CVRを改善する5つのステップ!失敗しないための進め方や成功事例も紹介。 | Coneのコンテンツ制作所

CVRを改善する5つのステップ!失敗しないための進め方や成功事例も紹介。

メディアマーケター 熊本羽那丸

「Webサイトへの流入は増えているのに、問い合わせや資料請求が伸びない…」

もしCVR(コンバージョン率)の伸び悩みという壁に直面しているなら、それは集客にかけた労力や広告費が、サイト内で無駄になっているサインかもしれません。

そこで、本記事では、CVRを平均値から1.5倍へと引き上げるために必要な、改善方法をすべて解説します。

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そもそもCVRの改善とは?

CVR(コンバージョン率)の改善とは、“今ある流入を無駄にせず、成果につながる行動を増やすこと”です。広告費を増やす前に、まず「来てくれた人をどれだけ取りこぼさず案内できるか」を整えるイメージです。

商談・資料請求・問い合わせ、どれがゴールであっても、ユーザーはページ内で迷いや不安を抱えた瞬間に離脱してしまいます。CVR改善は、その“迷いのポイント”を取り除き、自然な流れでゴールまで案内できるように整えていく作業ともいえます。

目指すべきCVRの目安

では、CVR改善に取り組むうえで、どれくらいを目指すべきなのでしょうか。

以下は、一般的な業界平均CVRです。

業界平均CVR
衣服2.6%
自動車0.4%
BtoB0.6%
美容3.2%
家電1.2%
エネルギー0.0%
金融1.0%
買い物5.0%
高級品0.8%
旅行2.4%
電気・通信0.7%
すべての産業1.82%

引用:2024 Digital Experience Benchmarks|Contentsquare

ただし、上記はあくまで平均(目安)なので、この数字だけを見て「高い」「低い」と判断するのは早いです。

CVRの計算式

CVRの計算式は以下のように、とてもシンプルです。

CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問数 × 100

たとえば、月に1,000人が訪れ、10件の問い合わせがあれば、CVRは「1.0%」となります。この数字が高いほど“訪問を成果に変える力が強いサイト”と言えます。

改善目標の決め方は業界平均を基準に“1.3〜1.5倍”を狙う

改善するときに、いきなり「2倍にしたい!」という目標を立てる場合がありますが、現実的にはそんなにうまくはいきません。

目標として狙うべきラインは“1.3〜1.5倍”です。

例えば、BtoB業界の場合、

  • 平均CVR:0.6%
  • 目標CVR:0.78〜0.9%

となります。

ここで、現状のCVRと比較してその差を埋めるための改善を行なっていきます。

なぜ1.3~1.5倍を狙うのかというと、現実的な改善幅でありながら、事業インパクトも大きいからです。

  • ページや訴求の整理だけで十分狙える範囲
  • 大規模なリニューアルをしなくても達成しやすい
  • 検証サイクルを回しやすい

実際、LPやWebサイトの改善は「1.1倍」では事業側が変化を感じにくく、「2倍」は現実的でないケースが多いもの。その中で 1.3〜1.5倍は、最も再現性が高く、成果を実感しやすい目標になります。

やるべきCVR改善の優先順位

CVR改善は、やみくもに手を付けても成果が出ません。順番を間違えると、せっかくの改善効果が薄れたり、見当違いの箇所ばかり触ってしまうこともあります。

そこで、ここではCVR改善を行う優先順位毎に効果的な施策を解説します。

  1. 意図とメッセージの整理
  2. ファーストビューの最適化
  3. CTAと導線改善
  4. フォーム改善
  5. ページ速度・技術的改善

ステップ1:意図とメッセージの整理

CVR改善で最初に手を付けるべきなのは、デザインでもUIでもなく、メッセージづくりです。

多くのLPやサービスサイトが成果につながらない理由は、ユーザーが最初の数秒で「これは自分の課題と関係がある」と理解できていないからです。

ここで必ずやることは以下になります。

  • ターゲットの“現状の悩み”を1行で言語化する
  • その課題に対して、サービスがどう効くかを端的に表す
  • 競合と自社の違い(USP)を、抽象的ではなく具体的に示す

このように“情報の軸”が固まると、ファーストビュー、導線、CTA、フォームなどの各改善ポイントが矛盾せず並びます。逆に、ここが曖昧だと途中で必ず破綻します。

以下の記事では、LP改善におけるメッセージ作りの重要性を詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:LPOとは?基礎知識から失敗しない進め方5ステップまで完全解説

