AI会計ソフトおすすめ15選比較。導入効果・注意点から選び方まで
「毎月の仕訳入力に時間を取られている」
「領収書や請求書の手入力とチェックが終わらない」
「経理が特定の担当者に属人化していて、ミスや遅延が怖い」
こうした悩みを解決する手段として、AI-OCRや自動仕訳などのAI機能を備えた「AI会計ソフト」の導入が急速に広がっています。
さらに近年では、各社が「AIエージェント」を標準機能として搭載し始め、AIが仕訳を”提案する”段階から、経理業務そのものを”実行する”段階へと進化しています。
一方で、AI会計ソフトは製品ごとに搭載機能・得意な企業規模・連携範囲が大きく異なり、「どれが自社に合うのか」が分かりにくいのも事実です。そこで本記事では、AI会計ソフト15選をタイプ別に紹介し、失敗しない選び方・費用相場・注意点まで解説します。診断ツールで自社に最適なタイプもすぐに確認できますので、ぜひ最後までご覧ください。
AI会計ソフトとは
AI会計ソフトとは、従来の会計ソフトにAI-OCRや自動仕訳などのAI機能を組み込んだ会計ソフトのことです。紙の請求書や領収書を読み取ってデータ化したり、取引データから勘定科目を自動で提案したりと、これまで人が手作業で行っていた入力・仕訳の負担を大幅に軽減できます。
従来の会計ソフトは「担当者が入力し、システムが処理・保存し、担当者が確認する」という流れが基本でした。AI会計ソフトはこの入力・仕訳のプロセスをAIが肩代わりするため、簿記の専門知識が浅い担当者でも会計業務を進めやすくなります。
会計ソフト全般の選び方や機能を横断的に把握しておくと、AI機能の位置づけもより理解しやすくなります。AIに限らず幅広く比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:会計ソフトおすすめ16選比較。事業規模・目的別の失敗しない選び方を解説
通常の会計ソフトとの違い
通常の会計ソフトとの最大の違いは、入力・仕訳という定型業務をAIが自動で処理してくれる点にあります。従来は担当者が一つひとつの取引に品目・金額・勘定科目を入力していましたが、AI会計ソフトでは銀行明細やクレジットカードのデータを取り込み、AIが勘定科目を推測して仕訳候補を提示します。
しかも、AI-OCRや自動仕訳は使うほどAIが自社のルールを学習し、分類・仕訳の精度が向上していきます。手入力や転記が減ることで、入力ミス・転記ミスといったヒューマンエラーの削減にもつながります。
生成AI(ChatGPT)との違い
「会計ソフトのAI」と「ChatGPTのような生成AI」を混同しがちですが、両者は役割が異なります。ChatGPTなどの生成AIは、会計ソフトと連携させれば記帳の補助に使えるものの、連携作業やセキュリティ対策が必要で、社外秘情報の入力リスクも伴います。
また、生成AIには事実に基づかない情報を生成する「ハルシネーション」のリスクがあり、誤った数値や存在しない会計基準を出力する可能性もあります。一方、AI会計ソフトの組み込み型AIは会計処理に特化して設計されており、金融機関連携や法令対応もソフト側で完結します。安全性と手間の少なさを重視するなら、組み込み型のAI会計ソフトを選ぶのが現実的です。
AI会計ソフトに搭載される主なAI機能
AI会計ソフトが搭載するAI機能は、製品によって範囲が異なります。まずは代表的な5つの機能が「何をするものか」を押さえておきましょう。
| AI-OCR(スマート入力) | 紙の請求書・領収書の画像やPDFをAIが読み取り、日付・金額・取引先を自動データ化。手書き文字や表記のゆれにも対応し、使うほど認識精度が向上。 |
| AI自動仕訳 | 取引内容から勘定科目の候補を自動提案。銀行・カード明細やAI-OCRで読み取ったデータをもとに仕訳を作成し、学習により精度が向上。 |
| AI予測分析 | 過去の取引・財務データをもとに将来のキャッシュフローや残高を予測。資金ショートの兆候を早期に察知可能。 |
| AI監査 | 通常と異なる取引(急な高額支出・新規取引先への大口支出など)を自動検出しアラート。不正やミスの防止に貢献。 |
| AIチャットサポート | ソフトの操作方法をチャットで質問すると、AIが自動回答。24時間対応で導入初期の不明点を解消。 |
このうち、AI-OCRと自動仕訳はほとんどのAI会計ソフトが標準対応しています。一方、予測分析やAI監査は一部の製品に限られるため、自社が必要とする機能まで対応しているかを確認することが重要です。
会計ソフトのAIは「エージェント」へ
2026年に入り、AI会計ソフトの市場は大きな転換点を迎えています。会計ソフト各社が、単に仕訳を提案するだけでなく、経理業務を自律的に実行する「AIエージェント」を本体機能として搭載し始めたのです。
freeeは2026年3月に「freee-mcp」をオープンソースで公開し、Claudeなどの外部AIエージェントからfreeeの約270本のAPIを直接操作できるようにしました。これにより、AIが仕訳提案にとどまらず、経費精算などの業務を自動化する基盤として機能し始めています。
マネーフォワードも、AIが”同僚(Coworker)”として経理・労務・法務などのバックオフィス業務を自律的に処理する「マネーフォワード AI Cowork」を2026年7月より提供開始予定と発表しました。複数のAIエージェントが連携し、請求書発行・支払依頼・入金消込・資金繰り予測などを完了まで導く仕組みです。
従来の「担当者が入力し、AIが処理を補助する」形から、「AIが判断・実行し、人が最終確認する」形へ。会計ソフト選びにおいても、今後はAIエージェントへの対応度が重要な比較軸になっていくでしょう。
会計ソフトに内蔵されるAIエージェントだけでなく、既存の会計ソフトを変えずに外付けできるAIエージェントも増えています。どの工程をどのサービスに任せるかを整理したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
AI会計ソフトの導入効果と注意点
