SNS分析ツールおすすめ19選比較。目的別の選び方と費用相場を解説
「無料のインサイトだけでは、もう改善のヒントが出てこない」
「口コミを分析したいのか、投稿を改善したいのか。自分でも整理できていない」
SNS分析ツールと呼ばれるものには、自社アカウントの投稿を改善するツール、自社に関する世の中の声を集めるツール、その両方を全社の顧客接点として束ねるツールが、同じ名前で並んでいます。役割がまったく違うため、見たいものと違う種類のツールを入れても、レポートが1枚増えるだけで打ち手は増えません。
本記事では、SNS分析ツールを「①複数SNSをまとめて管理する ②1つのSNSを深く伸ばす ③自社アカウント外の声を集める ④全社・多言語で統合する」という目的で4タイプに分類し、おすすめの19サービスをタイプ別に紹介します。また、7つの質問に答えるだけで自社に合うタイプがわかる診断ツールも用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもSNS分析ツールとは?
SNS分析ツールとは、SNS上のデータを収集・可視化し、次の施策の判断材料をつくるためのツールです。分析の対象は大きく2つに分かれます。1つは自社が運用しているアカウントの投稿やフォロワーのデータ、もう1つは自社アカウントの外側でユーザーが自発的に発信している口コミや言及です。
この2つは、集めるデータの取得方法がまったく異なります。自社アカウントのデータは各SNSが公式に提供するAPIから取得しますが、自社アカウント外の口コミは、SNSやニュースサイト、掲示板、レビューサイトを横断してキーワードで収集する仕組みが必要になります。同じ「SNS分析ツール」という名前でも、この違いによって料金が10倍以上変わります。
| 観点 | 自社アカウント分析 | ソーシャルリスニング |
|---|---|---|
| 見るもの | 自社の投稿への反応、フォロワーの属性・推移 | 自社・競合・カテゴリに関する第三者の投稿 |
| 主なデータ源 | 各SNSの公式API | SNS・ニュース・掲示板・レビューサイト横断 |
| 主な用途 | 投稿改善、運用工数の削減、レポート作成 | 市場調査、競合比較、炎上検知、商品開発 |
| 月額の目安 | 数千円〜数万円 | 5万円〜数十万円 |
| 主な利用部門 | マーケティング、SNS運用担当 | 広報、マーケティング、カスタマーサポート |
SNSの運用そのものを外部に任せている場合は、代行会社側がツールを持っていることも多く、自社での契約が不要になるケースもあります。運用体制から検討する場合は、代行会社の比較もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。
関連記事:SNS運用代行会社おすすめ21選比較。費用相場と最低契約期間まで解説
無料の標準インサイトでできること・できないこと
各SNSには無料の分析機能が標準で用意されています。Instagramインサイト、Metaビジネススイート、Xアナリティクスなどがこれにあたり、1〜2アカウントの運用であれば、有料ツールを入れなくても基本的な数値は追えます。
無料の標準インサイトで確認できるのは、リーチ、閲覧数、いいね・コメント・保存・シェアといったエンゲージメント、フォロワーの年齢層や地域といった属性です。Metaビジネススイートであれば、InstagramとFacebookの予約投稿やコメント・DMの一括管理まで無料でカバーできます。
一方で、有料ツールに切り替える判断が必要になるのは、次の4点に当たったときです。
1. 競合アカウントの数値が見られない
標準インサイトは自社アカウントのデータしか返しません。競合が同じ時期にどんな投稿でどれだけ反応を得たのかを比較したい場合、有料ツールが必要になります。
2. 複数SNSを1つの画面で比べられない
Instagram、X、TikTokをそれぞれ別の管理画面で開き、手作業で数字を転記している状態であれば、横断分析に対応したツールで工数を大きく削減できます。
3. 過去データが一定期間で消える
Metaビジネススイートは確認できる期間が過去90日程度に限られ、Instagramインサイトもアカウント単位のデータは過去90日までとされています。長期のトレンドを追うには、手動で毎月保存し続けるか、データを蓄積するツールを入れるかの二択になります。
4. 自社アカウント外の声がまったく取れない
標準インサイトは自社の投稿の数値のみを扱います。ハッシュタグを付けずに言及されている口コミ、レビューサイトの書き込み、掲示板の話題は一切拾えません。
なお、X(旧Twitter)については2024年6月の仕様変更で、無料アカウントではアナリティクスの全体ダッシュボードが開けなくなりました。投稿単体の数値は確認できるものの、アカウント全体の推移を見るにはX Premiumへの加入が必要です。X単体の分析を強化したい場合は、専用ツールの比較記事も参考にしてください。
関連記事:X(Twitter)分析ツールおすすめ16選。無料版と法人向けの選び方
SNS分析ツールでできること
SNS分析ツールが備える機能は、大きく4つの領域に整理できます。1つのツールですべてをカバーする製品は少なく、目的に応じて必要な領域だけを持つツールを選ぶのが一般的です。
| 機能カテゴリ | 内容 | 主に担う領域 |
|---|---|---|
| 自社アカウント分析 | フォロワー推移、投稿別のリーチ・エンゲージメント率、時間帯別の反応を可視化 | 運用分析 |
| 競合アカウント分析 | 競合アカウントの投稿頻度・エンゲージメント・フォロワー増減を自社と並べて比較 | 運用分析 |
| 投稿予約・投稿管理 | 複数SNSへの同時予約投稿、投稿カレンダー、投稿前プレビュー | 運用効率化 |
| 承認フロー・権限管理 | 投稿前の上長承認、担当者ごとのアクセス権限、操作履歴の記録 | 運用効率化 |
| ハッシュタグ分析 | ハッシュタグ別の投稿数・エンゲージメント、関連ハッシュタグの発見 | 運用分析 |
| レポート自動生成 | 定型レポートの自動作成、PowerPoint・CSVでの出力、定期メール配信 | 運用効率化 |
| 口コミ・言及収集 | SNS・ニュース・掲示板・レビューサイトからキーワード該当投稿を収集 | リスニング |
| 感情分析(ポジネガ) | 収集した投稿をポジティブ・ネガティブ・中立に自動分類 | リスニング |
| トレンド・関連語分析 | 言及の増減推移、一緒に語られているキーワードの抽出 | リスニング |
| 炎上検知・アラート | 投稿数の急増を検知して即時にメール・チャットへ通知 | リスク管理 |
| インフルエンサー発見 | 自社について言及している影響力の大きいアカウントの抽出 | リスニング |
| 多言語・海外メディア対応 | 日本語以外の投稿や海外メディアの収集・翻訳・分析 | グローバル |
注目すべきは、リスニング領域の機能が「自社が知らない話題」を扱う点です。自社アカウント分析は、すでに自社が発信した投稿への反応を見る作業なので、発信していないテーマの需要は見えません。一方でリスニングは、ユーザーが自発的に語っている内容から、自社が想定していなかった使われ方や不満を発見できます。
このうち、ユーザーが自発的に投稿したコンテンツをマーケティングに活用する取り組みは、UGC活用として独立した領域になっています。収集した口コミを広告やLPに二次利用したい場合は、UGC専用ツールのほうが権利許諾のフローまでカバーできます。
関連記事:UGCツールおすすめ比較12選。目的別の選び方と効果を最大化するポイントを解説
SNS分析ツールの費用相場
SNS分析ツールの費用は、担う領域によって大きく変わります。同じ「SNS分析ツール」でも、無料から始められるものと、月額20万円以上からしか選べないものが混在しています。
まずはタイプ別の相場です。
| タイプ | 初期費用の目安 | 月額の目安 | 主な課金形態 | 無料で試せるか |
|---|---|---|---|---|
| 複数SNS一元管理・運用分析型 | 0円〜100,000円 | 5,000円〜50,000円 | アカウント(ID)数・ユーザー数 | 無料プラン・無料トライアルあり |
| 特定SNS特化・アカウント成長型 | 0円〜 | 3,000円〜300,000円 | アカウント数・機能プラン | 無料プラン・無料トライアルあり |
| ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 0円〜300,000円 | 55,000円〜 | データ取得量・キーワード数 | デモ・資料請求が中心 |
| グローバル統合プラットフォーム型 | 要問い合わせ | 15,000円〜/要問い合わせ | ユーザー数・利用機能 | デモ・トライアルあり |
もっとも高額になりやすいのはソーシャルリスニング・口コミ分析型です。SNSやニュースサイトから投稿データを継続的に取得し続ける仕組みそのものにコストがかかるため、月額5万円台からの設定が中心になります。一方で運用分析型は、各SNSの公式APIから自社アカウントのデータを取得する構造のため、月額数千円から導入できるものもあります。
なお、本記事で紹介する19サービスのうち、公式サイトに具体的な金額を明記しているのは9サービスです。残りの10サービスは要問い合わせのため、複数社から見積もりを取らないと総額を比較できません。
1. 課金の単位がアカウント数かデータ量かで総額が変わる
SNS分析ツールの課金単位は、大きく2種類あります。この違いを踏まえずに月額の最低金額だけで比較すると、実際の請求額が想定の数倍になることがあります。
運用分析型は「アカウント(ID)数 × ユーザー数」で増えます。運用しているSNSアカウントが1つ増えるたび、ツールを使う担当者が1人増えるたびに料金が加算される構造です。5アカウントを3人で運用する体制であれば、最低プランの金額のままでは収まりません。
ソーシャルリスニング型は「取得するデータ量とキーワード数」で増えます。収集対象のキーワードを増やしたり、想定を超える言及が発生したりすると、プランの上限に達して上位プランへの変更が必要になります。自社名だけを監視するのか、競合3社とカテゴリ名まで含めるのかで、必要なプランが変わります。
見積もりを取る前に、次の3つを社内で数えておくと、提示されるプランのズレが小さくなります。
- 運用中および今後1年で増える予定のSNSアカウント数
- ツールにログインする担当者の人数と、承認者の有無
- 監視したいキーワードの数(自社名・ブランド名・競合名・カテゴリ名)
2. 月額以外に発生する費用を見落とさない
月額料金だけで年間予算を組むと、実際の請求額と合わなくなります。SNS分析ツールは、月額以外に発生する費用が複数あるカテゴリです。
| 費用項目 | 発生するタイミング | 目安 |
|---|---|---|
| 初期費用(初期設定・キーワード設計) | 契約時に一度 | 0円〜300,000円 |
| 分析対象メディアの追加オプション | X以外のニュース・掲示板・Instagramを追加するとき | 要問い合わせ |
| アカウント(ID)・ユーザーの追加 | 運用アカウントや担当者が増えたとき | 1ID単価が月額に加算 |
| データ取得上限の超過 | 言及数が想定を超えたとき | 上位プランへの変更が必要 |
| 分析・レポートの伴走支援 | 社内にデータを読む人がいないとき | 別途見積もり |
| 最低契約期間の縛り | 途中解約するとき | 3か月〜1年の縛りがある製品も |
とくに見落とされやすいのが分析対象メディアの追加オプションです。ソーシャルリスニング型の製品には、標準ではX(旧Twitter)のみを対象とし、ニュース・掲示板・Instagramは追加オプションになっているものがあります。「口コミを全部見られる」と思って契約したあとに、見たかったメディアが対象外だったという事態を避けるため、標準プランの対象範囲は必ず確認してください。
3.「要問い合わせ」のツールは条件を揃えて見積もりを取る
本記事で紹介する19サービスのうち、10サービスは料金が公開されていません。ここで問題になるのは、問い合わせのたびに違う条件を伝えてしまい、返ってきた見積もりを横に並べられなくなることです。A社には「5アカウント」と伝え、B社には「キーワード3つ」と伝えた場合、金額の差がプランの差なのか条件の差なのか判別できません。
複数社に同じ文面で依頼できるよう、次の4条件を先に確定させておくことをおすすめします。
- 運用アカウント数と分析対象SNS(X・Instagram・TikTokなど)
- 監視したいキーワード数と、想定される月間の言及件数
- 必要な遡及期間(過去何か月分のデータを見たいか)
- ツールを使う人数と、レポートの提出先・提出頻度
このうち遡及期間は、見積もり金額を大きく左右するにもかかわらず伝え忘れられやすい条件です。契約後に蓄積が始まるタイプのツールでは、契約前の期間のデータは遡れません。「昨年のキャンペーン期間と比較したい」という要件がある場合は、その旨を最初に伝えないと、導入後に比較できないことが判明します。
あわせて、無料トライアルの可否と期間も同じ文面で聞いておくと、比較の最終段階で2社に絞る判断がしやすくなります。
4. 投資回収は「削減できる工数」から逆算する
SNS分析ツールは売上への直結が測りにくいため、社内稟議で金額の妥当性を説明しづらいカテゴリです。そこで有効なのが、まず削減できる工数から月額の上限を先に決めるという考え方です。
公開されている導入事例では、レポート作成が月7.7時間削減された例、投稿管理の工数が週3時間削減された例、キャンペーン当選者の選定が1時間から5分に短縮された例が報告されています。手作業でスクリーンショットを集めてレポートを作っている状態であれば、削減幅はこの水準を目安にできます。
逆算の式は次のとおりです。
担当者の時給換算額 × 月間の削減見込み時間 × 対象人数 = 月額料金の上限
たとえば時給換算3,000円の担当者が2名、それぞれ月8時間のレポート作成工数を削減できる見込みであれば、3,000円 × 8時間 × 2名で月額48,000円までは工数削減だけで回収できる計算になります。この金額を先に出しておくと、ツール選定の候補が自動的に絞り込まれ、稟議の説明も「新しい費用が増える」ではなく「既存の人件費が置き換わる」という組み立てにできます。
なお、ソーシャルリスニング型のように月額10万円を超えるツールは、工数削減だけでは回収しきれないケースがほとんどです。この場合は、炎上を1件早期検知できたときの被害回避額や、商品開発のリサーチを外注した場合の調査費と比較する形で妥当性を示すことになります。
5. 予算別に現実的な選択肢
ここまでの内容を踏まえ、予算別に選べる範囲を整理します。
| 月額予算 | 選べるタイプ | 現実的にできること |
|---|---|---|
| 無料〜10,000円 | 特定SNS特化型の下位プラン、運用分析型の無料プラン | 1〜2アカウントの投稿分析、過去データの蓄積 |
| 10,000円〜50,000円 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 複数SNSの横断分析、競合比較、レポート自動化、承認フロー |
| 50,000円〜150,000円 | ソーシャルリスニング型の下位プラン、特定SNS特化型の上位プラン | X中心の口コミ収集、炎上検知、ポジネガ分析 |
| 150,000円以上 | ソーシャルリスニング型の上位プラン、グローバル統合型 | 多メディア横断の口コミ分析、多言語対応、全社での顧客の声統合 |
SNS分析ツールを選ぶ際に確認すべき5つの比較ポイント
SNS分析ツールは、機能一覧を並べても違いが見えにくいカテゴリです。ここでは選定時に必ず確認しておきたい5つのポイントを解説します。
- 分析対象は「自社アカウント」か「自社アカウント外の声」か
- 対応SNS・メディアの範囲と、横断分析の可否
- データの遡及期間と取得範囲
- レポート自動化・複数アカウント権限・承認フロー
- 料金体系と、運用に必要な社内リソース
分析対象は「自社アカウント」か「自社アカウント外の声」か
もっとも重要な分岐がここです。自社アカウントの投稿を改善したいのか、自社について語られている内容を知りたいのかで、選ぶべきツールのカテゴリが完全に変わります。
自社アカウントの投稿改善が目的であれば、各SNSの公式APIからデータを取得する運用分析型を選びます。フォロワーの属性、投稿別のエンゲージメント率、反応が取れる時間帯といった数値を継続的に追い、投稿の内容と頻度を改善していく使い方になります。
一方で「自社製品がどう評価されているか」「競合と比べてどれだけ話題になっているか」を知りたい場合は、ソーシャルリスニング型が必要です。この2つを1つのツールで完全にカバーする製品は多くないため、両方が必要な場合は2種類を併用するか、統合型を選ぶことになります。
とくにリスク管理を主目的とする場合は、分析ツールではなく監視に特化したツールのほうが、通知の速さや監視体制の面で適していることもあります。
関連記事:SNS監視ツールおすすめ16選比較。目的別タイプ・選び方・料金を解説
対応SNS・メディアの範囲と、横断分析の可否
対応SNSは、製品によって想像以上に差があります。X・Instagram・Facebookの3つだけを対象とする製品もあれば、TikTok・YouTube・LINE・Threads・note・LinkedInまでカバーする製品もあります。
確認したいのは現在運用しているSNSだけではありません。1〜2年後に着手する可能性があるSNSまで含めて対応範囲を見ておかないと、そのタイミングでツールを乗り換えることになり、蓄積したデータが分断されます。
また、複数SNSに対応していても、それぞれ別の画面で見るだけの製品と、1つのダッシュボードで横並びに比較できる製品があります。レポート作成の工数を削りたい場合は、後者でなければ効果が出ません。
確認すべきポイントは次の3つです。
- 現在運用しているSNSにすべて対応しているか
- 今後1〜2年で着手予定のSNSもカバーできるか
- 複数SNSの数値を1画面で横並びに比較できるか
データの遡及期間と取得範囲
見落とされやすいのがデータの遡及期間です。契約開始日からデータの蓄積が始まるタイプのツールでは、契約前の期間のデータは取得できません。
運用分析型の場合、SNS側のAPIが返す過去データの範囲に制約があるため、契約直後は数か月分しか表示されないことがあります。前年同月と比較したい場合、実際に比較できるようになるのは契約から1年後です。この点を知らずに導入すると、初回のレポートで「比較対象がない」という状況になります。
