従業員エンゲージメントツールおすすめ14選比較。課題フェーズ別4タイプの選び方と費用相場

従業員エンゲージメントの向上は、生産性改善や離職防止において多くの企業が優先する経営課題となっています。

しかし実際のツール選定では、こんな悩みが生まれがちです。

「サーベイツールとコミュニケーションツール、どちらを先に導入すべきかわからない」「SmartHRやカオナビとエンゲージメントツールの使い分けが判断できない」「製品数が多すぎて、自社の課題にどれが合うのか整理できない」

そこで本記事では、従業員エンゲージメントツールを読者の課題フェーズ別に4タイプに分類し、自社の状況に合った選び方を解説します。さらに、各タイプのおすすめツール計14選をご紹介します。費用相場や比較ポイントもあわせて整理していますので、ぜひ導入の参考にしてください。

そもそも従業員エンゲージメントツールとは?

従業員エンゲージメントツールとは、従業員が会社・業務・仲間に対してどれだけ主体的に関わっているかを測定・改善するための情報システムです。単なる「満足度調査ツール」ではなく、エンゲージメントの測定から施策の実行・効果検証まで一貫して支援するものを指します。

エンゲージメントが高い従業員は、指示を待つのではなく自ら行動し、組織の目標達成に貢献しやすいことが各種研究で示されています。その反対に、エンゲージメントが低下した状態を放置すると、離職率の上昇・生産性の低下・採用コストの増大といった経営上のリスクに直結します。

ツールの主な機能は大きく「測定系」と「施策系」に分かれます。測定系は、パルスサーベイ(短い設問を高頻度で実施)や組織診断サーベイによってエンゲージメントの現状を数値化するものです。施策系は、ピアボーナスや感謝投稿・1on1管理・社内SNSといった、日常の行動からエンゲージメントを底上げするものです。近年はタレントマネジメントシステムやHRISとの統合が進み、人事評価・育成データとエンゲージメントを組み合わせて活用するケースも増えています。

従業員エンゲージメントツールでできること・機能

エンゲージメントツールの機能は、「サーベイ・測定系」と「向上支援系」の2カテゴリに整理できます。すべての機能を一製品が備えるわけではなく、設計思想によって強みが異なります。

■ サーベイ・測定系の機能

センサスサーベイ年1〜2回の網羅的な組織診断。中長期的な課題の構造把握に適する
パルスサーベイ月次・週次など高頻度で実施する短設問サーベイ。
コンディションの日常的な変化をリアルタイムに追跡
eNPS「この会社を友人・知人に勧めたいか」で従業員ロイヤルティを数値化する指標
カスタムサーベイ自社独自の設問を追加・配信できる機能。人事施策の効果測定などに活用
ストレスチェック50名以上の事業所に義務付けられる法定検査と統合し、
エンゲージメントと健康状態を一体で把握
組織カルチャーサーベイ組織内の価値観の共通点・差異を可視化。文化の浸透度や部署間のギャップを把握
個人特性診断個人の性格特性・行動傾向を把握し、相性分析やチームビルディングに活用
テキストマイニング自由記述の回答を自動解析し、頻出ワードや感情分類から潜在的課題を発見
離職予兆分析スコアの推移パターンからリスクの高い従業員を自動特定し、アラートで通知
ベンチマーク比較自社スコアを業種・規模別の他社平均と比較し、客観的な位置づけを把握

センサスサーベイで組織の構造的課題を年単位で把握し、パルスサーベイで日常的な変化を捉えるという組み合わせが、継続的なエンゲージメント管理の基本形です。ストレスチェックとの統合は、法定対応とエンゲージメント管理を一本化することでコストと工数を抑える効果もあります。

■ 向上支援系の機能

課題抽出・優先順位付けサーベイ結果を属性別・経時別に分析し、改善すべき課題と優先度を明確化
改善施策の提案課題に対応した具体的なアクション案・他社成功事例のレコメンド
コンサルティング支援専任コンサルタントが施策立案〜実行〜振り返りまで伴走。結果の読み解き方も支援
ピアボーナス・感謝称賛従業員同士が少額ポイントや感謝メッセージを送り合い、承認文化を醸成
1on1支援面談前に部下のコンディションを収集し、マネジャーが効果的な対話を行えるよう支援
社内SNS・情報共有経営方針の浸透・ナレッジ共有・感謝投稿などを一体管理する社内コミュニケーション基盤
人材育成・配置連携サーベイ結果を人事評価・スキル管理・異動配置計画と連動させ、人材戦略に反映
効果検証施策実施後に再サーベイし、エンゲージメントへの影響をデータで確認