AI会計ソフトは大きな効率化をもたらす一方、導入前に理解しておくべき注意点もあります。効果と注意点の両面を把握したうえで検討しましょう。
導入で得られる主な効果
AI会計ソフトの最大の効果は、経理業務の大幅な工数削減です。領収書入力・仕訳作業・請求書処理などの定型業務を自動化することで、経理業務の工数を30〜70%削減した事例もあります。
具体的な導入事例では、銀行口座やカード明細と連携した自動仕訳により、これまで1社に月10日かかっていた経理処理が同じ時間で4社分完了するようになったケースや、大手製造業で経費精算処理の工数を約70%削減したケースもあります。手作業が減ることでヒューマンエラーが減り、リアルタイムで損益やキャッシュフローを把握できるため、経営判断の迅速化にもつながります。
出典:経理×AI活用事例8選!年間約5,300時間の削減で業務がなくなる?(AI Front Trend)
導入前に押さえたい注意点
一方で、AIは万能ではありません。AIの出力は入力データの質に大きく左右されます。たとえば取引先の名称が部門ごとにバラバラに表記されていると、同一の取引先と学習できず別の取引として処理されることがあります。導入時にはマスタデータの表記統一など、事前の整備が欠かせません。
また、AIが提案した仕訳をそのまま鵜呑みにするのは危険です。AIはあくまで補助ツールと位置づけ、最終確認は人が行う運用が前提となります。社外秘情報や個人情報の取り扱いについても、社内でルールを設けておくことが重要です。導入・学習にかかるコストや時間も見込んだうえで検討しましょう。
AI会計ソフトの費用相場
AI会計ソフトの費用は、対象とする企業規模や機能範囲によって大きく変わります。おおよその目安は以下のとおりです。
| 対象規模・タイプ | 費用相場 | 概要 |
|---|---|---|
| 個人・小規模事業者 | 月額2,000〜5,000円程度 | クラウド会計の基本プラン。AI-OCR・自動仕訳を標準搭載。 |
| 中小企業 | 月額5,000〜10,000円程度 | 複数名利用・請求や経費精算まで含むプラン。 |
| 中堅〜大企業 | 月額20,000円〜(初期費用が発生する場合あり) | 内部統制・部門別会計・ERP連携などに対応する高機能製品。 |
| 証憑処理特化(アドオン) | 月額2,000〜30,000円程度+従量課金 | 既存会計ソフトと連携する請求書・経費のAI-OCR特化ツール。 |
多くのサービスが無料トライアルを用意しているため、実際に操作してAIの精度や使い勝手を確かめてから導入するのがおすすめです。なお、証憑処理特化型では読み取り枚数に応じた従量課金が発生する製品が多く、処理量に応じてコストが変動する点に注意しましょう。
AI会計ソフトを選ぶ際に確認すべき5つの比較ポイント
AI会計ソフトはどれも同じではありません。自社に合った製品を選ぶために、以下5つのポイントを比較しましょう。
- 搭載するAI機能の範囲
- AIの精度と学習性
- 企業規模・業種への適合と内部統制
- 既存システム・金融機関との連携性
- 法令対応(インボイス・電子帳簿保存法)とサポート体制
搭載するAI機能の範囲
まず確認すべきは、AI機能がどこまで対応しているかです。AI-OCRと自動仕訳はほとんどの製品が対応していますが、AI予測分析やAI監査、AIチャットサポートまで搭載する製品は限られます。自社が「入力の効率化だけで十分」なのか、「予測や監査まで任せたい」のかによって、選ぶべき製品は変わります。
現時点で必要な機能はもちろん、前述のAIエージェント対応など将来的な拡張性まで見据えて選ぶと失敗が少なくなります。
AIの精度と学習性
AIの精度が低ければ、修正作業が増えて工数削減の効果は得られません。読み取り精度や仕訳の的中率、そして「使うほど賢くなる」学習機能の有無を確認しましょう。たとえばfreeeはAIデータ化サービスで紙の明細の読み取り精度99%以上をうたっています。
精度は実際に使ってみないと分かりにくいため、比較サイトの口コミや無料トライアルで検証するのが確実です。
企業規模・業種への適合と内部統制
会計ソフトには、企業規模や業種に応じた要件があります。個人事業主や小規模企業ならシンプルな操作性が重要ですが、中堅〜大企業では承認ワークフローや部門別会計、AI監査といった内部統制機能が求められます。自社の規模と業種特有の会計処理に対応しているかを確認しましょう。
とくに複数拠点・複数法人を持つ企業では、ガバナンス機能の充実度が選定の分かれ目になります。
既存システム・金融機関との連携性
AI会計ソフトの効果を最大化するには、周辺システムとの連携が欠かせません。銀行口座・クレジットカード・POSレジ・ECサイトなどとの連携数や、既存のERP・販売管理・給与計算システムと接続できるかを確認しましょう。連携できなければ手動でのデータ登録が発生し、かえって手間が増えてしまいます。
すでに特定の会計ソフトを使っている場合は、証憑処理特化型のツールを連携させて一部だけAI化する選択肢もあります。
法令対応(インボイス・電子帳簿保存法)とサポート体制
インボイス制度や電子帳簿保存法への対応は必須要件です。適格請求書の自動判定や、タイムスタンプ付与・検索可能な状態での電子保存に対応しているかを確認しましょう。法令改正時に自動でアップデートされる製品なら、都度の対応負担も抑えられます。
あわせて、導入時のサポートやAIチャットによる操作支援など、サポート体制の充実度も比較しておくと安心です。
AI会計ソフトの選び方
AI会計ソフトは、企業規模とAI活用の目的によって最適な製品が大きく変わります。ここでは3つのタイプに分類し、特徴と向いている企業を紹介します。
- オールインワン・クラウド会計型 | 個人〜中小企業でAI-OCR・自動仕訳を使い経理を完結したい場合
- 内部統制・経営管理強化型 | 中堅〜大企業で承認・部門別会計・AI監査・ERP連携を重視する場合
- 証憑処理・経理自動化特化型 | 会計ソフト本体は変えず、請求書・経費のAI自動化だけを強化したい場合
まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
Q1 / 企業規模
自社の規模として、どちらに近いですか?
Q2 / 経理体制
社内の経理体制として、どちらに近いですか?
Q3 / 導入方針
会計ソフトの導入方針として、どちらに近いですか?
Q4 / 解決したい課題
最も解決したい課題は、どちらに近いですか?
Q5 / 内部統制
承認や部門別管理について、どちらを求めますか?
Q6 / 連携・拡張
システム連携について、どちらに近いですか?
Q7 / コスト・導入
コストと導入方針として、どちらに近いですか?
① オールインワン・クラウド会計型(個人〜中小企業向け)
会計ソフト本体にAI-OCRや自動仕訳が組み込まれ、日々の記帳から確定申告・決算まで1つのソフトで完結できるタイプです。簿記の知識が浅くても直感的に操作でき、銀行・カード連携で入力の手間を大幅に削減できます。
個人事業主やスタートアップ、少人数で経理を回している中小企業に最適です。無料トライアルや低価格プランが充実しているため、まずは手軽にAI会計を始めたい企業にも向いています。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 簿記や経理の知識が浅く、シンプルに使いたい
- 個人事業主〜中小規模で、少人数で経理を回している
- まずは低コストでAI会計ソフトを試したい
② 内部統制・経営管理強化型(中堅〜大企業向け)
承認ワークフロー・部門別会計・AI監査といった内部統制と経営管理の機能に強いタイプです。大量の仕訳を自動化しつつガバナンスを効かせ、ERPや基幹システムと連携して経営判断を高度化できます。
複数拠点・複数法人を持つ中堅〜大企業や、上場準備・内部統制の強化が求められる企業に適しています。導入コストは高めですが、その分だけ経理業務全体の標準化と統制を実現できます。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 中堅〜大企業で承認・部門別管理などのガバナンスが必要
- AI監査や予測分析で経営管理を高度化したい
- ERPや基幹システムと会計を統合して運用したい
③ 証憑処理・経理自動化特化型(AI-OCRアドオン)
会計ソフト本体は変えず、請求書・領収書・経費などの証憑処理をAIで自動化することに振り切ったタイプです。高精度なAI-OCRで証憑を一括データ化し、freeeやマネーフォワード、弥生など主要な会計ソフトへ仕訳データを連携できます。
すでに使っている会計ソフトを乗り換えずに、負担の大きい証憑入力だけをAI化したい企業に最適です。電子帳簿保存法にも対応し、ペーパーレス化も同時に進められます。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 今の会計ソフトは変えず、証憑処理だけをAI化したい
- 大量の請求書・領収書の入力業務に追われている
- 電子帳簿保存法に対応したペーパーレス化を進めたい
おすすめのAI会計ソフト一覧比較表
以下は、本記事で紹介するAI会計ソフト15選の一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
freee会計 | 月額2,980円〜 | オールインワン・クラウド会計型 | 金融機関1,043社連携。簿記知識がなくても使える定番ソフト | |
マネーフォワード クラウド会計 | 月額2,480円〜 | オールインワン・クラウド会計型 | 2,300以上のサービス連携と学習型の自動仕訳が強み | |
弥生会計 Next | 月額4,200円〜 | オールインワン・クラウド会計型 | AI予測分析に対応。質問に答えるだけの初期設定 | |
ジョブカン会計 | AI-OCR:月額100円/ユーザー〜 | オールインワン・クラウド会計型 | 証憑管理のAI-OCR・AI仕訳作成を低コストで利用 | |
かんたんクラウド | 要問い合わせ | オールインワン・クラウド会計型 | ミロク情報サービス提供。解析枚数課金でコスト調整可 | |
会計王PRO | 要問い合わせ | オールインワン・クラウド会計型 | 30年以上の実績。時期に応じたAIメニュー表示が便利 | |
勘定奉行クラウド | 月額19,500円〜+初期費用 | 内部統制・経営管理強化型 | 承認ワークフロー・部門別管理でガバナンス強化 | |
MJSLINK DX 財務大将 | 要問い合わせ | 内部統制・経営管理強化型 | AI仕訳推論とAI監査支援で経営管理を高度化 | |
Galileopt DX | 要問い合わせ | 内部統制・経営管理強化型 | 中堅・中小の基幹システム。優れたレポーティング機能 | |
PCA Arch 財務経理 | 要問い合わせ | 内部統制・経営管理強化型 | AI-OCRオプションと複数法人管理に対応 | |
クラウド発展会計 | 月額8,000円〜 | 内部統制・経営管理強化型 | 生成AI自動経理と標準搭載の監査機能が特徴 | |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 内部統制・経営管理強化型 | 会計・販売・在庫を統合するクラウドERP。対話型AI搭載 | |
バクラク | 月額30,000円〜 | 証憑処理・経理自動化特化型 | 自社開発AI-OCRで最大100枚を数秒でデータ化 | |
invox受取請求書 | 基本料金2,178円〜 | 証憑処理・経理自動化特化型 | AI-OCRとオペレーターで請求書を高精度データ化 | |
TOKIUM | 要問い合わせ | 証憑処理・経理自動化特化型 | 入力精度99.9%。証憑の原本代理保管まで対応 |
【オールインワン・クラウド会計型】のAI会計ソフト
まずは、個人〜中小企業向けにAI-OCRや自動仕訳で経理を完結できるオールインワン型の6サービスを紹介します。
freee会計(フリー株式会社)