ソーシャルリスニング型の場合は、ベンダー側が蓄積しているデータを遡れる製品があり、遡及可能な期間は製品ごとに大きく異なります。過去のキャンペーン期間の反響を振り返りたいといった要件がある場合は、その期間まで遡れるかを契約前に必ず確認してください。
加えて、収集するデータが全量なのかサンプリングなのかも製品によって異なります。X(旧Twitter)の全量データを公式に取得していることを明示している製品もあれば、明示していない製品もあります。言及件数の絶対値を社内の報告資料に使う場合は、この点の確認が必要です。
レポート自動化・複数アカウント権限・承認フロー
ツールの投資対効果がもっとも出やすいのが、この領域です。分析機能そのものより、レポート作成と投稿承認の自動化のほうが、削減できる工数が大きくなります。
レポートについては、定型フォーマットの自動生成に対応しているか、PowerPointやCSVで出力できるか、定期的にメール配信できるかを確認します。毎月手作業でスクリーンショットを貼り付けている状態であれば、ここだけで月数時間の削減が見込めます。
権限管理と承認フローは、複数人・複数アカウントで運用している企業ほど重要になります。投稿前に上長の承認を必須にする設定、担当者ごとに閲覧・編集の権限を分ける設定、誰がいつ何を投稿したかの操作履歴が残る仕組みは、誤投稿の防止に直結します。実際に、数十のブランド・店舗アカウントを抱える企業では、この承認フローの有無がツール選定の決め手になっています。
確認すべきポイントは次の3つです。
- 定型レポートを自動生成し、PowerPointやCSVで出力できるか
- 投稿前の承認フローを必須設定にできるか
- 担当者ごとの権限分けと操作履歴の記録に対応しているか
料金体系と、運用に必要な社内リソース
最後に、料金体系と社内の運用体制をあわせて確認します。ツールを契約しても、データを読んで打ち手に変換する人がいなければ、月額料金だけが発生し続けます。
料金体系については、アカウント数課金かデータ量課金かを確認したうえで、想定している運用規模での総額を算出します。最低プランの金額ではなく、実際に必要なアカウント数・ユーザー数を入れた金額で比較してください。
社内リソースについては、レポートを見る担当者と、そのレポートをもとに投稿内容を変える担当者が確保できているかを確認します。確保が難しい場合は、分析の伴走支援をオプションで提供しているツールを選ぶか、SNSコンサルの活用も選択肢になります。
関連記事:SNSコンサル会社25選比較。運用代行との違いや費用相場・選び方まで解説
SNS分析ツールの選び方
SNS分析ツールは、担う役割によって性格がまったく異なります。ここではSNS分析ツールを4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と向いている企業をご紹介します。
- 複数SNS一元管理・運用分析型 | 複数SNS・複数アカウントの運用と分析をまとめたい場合
- 特定SNS特化・アカウント成長型 | InstagramやXなど1つのSNSを深く伸ばしたい場合
- ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 自社アカウント外の口コミや評判を把握したい場合
- グローバル統合プラットフォーム型 | 全社横断・多言語で顧客の声を統合したい場合
① 複数SNS一元管理・運用分析型(複数SNS・複数アカウントの運用と分析をまとめたい場合)
複数のSNSアカウントを1つの管理画面に集約し、投稿の予約から分析・レポート作成までをまとめて行うタイプです。SNSごとに管理画面を開き直す手間と、数値を手作業で転記する工数をなくすことが最大の価値になります。
このタイプの中核にあるのは、投稿管理と権限管理の機能です。予約投稿、投稿前プレビュー、上長による承認フロー、担当者ごとのアクセス権限といった仕組みを備え、複数人・複数ブランドでの運用でも誤投稿を防ぎながら回せる状態をつくります。ブランドや店舗ごとにアカウントを持つ企業では、数十アカウントを1名で管理できる体制まで実現している例もあります。
分析機能は自社アカウントの投稿分析と競合アカウントの比較が中心で、ソーシャルリスニングの深さでは③のタイプに及びません。その代わり月額数千円から数万円と導入しやすく、無料プランや無料トライアルが用意されている製品が多いのも特徴です。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 3つ以上のSNSを運用していて、管理画面を開き直す手間が発生している
- 複数のブランド・店舗アカウントを抱え、投稿の承認フローが必要
- 毎月のレポート作成に手作業で数時間かかっている
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
コムニコ マーケティングスイート | 要問い合わせ | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 60以上の店舗アカウントを1名で運用する体制を実現した承認フロー | |
Social Insight | 要問い合わせ | 複数SNS一元管理・運用分析型 | Threads・Bluesky・noteまで12種類の対応SNS数は国内最多水準 | |
SocialDog | 月額 1,980円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 全プランの金額を公式に公開。無料から段階的に拡張できる | |
Statusbrew | 月額 6,400円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 274種類の指標とGoogle Analytics連携でサイト成果まで接続 | |
Tofu Analytics | 月額 10,000円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | アカウント分析とソーシャルリスニングを1万円台から両立 | |
Beluga スタジオ | 月額 20,000円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 事後抽選・画像投稿キャンペーンの実施機能を標準搭載 | |
Buffer | 月額 5ドル〜 / チャネル | 複数SNS一元管理・運用分析型 | チャンネル単位課金で、必要な分だけ最小構成から始められる |
② 特定SNS特化・アカウント成長型(InstagramやXなど1つのSNSを深く伸ばしたい場合)
1つのSNSに絞り、そのプラットフォーム固有の指標を深く分析するタイプです。Instagramであれば保存率・ホーム率・プロフィール遷移率・フォロワー転換率、Xであればリポストやプロフィール閲覧数といった、そのSNSでしか意味を持たない指標を追えます。
複数SNS対応のツールは、どのSNSでも共通して取れる指標に絞られる傾向があります。特化型は共通指標では見えないアルゴリズム由来の数値を扱えるため、「なぜ伸びないのか」の原因特定まで踏み込めます。製品によっては、数値の可視化にとどまらず、課題リストと施策リストの提示まで行うものもあります。
一方で、対象SNS以外はまったく分析できません。今後SNSを増やす予定がある場合、途中で①のタイプへ乗り換えるか、2つ目のツールを追加契約することになります。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 主戦場となるSNSが1つに定まっていて、当面増やす予定がない
- フォロワーは増えているが、そこから先の成果につながっていない
- 社内にSNS運用のノウハウがなく、次の打ち手の示唆までほしい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
SINIS | 月額 50,000円 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 50,000アカウント以上が利用。AI分析とPowerPointレポート自動作成 | |
Aista | 月額 8,800円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | ハッシュタグ数別のエンゲージメント率まで踏み込んだ投稿分析 | |
SAKIYOMI | 要問い合わせ | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 100以上の項目から課題リストと施策リストを自動で抽出 | |
hashpick | 月額 3,000円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 月額3,000円台からUGC分析とインフルエンサー発見に対応 | |
つぶやきデスク | 月額 55,000円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | X運用の承認機能とDM一括送信を備えた法人向け専用ツール |
Instagram運用そのものを外部に任せる選択肢と比較したい場合は、運用代行会社の費用感もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。
関連記事:インスタ運用代行会社おすすめ16選比較。費用相場と個人・内製との使い分け
③ ソーシャルリスニング・口コミ分析型(自社アカウント外の口コミや評判を把握したい場合)
SNS・ニュースサイト・掲示板・レビューサイトを横断し、自社や競合、カテゴリに関する第三者の投稿を収集・分析するタイプです。自社が発信していないテーマについても、ユーザーが何をどう語っているかを把握できます。
主な機能は、キーワードによる投稿収集、ポジティブ・ネガティブの自動分類、言及数の推移分析、一緒に語られている関連語の抽出、投稿数の急増を検知するアラートです。マーケティング用途だけでなく、広報部門のリスク検知や商品開発部門のニーズ発掘に使われるのがこのタイプの特徴で、利用部門がマーケティング以外に広がります。
費用は4タイプのなかでもっとも高く、月額5万円台からの設定が中心です。無料プランはほぼ存在せず、デモや資料請求から入る導線が一般的になっています。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 自社製品やブランドがどう評価されているかを定量的に把握したい
- 炎上リスクを早期に検知し、広報として初動を取れる体制をつくりたい
- 競合と比べた話題量(シェアオブボイス)を経営指標として追いたい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
見える化エンジン | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | SNSに加えてコールログ・アンケートまで統合するVOC分析基盤 | |
Buzz Finder | 月額 55,000円〜 | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | X公式全量データをリアルタイム分析し閾値設定で炎上を検知 | |
Quid Monitor | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 世界3億ドメイン以上を対象に生成AIが自動で分析まで実行 | |
Brandwatch Consumer Research | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 100以上のデータソースを持つ消費者インテリジェンス基盤 |
自社と競合の比較を、SNSに限らずWebサイトや検索まで含めて行いたい場合は、競合分析ツールという括りで比較したほうが選択肢を絞り込みやすくなります。
関連記事:競合分析ツールおすすめ18選比較。分析手法・無料/有料の違いから選び方まで解説
④ グローバル統合プラットフォーム型(全社横断・多言語で顧客の声を統合したい場合)
SNSの投稿管理・分析・リスニングに加えて、カスタマーサポートや広告運用まで1つの基盤に統合するタイプです。海外発の製品が中心で、多言語のデータ収集と、日本国外の市場を含めた分析に対応しています。
このタイプの価値は、マーケティング・広報・カスタマーサポートが同じ画面で同じデータを見られる点にあります。SNS運用はツールA、問い合わせ対応はツールB、口コミ調査はツールCと分かれていると、同じ顧客の声が部門ごとに分断されますが、統合型であれば1つの基盤にまとまります。
ただし、機能範囲が広い分だけ導入設計と社内定着に工数がかかります。料金も要問い合わせが中心で、部門単位ではなく全社単位での意思決定が前提になります。日本語のサポート体制や国内の導入事例の有無は、契約前に確認しておくべき項目です。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 海外市場を含めた多言語の投稿を分析対象にしたい
- SNS運用・カスタマーサポート・広告を横断してデータを統合したい
- 全社の顧客接点を1つの基盤に集約する構想がある
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Sprinklr | 要問い合わせ | グローバル統合プラットフォーム型 | 23のソーシャルチャネルと11のメッセージングを1基盤に統合 | |
Meltwater | 要問い合わせ | グローバル統合プラットフォーム型 | TV・オンラインメディア・SNSを横断し日本企業の事例も豊富 | |
Hootsuite | 月額 99ドル〜 | グローバル統合プラットフォーム型 | 14日間の無料トライアルをカード登録不要で試せる |
SNS分析ツールおすすめ19選一覧比較表
以下は、本記事で紹介するSNS分析ツールの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
コムニコ マーケティングスイート | 要問い合わせ | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 60以上の店舗アカウントを1名で運用する体制を実現した承認フロー | |
Social Insight | 要問い合わせ | 複数SNS一元管理・運用分析型 | Threads・Bluesky・noteまで12種類の対応SNS数は国内最多水準 | |
SocialDog | 月額 1,980円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 全プランの金額を公式に公開。無料から段階的に拡張できる | |
Statusbrew | 月額 6,400円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 274種類の指標とGoogle Analytics連携でサイト成果まで接続 | |
Tofu Analytics | 月額 10,000円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | アカウント分析とソーシャルリスニングを1万円台から両立 | |
Beluga スタジオ | 月額 20,000円〜 | 複数SNS一元管理・運用分析型 | 事後抽選・画像投稿キャンペーンの実施機能を標準搭載 | |
Buffer | 月額 5ドル〜 / チャネル | 複数SNS一元管理・運用分析型 | チャンネル単位課金で、必要な分だけ最小構成から始められる | |
SINIS | 月額 50,000円 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 50,000アカウント以上が利用。AI分析とPowerPointレポート自動作成 | |
Aista | 月額 8,800円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | ハッシュタグ数別のエンゲージメント率まで踏み込んだ投稿分析 | |
SAKIYOMI | 要問い合わせ | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 100以上の項目から課題リストと施策リストを自動で抽出 | |
hashpick | 月額 3,000円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | 月額3,000円台からUGC分析とインフルエンサー発見に対応 | |
つぶやきデスク | 月額 55,000円〜 | 特定SNS特化・アカウント成長型 | X運用の承認機能とDM一括送信を備えた法人向け専用ツール | |
見える化エンジン | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | SNSに加えてコールログ・アンケートまで統合するVOC分析基盤 | |
Buzz Finder | 月額 55,000円〜 | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | X公式全量データをリアルタイム分析し閾値設定で炎上を検知 | |
Quid Monitor | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 世界3億ドメイン以上を対象に生成AIが自動で分析まで実行 | |
Brandwatch Consumer Research | 要問い合わせ | ソーシャルリスニング・口コミ分析型 | 100以上のデータソースを持つ消費者インテリジェンス基盤 | |
Sprinklr | 要問い合わせ | グローバル統合プラットフォーム型 | 23のソーシャルチャネルと11のメッセージングを1基盤に統合 | |
Meltwater | 要問い合わせ | グローバル統合プラットフォーム型 | TV・オンラインメディア・SNSを横断し日本企業の事例も豊富 | |
Hootsuite | 月額 99ドル〜 | グローバル統合プラットフォーム型 | 14日間の無料トライアルをカード登録不要で試せる |
上記で自社に合うタイプの会社・サービスを絞り込みたい方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
自社に合うSNS分析ツールタイプ診断
8つの質問に答えるだけで、自社に最適なSNS分析ツールのタイプがわかります。
【複数SNS一元管理・運用分析型】のSNS分析ツール
複数SNS一元管理・運用分析型のSNS分析ツールは次の7サービスです。複数のアカウントを1つの画面に集約し、投稿管理から分析・レポート作成までをまとめて担います。
コムニコ マーケティングスイート(株式会社コムニコ)

