LPOとは?基礎知識から失敗しない進め方5ステップまで完全解説
「Web広告費をかけても問い合わせが増えない」
「LPのデザインを新しくしたのにCVRが上がらない」
このような悩みを抱えているBtoB企業のマーケティング担当者やWeb担当者は少なくありません。原因は、多くの時間と予算をかけて「集客(アクセスを集めること)」に力を注いでいる一方で、その後の「受け皿(ランディングページ)」が放置されていることにあります。
そこで、本記事では、「なぜLPで成果が出ないのか」をデータで突き止め、「どこを、どう改善すればCVが確実に伸びるのか」を、具体的な事例と再現性の高い5ステップの実行プロセスを通じて徹底的に解説します。
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LPO(ランディングページ最適化)とは
LPO(Landing Page Optimization)とは、「LP訪問者がアクション(コンバージョン)を起こしやすいように改善すること」です。
LP(ランディングページ)は、広告や検索結果からユーザーが最初にアクセスする、一枚完結型の独立したページです。通常のWebページと異なり、他のページへの導線(ヘッダーメニューやフッター)を極力排除し、訪問者を迷わせずにゴール(資料請求、問い合わせなど)へ導く設計になっています。
ランディングページを改善するってどういうこと?
LPOとは、簡単に言うと「訪問者がアクションを起こしやすいようにLPを改善すること」です。
LP(ランディングページ)は、ユーザーが最初にたどり着くページであり、広告や検索からのアクセスを受け取る重要な入り口です。
改善の具体例としては、以下のようなポイントがあります。
- 文章や画像で訪問者にメリットをわかりやすく伝える
- ボタンやフォームの配置を工夫して申し込みを増やす
- ページの読みやすさや表示速度を改善する
これらを行うことで、訪問者が途中で離脱せず、最終的なコンバージョンにつながるようになります。
そもそも「CVRを向上させるための全体像を知りたい」という方は、以下の記事でLP以外の施策も含めた改善手法を詳しく解説しています。
関連記事:CVRを改善する5つのステップ!失敗しないための進め方や成功事例も紹介。
そもそもLPの意味とは
LP(ランディングページ)とは、Webサイトに訪れた人が最初にアクセスするページのうち、特定の行動(コンバージョン)をしてもらうことを目的に作られた、一枚完結型の独立したページのことです。
通常のWebサイトのページと決定的に異なるのは、ユーザーが迷って他のページへ移動してしまうのを防ぐため、あえてヘッダーメニューやフッターメニューなどの他のページへの導線を極力排除していることです。
例えば、BtoBサイトでは、
- 資料請求をしてほしいページ
- 無料相談やデモ申込みをしてほしいページ
- サービス紹介や見積もり依頼につなげるページ
こうしたLPは、広告や検索結果から訪れたユーザーに対し、商品の魅力、メリット、信頼性といった情報を上から下へストーリー仕立てで提供し、最終的に「問い合わせ」や「申し込み」のボタンへとスムーズに行動を誘導するよう設計されています。
つまり、LPとは、広告の受け皿となり、訪問した人をできるだけ早く、迷わせずにゴールに導くための「営業ツール」だと捉えてください。
LPOをやることで得られる効果
LPO(ランディングページ最適化)を行うと、LPの成果がぐっと上がります。
具体的には、次のような効果があります。
問い合わせや申し込みが増える(コンバージョン率アップ)
例えば、あなたのLPに「資料請求はこちら」とボタンがあるとします。
- ボタンが小さくて見えにくい
- 文章が長すぎて読む気が起きない
こうした状態だと、せっかく訪れた人も途中で離脱してしまいます。
LPOでは、ボタンの色や大きさを変えたり、文章の順番を整理したりして、訪問者が迷わず行動できる状態に改善します。
広告費をムダにせず効率的に成果を出せる
広告を出しても、LPが分かりづらいと、訪問者がすぐ離脱してしまいます。LPOでページを改善すれば、同じ広告費でもより多くの申し込み(CV)を獲得できます。
たとえば、1日10,000円の広告で月10件の資料請求しかなかったのが、LPを改善することで20件になる、といったイメージです。
広告費は変わらず、成果だけが増えるので非常に効率的です。
訪問者が迷わず行動できる
LPOは、単に数字を上げるだけでなく、訪問者が迷わず行動できるページにすることも目的です。
- フォームの項目を必要最小限にする
- 「何を入力すれば良いか」をわかりやすく表示する
- ページの流れを自然にスクロールさせる
こうした小さな改善を積み重ねることで、離脱が減り、問い合わせや資料請求が増えるのです。
ユーザーの意思決定をスムーズにする
LPがわかりやすく、必要な情報がすぐ見つかると、訪問者は迷うことなく行動できます。
特にBtoBの場合は、複数のサービスと比較されることが多いですが、「すぐ理解できて行動できるLP」は他社との差別化につながります。
なぜLPOが必要なのか
現代のWebマーケティングでは、ただWebサイトを作っただけでは成果は上がりません。特にBtoBサイトでは、資料請求やお問い合わせなどのアクションまでのハードルが高く、ユーザーは少しでも迷うと離脱してしまいます。
広告や検索からLPに訪れたユーザーは、数秒で自分に必要かどうかを判断します。ページの情報が整理されていなかったり、文章やボタンの配置が分かりにくいと、ユーザーはすぐに離れてしまいます。
また、広告費は年々高騰しており、無駄なアクセスはコストの増加につながります。そのため、LPOを取り入れることで、少ないアクセスでも効率的に成果を上げることができます。
LPOを行うことで、次のような効果を期待できます。
- ページを整理し、ユーザーが重要な情報にすぐたどり着けることで、迷わず行動に進める
- 文章をわかりやすくすることで、問い合わせや資料請求の意欲を高められる
- ボタンやフォームの配置を工夫することで、コンバージョン率が上がる
- ページの読みやすさや表示速度を改善することで、アクセスを無駄にせず成果を最大化できる
つまり、LPOは単にページをきれいにする作業ではなく、訪問者が迷わず行動できるページにするための施策です。BtoBサイト制作でも、成果につながるページ設計を行うにはLPOが欠かせません。
LPOは特定のページに特化した改善施策ですが、マーケティングの成果を最大化するには、サイト全体の導線設計も欠かせません。LP単体だけでなく、「Webサイト全体の使いやすさや構造も見直したい」という場合には、サイト改善の基本ステップをまとめ以下の記事も参考にしてください。
関連記事:BtoBサイト改善のチェックリスト。CVRを最短で上げるための改善優先順位まで解説
SEO・EFO、CROとの違い
LPOと同様に、SEOやEFO、CROという言葉を聞く機会も多くなってきていると思います。アルファベット的にはすごく似ていますが、意味合いが全く異なります。
まずはこれらの意味を全て理解しましょう。
SEO(検索エンジン最適化)
SEO(Search Engine Optimization)は、GoogleやYahoo!の検索結果で自社サイトを上位表示させるための施策です。言い換えれば「より多くの人にページを見てもらうための工夫」です。