簿記の知識がなくても使える国内シェア上位のクラウド会計ソフトです。請求書や領収書をアップロードするだけでAIが文字を読み取り、自動仕訳まで行ってくれます。インボイス制度に対応した適格請求書の自動判定・自動入力にも対応しています。
銀行口座・クレジットカード・電子マネー・POSレジなど多様な取引データを連携でき、金融機関に関しては1,043社という圧倒的な連携数を誇ります。申請時の重複を自動チェックする機能もあり、水増し請求などの防止にも役立ちます。
2026年3月には外部AIエージェントから約270本のAPIを操作できる「freee-mcp」をオープンソース公開するなど、AIエージェント対応にも先行しています。
| 搭載AI機能 | AI-OCR・AI自動仕訳。紙明細の読み取り精度99%以上 |
| 対応規模・強み | 個人〜中小企業。簿記知識がなくても使える操作性 |
| 連携・法令対応 | 金融機関1,043社連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 月額2,980円〜(ひとり法人プラン)、スタータープラン月額5,480円/3名〜(年払) |
マネーフォワード クラウド会計(株式会社マネーフォワード)

日々の会計業務の自動化に優れた、小規模事業者から中小企業向けのクラウド会計ソフトです。銀行口座・クレジットカード・POSレジ・ECサイトなど2,300以上のサービスと連携し、データを自動取得します。
AIが取引明細を自動解析して適切な勘定科目を提案してくれるため、入力の手間がかかりません。一度登録した仕訳内容を学習し、使うほど仕訳の精度が向上する点も魅力です。紙の領収書や請求書もAI-OCRで読み取れます。
会計機能に加え、請求書発行・電子契約・給与計算といったバックオフィス機能も利用可能です。2026年7月には、AIが自律的に業務を処理する「マネーフォワード AI Cowork」の提供開始も予定されています。
| 搭載AI機能 | AI自動仕訳(学習型)・AI-OCR。AI Coworkによる自律処理も予定 |
| 対応規模・強み | 個人〜中小企業。連携による自動化の強さ |
| 連携・法令対応 | 2,300以上のサービス連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 月額2,480円〜(ひとり法人プラン・年払) |
弥生会計 Next(弥生株式会社)