「サーベイで課題を見つけたあと何をすればよいかわからない」という状況を防ぐために、改善施策の提案・コンサルティング支援の充実度は特に重要です。この機能の手厚さが、ツールの価格帯を大きく左右する要因の一つでもあります。

従業員エンゲージメントツールの費用相場

従業員エンゲージメントツールの料金は、機能の範囲や従業員規模によって大きく異なります。以下は主な料金帯の目安です。

料金帯月額費用の目安主な用途
入門・単機能型月額16,000円〜90,000円(定額)組織サーベイのみ・中小企業向け
従量課金型月額300〜600円/名全社員への継続サーベイ・パルスサーベイ
タレントマネジメント統合型要問い合わせ(数十万円〜)人事評価・育成との一体運用
無料プラン無料組織診断・初期検討向け(機能限定)

費用が変動する主な要因として、従業員規模・設問数・アナリティクスの深さ・カスタマーサクセスの手厚さの4点が挙げられます。初期費用(導入・設定費)が別途かかるツールも多いため、見積もりの際は月額以外の費用も必ず確認してください。

従業員エンゲージメントツールを選ぶ際に確認すべき5つの比較ポイント

エンゲージメントツールは「どれも同じアンケートツール」ではありません。設問設計の科学的根拠、分析の深さ、運用継続のしやすさなど、製品ごとに差が出るポイントがあります。以下の5点を確認しながら比較することをおすすめします。

  1. 設問設計の学術的裏付けと測定精度
  2. 分析・可視化機能の深さ
  3. 回答継続率を高める設計
  4. 既存システムとの連携対応
  5. カスタマーサクセスとコンサルティング支援

1. 設問設計の学術的裏付けと測定精度

エンゲージメントの測定は、設問の設計品質が結果の信頼性を左右します。確認すべきは「設問が心理学・組織行動論の知見に基づいているか」「社内バイアスを排除する設計になっているか」の2点です。例えば「自社を友人に勧めたいか」を問うeNPS(従業員ネットプロモータースコア)や、学術論文で検証された尺度を用いているツールは、スコアの経時変化を比較しやすい点で優れています。

2. 分析・可視化機能の深さ

組織の課題を特定するには、全社スコアだけでなく「部署別・職種別・年齢層別のクロス分析」ができるかどうかが重要です。特定の部署だけエンゲージメントが低い、あるいは特定の属性で離職兆候が出ているといった洞察は、集計データを深掘りしないと見えません。ダッシュボードの使いやすさや、管理職への権限委譲(自チームのスコアだけを見せる設計)も確認ポイントです。

3. 回答継続率を高める設計

サーベイで最も失敗しやすいのが「回答率・継続率の低下」です。設問が多すぎる・回答UI が使いにくい・結果のフィードバックがない、といった要因で3〜6ヶ月後には形骸化するケースがあります。導入前に「設問数と所要時間」「スマートフォン対応の有無」「匿名性の担保方法」「前回結果との差分フィードバック機能の有無」を確認してください。

4. 既存システムとの連携対応

HRデータの分断を防ぐため、SLack・Teams・SmartHR・勤怠管理システムとのAPI連携や、SSOによるシングルサインオンへの対応状況を確認してください。特にタレントマネジメントシステムとの連携は、エンゲージメントスコアと人事評価・異動・育成データを掛け合わせる「データドリブン人事」を実現するうえで不可欠な要素となっています。

関連記事:労務管理システムおすすめ16選比較。費用相場から課題別の選び方まで解説

5. カスタマーサクセスとコンサルティング支援

ツールを導入しても「結果の読み方がわからない」「改善施策の立案に詰まる」という状況に陥ることが少なくありません。ベンダーが専任のカスタマーサクセス担当をアサインしてくれるか、改善アクションのコンサルティングまで提供しているかは、特に初めてエンゲージメントツールを導入する企業にとって重要な選定基準です。

