AI電話自動応答サービス16選比較。用途別の選び方と費用相場を解説

「代表電話が鳴るたびに作業が止まってしまう」
「取次ぎと営業電話のさばきだけで、担当者の時間が奪われている」
「営業時間外にかかってきた電話を、そのまま取りこぼしている」

電話対応にまつわるこうした悩みは、人を増やせば解決するように見えて、実際には解決しません。電話は「いつ・何件・どんな用件で鳴るか」が読めないため、人員を張り付ける前提で考えるかぎり、常にどこかが過剰か不足になるからです。

この構造を変えるのが、AI電話自動応答サービスです。AIが電話に出て、相手の話す内容を音声で理解し、回答・取次ぎ・予約受付までを自動でこなします。番号をプッシュさせる従来の自動音声応答とは異なり、顧客は普段どおり話すだけで用件が完了します。

本記事でわかることは、次の4つです。

  • AI電話自動応答サービスとIVR・電話代行の違い
  • 初期費用・月額・従量課金を含めた費用相場
  • 失敗しないための5つの比較ポイント
  • 用途別4タイプの選び方と、おすすめサービスの比較

自社のどの電話業務を、どこまでAIに任せられるのかを見極める材料としてご活用ください。

そもそもAI電話自動応答サービスとは?

AI電話自動応答サービスとは、かかってきた電話にAIが応対し、音声認識と自然言語処理によって相手の用件を理解したうえで、回答・取次ぎ・手続きまでを自動で行うサービスです。

従来の自動音声応答(IVR)が「ご用件が○○の方は1を押してください」という番号操作を前提としていたのに対し、AI電話自動応答サービスは相手が自由に話した内容をそのまま理解します。そのため、階層が深くなりがちなメニュー案内が不要になり、顧客側の離脱も減らせます。

近年は生成AI(LLM)を組み合わせた製品が主流になり、想定外の言い回しや、一度に複数の用件を話されたケースにも対応できるようになりました。単なる「電話の一次受け」から、予約や注文といった手続きまで電話だけで完結させる領域へと用途が広がっています。

AI電話自動応答サービスの仕組み

AI電話自動応答サービスは、複数の技術を組み合わせて1本の通話を処理しています。おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 顧客からの着信を、クラウド上の電話基盤が受ける
  2. 音声認識(ASR)が、相手の発話をリアルタイムでテキスト化する
  3. 意図理解(自然言語処理・生成AI)が、テキストから用件を判定する
  4. シナリオや外部システム連携にもとづいて、応答内容を組み立てる
  5. 音声合成(TTS)が、応答内容を音声にして読み上げる
  6. 必要に応じて、有人転送・SMS送信・対応履歴の記録を行う

重要なのは、この6ステップのどこか1つでも精度が落ちると、通話全体が破綻するという点です。音声認識の精度だけを見て選んでしまうと、意図理解の弱さや有人転送の設計不足によって「AIが聞き返してばかりで話が進まない」状態に陥ります。サービスを比較する際は、単体の機能ではなく通話全体の完了率を確認することが欠かせません。

IVR・ボイスボット・電話代行との違い

AI電話自動応答サービスの周辺には、似た目的を持つ選択肢がいくつも存在します。まずは違いを整理しておきましょう。

比較軸AI電話自動応答サービスプッシュ操作型IVR電話代行(有人)
顧客側の操作普段どおり話すだけ案内を聞いて番号をプッシュ普段どおり話すだけ
対応できる用件定型〜準定型の会話
・手続きまで自動化
あらかじめ決めた
分岐への振り分けのみ
判断が必要な用件も含め
幅広く対応
対応時間24時間365日24時間365日契約した時間帯のみ
同時対応できる件数契約回線の上限まで
並行処理
契約回線の上限まで
並行処理
オペレーターの人数まで
主な費用構造月額基本料+
通話時間・件数の従量課金
月額基本料が中心で
単価は低め
対応件数に応じた課金
向いている企業用件が絞り込めていて、
件数が多い企業
転送先を番号で
機械的に分けられる企業
用件が読めず、
人の判断が必要な企業

なお、「ボイスボット」はAI電話自動応答を実現する製品カテゴリの呼び名で、本記事で扱うサービスとほぼ同義です。製品名や販売資料では「AI IVR」「音声認識IVR」と表記されることもありますが、いずれも「話した内容をAIが理解する電話応対」を指しています。

番号をプッシュさせる従来型のIVRで足りるのか、AIによる会話型まで必要なのかを判断したい方は、IVR側の製品群を先に押さえておくと選定がスムーズです。

関連記事:電話自動応答システム(IVR)おすすめ15選。タイプ別の選び方と費用相場まで解説

また、「ボイスボット」という技術名で製品を横断的に比較したい場合は、以下の記事で大規模コールセンター向けから中小企業向けまでの棲み分けを解説しています。

関連記事:ボイスボットおすすめ14選比較。タイプ別の選び方から費用相場まで解説

AI電話自動応答サービスの主な機能・できること

AI電話自動応答サービスの機能は、「電話に出る」だけにとどまりません。通話の前後で発生する記録・通知・連携までを含めて、電話業務全体を組み替えるための機能が揃っています。

音声認識・意図理解相手の発話をリアルタイムでテキスト化し、用件を判定。言い直しや曖昧な表現にも対応。
自動応答(FAQ回答)営業時間・住所・料金など、よくある質問への回答を自動化。有人対応の件数そのものを削減。
取次ぎ・有人転送担当者名や部署名を認識して自動転送。AIで完結できない用件はオペレーターへ引き継ぎ。
予約・注文の受付予約システムや基幹システムと連携し、日時指定・変更・キャンセルまで電話だけで完結。
アウトバウンド発信リストにもとづく自動架電。督促・リマインド・調査などの発信業務を無人化。
SMS・メール送信通話中や通話後に、URLや予約内容を自動送信。口頭では伝わりにくい情報を補完。
通話録音・文字起こし・要約全通話の録音とテキスト化。要約の自動生成により、対応履歴の入力工数を削減。
外部システム連携APIやCRM連携により、顧客情報の照会・登録を通話中に実行。
営業時間・時間外設定曜日・時間帯ごとの応対切り替え。夜間や休日のみAI対応にする運用も可能。
ダッシュボード分析入電傾向・完了率・転送率の可視化。シナリオ改善の判断材料として活用。
多言語対応日本語以外の問い合わせにも自動応対。インバウンド需要のある業種で有効。