例えるなら、SEOは「お店の看板やチラシ」のようなもので、道行く人に店の存在を知ってもらう役割があります。
どんなに素晴らしい看板を作っても、中に入ってもらえなければ売上にはつながりません。オウンドメディアにある記事内のCTAからLPに流入させたいと考えている場合は、SEO対策も重要になります。
オウンドメディアにおけるSEO対策の方法は以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:オウンドメディアSEO完全攻略ガイド。戦略、記事制作、運用フローまで徹底解説
EFO(エントリーフォーム最適化)
EFOは、問い合わせフォームや申し込みフォームを改善して、ユーザーが途中で離脱せずに最後まで入力できるようにする施策です。


たとえば、入力項目が多すぎたり、エラーメッセージがわかりにくいとユーザーは途中で諦めてしまいます。
EFOは「レジの通りやすさ」を工夫するようなもので、フォームというページの一部分を最適化してコンバージョンを増やす役割があります。
エントリーフォームの最適化については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:入力フォームを最適化(EFO)する5つのステップ!項目が多い時の対策も解説
CRO(コンバージョン率最適化)
CROは、サイト全体のコンバージョン率(CVR)を高める施策です。

つまりCROは「サイトに来た人が、どれだけ問い合わせや購入などの成果につながるか」を改善する取り組みです。
LPOがランディングページに特化しているのに対して、CROはサイト全体を対象にします。たとえば、トップページやサービス紹介ページ、ブログ記事など、ユーザーが触れるあらゆるページを最適化します。
言い換えると、CROは「お店全体の接客や売り場の見せ方を改善して売上を上げる」活動で、LPOは「入口のショーケースや入り口の導線に集中して改善する」活動だと考えるとわかりやすいです。
失敗しないLPOの進め方 5ステップ
ここでは失敗しないためのLPOの進め方を5つのステップに分けて解説します。
- 目標と改善する数字(KPI)を決める
- 現状をチェックして課題を見つける
- 改善案のアイデアと優先順位の決め方
- ABテストで効果を確認
- 改善を繰り返して成果を伸ばす
STEP 1:目標と改善する数字(KPI)を決める
LPOを始める前にまず必要なのは、「何を改善したいのか」をはっきりさせることです。ただ漠然とページを変えても、効果がわからず、無駄な作業になってしまいます。
BtoBサイトであれば、例えば
- 「資料請求件数を増やす」
- 「問い合わせ数を増やす」
といった具体的な成果がゴールになります。
そんためには、まず、現在のページがどのくらい成果を上げているのかを数字で確認します。訪問者数やCVR(コンバージョン率)などを調べることで、改善の出発点がわかります。
計測にはGA4(googleアナリティクス)を使用します。
訪問者数の調べ方は「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」でページ別のユーザー数(訪問者数)やPV数を確認可能です。

