ソーシャルリスニングツール15選比較。目的別タイプと費用相場を解説
「自社ブランドがSNS上でどう語られているのか、きちんと把握したい」
「ソーシャルリスニングツールを比較したいが、どれも似た説明に見えて違いが分からない」
といった悩みは、ツール選定を始めた段階でほぼ必ず出てきます。ソーシャルリスニングツールは、月額2,000円台から使えるものと、年間数百万円規模の投資が必要なものが同じカテゴリに並んでいるため、価格だけを見比べても判断ができません。
本記事では、ソーシャルリスニングツールを4つのタイプに分類し、目的別の選び方とおすすめ16選をご紹介します。あわせて、費用相場と「無料ツールで足りる範囲」、見積もりを取るときに伝えるべき項目まで整理しました。
そもそもソーシャルリスニングとは?
ソーシャルリスニングとは、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS、ブログ、掲示板、レビューサイトに投稿された第三者の声を収集・分析し、商品開発やブランド戦略の意思決定に活かす取り組みです。
アンケートやインタビューとの最大の違いは、企業が質問を投げていない状態の声が集まる点にあります。「聞かれたから答えた意見」ではなく、生活者が自発的に書いた言葉が対象になるため、企業側が想定していなかった使い方や不満が見つかります。
ソーシャルリスニングツールは、この作業を人力の検索から自動収集・自動分析に置き換えるためのツールです。キーワードを登録しておけば該当する投稿が毎日蓄積され、ポジティブ・ネガティブの判定や共起語の抽出まで自動で処理されます。
SNS監視・エゴサーチとの違い
混同されやすいのが「SNS監視」との違いです。SNS監視は炎上や風評被害の早期発見が目的で、見るべきものは「危ない投稿がないか」です。一方のソーシャルリスニングは、危険の有無に関係なく生活者が何を感じているかを継続的に把握して施策に反映することが目的になります。
| 観点 | ソーシャルリスニング | SNS監視 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 消費者インサイトの発見、商品開発・ブランド戦略への反映 | 炎上・風評・情報漏えいの早期検知 |
| 見る対象 | 自社・競合・カテゴリ全体の声 | 自社に関するネガティブ投稿 |
| 主な使い手 | マーケティング、商品企画、消費者インサイト部門 | 広報、法務、リスク管理部門 |
| 求められる機能 | 感情分析、共起語分析、競合比較、レポート | 24時間アラート、リスク度判定、有人監視 |
実際には両方の機能を備えたツールも多く、どちらを主目的にするかで選ぶべきツールが変わります。炎上対策を第一に考えている場合は、リスク監視に特化したツールを比較したほうが失敗しません。
リスク検知を主目的にしたい方は、監視軸で選定した以下の記事も参考にしてください。
関連記事:SNS監視ツールおすすめ16選比較。目的別タイプ・選び方・料金を解説
ソーシャルリスニングツールでできること
ソーシャルリスニングツールは「投稿を集める」だけのツールではありません。集めた投稿を分類し、変化を検知し、社内で共有できる形に整えるところまでが機能範囲です。
以下の表は、多くのツールに共通して搭載されている機能を整理したものです。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| クチコミ収集・キーワード監視 | 登録したブランド名・商品名・カテゴリ語を含む投稿を自動収集。日次で蓄積し過去分の検索も可能 |
| 感情分析(ポジネガ判定) | 投稿を肯定・否定・中立に自動分類。ツールによっては喜び・不満など多段階の感情分類まで対応 |
| 話題・共起語分析 | ブランド名と一緒に語られている単語を抽出。ランキングやネットワーク図で話題の構造を可視化 |
| 競合・カテゴリ比較 | 自社と競合の言及量・感情比率を並べて比較。カテゴリ全体のシェアオブボイスも把握 |
| 急増検知・アラート | 言及数やリポスト数が一定を超えた際にメールやチャットへ通知。バズと炎上の初動把握に使用 |
| レポート出力・BI連携 | 定型レポートの自動生成、CSV出力、BIツールへのAPI連携 |
これらを個別のツールで代替しようとすると、収集はエゴサーチ、集計はスプレッドシート、共有はスクリーンショットという分断が起き、継続が難しくなります。ソーシャルリスニングツールの本質的な価値は、分析を「毎月続けられる状態」にすることにあります。
なお、自社アカウントの投稿パフォーマンスを見たいだけであれば、専用の分析ツールのほうが安価に収まります。目的が自社アカウントの改善に寄っている場合は、以下の記事もあわせてご確認ください。
関連記事:X(Twitter)分析ツールおすすめ16選。無料版と法人向けの選び方
ソーシャルリスニングツールの費用相場
ソーシャルリスニングツールの料金は、月額2,000円台から月額数十万円までと非常に幅があります。同じ「ソーシャルリスニングツール」という名前でも、想定している使い方が違うため単純比較ができません。
以下は価格帯ごとの目安を整理したものです。
| 価格帯 | 月額の目安 | 初期費用 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| スモールスタート帯 | 2,000〜35,000円程度 | 無料が中心 | SNS運用担当者が兼任で始めるケース |
| 国内リスニング標準帯 | 50,000〜200,000円程度 | 無料〜100,000円程度 | 広報・マーケ部門が定点観測を回すケース |
| エンタープライズ帯 | 数十万円以上(多くは要問い合わせ) | 要問い合わせ | 多言語・大量データ・アナリスト支援が必要なケース |
エンタープライズ帯のツールは金額を公開していないケースが大半です。データ量・対象地域・ユーザー数・連携要件によって個別見積もりになるため、比較検討には問い合わせが前提になります。
無料ツールで足りるのはどこまでか
GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索など、無料で使える手段も存在します。無料ツールで足りるのは、「単発の企画に対して、いま話題になっているかどうかを確認する」用途までです。キャンペーン前の関心度チェックや、企画会議で仮説を立てる材料集めであれば十分に機能します。
一方で、無料ツールには過去データを遡れない、感情分析が付いていない、複数キーワードを横断集計できない、履歴を蓄積できないという制約があります。つまり「先月と比べてネガティブが増えたか」「競合と比べてどの話題で負けているか」という時系列と比較の分析には使えません。
判断の目安としては、次のいずれかに当てはまる時点で有料ツールの検討に入るのが妥当です。
- 月1回以上、定点でレポートを出す必要がある
- ポジティブ・ネガティブの比率を数値で報告する必要がある
- 競合とのシェアオブボイスを比較したい
- 過去半年〜数年の推移を遡って見たい
月額数万円のツールと数十万円のツールでは何が変わるのか
価格差の理由は機能の数ではなく、主に扱えるデータの量と範囲、そして分析を誰が回すかにあります。
まず大きいのが収集データの量と対象チャネル数です。X(旧Twitter)の一部サンプリングのみを扱うツールと、公式全量データに加えてブログ・掲示板・ニュース・レビューサイトまで横断できるツールでは、原価となるデータ取得費用が大きく変わります。多言語・海外メディアまで含めるとさらに上がります。
次に、遡れる期間とキーワード・トピック数の上限です。安価なプランはモニタリングできるキーワードが数件に制限され、過去データも直近の一定期間に限られます。カテゴリ全体を複数の切り口で追いたい場合は、この上限が実務上の制約になります。
そして最後が、分析を誰が回すかという点です。高価格帯のツールには、アナリストによるレポート作成や分析設計の支援が含まれることが多く、専任担当者を置けない組織ではこの支援分が費用に反映されます。逆に社内で回せる体制があるなら、支援を外して価格を抑える選択が取れます。
「要問い合わせ」のツールから見積もりを取るときに伝えるべき4項目
エンタープライズ帯のツールは個別見積もりになるため、問い合わせ時の情報が曖昧だと各社の見積もりが揃わず、比較ができなくなります。最低限、以下の4項目を揃えて同じ内容で問い合わせると、横並びで比較できる見積もりが返ってきます。
- 追いたいキーワード・ブランド・競合の数(例:自社3ブランド+競合5社)
- 対象とする国・言語(日本語のみか、英語・東南アジア言語まで含むか)
- 遡って見たい期間(過去1年か、3年以上か)
- 社内でツールを触る人数と、レポート作成を自社で行うか依頼するか
とくに「遡りたい期間」は見落としやすく、契約後に過去データの追加取得で別料金が発生するケースがあります。キャンペーンの前後比較や年次推移を見る予定があるなら、必ず初回の見積もり時点で伝えてください。
ソーシャルリスニングツールを選ぶ際に確認すべき6つの比較ポイント
ソーシャルリスニングツールは「どれも投稿を集めて分析するツール」ではありません。得意なデータソース、日本語解析の精度、想定している使い手が製品ごとにはっきり分かれています。以下の6点を確認すると、候補が自然に絞れます。
- 収集できるデータソースとチャネルの範囲
- 対応言語とエリアのカバー範囲
- 日本語テキスト解析と感情分析の粒度
- SNS以外の顧客の声(VOC)を統合できるか
- 自社アカウント運用機能を兼ねるか
- 分析を回す体制(自社完結かアナリスト支援か)
収集できるデータソースとチャネルの範囲
最初に確認すべきは、自社の顧客が実際に語っている場所をそのツールがカバーしているかどうかです。X(旧Twitter)に強いツールは多いものの、Instagram・TikTokの投稿、掲示板、レビューサイト、ニュース記事まで含めて横断できるかは製品ごとに差があります。
たとえば化粧品や食品のように口コミサイトでの評価が購買を左右する商材であれば、SNSだけを見ていても実態を捉えられません。逆にBtoB商材であれば、SNSよりもニュース記事や技術系ブログの言及のほうが示唆が多い場合もあります。
自社商材について「顧客はどこに書いているか」を先に整理してから、そのチャネルを押さえているツールに絞り込むのが確実です。
確認すべきポイントは次の3つです。
- 主要顧客が使っているSNS・レビューサイトに対応しているか
- X(旧Twitter)は全量データか、サンプリングデータか
- 対象チャネルの追加がオプション契約になっていないか
対応言語とエリアのカバー範囲
海外展開している場合や、インバウンド需要を扱う場合は、日本語以外の投稿を収集できるかが決定的な差になります。対応言語数を公式に明示しているツールでは180言語を超えるものもある一方、日本語中心の国産ツールは海外メディアのカバー範囲が限られます。
注意したいのは、「多言語対応」と書かれていても、収集はできるが感情分析はその言語に対応していないケースがあることです。またアジア圏に強いツール、欧米圏に強いツールという地域差も存在します。
海外の声を見る予定があるなら、対象国のローカルメディアや現地SNSまで押さえられているかを問い合わせ時点で確認してください。
日本語テキスト解析と感情分析の粒度
海外製のツールは収集力に優れる一方、日本語特有の言い回しの解釈で精度が落ちる場合があります。「やばい」「エグい」のように文脈で肯定と否定が反転する語や、絵文字・略語の扱いは、日本語解析に強みを持つ国産ツールのほうが安定しやすい傾向にあります。
また感情分析の粒度も製品ごとに違います。ポジティブ・ネガティブ・ニュートラルの3分類だけのツールと、数十種類の感情に分類できるツールでは、得られる示唆の細かさが変わります。「ネガティブが増えた」で止まるのか、「不安が増えた」まで分かるのかの差です。
商品開発やコミュニケーション設計に使いたい場合は、後者のほうが施策に落としやすくなります。
確認すべきポイントは次の3つです。
- ネガポジ判定を自社商材の投稿サンプルで検証できるか
- 感情の分類数と、分類ロジックを説明できるか
- 業界特有の用語をカスタム辞書に登録できるか
SNS以外の顧客の声(VOC)を統合できるか
顧客の声はSNSだけにあるわけではありません。コールセンターの応対ログ、問い合わせメール、アンケートの自由回答、ECサイトのレビューにも同じくらい重要な示唆が埋まっています。
SNSと社内VOCを別々のツールで分析すると、「SNSでは好評だが問い合わせでは不満が集まっている」といった食い違いに気づけません。テキストマイニング系のツールは、この社内データの取り込みを前提に設計されているため、顧客理解の解像度が一段上がります。
一方で、社内VOCを統合する構想がないのであれば、この機能に費用を払う必要はありません。将来的にカスタマーサポート部門と分析を共有する計画があるかどうかで判断してください。
自社アカウント運用機能を兼ねるか
SNSアカウントの運用担当者がリスニングも兼任している場合、投稿予約・承認フロー・競合アカウント分析まで1つのツールに収まっていると業務が回りやすくなります。ツールを分けると、ログイン先が増えるだけでなくレポートも二重管理になります。
ただし、運用一体型のツールはリスニング機能が「キーワードモニター」として提供されることが多く、収集対象や登録できるキーワード数に上限があります。カテゴリ全体を分析したい場合には物足りなくなる可能性があります。
自社アカウントの改善が主目的で、クチコミ分析は補助的に見たいという位置づけであれば運用一体型が適しています。逆に消費者インサイトの発見が主目的なら、リスニング専業のツールを選ぶべきです。
競合アカウントの分析まで含めて比較したい場合は、以下の記事も参考になります。
関連記事:競合分析ツールおすすめ18選比較。分析手法・無料/有料の違いから選び方まで解説
分析を回す体制(自社完結かアナリスト支援か)
ソーシャルリスニングは導入してからが本番で、最も多い失敗が「ダッシュボードを作ったが誰も見ていない」という状態です。専任担当者を置けるかどうかで、選ぶべきツールが変わります。
社内に分析を回せる人がいる場合は、ダッシュボードの自由度が高く自社で設定を変えられるツールが向いています。反対に兼任担当しかいない場合は、レポート作成や分析設計をアナリストが支援してくれるツールを選んだほうが、結果的に費用対効果が高くなります。
また、分析結果を経営層や他部門へ共有する頻度も確認しておくべきポイントです。共有前提であれば、レポート自動生成やBIツール連携の有無が実務の負荷を大きく左右します。
広報部門で活用する場合は、報道モニタリングと合わせて設計したほうが運用が定着しやすくなります。
関連記事:広報支援ツールおすすめ13選比較。業務別に分類した選び方と機能解説
ソーシャルリスニングツールの選び方
ソーシャルリスニングツールは、扱えるデータの範囲と想定している使い手によって大きく4つのタイプに分かれます。自社がどのタイプを必要としているかを決めてから個別製品を比較すると、選定が一気に短縮されます。
- グローバル・多言語分析型 | 海外市場も含めてブランドや市場全体を俯瞰したい場合
- 国産・日本語解析/VOC統合型 | 日本語のニュアンスと社内の顧客の声まで統合したい場合
- SNS運用一体型 | 自社アカウント運用とクチコミ分析をまとめたい場合
- 特定チャネル・エリア特化型 | 見たい領域が決まっていて深く掘りたい場合
① グローバル・多言語分析型(海外市場も含めて俯瞰したい場合)
X・Instagram・TikTokといった主要SNSに加え、ニュース・ブログ・掲示板・レビューサイトまで横断し、数十〜百数十言語のデータを収集できるタイプです。データ量が桁違いに大きく、生成AIによる自動分析や画像・ロゴ認識まで搭載している製品が中心になります。
料金は個別見積もりが基本で、年間数百万円規模になるケースもあります。その代わり、海外市場の反応把握、グローバルブランドのモニタリング、カテゴリ全体の構造分析まで1つのツールで完結できます。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 海外市場に展開しており、現地の反応を日本側で把握したい
- 複数ブランド・複数カテゴリを横断してモニタリングしたい
- 消費者インサイト部門やリサーチ部門が分析の主体になっている
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Brandwatch | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 1.7兆件以上のデータを収集・分析。TikTok公式パートナーシップでデータ取得に対応 | |
Quid Monitor | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 世界3億ドメイン以上・50言語対応。生成AIが分析からレポートまで自動化 | |
Lumen by Talkwalker | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 187言語・196カ国をカバー。画像とロゴを検出するビジュアルリスニング搭載 | |
Meltwater | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | SNSに加えてTV・ラジオ・ポッドキャストまで横断。検索数とデータ容量が無制限 | |
Sprinklr Insights | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 30以上のチャネルと40万以上のメディアソース。CXM基盤として他業務まで統合 |
② 国産・日本語解析/VOC統合型(日本語と社内の声を統合したい場合)
日本語のテキスト解析に強みを持ち、SNSだけでなくアンケート・コールログ・問い合わせメールなどの社内VOCまで同じ基盤で分析できるタイプです。感情分類の粒度が細かく、業界特有の用語をカスタム辞書に登録できる製品が多くなっています。
国内メディアのカバー率と日本語判定の精度を重視する場合はこのタイプが有力です。国産ツールのなかには月額料金を公開している製品もあり、予算を立てやすい点も特徴です。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 国内市場が主戦場で、日本語のニュアンスまで正確に捉えたい
- コールセンターやアンケートの声とSNSの声を突き合わせたい
- 商品開発・品質保証部門と分析結果を共有したい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
見える化エンジン | 要問い合わせ | 国産・日本語解析/VOC統合型 | コールログ・音声・アンケートまで統合。テキストマイニングSaaSで15年連続シェアNo.1 | |
Buzz Finder | 月額 55,000円〜(税込) | 国産・日本語解析/VOC統合型 | X公式全量データを対象に特許技術のデイリートピックメールで要点を配信 | |
Clip Master | 初期 100,000円/月額 50,000円〜 | 国産・日本語解析/VOC統合型 | 新聞・雑誌2,000媒体以上とSNSを一元管理。マスメディアの言及まで含めて把握 |
③ SNS運用一体型(アカウント運用とクチコミ分析をまとめたい場合)
自社アカウントの投稿管理・予約投稿・競合アカウント分析に加えて、キーワード監視によるクチコミ収集も行えるタイプです。SNS運用担当者が兼任でリスニングを始める場合の入口として最も現実的な選択肢になります。
月額数千円から使える製品もあり、初期費用が無料で契約期間の縛りがないものも少なくありません。ただしリスニング機能は登録キーワード数に上限が設けられていることが多く、カテゴリ全体を多角的に分析する用途には向きません。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- SNSアカウント運用の担当者がクチコミ分析も兼任している
- まず月数万円以内でスモールスタートしたい
- 自社と競合のアカウント数値を同じ画面で比較したい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Social Insight | 要問い合わせ | SNS運用一体型 | 12のSNSに対応し全機能がオプション料金なし。4300万以上のアカウントを分析 | |
Tofu Analytics | 月額 10,000円〜(初期費用無料) | SNS運用一体型 | 契約期間の縛りなしでリスニングを開始できる。共起語のネットワーク図が特徴 | |
SocialDog | 月額 1,980円〜(税抜) | SNS運用一体型 | 累計100万アカウント突破。無料プランから段階的に機能を追加できる | |
EmbedSocial | 月額 7,150円〜(税込) | SNS運用一体型 | 収集したUGCを自社サイトへ埋め込める。レビュー管理とMEOまで一体化 |
④ 特定チャネル・エリア特化型(見たい領域が決まっている場合)
Instagram、YouTube、東南アジア圏のように分析対象を絞る代わりに、その領域を深く掘れるタイプです。汎用ツールでは拾いきれない指標や、そのチャネル特有のデータを扱えます。
すでに注力チャネルが決まっている場合、汎用のエンタープライズツールより費用を抑えつつ精度の高い分析ができます。反対に、どこに顧客の声があるか分からない段階では対象を絞りすぎるリスクがあるため、まず横断型で全体像を掴んでから移行する順序が安全です。
収集した投稿をそのまま販促に活用したいと考えている場合は、UGC施策側の視点で整理した以下の記事も参考になります。
関連記事:UGCツールおすすめ比較12選。目的別の選び方と効果を最大化するポイントを解説
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 注力チャネルがInstagramや動画に明確に決まっている
- 日本と東南アジアを同時にモニタリングしたい
- UGCやインフルエンサーの発掘まで踏み込みたい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Zanroo | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | 日本と東南アジアを同時にモニタリング。ASEAN諸国の全言語に対応 | |
hashpick | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | Instagram専用。ハッシュタグ経由のUGCとアンバサダー候補を発掘 | |
kamui tracker | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | YouTube特化で33万件以上のチャンネルデータを保有。タイアップ状況まで分析 |
ソーシャルリスニングツールおすすめ16選一覧比較表
以下は、本記事で紹介するソーシャルリスニングツールの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Brandwatch | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 1.7兆件以上のデータを収集・分析。TikTok公式パートナーシップでデータ取得に対応 | |
Quid Monitor | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 世界3億ドメイン以上・50言語対応。生成AIが分析からレポートまで自動化 | |
Lumen by Talkwalker | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 187言語・196カ国をカバー。画像とロゴを検出するビジュアルリスニング搭載 | |
Meltwater | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | SNSに加えてTV・ラジオ・ポッドキャストまで横断。検索数とデータ容量が無制限 | |
Sprinklr Insights | 要問い合わせ | グローバル・多言語分析型 | 30以上のチャネルと40万以上のメディアソース。CXM基盤として他業務まで統合 | |
見える化エンジン | 要問い合わせ | 国産・日本語解析/VOC統合型 | コールログ・音声・アンケートまで統合。テキストマイニングSaaSで15年連続シェアNo.1 | |
Buzz Finder | 月額 55,000円〜(税込) | 国産・日本語解析/VOC統合型 | X公式全量データを対象に特許技術のデイリートピックメールで要点を配信 | |
Clip Master | 初期 100,000円/月額 50,000円〜 | 国産・日本語解析/VOC統合型 | 新聞・雑誌2,000媒体以上とSNSを一元管理。マスメディアの言及まで含めて把握 | |
Social Insight | 要問い合わせ | SNS運用一体型 | 12のSNSに対応し全機能がオプション料金なし。4300万以上のアカウントを分析 | |
Tofu Analytics | 月額 10,000円〜(初期費用無料) | SNS運用一体型 | 契約期間の縛りなしでリスニングを開始できる。共起語のネットワーク図が特徴 | |
SocialDog | 月額 1,980円〜(税抜) | SNS運用一体型 | 累計100万アカウント突破。無料プランから段階的に機能を追加できる | |
EmbedSocial | 月額 7,150円〜(税込) | SNS運用一体型 | 収集したUGCを自社サイトへ埋め込める。レビュー管理とMEOまで一体化 | |
Zanroo | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | 日本と東南アジアを同時にモニタリング。ASEAN諸国の全言語に対応 | |
hashpick | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | Instagram専用。ハッシュタグ経由のUGCとアンバサダー候補を発掘 | |
kamui tracker | 要問い合わせ | 特定チャネル・エリア特化型 | YouTube特化で33万件以上のチャンネルデータを保有。タイアップ状況まで分析 |
上記で自社に合うタイプの会社・サービスを絞り込みたい方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
自社に合うソーシャルリスニングツールタイプ診断
7つの質問に答えるだけで、自社に最適なソーシャルリスニングツールのタイプがわかります。
【グローバル・多言語分析型】のソーシャルリスニングツール
海外市場を含めてブランドやカテゴリ全体を俯瞰したい企業に向いたソーシャルリスニングツールは次の5つです。
Brandwatch(株式会社ブレインパッド)