ここで注意したいのは、すべての機能を使いこなす必要はないという点です。代表電話の取次ぎだけが課題であれば、必要なのは音声認識と取次ぎ、そして通知機能だけで足ります。機能の多さではなく、自社の課題に対応する機能が十分な精度で動くかどうかを基準に選んでください。

AI電話自動応答サービスの費用相場

AI電話自動応答サービスの費用は、「月額基本料金+通話量に応じた従量課金」がベースになります。月額料金だけを見て比較すると、実際の請求額が想定を大きく超えることがあるため、変動費まで含めて把握しておく必要があります。

項目相場内容の詳細
初期費用0円〜200万円程度アカウント発行・シナリオ初期設定・回線接続作業。
小規模向けは無料のケースが多い
月額基本料金5,000円〜50万円程度システム利用の基本料金。
一定の着信件数を含むプランが一般的
通話従量課金1件あたり数十円〜
/1分あたり数十円〜
基本料金に含まれる件数を超えた分に発生。
AIの会話時間で課金する方式もある
シナリオ構築・チューニング無料〜数十万円対話フローの設計・改善作業。
自社で行えるノーコード型と、ベンダー依頼型で差が出る
電話番号維持費月額500円〜1,000円程度新規に電話番号を発行する場合に発生。
既存番号を転送で使う場合は不要

料金体系の3つのパターン

料金体系特徴
月額定額型一定件数まで定額で使い放題。
入電数が読める企業向けで、予算が立てやすい反面、件数が少ないと割高
従量課金型通話時間や件数に応じた課金で、待機コストが発生しない。
繁閑差が大きい企業向けだが、繁忙期の上振れに注意
定額+従量の併用型基本料金に一定件数を含み、超過分のみ従量課金。
現在の主流で、単価は件数が増えるほど下がる設計が多い

「今月いくらか」ではなく、入電数が想定の2倍になったときにいくらになるかまで試算しておくと、導入後のコスト超過を防げます。

入電数別の費用シミュレーション

各社が公開しているプランをもとにした、代表電話の一次受付用途での月額目安です。

月間入電数想定される選択肢月額費用の目安
100件程度中小企業向けの低価格プラン5,000円〜15,000円
500件程度定額+従量の中位プラン30,000円〜60,000円
3,000件以上コールセンター統合型・エンタープライズ向け15万円〜50万円以上

月100件程度であれば、月額1万円前後で運用できるサービスが複数あります。一方で3,000件を超える規模になると、既存のPBXやCRMとの連携が前提になるため、費用は一気に跳ね上がります。入電数の規模によって検討すべきサービス群がまったく変わる点を、最初に押さえておいてください。

なお、AIに任せるより人が対応したほうが早い用件が多い場合は、有人の電話代行のほうが総コストで有利になることもあります。判断に迷う場合は、以下の記事で費用構造を比べてみてください。

関連記事:電話代行サービスおすすめ15選比較。目的別の選び方を診断付きで解説

AI電話自動応答サービスを選ぶ際の5つの比較ポイント

AI電話自動応答サービスは、機能一覧を並べても違いが見えにくい領域です。導入後に「思ったより自動化できなかった」という結果を避けるため、次の5点を軸に比較してください。

  1. 自動化できる業務範囲
  2. 音声認識の精度と、聞き取れなかった電話の逃がし方
  3. 既存システム・電話番号との連携
  4. シナリオ構築とチューニングを誰が担うか
  5. 料金体系と入電ボリュームの適合性

1. 自動化できる業務範囲

最初に決めるべきは、電話業務のどこまでをAIに任せるかです。同じ「AI電話自動応答」でも、用件を聞いて担当者につなぐところまでが守備範囲の製品と、予約の登録や注文の確定まで実行できる製品では、必要な機能もコストもまったく異なります。

また、受電だけを想定している製品と、こちらから架ける発信業務にも対応する製品があります。督促やリマインドを自動化したい場合、受電専用の製品を選んでしまうと目的を達成できません。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 受電・発信のどちらに対応しているか
  • 用件のヒアリングまでか、手続きの完了までか
  • 対応できない用件が発生したときに何が起きるか

2. 音声認識の精度と、聞き取れなかった電話の逃がし方

導入後の失敗理由として最も多いのが、AIが聞き取れなかったときの設計不足です。周囲の騒音、方言、早口、固有名詞など、音声認識が苦手とする条件は必ず発生します。

重要なのは、認識精度を100%に近づけることではなく、認識できなかった通話を確実に人へ引き渡す導線を用意しておくことです。何回聞き返したら有人転送に切り替えるのか、営業時間外に転送先がない場合は留守番電話やSMSに逃がせるのかを、必ず事前に確認してください。

  • 有人転送への切り替え条件を自社で設定できるか
  • 転送先が不在のときの代替手段(折り返し受付・SMS)があるか
  • 通話ログから認識ミスを特定し、改善に回せるか

3. 既存システム・電話番号との連携

予約や注文まで自動化したい場合、基幹システムや予約システムとの連携が必須になります。API連携に対応しているか、対応しているとして自社のシステムに接続できるかは、導入可否を左右する条件です。

見落としやすいのが電話番号の扱いです。既存の代表番号をそのまま使いたい場合は、転送設定で対応できるのか、それとも新しい番号への切り替えが必要になるのかで、社内外への周知コストが変わります。すでにPBXやCTIを導入している企業では、それらとの接続方式(SIP連携の可否)も確認しておきましょう。

