映画館広告(シネアド)会社15選比較。相場が3倍ズレる理由と依頼先の選び方

「映画館広告(シネアド)の費用がいくらかかるのか知りたい」
「映画館に直接頼むのか、代理店に頼むのか、どちらが正解なのかわからない」

シネアドの出稿を検討し始めると、こうした疑問にぶつかる方は少なくありません。

シネアドは、映画館の運営会社から直接買う方法と、代理店を通して買う方法があり、どこから買うかによって同じ映画館の同じ枠でも料金や提案の幅が変わります。さらに公開されている料金は「1スクリーンあたり」「1館あたり」「エリア一括のプラン総額」が入り混じっており、単純に比べると3倍以上の差に見えてしまうことも珍しくありません。

本記事では、シネアドの費用相場と映画館広告会社のタイプ別の選び方を中心に、広告メニューの種類・商流の仕組み・出稿までのスケジュールまでまとめて解説します。まずは診断ツールで自社に合うタイプを確認し、そのうえで各社を比較してみてください。

そもそもシネアド(映画館広告)とは?

シネアドとは「シネマアドバタイジング(Cinema Advertising)」の略で、映画本編の上映前にスクリーンで流れる動画広告のことです。「映画館広告」「スクリーン広告」「映画館CM」とも呼ばれ、近年はスクリーンCMだけでなく、館内サイネージやサンプリングまで含めた館内プロモーション全体を指す言葉として使われることも増えています。

日本映画製作者連盟の統計によると、2025年の国内スクリーン数は3,697(うちシネコンが3,305)、年間入場者数は1億8,875万6千人にのぼります。1館単位の小さな出稿から全国規模の展開までスケールを調整できる点が、シネアドの特徴です。

シネアドのメリット

シネアドが選ばれる最大の理由は、視聴を避けられない環境で広告が流れることです。イオンエンターテイメントはスクリーン広告の視聴率をほぼ100%としており、暗くなった劇場でスマートフォンを操作する人も途中で離脱する人もいないため、長尺のCMでも最後まで見てもらえます。

記憶に残りやすいことも数値で裏づけられています。ビデオリサーチ社の「シネアド媒体効果調査2016」では、上映後の出口調査で85.5%が広告を認知し、76.6%が商品・サービス名を理解したという結果が出ています。廣告社も自社プランの実績として、CM接触率はほぼ100%、CM認知度は約86%と公開しています。

加えて、出稿する映画館と上映作品を指定することで、エリアと客層の両面からターゲットを絞り込めます。学生向け作品、ファミリー向け作品、中高年向け作品といった選び分けが可能で、Web広告のような行動データではなく「その場に来ている人」に確実に届けられる媒体です。

一方で、シネアドはクリック数やコンバージョンを直接測定できません。Web広告と併用しながら認知の入口として使う設計が現実的です。動画広告全体の中でシネアドをどう位置づけるかを整理したい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

関連記事:動画広告代理店おすすめ10選を比較。費用相場・目的別タイプの選び方を徹底解説

シネアド(映画館広告)の種類

シネアドと一口に言っても、スクリーンに流す映像CMだけではありません。館内のサイネージや掲出物、来場者への手渡しサンプリングまで含めると、予算や目的に応じて選べるメニューは幅広く用意されています。まずは全体像を押さえておきましょう。

分類訴求できる相手費用の目安
スクリーン広告(映像CM)上映を待つ着席済みの観客全員1館2週間 数万円〜、全国規模で数百万〜1,500万円
館内サイネージ・掲出物広告ロビー・売店・化粧室を通る来場者3万〜20万円/2週間・1館
サンプリング・ロビープロモーション入場時・退場時の来場者1部20〜85円、ロビー使用料5万〜25万円/日
シアターレンタル・作品ジャック招待した顧客、特定作品の観客要問い合わせ、ジャックは300万円〜

出稿先となる劇場チェーンごとのスクリーン数・カバーエリア・中心客層を横断で比較したい方は、媒体側を整理した以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:シネアド(映画館広告)の出稿先を全劇場チェーン比較。スクリーン数・エリアでの選び方

以下、それぞれの内容を詳しく見ていきます。

① スクリーン広告(映像CM)

スクリーン広告は、シネアドの中心となるメニューです。上映するタイミングによって呼び方と料金が変わり、着席率が高いタイミングの枠ほど単価も上がります。松竹マルチプレックスシアターズは、この違いを着席率の数値とあわせて公開しています。

枠の種類上映タイミング着席率の目安特徴
幕間CM(プレアド)開演時刻前の入替時間約75%単価が比較的安い。全スクリーン上映のみ
幕間プライムCM開演時刻の直前約85%開演直前の注目度が高いタイミング
シネアド開演時刻以降〜予告編の前90%以上全スクリーン上映・作品指定上映の両方に対応
本編直前枠予告編の後、本編の直前最も高い同時期1社限定で販売されることが多い

購入方法にも2つのパターンがあります。スポットは1週間単位で期間を設定でき、15秒・30秒に加えて60秒以上の長尺も選べます。作品を指定して出稿できるのもスポットの特徴です。一方のレギュラーは15秒枠を6ヶ月以上まとめて押さえる方式で、月あたりの単価を下げられる代わりに全スクリーン上映に限定されます。

購入方法期間秒数上映方法
スポット1週間単位で自由に設定15秒・30秒・60秒以上の長尺も可全スクリーン/作品指定
レギュラー6ヶ月以上(3ヶ月から可の会社もあり)15秒(複数枠の購入可)全スクリーンのみ

CM枠全体の総量は5〜6分程度で、この中に複数社のCMが並びます。長尺CMが成立するのはこの枠構造があるためで、120秒・180秒の出稿実績も増えています。

② 館内サイネージ・掲出物広告

スクリーンの外にも広告枠があります。ロビーの大型モニター、券売機の上のモニター、ポスターやチラシのラック、化粧室の鏡面ステッカーなどが代表的です。スクリーンCMより低予算で始められ、映像素材を用意する必要がないメニューも多く含まれます。

種類掲出場所費用の目安特徴
ロビーモニター・サイネージロビー、券売機上要問い合わせ待ち時間に繰り返し接触。静止画も可
ポスター・リーフレット設置ロビー、ラック3万〜15万円/2週間持ち帰ってもらえる。詳細情報を伝えやすい
レストルーム広告化粧室の鏡面・個室扉5万〜20万円/2週間・1館同時期1社限定の枠が多く独占性が高い
パウダールーム広告一部劇場のパウダールーム要問い合わせ女性層への訴求に特化