ここで「LP」のセッション数を見ることで、特定LPへの訪問数を把握することができます。c-slideの場合、訪問者数は1,922となります。
また、「探索」>「経路データ探索」からCV経路を確認することができるので、ここからCVRを求めることができます。

CVRは「コンバージョン数÷訪問数(セッション数)×100」で計算します。
上記画面の一番右には問い合わせサンクスページのURLがあります。つまり、1ヶ月に68件の問い合わせがあったことになります。
これを先ほどの計算式に当てこむと、
68(コンバージョン数)÷1,922(訪問数)×100=3.54%(CVR)
となります。
LPの平均的なCVRは約2~3%と言われており、これを超えると一定の成果が出ていると判断されます。
そして、ここからどのくらい成果を伸ばしたいのか目標(KPI)を設定します。たとえば「問い合わせ数を月60件から75件に増やす」といったように具体的に設定しましょう。
この目標をもとに、改善の方向性を決めると、次のステップで迷うことがなくなります。
STEP 2:現状をチェックして課題を見つける
目標(KPI)を決めたら、次は現状をしっかり分析して、課題を洗い出します。ここでは「数字」と「ユーザーの行動」の両方を見て、どこに問題があるのかを理解することが大切です。
まず、アクセス解析ツールでページの離脱率や滞在時間、クリックの動きなどを確認します。BtoBサイトの場合、フォームまで到達していないユーザーが多いとしたら、導線やCTAに改善の余地があると判断できます。
この計測にはヒートマップを使うと、ユーザーがどこでページを離れているのか、どの部分に関心を持っているのかがひと目でわかります。
おすすめのヒートマップツールはMicrosoftが提供する「Clarity」です。
以下は実際に「Clarity」でc-webのLPを分析した結果になります。