1.7兆件以上のデータを収集・分析できる、マーケットリサーチ/ソーシャルアナリティクスツールです。開発元は米国のCision Ltd.で、国内では株式会社ブレインパッドが公式販売パートナーとして10年以上提供しています。
強みは対応チャネルの更新の速さです。2025年5月にTikTokとの公式パートナーシップによってTikTokデータの取得・分析機能を実装し、同年7月にはBlueskyにも対応しました。X・Instagram・掲示板・ニュースサイトに加え、新しいプラットフォームへの追随が早い点は、話題の発生源が移り変わるカテゴリを扱う企業にとって重要な要素になります。
機械学習によるカスタム分類器で投稿を自動カテゴライズできるほか、異常値検知機能「Iris」がバズやピークを検知してメールで通知します。2025年2月にはGoogle Cloudとの連携強化により、AIの会話型インターフェースが搭載されています。活用部門として広報・営業・人事・カスタマーサクセス・商品企画・商品開発が挙げられており、部門横断で使う前提の設計です。
| 対応データソース | X・Instagram・TikTok・Bluesky・掲示板・ニュースサイト。テキストと画像の両方に対応 |
| 対応言語・エリア | グローバル対応。1.7兆件以上のデータを収集・分析可能 |
| 日本語解析・感情分析 | ユーザー属性分析と感情分析。機械学習によるカスタム分類器で独自カテゴリを設定 |
| 分析サポート | 国内公式販売パートナーのブレインパッドが提供。業界別ダッシュボードを用意 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Quid Monitor(TDSE株式会社)