4. シナリオ構築とチューニングを誰が担うか

AI電話自動応答サービスは、導入した時点が完成ではありません。実際の通話ログを見ながら、言い回しや分岐を数か月かけて調整していく前提で考える必要があります。

このチューニングを自社で回せるノーコード型の製品と、ベンダーが設計・改善まで担う伴走型の製品があります。社内に担当者を置けるなら前者のほうが速く安く改善できますが、電話業務が複雑で専門知識が必要な場合は後者が確実です。どちらが優れているかではなく、自社に担当者を置けるかどうかで決めてください。

5. 料金体系と入電ボリュームの適合性

最後に、料金体系が自社の入電パターンに合っているかを確認します。入電数が月によって大きく変動する事業であれば、待機コストの発生しない従量課金型が向いています。逆に件数が安定していて予算を固定したい場合は、定額型のほうが管理しやすくなります。

見積もりを取る際は、現在の入電数だけでなく、繁忙期のピーク値でも試算を依頼することをおすすめします。単価が下がるボリュームディスカウントの有無も、規模が大きい企業では総額に直結します。

電話業務全体をシステムで組み替えたい場合は、AI電話自動応答サービス単体ではなくコールセンターシステムの導入が適していることもあります。対応チャネルを電話以外にも広げたい方は、以下もあわせてご覧ください。

関連記事:コールセンターシステム16選比較。機能・費用・失敗しない選び方を解説

AI電話自動応答サービスのタイプ別の選び方

AI電話自動応答サービス選びで失敗しやすいのは、機能や価格から入ってしまい、自社が自動化したい電話業務を定義できていないことが原因です。

ここでは、「何の電話業務を自動化したいのか」という用途を軸に、4つのタイプに分けて解説します。

  1. 代表電話・一次受付型(取次ぎと営業電話の振り分けを無人化したい場合)
  2. 予約・受付完結型(電話だけで予約・注文・変更まで完結させたい場合)
  3. アウトバウンド発信型(督促・リマインド・調査の架電を自動化したい場合)
  4. コールセンター統合型(大量入電をAIで捌き、有人と連携させたい場合)

1. 代表電話・一次受付型(取次ぎと営業電話の振り分けを無人化したい場合)

代表電話にかかってくる取次ぎと営業電話が、社内の生産性を削っている場合に適したタイプです。

AIが「どちら様でしょうか」「ご用件をお伺いします」と応対し、担当者名を認識して自動転送します。担当者が不在であれば、内容をテキスト化してSlackやChatworkに通知する運用が一般的です。営業電話は転送せずに終話させる設定もできるため、取次ぎそのものの発生件数を減らせます。

初期費用0円・月額数千円から始められる製品が多く、既存の電話番号を転送設定でつなぐだけで運用を開始できます。まず電話対応の負担を下げたい中小企業やバックオフィス部門にとって、最も導入ハードルの低い選択肢です。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 代表電話の取次ぎに社員の時間を取られている企業
  • 営業電話の振り分けに手間がかかっている企業
  • 少額から試して効果を確かめたい企業
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
IVRy
月額 0円〜(フリープラン)
代表電話・一次受付型
累計6万アカウント。無料枠から始められ、設定も自社で完結
DXでんわ
初期 0円/月額 10,000円〜(税別)
代表電話・一次受付型
着信件数込みの3段階プラン。約40言語対応と話者色分け要約が特徴
ミライAI
初期 0円/月額 4,980円〜
代表電話・一次受付型
最安プランが月額4,980円。AI取次ぎで特許を取得
Canario
基本料 月額 10,000円(税込11,000円)+ 680円/人〜
代表電話・一次受付型
人数課金型。名前を認識して担当者の携帯へ直接転送

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2. 予約・受付完結型(電話だけで予約・注文・変更まで完結させたい場合)

予約や注文が売上に直結する業種で、電話をつないだ先の手続きまで自動化したい場合に適したタイプです。

AIが希望日時をヒアリングし、予約システムや基幹システムに登録するところまでを通話中に完結させます。予約の変更やキャンセル、注文の受付、修理依頼の受理といった、これまでオペレーターが端末を操作していた作業をAIが代行します。

このタイプを選ぶうえで決定的なのが、外部システムとの連携範囲です。連携できなければ「用件を聞いてメモを残すだけ」に留まり、期待した効果は得られません。導入前に、自社が使っているシステムとつなげるかを必ず確認してください。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • クリニック・美容・飲食など、電話予約が売上に直結する企業
  • 通販の注文受付や修理受付を電話で行っている企業
  • 予約システムや基幹システムとの連携を前提にできる企業
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
LINE WORKS AiCall
要問い合わせ
予約・受付完結型
年間3,000万件の対応実績。件数が増えても定額制
AI Worker VoiceAgent
要問い合わせ
予約・受付完結型
ハルシネーション抑制機能を搭載。システム連携で手続きまで完結
AI電話自動応答サービス(キューアンドエー)
初期 260,000円〜/月額 50,000円〜(税抜)
予約・受付完結型
料金を公式に明示。注文・予約受付をノーコードで設計可能
MOBI VOICE
要問い合わせ
予約・受付完結型
有人チャットサポート基盤と連携し、電話とチャットを横断運用

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3. アウトバウンド発信型(督促・リマインド・調査の架電を自動化したい場合)

こちらから架ける電話の件数が多く、その架電業務に人手を割いている場合に適したタイプです。

リストにもとづいてAIが自動で架電し、支払いの督促、予約前日のリマインド、アンケート調査などを行います。応答がなければ時間を変えて再架電し、相手の回答内容はテキストで記録されます。架電のタイミングと件数を人の稼働から切り離せる点が、このタイプの最大の価値です。

料金は通話時間に応じた従量課金が中心で、待機コストが発生しないのが一般的です。ただし架電件数が多いほど費用も比例して増えるため、1件あたりの単価と、想定件数から導く月額総額を必ず試算してください。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 未入金の督促や支払い案内を定期的に架電している企業
  • 予約前日の確認連絡で無断キャンセルを減らしたい企業
  • 調査・アンケートを大量架電で実施している企業
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
commubo
要問い合わせ(従量課金)
アウトバウンド発信型
導入400社以上、業務完了率94.5%。待機コストが発生しない課金
オーロラAIコール
初期 0円/通話時間に応じた従量課金
アウトバウンド発信型
応答レスポンス0.3秒。受電と自動架電の両方に対応
Terry
要問い合わせ
アウトバウンド発信型
産総研発の音声認識技術を採用。受注や訪問予約まで自動完結
AIコンシェルジュ
要問い合わせ
アウトバウンド発信型
20年のコールセンター運営ノウハウをもとに開発。行政向けの提供実績あり