このヒートマップから例えば、ユーザーの関心が本来クリックしてほしいCTA(資料請求/ダウンロード)ではなく、企業ロゴやサービスの詳細セクション、メニューボタンに分散しているということがわかります。
これを課題とした時に、
CTAをより目立たせる、もしくはファーストビューでの訴求内容を見直し、ロゴへのクリックを減らすことで、本来のゴールへ誘導する。
といった解決策が見つかります。このような分析を行うことで、改善すべきポイントが明確になり、無駄のない施策を打つことができます。
「どこを、どう改善すればいいか?」の具体的なヒントは、次の「成果を上げるためのLPO実践的6ポイント」で詳しく解説しています。
STEP 3:改善案のアイデアと優先順位の決め方
課題がはっきりしたら、次は具体的に何を改善するかのアイデアを出します。ここでは、ページ全体の構成や見せ方、文章、CTAの文言など、あらゆる視点から改善案を考えます。ただアイデアを出すだけではなく、それぞれの改善がどのくらい成果に影響するかを考えることが重要です。
ただし、アイデアを闇雲に実施するのではなく、「影響の大きさ」と「実現の難易度」の2軸で評価し、実施すべき優先順位を決定します。この評価には「インパクト・エフォート・マトリクス」を使用するのが効果的です。
例えば、ファーストビューの見出しを変えるだけでCVRが大きく改善できる場合は、すぐに実施する価値があります。
一方、画像を全面的に差し替えるなど工数のかかる施策は、他の改善で効果が出たあとに検討する、といった順序で進めるのが効率的です。
このように優先度を整理することで、時間や予算を無駄にせず、確実に成果を出すための道筋が見えてきます。
STEP 4:ABテストで効果を確認
改善案を決めたら、必ずABテストで効果を検証します。LPOは「感覚」や「直感」でページを変えてもうまくいかないことが多く、データに基づいて判断することが成功の鍵です。
ABテストでは、元のページ(Aパターン)と改善案(Bパターン)を同時に用意し、訪問者をランダムに振り分けて反応を比較します。
すぐ試せるポイントは以下です。
- ファーストビューの見出しや文章を変えてCVRがどう変わるか
- CTAボタンの文言や色、配置を変えてクリック率を比較
- フォームの項目数を減らして申し込み完了率を確認
- 画像や動画の有無で滞在時間・CVの違いを測定
小さな変更でも、ABテストで成果を数値として確認することで、改善の方向性を正確に判断できます。
また、計測するのは、最終的なコンバージョン率(CVR)だけでなく、以下の中間指標(KPI)も重要です。
- クリック率 (CTR)
- 離脱率
- ページ滞在時間
- スクロール率
例えば、CTAの文言を「今すぐ資料請求」から「無料で資料をもらう」に変えた場合、どちらのボタンのクリック率が高いかを測定します。
ポイントは一度のテストでは、変更する要素を必ず一つに絞ることです。なぜなら、複数の要素(例:見出しと画像を同時変更)を変えてしまうと、成果が出た際に「どちらの変更が効果的だったか」を特定できなくなるからです。
テスト期間は、結果が偶然ではないことを証明するための「統計的有意性」を確保できるだけのサンプル数が集まるまで継続します。期間の目安は最低でも1〜2週間とし、曜日ごとのユーザー行動の偏りも考慮に入れる必要があります。
テスト終了後、収集したデータに基づき、次の意思決定を行います。データが統計的有意性をもってBパターンが優位だと示した場合は、その改善案を本番ページに反映させます。逆にAパターンを下回るか、差が出なかった場合は、その改善案は破棄し、次のアイデアの検討に進みます。
このように、データに基づいて意思決定を行い、成果の出た改善だけを積み重ねていくことが、確実にコンバージョンを向上させる鍵となります。
STEP 5:改善を繰り返して成果を伸ばす
A/Bテストで成果の出た改善を本番ページに反映させ、CVRが向上しても、そこでLPOが完了したわけではありません。
LPOの本質は、ユーザーの行動や市場の変化に合わせて「継続的な改善」を止めないことにあります。成果を持続させ、さらに伸ばしていくためには、テストで勝利したページを運用に組み込んだ後も、
すぐに次のPDCAサイクルを回し続けることが極めて重要です。このサイクルを効率よく回し、知識を組織の資産としていくために、以下の活動を徹底しましょう。
- 成功した改善を分析し、残された課題や新しいアイデアを基に、すぐに次のA/Bテストを実施します。
- 実施したすべてのテストの「仮説」「結果」「成功/失敗の理由」を記録し、チーム全員で共有するナレッジベースを構築することで、過去の経験を無駄にせず、施策の精度を高めます。
- 数ヶ月に一度、課題分析からテスト実施、結果反映までの一連のLPOプロセス全体が適切に機能しているかを点検し、手法そのものも改善しましょう。
特にBtoBサイトにおいては、単なるCVR向上だけでなく、リードの「質」や「商談化率」といったより深いビジネス指標に成果を結びつけることが求められます。
そのため、こうした継続的な改善の仕組み化をプロのコンサルタントや制作チームと協力して進めることで、自社にノウハウを蓄積しながら、短期間で効率よく大きな成果を上げることが可能になります。
LPOを成功させるには、現状分析から仮説立案、そしてABテストといった一連のサイクルを回すことが重要です。
具体的な改善案を検討する際に役立つ「具体的なチェックリストや、実際の改善プロセス」については、以下の記事でさらに深掘りして紹介しています。
関連記事:LP改善(LPO)の教科書。課題特定チャートとCVRを上げる施策30選で解説
成果を上げるためのLPOの6ポイント
ランディングページを訪れたユーザーが、実際に資料請求やお問い合わせといったアクションを起こすかどうかは、ページの作り方次第で大きく変わります。
「ここを改善すればもっと成果が出せるのに…」と悩んでいる方も多いはずです。
ここでは、初心者でもすぐに理解できるように、成果を上げるために押さえておくべきLPOの基本ポイントを具体例とともに解説します。
- ファーストビューでの離脱を防ぐ方法
- 訪問者に伝わるメリットの書き方
- クリックしてもらうCTAの作り方と置き場所
- フォームの改善でCVを増やす方法
- ページ表示速度やスマホ対応
- 信頼感を上げる口コミや実績の見せ方
1. ファーストビューでの離脱を防ぐ方法
LPへの訪問者が最初に出会う部分=ファーストビューは、ページ全体の成果を左右する非常に重要なエリアです。
実際に、Therese Fessenden(テレーズ・フェッセンデン)氏の調査によると、ユーザーがウェブページに費やす時間のうち57%はファーストビューで消費され、スクロールが進むにつれて滞在時間は大きく減少することが明らかになっています。

BtoBサイトでは、特に「このページで自社の課題が解決できるか」を瞬時に理解させることが重要です。
具体例として、資料請求LPの場合、ファーストビューに入れるべき要素は以下になります。
| 要素 | 役割 | 参考例 |
|---|---|---|
| キャッチコピー | 訪問者の課題に共感 | 「BtoB企業が運用しやすく成果に直結するサイトを。」 |
| サブコピー | メリットを補足 | 「現場で使えるテンプレートを無料でダウンロード可能」 |
| ビジュアル | 内容を直感的に理解 | サービス画面のスクリーンショット、イメージ図 |
| CTAボタン | 行動を誘導 | 「まずは相談してみる」「資料ダウンロード」 |
ポイントは、ページをスクロールさせる前に「このページで自分が得られるもの」を明確にすることです。ビジュアルだけでなく、文字情報で価値を伝えることが重要です。
弊社Coneが運営する、BtoBサイト制作サービス「c-web」のLPのファーストビューでは、「BtoB企業が運用しやすく成果に直結するサイトを。」というように、訪問者が一瞬で「何を得られるか」が分かる短い文章を最上部に表示しています。