ステップ2:ファーストビューの最適化

ファーストビューは、文章を読ませる場所ではありません。情報を“提示する”のではなく、瞬間的に状況を理解させる場所です。

ファーストビューは主に以下3つの要素で構成されています。

① キャッチコピー

キャッチコピーは、ファーストビューで最も目を引く文字情報であり、ユーザーに「続きを見たい」と思わせるための重要な導線です。

ポイントは、読むのではなく「見て理解できる」文章にすることです。

たとえば、資料作成代行サービスなら単に「資料作成の最適化を実現」ではなく、「成果に直結する資料を最速のオペレーションで。」とすることで、興味を引く力が大きく変わります。

このコピーは、「何が欲しいか」と「どうやってそれを手に入れるか」という要素が、たった一文でバランスよく構成されている良い例です。

この参考例のような良いヘッドコピーを作りたい場合は以下の質問に答えてみてください。

  • 顧客が最も「避けたい」と思っている結果は何ですか?
  • このサービスを導入した結果、顧客が得られる「究極の感情」は何ですか?
  • あなたのサービスは、競合と比べて「何が」「どれだけ」速い、安い、または簡単ですか?
  • 顧客がこのサービスを友人に勧めるとしたら、どんな「一言」で説明すると思いますか?
  • このサービスを利用する「前」と「後」の状態を、一言で表すとどうなりますか?

これらの質問に答えることで、コピーに含めるべき核となる要素が見つかり、具体的で、感情に訴えかけ、信頼できるヘッドコピーが作成できます。

② ビジュアル

ファーストビューに置かれるビジュアル要素は、サイトやサービスの第一印象を決める「顔」のような存在です。文章だけでは伝わりにくいサービスの雰囲気や、ユーザーが手に入れる成果を視覚的に伝えることができます。

たとえば、資料作成代行サービスのLPであれば、作成後の資料イメージを配置するだけで、ユーザーは「こんなデザインで作成してくれるのか」と理解することできます。

重要なのは、ユーザーの「体験の未来」を想像できる写真を選ぶことです。

抽象的すぎる画像や、サービスと無関係な写真は混乱を招き、離脱につながることがあるので、画像選定は慎重に行いましょう。

サイトでは、「見る情報」と「読む情報」は常に連携し、一貫したメッセージを伝えることが重要になります。

③ CTA

CTAは、訪問者に次に取るべき行動(資料請求、問い合わせ、購入など)を具体的に指示するボタンやリンクです。

画面をスクロールせずに最初に見えるファーストビュー内にCTAを配置することは、CVRを高める上で重要になります。

以下の記事では、ファーストビューの要素や作り方をより具体的に解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:LPのファーストビュー設計ガイド。成果が出る5つの条件と参考例9選

ステップ3:CTAと導線改善

成果が伸びないサイトの多くはCTAがボトルネックになっているケースが多いです。

  • 文言が曖昧で「押した先に何があるか分からない」
  • ボタンの配置が読者の目線と合っていない
  • デザインが目立たず、クリックを誘導できていない

この状態では、どれだけ中身やデザインを改善しても、数字は変わりません。

実際に、弊社Coneが独自で行なった調査によると、BtoBサイトで資料請求などのCTAをクリックしたユーザーの多くは「興味のあるテーマや課題に合致していた」という理由で行動している事がわかっています。

見込み顧客がCTAをクリックした理由の割合グラフ
調査の全文を読む

サイトのCVRを伸ばすうえで、CTAは「どこに置くか」「何と書くか」「どう見せるか」の3つが鍵になります。

1. CTAは流れの中で自然に目に入る場所へ

CTAはどこでも大きく置けばクリックされる、というほど単純ではありません。

ユーザーが読み進めている流れを遮らず、スッと視線が届く場所に配置することが重要です。

例えば、

  • 本文の一区切りを終えた直後
  • ファーストビューを読み終えたタイミング

のように“次の行動を考え始める瞬間”に置くと、迷いが減り、クリックされやすくなります。

大事なのは、唐突感を出さないことです。仮に、課題を訴求する箇所があった場合、その直下にCTAを設置しても解決策としての強みや特徴がまだ出てきてないので、CTAがクリックされることは極めて低いと言えます。