③ サンプリング・ロビープロモーション

来場者に直接モノを手渡せるのが、映画館ならではの強みです。劇場スタッフがチケットもぎりの際に配布するため到達率はほぼ100%に近く、性別や作品によるセグメント配布にも対応しています。

種類実施方法費用の目安特徴
シアタースタッフサンプリング入場時に劇場スタッフが手渡し1部20〜85円(最低部数の規定あり)到達率が高い。性別・作品でセグメント可
退場者サンプリング・アンケート鑑賞後の来場者に配布・調査スペース使用料5万〜25万円/日鑑賞後の反応を回収できる
ロビーデモンストレーションロビーにブースを設置スペース使用料5万〜25万円/日体験型プロモーションが可能。1日1社限定が多い
大型展示ロビーに車両・什器を展示要問い合わせ対応可能な劇場が限られる

④ シアターレンタル・作品ジャック

劇場そのものを貸し切る使い方もあります。新商品の発表会、社内イベント、上映会などに利用でき、複数劇場を中継で結ぶ形式に対応する会社もあります。特定の話題作と完全に連動させて広告を集中投下する「作品ジャック」も可能ですが、費用は300万円から数千万円規模になります。

なお、シアターレンタルは映画館の繁忙期には利用できないことが多く、人気作品の公開時期はスクリーンCMの枠自体も埋まりやすくなります。早めのスケジュール確認が欠かせません。

シネアドの会社に依頼できる業務

シネアドは、映画館の枠を押さえるだけでは出稿できません。映画館で上映するにはDCP(Digital Cinema Package)という専用フォーマットへの変換が必要で、さらに代理店と映画館の二段階の考査を通す必要があります。依頼できる業務は次の6つです。

業務具体的な内容自社対応した場合の負担
媒体プランニングエリア・映画館・上映作品・期間・秒数の設計劇場ごとの動員数・スクリーン数・空き枠を個別に調査
枠の確保・申込手続き空き状況の確認、映画館との交渉、申込・契約系列ごとに個別交渉。仮押さえ不可のため同時進行が必要
CM素材の企画・制作絵コンテ作成、撮影・編集、尺の調整制作会社を別途手配。考査基準を踏まえた設計が必要
DCP変換・データ配信映画館上映用フォーマットへの変換、各館への配信専用の変換環境が必要で、広告主単独での手配は困難
考査対応代理店考査・映画館考査への対応、修正指示の反映NG理由の判断が難しく、差し戻しで日程が崩れやすい
上映後の報告上映証明書・上映報告書の発行、モニター券の手配劇場内は撮影不可のため上映実績を自力で確認できない

このうちCM素材の制作まで対応できるかどうかが、会社選びの大きな分岐点になります。素材を持っていない場合、制作を別の会社に発注すると窓口が二重になり、考査で修正が必要になった際の手戻りも大きくなります。

シネアドの費用相場

シネアドの費用は、出稿する館数・秒数・期間・上映方法の組み合わせで大きく変わります。最小構成なら数万円から、全国規模なら1,500万円以上と幅が広いため、まずは規模別の目安を押さえるところから始めましょう。

出稿規模別の費用相場一覧

出稿規模期間劇場数の目安費用レンジ想定用途
単館・ロングテール枠2〜4週1〜2館5万〜20万円地域店舗・クリニック・スクールの商圏集客
エリア集中型4〜8週3〜10館30万〜150万円県内・都市圏の認知獲得、自治体PR
都市部主要シネコン4〜8週10〜30館150万〜500万円三大都市圏でのブランド認知
全国出稿4〜8週100館以上500万〜2,000万円ナショナルブランドの一斉展開
作品ジャック出稿作品の上映期間対象作品の上映館300万〜数千万円話題作連動のキャンペーン

実際の出稿事例で見ると、1館・15秒・レギュラー6ヶ月で約60万円(月額10万円)、県内5館・15秒・2週間で約150万円、全国70館・30秒・2週間で約1,500万円が目安になります。一方でユナイテッド・シネマは1作品指定・1週間・15秒の枠を28,800円から公開しており、小さく始める前提であれば数万円台から出稿できます。

シネアド料金の内訳(枠費・制作費・DCP変換費・配信費)

見積もりを比較する際に混乱しやすいのが、費用の内訳です。シネアドの費用は枠費だけではなく、素材を映画館で上映できる形にするための費用が別途発生します。

費目相場内容
枠費(媒体費)総額の60〜80%映画館の広告枠そのものの料金
CM制作費新規制作30万円〜数百万円、既存素材の流用は0〜数万円静止画とBGMの簡易構成なら3万〜30万円程度から
DCP変換費2万〜10万円/1素材映画館上映用フォーマットへの変換。1タイトルごとに発生
配信費1館あたり1万〜3万円各映画館へのデータ配信。全スクリーンか作品指定かで変動

DCP変換費と配信費は見落とされがちですが、複数館に出稿する場合は積み上がります。廣告社の地域プランのように媒体費・データ変換費・配信管理費をすべて含んだ総額で提示する会社もあるため、見積もりを比べるときは「どこまで含んだ金額か」を必ず確認してください。

「1スクリーン単価・1館単価・プラン総額」の違い

シネアドの料金情報を調べると、同じ「30秒・2週間」の条件でも1スクリーン25万〜33万円という数字と、1館10万円前後という数字の両方が出てきます。この差は値引きの差ではなく、そもそも数えている単位が違うことによるものです。

表示単位意味注意点
1スクリーン単価1つのスクリーンに出稿する料金10スクリーンの劇場に全スクリーン出稿すると10倍になる
1館単価1つの映画館に出稿する料金全スクリーン上映か作品指定上映かで数倍変わる
プラン総額エリア一括パッケージの合計金額対象スクリーン数を確認しないと単価が比較できない

比較する際は、「①全スクリーン上映か作品指定上映か」「②スクリーン数は何面か」「③DCP変換費と配信費を含む金額か」の3点を揃えてから並べてください。この3点が揃っていない見積もりは、そのままでは比較できません。

費用を抑える3つのコツ

限られた予算でシネアドを実施する場合、次の3点が効きます。

まず、既存のTVCMやWeb動画を流用することです。新規制作を避けるだけで数十万円単位の圧縮になります。尺の調整とテロップの差し替えだけで済むケースも多く、映像制作費0円をうたう会社も存在します。

