EC決済代行サービス15選比較。カート連携と手数料相場で選ぶ方法

EC決済代行サービスを比べるときは、「必要な決済手段が揃うか」「いま使っているカートにそのまま繋がるか」「決済手数料と入金サイクルはどうなるか」の3点で迷う方が多くいます。料率が0.5%違うだけでも、月商1,000万円のECなら年間で60万円の差になります。

EC決済代行サービスは、得意分野によって「決済手段を幅広く揃えたい大規模EC向け」「定期購入・サブスクを自動化したいEC向け」「初期費用をかけずに小さく始めたいEC向け」の3タイプに分かれます。

本記事では15サービスをこのタイプ別に整理し、決済手数料の相場と、対応する決済手段・ECカート連携・入金サイクル・初期月額費用の4つの軸での選び方をご紹介します。

EC決済代行サービスとは?

EC決済代行サービスとは、オンラインショップとお客様の間に立って、クレジットカードやコンビニ決済、電子マネーなど、さまざまな支払い方法をまとめて提供してくれるサービスのことです。

ECサイトを運営する際、本来であれば各クレジットカード会社や決済サービス提供会社と個別に契約を結ぶ必要があります。しかし、これには膨大な手間とコストがかかるだけでなく、審査や管理、セキュリティ対策など専門的な知識も求められます。

EC決済代行サービスを利用すれば、1社との契約だけで複数の決済手段をまとめて導入できます。クレジットカード決済はもちろん、コンビニ払い、銀行振込、キャリア決済、後払い決済、電子マネーなど、お客様のニーズに合わせた多彩な支払い方法を用意することが可能になります。

EC決済代行の仕組み

EC決済代行サービスは、ECサイト運営者とクレジットカード会社などの決済機関の間に立ち、契約・システム接続・入金までを仲介する役割を担います。事業者は決済代行会社1社と契約するだけで、複数の決済機関と個別に契約・接続する必要がなくなります。

お金の流れとしては、購入者が決済すると、決済代行会社が各決済機関からの入金をとりまとめ、一定の入金サイクルでまとめて事業者の口座へ振り込む形が一般的です。この仲介によって、事業者は複雑な契約・審査・セキュリティ対応(PCI DSS準拠など)の負担を大きく減らし、本業に集中できます。

EC決済代行サービスを導入するメリット

EC事業で決済代行サービスを導入するメリットは、大きく次の3つです。

複数の決済方法を手間なく導入できる

決済手段は年々多様化しており、個別に契約・運用するには大きな手間とコストがかかります。決済代行サービスを利用すれば、一つのシステムに複数の決済方法をまとめて組み込めるため、導入・運用・更新の負担を大きく削減できます。

獲得できる顧客層が広がる

消費者は、自分の使い慣れた決済方法が用意されていないと購入を断念することがあります。特にEC業界は商品の類似性が高く、利便性が低いと競合サイトへ流れやすいため、多様な決済方法を提供することで幅広い顧客層を取り込み、売上向上につなげられます。

新しい決済方法もすぐに導入できる

新しい決済手段が登場するたびに自社システムを改修するのは、コストも時間もかかります。決済代行サービスなら、設定変更のみで新たな決済手段を迅速に追加でき、市場の変化に素早く対応できます。

ECでよく使われる決済方法の種類

ECサイトでよく使われる決済方法は、主に以下の6つです。自社の顧客層に合わせて、どの決済手段を用意すべきかを整理しておきましょう。

クレジットカード決済最も利用率が高い。後日カード会社・決済代行を介して引き落とされ、事業者口座へ入金
コンビニ決済購入後にコンビニで現金払い。カード非保有層や若年層にも対応
キャリア決済ドコモ・au・ソフトバンクなど携帯料金と合算請求。手続きが簡単
代金引換商品受取時に配達員へ現金で支払う。ネット決済に不安がある層に有効
後払い決済商品受取後にコンビニ・銀行等で支払う。カード不要で購入ハードルが低い
銀行振込注文後に指定口座へ振込。BtoBや高額商材で使われやすい

各決済手段に特化した代行サービスは、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:コンビニ収納代行サービス比較9選。メリットと比較ポイントを紹介
関連記事:後払い決済代行サービス10選比較。BtoC・BtoB別の選び方から手数料まで解説