従業員エンゲージメントツールの選び方

エンゲージメントツールは、機能の違いだけでなく「どの課題フェーズの組織に向いているか」が大きく異なります。同じ「エンゲージメント向上」という目的であっても、今まさに何に困っているかによって最適なアプローチは変わります。ここでは4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と向いているケースをご紹介します。

  1. エンゲージメントサーベイ型
  2. 個人コンディション・離職防止型
  3. 承認文化・コミュニケーション活性化型
  4. タレントマネジメント統合型

まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

7つの質問に答えてください。回答が終わると、自社の目的に最適なエンゲージメントツールのタイプが診断されます。

0 / 7 回答済み

Q1 / 現在の課題感

エンゲージメントに関して、今最も解決したい課題に近いのはどちらですか?

Q2 / アプローチの方向性

エンゲージメントを高めるアプローチとして、どちらに近いですか?

Q3 / 人事システムとの統合ニーズ

人事データの活用方針として、どちらですか?

Q4 / 組織課題の焦点

現在の組織における主な課題として、近いのはどちらですか?

Q5 / 施策の主軸

エンゲージメント向上の施策として、主に取り組みたいのはどちらですか?

Q6 / サーベイ結果の活用目的

サーベイ結果の主な活用目的として近いのはどちらですか?

Q7 / 主な運用主体

ツールを主に誰が活用しますか?

あなたにおすすめのタイプが決まりました

このタイプで解決できること

    このタイプのサービスを見る →

    エンゲージメントサーベイ型

    エンゲージメントサーベイ型のツールは、パルスサーベイや組織診断サーベイによって組織全体・部署別のエンゲージメント状態を数値化し、課題の所在を特定することを主目的にしています。施策立案の前に「どこが問題か」「なぜ問題が起きているか」を客観的なデータで把握したい組織に向いています。

    設問は心理学や組織行動論に基づいて設計されており、複数回の測定による経時変化の追跡や、他社・業種平均とのベンチマーク比較ができる製品が多いのが特徴です。回答率を上げるために設問数を絞ったパルスサーベイ(3〜10問)を採用しているものと、年1〜2回の詳細診断型(100問超)の両方がラインナップされています。

    このタイプのツールが特に向いている企業は次のような状況です。「エンゲージメントの現状を測定したことがなく、まず実態を把握したい」「経営層・人事がデータを基に組織改革を進めたい」「部署ごとのスコア差を可視化して、マネジャー教育に活用したい」。

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    個人コンディション・離職防止型

    個人コンディション・離職防止型のツールは、組織全体のスコアではなく一人ひとりの心身の状態変化をリアルタイムに追跡し、離職やメンタル不調の予兆を早期に発見することに特化しています。週次・月次の短いパルスサーベイで個人の状況を継続的にモニタリングし、AIや管理者ダッシュボードを通じてアラートを出す仕組みを持つものが多いです。

    また、1on1支援ツールとして、面談前に部下の気持ちや困りごとを事前収集し、マネジャーが効果的なコミュニケーションをとれるよう支援するプロダクトもこのカテゴリに含まれます。

    このタイプが向いているのは、「直近1〜2年で離職率が上昇しており、個別ケアを強化したい」「特定の部署でメンタル不調者が増えており、早期発見の仕組みが必要」「1on1を実施しているが形式的になっていて、対話の質を高めたい」という状況です。

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    承認文化・コミュニケーション活性化型

    承認文化・コミュニケーション活性化型は、ピアボーナスや感謝投稿・社内SNS・バリュー体現の可視化といった機能によって、日常の行動を通じてエンゲージメントを高めることを目的とするツールです。サーベイで課題を測定するアプローチではなく、「良い行動を認め合う文化をつくること」そのものを実行する施策ツールといえます。

    リモートワークや部署間の分断が進む中で、「お互いのがんばりが見えにくい」「感謝を伝える機会が減った」という職場環境の課題に対して、テクノロジーで日常的な承認行動を仕組み化します。

    このタイプが向いているのは、「組織サーベイで承認・認め合いの不足が課題として出ている」「離職の理由に人間関係・孤立感が多い」「飲食・介護・小売など現場スタッフへのモチベーション施策が必要」という状況です。