2. CTA文言はユーザーの課題に寄り添う表現に変える

調査でも、CTAを押した理由の多くが「自分の興味や課題に合っていたから」という結果が出ています。つまり、ボタンの文言はユーザーの“今ほしい情報”と噛み合っているかが勝負という事です。

たとえば、「資料を無料でダウンロード」よりも「2分で読める最新事例をダウンロード」の方が、具体的に得られる価値が伝わりやすく、CTAクリック率が上がりやすくなります。

実際に「サガツク」のLPでは、CTAの上部・下部のコピーを見直すだけで大きく成果が伸びました。

引用:【LPO事例】CTAボタン周りのコピー変更でCVR163%改善!|株式会社PLAN-B

上部の「ご登録はとってもカンタン!」という曖昧な表現は、「現在10,000人以上が登録中!」に変更。数字を使って実績を示すことで、安心感と行動の後押しを同時に生み出しています。

下部には「登録費・利用費が無料」に加えて、「費用ゼロで今すぐ始められる」と明確に伝える文言を追加し、迷いを解消。さらに、ボタン文言も「今すぐサガツクをチェック」から「サガツクのサイトを見てみる」に変え、クリック後のイメージを具体的にしました。

この事例が示すのは、まず“利用する価値”や“行動の理由”をしっかり伝え、そのうえで「無料」などの安心材料を添える方が、CTAは押されやすくなるということです。

3. CTAデザインは押しやすさと見やすさを最優する

ボタンの色や形、周りの余白などは、想像以上に「押しやすさ」に影響します。

  • PC・スマホどちらでも押しづらくないか
  • 背景に溶け込んで見えづらくなっていないか

このあたりを丁寧に整えることで、視認性が上がり、結果的にCTRも改善します。特にBtoBのLPでは、派手さよりも“情報として読み取りやすいこと”が成果に直結しやすい傾向があります。

以下の記事では、CTAが押される導線設計についてより具体的に解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:クリックされるLPのCTAボタン戦略。小さな変更で大幅なCVR向上を実現する方法

ステップ4:フォーム改善

問い合わせフォームや資料請求フォーム、会員登録など、“コンバージョン直前”のフォームは、サイト改善の中で最も成果が出やすい領域のひとつです。

しかし同時に、ちょっとした使いづらさで大きく離脱されやすい“危うい場所”でもあります。

実際に、フォーム入力経験のある人(N=130)を対象に行った調査では、7割以上が「途中でフォーム入力を放棄」していることが判明しました。

調査の全文を読む

では、どうすればフォームの離脱を減らすことができるのか。

以下は、フォームでの離脱を減らし、CVRを上げるための施策です。

ヘッダーのリンクをなくすユーザーが“他も見よう”と脱線せず、フォーム入力に集中できるようにすることで、離脱を招くリスクを減少できる。
スクロールさせずに入力できるようにする長いフォームは心理的ハードルが高く、離脱率アップの原因になる。
入力項目を最小限に絞る氏名・メールアドレス・会社名など“最低限必要な情報”に絞ることで、心理的負担と入力時間を削減できる。
できるだけ選択式にするフリーテキストより選択式のほうが入力の負担が減り、誤入力も防ぎやすい。
エラーは“原因+解決方法”を表示どこをどう直せばいいのか分かりやすく、再入力の心理的ストレスを減らせる。
フォームの近くに“安心材料”を置くBtoBでは「この会社は信頼できるのか」を気にする人が多いため、安心感を与える設計が有効。
ボタンの文言や押しやすさを工夫する押すか迷わせないよう、文言でメリットを提示し、ボタンは小さくしすぎず押しやすさを重視する。
フォームの設置場所・遷移ボタンを最適化CTAとフォームの内容・認識を一致させることで、「今入力する意味」が伝わりやすくなる。
確認画面を省略/または簡略化確認画面で再入力や見直しの手間があると、ユーザーが離脱しやすいので省略すべき。
送信後の対応も含めて設計するフォーム送信後の安心感・次のアクション導線を整えることで、リードの質・商談化率を高めることができる。

「入力項目を減らすと質の高いリードが取れない」と感じる人も多いと思いますが、本質は項目数ではなく“入力体験”と“情報設計”にあります。

たとえば、以下のような設計が効果的です。

  • 資料請求など検討初期フェーズでは、必要最低限の項目で“まず送ってもらう”
  • 商談フェーズが近づいたら、追加情報を段階的に取得する
  • 送信後にサンクスページや自動返信で信頼を補完 → 営業アプローチへつなぐ