複数ブランド・複数店舗のアカウントを、承認フローつきで安全に運用することに強いSNS運用ツールです。X・Instagram・Facebook・TikTokに対応し、投稿の予約から投稿前プレビュー、上長承認、コメント管理、分析・レポート作成までを1つの画面で完結できます。
同社が公開している導入事例では、ブランド公式1アカウントと店舗公式60以上のアカウントで月1,000件以上の投稿管理が必要だった結婚式場運営企業が、導入後に社内1名での一括管理体制を構築しています。投稿作成を外注しながら、ツール内の権限設定と承認フローで公開前チェックを完結させる運用が可能な点が特徴です。
アパレル企業の事例では、X・Instagram合計21アカウントの運用で導入後に投稿数が5倍になり、承認フローによる誤投稿の防止とレポート工数の削減を同時に実現しています。多ブランドを抱えていて、投稿の品質管理と工数削減を両立させたい企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/Instagram口コミ |
| 対応SNS | X/Instagram/Facebook/TikTok |
| 特徴的な機能 | 承認フロー、投稿前プレビュー、キャプション自動校正、競合分析 |
| 無料で試せるか | 無料トライアルあり(初めて利用する企業限定) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Social Insight(株式会社ユーザーローカル)

対応SNSの数が国内最多水準で、投稿管理・口コミ分析・キャンペーン運用までを1つで担うSNSマーケティング支援サービスです。Instagram・X・Facebook・YouTube・LINE・TikTok・Pinterest・note・Threads・mixi・LinkedIn・Blueskyに対応しており、主要SNS以外まで含めて横断分析ができます。
アカウント分析とクチコミ分析(ソーシャルリスニング)の両方を1つの契約でカバーするため、「自社の投稿の反応」と「自社に関する第三者の投稿」を同じツール内で突き合わせられる構成になっています。生成AIによるクチコミ分類や投稿作成支援も搭載されています。
公開されている導入事例では、アイウェア小売企業がスタッフインフルエンサー約50アカウントの管理とキャンペーン内製化に活用し、フォロワー数を約1.7倍に伸ばしています。食品メーカーの事例では、フォロワー獲得単価とエンゲージメント単価を算出してSNSの効果を広告費に換算し、社内での評価基準を確立しています。レポート作成工数の削減事例も複数公開されています。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/口コミ |
| 対応SNS | Instagram/X/Facebook/YouTube/LINE/TikTok/Pinterest/note/Threads/mixi/LinkedIn/Bluesky |
| 特徴的な機能 | クチコミ分析、SNSキャンペーン自動化、生成AIによるクチコミ分類 |
| 無料で試せるか | 無料診断あり(無料プラン・トライアルの記載なし) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
SocialDog(株式会社SocialDog)