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    タレントマネジメント統合型

    タレントマネジメント統合型は、人事評価・目標管理・スキル・育成・労務情報とエンゲージメントデータを一つのプラットフォームで管理し、戦略的な人材活用を実現することを目的とした総合HRシステムです。エンゲージメントサーベイ単体の機能はやや限定的な製品が多いですが、「サーベイ結果→課題特定→異動・育成への反映」というサイクルを一気通貫で回せる点が最大の強みです。

    このタイプが向いているのは、「SmartHRやHRISにデータが分散していて、人事全体を統合管理したい」「エンゲージメントを人材戦略・人事評価の設計に活用したい」「タレントマネジメントシステムの導入を検討しており、サーベイ機能もあわせて持ちたい」という状況です。

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    従業員エンゲージメントツール一覧比較表

    以下は、本記事で紹介する従業員エンゲージメントツールの一覧比較表です。

    サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
    Wevox
    月額90,000円〜
    サーベイ型
    3〜10問のパルスサーベイ。業種平均との比較が可能
    ラフールサーベイ
    月額16,000円〜
    サーベイ型
    心身の健康まで測定する110設問。コンプライアンスリスクも可視化
    モチベーションクラウド
    要問い合わせ
    サーベイ型
    国内最大規模のベンチマークデータ(2,190社・476万人)
    らくらく エンゲージメント
    月額300円/名〜
    サーベイ型
    サーベイとチームビルディングを組み合わせた独自アプローチ
    TERAS
    無料〜
    サーベイ型
    無料で始める組織課題診断。スモールスタートに最適
    ミキワメAI ウェルビーイングサーベイ
    要問い合わせ
    離職防止型
    AIが個人の状態変化を検知し、マネジャーにアラート
    Geppo
    月額298円/名〜
    離職防止型
    月次3問で継続率が高い。ソニーグループ発の個人コンディション把握
    Kakeai
    要問い合わせ
    離職防止型
    1on1の質を高める事前情報収集・会話設計ツール
    Unipos
    要問い合わせ
    承認文化型
    ピアボーナスで感謝・称賛を可視化。継続率96%超
    THANKS GIFT
    要問い合わせ
    承認文化型
    サンクスカード・ピアボーナス・サーベイの一体型。現場スタッフに強い
    TUNAG
    要問い合わせ
    承認文化型
    社内SNS+感謝投稿+1on1を統合。継続率99%以上
    SmartHR
    要問い合わせ
    統合型
    70,000社以上の導入実績。労務・人事・エンゲージメントを一元管理
    カオナビ
    要問い合わせ
    統合型
    4,500社以上が導入。人材情報を顔写真付きで一元管理し組織分析に活用
    HRBrain
    月額300円/名〜
    統合型
    人事評価・タレマネ・サーベイを統合。OKRとの連動が可能

    【エンゲージメントサーベイ型】の従業員エンゲージメントツール

    「エンゲージメントサーベイ型」のツールを紹介します。

    Wevox(株式会社アトラエ)

    引用:Wevox

    組織のエンゲージメント状態を継続的に測定し、改善のサイクルを自走させるパルスサーベイツールです。設問数は3〜10問と少なく、月次・週次での回答継続率が高いのが特徴です。スコアは100点満点で算出され、業種・規模別の平均値との比較が可能です。

    400万人以上のエンゲージメントデータを蓄積しており、自社スコアを業界ベンチマークと比較する「相対評価」を得られる点が大きな強みです。マネジャー向けのダッシュボード機能があり、人事が全社を管理しつつ、現場のマネジャーが自チームのスコアを確認して対話に活用できる権限設計となっています。

    サーベイ機能パルスサーベイ(3〜10問)・eNPS・フリーコメント
    向上支援機能スコア分析ダッシュボード・マネジャー権限設定
    外部連携Slack・Teams・SSO対応
    料金目安月額90,000円〜(150名まで)、追加は月額600円/名

    ラフールサーベイ(株式会社ラフール)