EC決済代行サービスの費用・手数料相場

EC決済代行サービスの費用は、初期費用・月額固定費・決済手数料・トランザクション費(売上処理料)の4つで構成されます。近年は初期費用と月額費用を0円にし、決済手数料だけを受け取る料金体系が増えています。

費用項目相場の目安
初期費用0円〜数万円
月額固定費0円〜10,000円程度
決済手数料(クレジットカード)2.5〜3.6%程度
トランザクション費・売上処理料1件あたり7〜30円程度

月商別の総額の目安は次のとおりです。クレジットカード比率を8割、平均単価を8,000円として、決済手数料3.25%・月額3,000円・売上処理料30円で試算しています。

月商月額固定費決済手数料売上処理料合計の目安
100万円3,000円26,000円3,000円約32,000円
500万円3,000円130,000円15,000円約148,000円
1,000万円3,000円260,000円30,000円約293,000円

決済手段ごとに料率が異なる

決済手数料は「クレジットカード何%」の1本ではありません。銀行振込は1.4〜1.5%程度と低く、コンビニ決済は2.75〜3.6%程度、QRコード決済は3.5〜4.4%程度、キャリア決済は6%台まで上がります。自社の注文がどの決済手段に偏っているかで、実際の負担は大きく変わります。カード比率が高いECと、コンビニ・キャリア決済が多いECでは、同じサービスでも総額が一致しません。

月額を払って料率を下げる型がある

料金体系は大きく2つに分かれます。月額0円で料率が一律のタイプと、月額数千円〜1万円を払うかわりに料率が下がるタイプです。後者は取引量が増えるほど有利になり、損益分岐点は「月額費用 ÷ 下がる料率」で求められます。月額6,000円で料率が0.6%下がるなら、月商100万円を超えたあたりで逆転します。立ち上げ期は前者、規模が出てからは後者という切り替え方が現実的です。

入金サイクルとオプション費用も総額に含める

売上金が入るタイミングは、月1回(末締め翌月末入金)から翌営業日入金まで各社で開きがあります。入金を早めるオプションは有料のことが多く、即時引き出しに1.5〜2.0%かかるサービスもあります。ほかにチャージバック手数料や異議申し立ての処理費用が発生する場合もあるため、料率だけでなく「早く入金してもらうための費用」まで含めて比較してください。

なお多くのサービスが料率を個別見積もりとしています。正確な費用は、月商・平均単価・業種・希望する決済手段を伝えたうえで見積もりを取ってください。

EC事業での決済代行サービス導入の比較ポイント

決済代行サービスは、料率の安さだけで選ぶと「必要な決済手段がなかった」「カートに繋ぐのに開発費がかかった」「入金が遅くキャッシュフローが厳しい」といったミスマッチが起きます。次の4点で比較してください。

  • 対応する決済手段
  • ECカート連携
  • 入金サイクル
  • 初期・月額費用

対応する決済手段

自社の顧客が使う決済手段に対応しているかを確認します。若年層向けならQRコード決済・キャリア決済・後払い、中高年層向けなら代金引換・銀行振込・コンビニ決済が必要になります。越境ECならAlipay+・WeChat Pay・銀聯・多通貨クレジットカードへの対応が前提です。確認するのは次の3点です。

  • いま必要な決済手段がすべて揃っているか
  • あとから決済手段を追加するときの手続きと費用
  • 決済手段ごとの料率(一律か、手段別か)

ECカート連携

EC決済代行では、利用中のカートに標準で繋がるかどうかが導入コストをいちばん大きく変えます。標準連携があれば開発工数をかけずに導入でき、なければ個別開発が必要になります。確認するのは次の3点です。

  • Shopify・futureshop・MakeShop・カラーミーショップ・EC-CUBEなど、自社のカートが連携先に含まれているか
  • 独自構築のECの場合、API・SDKと開発ドキュメントが揃っているか
  • 海外系カート中心か、国内カート中心か(連携先の顔ぶれはサービスによって偏りがあります)