会計業務に加え、経費精算・請求業務・証憑管理までを同システム内で完結できる法人向けクラウド会計ソフトです。AI-OCRや自動仕訳のほか、AI予測分析にも対応しています。
各勘定科目の残高と過去3カ月間の仕訳データを登録すると、AIが3カ月後までの現預金残高を予測表示してくれるため、資金ショートの兆候を早期に察知できます。直感的でシンプルな画面構成も特徴で、初期設定は質問に答えるだけで完了します。
簿記や経理の知識がなくても使いやすく、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法令改正にも自動で対応します。
| 搭載AI機能 | AI-OCR・自動仕訳・AI予測分析(3カ月後の現預金残高予測) |
| 対応規模・強み | 中小企業。シンプルな操作性と質問形式の初期設定 |
| 連携・法令対応 | 各種金融機関連携。インボイス・電子帳簿保存法に自動対応 |
| 料金目安 | 月額4,200円〜(ベーシックプラン・年契約) |
ジョブカン会計(株式会社DONUTS)

低コストでAI-OCR・AI仕訳を導入できる、ジョブカンシリーズのクラウド会計ソフトです。「ジョブカン証憑管理」のAI-OCR機能で請求書・領収書を読み取り、事前に設定した勘定科目・取引先情報に応じて自動でマッチングし、仕訳を作成します。
読み取ったデータは各種会計ソフト向けのCSV出力に対応し、ジョブカン会計を利用する場合はAPIでシームレスに連携できます。AI-OCR機能は1ユーザーあたり月額100円(税別)と低コストで利用でき、全機能を30日間無料で試せます。
勤怠・経費精算などジョブカンシリーズと組み合わせれば、バックオフィス全体の効率化も進められます。
| 搭載AI機能 | AI-OCR・AI仕訳作成(証憑データからの自動マッチング) |
| 対応規模・強み | 中小企業。低コストで導入できるジョブカンシリーズ連携 |
| 連携・法令対応 | 各種会計ソフトへCSV出力・API連携。電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | AI-OCR機能:月額100円/ユーザー(税別)〜、30日間無料トライアル |
かんたんクラウド会計(株式会社ミロク情報サービス)