次に、期間をまとめて契約することです。4週以上のまとめ買いで単価が10〜20%下がるケースがあり、6ヶ月以上のレギュラー契約なら月額10万円台に収まるプランも用意されています。

最後に、都市部と地方の映画館を組み合わせることです。都市部の主要シネコンは1館あたりの単価が高い一方、地方の劇場は数万円台の枠もあります。認知を広げたいエリアを整理し、単価の低い劇場を組み合わせることで平均単価を下げられます。

シネアド以外のオフライン媒体と費用を比べたうえで予算配分を決めたい場合は、以下の記事も参考になります。

関連記事:屋外広告の代理店おすすめ18選比較。種類・費用相場・失敗しない選び方を解説

映画館広告は「誰から買うか」で料金が変わる

シネアドの枠には、映画館の運営会社から広告主に届くまでに複数の流通経路があります。同じ映画館の同じ枠でも、どの立場の会社から買うかによって中間マージンと提案の幅が変わるため、比較する前にこの構造を理解しておく必要があります。

媒体直販(映画館運営会社)

映画館を運営する会社が、自社の広告枠を広告主に直接販売する形です。TOHOシネマズ、松竹マルチプレックスシアターズ、東急レクリエーション、ユナイテッド・シネマ、イオンエンターテイメントなどが自社サイトに広告窓口を設けています。

中間マージンが発生しないためコストを抑えやすく、その系列独自のメニュー(本編直前枠、IMAXシアター指定、ドライブインシアターなど)も使えます。一方で扱えるのは自社系列の映画館だけなので、複数系列にまたがる出稿は各社に個別に発注することになります。

一次代理店(映画館と直接契約し枠を保有)

全国の映画館と直接契約して枠を保有し、系列を横断して販売する代理店です。サンライズ社やシネブリッジが代表格で、複数系列の空き枠情報と動員データをリアルタイムに把握しているため、1館から全国70館規模までを1つの窓口でまとめて設計できます。

エリアを跨いだ出稿や、「予算内で最も効率のよい映画館の組み合わせ」を提案してほしい場合は、このタイプが有力な選択肢になります。

二次代理店(一次から仕入れて再販)

一次代理店から枠を仕入れて自社クライアントに販売する代理店です。総合広告代理店や地域の広告代理店、映像制作会社などがこの立場でシネアドを扱っています。

中間マージンが1段階増える構造ですが、Web広告・交通広告・屋外広告・映像制作といった他の施策とまとめて相談できる点が強みです。実際には、二次代理店を名乗りながら「当社を通しても手数料は発生しない」と明示している会社もあり、料金だけで一次・二次を優劣で判断することはできません。

シネアドを交通広告や屋外広告と組み合わせてオフラインの面を作りたい場合は、交通広告側の代理店比較もあわせて確認しておくと選定の幅が広がります。

関連記事:交通広告の代理店おすすめ19選比較。媒体別の特徴や費用相場・選び方を解説

映画館広告の会社を選ぶ際に確認すべき6つの比較ポイント

映画館広告を扱う会社は、どこも同じではありません。扱える映画館の系列、保有している枠の種類、制作対応の有無によって、得意な出稿パターンが大きく異なります。依頼先を絞り込む前に、以下の6つのポイントを確認しておきましょう。

  • 出稿したい映画館・エリアをカバーしているか
  • 保有している枠の種類(媒体直販/一次/二次)
  • 対応できる広告メニューの幅
  • CM素材の制作・DCP変換に対応できるか
  • 最低出稿金額と期間の柔軟性
  • 料金の透明性と上映後の報告体制

出稿したい映画館・エリアをカバーしているか

最初に確認すべきは、狙っているエリアの映画館を扱えるかどうかです。映画館運営会社に直接依頼する場合は自社系列のみが対象となり、代理店の場合も対応できる系列やエリアに差があります。

特に地方で出稿する場合、劇場のプロジェクター環境や提携状況によって出稿できない館もあります。次の3点を確認しておくと安心です。

  • 出稿したい市区町村にある映画館を扱えるか
  • その劇場のスクリーン数・座席数・想定上映回数を提示できるか
  • 複数系列にまたがる場合、1つの窓口でまとめて発注できるか

保有している枠の種類(媒体直販/一次/二次)

前述のとおり、シネアドの枠は媒体直販・一次代理店・二次代理店の3層で流通しています。出したい映画館が1系列に決まっているなら媒体直販が最もコストを抑えやすく、複数系列を横断したいなら一次代理店が有利です。

問い合わせの段階で「自社で枠を保有しているのか、仕入れているのか」を聞いておくと、提案の幅とコスト構造の見通しが立ちます。

対応できる広告メニューの幅

スクリーンCMだけを検討している場合でも、サンプリングやロビープロモーションを組み合わせられると効果を高めやすくなります。サンプリングにQRコードを載せれば、特設ページへのアクセス数やクーポン利用数で間接的に反応を測ることもできます。

スクリーンCMのみを扱う会社と、館内メニュー全般を扱える会社があるため、将来的に施策を広げる可能性がある場合は対応範囲の広い会社を選んでおくとよいでしょう。

CM素材の制作・DCP変換に対応できるか

CM素材がない場合、制作から対応できる会社を選ぶ必要があります。制作費は新規で30万円から数百万円と幅がありますが、静止画とナレーション・BGMを組み合わせた簡易構成なら3万〜30万円程度で用意できるケースもあります。

また、DCP変換を社内で内製している会社は、変換費を抑えられるうえにスケジュールも短縮しやすくなります。素材の納品形式(ProRes422HQ推奨、H.264不可など)や、考査で修正が必要になった場合の対応範囲もあわせて確認しておきましょう。

CM映像そのものの企画・制作から相談したい場合は、以下の記事も参考になります。

関連記事:CM制作会社おすすめ16選比較。タイプ別の選び方と費用相場を解説

最低出稿金額と期間の柔軟性

シネアドは会社によって最小ロットが大きく異なります。1劇場・1作品・1週間から受ける会社もあれば、地域一括のパッケージが最小単位で150万円からという会社もあります。

初めての出稿でまず反応を見たい場合は、1週間単位・1館単位で組める会社を選ぶのが現実的です。逆に継続的に露出させたい場合は、6ヶ月以上のレギュラー枠を持つ会社のほうが月額を抑えられます。