世界3億ドメイン以上・50言語に対応し、生成AIが分析からレポート作成まで自動化するSNS分析ツールです。国内10万ドメインもカバーしており、海外と日本国内の双方を同じ画面で追える構成になっています。
対象はX・Facebook・InstagramなどのSNSに加え、ブログ・ニュース・掲示板・レビューサイトまで及びます。生成AI機能「Quid Terminal」が自動分析とレポート生成を担うため、分析の初動を短縮できる点が特徴です。写真コンセプト分析や好感度分析、GPSによる地域別分析といった切り口も用意されています。
アラート機能は最短15分での即時検知に対応し、TableauなどのBIツールとのAPI連携も可能です。導入企業には日本航空・TOTOなどが名を連ね、セブン-イレブンではリーチを300万人に拡大しエンゲージメントが2倍に増加した事例も公開されています。
| 対応データソース | X・Facebook・Instagram・ブログ・ニュース・掲示板・レビューサイト。世界3億ドメイン以上/国内10万ドメイン |
| 対応言語・エリア | 50言語対応。GPS・地域別の分析にも対応 |
| 日本語解析・感情分析 | ポジネガ分析、好感度分析、写真コンセプト分析。生成AIによる自動分析 |
| 分析サポート | Quid Terminalによるレポート自動生成。Tableau等のBIツールとAPI連携 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Lumen by Talkwalker(Talkwalker Inc.)

