リストと照合しながら参加管理ができるQRコードでの受付・管理など。特有の機能が揃っています。
セキュリティもISMS認証取得・セキュリティシート公開など、整備されており、自治体や各種組合などにも活用されています。
7. Fastask(市場調査)

「アンケート調査を実施したいが、する相手がいない」という場合に活躍する調査型のフォーム・アンケートツール。Fastaskは約700万人のモニターを抱えており「性別や年齢だけでなく、特定の商品を購入したことがある人」などに絞ってアンケートを配信することができます。
アンケートフォームは管理画面からさくっと作成することができ、配信前には運営のチェックも入るので安心のサポート体制。
認知度調査・顧客満足度調査・競合調査・調査リリースなど、さまざまな調査をセルフサーブ式で、つまり管理画面から自分で行える利便性が特徴のサービスです。
8. Stripe(決済フォーム)

世界中で利用されている決済システムStripe。ECやWebサービスなどのオンライン、店舗運営やフィットネスなどのオフラインでも、さまざまなシーンで活用可能。
決済フォームは、自動入力機能やカードブランドの識別機能もなど、支払い情報の入力がスムーズになる機能が充実しています。サイトのデザインに合わせてボタンの色やフォントなどを変更することもできます。
フォームはサイトに埋め込むか、Stripeの決済ページを顧客に送付するだけ。とにかくいち早く決済フォームを導入したい場合はStripeです。(ただ、他のフォームツールでStripeと連携しているツールもありますので、ご確認ください)
さいごに
本記事では、フォーム作成ツールの基礎知識と選び方、おすすめツールを紹介してきました。
以下に当記事の内容を簡潔にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| 自分でフォーム作れないの? | 自作することもできますが、エンジニアへの依頼が必須 |
| Googleフォームではだめ? | デザインの変更や、用途に応じた使い方には限界あり |
| 無料?有料?どっちがいい? | 用途が明確で特有の機能を求める場合は有料がおすすめ |
| 無料のおすすめツールは? | ・Googleフォーム ・formrun ・フォームメーラー |
| 有料のツールの選び方は? | – イベント等の応募・申込 – 問い合わせ対応・管理 – リード獲得・商談獲得 に応じて特有の機能があるため、用途に応じて選ぶ |
| 有料のおすすめツールは? | ・Tayori(問い合わせ対応) ・WEBCAS formulator(アンケート回収) ・formmate(商談獲得) ・HubSpot(顧客 / 取引管理) ・イーベ(イベント開催) ・Fastask(市場調査) ・Stripe(決済フォーム) |
でした!
フォームで受け付けた依頼を、その後の制作の進行や修正のやり取りまで管理したい場合は、制作管理ツールが候補になります。フォームの回答をきっかけに案件を進めるツールも含めて、以下の記事で比較しています。