また、文言だけではなく、ビジュアル要素(イメージ画像)を入れることでも、文章を読まずとも「サイトを作ってくれるのか」と認識させるようにしています。
さらに、ファーストビュー内に、明確で目立つCTAを設置することもCVR向上に効果的です。たとえば、「まずは相談してみる」「資料ダウンロード」など、具体的な行動がすぐ分かる文言で設置してあげましょう。
ユーザーの心を掴み、直帰率を下げるための「ファーストビューの作り方」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:LPのファーストビュー設計ガイド。成果が出る5つの条件と参考例9選
2. 訪問者に伝わるメリットの書き方
LPではサービスの機能や特徴だけを並べても、ユーザーは行動してくれません。「あなたが得られる価値」をわかりやすく示すことがCV向上の鍵となります。
たとえば、BtoB向けのECサイト改善例は以下になります。
| 悪い例 | 「このシステムは注文管理が可能です」 |
| 良い例 | 「注文処理にかかる時間を最大50%削減。スタッフの作業負荷を軽減します」 |
文章構成は「結論 → 理由 → 具体例」の順にすると理解されやすくなります。
- 結論:何が得られるか
- 理由:なぜそれが可能か
- 具体例:導入事例や数字
実際に、c-webのLPの構成は以下のようになっています。
| 結論(何が得られるか) | c‑webを導入すれば、問い合わせや資料ダウンロード数を最大化できるよ。 |
| 理由(なぜそうなるか) | なぜなら、CTA管理や資料ダウンロード機能といったCVを意識した構成をあらかじめ設計してるから。 さらに、月額のサブスクではなく 単発払いきり型テーマだから、コストも抑えつつ本格的なオウンドメディアを始めれるよ。 |
| 具体例(導入事例/数字) | 例えば、あるクライアントでは、実際にサイトをリニューアルした結果、問い合わせが大幅増加したよ。 |
このこのような順序で説明してあげることで、訪問者にとって説得力のあるLPにすることができます。
3. クリックしてもらうCTAの作り方と置き場所
CTA(行動を促すボタン)のクリック率は、文言、色、配置で大きく変わります。BtoBサイトでは、訪問者が「次に何をすればいいか迷わない」ことが重要になります。
ポイントは以下になります。
- 文言は具体的にメリットを伝える(例:「無料で改善事例を見る」「今すぐ資料をダウンロード」)
- 配置はページ上部だけでなく、スクロール後や文章の節目ごとに置く
- ボタンの色は周囲と差別化し、視線を誘導
例えば、資料請求LPでは、ページ中ほどに「まずは資料で確認」というCTAを置き、最後に「今すぐ相談する」のCTAを配置すると、段階的に行動を促せます。
c-webの場合、「対応領域」のすぐ下に「サイト制作を含めたBtoBマーケティングのご相談は無料で行っています。お気軽にご相談くださいませ」という文言と共に問い合わせや資料請求のCTAを設置しています。

理由はシンプルで、ユーザーの心理的ハードルを下げつつ、行動のタイミングを逃さないためです。
「対応領域」を見たユーザーは、自社の課題に対して解決策がありそうだ、と関心が高まっています。ここでCTAを置くことで、ユーザーの興味を逃さずに次のアクションにつなげられます。
つまり、c‑webでは関心が最も高まるタイミング+心理的ハードルを下げる文言+視線誘導の3点を組み合わせることで、CTAの効果を最大化しています。
「ついクリックしたくなるボタンの法則」を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:クリックされるLPのCTAボタン戦略。小さな変更で大幅なCVR向上を実現する方法
4. フォームの改善でCVを増やす方法
問い合わせフォームや資料請求フォームは、LPOにおいて非常に重要なフェーズです。ユーザーが最後に入力を終える場所であり、ここで離脱が起きると、それまでのあらゆる努力が無駄になってしまうことも珍しくありません。
なので、EFO(入力フォーム最適化)を取り入れてストレスを減らし、CVRをしっかり上げることが非常に効果的です。
最も基本かつ重要なのは、フォームに入力してもらう項目を必要最低限に抑えることです。BtoBサイドでは特に、「会社名」「担当者名」「メールアドレス」「電話番号」「お問い合わせ内容」など、営業で最低限必要な情報に絞るのがおすすめです。
なぜなら、「住所」や「ふりがな」「郵便番号」などを追加したがる人が多いですが、これらを必須にしてしまうとユーザーの負担が増え、離脱率が跳ね上がることも多いため、可能であれば削減を検討しましょう。
c-webの場合、フォームの入力項目は8個抑えています。