187言語・196カ国をカバーし、画像とロゴまで検出できるソーシャルリスニングツールです。旧称のTalkwalkerから「Lumen by Talkwalker」へブランド変更され、現在はHootsuiteの一部となっています。
対応範囲はInstagram・Facebook・X・Pinterest・TikTok・LinkedInなど30以上のSNSに加え、ニュースサイト・フォーラム・ブログ・ポッドキャスト・動画まで及び、データソース総数は1億5,000万件とされています。テキストだけでなく写真・動画・ポッドキャストを横断して分析できる「ビジュアルリスニング」により、ブランド名が書かれていない投稿からもロゴを検出できます。
AIアシスタント「Wisdom」に自然言語で質問できるほか、日次・週次・月次のAIサマリーが自動生成されます。プランはCore・Analyze・Businessの3種に分かれ、いずれもユーザー数は無制限です。導入規模は2,500以上の組織に及びます。
| 対応データソース | 30以上のSNS・ニュース・フォーラム・ブログ・ポッドキャスト・動画。1億5,000万件のデータソース |
| 対応言語・エリア | 187言語・196カ国。多国籍企業のグローバルモニタリングを想定 |
| 日本語解析・感情分析 | リアルタイムのセンチメント分析。画像・ロゴ認識によるビジュアルリスニング |
| 分析サポート | AIアシスタント「Wisdom」への自然言語質問、AIサマリーの自動生成、レポート自動化 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Meltwater(Meltwater Japan株式会社)

