資料作成のプロが資料ジャンル毎に構成を大公開!マネするだけで伝わる資料が作れる
ビジネスのあらゆる場面で必要となる資料作成。
「構成がわからない。。」と思い、検索しても「抽象的な構成の考え方しかわからない。」と感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、資料ジャンル毎に「構成」を解説します。
年間100部以上のビジネス資料を作成する、資料作成のプロによる解説で、マネするだけで「伝わる資料」が作れます。
構成の大原則
具体的な構成は作成する資料ジャンルによって異なりますが、基本的な考え方は変わりません。
- 前半:抽象的な話で興味喚起を図る
- 後半:具体的な話で理解促進を図る
「抽象的な説明で話の流れを作り、具体的な説明で理解させる」ことができれば、読み手が理解しやすい資料となります。
上記を踏まえ、資料ジャンル毎に具体的な構成の解説をしていきます。
提案資料の構成
提案資料は、資料を見せる相手の課題を解決する方法を提案するための資料です。
資料の大原則を踏まえた、提案資料の構成は以下になります。
- 表紙
- 提案概要
- 提案先の抱える課題の提示
- 提案内容による解決策の提示
- 解決策の根拠と理由
- 提案先が得られるメリット
- 補足情報
1. 表紙
誰向けの何の資料なのか、を表紙で伝えます。
効果的な表紙の作成方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
2. 提案概要
冒頭で「何をどう解決できる提案なのか?」を示し、興味喚起を図ります。
背景に静止画を挿入することでインパクトを残すことが出来ます。
3. 提案先の抱える課題の提示
提案を行う際、アプローチする課題が、顕在的ニーズの場合と潜在的ニーズの場合があります。
顕在的ニーズ | 気づいている課題 |
潜在的ニーズ | 気づいていない課題 |
顕在的ニーズの場合、共通認識がある状態なので「再確認」の意味を込めて課題を提示するだけで良いです。
一方で、潜在的ニーズの場合、相手が気づいていない場合が多いので、課題を提示した後に課題の詳細説明を入れ込む必要があります。
4. 提案内容による解決策の提示
上記で提示した課題を「どう解決できるのか?」を示します。
解決できる仕組みを抽象的に示せればOKです。
5. 解決策の根拠と理由
「なぜ解決できるのか?」の仕組みの詳細説明を行います。
ここから具体の話に入ることで理解促進を行います。
6. 提案先が得られるメリット
解決できることによって得られるメリットを提示し、クロージングを図ります。
7. 補足情報
料金プランや導入フローなど、実際に依頼を決定した場合の懸念点を払拭する情報を入れ込みます。
会社概要は最終ページに入れ込みます。
サービス紹介資料
サービスは課題を解決するために存在しているため、提案資料とほぼ同じ構成になります。
- 表紙
- サービス概要
- 市場の課題感の提示
- サービスによる解決の提示
- 解決策の根拠と理由
- 導入先が得られるメリット
- 補足情報
1. 表紙
誰向けの何の資料なのか、を表紙で伝えます。
効果的な表紙の作成方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
2. サービス概要
冒頭で「何ができるサービスなのか?」を示し、興味喚起を図ります。
3. 市場の課題感の提示
提案資料の構成と同様に、顕在的ニーズの場合は「再確認」の意味で課題を提示するのみ、潜在的ニーズの場合は課題の提示を詳細の説明を行います。
4. サービスによる解決の提示
上記で提示した課題を「サービスでどう解決できるのか?」を示します。
サービスの特徴や仕組みを抽象的に表現できればOKです。
5. 解決策の根拠と理由
「なぜサービスで解決できるのか?」の仕組みの詳細説明を行います。
ここから具体の話に入ることで理解促進を行います。
6. 導入先が得られるメリット
サービスを導入することによって得られるメリットを提示し、クロージングを図ります。
7. 補足情報
料金プランや導入フローなど、実際に依頼を決定した場合の懸念点を払拭する情報を入れ込みます。
会社概要は最終ページに入れ込みます。
参考資料 | Chatworkストレージテクノロジーズ株式会社
クラウドストレージサービス「セキュアSAMBA」の開発・運営を行うChatworkストレージテクノロジーズさんのサービス紹介資料が非常にわかりやすい構成になっています。
サービス紹介資料を作成する際の参考にしてみてください。
会社紹介資料の構成
課題を解決するための資料ではなく、会社を理解してもらうための資料になるので、提案資料・サービス紹介資料の構成とは大きく異なります。
- 表紙
- 会社概要
- MVVの提示
- メンバー紹介
- 事業紹介
- 事業の詳細説明
- 実績
1. 表紙
誰向けの何の資料なのか、を表紙で伝えます。
効果的な表紙の作成方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
2. 会社概要
「どんな会社なのか?」を伝えるために、基本情報を示します。
3. MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の提示
「何を目指している会社なのか?」を伝えるためにMVVを提示し、興味喚起を行います。
バリューは社内向けのメッセージの場合が多いため、ビジョンもしくはミッションを示すことが多いです。
背景に静止画を挿入することでインパクトを残すことが出来ます。
4. メンバー紹介
会社の核となるボーディングメンバーの紹介を行い、「どんな人が経営しているのか?」を示します。
5. 事業紹介
「何をしている会社なのか?」を示すために、展開している事業を紹介します。
6. 事業の詳細説明
「具体的に何をしているのか?」を示すために、事業の詳細説明を行います。
ここから具体の話に入ることで理解促進を行います。
7. 実績
会社、事業の信頼性を高めるために実績を示します。
参考資料 | 株式会社Hagakure
Webマーケター育成プログラム「デジプロ」の運営やデジタル広告代理事業を行う株式会社Hagakureの会社紹介資料は非常にわかりやすい構成になっています。
会社紹介資料を作成する際の参考にしてみてください。
まとめ
資料ジャンルごとの構成を解説しました。
提案資料
- 表紙
- 提案概要
- 提案先の抱える課題の提示
- 提案内容による解決策の提示
- 解決策の根拠と理由
- 提案先が得られるメリット
- 補足情報
サービス紹介資料
- 表紙
- サービス概要
- 市場の課題感の提示
- サービスによる解決の提示
- 解決策の根拠と理由
- 導入先が得られるメリット
- 補足情報
会社紹介資料
- 表紙
- 会社概要
- MVVの提示
- メンバー紹介
- 事業紹介
- 事業の詳細説明
- 実績
資料作成はロジックが8割です。論理立った構成があるだけで、読み手への伝わり方が大きく変化します。本記事を参考に「伝わる資料」を作成してみてください。