このように「最初はハードルを下げる」「後で情報を深掘りする」という設計を取り入れると、CVRとリード品質のバランスが取りやすくなります。

以下の記事では、入力フォームを最適化する方法を具体的にわかりやすく解説しています。

関連記事:BtoBサイトのフォーム改善10の方法。設置場所やCV後の対応のポイントも
関連記事:入力フォームを最適化(EFO)する5つのステップ!項目が多い時の対策も解説
関連記事:入力フォームのデザイン・UX改善ポイント20選!図解・作例付きで解説

また、自社でフォームを作成する場合は「フォーム作せツール」を活用することをおすすめします。

以下の記事では、フォーム作成ツールを10選紹介しているので、参考にしてみてください。

関連記事:フォーム作成ツール10選(無料3と有料7)Googleフォームとの違いと用途別の選び方

ステップ5:ページ速度・技術的改善

ページ速度や技術面の改善は、見た目には分かりにくい領域ですが、CVRに直結する“隠れたボトルネック”です。

特にBtoBサイトはリニューアルを重ねるほど、コードや画像が積み重なっていき、気づかないうちに重く・読み込みに時間がかかる状態になりがちです。

実際に改善で大きく効果が出やすい部分は以下の3つです。

  1. ページ読み込み速度の最適化
  2. 不要なコード・プラグインの削減
  3. 計測タグとツールの整理

① ページ読み込み速度の最適化

特にBtoBサイトは回遊型が多く、ページが遅い=ページ移動のたびにストレスになります。

改善ポイントは以下になります。

  • 画像を適切なサイズで書き出す(横幅1200px前後が目安)
  • WebPやAVIFなど軽量フォーマットを使う
  • 余分なアニメーション・スクリプトを削除する
  • サーバー・CMSのレスポンスを見直す(とくにWordPress)

これらを改善するだけで、体感速度が大きく変わり、CVR向上が見込めます。

以下の記事では、画像最適化の方法を詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:LP改善(LPO)の教科書。課題特定チャートとCVRを上げる施策30選で解説

② 不要なコード・プラグインの削減

制作時は気づきにくいですが、運用を続けていくうちに、以下のような“不要物”が積み重なっていきます。

  • 使われていないCSS
  • テストで使ったままのJS
  • プラグイン依存による読み込み遅延
  • 不要に外部から読み込まれているフォント

これらはすべて「遅延の原因」であり、最終的にはCVRにも影響します。

特にWordPressサイトでは、プラグインを1つ無効化するだけでSpeedScoreが10〜20改善するケースも珍しくありません。

以下の記事では、BtoBサイトのリニューアル時に注意すべき技術面について詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:BtoBサイトのリニューアルを成功させるには?進め方や予算もご紹介!

③ 計測タグとツールの整理

CVR改善をしている企業ほど、計測タグや外部ツールがどんどん増えていきます。

しかし、この“タグの乱立”が意外と大きな問題で、

  • ページの読み込みを遅くする
  • タグの競合で数値がズレる
  • ABテストの結果が正しく出ない
  • スクリプトエラーでCTAが機能しない

といった、致命的なトラブルを呼び込む原因になります。

特にチェックすべき項目は以下になります。

  • 似た役割のツールが重複していないか
  • Google Tag Manager の実装が肥大化していないか
  • 使われていない計測タグが残っていないか

BtoBサイトの場合、ツールを入れすぎてしまう傾向があるため、“本当に必要なものだけを残す” という整理が大きな改善につながります。

ステップ6:検証とABテスト

A/Bテストは「何となく変えて反応を見る」取り組みではありません。むしろ、これまでの改善ステップで積み上げてきた仮説が正しいかを確認し、次の一手に生かすための“検証プロセス”です。

多くの企業は、A/Bテストを「運試しの施策」として扱ってしまっています。

例えば、

  • キャッチコピーをいきなり3パターン作る
  • とりあえずボタン色だけ変えて流す
  • 大幅にデザインを変えたA案と、現行のB案を比較する

こういった“やってみた系”のテストは、なぜ変化したのか/しなかったのかが分からず、改善効果が積み上がっていきません。

A/Bテストは小さく始め、ひとつずつ理由のある変更を積み上げることが大切です。

A/Bテストの「正しい進め方」は以下になります。

1. 改善仮説を“1センテンス”で言語化する

仮説は文章で書くと精度が上がります。

  • 「ファーストビューの価値が伝わっていないため、メインコピーを“課題→解決後の状態”の順にすると離脱が減る」
  • 「CTA直前に不安解消のミニFAQを入れることで、クリック率が上がる」