入金サイクル

売上金が入金されるタイミングはキャッシュフローに直結します。月1回のサービスもあれば、翌営業日に入金されるサービスもあります。確認するのは次の3点です。

  • 標準の締め日と入金日(月1回か、月複数回か、週次か)
  • 入金を早めるオプションの有無と、その費用
  • 振込手数料をどちらが負担するか

初期・月額費用

初期費用・月額固定費・売上処理料の3つを合わせて確認します。月額0円で料率が一律のタイプと、月額を払って料率を下げるタイプがあり、自社の月商によって有利なほうが変わります。確認するのは次の3点です。

  • 初期費用と月額費用の金額(0円のサービスも多くあります)
  • 月額とは別に売上処理料・トランザクション費がかかるか
  • 最低契約期間と解約時の費用

EC事業の種類とタイプ別の選び方

EC決済代行サービスは「どれが一番良いか」ではなく、自社のEC事業の規模・モデル・顧客層に合うかで選ぶことが重要です。本記事では、EC事業を3つのタイプに分類して紹介します。

  1. 決済手段を幅広く揃えたい大規模EC
  2. 定期購入・サブスクを自動化したいEC
  3. 初期費用をかけずに小さく始めたいEC

1. 決済手段を幅広く揃えたい大規模EC

年商1億円以上の中〜大規模ECサイトや、ECと実店舗の両方を展開している事業者に適したタイプです。40種類規模の豊富な決済手段、ECカートとの接続、店舗とECのデータ統合管理などに対応でき、幅広い顧客層の機会損失を最小限に抑えられます。

このタイプに向いている事業者は以下になります。

  • 年商1億円以上、またはEC・実店舗を横断して展開している
  • 幅広い決済手段をそろえ、あらゆる顧客層に対応したい
  • ECカートや基幹システムとの連携・データ統合が必要

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2. 定期購入・サブスクを自動化したいEC

月額課金サービスや定期購入モデルを採用している事業者に適したタイプです。カード情報を自動更新する洗替機能や、決済失敗時の自動リトライ、柔軟な課金設定など、継続課金を止めないための機能が充実しています。

このタイプに向いている事業者は以下になります。

  • 化粧品の定期便・健康食品のサブスク・オンラインサロンなどを運営している
  • カード有効期限切れによる解約・決済失敗を防ぎたい
  • 毎月の課金日・金額や日割り計算を柔軟に設定したい

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3. 初期費用をかけずに小さく始めたいEC

個人事業主やスタートアップ、年商5,000万円以下の小規模EC事業者に適したタイプです。初期費用・月額固定費が無料で、決済が発生したときだけ手数料を払うシンプルな料金体系のサービスが多く、資金繰りの負担を抑えて始められます。

このタイプに向いている事業者は以下になります。

  • 初期コストを抑えてEC事業をスモールスタートしたい
  • 決済手数料のみのシンプルな料金体系で運用したい
  • 審査がスピーディで最短即日〜数日で導入したい

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おすすめのEC決済代行サービス15選 一覧比較表

以下は、本記事で紹介するEC決済代行サービスの一覧比較表です。

サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
SBペイメントサービス
要問い合わせ
決済手段を幅広く揃えたい大規模EC
21種類の決済手段。Shopify・futureshop・EC-CUBEと提携
GMOペイメント
ゲートウェイ
要問い合わせ
決済手段を幅広く揃えたい大規模EC
37種類の決済手段。API型とリンク型から接続方式を選択
SP.LINKS
要問い合わせ
決済手段を幅広く揃えたい大規模EC
旧ソニーペイメントサービス。入金サイクルを要望に応じ調整
ペイジェント
要問い合わせ
決済手段を幅広く揃えたい大規模EC
旧ソニーペイメントサービス。入金サイクルを要望に応じ調整
VeriTrans4G
要問い合わせ
定期購入・サブスクを自動化したいEC
月1回と月2回から精算サイクルを選択。越境決済に対応
Stripe
3.6%~
定期購入・サブスクを自動化したいEC
195カ国・135通貨に対応。API中心で独自構築向き
サブスクペイ
2.5%〜
定期購入・サブスクを自動化したいEC
継続課金に特化。カード・口座振替・コンビニで継続請求
ゼウス決済サービス
〜3.5%
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
BtoC向けとBtoB向けでプランが分かれる
Square
3.6%
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
三井住友・みずほ銀行なら翌営業日入金
Paypal
3.60%+40円
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
入金サイクルの指定がなく任意のタイミングで引き出し
PAY.JP
2.59%〜
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
API・SDKが9言語。月1回か月2回の入金を選択
KOMOJU
3.25%
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
全決済手段の料率を公開。Shopify・Wix・WooCommerceに対応
GMOイプシロン
2.79%〜
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
カラーミーショップ・makeshopなど国内カートに標準対応
Amazon Pay
3.9%
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
Amazonアカウントの住所・カード情報で支払い。国内主要カートと連携
楽天ペイ(オンライン決済)
4.0%
初期費用をかけずに小さく始めたいEC
楽天IDで支払い・ポイント利用。決済代行・カート経由でも申込可