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4. コールセンター統合型(大量入電をAIで捌き、有人と連携させたい場合)

すでにコールセンターやサポート窓口を運営していて、あふれ呼や時間外の入電を減らしたい場合に適したタイプです。

既存のPBXやCTI、CRMと接続し、入電の一次対応をAIが担当します。定型的な問い合わせはAIで完結させ、判断が必要な用件だけをオペレーターへ転送することで、有人対応の件数そのものを構造的に減らします。

初期費用・月額ともに数十万円以上の規模になりますが、対応件数が月数千件を超える窓口では、削減できる人件費のほうが上回るケースが多くなります。金融・保険・インフラなど、対応品質とセキュリティ要件が厳しい業種でも実績のある製品が揃うタイプです。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 入電数が多く、あふれ呼や放棄呼が発生している企業
  • 既存のPBX・CTI・CRMとの連携が前提になる企業
  • 対応品質とセキュリティ要件を重視する中堅〜大企業
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
PKSHA VoiceAgent
要問い合わせ
コールセンター統合型
ボイスボット市場シェアNo.1。金融・通信の大規模窓口で導入実績
COTOHA Voice DX Premium
要問い合わせ
コールセンター統合型
複数の音声認識エンジンを併用。エンジン冗長化で通話途切れを防止
AmiVoice ISR Studio
基本料 30,000円/月〜(トライアルプラン)
コールセンター統合型
音声認識で市場シェアNo.1。月3万円から試せる価格を公式に明示
VoiceMall
初期 300,000円〜/月額 140,000円〜(税別)
コールセンター統合型
用途別の費用例を公式に公開。ギャランティタイプで品質を担保

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AI電話自動応答サービス一覧比較表

以下は、本記事で紹介するAI電話自動応答サービスの一覧比較表です。

サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
IVRy
月額 0円〜(フリープラン)
代表電話・一次受付型
累計6万アカウント。無料枠から始められ、設定も自社で完結
DXでんわ
初期 0円/月額 10,000円〜(税別)
代表電話・一次受付型
着信件数込みの3段階プラン。約40言語対応と話者色分け要約が特徴
ミライAI
初期 0円/月額 4,980円〜
代表電話・一次受付型
最安プランが月額4,980円。AI取次ぎで特許を取得
Canario
基本料 月額 10,000円(税込11,000円)+ 680円/人〜
代表電話・一次受付型
人数課金型。名前を認識して担当者の携帯へ直接転送
LINE WORKS AiCall
要問い合わせ
予約・受付完結型
年間3,000万件の対応実績。件数が増えても定額制
AI Worker VoiceAgent
要問い合わせ
予約・受付完結型
ハルシネーション抑制機能を搭載。システム連携で手続きまで完結
AI電話自動応答サービス(キューアンドエー)
初期 260,000円〜/月額 50,000円〜(税抜)
予約・受付完結型
料金を公式に明示。注文・予約受付をノーコードで設計可能
MOBI VOICE
要問い合わせ
予約・受付完結型
有人チャットサポート基盤と連携し、電話とチャットを横断運用
commubo
要問い合わせ(従量課金)
アウトバウンド発信型
導入400社以上、業務完了率94.5%。待機コストが発生しない課金
オーロラAIコール
初期 0円/通話時間に応じた従量課金
アウトバウンド発信型
応答レスポンス0.3秒。受電と自動架電の両方に対応
Terry
要問い合わせ
アウトバウンド発信型
産総研発の音声認識技術を採用。受注や訪問予約まで自動完結
AIコンシェルジュ
要問い合わせ
アウトバウンド発信型
20年のコールセンター運営ノウハウをもとに開発。行政向けの提供実績あり
PKSHA VoiceAgent
要問い合わせ
コールセンター統合型
ボイスボット市場シェアNo.1。金融・通信の大規模窓口で導入実績
COTOHA Voice DX Premium
要問い合わせ
コールセンター統合型
複数の音声認識エンジンを併用。エンジン冗長化で通話途切れを防止
AmiVoice ISR Studio
基本料 30,000円/月〜(トライアルプラン)
コールセンター統合型
音声認識で市場シェアNo.1。月3万円から試せる価格を公式に明示
VoiceMall
初期 300,000円〜/月額 140,000円〜(税別)
コールセンター統合型
用途別の費用例を公式に公開。ギャランティタイプで品質を担保

上記で自社に合うタイプの会社・サービスを絞り込みたい方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

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    【代表電話・一次受付型】のAI電話自動応答サービス

    初めに、代表電話・一次受付型のAI電話自動応答サービスを紹介します。取次ぎと営業電話の振り分けを自動化し、低コストで始められる製品が中心です。

    IVRy(株式会社IVRy)

    引用:IVRy

    IVRyは、累計6万アカウントが利用する電話自動応答サービスで、自動対話システム市場でNo.1のシェアを獲得しています(デロイト トーマツ ミック経済研究所調査、2024年度実績)。

    最大の特徴は、導入のハードルの低さです。着信30件まで無料で使えるフリープランが用意されており、約1分の設定で運用を開始できます。専門知識のある担当者を置かなくても、管理画面から自社で応答フローを組み替えられる設計になっています。

    有料プランは、一次受付を自動化するスターター、AIと人で電話を分担するスタンダード、複数店舗の組織管理に対応するアドバンスの3段階です。店舗展開に合わせて段階的に引き上げられるため、小さく試して規模に応じて拡張する使い方に適しています。