会計事務所との連携にも強い、ミロク情報サービス提供のクラウド会計ソフトです。取引明細連携やレシート取込、二重取込防止といった機能で経理担当者の工数削減に貢献します。
AI-OCRを搭載しており、解析枚数に応じた課金制を採用しているため、月ごとの処理量に合わせてコストを調整できる点が特徴です。無駄なコストを抑えながらAI-OCRを活用したい企業に向いています。
会計・給与・販売など幅広い業務システムを展開するミロク情報サービスの製品であり、成長に合わせたシステム連携もしやすくなっています。
| 搭載AI機能 | AI-OCR(解析枚数課金)・取引明細連携 |
| 対応規模・強み | 個人〜中小企業。会計事務所との連携のしやすさ |
| 連携・法令対応 | 金融機関・各種明細連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 要問い合わせ(解析枚数に応じた課金制) |
会計王PRO(ソリマチ株式会社)

30年以上の提供実績を誇るパッケージ版「会計王」のオンライン版です。AI-OCRや自動仕訳に加え、利用頻度の高い機能や過去の同時期に使用した機能をAIが判断して表示する「AIメニュー」を搭載しています。
確定申告や決算時など、頻度は少なくても定期的に使う機能を時期に合わせて提示してくれるため、操作に迷いにくい点が便利です。長年蓄積されたノウハウをオンラインで活用できます。
同社提供の別ツールと連携すれば、金融機関や電子マネーの入出金情報の自動取得、電子帳簿保存法に対応した電子保存、インボイス対応の請求書発行・受領なども可能です。
| 搭載AI機能 | AI-OCR・自動仕訳・AIメニュー表示 |
| 対応規模・強み | 中小企業。30年以上の実績と使い慣れた操作性 |
| 連携・法令対応 | 別ツール連携で金融機関連携・インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
【内部統制・経営管理強化型】のAI会計ソフト
次に、中堅〜大企業向けに内部統制や経営管理を強化できる6サービスを紹介します。
勘定奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

高度な会計処理と内部統制を両立する、奉行シリーズのクラウド会計ソフトです。AIが仕訳作成や証憑入力を自動化しつつ、承認ワークフローや部門別管理に対応することで、業務の効率化とガバナンス強化を同時に実現します。
取引が記録されたExcelファイルを取り込むだけでAIが学習するため、高度な設定やコーディングは不要です。全国の金融機関から入出金データを自動取得し、仕訳や帳簿残高と突合してくれます。
販売管理や給与計算などの奉行シリーズと連携すれば、バックオフィス全体のデータを統合し、経営判断の迅速化にも貢献します。
| 搭載AI機能 | AI自動仕訳・証憑入力の自動化 |
| 対応規模・強み | 中堅・中小企業。承認ワークフロー・部門別管理による内部統制 |
| 連携・法令対応 | 全国の金融機関連携・奉行シリーズ連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 月額19,500円〜、初期費用50,000円(中小企業向けの場合・年間契約) |
MJSLINK DX 財務大将(株式会社ミロク情報サービス)

AIによる高度な自動化と経営管理を両立する経営情報システムです。AI仕訳推論やAI監査支援機能を搭載し、経理業務の自動化と不正リスクの早期発見に貢献します。
財務会計だけでなく、予算実績対比や部門別会計など、経営管理に必要な多角的な分析が可能です。会計業務の効率化・柔軟性・迅速性を高め、DXを推進して企業価値の向上を目指せます。
中堅・中小企業のバックオフィスDXを支援するミロク情報サービスの主力製品であり、グループ経営や複雑な会計処理にも対応します。
| 搭載AI機能 | AI仕訳推論・AI監査支援 |
| 対応規模・強み | 中堅・中小企業。予算実績対比・部門別会計など経営管理の多角分析 |
| 連携・法令対応 | 各種システム連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Galileopt DX(株式会社ミロク情報サービス)

中堅・中小企業向けの情報基幹システムで、優れたレポーティング機能を備えたタイプです。経営の意思決定からアクションの振り返りまで、PDCAサイクルの強化に効果を発揮します。
AIによる仕訳にも対応し、日々の経理業務を効率化しながら経営管理の高度化を支援します。基幹システムとして販売・購買などの業務データと会計を統合できる点も強みです。
規模拡大に伴う複雑な会計処理や、グループ経営の管理会計を強化したい中堅企業に適しています。
| 搭載AI機能 | AI仕訳 |
| 対応規模・強み | 中堅・中小企業。基幹システムとしての優れたレポーティング機能 |
| 連携・法令対応 | 販売・購買など基幹業務と統合。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
PCA Arch 財務経理(ピー・シー・エー株式会社)