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    決済手段を幅広く揃えたい大規模ECにおすすめのEC決済代行サービス

    決済手段を幅広く揃えたい大規模EC向けのEC決済代行サービスは次の4つです。いずれも決済手段の数が多く、ECと実店舗、国内と越境の決済を1つの契約でまとめられます。

    SBペイメントサービス(SBペイメントサービス株式会社)

    引用:SBペイメントサービス

    クレジットカードからキャリア決済・ID決済まで21種類の決済手段を1つの契約でまとめられる決済代行サービスです。ソフトバンクグループが運営し、ECサイトと実店舗の決済を同じ管理画面で扱えます。

    PayPay・楽天ペイ・Amazon PayなどのID決済に加え、Alipay+・WeChat Payといった越境向けの決済にも対応しています。Shopify・futureshop・W2・EC-CUBEと提携しており、主要なECカートからの導入が想定されています。導入にかかる期間は3週間〜2か月が目安です。

    向いているのは、年商1億円以上でECと実店舗の両方を運営し、若年層から中高年層まで幅広い顧客の支払い方法を1つの契約で揃えたい事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/電子マネー/コンビニ/キャリア決済/口座振替/銀行振込/PayPay/楽天ペイ/Amazon Pay/Alipay+/WeChat Pay/Apple Pay・Google Pay/後払い/Pay-easy/atone(計21種類)
    ECカート連携Shopify/futureshop/W2/EC-CUBE
    入金サイクル要問い合わせ
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料要問い合わせ

    GMOペイメントゲートウェイ(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)

    引用:GMOペイメントゲートウェイ

    「PGマルチペイメントサービス」の名称で37種類の決済手段を扱う決済代行サービスです。決済画面を自社サイトに組み込むAPI型と、用意された決済画面へ遷移させるリンク型(リンクタイプPlus)から接続方式を選べます。

    自社でシステムを組んだECにも、カートを使うECにも合わせられる構成です。標準の入金サイクルとは別に、入金を早める早期入金サービスをオプションで提供しています。

    向いているのは、取引件数が多く、決済画面の作り方を自社の開発体制に合わせて選びたい中〜大規模ECです。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/銀行振込/キャリア決済/電子マネー/QRコード決済ほか(計37種類)
    ECカート連携要問い合わせ(接続方式はAPI型・リンクタイプPlus)
    入金サイクル要問い合わせ(早期入金サービスあり)
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料要問い合わせ
    引用:SP.LINKS

    入金サイクルを事業者の要望に応じて調整できる決済代行サービスです。旧社名はソニーペイメントサービス株式会社です。

    クレジットカード・コンビニ・電子マネー・ID決済・口座振替に加え、コード決済、後払い、Apple Pay・Google Pay、Pay-easy、キャリア決済、銀聯まで対応します。連携先はEC-CUBE・Welcart・WooCommerce・CS-Cart・Magentoなどオープンソース系のカートが中心で、独自構築のECとも組み合わせやすい構成です。

    向いているのは、EC-CUBEやWooCommerceなどオープンソース系のカートでECを運営し、入金のタイミングを自社の資金繰りに合わせたい事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/電子マネー/ID決済/口座振替/コード決済/後払い/Apple Pay・Google Pay/Pay-easy・ネット銀行/キャリア決済/銀聯
    ECカート連携EC-CUBE/Welcart/WooCommerce/e-shopsカートS/CS-Cart/Magento/Soy Shop/Drupal/侍カート
    入金サイクル月1回(当月末日締め・翌月末日入金)/要望に応じて調整可
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料要問い合わせ