料金の透明性と上映後の報告体制

シネアドは劇場内での撮影ができないため、実際に上映されたことを自分の目で確認しにくい媒体です。上映証明書や上映報告書を発行するか、モニター用のチケットを手配してくれるかを確認しておきましょう。

また、上映回数は保証されないのが一般的です。作品指定上映では上映3週目以降に興行状況によって回数が減る場合があります。動員数の下限を保証する「最低保証動員プラン」を扱う会社もあるため、規模の大きな出稿ではこの有無も判断材料になります。

映画館広告(シネアド)会社の選び方

シネアドを外注する際は、依頼先の立場や得意分野によって費用と提案の質が変わります。ここでは映画館広告会社を4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と向いている企業を紹介します。

  1. 媒体直販型(出したい映画館・系列が決まっている場合)
  2. 全国ネットワーク型(複数系列を横断して広域に出稿したい場合)
  3. 小予算・1館スタート型(数万〜数十万円で試したい場合)
  4. 制作込みワンストップ型(CM素材がなく制作から任せたい場合)

まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

0 / 8 回答済み

Q1 / 出稿エリアの範囲

シネアドを出したい範囲は、どちらに近いですか?

Q2 / 映画館・系列の指定

出稿したい映画館や系列は決まっていますか?

Q3 / 予算規模

シネアドに使える予算はどちらに近いですか?

Q4 / CM素材の有無

上映するCM素材は手元にありますか?

Q5 / DCP変換・考査の手間

DCP変換や考査の手続きについて、どちらに近いですか?

Q6 / 広告メニューの幅

スクリーンCM以外のメニューも使いたいですか?

Q7 / 出稿期間の考え方

出稿期間の希望はどちらに近いですか?

Q8 / 料金の見え方

料金についてどちらを重視しますか?

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このタイプで解決できること

    このタイプの会社を見る →

    ① 媒体直販型 | 出したい映画館・系列が決まっている場合

    媒体直販型は、映画館を運営する会社が自社の広告枠を直接販売しているケースです。中間マージンが発生しないためコストを抑えやすく、系列独自のメニューをいち早く使えます。

    本編直前枠やIMAXシアター指定、パウダールーム広告、ドライブインシアターなど、その系列でしか扱えない枠があるのも特徴です。「出したい映画館が決まっている」「余分なマージンを抑えて出稿したい」という企業に向いています。

    このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

    • 出稿したい映画館・系列がすでに決まっている
    • 中間マージンを抑え、コストパフォーマンスを重視したい
    • 本編直前枠やIMAX指定など系列独自のメニューを使いたい

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    ② 全国ネットワーク型 | 複数系列を横断して広域に出稿したい場合

    全国ネットワーク型は、全国の映画館と直接契約して枠を保有し、系列を横断して提案できる代理店です。空き枠情報と動員データをリアルタイムに把握しているため、予算に対して最も効率のよい映画館の組み合わせを設計できます。

    1館から全国70館規模までを1つの窓口で完結できるうえ、エリアパッケージとして総額を提示する会社もあります。「複数の都市で一斉に展開したい」「どの映画館に出すべきか提案してほしい」という企業に向いています。

    このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

    • 複数系列・複数エリアにまたがって一括で出稿したい
    • 予算に応じた最適な映画館の組み合わせを提案してほしい
    • 100万円以上のまとまった規模で認知を獲得したい

    該当企業の紹介部へジャンプ ↓

    ③ 小予算・1館スタート型 | 数万〜数十万円で試したい場合

    小予算・1館スタート型は、劇場単位の料金をWeb上で公開し、1館・1週間単位の小さな出稿から受けている会社です。数万円台から始められるプランを持ち、シミュレーターや料金表で事前に総額を把握できる点が強みです。

    DCP変換費や配信費まで金額を明示している会社が多く、はじめてのシネアドでも予算のブレを抑えられます。「まず自社の商圏の1館で反応を見たい」「稟議のために正確な総額を先に知りたい」という企業に向いています。

    このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

    • 数万〜数十万円の予算で1館から試したい
    • Web上で実額を確認しながら比較検討したい
    • 短期間で出稿して反応を見たうえで規模を判断したい

    該当企業の紹介部へジャンプ ↓

    ④ 制作込みワンストップ型 | CM素材がなく制作から任せたい場合

    制作込みワンストップ型は、CM素材の企画・撮影・編集から、DCP変換・考査対応・出稿までを一貫して請け負う会社です。映像制作を本業とする会社や、制作部門を社内に持つ地域代理店がこのタイプにあたります。

    素材を持っていない企業でも、絵コンテから相談して出稿までたどり着けます。映像制作費を出稿費に含めるプランや、完成した映像の二次利用を無料にしている会社もあります。「社内に映像素材がない」「制作と出稿の窓口を分けたくない」という企業に向いています。

    このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

    • CM素材がなく、企画・制作から相談したい
    • 制作と出稿の窓口を1社にまとめたい
    • 制作した映像を自社サイトやSNSでも活用したい

    該当企業の紹介部へジャンプ ↓

    おすすめの映画館広告(シネアド)会社一覧比較表

    以下は、本記事で紹介する映画館広告(シネアド)会社の一覧比較表です。

    サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
    TOHOシネマズ
    要問い合わせ
    媒体直販型
    77サイト723スクリーンの国内最大級ネットワーク。3か月以上で長期割引
    松竹マルチプレックスシアターズ
    要問い合わせ
    媒体直販型
    幕間・幕間プライム・シネアドを着席率つきで公開。データ変換費2万円〜
    東急レクリエーション
    要問い合わせ
    媒体直販型
    本編直前シネアドを同時期1社限定で販売。1作品1週間から出稿可
    ユナイテッド・シネマ
    28,800円〜/1週間
    媒体直販型
    媒体社で唯一シネアド料金レンジを公開。43劇場398スクリーン
    イオンエンターテイメント
    要問い合わせ
    媒体直販型
    全国99箇所844スクリーン。イオンモール立地で購買導線をつくれる
    サンライズ社
    月10万円〜(1館レギュラー)
    全国ネットワーク型
    1955年創業のシネアド専業。全映画館の95%をカバーする最大手
    シネブリッジ
    要問い合わせ
    全国ネットワーク型
    1劇場・1作品から対応。セグメント配布サンプリングをほぼ全館で実施可
    廣告社
    150万〜1,200万円
    全国ネットワーク型
    エリア別パッケージを税別実額で公開。変換費・配信管理費込みの総額提示
    東映エージエンシー
    要問い合わせ
    全国ネットワーク型
    東映グループの広告会社。DCP作成・映倫申請まで自社対応
    フリーザロックエージェント
    5万円〜/2週間
    小予算・1館スタート型
    DCP変換を社内内製。全国のエリア別料金と料金シミュレーターを公開
    オーマッチ
    72,000円〜/2週間
    小予算・1館スタート型
    映画館294枠を1館単位でWeb比較・申込完結。仲介手数料ゼロ
    産案
    10万円以内の館あり
    小予算・1館スタート型
    全国どこでも1スクリーンから。1週間単位のスポット出稿に対応
    ロジック
    40万円〜/2週間
    制作込みワンストップ型
    15秒・30秒の映像制作費0円。完成映像の二次利用も無料
    キタック
    8万円〜/2週間
    制作込みワンストップ型
    サンライズ社と提携し手数料なしで全国出稿。動画制作から対応
    シードアシスト
    放送料22万円〜/月
    制作込みワンストップ型
    映像制作会社によるワンストップ対応。放送料の下限を公開