また、プルダウンを使って選択肢をまとめることで、直接入力よりプルダウン形式の方がユーザーにとって負担が低く、完了率の改善につながります。

さらに、フォームを送信したあとも大事なポイントがあります。送信して終わりではなく、ユーザーに安心感を与え、次の行動につなげる仕掛けを作りましょう。
- 送信直後に「送信が完了しました」というメッセージを出す
- サンクスページを用意して、次のステップ(資料ダウンロード、日程調整など)を案内
- 自動返信メールを送って、送信内容と今後の流れを明記
c-webの場合は以下になります。

このように、「送信後の体験を最適化する」ことが、離脱防止・信頼構築に非常に効果的です。
5. ページ表示速度やスマホ対応
ページの表示速度は、LPOの中でも“体感で差が出る”改善領域です。どれだけページの内容が良くても、読み込みに4〜5秒かかるだけでユーザーの7割が離脱すると言われています。
特にBtoBサイトでも、スマホからの閲覧は年々増えており、モバイル表示の快適さが成果に直結します。
まずは実際に現在のページがどれくらいの速さで表示されているのか、数字で確認してみる必要があります。
その際、もっとも使いやすいのが「Google PageSpeed Insights」です。

URLを入力すれば、読み込み速度、改善点、モバイル評価を自動で算出してくれます。

ページ上部には「モバイル」「パソコン」の2種類のスコアが表示され、「赤(0〜49)」「黄(50〜89)」「緑(90〜100)」の3段階で評価されます。
ページ速度を改善するうえで最も効果が高いのが画像の圧縮です。
たとえば、サービス紹介ページで使われている写真が以下のようなケースはよくあります。
- 元画像:2.8MB(横幅 4000px)
- 実際の表示:横幅 800px
この場合、表示サイズに合わせて適切な圧縮(100KB前後)をすることで、読み込みが1〜2秒短縮されます。
また、表示速度を遅くしているのは画像だけではありません。特にBtoBのサイトでは、以下のようなスクリプトが積み重なっているケースが多いです。
- もう使っていないアクセス解析タグ
- A/Bテストの古いタグ
- 広告タグ
- 外部ツールの重いJavaScript
PageSpeed Insights では、以下のように「使用していないJavaScript」として指摘されることがあります。

さらに、スマホでの見やすさも重要です。表示が小さかったり、リンクを押しづらいと、それだけでユーザーはストレスを感じます。
改善すべきポイントには以下のようなものがあります。
- ボタンをタップしやすい大きさにする
- 文字サイズは最低16px
- 行間は1.6〜1.8が推奨
- CTA ボタンはスクロール後にも自然に表示される位置に配置
特にCTAボタンは、スマホでは「指が自然と届く位置」にあることが非常に重要です。スマホの端の方に小さく置かれると、押しづらくクリック率も落ちます。
c-webのスマホ版LPでは、読みやすさ、わかりやすさ、CTAクリックのしやすさにこだわって設計しています。



このように、LPOでは、表示速度やスマホでの見せ方(デザイン)も非常に重要になるということです。
6. 信頼感を上げる口コミや実績の見せ方
BtoBサイトでは、「この会社は信頼できるか」がCVに直結します。実績や導入企業、顧客の声を具体的に示すことで安心感を与えましょう。
まず、ページの上部近く、信頼性を直感的に感じさせるブロックを設けます。ここには 導入企業ロゴ や 支援社数 のような数値をビジュアルに並べることで、一目で「多くの企業に使われているサービス」という印象を与えられます。
弊社が運営する、資料作成代行サービス「c-slide」のLPトップには、「費用対効果満足度 No.1」や「累計導入者数」を目立つ位置に配置し、その下部では導入企業のロゴが流れる感じで見せています。

この導入によって、訪問者は「信頼できる実績がある会社だ」と直感的に把握できます。
また、実際の利用企業からの 具体的なコメントを掲載することで、「実際に使われて・評価されている」という実感を出すことが可能です。

訪問者の信頼を獲得する方法は受賞歴や実績だけではありません。
例えば、
- 外部メディアや専門家・権威のコメント
- プライバシーポリシー
- よくある質問(FAQ)
- 購入・導入後のサポート体制
のような要素を組み合わせて掲載することで、LPは訪問者からの信頼を獲得しやすくなり、コンバージョン率の向上につながります。
LPO改善でどれくらい成果が変わるかの目安
LPOの効果は、サイトの規模や商材によってばらつきがあります。ただ、日本企業の具体的な改善事例を見ると、改善幅のイメージがつきやすいと思います。
MEDULLA
パーソナライズシャンプーのMEDULLAでは、CTAの色・配置のテストや、商品の価値が直感的に伝わる見せ方に変えたことで、前年からCVRが128%改善しています。