この“仮説の言語化”をサボるテストは、必ず失敗します。

2. 比較するのは“1つの要素だけ”に絞る

複数の要素を同時に変えると、どこが効いたのか分からなくなるため、改善の再現性が消えます。

1テストで変えて良いのは、

  • メインコピー
  • CTA文言
  • 画像1点
  • 導線の順番

など、1テーマに絞った単一要素のみにしましょう。特にBtoBサイトは検証母数が多くないため、テストの純度がとても重要です。

3. テスト期間は最低2週間

訪問数・商材・検討サイクルによって最適な日数は変わりますが、BtoBの場合は最低でも2週間は見ておくべきです。

  • 週ごとにアクセスの傾向が変わる
  • 月末になると商談関連の問い合わせが増える
  • 曜日ごとに滞在時間が変動する

こうした“揺らぎ”を含めて比較しないと誤差が出ます。可能であれば1ヶ月のフルサイクルで回すと、より正確なデータが取れます。

4. 勝ち負けより“理由の抽出”を優先する

A/Bテストは勝つことが目的ではありません。むしろ、負けたテストの方が学びが深いことも多いです。

例えば、

  • 「メインコピーを短くした結果、CVRが下がった」 → これは“短さ”より“要点の抜け落ち”が問題だった可能性がある
  • 「CTAの表現を柔らかくしたらクリック率が下がった」 → 迷いのあるユーザーには“具体的で明確なCTA”が効く

この“理由の抽出”が次の改善の質を左右します。

このテストで得た学びを、

  • ページ構成
  • コンテンツの追加
  • メッセージのブラッシュアップ
  • デザインの再調整

などに統合し、改善サイクルを回すことで、CVRは“階段状”に伸びていきます。

1回の改善で劇的に上がることは少なくても、小さな改善を5〜10回積み上げると、CVRは1.5〜2.0倍の伸びにつながります。

サイト改善でCVRが向上した成功事例

ここまでCVR改善施策について解説してきましたが、ここでは、実際にCVRを改善した成功事例を3つ紹介します。

段階的なサイト改善でCVR向上|RECERO株式会社の成功例

引用:セルメイト

インサイドセールス支援事業「セルメイト」を展開するRECERO株式会社が、c-webによるWebサイト改善でCVR向上を実現した事例です。

課題:CVRが伸び悩み+コンテンツ施策への移行を検討していた

どんなに良い営業資料を作っても、サイト経由のダウンロードや問い合わせが十分に獲得できていませんでした。

また、情報設計が整理されておらず、ユーザーがサービス内容や信頼性を把握しにくく、導線も不明瞭で離脱が発生しやすい状態になっていました。

施策:2段階のリニューアル+CVR最適化とコンテンツ基盤の整備

サイトの入口となるトップページを、ユーザーが迷わず読み進められる内容に整理しました。

  • ファーストビューに「導入企業ロゴ」を配置して信頼性を明示
  • 導入までの流れ・サポート内容をわかりやすく再構成
  • 特徴紹介は文字の羅列から“視覚的に理解しやすいデザイン”へ改善

といった見直しにより、初見のユーザーでもサービス概要が自然に理解できる状態を整えました。

次に、今後のコンテンツ施策に耐えられるよう、情報構造を一度整理しました。

  • セミナー、資料請求、事例を体系的に配置
  • どのページからでもCTAにアクセスできるようサイドバーを設計
  • ユーザーが迷子にならない導線を構築

理解 → 比較 → 行動 という流れを妨げないように整えたことで、ページ単体で終わらないサイト全体の“動線最適化”が実現しています。

また、改善と同時に

  • サポート担当者の紹介
  • 社内のサポート体制の見える化

といった“人が見える情報”も加え、問い合わせ前の心理的ハードルを下げる工夫を施しました。

この事例から分かるCVR改善のポイントは以下になります。

ファーストビューでの信頼構築事例ロゴやサポート詳細を最初に示すことで、数秒で「安心・信頼できる」という印象を与え、離脱を防ぐ。
導線とコンテンツの連動カテゴリ分け資料+サイドバーCTAで「読む→即行動」の流れを作り、記事をリード獲得チャネルに変える。
具体的な信頼要素メンバー公開など抽象的でない安心材料で、BtoB特有の「踏み出しづらさ」を解消し、問い合わせハードルを下げる。