全プランの金額を公式サイトに公開しており、無料から段階的に拡張できるSNSマーケティングツールです。X・Instagram・Threads・Facebook・YouTube・TikTok・LINEに対応し、予約投稿、フォロー・フォロワー管理、分析・レポート、ソーシャルリスニング、競合分析までをカバーします。
料金は無料プランが0円、Personalが月額1,980円、Professionalが月額9,800円、Businessが月額29,800円(いずれも税抜)と公開されています。プランによって使えるSNSアカウント数と分析可能期間が変わる構造で、無料プランは分析可能期間が最大2週間、Businessプランは無制限になります。要問い合わせが多いカテゴリのなかで、社内稟議の金額を事前に固めやすい点が実務上の利点です。
Xのキャンペーン(コンテスト)管理機能やチーム・権限管理も備えており、個人から法人まで幅広い規模に対応します。まず無料プランでデータの蓄積を始めておき、必要になった段階で有料プランへ切り替えるという進め方ができます。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/キーワード言及 |
| 対応SNS | X/Instagram/Threads/Facebook/YouTube/TikTok/LINE |
| 特徴的な機能 | フォロワー管理、AI投稿生成、Xキャンペーン管理、チーム権限管理 |
| 無料で試せるか | 無料プランあり/有料プランは7日間無料 |
| 料金目安 | 無料〜月額 29,800円〜 |
Statusbrew