日々の伝票入力や決算書作成を効率化するクラウド対応の会計ソフトです。銀行やクレジットカードの取引明細データを取り込み、仕訳伝票を自動作成する機能を備えています。
AI-OCRオプションを利用すれば、請求書や領収書から情報を読み取り、手入力を省けます。電子帳簿保存法に対応したストレージ機能で証憑を仕訳に直接紐づけて保管でき、複数法人も追加契約なしで管理可能です。
複数の法人・拠点を効率的に管理したい中堅企業や、証憑管理まで一元化したい企業に向いています。
| 搭載AI機能 | AI-OCR(オプション)・仕訳伝票の自動作成 |
| 対応規模・強み | 中堅・中小企業。複数法人を追加契約なしで管理 |
| 連携・法令対応 | 銀行・カード連携。電子帳簿保存法対応ストレージで証憑を紐づけ保管 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
クラウド発展会計(日本ビズアップ株式会社)

経理業務の効率化と経営管理を支援するオールインワン型のクラウド会計システムです。「生成AI自動経理(オプション)」では、預金通帳・請求書・領収書・クレジットカード明細などをスキャンしてアップロードするだけで、生成AIが日付・金額・取引先を読み取り仕訳候補を自動生成します。
専門的な設定は不要で、証憑画像は仕訳に自動で紐づけされるため確認までスムーズです。財務・会計・税務・消費税の4分野で異常値を検知しレポートを出力する監査機能が標準搭載されており、精度の高い会計処理を実現できます。
生成AIによる仕訳生成とシステムによるチェックを組み合わせられるため、経営管理まで見据えた運用が可能です。
| 搭載AI機能 | 生成AI自動経理(オプション)・標準搭載の監査機能 |
| 対応規模・強み | 中小〜中堅企業。財務・会計・税務・消費税の異常値検知 |
| 連携・法令対応 | 各種証憑の取り込み。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 月額8,000円〜/1ライセンス+オプション費用(初期費用・更新料なし) |
Oracle NetSuite(日本オラクル株式会社)

会計・販売・在庫・人事などをひとつに統合できるクラウドERPです。世界220地域・43,000社以上で利用され、会計を含む企業のあらゆる業務を一元管理できます。
対話型AIインターフェース「Ask Oracle」に自然言語で指示を出すと、各種AIエージェントが既存のワークフローと連動して業務の効率化・自動化を図ります。日本の税務報告基準に準拠したソリューションも提供されています。
会計単体ではなく、事業全体の基幹システムとしてAIを活用したい中堅〜大企業に適しています。
| 搭載AI機能 | 対話型AI「Ask Oracle」・各種AIエージェント |
| 対応規模・強み | 中堅〜大企業。会計・販売・在庫・人事を統合するクラウドERP |
| 連携・法令対応 | ERPとして各業務を統合。日本の税務報告基準に準拠 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
【証憑処理・経理自動化特化型】のAI会計ソフト
最後に、既存の会計ソフトと連携して証憑処理をAIで自動化できる特化型の3サービスを紹介します。
バクラク(株式会社LayerX)

自社開発の高精度AI-OCRで証憑処理を自動化する、請求書・経費精算の特化型サービスです。複数枚のレシートや領収書をアップロードすると、最大100枚を数秒で一括データ化できます。
読み取った仕訳データと証憑データは、ワンクリックでfreee会計に連携できるほか、弥生会計 Nextやマネーフォワード クラウド会計など複数の会計ソフトと連携可能です。既存の会計ソフトを変えずに、負担の大きい証憑入力だけをAI化できます。
タイムスタンプ付与により原本保存が不要になるなど、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応も万全です。
| 搭載AI機能 | 自社開発AI-OCR(最大100枚を数秒でデータ化)・AI仕訳推薦 |
| 対応規模・強み | 中小〜大企業。既存会計ソフトと連携する証憑処理特化 |
| 連携・法令対応 | freee・弥生・マネーフォワード等と連携。電子帳簿保存法・インボイス対応 |
| 料金目安 | 月額30,000円〜(バクラク経費精算の場合) |
invox受取請求書(株式会社Deepwork)