    自動化できる業務範囲受電の一次受付・振り分け・自動応答。AIと人での電話の分担も設定可能
    音声認識・有人転送AI機能をフリープランから利用可能。用件に応じた担当者への転送に対応
    外部システム連携通話履歴のCSVエクスポート、ダッシュボードによるAI解析(オプション)
    運用・設定の担い手自社で完結。管理画面から約1分で初期設定が可能
    料金フリー 0円/スターター 3,980円〜/月/スタンダード 6,480円〜/月/アドバンス 10,480円〜/月

    DXでんわ(メディアリンク株式会社)

    引用:DXでんわ

    DXでんわは、着信件数を含んだ3段階の定額プランを公式に明示している自動応答サービスで、初期費用0円から導入できます。

    特徴は、通話内容の扱いにあります。AIが自動応答したあと、会話を要約してテキスト化する際に話者ごとに色分けして表示するため、「誰が何を話したか」を後から追いやすい設計です。SlackやChatwork、Teams、LINE WORKS、SMSなど、通知先の選択肢が広く用意されている点も実務向きです。

    約40の言語に対応しているため、外国語の問い合わせが一定数発生する業種でも運用できます。継続利用率99%、導入企業数が4年で9倍という数字を公表しており、定着しやすさを重視する企業に向いています。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・用件の自動分岐・転送。営業時間設定による時間外対応
    音声認識・有人転送音声による用件の自動分岐と転送に対応。通話録音とAI要約を標準搭載
    外部システム連携Slack・Chatwork・Teams・Google Chat・LINE WORKS・メール・SMSへの通知連携
    運用・設定の担い手自社で設定・運用。ダッシュボードで入電状況を確認
    料金初期費用 0円
    ライト 10,000円/月(着信100件まで、以降1件100円)
    スタンダード 30,000円/月(着信500件まで、以降1件60円)
    プレミアム 50,000円/月(着信1,000件まで、以降1件50円)※いずれも税別

    ミライAI(株式会社ソフツー)

    引用:ミライAI

    ミライAIは、月額4,980円から利用できる低価格帯のAI電話自動対応サービスで、個人事業主から法人まで幅広い規模に対応しています。

    AIによる電話取次ぎで特許を取得しており、「ローコストで手軽に始められるAI電話対応」を明確にコンセプトに掲げています。BASICプランは初期費用0円・月額4,980円で、まず電話番のコストだけを削りたい企業にとって現実的な選択肢です。

    課金は基本料金に加えて、AIが会話している時間と、人に取り次いだあとの転送時間に対して発生する仕組みです。利用限度額を設定でき、上限に達すると留守番電話へ自動で切り替わるため、想定外の費用超過を防げる設計になっています。

    自動化できる業務範囲受電の自動対応・用件ヒアリング・担当者への取次ぎ
    音声認識・有人転送AIが用件を聞き取り、担当者へ取次ぎ。取次ぎ後の文字起こしにも対応
    外部システム連携社員名簿機能(300円/ユーザー/月)、SMS送信(10円/通)
    運用・設定の担い手自社で設定・運用。利用限度額の設定が可能
    料金BASIC 初期0円/月額4,980円
    PRO 初期30,000円/月額30,000円
    ENTERPRISE 初期200,000円〜/月額200,000円〜
    別途、AI会話時間料・取次転送時間料・電話番号500円〜1,000円/月

    Canario(NECネッツエスアイ株式会社)

    引用:Canario

    Canario(カナリオ)は、NECネッツエスアイが提供するAI電話自動取次ぎサービスで、社員数に応じた人数課金型の料金体系を採用しています。

    中核となるのが「名前取次」機能です。AIが相手の話した担当者名を認識し、その担当者の携帯電話へ直接転送するため、オフィスに電話番を置く必要がなくなります。担当者が不明な問い合わせには全員の電話を一斉に呼び出す「一斉着信」も用意されています。

    電話に出られなかった場合は、伝言をAIが自動でテキスト化します。営業時間外はAIが電話番を代行する設定も可能で、在宅勤務やハイブリッドワークで固定電話の運用が崩れている企業に向いた設計です。

    自動化できる業務範囲受電の自動取次ぎ・伝言のテキスト化・営業時間外の電話番代行
    音声認識・有人転送担当者名をAIが認識して携帯へ自動転送。担当者不明時は一斉着信で対応
    外部システム連携携帯電話への転送を前提とした構成。伝言はテキストで通知
    運用・設定の担い手自社で設定・運用。NECネッツエスアイによる導入支援あり
    料金基本料 月額10,000円(税込11,000円)/契約
    +ユーザー料金(Basic 680円/人、Standard 980円/人、Premium 1,480円/人。いずれも税抜)

    【予約・受付完結型】のAI電話自動応答サービス

    次に、予約・受付完結型のAI電話自動応答サービスを紹介します。外部システムと連携し、予約や注文の手続きまで電話だけで完結させる製品が中心です。

    LINE WORKS AiCall(LINE WORKS株式会社)

    引用:LINE WORKS AiCall

    LINE WORKS AiCallは、年間3,000万件の電話対応実績を持つAIボイスボットで、シェアNo.1を公式に掲げています。

    最大の特徴は、番号選択に頼らない設計です。複雑化したIVR階層を解消し、会話によって顧客の要件を理解することで、完了率が約40%増加したと公表しています。FAQへの自動回答からオペレーター転送までを一貫して扱え、既存のPBXとの連携にも対応します。

    料金は「対応コールが増えても安心の定額制」を掲げており、入電数の増加が費用の増加に直結しない点が、繁忙期の変動が大きい窓口にとって利点になります。クレディセゾンでのオペレーター対応件数30%削減、ヤマト運輸での月100万件対応・AI完了率80%など、大規模な導入実績が公開されています。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・FAQ回答・要件のヒアリング・オペレーター転送
    音声認識・有人転送会話による要件理解でIVR階層を解消。オペレーターへの転送機能を搭載
    外部システム連携既存PBXとの連携に対応
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。大規模窓口での構築実績にもとづく設計支援
    料金要問い合わせ

    AI Worker VoiceAgent(株式会社AI Shift)