この事例の詳細を見る

トップページの出し分けで入金率108.43%アップ|SBI証券の成功例

引用:SBI証券

課題:口座は作るけれど、その先に進まない

口座開設後、ログインまでは進むものの、「何から始めればいいか分からない」「損しそうで不安」といった理由で 入金・取引に進まないユーザーが多いという状況がありました。

施策:初心者だけ“見る画面”を変える

そこでSBI証券は、初心者向けに

  • 投資信託
  • ロボアドバイザー
  • 初めて向けランキング

など、迷わず選べる情報を中心に再構成しました。

複雑なメニューではなく、「ここから始めれば大丈夫」と思える画面に切り替えたことで、CVRを大きく改善することに成功しています。

ユーザーの理解が最優先初心者の“不安”や“迷い”が行動のボトルネックだったので、まず「誰に」「何を伝えるか」の整理が重要
ファーストビューの印象で行動は大きく変わる専門的なUIより、「自分でも始められそう」という安心感を優先した結果、CVRが改善
大掛かりな改修をしなくても成果は出る今回の施策は“ページ全体の再設計”ですが、構造や導線の見直しで十分に成果が出せる好例です

参照:KAIZEN PLATFORM

クリエイティブ改善でCVR30%向上|エムアイカードの成功例

引用:MICARD

課題:会員数は多いが「利用・明細確認」に進まないユーザーが多数

エムアイカードは、全国で約340万人の会員を抱える大手クレジットカード会社でした。 しかし、オンライン会員サイトでの「明細確認」「サービス利用」といった行動にまで進むユーザーが少なく、カード保有者の多くが“眠ったまま”の状態になっていました。

サイトには、月次明細の通知やキャンペーン情報が掲載されていましたが、どのユーザーにも同じ内容が表示される“マスマーケティング型の情報発信”が中心で、個々の趣味嗜好や利用状況に応じたパーソナライズがなされていなかったのが問題でした。

施策:パーソナライズ+ABテストで“見るべき情報”を最適化

会員の属性や過去の利用データに応じて、表示するコンテンツを切り替えるパーソナライズを本格運用し始めました。

具体的には、以下のような工夫を複数パターンでテストしました。

  • 「WEB明細」という言葉をやめ、「紙の明細ストップ」といった、より感覚に刺さる表現に変更。
  • バナーやキャンペーン情報の文言、ビジュアル、配置をユーザー属性ごとに出し分け
  • 表示内容を“そのとき最も刺さりやすい”ものに最適化
  • テストは月に10件前後、多いときは20件近く実施し、PDCAを高速で回す体制を整備

このように、“ユーザーごとの状態に応じた訴求” + “テストによる検証” を繰り返すことで、どの表現が最も反応を得られるかを丹念に見極めました。

つまり、見せ方と導線を最適化するだけで、既存の会員を“眠った層”から“行動層”へ変えることができたのです。

この事例から分かるCVR改善のポイントは以下になります。

ユーザーごとに“見せる情報”を変える一律ではなく、属性・状態に応じて最適化することで、刺さる可能性を高める
言葉選びや表現を“ユーザー目線”にする「WEB明細」など業界用語を避け、“紙明細ストップ”のような生活者に刺さる言葉に変更が有効
小さな改善を積み重ね、検証と改善サイクルを回す月10件以上のテストで、効果のある表現や導線を見極め、改善の精度と速度を上げる
大掛かりなサイト改修なしで効果を出せるデザインや構造を大きく変えるのではなく、訴求と出し分けの工夫で成果を出した

このように、“顧客の状況に合わせた見せ方”だけでも、CVR改善は十分可能です。

参照:dlpo

CVRの改善施策は自社で改善すべき?外注すべき?