毎日約10億件のコンテンツを収集し、SNSに加えてTV・ラジオ・ポッドキャストまで横断できるメディアインテリジェンスツールです。2001年にノルウェーで創業し、日本法人は2009年から事業を展開しています。
検索数やデータ容量に制限がなく無制限で検索でき、15カ月分の履歴データを遡れます。X・Facebook・Instagram・ブログ・レビューサイト・YouTubeコメントに加えて、ニュース・雑誌・TV・ラジオ・ポッドキャストまで対象に含むため、SNS上の言及とマスメディアでの報道を同じ基盤で見られる点が特徴です。
生成AI機能「GenAI Lens」やBoolean検索のAIアシスタントを搭載し、画像認識にも対応します。Looker StudioやPower BIなどのBIツールとの連携、APIによるデータ抽出も可能です。導入実績は27,000社超・120カ国以上に及び、資生堂・Microsoft・Googleなどが導入企業として名を連ねています。
| 対応データソース | X・Facebook・Instagram・ブログ・レビュー・YouTubeコメント・ニュース・雑誌・TV・ラジオ・ポッドキャスト |
| 対応言語・エリア | 120カ国以上のクライアントに提供。グローバル組織向けのソリューションを用意 |
| 日本語解析・感情分析 | 高精度センチメント分析、画像認識&分析、AIによるトピック・カテゴリー分類 |
| 分析サポート | アナリストによる支援、日次・週次・月次のレポート自動配信、Looker Studio/Power BI連携 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Sprinklr Insights(Sprinklr Inc.)

30以上のデジタル・ソーシャルチャネルと40万以上のメディアソースを対象に、CXM基盤の一部としてリスニングを行える製品です。Sprinklrは4つの製品スイート・計33製品で構成される統合CXMプラットフォームで、ソーシャルリスニングに該当するのがSprinklr Insightsです。
対象チャネルにはX・Reddit・Instagram・TikTok・Facebook・Twitch・Weibo・Snapchat・Bluesky・YouTubeが含まれ、ニュース・ブログ・紙媒体・TV・ラジオ・掲示板・Quora・レビューサイトまで及びます。10億以上のウェブサイトを対象に、14以上のチャネルへFirehoseアクセスを持つ点が収集力の裏付けになっています。
AIによる根本原因分析や予測型の異常検知、引用付きで回答する会話型「Copilot」を搭載し、ブランドロゴを検出するビジュアルインサイトにも対応します。Gartner Magic Quadrant(Voice of the Customer, 2025)でリーダーに選出されており、時価総額上位10社のうち9社が利用しています。
| 対応データソース | 30以上のSNS・メッセージング、ニュース・ブログ・紙媒体・TV・ラジオ・掲示板・レビュー。40万以上のメディアソース |
| 対応言語・エリア | 多言語モニタリングに対応。19カ国・24タイムゾーンで事業展開 |
| 日本語解析・感情分析 | テキスト・動画・音声・画像のセンチメント&感情分析、根本原因分析、AIによる画像検出 |
| 分析サポート | 会話型Copilot、AI生成サマリー&アラート、70以上のコネクタによる外部連携 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
【国産・日本語解析/VOC統合型】のソーシャルリスニングツール
日本語のニュアンスまで正確に捉えたい企業、社内に蓄積された顧客の声とSNSの声を突き合わせたい企業に向いたソーシャルリスニングツールは次の4つです。
見える化エンジン(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