ファーストビューには5色のカスタマイズボトルを並べ、ひと目で「自分専用に作れる商品だ」と伝わる設計になっています。視線を引きつけた流れで、「髪質診断をはじめる」のCTAを自然に配置しているのもポイントです。
実際に複数パターンの画像をテストしたところ、商品の“カスタマイズ性”が伝わるビジュアルを使ったほうが、CVRが大きく伸びたとのことです。
オルビス
同じように化粧品の新規LPに取り組んだオルビスでは、ファーストビューに「具体的なベネフィット」と「受賞歴」を前面に出すだけでも効果が出て、CVRが約1.2倍に伸ばしています。

ファーストビューでは、商品の具体的なメリットや受賞歴、季節感を盛り込んだコピーを配置することで、訪問者の関心を瞬時に引きつけています。
さらに、実際の利用者によるInstagramのUGCを掲載している点も注目すべきポイントです。UGCは商品の質感や使用感をリアルに伝え、共感や信頼感の醸成に大きく貢献しています。
このように、特別な仕掛けではなく、「最初の3秒でユーザーが知りたいことを見せる」という王道の改善で数字が動いた例です。
DMJえがお生活
健康食品やサプリメントを手がけるDMJえがお生活は、LPのコンテンツを約40秒の動画に凝縮し、ファーストビューに配置したことで、従来の静止画LPと比べCVRは平均1.25倍(最大1.7倍)に向上しました。