    引用:ラフール

    心理・身体・コンプライアンスリスクまで含めた110設問で、組織の見えないリスクを多面的に診断するエンゲージメントツールです。一般的なエンゲージメントサーベイが「仕事へのやりがい・職場の人間関係」を主な測定対象とするのに対し、ラフールサーベイは心身の健康状態・ハラスメントリスク・コンプライアンス意識まで含めた幅広い診断が特徴です。

    管理職ラフール指数という独自指標によって、マネジャーの状態も個別に可視化されます。診断後の改善アドバイス機能や、月次レポートの自動生成によって、結果を受け取った後のアクションに結びつけやすい設計となっています。ストレスチェック法定対応もあり、法定サーベイと組み合わせてコストを抑えたい企業にも向いています。

    サーベイ機能110設問(心身・コンプライアンス・エンゲージメント)・ストレスチェック対応
    向上支援機能月次レポート・管理職ラフール指数・改善アドバイス
    外部連携Slack・Teams・各種HRシステムとのCSV連携
    料金目安月額16,000円〜(別途初期費用あり)

    モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)

    引用:リンクアンドモチベーション

    国内2,190社・476万人のエンゲージメントデータを持つ業界最大規模のベンチマークデータベースを活用し、自社の位置づけを客観的に把握できるサーベイツールです。業種・規模・職種・年齢層ごとの細かいクロス分析が可能で、「同業他社と比べてどこが弱いか」を特定するのに優れています。

    単なるサーベイツールにとどまらず、測定後の改善施策の立案・実行まで伴走するコンサルティングサービスも提供しています。研修・制度設計・マネジャー育成といった改善アクションを体系的に支援するため、「結果は出たが何をすればいいかわからない」という状況を防げます。大企業・中堅企業での導入実績が多く、全社的なエンゲージメント改革のプロジェクトを推進したい企業に向いています。

    サーベイ機能組織診断サーベイ・eNPS・属性別クロス分析
    向上支援機能改善施策コンサルティング・研修プログラム連携
    外部連携要確認(規模により個別対応)
    料金目安要問い合わせ

    らくらく エンゲージメント(バヅクリ株式会社)

    引用:バヅクリ

    組織サーベイとチームビルディング施策を組み合わせた、測定から行動変容まで一貫して支援するエンゲージメントツールです。eNPSを含む複数の設問でエンゲージメントスコアを算出しつつ、チームビルディングイベントやワークショップを実施した前後のスコア変化を追跡できる点が独自の強みです。

    月額300円/名〜という従量課金制で中小企業や成長フェーズのスタートアップでも導入しやすい料金設定となっています。「サーベイで課題を見つけたが、次に何をすれば変化するかわからない」という組織が、施策とセットでエンゲージメント向上に取り組む際に適しています。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・eNPS測定
    向上支援機能チームビルディングイベント企画・施策前後のスコア比較
    外部連携Slack・Teams
    料金目安月額300円/名〜

    TERAS(株式会社スタメン)

    引用:スタメン

    無料で始められる組織課題診断ツールで、エンゲージメント向上の第一歩として手軽に活用できるスターターツールです。設問に回答するだけで自社の組織課題と改善の優先度が可視化され、具体的な改善アクションの方向性が示されます。

    無料で診断できるため、「まず現状を把握してからツール導入を検討したい」「経営層への説明材料として客観的なデータが欲しい」というフェーズに最適です。診断結果をもとに改善施策に進む場合は、同社のTUNAGプラットフォームへの移行もスムーズに行えます。まずコストをかけずにエンゲージメントの現状把握から始めたい企業に向いています。

    サーベイ機能組織課題診断・スコア可視化
    向上支援機能改善アクション提案(有料プランへの連携)
    外部連携TUNAGプラットフォームとの連携
    料金目安無料(改善施策実行は有料)

    【個人コンディション・離職防止型】の従業員エンゲージメントツール

    「個人コンディション・離職防止型」のツールを紹介します。

    ミキワメAI ウェルビーイングサーベイ(株式会社リーディングマーク)

    引用:ミキワメ

    週次1〜2問のシンプルな設問でAIが個人のコンディション変化を継続的に追跡し、離職やメンタル不調の予兆をマネジャーや人事に早期アラートで届けるサーベイツールです。組織全体のスコアではなく、一人ひとりの変化の傾向を捉えることに特化しており、「最近様子がおかしいが何が原因か掴めない」という状況を防ぐ設計になっています。