    ペイジェント(株式会社ペイジェント)

    引用:ペイジェント

    早期入金オプションで、締め日から5営業日後に入金を受けられる決済代行サービスです。NTTデータと三菱UFJニコスがそれぞれ50%を出資しています。

    標準の入金は9営業日ですが、オプションを使うと締め日から5営業日後(締め日が土日祝の場合は6営業日後)に短縮できます。締め回数も2回から4回まで設定でき、Paidy・NP後払い・Bank Payを含む21種類の決済手段に対応しています。Shopifyには公式アプリから導入できます。

    向いているのは、仕入れや広告費の支払いが先に出ていくため、売上金を早く手元に戻して在庫を回したいECです。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/ATM/銀行振込/キャリア決済/口座振替/電子マネー/Paidy/NP後払い/Bank Pay/各種コード決済/Alipay/銀聯(計21種類)
    ECカート連携Shopify(公式アプリ)/その他は要問い合わせ
    入金サイクル通常9営業日/早期入金オプションで締め日から5営業日後(締め日が土日祝は6営業日後)、締め回数は2〜4回
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料要問い合わせ

    定期購入・サブスクを自動化したいECにおすすめのEC決済代行サービス

    定期購入・サブスクを自動化したいEC向けのEC決済代行サービスは次の3つです。毎月の課金を止めずに回すための精算サイクル・API・継続請求の仕組みを持っています。

    VeriTrans4G(株式会社DGフィナンシャルテクノロジー)

    引用:VeriTrans4G

    精算サイクルを月1回と月2回から選べる決済代行サービスです。国内決済と越境決済を同じ基盤で扱えます。

    多通貨クレジットカード・銀聯・Alipay+・PayPalに対応しており、海外の購入者を抱えるECでも決済手段を追加しやすい構成です。連携先はW2 Unified・ecforce・EBISUMART・スマレジECなど国内のEC基盤が中心です。

    向いているのは、ecforceやW2など国内のEC基盤で定期通販を運営し、海外の購入者にも同じ仕組みで販売したい事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/キャリア決済/コンビニ/電子マネー/ID決済/Apple Pay・Google Pay/後払い/銀行決済/Web口座振替/多通貨クレジットカード/PayPal/銀聯/Alipay+
    ECカート連携W2 Unified/スマレジEC/EBISUMART/F.ACE/VALUE KIT/ecforce/eltexDC
    入金サイクル月1回(末締め・翌月末払い)または月2回(15日・末締め→翌月15日・末払い)から選択
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料要問い合わせ

    Stripe(Stripe Japan株式会社)

    引用:Stripe

    195カ国・135通貨に対応し、APIから決済フローを組み立てられる決済プラットフォームです。100種類以上の決済手段を扱います。

    カート製品ではなくAPIとSDKが中心で、サブスクリプションの課金ルールや請求のタイミングを自社の設計どおりに組めます。初回の入金は本番環境での最初の決済から7〜14日後で、それ以降はダッシュボードで入金スケジュールを変更できます。

    向いているのは、社内にエンジニアがいて、独自構築のECやサブスクリプションの課金を自前で設計したいスタートアップ・SaaS事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/銀行振込/PayPayほか(計100種類以上)
    ECカート連携要問い合わせ(API・SDKによる実装が中心)
    入金サイクル初回は本番環境の初決済から7〜14日/以降はダッシュボードで変更可
    初期・月額費用0円
    決済手数料クレジットカード3.6%
    銀行振込など1.5%
    コンビニ3.6%(最低120円)
    PayPay 3.98%(デジタルコンテンツは9.48%)
    通貨換算が必要な場合は+2%

    サブスクペイ(株式会社ROBOT PAYMENT)

    引用:サブスクペイ

    定期購入・継続課金の請求と回収に特化した決済代行サービスです。クレジットカードの継続課金だけでなく、口座振替・バンクチェック(銀行振込)・コンビニでの継続課金に対応しています。

    Standard・Professional・インボイスの3エディションがあり、請求業務の範囲に応じて選べます。カート機能はProfessionalエディションに含まれます。