LPの改善は、むやみに作業量を増やすより、状況に合わせて「自社でやるべきこと」と「外部に任せた方がいいこと」を切り分けたほうが効率的です。

ここでは、その判断基準を整理しています。

自社で改善できる場合

社内にある「ユーザー理解」や「サービス知識」を活かせる領域は、自社で進めた方がスピード感があります。

  • すでに課題の方向性が見えている
  • テキスト修正や画像差し替えなど、軽めの調整で改善できる
  • ユーザーとの接点を持つ部署があり、リアルな声をすぐ拾える
  • GA4やヒートマップの確認が社内でできる
  • ABテストの仮説がいくつか立てられる状態

こういったケースでは、自社の知識がそのまま改善の精度に結びつきます。特に、文章の微調整やCTA位置の見直しなど “小さな改善” は社内で回した方が早いです。

外部に任せた方がいい場合

一方で、構成の大幅な見直しや技術領域を伴う改善は、専門家に任せたほうが結果が出やすい分野です。

  • どこが悪いのか、原因が特定できていない
  • LPの構成から作り変える必要がある
  • デザインやUIの調整が必要だけど、社内に対応できる人がいない
  • 分析データを見ても、何をどう判断すべきか分からない
  • 改善の仮説がそもそも立てられない
  • 施策を回す時間が取れない

特に、改善の起点となる「課題の特定」 は経験値によって精度が大きく変わる部分です。ここを誤ると、「いくら作業しても成果が出ない…」という状況に陥りやすくなります。

依頼する際の注意点

外部にLPやサイト制作を依頼するなら、「単にデザインできるか」ではなく、「成果につながる設計ができるか」を重視するべきです。

以下の観点をチェック項目として活用してください。

構成力・コンテンツ提案力があるか

単なるデザインだけでなく、「誰に」「何を」「どう伝えるか」を踏まえた構成提案ができる制作会社かを見極めることが大切です。

費用対効果と作業範囲が明確か

LP制作の価格帯は「テンプレート型」「簡易改善型」「設計込み型」など様々です。どこまで含まれているか(構成、コーディング、テスト、改善まで)をきちんと確認しましょう。

公開後の改善・運用体制があるか

LPは作って終わりではなく、公開後も改善し続けることで成果が安定します。ABテストや導線改善、継続的な改善提案をサポートしてくれるかどうかを確認しましょう。

業界経験や自社商材理解の有無

特定業界や商材に詳しい制作会社は、専門的な文脈やユーザー心理を理解した上で訴求できます。未経験の会社なら、初回ヒアリングでどれだけ深く理解しようとしてくれるかが重要です。

修正対応や柔軟性の確認

修正回数、修正コスト、納品後の対応スピードなどを事前に確認し、実際の運用・改善に耐えうる体制か見極めることが安全です。

単なる見た目ではなく、「成果につながる設計力」を持つ制作会社を選ぶためのポイントがまとめられている解説記事は以下になります。

関連記事:LP制作に強い制作会社16選。費用だけで選んではいけない理由から選び方まで解説

CVR改善はBtoBサイト制作サービス「c-web」へ

CVRを上げるための施策は、どれも一度やれば終わりではなく、「ユーザー理解 → 設計 → 改善 → 検証」を続けていくことで成果が積み上がっていきます。

とはいえ、実際に取り組もうとすると、

  • どこから手をつければいいのか分からない
  • 情報が多すぎて意思決定が進まない
  • 社内に制作・分析のリソースが足りない
  • 施策をやっても成果につながるか不安

こうした悩みを抱える企業は少なくありません。

ここまで読んで「やるべきことはわかったけれど、リソースが足りない…」と感じた方へ。

弊社Coneが提供する、BtoBサイト制作サービス「c-web」は“改善を前提としたBtoBサイト制作”を得意としています。

c-webのサービスサイトはこちら

「c-web」では、単なるデザイン制作だけではなく、CVR改善を前提としたLPO設計や改善のサポートまで一貫して行います。

特に、BtoB企業特有の「複雑な意思決定プロセス」や「ターゲットの多様なニーズ」に対応したファーストビュー設計に強みがあり、1ページ75,000円〜というシンプルな料金体系を採用しています。

「自社サイトのCVRを向上させたい」とお考えの場合は、お気軽にご相談くださいませ。

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メディアマーケター

熊本羽那丸

自社オウンドメディアのコンテンツ制作を中心に、メディアマーケターとしてSEO戦略から記事設計、執筆まで幅広く担当。数字やデータをもとに改善を重ねながら、読者にとって本当に役立つ情報を届けることを大切にしています。 文章ひとつで人の心を動かす、その可能性を信じながら日々コンテンツと向き合っています。

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