274種類の指標とGoogle Analytics連携により、SNSの反応からサイト側の成果まで接続して見られるSNS管理ツールです。Instagram・X・Facebook・TikTok・YouTube・Threads・Bluesky・Googleビジネスプロフィールに加えて、ニュース記事やブログ、フォーラムも分析対象に含まれます。
コメントとDMの一元対応、投稿管理と承認ワークフロー、AIを活用した運用支援エージェントを備えており、分析だけでなく日々のコミュニケーション対応まで同じ画面で処理できる構成です。代理店向けにプロファイル単価が用意されており、多数のクライアントアカウントを扱う体制にも対応します。
公式サイトでは「世界9,500社が選ぶSNS管理」と掲げられており、Instagram分析を100アカウント運用する場合の料金例も公開されています。運用アカウント数が多く、かつSNS単体の数値だけでなくサイト側の成果指標まで一緒に見たい企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/ニュース・ブログ・フォーラム |
| 対応SNS | Instagram/X/Facebook/TikTok/YouTube/Threads/Bluesky/Googleビジネスプロフィール |
| 特徴的な機能 | 274種類の指標、Google Analytics連携、承認ワークフロー、AI運用エージェント |
| 無料で試せるか | 無料トライアルあり |
| 料金目安 | 月額 6,400円〜 |
Tofu Analytics(株式会社misosil)

アカウント分析とソーシャルリスニングの両方を、月額1万円台から使い始められるSNS分析ツールです。X・Instagram・Facebook・LINE・YouTube・TikTok・Threads・Blueskyに対応し、キーワード監視による口コミ収集と、複数SNSアカウントの一元管理を同じツール内で扱えます。
AIによる感情分析や属性推定、インフルエンサー分析、競合比較、レポート自動化を備えています。ソーシャルリスニング型の相場が月額5万円台からであることを踏まえると、リスニング機能を持ちながら月額1万円台という価格帯は珍しい構成です。初期費用は無料で、契約期間の縛りもないと公式サイトに記載されています。
導入企業として広告会社、メーカー、放送局、自治体などの社名が掲示されています。まず小さくソーシャルリスニングを試して社内で効果を示したい場合や、アカウント分析と口コミ分析のどちらが必要かを見極めたい段階の企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/口コミ |
| 対応SNS | X/Instagram/Facebook/LINE/YouTube/TikTok/Threads/Bluesky |
| 特徴的な機能 | キーワード監視、AI感情分析・属性推定、インフルエンサー分析 |
| 無料で試せるか | 無料トライアルあり(条件を満たすクライアント対象) |
| 料金目安 | 月額 10,000円〜、初期費用無料 |
Beluga スタジオ(ユニークビジョン株式会社)

通常のSNS運用に加えて、事後抽選や画像投稿キャンペーンの実施機能まで標準で備えたソーシャルメディア統合管理ツールです。X・Facebook・Instagramに対応し、投稿管理、分析・効果測定、ソーシャルリスニング、キャンペーン運用を1つのツールに集約しています。
投稿管理では承認ワークフローと複数アカウント管理、分析ではタイムライン分析・競合比較・長期分析、リスニングではキーワード検索とハッシュタグ収集に対応します。キャンペーンを定期的に実施する企業であれば、キャンペーンツールを別途契約せずに1本化できる点が実務上の利点です。
料金は初期費用が全プラン10万円、月額はBASICが2万円から、STANDARDが5万円から、X専用が9万円から、PROが20万円からと公開されています。キャンペーン機能を追加したプランも金額が明示されているため、実施予定の施策から必要なプランを事前に判断できます。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/キーワード言及 |
| 対応SNS | X/Facebook/Instagram |
| 特徴的な機能 | 事後抽選・画像投稿キャンペーン、承認ワークフロー、長期分析 |
| 無料で試せるか | 要問い合わせ |
| 料金目安 | 初期費用 100,000円/月額 20,000円〜(最低契約期間1〜3か月) |
Buffer