    向いているのは、定期便・会費・月謝など毎月の請求と回収を、カードを持たない顧客の分も含めて自動化したい事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/口座振替/バンクチェック(銀行振込)/コンビニ/メールリンク決済/書面(CSV)/3Dセキュア/トークン決済
    ECカート連携要問い合わせ
    入金サイクル要問い合わせ
    初期・月額費用要問い合わせ
    決済手数料クレジットカード2.5%〜/トランザクション費用7円(1件あたり)

    初期費用をかけずに小さく始めたいECにおすすめのEC決済代行サービス

    初期費用をかけずに小さく始めたいEC向けのEC決済代行サービスは次の8つです。申し込みから利用開始までが短く、決済が発生した分の手数料を中心に費用が決まります。

    ゼウス決済サービス(株式会社ゼウス)

    引用:ゼウス決済サービス

    BtoC向けとBtoB向けでプランが分かれている決済代行サービスです。BtoBプラン(Bizクレカ)は企業間取引の決済に絞った内容で、月3回締め・月3回払いの入金サイクルが組まれています。

    EC-CUBE・Welcart・おちゃのこネットのほか、定期購入向け・BtoB向けのカートとも接続できます。

    向いているのは、一般消費者向けと法人向けの両方の販路を持ち、取引先の種類ごとに決済の条件を分けたいECです。

    対応する決済手段クレジットカード/銀行振込/コンビニ/キャリア決済/口座振替
    ECカート連携EC-CUBE/Welcart/おちゃのこネットほか、定期購入向け・BtoB向けカート
    入金サイクルBtoC:末締め・翌月末払い(早期入金サービスは有料オプション)/BtoB:月3回締め・月3回払い
    初期・月額費用BtoC:初期0円/月額3,000円(税別)+売上処理料30円(1件あたり) BtoB:初期0円/月額0円
    決済手数料BtoC:〜3.5%/BtoB:〜2.24%(メールリンク決済は〜2.45%)

    Square(Square株式会社)

    引用:Square

    三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら、決済の翌営業日に売上が入金される決済サービスです。その他の金融機関でも毎週水曜締め・同じ週の金曜入金で、決済代行としては入金が早い部類に入ります。

    オンライン決済と実店舗のレジを同じアカウントで扱え、ネットショップ作成機能(Square オンラインビジネス)とリンク決済も用意されています。

    向いているのは、実店舗を持つ小売・飲食がECを始める場合や、売上金を週単位で受け取りたい小規模事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/電子マネー
    ECカート連携Square オンラインビジネス/リンク決済/eコマースAPI(外部カートは要問い合わせ)
    入金サイクル三井住友銀行・みずほ銀行は翌営業日/その他の金融機関は毎週水曜締め・同週金曜入金(振込手数料はSquare負担、即時入金は1.5%)
    初期・月額費用0円(フリープラン。プラスプランは業種別の月額、プレミアムはカスタム)
    決済手数料オンライン3.6%/請求書3.25%/非対面3.75%/対面2.5%〜
    (年間キャッシュレス決済額3,000万円未満・主要ブランドの場合。それ以外は3.25%〜)

    PayPal(PayPal Pte. Ltd.)

    引用:Paypal

    入金サイクルの指定がなく、売上を任意のタイミングで銀行口座へ引き出せる決済サービスです。国内取引と国際取引で料率が分かれており、海外の購入者もPayPalアカウントで支払えます。

    締め日や入金日に縛られないため、資金が必要な時期に合わせて売上を振り替えられます。チャージバックや異議申し立てが発生した場合の処理手順も定められています。

    向いているのは、海外の購入者がいる越境ECや、売上を引き出す時期を自社で決めたい個人事業主です。

    対応する決済手段クレジットカード/デビットカード/PayPal残高
    ECカート連携要問い合わせ
    入金サイクル固定サイクルなし(任意のタイミングで引き出し。銀行口座への振替は5万円以上0円/5万円未満250円、即時引き出しは2.0%・下限500円・上限2,000円)
    初期・月額費用0円
    決済手数料国内商取引3.60%+40円/国際商取引4.10%+40円(チャージバック1,300円、異議解決1,630円)

    PAY.JP(PAY株式会社)