    【媒体直販型】の映画館広告会社

    媒体直販型の映画館広告会社を紹介します。

    TOHOシネマズ株式会社

    引用:TOHOシネマズ株式会社

    国内最大級の77サイト723スクリーンを保有し、29都道府県をカバーする映画館ネットワークに直接出稿できる媒体社です。年間の来場者数は4,500万人以上にのぼります。

    広告メニューはスクリーン広告(シネアド)と劇場スタッフによるサンプリングが中心で、1劇場・1作品・15秒素材の出稿から受け付けています。小さく始めたうえで館数を広げる進め方が取りやすい設計です。

    3か月以上の長期出稿には割引が用意されており、継続的に露出させたい企業ほど単価を抑えられます。グループの広告会社であるTOHOマーケティングでは、新宿東宝ビル壁面などの東宝グループ独自OOHとあわせた提案も可能です。

    対応する広告メニュースクリーン広告(シネアド)、劇場スタッフによるサンプリング
    取り扱い映画館・エリアTOHOシネマズ/77サイト723スクリーン・29都道府県
    制作・DCP変換の対応TOHOマーケティング側で映像制作に対応(DCP変換の記載なし)
    料金目安要問い合わせ(3か月以上の長期割引あり)

    株式会社松竹マルチプレックスシアターズ

    引用:株式会社松竹マルチプレックスシアターズ

    MOVIX・ピカデリーなど全国25劇場236スクリーンを運営し、上映タイミング別の広告枠を着席率とあわせて公開している媒体社です。来場者は女性が70%、30〜40代が半数を占めます。

    スクリーン広告は幕間CM(着席率約75%)、幕間プライムCM(約85%)、シネアド(90%以上)の3種類に分かれており、予算と注目度のバランスで選べます。幕間CMは単価を抑えやすく、シネアドは作品指定上映にも対応しています。

    券売機上モニター、レストルーム広告、大型ロビーモニターCM、自社サイトのWEB広告まで館内外のメニューが揃っているのも特徴です。データ変換費20,000円〜、静止画構成のCM制作費30,000円〜と、付帯費用の目安を公開しています。

    対応する広告メニュー幕間CM、幕間プライムCM、シネアド、ロビーモニター、券売機上モニター、レストルーム広告、サンプリング、WEB広告、シアターレンタル
    取り扱い映画館・エリアMOVIX・ピカデリーなど/全国25劇場236スクリーン
    制作・DCP変換の対応データ変換費20,000円〜、CM制作費30,000円〜で対応
    料金目安要問い合わせ

    株式会社東急レクリエーション(109シネマズ)

    引用:株式会社東急レクリエーション

    109シネマズを全国20劇場185スクリーンで運営し、本編直前シネアドを同時期1社限定で販売している媒体社です。年間動員は約1,150万人(2025年実績)、年間約600作品を上映しています。

    スクリーン広告はシネアド(全スクリーン/作品指定)、本編直前シネアド、幕間の3種類です。本編直前枠を全スクリーン・作品指定の両方で設定できる点は他系列にない強みで、独占的に注目を集めたい場合に有効です。

    シネアドは1作品1週間から出稿でき、DCPだけでなくQuickTime・mp4での入稿にも対応しています。変換費30,000円/素材、配信費は全スクリーン30,000円・作品指定20,000円と明示されています。109シネマズプレミアム新宿・二子玉川ではパウダールーム広告も実施可能です。

    対応する広告メニューシネアド、本編直前シネアド、幕間、サンプリング、ブースプロモーション、サイネージ、レストルーム広告、パウダールーム広告、シアターレンタル
    取り扱い映画館・エリア109シネマズ/全国20劇場185スクリーン
    制作・DCP変換の対応変換費30,000円/素材、mp4・QuickTime入稿可
    料金目安要問い合わせ(変換費・配信費のみ公開)

    ユナイテッド・シネマ株式会社

    引用:ユナイテッド・シネマ株式会社

    媒体社としては数少ないシネアドの料金レンジを媒体資料で公開している、43劇場398スクリーンを運営する会社です。北海道から沖縄までユナイテッド・シネマ/シネプレックスを展開しています。

    シネアドは1作品スポット1週間で28,800円〜108,000円と、1館単位・1週間単位で3万円弱から出稿できる価格帯を公開しています。全作品スポットや13週間の長期プラン、幕間アドの4週間・52週間プランまで料金が明示されているため、予算から逆算した設計がしやすい会社です。

    シネアドと予告編の後に流れる「プレミアタイム」は限定1社の枠で、独占的な訴求が可能です。チラシサンプリングは全員配布・作品指定・男女別のセグメントに対応しています。

    対応する広告メニューシネアド、幕間アド、プレミアタイム、チラシサンプリング、ロビープロモーション、レストルーム広告、スクリーンレンタル
    取り扱い映画館・エリアユナイテッド・シネマ/シネプレックス/43劇場398スクリーン
    制作・DCP変換の対応DCP以外の素材は変換費が別途発生
    料金目安シネアド1作品スポット1週間 28,800円〜108,000円(税別)

    イオンエンターテイメント株式会社

    引用:イオンエンターテイメント株式会社

    全国99箇所36都道府県844スクリーンを展開する国内最大級のシネコン「イオンシネマ」の媒体社です。年間動員は4,430万人(2025年度)にのぼります。

    スクリーン広告は入替時間に流れる「プレアド」と、開演時刻以降〜予告編前に流れる「シネアド」(最大6分)に分かれています。全スクリーン上映・作品指定上映のほか、3D作品では3Dシネアドも実施でき、長尺CMにも対応しています。