接続するチャンネル単位で課金されるため、必要な分だけ最小構成から始められるSNS管理ツールです。無料プランでは3チャンネルまで接続でき、チャンネルあたり10件の予約投稿とアイデア管理100件を利用できます。
有料プランはEssentialsがチャンネルあたり月額5ドル、Teamがチャンネルあたり月額10ドルで、いずれも投稿とアイデアが無制限になります。チャンネル数が11以上になると単価が下がるボリューム割引が設定されているため、運用アカウントが多い場合でも費用が線形に増え続けない構造です。
Teamプランではチームメンバーが無制限になり、承認ワークフローも利用できます。まずは1〜3アカウントの予約投稿と基本分析から始めたい企業や、海外拠点を含めて小さく統一ツールを入れたい場合に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント |
| 対応SNS | 接続する「チャンネル」単位(対応SNS名は料金ページに記載なし) |
| 特徴的な機能 | チャンネル単位課金、アイデア管理、高度なアナリティクス、承認ワークフロー |
| 無料で試せるか | 無料プランあり/有料プランは14日間無料トライアル |
| 料金目安 | 無料〜1チャンネルあたり 月額 5ドル〜 |
【特定SNS特化・アカウント成長型】のSNS分析ツール
特定SNS特化・アカウント成長型のSNS分析ツールは次の5サービスです。1つのSNSに絞り、そのプラットフォーム固有の指標まで踏み込んで分析します。
SINIS(テテマーチ株式会社)

Instagram公式のグラフAPIを利用し、AI分析とPowerPointレポートの自動作成まで対応したInstagram分析ツールです。ビジネスアカウントのインサイト分析に加えて、競合アカウント分析、ハッシュタグ調査、ベンチマーク機能、ファンユーザーリスト、投稿予約を備えています。
特徴は、分析結果をそのまま報告資料にできるレポート自動作成機能です。毎月手作業でスクリーンショットを貼り付けてレポートをつくっている状態であれば、この機能だけで工数を大きく削減できます。AIによる自動分析とベンチマーク機能も搭載されており、自社の数値が同規模のアカウントと比べてどの位置にあるかを判断できます。
公式サイトでは「業界最大 50,000アカウント以上が利用中」と掲げられています。無料プランが用意されているため、まず無料で使い始めてデータを蓄積し、レポート自動化や競合分析が必要になった段階で有料プランへ移行する進め方ができます。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/ハッシュタグ |
| 対応SNS | |
| 特徴的な機能 | AI分析、PowerPointレポート自動作成、ベンチマーク、ファンユーザーリスト |
| 無料で試せるか | 無料プランあり |
| 料金目安 | 無料〜/STARTERプラン 年間 120,000円/PROFESSIONALプラン 月額 50,000円 |
Aista(notari株式会社)

ハッシュタグ数別のエンゲージメント率まで踏み込んで投稿を分析できるInstagram専門の分析ツールです。フォロワー推移と効果測定、ハッシュタグ分析、ユーザータグ分析、投稿分析、キャンペーンハッシュタグ分析、競合アカウント分析に対応しています。
ユーザータグ分析とキャンペーンハッシュタグ分析を備えている点が特徴で、自社アカウントの投稿だけでなく、ユーザーが自社をタグ付けした投稿の広がりまで追えます。キャンペーンで指定したハッシュタグの投稿数と反応を集計できるため、施策単位の効果測定にも使えます。
料金は月額8,800円のSlooooth PRO版と、月額300,000円のAistaプレミア版の2種類が公開されています。同じブランド内で価格帯が大きく離れた2製品を持つ構成のため、まず低価格帯で分析を始め、本格的なInstagramマーケティングに移行する段階で上位版を検討する形になります。公式サイトでは累計導入社数5,000社を掲げています。
| 分析対象 | 自社アカウント/競合アカウント/ハッシュタグ/ユーザータグ |
| 対応SNS | |
| 特徴的な機能 | ハッシュタグ数別エンゲージメント率、ユーザータグ分析、キャンペーン分析 |
| 無料で試せるか | デモ版あり(要問い合わせ) |
| 料金目安 | Slooooth PRO版 月額 8,800円/Aistaプレミア版 月額 300,000円 |
SAKIYOMI(株式会社SAKIYOMI)

数値の可視化だけで終わらず、課題リストと施策リストの提示まで行うInstagram分析ツールです。Instagramのアルゴリズムに基づいて見るべきデータを数値化し、投稿をスコアリングしたうえで、100以上の項目から自社の課題と次に取るべき施策を抽出します。
分析結果を「次に何をするか」まで翻訳してくれる構成が特徴で、施策の実行方法を解説する動画資料も用意されています。社内にSNS運用のノウハウが蓄積されていない段階でも、数値を見て打ち手を判断できる状態に近づけられます。ダッシュボードでは注視すべき4項目が可視化されます。
同社はInstagram運用代行やオンラインスクール、SNS人材マッチングも手がけており、ツール単体ではなくノウハウ提供やコンサルタントへの相談とあわせて利用できる体制です。ツールを入れてもデータを読む人がいないという課題を抱えている企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント |
| 対応SNS | |
| 特徴的な機能 | アルゴリズムに基づくスコアリング、課題リスト・施策リスト抽出、動画による施策解説 |
| 無料で試せるか | 要問い合わせ |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
hashpick(株式会社ホットリンク)

月額3,000円台からUGC分析とインフルエンサー発見に対応するInstagram分析ツールです。投稿とアカウントのインサイト分析、ハッシュタグランキングの確認、UGC分析と言及文脈の分析、インフルエンサー発見、CSVエクスポートを備えています。
自社アカウントの分析ではなく、自社について言及しているユーザー投稿の分析に軸がある点が特徴です。ハッシュタグやメンション投稿をトラッキングしてキャンペーンの効果を測定し、影響力の大きいクリエイターをリスト化できます。ソーシャルリスニングの入口をInstagramに限定して安価に始められる構成になっています。
料金はエントリープランが月額3,000円、スタンダードプランが月額5,700円、アドバンスプランが月額7,200円と公開されており、カスタムプランも用意されています。30日間の無料トライアルがクレジットカード登録不要で利用できるため、導入判断の前に自社ブランドの言及量を実際に確認できます。
| 分析対象 | 自社アカウント/UGC・言及投稿 |
| 対応SNS | |
| 特徴的な機能 | UGC分析、言及文脈分析、ハッシュタグランキング、インフルエンサー発見 |
| 無料で試せるか | 30日間無料トライアル(クレジットカード登録不要) |
| 料金目安 | 月額 3,000円(エントリー)〜7,200円(アドバンス) |
つぶやきデスク(アユダンテ株式会社)

X(旧Twitter)の法人運用に必要な承認機能とDM一括送信を備えた運用管理ツールです。予約投稿、承認機能、検索フォルダ、効果分析とデータエクスポート、DM一括送信、複数アカウントの共同運用に対応しています。
キャンペーンの当選者へDMを一括送信できる機能を持つ点が特徴で、Xでのフォロー&リポストキャンペーンを定期的に実施する企業では、当選連絡の手作業をそのまま置き換えられます。検索フォルダ機能により、自社に関する投稿を条件保存して継続的に確認できます。
料金はビジネスプランが月額55,000円(税込・2アカウント5ユーザーまで)、エンタープライズプランが月額220,000円(税込)と公開されています。Xに特化しているため他SNSは対象外ですが、Xが主戦場で、かつ複数担当者による承認つきの運用体制が必要な企業に向いています。導入企業として大手企業の社名が多数掲示されています。
| 分析対象 | 自社アカウント/キーワード検索 |
| 対応SNS | X/Facebook |
| 特徴的な機能 | 承認機能、DM一括送信、検索フォルダ、複数アカウント共同運用 |
| 無料で試せるか | 公式サイトに記載なし |
| 料金目安 | ビジネス 月額 55,000円/エンタープライズ 月額 220,000円 |
【ソーシャルリスニング・口コミ分析型】のSNS分析ツール
ソーシャルリスニング・口コミ分析型のSNS分析ツールは次の4サービスです。自社アカウントの外側でユーザーが発信している投稿を収集し、評判の把握やリスク検知に使います。
見える化エンジン(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