    引用:AI Worker VoiceAgent

    AI Worker VoiceAgentは、サイバーエージェントグループのAI Shiftが提供するAIエージェントで、旧称「AI Messenger Voicebot」からリニューアルされた製品です。

    コンセプトは、企業の窓口としてふさわしい応対品質の実現です。自社システムと連携して手続きそのものを完結させる設計を採り、生成AIの弱点であるハルシネーション(事実に基づかない応答)を防ぐ独自機能を搭載しています。

    用件を聞くだけで終わらせず、システムへの登録・照会まで通話中に処理できるため、予約や申込の受付を電話だけで閉じたい窓口に適しています。従来型のボイスボットと比べて、不要な会話のラリーを55%削減したとしています。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・システム連携による手続きの完結・オペレーター転送
    音声認識・有人転送ハルシネーション抑制機能を搭載。高品質な応答で企業窓口の要件に対応
    外部システム連携自社システムとの連携により、通話中の手続き完了に対応
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。AI Shiftによる設計・運用支援
    料金要問い合わせ

    AI電話自動応答サービス(キューアンドエー株式会社)

    引用:キューアンドエー株式会社

    キューアンドエーのAI電話自動応答サービスは、初期費用と月額費用を公式サイトで明示している数少ない製品です。スタンダードとエンタープライズの2プランが用意されています。

    対応範囲は、代表電話の応対に加えて注文受付や予約受付といった定型業務までをカバーします。シナリオはノーコードで作成・調整でき、運用しながら自社で改善を回せる設計です。API連携により外部システムとの接続にも対応します。

    通話内容はリアルタイムでテキスト化され、メール・SMS・Slack・Teamsへ通知されます。ダッシュボードで入電傾向を分析できるため、どの用件をAIに任せるべきかを運用データから判断できる点が実務上の強みです。

    自動化できる業務範囲代表電話の応対・注文受付・予約受付といった定型業務の自動化
    音声認識・有人転送リアルタイムテキスト化による会話の可視化。通知による有人フォロー
    外部システム連携API連携に対応。メール・SMS・Slack・Teamsへの通知
    運用・設定の担い手自社で調整可能。ノーコードでのシナリオ作成・調整に対応
    料金スタンダード 初期260,000円〜/月額50,000円〜、
    エンタープライズ 初期1,200,000円〜/月額250,000円〜(いずれも税抜の参考価格)

    MOBI VOICE(モビルス株式会社)

    引用:MOBI VOICE

    MOBI VOICEは、カスタマーサポート基盤を手がけるモビルスが提供するAI電話自動応答サービスです。

    同社は有人チャットサポートやFAQ、SMS配信を含むサポートDX製品群を展開しており、MOBI VOICEもその一部として電話とチャットを横断した運用ができる点が特徴です。電話で受けた用件をチャットやSMSに引き継ぐといった、チャネルをまたぐ導線を設計できます。

    予約受付や注文受付といった定型業務の自動化に加え、24時間の一次受付としての活用が想定されています。既存のサポート窓口に電話チャネルの自動化を組み込みたい企業に向いた製品です。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・予約や注文などの定型受付・時間外の一次受付
    音声認識・有人転送音声認識による用件の判定と、有人窓口への引き継ぎに対応
    外部システム連携同社のサポートDX製品群(有人チャット・FAQ・SMS配信)との連携
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。サポート窓口の設計を含めた支援に対応
    料金要問い合わせ

    【アウトバウンド発信型】のAI電話自動応答サービス

    続いて、アウトバウンド発信型のAI電話自動応答サービスを紹介します。督促・リマインド・調査といった架電業務を自動化できる製品が中心です。

    commubo(株式会社ソフトフロント・ジャパン)

    引用:commubo

    commubo(コミュボ)は、導入400社以上、業務完了率94.5%、契約継続率98.1%という運用実績を公表しているAIボイスボットです。

    設計上の特徴は、シナリオ型と生成AI型のハイブリッド構成にあります。定型的なやり取りはシナリオで確実に処理し、想定外の発話には生成AIで対応する組み合わせにより、100種類以上の設計項目で複雑な業務フローにも対応できるとしています。

    受電では代表電話・FAQ対応・予約受付・夜間休日受付・修理故障受付を、発信では督促やリマインドコールをカバーします。料金は従量課金制で、使った分だけの支払いとなり待機コストが発生しないため、架電が特定の時期に集中する業務と相性が良い製品です。

    自動化できる業務範囲受電(代表電話・FAQ・予約・夜間休日・修理受付)と発信(督促・リマインド)の両方
    音声認識・有人転送シナリオ型と生成AI型のハイブリッド設計。業務完了率94.5%を公表
    外部システム連携CTI/PBX連携に対応。100種類以上の設計項目を用意
    運用・設定の担い手ノーコードのダッシュボードで自社操作が可能。稼働開始まで1ヶ月
    料金要問い合わせ

    オーロラAIコール(株式会社メディア4u)

    引用:オーロラAIコール

    オーロラAIコールは、0.3秒以内のレスポンスを実現した音声AIエージェントサービスで、受電と自動架電の両方に対応しています。

    自動架電(オートコール)機能を備えているため、督促やリマインドの発信業務をそのまま自動化できます。同時に自動受電やオペレーターへの有人転送も扱えるため、受発信を1つの基盤にまとめたい企業に適しています。

    料金は初期費用0円で、通話時間に応じた従量課金制です。ボリュームディスカウントが用意されており、架電件数が多いほど単価が下がる設計になっています。Salesforce・HubSpot・kintoneといったCRMとの連携にも対応し、シリーズ累計7,500社の導入実績を公表しています(2026年6月末時点)。

    自動化できる業務範囲自動受電(IVR)・自動架電(オートコール)・有人転送の三点をカバー
    音声認識・有人転送0.3秒以内のレスポンスで自然言語による会話に対応。有人転送も可能
    外部システム連携Salesforce・HubSpot・kintone等のCRM連携、SMS・メール連携
    運用・設定の担い手自社で操作可能。ノーコードで対話シナリオを作成
    料金初期費用 0円/通話時間に応じた従量課金制(ボリュームディスカウントあり)