    多くの劇場がイオンモールに併設されているため、鑑賞後にそのまま同じ施設内で購買につなげられるのが大きな特徴です。ロビープロモーション、ボックスオフィスでのサンプリング、シアターレンタル、ドライブインシアターまでメニューが揃っています。

    対応する広告メニュープレアド、シネアド(最大6分)、3Dシネアド、ロビープロモーション、サンプリング、シアターレンタル、ドライブインシアター
    取り扱い映画館・エリアイオンシネマ/全国99箇所36都道府県844スクリーン
    制作・DCP変換の対応公式サイトに記載なし
    料金目安要問い合わせ

    【全国ネットワーク型】の映画館広告会社

    全国ネットワーク型の映画館広告会社を紹介します。

    株式会社サンライズ社

    引用:株式会社サンライズ社

    1955年創業の映画館広告専業会社で、現在運営されている全映画館の95%をカバーする国内最大のネットワークを持つ最大手です。北海道から沖縄まで全都道府県に対応し、年間入場者総計は1億5,000万人以上にのぼります。

    シネアドスポットは1週間単位で期間を設定でき、15秒・30秒に加えて60秒以上の長尺にも対応します。全スクリーン上映と作品指定上映の両方が選べるほか、6ヶ月以上のシネアドレギュラーでは1館・15秒で月額10万円という単価まで下げられます。

    料金例を公開している点も特徴で、全国70館・30秒・2週間で約1,500万円、三大都市20館・30秒・2週間で約500万円、県内5館・15秒・2週間で約150万円が目安です。4Dシアターの効果と連動する「4Dアトラクティブシネアド」や、サンプリング(1部20〜70円)などの館内メニューも揃っています。

    対応する広告メニューシネアドスポット、シネアドレギュラー、4Dアトラクティブシネアド、サンプリング、ポスター・リーフレット設置、ロビーデモ、レストルーム広告、シアターレンタル
    取り扱い映画館・エリア全映画館の約95%/全都道府県
    制作・DCP変換の対応DCP作成費+配信費が媒体費とは別に発生
    料金目安1館15秒レギュラー6ヶ月 約60万円(月額10万円)〜、全国70館30秒2週 約1,500万円

    株式会社シネブリッジ

    引用:株式会社シネブリッジ

    広告主向けのシネアドと映画館・配給側の興行宣伝の両面を手がける、2003年設立のシネアド専業代理店です。東京本社と大阪オフィスの2拠点で全国47都道府県に対応しています。

    シネアドは1劇場・1作品からの上映が可能で、基本期間は30秒CMが2週間、15秒CMが4週間です。近年は120〜180秒の長尺CMの実績も増えており、ストーリー性のある訴求にも対応できます。10スクリーンのシネコンで2週間全スクリーン上映した場合、700〜840回の上映になるという試算も公開しています。

    サンプリングでは「女性限定」「ファミリー」「シニア」といったセグメント配布をほぼ全館で実施できます。訪日観光客向けにシネアドとデジタル広告を組み合わせたパッケージなど、変化球のメニューを企画できる点も強みです。

    対応する広告メニューシネアド(全スクリーン/作品指定)、シアタースタッフサンプリング、ロビーサンプリング、ロビーイベント、スクリーンレンタル
    取り扱い映画館・エリア主要シネコン各系列/全国47都道府県
    制作・DCP変換の対応MOVで受領しDCPへ変換。配布物・造作物の制作にも対応
    料金目安要問い合わせ(1劇場・1作品から出稿可)

    廣告社株式会社

    引用:廣告社株式会社

    1888年創立の総合広告会社で、エリア別のシネアドパッケージを税別の実額でWeb公開している会社です。東京・札幌・名古屋・大阪・広島・福岡の6拠点体制で全国のシネコンをカバーします。

    30秒・2週間を基本設定としたエリアパッケージが特徴で、東京200万円(6スクリーン)、名古屋150万円(5スクリーン)、関東400万円(14スクリーン)、全国7大都市1,200万円(46スクリーン)と価格を明示しています。このプラン料金には媒体費・データ変換費・配信管理費が含まれるため、追加費用の見通しが立てやすい点が大きな利点です。

    上映作品は「学生向け」「ファミリー向け」「中高年向け」「女性向け」のターゲットプランから選択できます。上映後には上映証明書が発行され、実施が確認できる仕組みも整っています。

    対応する広告メニューシネアド(30秒・2週間が基本設定)、ターゲットプラン4種
    取り扱い映画館・エリア全国のシネコン中心のデジタル上映館/エリア別9プラン
    制作・DCP変換の対応データ変換費・配信管理費はプラン料金に込み(素材制作は別途相談)
    料金目安150万円(名古屋・5スクリーン)〜1,200万円(全国7大都市・46スクリーン)/税別

    株式会社東映エージエンシー

    引用:株式会社東映エージエンシー

    東映グループの広告会社として、マス4媒体・OOH・シネアド・イベントを横断して扱う総合代理店です。映画宣伝プロモーションを本業の一つとしており、映画業界の内部から広告を設計できる立場にあります。

    映画事業として劇場上映用フォーマットへの変換、映倫申請、映画上映DCPの作成までを自社で手がけているため、素材の技術要件に強いのが特徴です。考査や入稿でつまずきやすいシネアド特有の工程を、実務経験のある体制に任せられます。

    映画館以外の場所で上映を行う「どこでもシネマ」事業も展開しており、劇場枠にとらわれないプロモーションの相談も可能です。東映IPを活用したタイアップ企画とシネアドを組み合わせた設計にも対応できます。

    対応する広告メニューシネアド、OOH、マス4媒体、イベント、映画宣伝プロモーション、どこでもシネマ
    取り扱い映画館・エリア公式サイトに記載なし(全国の映画館を対象に取り扱い)
    制作・DCP変換の対応劇場上映用フォーマット変換・映倫申請・DCP作成を自社事業として保有
    料金目安要問い合わせ

    【小予算・1館スタート型】の映画館広告会社

    小予算・1館スタート型の映画館広告会社を紹介します。

    フリーザロックエージェント株式会社

    引用:フリーザロックエージェント株式会社

    全国47都道府県・95%以上の映画館に対応しながら、5万円台から出稿できるミニマムプランを公開している代理店です。TOHOシネマズ、イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ、MOVIX、109シネマズなど10の主要チェーンを扱います。