SNSに加えてコールログ・アンケート・営業日報まで統合し、顧客の声を一元的に分析する基盤です。X(公式API連携)、Instagram、ブログ、レビューサイト、掲示板をカバーしたうえで、音声認識したコールログやアンケート自由記述も同じ画面で分析できます。
主な機能は、話題の急増や未知の声を自動検知する変化モニタ、SNSトレンドとハッシュタグ分析、ユーザープロファイル推定、生成AIによる分類、ネットワーク分析によるUGCインサイト探索、対話型のAIインサイトです。SNS分析ツールというより、顧客の声(VOC)を扱う分析基盤として位置づけられている点が他のツールとの大きな違いです。
公開されている導入事例では、月間約2万件の顧客の声を分析するメーカー、1日1万件の声を生成AIで価値化するインフラ企業、約800店舗とECを横断して改善施策に連動させる小売企業などが並びます。音声データ分析で業務効率が3倍向上した事例も公開されています。コールセンターやアンケートのデータも抱えていて、SNSと合わせて扱いたい企業に向いています。
| 分析対象 | 口コミ/コールログ/アンケート/営業日報 |
| 対応SNS・メディア | X(公式API)/Instagram/ブログ/レビューサイト/掲示板 |
| 特徴的な機能 | 変化モニタによる自動検知、生成AI分類、対話型AIインサイト、ネットワーク分析 |
| 無料で試せるか | デモ・体験の申し込みあり(無料トライアルの記載なし) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Buzz Finder(NTTドコモビジネスX株式会社)

X(旧Twitter)の公式全量データをリアルタイムに分析し、閾値を設定して炎上を検知することに特化したソーシャルリスニングツールです。標準ではXの公式全量データを対象とし、ニュース・掲示板・Facebook・Instagramは多メディアオプションで追加できます。
主な機能は、閾値を自由に設定できるアラート通知、投稿数急増の自動検出、デイリートピックメール、トレンド分析、関連語分析、ポジネガ分析、投稿本文のCSV出力です。マーケティング用途よりも、広報・法務・情報システム部門によるリスク検知の用途で導入される傾向があり、公開されている導入事例も広報部・情報システム部・マーケティング部からのものが並びます。
料金は製品トップページに月額55,000円(税込)からと明記されています。ソーシャルリスニング型の相場が月額5万円台からであることを踏まえると、下限の価格帯から始められる構成です。ただしリスク・炎上対策の紹介ページには異なる金額とアラートモニタリング付きのプランが記載されているため、必要な構成での金額は問い合わせでの確認が必要です。
| 分析対象 | 口コミ/炎上リスク |
| 対応SNS・メディア | X(公式全量データ)/オプションでニュース・掲示板・Facebook・Instagram |
| 特徴的な機能 | 閾値設定型アラート、投稿数急増の自動検出、デイリートピックメール、ポジネガ分析 |
| 無料で試せるか | 公式サイトに記載なし(資料ダウンロードのみ) |
| 料金目安 | 月額 55,000円〜 |
Quid Monitor(TDSE株式会社)

世界3億ドメイン以上を対象に、生成AIが収集から分析までを自動で実行するソーシャルリスニングツールです。X・Facebook・Instagram・TikTok・YouTube・Threads・Bluesky・note・Redditに加えて、ブログ・掲示板・ニュース・レビューサイトまでを収集対象に含みます。
主な機能は、生成AIによる自動分析、センチメント(ポジネガ)分析、定量推移分析、GPSを使った地域別分析と写真コンセプト分析、リアルタイムアラート、36種類のフィルタリングです。投稿に含まれる画像のコンセプトや位置情報まで分析できる点が特徴で、テキストだけでは見えない使用シーンの把握に使えます。
自社と競合の話題量を比較するシェアオブボイスの分析にも対応しており、競合と並べた露出量を経営指標として追いたい場合に適しています。公式サイトでは「上場企業多数導入」として、航空・住宅設備・アパレル・小売の大手企業名が掲示されています。
| 分析対象 | 口コミ/競合との話題量比較 |
| 対応SNS・メディア | X/Facebook/Instagram/TikTok/YouTube/Threads/Bluesky/note/Reddit/ブログ/掲示板/ニュース/レビューサイト |
| 特徴的な機能 | 生成AIによる自動分析、GPS・写真コンセプト分析、36種類のフィルタリング |
| 無料で試せるか | デモ体験・資料ダウンロードあり(無料トライアルの記載なし) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Brandwatch Consumer Research(株式会社ブレインパッド)

100以上のデータソースを持つ消費者インテリジェンス基盤で、国内では株式会社ブレインパッドが提供・サポートを担うソーシャルリスニングツールです。X・Instagram・Facebook・YouTube・TikTok・LinkedIn・Reddit・Tumblrなどを横断して消費者の投稿を収集・分析します。
分析対象のデータソース数が突出して多い点が最大の特徴で、日本語以外の投稿も含めた市場全体の把握に向いています。消費者インテリジェンスのほか、ソーシャルメディア管理、インフルエンサーマーケティング、検索インテリジェンス、メディアインテリジェンスといった製品群を持ち、必要な範囲を組み合わせて導入できます。
海外発の製品ですが、国内では2020年からブレインパッドが日本語での提供とサポートを行っています。グローバルではForbes 100企業の半数に導入されているとされ、海外市場を含めた消費者調査を継続的に行う企業に向いています。
| 分析対象 | 口コミ/消費者インサイト/インフルエンサー |
| 対応SNS・メディア | X/Instagram/Facebook/YouTube/TikTok/LinkedIn/Reddit/Tumblr など100以上 |
| 特徴的な機能 | 100以上のデータソース、多言語対応、インフルエンサーマーケティング機能 |
| 無料で試せるか | デモ申し込みあり(無料プランなし) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
【グローバル統合プラットフォーム型】のSNS分析ツール
グローバル統合プラットフォーム型のSNS分析ツールは次の3サービスです。SNSの管理・分析にとどまらず、カスタマーサポートや広告運用まで含めて顧客接点を統合します。
Sprinklr

23のソーシャルチャネルと11のメッセージングチャネルを1つの基盤に統合する、顧客エクスペリエンス管理プラットフォームです。SNS管理を担うSprinklr Social、消費者インテリジェンスのSprinklr Insights、カスタマーサービスのSprinklr Service、マーケティング・広告のSprinklr Marketingという製品群で構成されています。
部門ごとに分かれているツールを統一することを前提に設計されている点が特徴で、公式サイトでは生産性を最大40%向上させると訴求しています。SNSに加えてチャット・SMS・メールまでチャネルとして扱えるため、SNS運用と問い合わせ対応を同じ画面で処理する体制がつくれます。
公開されている導入事例では、配車サービス企業が初回応答時間を33%削減し対応SLAを8%改善した例、IT企業がリスニングのメンション数86億件を扱いながら全プロジェクトを期日通り完了した例が並びます。全社単位でSNSと顧客対応の基盤を統合する構想がある企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント/口コミ/顧客対応履歴 |
| 対応SNS・チャネル | 23のソーシャルチャネル/11のメッセージングチャネル/チャット/SMS/メール |
| 特徴的な機能 | 部門横断の統合基盤、AIによる顧客対応支援、広告管理まで含む製品群 |
| 無料で試せるか | デモ予約のみ |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Meltwater