SNSだけでなくコールセンターログ・音声認識データ・アンケート・営業日報まで同じ基盤で分析できるテキストマイニングツールです。富士キメラ総研2025年版の調査においてテキストマイニングツールSaaS市場で15年連続シェアNo.1とされ、累積導入社数は1,900社以上です。
強みは、SNS上の第三者の声と社内に蓄積された顧客の声を一体で扱えることです。X・Instagram・ブログ・レビューといった外部データに、コールセンターの応対ログや音声認識テキスト、アンケートの自由回答を加えて分析できるため、「SNSでは好評だが問い合わせでは不満が集まっている」といった食い違いを検出できます。
機能面では顧客の声の把握、話題の俯瞰、ワードの掘り下げ、変化モニタリング、急騰ワード検知が用意され、分析結果を社内へ配信するポータル発信機能も備えます。マーケティング部門だけでなく、カスタマーサポートや商品開発部門と分析基盤を共有したい場合に適した構成です。
| 対応データソース | X・Instagram・ブログ・レビュー+コールセンターログ・音声認識データ・アンケート・営業日報 |
| 対応言語・エリア | 日本語のテキストマイニングに特化 |
| 日本語解析・感情分析 | 話題の俯瞰、ワード掘り下げ、変化モニタリング、急騰ワード検知 |
| 分析サポート | 分析結果を社内へ配信するポータル発信機能。累積導入社数1,900社以上 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Buzz Finder(NTTドコモビジネスX株式会社)

X(旧Twitter)の公式全量データを対象に、投稿の要点を毎日メールで受け取れるソーシャルリスニングツールです。ソーシャルリスニング10年以上の実績を持ち、国内市場のモニタリングに軸足を置いた構成になっています。
特徴的なのが自社特許技術による「デイリートピックメール」です。前日の投稿から要点を抽出してメールで届けるため、ダッシュボードにログインする習慣が定着していない組織でも分析結果が担当者の手元に届きます。投稿数の急増を自動検出する機能やポジネガ分析、アラート通知も標準で利用できます。
基本はXの全量データが対象ですが、多メディアオプションを追加することでニュース・掲示板・ブログ・Facebook・Instagramまで対象を広げられます。デロイト トーマツ ミック経済研究所の2020年度版調査では、ソーシャルリスニング・SaaS市場シェア2位とされています。
| 対応データソース | X公式全量データ。多メディアオプションでニュース・掲示板・ブログ・Facebook・Instagramに拡張 |
| 対応言語・エリア | 国内市場のモニタリングが中心 |
| 日本語解析・感情分析 | ポジネガ分析、トレンド分析、関連語分析、投稿数急増の自動検出 |
| 分析サポート | 特許技術のデイリートピックメール、日次レポート、CSV出力 |
| 料金目安 | 月額 55,000円〜 |
Clip Master(アットクリッピング株式会社)

新聞・雑誌2,000媒体以上、Web6,200媒体以上とSNSを一元的にモニタリングできるツールです。2025年9月に提供が開始された比較的新しいサービスで、マスメディアとSNSの両方を1つの画面で扱える点が特徴です。
このツールが押さえているのは、SNS専業ツールが取りこぼしやすい「マスメディアでの言及」です。X・YouTubeなどの主要SNSのリアルタイム監視と、新聞・雑誌のクリッピングを同じ画面で扱えるため、SNSで生まれた話題がメディアに取り上げられるまでの流れを追えます。TVクリッピングは2026年4月の対応が予定されています。
機能面ではAIセンチメント分析、炎上検知アラート、広告換算値の算出に対応します。継続率は93.4%、紙媒体の精度は99%(見逃し率0.01%以下)で、業務効率50%削減という実績も公開されています。広報部門で報道モニタリングとソーシャルリスニングを兼ねたい場合に有力な選択肢です。
| 対応データソース | 新聞・雑誌2,000媒体以上、Web6,200媒体以上、X・YouTubeなどの主要SNS。TVは2026年4月対応予定 |
| 対応言語・エリア | 国内メディアのモニタリングが中心 |
| 日本語解析・感情分析 | AIセンチメント分析、炎上検知アラート |
| 分析サポート | 広告換算値の算出、マスメディアとSNSの一元管理。継続率93.4% |
| 料金目安 | 初期 100,000円/月額 50,000円〜(ベーシックプラン) |
【SNS運用一体型】のソーシャルリスニングツール
自社アカウントの運用とクチコミ分析をひとつのツールにまとめたい企業に向いたソーシャルリスニングツールは次の4つです。運用担当者が兼任でリスニングを始めるケースに適した製品が中心です。
Social Insight(株式会社ユーザーローカル)

12のSNSに対応し、クチコミ分析からアカウント運用まで1つのツールで完結できるSNS分析ツールです。Instagram・X・Facebook・YouTube・LINE・note・Pinterest・TikTok・Threads・mixi・LinkedIn・Blueskyと、国内で使われる主要プラットフォームをほぼ網羅しています。
自社・競合アカウントの一括比較や投稿分析といった運用支援機能に加えて、クチコミ分析の専用機能を備えている点がこのタイプのなかでは強みです。キーワード監視、テキストマイニング、AIによるトピック要約に対応し、数百億件のクチコミデータを高速で処理できるとされています。日本最大規模となる4300万以上のアカウントを分析対象としています。
複数アカウントの一括管理・予約投稿・承認ワークフロー、フォロー&リポストキャンペーンの当選者自動抽出、マルチ投稿作成AIまで含まれるため、運用と分析の担当者が同じ場合に業務が1画面に収まります。プランはビジネス版とエンタープライズ版に分かれ、登録するアカウント数に応じて選ぶ形です。
| 対応データソース | Instagram・X・Facebook・YouTube・LINE・note・Pinterest・TikTok・Threads・mixi・LinkedIn・Blueskyの12プラットフォーム |
| 対応言語・エリア | 国内SNSのカバー率を重視した構成 |
| 日本語解析・感情分析 | キーワード監視、テキストマイニング、AIトピック要約 |
| 分析サポート | 投稿管理・承認ワークフロー・キャンペーン機能まで一体。オプション契約なしで全機能を利用 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Tofu Analytics(株式会社misosil)