さらに、動画LP経由では「3か月コース」の申込者が16%増加。動画によってユーザーの理解や納得感を高め、初回購入から長期コースへの誘導に成功しています。
従来の静止画をスライドショー風にまとめ、アニメーション加工を施すことで、ユーザーはスクロールや長文の読み込みなしに商品の魅力を伝えることができます。
健康食品は効果や成分説明が長くなりがちな分、動画で「数十秒で伝わる状態」を作れたことが大きいと言えます。
こうした事例を俯瞰すると、LPOの改善幅は大体以下のラインに収まります。
- CVRが20〜70%ほど改善するケースが多い
- 直帰率や離脱率が30%前後下がることも珍しくない
- フォーム送信率改善・CPA低減に直結するケースが多い
- 動画化、ABテスト、顧客の声の反映は特に効果が出やすい
もちろん、どれか一つの施策だけで劇的に変わることもありますが、多くの企業に共通しているのは「小さな改善を丁寧に積み重ねていること」です。
改善→検証→調整を繰り返すうちに、気づけば数字が一段上のフェーズに到達している、という流れが成功パターンです。
LPOは投資効果が見えにくいと思われがちですが、こうした実例を踏まえると、やればやるだけ数字が返ってくる“再現性の高い施策”だと分かります。
陥りやすい失敗パターンと避け方
LPOを進めるとき、やみくもにページを変えたり、数字だけを追いかけたりすると、思った成果が出ないことがあります。
ここでは、よくある失敗パターンと、それを避けるためのポイントを整理しました。
1. 数字だけを追いすぎてユーザー体験を無視する
CVRやクリック率などの数字は重要ですが、数字だけを追うと「ユーザーが本当に欲しい情報が伝わっているか」が後回しになりがちです。たとえば、CTAボタンを何度も色や位置だけ変えても、文章やページ構成がわかりにくければ、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
これを避けるためのポイントは以下になります。
- 改善の前にユーザーの行動や心理を理解する
- 数字はあくまで改善の効果を測るための指標と考える
- ユーザー視点で「迷わず進めるか」を確認する
数字とユーザー体験のバランスを意識することが、成果を安定させるコツです。
2. 一度の改善で劇的な成果を期待する
LPOはPDCAの積み重ねで成果を出す施策です。よくある間違いは、「1回の改善で大きく成果が変わるはず」と考えてしまうこと。特にBtoBサイトでは、購入や問い合わせまでの意思決定が慎重になるため、一度の改善で大きく動くことは稀です。
避けるためのポイントは以下になります。
- 小さな改善を繰り返しながら、効果を数値で確認する
- ABテストや多変量テストを活用して、仮説検証を丁寧に行う
- 成果が出るまでにかかる期間をあらかじめ想定する
一度の大きな変更より、積み重ねの改善がCVR向上の王道です。
3. ページ全体の整合性を無視して部分改善ばかり行う
ファーストビューだけ、CTAだけ、フォームだけ…と部分的に改善することは多いですが、ページ全体のストーリーや情報の順序がバラバラだと、ユーザーが混乱して離脱してしまいます。改善箇所を一つずつ最適化しても、全体の流れが整っていないと成果は思ったほど伸びません。
避けるためのポイントは以下になります。
- ページ全体の導線とストーリーを意識して改善案を考える
- ファーストビュー、本文、CTA、フォームの流れを統合的に確認する
- ユーザーが迷わずゴールにたどり着けるかをチェックする
全体の一貫性を保つことで、改善の効果を最大化できます。
4. ユーザーの声やデータを反映せずに施策を決める
「こうしたら成果が出るはず」と自分たちの感覚だけで施策を決めるのは危険です。ユーザーの悩みや疑問を理解していない改善は、数字には表れません。
避けるためのポイントは以下になります。
- アクセス解析やヒートマップでユーザー行動を確認する
- 問い合わせやレビューから「ユーザーが不安に思っていること」を抽出する
- 改善案を立てる前に、ユーザー視点の課題を洗い出す
実際に熊本馬刺しドットコムのように、顧客の生の声を反映した構成改善は直帰率低下や購入率アップにつながります。
LPOについてよくある質問
LPO(ランディングページ最適化)を実際に始める前に、初心者の方が気になるポイントをQ&A形式で整理しました。
Q. どのくらいで効果が出る?
LPOは、一度の改善ですぐに大きな成果が出る場合もありますが、多くは小さな改善を積み重ねることで効果が安定して現れる施策です。
実際の事例を見ると、
- ファーストビューやCTAの改善 → 数日〜1週間でクリック率やCVRに変化が出る
- ページ全体の構成改善やABテスト → 1〜2週間単位で結果を確認
- PDCAを回した全体最適化 → 1か月〜数か月で大きなCVR改善
このように、施策の内容によってスピードは変わるため、焦らず順番に改善していきましょう。
Q. LPを作り直すよりLPOを先にやるべき?
必ずしも新しいLPを作る必要はありません。むしろ、既存LPで改善できる部分をテストしながら最適化する方が効率的です。
- ページ構成や文言、CTAの位置を変えるだけでも成果は十分に改善可能
- デザイン刷新よりもユーザー心理に基づいた改善が優先
- 新しいLPを作る場合でも、まずは既存ページで効果を測定して方向性を固める
まずは小さく試して数字を確認しましょう。
Q. 費用対効果はどう判断する?
LPOの費用対効果は、改善によってどれだけCVや売上が増えるかで判断できます。ポイントは、改善コストに対してどれくらい成果が上がるかを明確に測ることです。
- 改善前後のCVRやコンバージョン数を比較
- 施策にかかった工数や費用を計算
- 効果が大きければ追加改善、効果が小さければ別の施策にシフト
このサイクルを回すことで、投資対効果を数値で確認できます。
Q. 予算が少ない場合は何から始めるべき?
予算が限られている場合は、小さな改善で効果が出やすい箇所から手を付けるのが効率的です。
例えば、
- ファーストビューのキャッチコピーやCTA文言の改善
- フォーム項目の簡略化
- ページ表示速度の改善
これらは大規模なデザイン変更や新規制作に比べ、コストを抑えながら成果が出やすい部分です。最小限の投資で効果を確認しながら、順次改善を拡大していくと良いでしょう。
Q. LPOを行う社内リソースがない場合はどうすればいい?
社内にLPO専門の担当者がいない場合でも、外部リソースを活用すれば改善は可能です。
- Webサイト制作会社に依頼する
- コンサルティングサービスを利用して、改善案の設計とABテストをサポートしてもらう
- LP作成ツールやABテストツールを活用して、簡単な改善から自動化
社内リソースが限られていても、外部支援やツールをうまく活用すれば、効率よく成果を伸ばすことができます。
以下の記事では、LP制作に強いWeb制作会社を16選紹介しています。外注を検討している場合は参考にしてみてください。
関連記事:LP制作に強い制作会社16選。費用だけで選んではいけない理由から選び方まで解説
関連記事:LP制作にかかる費用相場は?価格帯別に「できること・成果」を比較
LPOはBtoBサイト制作サービス「c-web」
LPOで成果を出すには、単にページを変えるだけでは不十分です。ユーザーの行動や心理を理解したうえで、戦略的に改善を積み重ねる必要があります。
ここまで紹介してきた改善のステップや事例を見ても、初心者や社内に専任担当者がいない場合は、自力だけで最大成果を出すのは難しいことが分かります。
そんなときは、BtoB向けサイト制作サービス「c-web」が全て解決します。

「c-web」では、単なるデザイン制作ではなく、LPOを前提としたLP設計や改善のサポートまで一貫して行います。
「改善しても成果が思うように出ない…」「社内リソースが足りない…」と悩んでいる場合は、お気軽にお問い合わせください。
BtoBサイト制作サービス「c-web」問い合わせフォーム