    引用:PAY.JP

    9言語のAPI・SDKから実装できる決済サービスです。Ruby・PHP・Node.js・Python・GoのサーバーサイドSDKと、iOS・Android・Flutter・React Nativeのモバイル向けSDKが提供されています。

    PCI DSS 4.0に準拠し、EMV 3Dセキュアに対応しています。入金は月1回と月2回から選べます。

    向いているのは、自社開発のECやアプリ内の課金を、使い慣れた言語で実装したい開発チームです。

    対応する決済手段クレジットカード/各種オンライン決済
    ECカート連携要問い合わせ(API・SDKによる実装が中心。Ruby/PHP/Node.js/Python/Go/iOS/Android/Flutter/React Native)
    入金サイクル要問い合わせ
    初期・月額費用0円(導入費用・返金費用・トランザクション費用いずれも0円)
    決済手数料2.59%〜(Visa・Mastercardの場合。プランにより異なる)

    KOMOJU(株式会社KOMOJU)

    引用:KOMOJU

    すべての決済手段の料率を公式サイトで公開している決済代行サービスです。見積もりを取らなくても、自社の決済手段の構成から総額を試算できます。

    65種類以上の決済手段に対応し、連携先はShopify・Wix・WooCommerce・Salesforce Commerce Cloud・Magentoと海外系のプラットフォームが中心です。

    向いているのは、海外系のカートで運営する越境ECや、見積もりを待たずに手数料を比べて決めたい事業者です。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/銀行振込/ペイジー/PayPay/メルペイ/d払い/au PAY/楽天ペイ/キャリア決済/プリペイドほか(計65種類以上)
    ECカート連携Shopify/Wix/WooCommerce/Salesforce Commerce Cloud/Magento
    入金サイクル週次・月次から選択
    初期・月額費用0円(初期費用・月額費用・サービス利用料いずれも0円)
    決済手数料クレジットカード3.25%
    コンビニ2.75%
    銀行振込1.4%
    ペイジー2.75%
    PayPay・メルペイ・d払い・au PAY 3.5%〜
    楽天ペイ4.4%〜
    キャリア決済6.6%〜
    プリペイド12%(年間5億円以上は特別料率)

    GMOイプシロン(GMOイプシロン株式会社)

    引用:GMOイプシロン

    カラーミーショップ・makeshopなど国内のECカートに標準対応している決済代行サービスです。GMOインターネットグループが運営し、カード・コンビニ・後払い・PayPay・代引きなど14種類の決済手段を扱います。

    月額費用を払うことで料率が下がる料金体系で、取引量が増えるほど負担を抑えられます。入金は月末締め・翌月15日で固定されており、資金繰りの予定を立てやすい点も特徴です。

    向いているのは、カラーミーショップやmakeshopで運営していて、月商が伸びてきた段階で料率を下げたい中小ECです。

    対応する決済手段クレジットカード/コンビニ/ネット銀行/電子マネー/代引き/ウォレット/キャリア決済/後払い/プリペイド/多通貨/銀行振込(バーチャル口座)/口座振替/PayPay/マルチ決済端末(計14種類)
    ECカート連携カラーミーショップ byGMOペパボ/makeshop byGMOほか国内カート
    入金サイクル月末締め・翌月15日入金
    初期・月額費用初期0円/月額5,980円または9,980円(プランによる)
    決済手数料3.6%/2.99%〜/2.79%〜(プラン・ブランドによる)

    Amazon Pay(アマゾンジャパン合同会社)

    引用:Amazon Pay

    Amazonアカウントに登録済みの住所とカード情報で支払えるID決済サービスです。購入者は会員登録や住所入力をせずに最短3ステップで購入を終えられるため、入力フォームでの離脱を減らせます。

    futureshop・makeshop・カラーミーショップ・EC-CUBE・ecforce・w2など国内の主要カートが連携先に含まれており、既存の決済代行サービスと併用して支払い方法の1つとして追加できます。米国・欧州のAmazonユーザーの決済にも対応しています。