    Terry(Hmcomm株式会社)

    引用:Terry

    Terryは、産業技術総合研究所発の音声認識技術と自然言語処理を採用したAIオペレータで、受電と発信の両方に対応しています。

    特徴は、対応できる業務の複雑さです。通販商品の受注や訪問予約対応といった、複数の情報をやり取りする必要がある業務までAIだけで完結させることを掲げており、通販注文受付・修理予約・問い合わせ回答・アウトバウンドコールを標準の用途としています。

    トークシナリオは管理画面から自由に設定でき、24時間365日の稼働とダッシュボードによる監視に対応します。本導入までの目安を3ヶ月としており、運用しながら精度を上げていく前提が明示されている点も判断材料になります。

    自動化できる業務範囲通販注文受付・修理予約・問い合わせ回答・アウトバウンドコール
    音声認識・有人転送産総研発の音声認識技術と自然言語処理を採用。24時間365日稼働
    外部システム連携通販・家電・賃貸不動産・地方自治体など複数業種での実装実績
    運用・設定の担い手自社で設定可能。UIからトークシナリオを自由に構築
    料金要問い合わせ

    AIコンシェルジュ(株式会社TACT)

    引用:AIコンシェルジュ

    AIコンシェルジュは、20年におよぶコールセンター運営ノウハウをもとに開発された対話型AIで、受電・発信の双方に対応します。

    強みは、導入から運用までの伴走体制です。3ヶ月程度をかけた丁寧なオンボーディングを前提としており、シナリオ設計から改善までをベンダーが担います。社内に専任担当を置けない企業でも、運用を軌道に乗せやすい体制です。

    機能面では、音声認識と自然言語処理による自動応答に加え、システム連携・API対応、SMSとメールの送信、オペレーター転送、ダイヤルプッシュ操作の併用に対応します。行政向けにLGWAN対応版が提供されているほか、生活インフラ・通信・金融といった大規模窓口での導入実績があります。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・定型業務の自動化・アウトバウンド対応
    音声認識・有人転送音声認識と自然言語処理による自動応答。オペレーターへの転送に対応
    外部システム連携システム連携・API対応、SMS/メール送信、電話履歴の音声・テキスト保存
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。3ヶ月程度のオンボーディングで導入から運用まで支援
    料金要問い合わせ

    【コールセンター統合型】のAI電話自動応答サービス

    最後に、コールセンター統合型のAI電話自動応答サービスを紹介します。既存の電話基盤と接続し、大量入電を有人と分担して処理する製品が中心です。

    PKSHA VoiceAgent(株式会社PKSHA Technology)

    引用:PKSHA VoiceAgent

    PKSHA VoiceAgentは、ボイスボット市場でシェアNo.1(富士キメラ総研調査で24.7%)を獲得しているAI音声対話サービスです。

    大規模窓口での実績が際立っており、導入企業上位10社で月平均1,000時間の電話対応をAIで自動化しています。NTTドコモではサポート入電を20%削減、レオパレス21では応答率が20%上昇しコストを20%削減、あいおいニッセイ同和損害保険では70%の完結率で5,000件近い入電を削減したと公表されています。

    高精度な日本語音声認識エンジンに生成AI(LLM)を組み合わせ、複雑なフロー分岐に対応します。PBX/CTI連携に対応し、対話フローはノーコードで構築できるため、既存のコールセンター基盤を活かしながら段階的に自動化を進められます。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・入電分析・振り分け・複雑なフロー分岐への対応
    音声認識・有人転送高精度な日本語音声認識エンジンと生成AI(LLM)を搭載。振り分け機能あり
    外部システム連携PBX/CTI連携に対応
    運用・設定の担い手ノーコードで対話フローを構築可能。大規模窓口向けの導入支援あり
    料金要問い合わせ

    COTOHA Voice DX Premium(NTTドコモビジネス株式会社)

    引用:COTOHA Voice DX Premium

    COTOHA Voice DX Premiumは、問い合わせのヒアリング・受付から通話後の後続処理までを、オペレーターを介さずに完結させるAIサービスです。

    技術面の特徴は、複数のAIエンジンを搭載して最適な音声認識を選択する構成にあります。さらにエンジンを冗長化することで通話の途切れを防ぐ設計を採っており、止められない窓口での安定稼働を重視しています。

    24時間365日の自動応対に加え、SMS送信、アウトバウンド業務、オペレーター転送に対応します。帝人ヘルスケアの医療用酸素ボンベ注文受付、損保ジャパンの大規模受電体制、大阪ガス、東京電力エナジーパートナー、三菱UFJニコスなど、インフラ・金融の基幹窓口での導入実績が公開されています。

    自動化できる業務範囲受付ヒアリングから後続処理までの完結、SMS送信、アウトバウンド業務
    音声認識・有人転送複数のAIエンジンを搭載し最適な認識を選択。オペレーター転送に対応
    外部システム連携大規模コンタクトセンター基盤との接続を前提とした構成
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。要件に応じた個別構築
    料金要問い合わせ

    AmiVoice ISR Studio(株式会社アドバンスト・メディア)

    引用:AmiVoice ISR Studio

    AmiVoice ISR Studioは、音声認識で市場シェアNo.1のアドバンスト・メディアが提供するボイスボット(音声認識IVR)です。

    このタイプの製品としては珍しく、トライアルプランの金額を公式に明示しています。初期費用0円から、基本料金30,000円/月(10,000円分の利用料金を含む)で開始でき、大規模導入の前に効果を検証できます。

    複数の専用音声認識エンジンを搭載し、シナリオはノーコードで作成できます。アウトバウンドコール機能も搭載しており、自動架電の日時予約やリトライにも対応します。ファストドクターでは電話対応の約83%を自動化した実績が公表されており、受電と発信を1製品でカバーしたい大規模窓口に適しています。