    料金プランはミニマムプラン5万円〜(中小規模劇場・1作品指定・2週間・15秒)、スタンダードプラン50万円〜(都内主要シネコン・4週間・15秒)の3段階です。全国200超のエリアについて劇場名と料金帯を公開しており、サイト上の料金シミュレーターで概算を確認できます。

    DCP変換を社内で内製しているため変換コストとスケジュールを圧縮でき、考査手続きも代行します。静止画を組み合わせた簡易動画なら5万円から制作でき、最短30分で見積、最短2週間で上映開始という対応スピードも強みです。

    対応する広告メニュースクリーンCM、ロビーデモンストレーション、ポスター・リーフレット設置、レストルームサイネージ、退場者サンプリング、シアターレンタル
    取り扱い映画館・エリア10主要チェーン・全国47都道府県(映画館の95%以上)
    制作・DCP変換の対応DCP変換を社内内製。簡易動画の制作は5万円〜
    料金目安ミニマムプラン5万円〜/2週間、スタンダードプラン50万円〜

    オーマッチ株式会社

    引用:オーマッチ株式会社

    映画館の広告枠294件を1館単位の実額つきでWeb上に掲載し、申込までオンラインで完結できるプラットフォーム型のサービスです。ソフトバンクグループの社内ベンチャー制度から生まれた事業で、全国20万件の広告枠を扱っています。

    シネアドは72,000円/2週間から掲載されており、劇場ごとの料金・初期費用・DCP変換費まで事前に確認できます。イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ、シネプレックス、MOVIX・ピカデリー系など複数系列の枠を横並びで比較できるため、同じ予算でどの劇場が選べるかを自分で判断できます。

    サービス利用は無料で仲介手数料も発生しません。ロビープロモーションは15,000円/2週間からと、掲出物系のメニューはさらに低予算で始められます。

    対応する広告メニューシネアド(全スクリーン/作品指定)、ロビープロモーション(チラシ、ポスター、什器設置、サンプリング、レストルームアド)、スクリーンレンタル
    取り扱い映画館・エリア映画館294枠(イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ、MOVIX・ピカデリー系ほか)
    制作・DCP変換の対応DCP変換費・プログラミング費が別途発生(例:変換50,000円+10,000円)
    料金目安シネアド72,000円〜/2週間(初期費用10,000円〜)、ロビープロモーション15,000円〜

    株式会社産案

    引用:株式会社産案

    1954年創業の総合広告会社で、全国どこでも1スクリーンからシネアドを出稿でき、CM素材の制作も企画から請け負う会社です。中央区と横浜に拠点を置き、グループは創業70年を超えています。

    「映画館によっては10万円以内で掲載できます」と公式のよくある質問で明示しており、予算の下限を先に知りたい企業にとって問い合わせのハードルが低い点が特徴です。スポットは1週間単位、レギュラーは3ヶ月・6ヶ月から選べ、60秒・120秒の長尺にも対応します。

    CM素材は企画から制作でき、静止画を組み合わせたスライドショー形式なら30万円程度が目安です。DCPへの変換料についても「変換料はかかるが高額ではない」と公式に説明しており、付帯費用の説明が丁寧な会社です。半券持参割引などのオファー連動企画や、ラックでのリーフレット設置も相談できます。

    対応する広告メニューシネアド(スポット/レギュラー3・6ヶ月)、長尺CM(60秒・120秒)、入口サンプリング、リーフレット・パンフレットのラック設置
    取り扱い映画館・エリア全国どこでも1スクリーンから(一部シネコンに例外あり)
    制作・DCP変換の対応CM素材の制作を企画から対応(静止画構成は30万円程度)。DCP変換料は別途
    料金目安10万円以内で掲載できる映画館あり(媒体費は劇場により変動)

    【制作込みワンストップ型】の映画館広告会社

    制作込みワンストップ型の映画館広告会社を紹介します。

    株式会社ロジック

    引用:株式会社ロジック

    15秒・30秒の映像制作費を0円とし、CM素材がない企業でも出稿費のみでシネアドを始められる料金体系を持つ代理店です。日本全国の映画館95%をカバーし、約3,648スクリーンから出稿先を選べます。

    絵コンテの提案から修正・完成・データ納品までを制作費0円で対応し、完成した映像は自社サイトやSNSでも二次利用が無料です。映像は地上波テレビの考査基準をクリアする品質で制作されるため、他媒体への転用も見込めます。

    料金は作品指定上映が2週間40万円から、長期レギュラーが26週で月額15万円です。出稿実例も公開しており、埼玉県内1館・15秒・52週・約16,000回の上映で1,194,000円(1回あたり74円)という単価まで明示されています。サンプリングは1部20〜85円で部数保証つきです。

    対応する広告メニュー作品指定上映(15秒・30秒/1週間単位)、長期レギュラー(26週以上)、シアタースタッフサンプリング
    取り扱い映画館・エリア全国の映画館95%(約3,648スクリーンから選択)
    制作・DCP変換の対応15秒・30秒の映像制作費0円、完成映像の二次利用も無料
    料金目安作品指定上映 2週間40万円〜、長期レギュラー 26週で月額15万円

    株式会社キタック

    引用:株式会社キタック

    サンライズ社と提携して全国47都道府県の劇場に出稿しつつ、動画制作から映画館への入稿までを一貫して対応する新潟拠点の会社です。手数料を上乗せしない方針を公式に明示しています。

    スポット上映は8万円/2週間から、レギュラー上映は月額85,000円(配信費込み)からと、地域企業が手を出せる価格帯で全国の劇場ネットワークを使えるのが特徴です。動画素材がない場合は自社で制作でき、入稿後の映画館用データ作成と各館への配信も代行します。

    放映回数の実例も公開しており、ユナイテッド・シネマ新潟で26週間・全スクリーン上映した場合は約9,100回の上映になります。枠が埋まる可能性や、上映中は検索行動が起きないといったデメリットも公式サイトで明示している姿勢も安心材料です。

    対応する広告メニュースポット上映(15秒〜長尺/全スクリーン・作品指定)、レギュラー上映(6か月〜)、ブース設置、チラシ・ノベルティ配布
    取り扱い映画館・エリア全国47都道府県の提携劇場(サンライズ社と提携)
    制作・DCP変換の対応動画制作から対応。映画館用データ作成・各館入稿を代行
    料金目安スポット上映 8万円〜/2週間、レギュラー上映 月額85,000円〜(配信費込み・新潟県内の場合)