AI-OCRとオペレーターの組み合わせで、受け取った請求書を高精度にデータ化する特化型サービスです。請求書の画像から支払先名や税率ごとの内訳金額などを自動で読み取り、経理担当者の入力負担を軽減します。
各種会計ソフトへの仕訳連携に対応しており、既存の会計環境を活かしたまま請求書処理だけを自動化できます。基本料金に加えて従量課金を組み合わせた料金体系で、処理量に応じて柔軟に利用できます。
大量の請求書処理に追われている経理部門や、インボイス対応の負担を軽減したい企業に向いています。
| 搭載AI機能 | AI-OCR+オペレーターによる高精度データ化 |
| 対応規模・強み | 中小〜中堅企業。請求書受領業務の自動化に特化 |
| 連携・法令対応 | 各種会計ソフトへ仕訳連携。インボイス・電子帳簿保存法対応 |
| 料金目安 | 基本料金2,178円〜+1ユーザー330円の従量課金 |
TOKIUM(株式会社TOKIUM)

「経理AIエージェント」を掲げ、経費精算・請求書受領・証憑管理を自動化する特化型サービスです。TOKIUM経費精算では、スマートフォンで撮影した証憑の入力精度99.9%を実現しています。
TOKIUMインボイスでは、受領した請求書をオペレーターとAI-OCRの組み合わせで高精度にデータ化し、入力ミスの軽減とデータ化速度の向上を図ります。改正電子帳簿保存法に準拠した証憑保管や、10年間の原本代理保管まで対応する点も特徴です。
証憑の受領から保管までをまるごと任せたい企業や、ペーパーレス化を徹底したい企業に適しています。
| 搭載AI機能 | AI-OCR+オペレーターによるデータ化(入力精度99.9%) |
| 対応規模・強み | 中小〜大企業。証憑の受領代行・原本代理保管まで対応 |
| 連携・法令対応 | 各種会計ソフト連携。改正電子帳簿保存法に準拠した証憑保管 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
AI会計ソフトのよくある質問(FAQ)
AI会計ソフトは税理士・会計事務所とも連携できますか?
多くのクラウド会計ソフトは、税理士・会計事務所とデータを共有する機能を備えています。とくにミロク情報サービスの製品など、会計事務所との連携を前提に設計された製品もあります。顧問税理士がいる場合は、その税理士が対応している会計ソフトを選ぶとやり取りがスムーズです。
無料で使えるAI会計ソフトはありますか?
多くの製品が無料トライアルを用意しており、一部には無料プランを提供する製品もあります。まずは無料トライアルでAIの精度や操作性を確かめてから、有料プランへの移行を検討するのがおすすめです。
AIが作成した仕訳をそのまま信用しても大丈夫ですか?
AIはあくまで補助ツールであり、最終確認は人が行うことが前提です。AIには事実に基づかない情報を生成するリスクもあるため、提案された仕訳は必ず担当者がチェックしましょう。
生成AI(ChatGPT)と併用すべきですか?
ChatGPTなどの生成AIも記帳の補助に活用できますが、連携作業やセキュリティ対策が必要です。安全性と手間の少なさを重視するなら、会計処理に特化した組み込み型のAI会計ソフトを主軸にするのが現実的です。
まとめ
AI会計ソフトは、AI-OCRや自動仕訳で経理業務の工数を大幅に削減できるだけでなく、2026年からはAIが業務を自律的に実行する「AIエージェント」への進化も進んでいます。
自社に合った製品を選ぶには、まず企業規模とAI活用の目的から最適なタイプを把握することが重要です。
| タイプ | 向いている企業 |
|---|---|
| オールインワン・クラウド会計型 | 個人〜中小企業で、AI-OCR・自動仕訳を使い経理を完結したい |
| 内部統制・経営管理強化型 | 中堅〜大企業で、承認・部門別会計・ERP連携を重視したい |
| 証憑処理・経理自動化特化型 | 会計ソフトは変えず、請求書・経費のAI自動化だけを強化したい |
そのうえで、搭載AI機能の範囲・AIの精度と学習性・企業規模への適合・連携性・法令対応の5つの比較ポイントで絞り込みましょう。
まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「AI会計ソフトの選び方」セクションの診断ツールから、自社に最適なタイプを確認してみてください。
なお、証憑処理の自動化とあわせて経理体制そのものを見直したい場合は、記帳や経理業務を外部に委託する選択肢もあります。あわせて検討したい方は以下の記事も参考にしてください。
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