契約期間の縛りなしでソーシャルリスニングを始められるツールです。X・Instagram・Facebook・LINE・YouTube・TikTok・Threads・Blueskyに対応し、条件を満たす場合は無料トライアルも利用できます。
リスニング機能が主軸に据えられている点が、同価格帯の運用ツールとの違いです。登録キーワードに該当する投稿を複数SNSから毎日自動収集して蓄積し、AIがポジティブ・ネガティブ・ニュートラルへ自動分類します。共起語分析はランキングとネットワーク図の両方で提示されるため、ブランドがどんな文脈で語られているかを視覚的に把握できます。
投稿の急増アラート、拡散に貢献したアカウントを特定するインフルエンサー分析、シートへの自動転記によるレポート自動化にも対応します。BOXILの資料請求数ランキング(2025年下半期)ではソーシャルリスニング・SNS・口コミ分析ツール部門で総合1位となり、導入企業には電通・ロッテ・Aesopなどが並びます。
| 対応データソース | X・Instagram・Facebook・LINE・YouTube・TikTok・Threads・Bluesky |
| 対応言語・エリア | 国内SNSのモニタリングが中心 |
| 日本語解析・感情分析 | AI感情分析によるポジ/ネガ/ニュートラル分類、共起語のランキングとネットワーク図 |
| 分析サポート | レポート自動化、投稿急増アラート、インフルエンサー分析。契約期間の縛りなし |
| 料金目安 | 月額 10,000円〜(初期費用無料) |
SocialDog(株式会社SocialDog)

引用:SocialDog
無料プランから段階的に機能を追加でき、累計100万アカウントが利用するSNSマーケティングツールです。X・Instagram・Threads・Facebook・YouTube・TikTok・LINEに対応しています。
無料プランを含む4段階のプランが用意されている点が最大の利点です。まず無料の範囲で操作感を確かめ、必要な機能が増えたタイミングで上位プランへ移行できるため、ソーシャルリスニングの社内価値をまず検証したい段階に向いています。ITreviewのLEADERを15期連続で受賞しています。
ソーシャルリスニングは「キーワードモニター」として提供され、自社ブランド名や特定キーワードを含む投稿を収集できます。ただし登録できるキーワード数はプランごとに上限があり、競合分析とPowerPointレポートの自動作成は上位プラン限定です。カテゴリ全体を多角的に分析する用途には物足りなくなる点は把握しておく必要があります。
| 対応データソース | X・Instagram・Threads・Facebook・YouTube・TikTok・LINE |
| 対応言語・エリア | 国内アカウント運用が中心 |
| 日本語解析・感情分析 | キーワードモニターによる投稿収集(登録数に上限あり) |
| 分析サポート | PowerPointレポートの自動作成、競合分析(いずれも上位プラン限定) |
| 料金目安 | 無料〜月額 29,800円(月額払い/初期費用なし) |
EmbedSocial(Embedsocial Japan株式会社)

収集したUGCを自社サイトへ埋め込めるところまで一体化しているツールです。10種類以上のSNSに対応し、契約期間は最短1ヶ月から選べます。
このツールの位置づけは、分析だけで終わらせずUGCを販促資産として使うところにあります。InstagramやXの投稿、Googleクチコミを収集し、使用許諾の取得管理まで行ったうえで、ウィジェットとして自社サイトに表示できます。UGCを定点的に観測してユーザーの反応を継続的に把握する機能も備えています。
Googleビジネスプロフィールの一括管理によるMEO対策、フォーム作成のEmbedForms、リンクインバイオのFeedlinkも同じ会社が提供しています。MEO機能は店舗数に応じた別体系のプランが用意されており、店舗展開している企業はクチコミ管理と併用しやすい構成です。利用実績は国内5,000ユーザー以上、世界50万人以上に及びます。
| 対応データソース | Instagram・X・Googleビジネスプロフィールなど10種類以上のSNS |
| 対応言語・エリア | 日本法人が国内向けに提供。国内5,000ユーザー以上 |
| 日本語解析・感情分析 | UGCの定点観測によるユーザー反応の把握 |
| 分析サポート | UGCの使用許諾管理、自社サイトへのウィジェット埋め込み、MEO一括管理 |
| 料金目安 | 月額 7,150円〜(PROプラン/初期費用なし) |
【特定チャネル・エリア特化型】のソーシャルリスニングツール
分析したいチャネルやエリアが決まっている企業に向いたソーシャルリスニングツールは次の3つです。汎用ツールでは拾いきれない指標を扱える点が共通しています。
Zanroo(株式会社Zanroo Japan)

日本と東南アジアを同時にモニタリングでき、ASEAN諸国の全言語に対応するソーシャルリスニングツールです。日本法人は2017年設立で、アジア圏および国内の市場調査までを事業範囲としています。
欧米製のツールが手薄になりがちな東南アジア圏のローカルメディアを押さえている点が独自性です。X・Facebook・Instagram・YouTube・TikTokに加えてローカルメディアも対象で、タイ・マレーシア・インドネシアなどの現地の声を日本側から把握できます。キーワードの登録数は無制限で、Google翻訳にも対応します。
アラートはメールとLINEで受け取れ、システムサポートは24時間体制です。SNS・メール・Webチャットの顧客対応を一元管理する「Zanroo DESK」、AI画像認識の「アドスキャナー」、調査代行のプロフェッショナルサービスも提供しています。5カ国のローカルオフィスで9カ国の市場をサポートしており、導入事例にはロレアル タイランドなどが並びます。
| 対応データソース | X・Facebook・Instagram・YouTube・TikTok+各国のローカルメディア |
| 対応言語・エリア | ASEAN諸国の全言語に対応。5カ国のローカルオフィスで9カ国の市場をサポート |
| 日本語解析・感情分析 | リアルタイム分析、Google翻訳対応、キーワード登録数無制限 |
| 分析サポート | 24時間システムサポート、メール・LINEアラート、調査代行のプロフェッショナルサービス |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
hashpick(株式会社ホットリンク)