    自動化できる業務範囲受電の自動応答・転送に加え、アウトバウンドコール(日時予約・リトライ対応)
    音声認識・有人転送市場シェアNo.1の音声認識技術。複数の専用エンジンを搭載し転送にも対応
    外部システム連携外部API連携、GPT連携(ベータ版)、メール通知、SMS送信
    運用・設定の担い手自社で作成可能。ノーコードでシナリオを構築
    料金トライアルプラン 初期0円〜/基本料金30,000円/月(10,000円分の利用料金を含む。超過分は従量課金)。標準プランは要問い合わせ

    VoiceMall(NTTテクノクロス株式会社)

    引用:VoiceMall

    VoiceMallは、用途ごとの費用例を公式サイトで公開しているクラウドIVR(音声自動応答)サービスです。

    料金の透明性が特徴で、着信型・発信型それぞれの概算費用に加え、コールバック予約・CS調査・SMS配信・ボイスボットといった利用シーン別の費用例まで公開されています。見積もりを取る前に予算感を把握できるため、社内稟議を通しやすい製品といえます。

    品質を保証するギャランティタイプが用意されている点も、大規模窓口にとって重要な選択肢です。ベストエフォートタイプより月額は抑えられており、回線品質を確保したうえで大量入電を捌きたいケースに適しています。

    自動化できる業務範囲着信型(自動受付・コールバック予約・CS調査)と発信型の両方に対応
    音声認識・有人転送ボイスボット機能を用意。ギャランティタイプで通話品質を担保
    外部システム連携SMS配信、リアルタイム音声情報、システム担当者呼び出しなどのメニュー
    運用・設定の担い手ベンダー支援型。利用シーンに応じた個別構築
    料金着信型(ギャランティ)初期300,000円〜/月額140,000円〜
    着信型(ベストエフォート)初期300,000円〜/月額260,000円〜
    発信型 初期500,000円〜/月額140,000円〜(いずれも税別)

    AI電話自動応答サービス導入時の注意点

    AI電話自動応答サービスは、契約すれば自動的に効果が出る類の仕組みではありません。導入企業がつまずきやすい2点を、事前に押さえておきましょう。

    AIで完結させる範囲を最初から広げすぎない

    導入時に最も多い失敗が、すべての電話をAIで処理しようとすることです。用件の種類が多い窓口ほど、AIが判断できないケースが増え、聞き返しが続いて顧客が離脱します。

    現実的な進め方は、入電ログを分析して件数が多く内容が定型的な用件を1〜2種類だけ特定し、そこから自動化することです。「営業時間の問い合わせだけ」「予約の前日確認だけ」といった狭い範囲から始め、完了率を確かめながら広げていくほうが、結果的に早く効果が出ます。

    問い合わせの多くがWeb経由でも解決できる内容であれば、電話の自動化より先にチャットボットを設置したほうが費用対効果が高いこともあります。

    関連記事:AIチャットボットおすすめ15選比較。無料プランとの違いからタイプ別の選び方まで

    導入後3ヶ月のチューニングを前提に置く

    AI電話自動応答サービスは、実際の通話ログを見ながら調整して初めて実用水準に達します。各社が本導入までの目安を3ヶ月程度としているのは、この調整期間を織り込んでいるためです。

    そのため、導入を決める段階で「誰がログを確認し、誰がシナリオを直すのか」を決めておく必要があります。自社で回す場合はノーコードで編集できる製品を、社内に担当を置けない場合はベンダーが改善まで担う製品を選んでください。ここを曖昧にしたまま導入すると、精度が上がらないまま契約だけが続く状態に陥ります。

    AI電話自動応答サービスのよくある質問

    Q1. 既存の電話番号のまま導入できますか?

    多くのサービスで、既存の代表番号からの転送設定によって利用できます。ただし製品によっては新しい番号の発行が前提になる場合があるため、既存番号を変えたくない場合は事前に確認してください。新規発行の場合、電話番号維持費として月額500円〜1,000円程度が別途発生するのが一般的です。

    Q2. AIが聞き取れなかった電話はどうなりますか?

    多くの製品では、一定回数の聞き返しを経てオペレーターへ転送する設定ができます。営業時間外で転送先がない場合は、留守番電話への切り替えやSMSでの折り返し受付といった代替手段を用意している製品もあります。この逃がし方の設計は導入効果を大きく左右するため、契約前に必ず確認しておきましょう。

    Q3. 導入までにどのくらいの期間がかかりますか?

    代表電話の一次受付のような単純な用途であれば、当日から数日で運用を開始できる製品があります。一方、予約システムや基幹システムとの連携を伴う場合は1ヶ月程度、大規模なコールセンター統合では3ヶ月程度を見ておくのが現実的です。

    Q4. 有人の電話代行とどちらが安く済みますか?

    入電件数と用件の定型度によって変わります。件数が多く用件が定型的であればAI電話自動応答サービスのほうが有利で、件数が少なく毎回内容が異なる場合は有人の電話代行のほうが割安になりやすい傾向です。両方の見積もりを、同じ入電件数の前提で比較することをおすすめします。

    Q5. 小規模な事業者でも導入できますか?

    導入できます。初期費用0円・月額5,000円前後から使える製品が複数あり、無料で試せるプランを用意しているサービスもあります。まずは低価格帯の製品で自社の入電がAIで処理できるかを確かめ、効果が見えてから上位プランへ移行する進め方が現実的です。

    まとめ

    AI電話自動応答サービスは、電話対応の人手不足を「人を増やす」以外の方法で解決する仕組みです。番号をプッシュさせる従来のIVRとは異なり、顧客は普段どおり話すだけで用件が完了するため、顧客体験を損なわずに対応工数を削減できます。

    選定で重要なのは、機能の多さではなく、自社が自動化したい電話業務がどれかを先に決めることです。

    まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「AI電話自動応答サービス16選一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。

    また、電話の自動化だけでは解決しない場合、窓口そのものを外部に委託する選択肢もあります。自社運用と外注のどちらが適しているかを比べたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

    関連記事:コールセンター代行おすすめ20選比較。費用相場とタイプ別の選び方

    電話対応をゼロにするのではなく、人が出るべき電話だけを人に残す。その線引きを設計することが、AI電話自動応答サービス導入の成否を分けます。

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