    株式会社シードアシスト

    引用:株式会社シードアシスト

    映像制作会社としてシネアド用のCMを企画・撮影・編集から手がけ、出稿までワンストップで対応する大阪の会社です。1劇場・1作品からエリアと上映作品を指定して出稿できます。

    料金体系を「CM制作料金+放送料金(22万円〜/月)」と明示しており、放送料の下限を公開している映像制作会社は珍しい存在です。制作費は内容・尺・撮影日数によって変動するため、企画段階で見積もりを取る前提になります。

    シネアドの制作実績をサイト上で公開しており、映像の企画から相談できます。納期の目安は約2ヶ月で、素材づくりから逆算してスケジュールを組みたい企業に向いています。

    対応する広告メニュー映画館の上映前・上映中の動画広告(作品指定・エリア指定)
    取り扱い映画館・エリア1劇場・1作品から出稿可(対応系列は要確認)
    制作・DCP変換の対応シネアド映像の企画・撮影・編集に対応(納期の目安は約2ヶ月)
    料金目安CM制作費+放送料金22万円〜/月

    出稿までのスケジュールと審査の注意点

    シネアドはWeb広告のように思い立ってすぐ配信できる媒体ではありません。素材の考査と映画館ごとの配信手配が入るため、逆算のスケジュール管理が成否を分けます。各社が公開している目安をまとめると、次のような流れになります。

    タイミングやること
    上映4週間前問い合わせ・枠の空き状況確認・企業考査、上映作品の決定
    上映3週間前CM素材またはデザイン案の提出、素材考査
    16営業日前正式発注(会社により10営業日前など差異あり)
    上映2週間前〜8営業日前CM素材の最終納品、DCP変換・各館への配信手配
    5営業日前モニター用チケットの受け取り
    上映開始日(原則金曜)上映スタート(終了は木曜。1週間が基本単位)
    上映終了後 約10営業日上映報告書・上映証明書の受領

    素材を新規制作する場合は、この前工程に制作期間が加わります。申込から放映まで約2ヶ月を見込む会社もあるため、キャンペーンの開始日が決まっているなら2〜3ヶ月前から動き出すのが安全です。既存素材を流用できる場合は最短2週間で上映開始できるケースもあります。

    考査で掲出できないケースもあらかじめ押さえておきましょう。公序良俗に反する内容、映画館や入居施設と競合する商業施設・テナントの告知、映画館の売店やサービスと競合する飲食物の広告は掲出できません。また、シネアドの契約は法人のみで個人は不可です。

    商習慣として次の点も一般的です。広告枠は仮押さえができず先着順で埋まっていくため、人気作品の公開時期は希望の枠が取れないことがあります。申込後のキャンセルは原則できず、支払いは前金となる会社が多いことも見込んでおいてください。上映回数は保証されず、作品指定上映では3週目以降に興行状況で回数が減る場合があります。動員数の下限を担保したい場合は、最低保証動員プランを扱う会社に相談するとよいでしょう。

    シネアド(映画館広告)のよくある質問

    シネアドは最低いくらから出稿できますか?

    会社と劇場によりますが、1館・1作品指定・1〜2週間の条件であれば数万円台から出稿できます。公開されている例では、ユナイテッド・シネマが28,800円(15秒・1週間)、フリーザロックエージェントが5万円台から、キタックが8万円(2週間)となっています。ただしこれらは枠費のみの金額で、DCP変換費と配信費が別途必要な場合があるため、総額で確認してください。

    CM素材を持っていなくてもシネアドは出せますか?

    出せます。制作から対応する会社が多く、静止画とBGM・ナレーションを組み合わせた簡易構成なら3万〜30万円程度、本格的な撮影を伴う映像なら30万円以上が目安です。15秒・30秒の映像制作費を0円としている会社もあるため、素材がない場合は制作込みワンストップ型の会社に相談するのが効率的です。

    DCP変換とは何ですか?必ず必要ですか?

    DCPは映画館で上映するための専用フォーマットで、mp4やMOVのままでは上映できないため変換が必須です。費用は1素材あたり2万〜10万円程度で、加えて各映画館へのデータ配信費が1館あたり1万〜3万円かかります。DCP変換を社内内製している会社や、プラン料金に変換費・配信費を含めている会社を選ぶと総額を抑えやすくなります。

    地方の映画館1館だけでも出稿できますか?

    できます。1劇場・1作品・1週間単位で受け付けている会社が複数あり、全国どこでも1スクリーンから対応するとしている会社もあります。ただし劇場の上映設備や提携状況によって対応できない館もあるため、出稿したい劇場名を伝えて確認するのが確実です。

    シネアドの効果はどうやって測定しますか?

    シネアドはクリックやコンバージョンを直接計測できません。実務上は、指名検索数の変化、問い合わせ件数の推移、来店時のアンケートといった間接指標で評価します。サンプリングを併用してQRコードを載せれば、特設ページへのアクセス数やクーポン利用数として反応を数値化することも可能です。

    上映されたことをどう確認できますか?

    劇場内は撮影できないため、上映証明書や上映報告書の発行で確認します。多くの会社が上映終了後10営業日程度で報告書を提出しており、上映期間中に自分で確認できるモニター用チケットを手配してくれる会社もあります。依頼前に報告体制を確認しておきましょう。

    まとめ

    本記事では、映画館広告(シネアド)の費用相場と、シネアドを扱う会社のタイプ別のおすすめを解説しました。シネアドは「どの映画館に出すか」だけでなく「誰から買うか」で料金と提案の幅が変わるため、まずは出稿したいエリアと予算、CM素材の有無を整理することが重要です。

    自社に合うタイプがまだ定まっていない方は、「映画館広告(シネアド)会社の選び方」セクションの診断ツールから確認してみてください。そのうえで比較表と各社の紹介を見比べると、候補を2〜3社に絞り込めます。

    シネアドで獲得した認知をWeb側の接点につなげたい場合や、BtoB商材で他の広告チャネルも検討したい場合は、以下の記事も参考になります。

    関連記事:BtoB広告代理店おすすめ15選比較。費用相場から選び方まで解説

    この記事が、映画館広告(シネアド)の依頼先選びの一助になれば幸いです。

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