Instagramに特化し、ハッシュタグ経由のUGCとアンバサダー候補を発掘できる分析ツールです。東証プライム上場のホットリンクが提供しており、無料トライアルはクレジットカード登録なしで利用できます。
Instagram単独に絞ることで、汎用ツールでは見えにくいUGCの構造まで踏み込める設計です。ハッシュタグやメンション経由で投稿された第三者の投稿を収集してトレンドを分析し、リポスト候補となる投稿を見つけられます。特定ユーザーの過去の言及を追跡できるため、すでに自社ブランドを繰り返し投稿している「アンバサダー候補」を特定できる点は運用施策に直結します。
自社アカウント側の分析としては、投稿・アカウントインサイト、時系列でのパフォーマンス推移、フォロワー属性の把握に対応します。また指定ハッシュタグ内で影響力のあるユーザーを自動抽出するインフルエンサー発見機能も備えます。プランはエントリー・スタンダード・アドバンスの3種に分かれています。
| 対応データソース | Instagramのみ(ハッシュタグ・メンション経由のUGCを収集) |
| 対応言語・エリア | 国内Instagram運用が中心。日本語UI・日本語サポート |
| 日本語解析・感情分析 | UGCのトレンド分析、特定ユーザーの過去言及の追跡 |
| 分析サポート | インフルエンサー・アンバサダー候補の自動抽出。無料トライアルを用意 |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
kamui tracker(株式会社エビリー)

YouTubeに特化し、33万件以上のチャンネルデータをもとに動画領域の市場分析ができるツールです。2016年3月にサービスを開始し、累計ユーザー登録は53,000人を超えています。
テキストのクチコミではなく動画データを対象にする点が、他のツールとの決定的な違いです。キーワード・登録者数の増加率・エンゲージメント数といった条件でクリエイターを検索でき、フォロワー属性や視聴回数の動向まで確認できます。トレンド分析や週間ランキングによって、動画領域でいま伸びているテーマを把握できます。
とくに独自性が高いのがタイアップ(企業案件)状況の分析です。競合がどのクリエイターと組んでいるかを把握できるため、インフルエンサー施策の設計精度が上がります。インフルエンサーキャスティングやYouTubeチャンネルのコンサルティングまで同社が提供しており、分析から実行まで一貫して依頼できます。
| 対応データソース | YouTubeを中心とした動画・クリエイターデータ。33万件以上のチャンネルデータ |
| 対応言語・エリア | 国内のYouTube市場が中心 |
| 日本語解析・感情分析 | 動画パフォーマンス分析、トレンド分析、週間ランキング |
| 分析サポート | インフルエンサーキャスティング、YouTubeチャンネルコンサルティング |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
ソーシャルリスニングツールのよくある質問
導入検討の段階で寄せられやすい質問をまとめました。
無料のツールだけで運用を続けられますか?
単発の企画で「いま話題になっているか」を確認する用途であれば無料ツールで足ります。ただし過去データの遡り、感情分析、複数キーワードの横断集計、履歴の蓄積といった機能は無料ツールには備わっていません。月1回以上の定点レポートや競合との比較を求められる段階になると、有料ツールへの移行が必要になります。
導入してから成果が出るまでどのくらいかかりますか?
最低3ヶ月は継続する前提で計画してください。ソーシャルリスニングは単月の数値ではなく「前月・前年との差分」から示唆を得る分析です。キャンペーンやリリースの前後で比較したい場合は、施策の1〜2ヶ月前から収集を始めておくと基準値が取れます。
X(旧Twitter)の投稿は現在も収集できますか?
X APIの料金体系が変更されたことにより、個人開発ツールや簡易的な収集方法では取得が難しくなっています。一方で本記事に掲載しているツールは、公式のデータ提供を前提に設計されているため収集が継続されています。とくに全量データを扱えるかどうかはツールによって異なるため、契約前に対象範囲を確認してください。
何人体制で運用すればよいですか?
兼任1名でも運用は可能ですが、その場合はレポート自動生成やアラート配信が充実したツールを選ぶことが前提です。分析設計から示唆の抽出まで行う場合は、専任担当を置くか、アナリスト支援が含まれるツールを選ぶほうが定着します。「誰がダッシュボードを開くのか」を導入前に決めておくことが、最も効果的な失敗回避策です。
まとめ
本記事では、ソーシャルリスニングツールの費用相場と6つの比較ポイント、タイプ別のおすすめ16選をご紹介しました。
自社に合うツールを選ぶには、まず4つのタイプのどれを必要としているかを決めることが出発点になります。
| グローバル・多言語分析型 | 海外市場を含めてブランドやカテゴリ全体を俯瞰したい場合に適したタイプ |
| 国産・日本語解析/VOC統合型 | 日本語のニュアンスと社内に蓄積された顧客の声まで統合したい場合に適したタイプ |
| SNS運用一体型 | 自社アカウント運用とクチコミ分析をひとつのツールにまとめたい場合に適したタイプ |
| 特定チャネル・エリア特化型 | Instagram・動画・東南アジアなど見たい領域が決まっている場合に適したタイプ |
そのうえで、以下の6点を確認して候補を絞り込みます。
- 収集できるデータソースとチャネルの範囲
- 対応言語とエリアのカバー範囲
- 日本語テキスト解析と感情分析の粒度
- SNS以外の顧客の声(VOC)を統合できるか
- 自社アカウント運用機能を兼ねるか
- 分析を回す体制(自社完結かアナリスト支援か)
まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「ソーシャルリスニングツール16選一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。
なお、収集した声を商品やサービスの改善へ落とし込む工程まで外部の支援を検討している場合は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:商品開発コンサルおすすめ12選比較。タイプ別の選び方と費用相場を解説
本記事が、自社に最適なソーシャルリスニングツールを選ぶ一助になれば幸いです。