    AIによる異常検知機能によって、スコアが急落した社員・継続的に低下傾向にある社員を自動的にフラグアップします。管理職が全員のコンディションを見なくても、要ケア対象者を効率的に把握できるため、マネジャーの負担を抑えながら個別ケアの精度を高められます。採用適性診断ツール「ミキワメ」との組み合わせで、採用から定着まで一気通貫で活用することも可能です。

    サーベイ機能週次パルスサーベイ(1〜2問)・個人コンディション追跡
    向上支援機能AIによる離職・不調予兆アラート・マネジャーダッシュボード
    外部連携Slack・Teams・採用ツールとの連携
    料金目安要問い合わせ

    Geppo(株式会社リクルート)

    引用:Geppo

    月次3問という極限まで絞った設問で回答継続率を高め、個人の状況変化を長期にわたって把握するパルスサーベイツールです。サイバーエージェントの社内システムとして開発・運用された実績を持ち、現在は外部企業にも提供されています。設問の少なさが最大の特長で、回答にかかる時間が30秒程度のため、従業員の負担を最小化しながら継続的なデータ収集が実現します。

    毎月の回答履歴から個人の変化のパターンを可視化し、人事・マネジャーが1on1や声がけのタイミングを判断するための材料として活用できます。個人のコンディション情報は匿名性を保ちながらも、ある閾値を超えた場合に担当者がケアできる設計となっています。シンプルな操作性と低コストで、従業員が多い企業でも展開しやすいツールです。

    サーベイ機能月次3問パルスサーベイ・個人コンディションの長期トレンド
    向上支援機能人事・マネジャー向けダッシュボード・1on1タイミング支援
    外部連携各種HRシステムとのCSV連携
    料金目安月額298円/名〜(1,000名利用時の目安)

    Kakeai 1on1ツール(株式会社KAKEAI)

    引用:Kakeai

    1on1の質を高めることを専門とした対話支援ツールで、面談前に部下の気持ちや状況を把握し、マネジャーが効果的なコミュニケーションを取れるよう支援します。従業員が事前に「今一番話したいこと・困っていること」を入力し、マネジャーがその情報を基に面談に臨む設計により、限られた1on1の時間を有意義なものにします。

    形骸化した1on1を改善したい企業や、マネジャーの対話スキルにばらつきがある組織で特に効果を発揮します。1on1の実施記録や会話の変化をデータとして蓄積することで、組織全体の対話文化の醸成状況を人事が把握することも可能です。エンゲージメントサーベイではなく、日常的な1on1の実践から離職防止・関係性改善を進めたい場合に適したアプローチです。

    サーベイ機能1on1前の状況収集・コンディション把握
    向上支援機能1on1アジェンダ支援・対話記録・マネジャースキル可視化
    外部連携Slack・Teams・Zoom連携
    料金目安要問い合わせ

    【承認文化・コミュニケーション活性化型】の従業員エンゲージメントツール

    「承認文化・コミュニケーション活性化型」のツールを紹介します。

    Unipos(Unipos株式会社)

    引用:Unipos

    従業員同士が少額のポイント(ピアボーナス)と感謝のメッセージを贈り合うことで、承認文化・心理的安全性の醸成を仕組み化するピアボーナスツールです。誰かの行動を称賛した内容が社内のタイムラインに流れ、良い行動が可視化・共有される設計により、「がんばっているのに誰にも見えていない」という状態を解消します。

    利用継続率は96%を超えており、日常的な習慣として根付かせやすいUXが評価されています。サーベイ機能も内蔵されており、ピアボーナスの活性度とエンゲージメントスコアの相関関係を確認しながら施策の効果を検証できます。リモートワーク環境でチームの一体感が薄れている組織や、組織全体の心理的安全性を高めたい企業に特に向いています。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ内蔵
    向上支援機能ピアボーナス・感謝投稿タイムライン・称賛文化の可視化
    外部連携Slack・Teams・各種HRシステム
    料金目安要問い合わせ

    THANKS GIFT(株式会社Take Action)