TV・オンラインメディア・SNSを横断して市場と消費者の声をリアルタイムに把握するメディアインテリジェンスプラットフォームです。メディアインテリジェンス、ソーシャルリスニング、インフルエンサーマーケティング、セールスインテリジェンス、ソーシャルメディアマネジメント、消費者インテリジェンスの各機能を持ちます。
SNSだけでなくTVとニュースメディアまで分析対象に含む点が特徴で、広報部門がプレスリリースの露出を追う用途と、マーケティング部門がSNSの反応を追う用途を同じ基盤で扱えます。APIによる外部データ基盤との連携にも対応しています。
グローバル系のなかでは日本企業の導入事例が充実しており、放送局が地上波・VOD・YouTube・公式SNSの反響を統合把握するためにAPI連携とリアルタイム収集を活用した事例が公開されています。小売・化粧品・食品・精密機器の日本企業の事例も掲載されています。料金は利用機能と運用規模に応じた個別見積もりです。
| 分析対象 | 口コミ/TV・ニュースメディア/インフルエンサー |
| 対応SNS・メディア | 各種ソーシャルメディア/TV/オンラインメディア |
| 特徴的な機能 | TV・ニュースを含むメディア横断分析、API連携、インフルエンサーマーケティング |
| 無料で試せるか | 製品デモの申し込みあり(無料プランなし) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
Hootsuite

複数SNSの投稿管理・分析・ソーシャルリスニングを1つの画面で扱えるSNS管理プラットフォームです。予約投稿と一元管理、アナリティクス、ソーシャルリスニング、承認ワークフローを備えており、グローバル系のなかでは早い段階から法人利用が広がっている製品です。
グローバル系の統合プラットフォームのなかで、料金を公式サイトに明記している点が実務上の利点になります。年払いの1ユーザーあたり月額でStandardが99ドル(ソーシャルアカウント10まで)、Professionalが199ドル、Advancedが399ドル(いずれもアカウント無制限)と公開されており、上位はEnterpriseのカスタムプランです。
14日間の無料トライアルがクレジットカード登録不要で提供され、トライアル後の自動課金もないと明記されています。ただし日本語の料金ページは用意されておらず、金額はUSD建てのため、為替と日本の消費税の扱いは確認が必要です。海外拠点を含めた統一ツールを検討している企業に向いています。
| 分析対象 | 自社アカウント/口コミ |
| 対応SNS | 「ソーシャルアカウント」単位(対応SNS名は料金ページに記載なし) |
| 特徴的な機能 | ソーシャルリスニング、承認ワークフロー、アカウント無制限プラン |
| 無料で試せるか | 14日間無料トライアル(クレジットカード登録不要) |
| 料金目安 | 月額 99ドル〜 |
SNS分析ツールを導入しても成果が出ない3つの原因
SNS分析ツールは、契約しただけでは数値が改善しません。導入後に成果が出ない企業には共通するつまずき方があります。
1. 追う指標を絞らないままレポートだけが増える
ツールを入れると取得できる指標が一気に増えるため、リーチ・エンゲージメント率・保存数・フォロワー増加率・プロフィール遷移率をすべて並べたレポートができあがります。指標を5つ以上追うと、レポート作成に週2時間以上かかるという指摘もあり、工数削減のために入れたツールで工数が増える状態になります。
先に「今期はこの1〜2指標を上げる」と決め、それ以外の数値はレポートに載せない判断が必要です。指標を絞るときは、KGIとして置いている売上や認知度から逆算するか、競合・業界のベンチマークと比較して自社が明確に劣っている指標を選ぶのが現実的です。
2. 数値を見て終わり、打ち手の言語化がない
月次レポートを共有して「先月よりエンゲージメント率が下がりました」で会議が終わってしまうパターンです。数値の増減を確認する作業と、次の投稿をどう変えるかを決める作業は別物であり、後者が設計されていないと分析は成果につながりません。
対策として有効なのは、レポートの共有を月次から週次に切り替え、15分程度で「先週伸びた投稿の共通点は何か」「今週試す変更は何か」だけを決める場をつくることです。あわせて、効果の判定を初月で切り上げず最低3か月は継続する前提を置いておくと、短期の変動に振り回されずに済みます。
社内にデータを読んで打ち手に変換する人を置けない場合は、分析と改善提案までを外部に委託する選択肢もあります。
関連記事:SNSコンサル会社25選比較。運用代行との違いや費用相場・選び方まで解説
3. 権限設定を後回しにして担当者がデータを見られない
導入時に代表アカウントだけでツールを設定してしまい、実際に運用する担当者がログインできない、あるいは必要なデータにアクセスできないという状態です。とくに複数部門で使う想定のツールでは、権限設計を後回しにすると各部門が結局これまでの手作業を続けることになります。
契約と同時に、誰がどの権限でログインするか、承認者は誰か、レポートの受け取り先はどこかを決めておくことをおすすめします。無料トライアルの期間中に、本番と同じ人数・同じ権限構成で試しておくと、導入後の設定作業をそのまま流用できます。
SNS分析ツールのよくある質問
Q1. 無料のインサイトから有料ツールに切り替える目安はありますか?
競合アカウントの数値を比較したくなったとき、複数SNSの数字を手作業で転記しているとき、過去1年以上のトレンドを追いたいときが目安になります。運用アカウントが1〜2個で基本指標だけを月次で確認している段階であれば、無料のインサイトで十分に対応できます。
Q2. アカウント分析とソーシャルリスニングは1つのツールで両立できますか?
両方に対応している製品もありますが、どちらかに寄っているのが一般的です。両方を本格的に行う場合は、運用分析型とソーシャルリスニング型を併用するか、統合プラットフォーム型を選ぶことになります。まずどちらの課題が大きいかを決めてから比較すると、選択肢を絞り込みやすくなります。
Q3. 契約前の期間のデータも見られますか?
製品によって異なります。自社アカウントの分析については、各SNSのAPIが返す範囲に制約があるため、契約直後は数か月分しか表示されないことがあります。ソーシャルリスニングについては、ベンダー側が蓄積したデータを遡れる製品があり、遡及可能な期間は製品ごとに大きく異なります。過去の特定期間と比較したい要件がある場合は、その期間まで遡れるかを問い合わせ時に必ず確認してください。
Q4. 料金が公開されていないツールは、どう比較すればよいですか?
運用アカウント数・分析対象SNS・監視キーワード数・必要な遡及期間・利用人数の5点を先に確定させ、同じ条件で複数社に問い合わせると横並びで比較できます。条件が揃っていないと、返ってきた金額の差がプランの差なのか条件の差なのか判別できなくなります。
Q5. 炎上対策だけが目的でも分析ツールは必要ですか?
炎上検知に主眼があるのであれば、分析機能よりも通知の速さと監視体制が重要になります。ソーシャルリスニング型のアラート機能で対応できる場合もありますが、24時間の有人監視まで必要な場合は監視専門のサービスのほうが要件に合います。目的が検知に限定されているなら、分析ツールを広く比較する前に監視サービスと並べて検討することをおすすめします。
まとめ
SNS分析ツールは、自社アカウントの投稿を改善するものと、自社アカウント外の声を集めるものが同じ名前で並んでいるカテゴリです。見たいものと違う種類のツールを入れても、レポートが増えるだけで打ち手は増えません。
選定の際は、分析対象が自社アカウントか第三者の投稿かをまず決め、そのうえで対応SNSの範囲、データの遡及期間、レポート自動化と権限管理、料金体系と社内リソースの5点を確認してください。料金が公開されていない製品が半数を占めるため、条件を揃えて複数社に見積もりを取る進め方が有効です。
まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「SNS分析ツール19選一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。