    向いているのは、単品通販・D2Cなど新規客の初回購入が多く、会員登録や住所入力で離脱する購入者を減らしたい物販ECです。

    対応する決済手段Amazonアカウントに登録済みの支払い方法/Amazonギフトカード/あと払い
    ECカート連携futureshop/ecbeing/メルカート/ebisumart/makeshop/カラーミーショップ/リピスト/ecforce/w2/STORES/EC-CUBE/aiship/tamagoほか
    入金サイクル要問い合わせ(振込手数料はAmazon負担)
    初期・月額費用初期0円/月額0円
    決済手数料物販・サービス3.9%/デジタルコンテンツ4.5%

    楽天ペイ(オンライン決済)(楽天グループ株式会社)

    引用:楽天ペイ(オンライン決済)

    楽天IDで支払えるID決済サービスです。購入者は楽天ポイントを使ったり貯めたりしながら買い物ができ、加盟店にはチャージバック補償が標準で付きます。

    申し込みは楽天への直接の申し込みのほか、提携している決済代行会社やECカート経由でもできます。すでに提携パートナーを使っている場合は、そのパートナー経由での申し込みが案内されています。

    向いているのは、日用品・食品・ファッションなど楽天会員の多い層を顧客に持ち、ポイントを購入のきっかけにしたい自社ECです。

    対応する決済手段クレジットカード(一括)/楽天ポイント/楽天ペイ残高
    ECカート連携インターファクトリー/GMOメイクショップ/GMOペパボ/Eストアー/フューチャーショップ/テモナ/w2/おちゃのこネットほか(提携決済代行経由も可)
    入金サイクル要問い合わせ
    初期・月額費用初期0円/月額0円(データ処理手数料0円)
    決済手数料4.0%(デジタルコンテンツは8.0%〜、税抜。カート・決済代行経由では異なる場合あり)

    EC決済代行サービスのよくある質問

    EC決済代行サービスはどう選べばいいですか?

    まず、自社の顧客が使う決済手段と、いま使っているECカートに標準で繋がるかを確認します。そのうえで入金サイクルと、初期・月額費用を含めた総額を比べます。この4点が揃ったサービスを2〜3社に絞り、月商と平均単価を伝えて見積もりを取ると比較しやすくなります。

    EC決済代行サービスの費用相場はどれくらいですか?

    クレジットカードの決済手数料は2.5〜3.6%程度が目安で、初期費用は0円〜数万円、月額固定費は0円〜1万円程度です。銀行振込は1.4〜1.5%程度、キャリア決済は6%台と、決済手段によって料率が変わります。月商100万円でカード比率8割なら、決済手数料・月額・売上処理料を合わせて月3万円前後が目安です。

    どんなEC事業者に、どのタイプが向いていますか?

    年商1億円以上で実店舗も持つ事業者は、決済手段を幅広く揃えたい大規模EC向けのタイプが合います。定期便や会費など毎月課金するECは、継続課金の請求を自動化できるタイプが向いています。立ち上げ期や年商5,000万円以下のECは、初期・月額0円で手数料だけを払うタイプから始めると固定費を抑えられます。

    入金サイクルはどのくらいが一般的ですか?

    月1回(月末締め・翌月末入金)が一般的です。月2回以上の締めや、締め日から数営業日で入金される早期入金オプションを選べるサービスもあり、早期入金は有料のことが多いです。仕入れや広告費の支払いが先に出ていくECほど、入金の早さと費用を合わせて確認してください。

    ID決済は決済代行サービスとは別に契約が必要ですか?

    ID決済(ECサイトのアカウントやポイントで支払う決済)は、提供元へ直接申し込めるものと、決済代行サービスやECカートを経由して申し込むものがあります。決済代行サービスの多くはID決済を決済手段の1つとして扱っているため、すでに契約している決済代行サービスやカートが対応しているかを先に確認すると、手続きを1本にまとめられます。

    まとめ

    本記事では、EC決済代行サービス15選を「決済手段を幅広く揃えたい大規模EC」「定期購入・サブスクを自動化したいEC」「初期費用をかけずに小さく始めたいEC」の3タイプに分けて紹介しました。比べる軸は、対応する決済手段・ECカート連携・入金サイクル・初期月額費用の4つです。

    自社に合うタイプを先に決めると、候補を2〜3社に絞って見積もりを取れます。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「おすすめのEC決済代行サービス15選 一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。

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