    引用:THANKS GIFT

    サンクスカード・ピアボーナス・エンゲージメントサーベイを一体化したコミュニケーション活性化ツールで、特に飲食・医療・介護・小売などの現場スタッフを多く抱える企業に強い実績を持ちます。パソコンを使わない現場スタッフがスマートフォンから気軽に感謝を送り合える操作性を重視して設計されており、デジタルリテラシーのばらつきが大きい職場でも運用しやすいのが特徴です。

    福利厚生カタログとの連携により、ピアボーナスで貯まったポイントを商品と交換できる仕組みを持つ製品もあり、従業員の参加モチベーションを高める設計となっています。現場マネジャーが各スタッフの活動状況を確認できるダッシュボードも備えており、サービス業特有の分散拠点・シフト勤務の環境でも活用しやすいツールです。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・パルスサーベイ
    向上支援機能サンクスカード・ピアボーナス・福利厚生ポイント連携
    外部連携Slack・Teams・シフト管理システム連携
    料金目安要問い合わせ

    TUNAG(株式会社スタメン)

    引用:TUNAG

    社内SNS・感謝投稿・1on1・会社方針共有・業務フロー標準化を一つのプラットフォームで実現する、コミュニケーションと業務の一体型エンゲージメントツールです。1,200社以上の導入実績を持ち、継続率は99%以上と高水準です。エンゲージメントを高める施策ツールとしての機能に加え、業務手順の標準化・ナレッジ共有・社内アンケートなど、組織運営の基盤として活用できる幅広い機能を備えています。

    経営理念の浸透・バリューの共有・社内表彰といった文化醸成施策をデジタル上で実行できる設計が特徴で、「会社の方向性を全員に届けたい」「現場の声を経営層に届ける文化をつくりたい」という課題にも対応しています。飲食・介護・製造・小売など、現場スタッフが多い業界での活用実績が豊富です。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・社内アンケート
    向上支援機能社内SNS・感謝投稿・1on1・経営方針共有・業務標準化
    外部連携各種勤怠・HR・給与システムとの連携
    料金目安要問い合わせ

    【タレントマネジメント統合型】の従業員エンゲージメントツール

    「タレントマネジメント統合型」のツールを紹介します。

    SmartHR(株式会社SmartHR)

    引用:SmartHR

    国内70,000社以上が導入する労務管理・人事プラットフォームで、労務手続き・人材管理・タレントマネジメント・エンゲージメントサーベイを一元化した統合HR基盤です。もともとは雇用契約・入退社手続き・年末調整などの労務DXで広く普及したサービスですが、近年は人材情報の分析・サーベイ・配置シミュレーションといったタレントマネジメント機能を強化しています。

    エンゲージメントサーベイ機能では、既存の人事データ(部署・職種・年齢・在籍期間など)と回答結果をすぐに掛け合わせた分析ができるため、「どの属性の従業員のエンゲージメントが低いか」を素早く特定できます。労務・人事・サーベイのデータが一つのシステムに集約されているため、別々のツールを組み合わせる場合のデータ分断・管理コストを解消できます。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・人事データとのクロス分析
    向上支援機能人材分析・配置シミュレーション・入退社手続きDX
    外部連携勤怠・給与・会計・各種HRシステムと豊富に連携
    料金目安要問い合わせ

    カオナビ(株式会社カオナビ)

    引用:カオナビ

    人材情報を「顔と名前で一目わかる」形で一元管理し、組織分析・配置・育成・目標管理・エンゲージメントを統合するタレントマネジメントシステムです。4,500社以上の導入実績を持ち、操作のわかりやすさが特に高く評価されています。人事担当者がExcelで分散管理していた情報をカオナビ上に集約することで、「誰がどこにいてどんなスキルを持っているか」が直感的に把握できる組織可視化が実現します。

    エンゲージメントサーベイ・1on1記録・目標管理(MBO)・人事評価の設計・タレント可視化を統合しており、「サーベイで見つけた課題を人材配置や育成施策に直結させる」PDCAサイクルを一つのシステム上で回せます。導入後のカスタマーサクセス支援が充実しており、人事業務のDX推進と並走してもらえる点も中堅〜大企業から支持される理由の一つです。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・360度フィードバック
    向上支援機能タレント可視化・目標管理(MBO)・1on1記録・人事評価設計
    外部連携SmartHR・勤怠システム・給与システムとの連携
    料金目安要問い合わせ

    HRBrain(株式会社HRBrain)

    引用:HRBrain

    人事評価・タレントマネジメント・エンゲージメントサーベイを一体化し、OKRや目標管理との連動によって人材戦略とエンゲージメント施策を連動させるHRプラットフォームです。月額300円/名〜という比較的わかりやすい料金体系を持ち、導入ハードルを下げながらタレントマネジメント統合型の機能を活用できる点が強みです。

    人事評価の結果とエンゲージメントスコアを掛け合わせた分析によって、「高評価でもエンゲージメントが低い人材」「エンゲージメントは高いが評価につながっていない人材」といった細やかなインサイトを得られます。OKRや目標管理との連動により、会社・チーム・個人の目標と日常のエンゲージメント状態を一体で管理できる仕組みを持っています。導入から活用定着まで伴走するサポート体制が充実しており、初めてタレントマネジメントに取り組む企業でも安心して進められます。

    サーベイ機能エンゲージメントサーベイ・パルスサーベイ・360度評価
    向上支援機能OKR/目標管理・人事評価・タレント可視化・1on1管理
    外部連携SmartHR・勤怠・給与・各種HRシステム
    料金目安月額300円/名〜

    従業員エンゲージメントツールのよくある質問(FAQ)

    Q. エンゲージメントサーベイとストレスチェックの違いは何ですか?

    ストレスチェックは労働安全衛生法に基づく法定検査であり、50人以上の事業所で年1回の実施が義務付けられています。個人の「メンタルヘルスリスク」を検出することが目的です。一方、エンゲージメントサーベイは任意実施であり、従業員の「組織への関与・貢献意欲・仕事のやりがい」を測定することが目的です。法定義務かどうか・測定対象が個人の健康か組織への関与かという点で、目的と位置づけが大きく異なります。

    Q. サーベイの実施頻度はどのくらいが適切ですか?

    目的によって異なります。組織全体の状態把握を目的とした詳細サーベイは年1〜2回、日常的なコンディション把握を目的としたパルスサーベイは月次〜週次が一般的です。頻度を上げすぎると回答疲れが生じ、回答率が低下するリスクがあります。まず「何を知りたいか」という目的を明確にし、それに合った頻度と設問数を選ぶことが継続運用のポイントです。

    Q. 中小企業(100名以下)でも導入できますか?

    はい、対応しています。バヅクリ エンゲージメント(月額300円/名〜)やラフールサーベイ(月額16,000円〜)のように中小企業でも導入しやすい料金設定のツールも複数あります。また、TERAS(無料)を使って組織の現状を診断してから、次のステップとしてツール導入を検討するという進め方も有効です。

    Q. 従業員が「サーベイの回答結果を特定される」と不安を感じています。どうすればよいですか?

    サーベイの匿名性担保は導入成功の鍵であり、各ツールはこの点に配慮した設計をとっています。一般的には5名以下の小集団では集計結果を非表示にする、個人スコアは人事だけが確認でき直属の上司には見えない設計にするといった措置が取られています。導入前に従業員に対してデータの取り扱いポリシーを丁寧に説明し、結果がケアに活用されることを伝えることが、回答率と信頼性を高めるうえで重要です。

    まとめ

    従業員エンゲージメントツールを選ぶ際は、「どのツールが高機能か」よりも「今の自社の課題フェーズにどのアプローチが合うか」を起点に考えることが成功への近道です。組織全体の現状把握から始めたいならサーベイ型、個人の離職リスクを早期に抑えたいなら離職防止型、日常の承認文化を変えたいなら承認文化型、人事データ全体と統合したいならタレントマネジメント統合型と、解くべき課題によって最適な選択肢は異なります。

    まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「従業員エンゲージメントツールの選び方」セクションの7問診断で自社のタイプを確認してから、各サービスの詳細をご覧ください。

    エンゲージメント向上の施策は、ツールの導入だけでは完結しません。
    経営メッセージや現場の取り組みを届ける社内報とあわせて設計すると、サーベイの数値が動きやすくなります。

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