経費精算システムおすすめ15選比較。フェーズや企業規模別の選び方と費用相場
「どの経費精算システムを選べばいいかわからない」「機能や費用の違いが複雑でなかなか比較できない」
こんな悩みを抱えていませんか?経費精算システムは、機能の幅・対応規模・料金体系が製品ごとに大きく異なるため、単純に並べて比較するだけでも手間がかかります。
本記事では、経費精算システムを3つのタイプに分類し、自社に最適なシステムの選び方とおすすめ15選をご紹介します。まず診断ツールで自社のタイプを把握してから詳細な比較に進むと、効率よく選定を進めることができます。
そもそも経費精算システムとは?
経費精算システムとは、従業員が立て替えた交通費・出張費・接待費などの経費申請から、上長の承認・経理処理・会計ソフトへの仕訳連携まで、経費精算業務を一貫してデジタル管理するツールです。
従来の紙の申請書やExcelによる管理では、記入ミス・承認漏れ・転記ミスといった問題が発生しやすく、経理担当者の大きな負担になっていました。経費精算システムを導入することで、こうした課題を一括して解消できます。
経費精算システムの主な機能
経費精算システムが備える代表的な機能は以下の通りです。
| 経費申請・精算 | スマホアプリやWebから申請。交通費・出張費・接待費などに対応 |
| 領収書OCR読み取り | スマホで撮影した領収書を自動でデータ化。手入力の手間を削減 |
| 承認ワークフロー | 上長・経理への承認ルートを設定。金額・費目・部門ごとの分岐も可能 |
| 会計ソフト連携 | 承認済みデータを会計ソフトへ自動仕訳・転記 |
| 電子帳簿保存法対応 | 電子データとして証憑を保存。タイムスタンプ付与で紙の原本保管が不要に |
| 法人カード連携 | コーポレートカードの利用明細を自動取込。申請の手間を削減 |
経費精算システムを導入するメリット
経費精算システムの導入によって得られる主なメリットは、業務効率化・ミス削減・内部統制強化の3点です。従業員は領収書をスマホで撮影するだけで申請が完了し、管理者はどこからでも承認操作が行えます。紙・Excelでの管理と比べて精算サイクルが短縮され、経理部門の転記作業や確認工数も大幅に削減されます。
また、2024年から完全義務化された電子帳簿保存法への対応も、経費精算システムの導入によってスムーズに実現できます。
経費精算システムの費用相場
経費精算システムの費用は、利用するユーザー数・機能の充実度・サポート体制によって大きく異なります。以下に相場観をまとめます。
| 料金帯 | 月額費用目安 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 低コスト型 | 1ユーザー月額300〜500円 (または月額固定2,000〜5,000円) | 50名未満のスタートアップ・中小企業 |
| 標準型 | 月額1〜5万円 | 社員50〜300名規模の中堅企業 |
| 大企業向け | 月額10万円〜 | 300名以上・多拠点・グローバル対応が必要な場合 |
初期費用は「無料〜数十万円」と幅が広く、クラウド型のシステムでは無料〜10万円程度が一般的です。オンプレミス型や大企業向けカスタマイズが必要な場合は、初期費用が100万円を超えることもあります。
多くの経費精算システムは、1ユーザーあたりの月額料金に利用人数を掛け合わせる「従量課金型」を採用しています。従業員数が増えるほど月額費用は上昇しますが、ユーザー数が一定以上になると定額プランの方が割安になるケースも多くあります。まずは現在の申請人数と将来の増員計画を把握した上で、複数のシステムから見積もりを取ることが重要です。
経費精算システムを選ぶ際に確認すべき4つの比較ポイント
経費精算システムはどれも同じではありません。製品ごとに得意領域が異なり、自社の業務フローやIT環境に合っていないと、導入後に「思ったより使われない」という事態になりかねません。以下の4つのポイントを軸に比較することをおすすめします。
- 承認ワークフローの柔軟性
- 領収書読み取り(OCR)の精度と方式
- 会計ソフト・基幹システムとの連携範囲
- 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応レベル
会計ソフトの選定と合わせて検討している場合は、自社の会計ソフトとの連携可否を先に確認しておくと選定が効率的です。
関連記事:会計ソフトおすすめ16選比較。事業規模・目的別の失敗しない選び方を解説
1. 承認ワークフローの柔軟性
承認ワークフローの設定自由度は、システム選定において最も重要なポイントの一つです。小規模な組織であれば「上長→経理」の2段階で十分ですが、部門・金額・費目ごとに承認ルートが異なる中堅〜大企業では、複雑な分岐条件に対応できるシステムが必要です。
確認すべき点は次の3つです。
- 複数条件(金額・費目・申請部門)での承認ルート分岐に対応しているか
- 代理承認・否認後の差し戻しルートを設定できるか
- 承認進捗をリアルタイムで確認・催促できるか
2. 領収書読み取り(OCR)の精度と方式
経費精算で最も手間がかかる工程は、領収書の入力です。OCR機能の精度や方式によって、この負担が大きく変わります。AIによる自動読み取りで十分なケースもあれば、金額の誤入力が許されない業種・規模ではオペレーターによる代行入力が有効です。
確認すべき点は次の3つです。
- AI-OCRで複数枚をまとめて自動読み取りできるか
- 読み取り精度が不十分な場合の補正フローが整っているか
- 二重申請・使い回し領収書の自動検知機能があるか
3. 会計ソフト・基幹システムとの連携範囲
承認済みの経費データを会計ソフトに自動仕訳・転記できるかどうかは、経理部門の工数削減に直結します。弥生会計・マネーフォワード クラウド会計・freee会計・勘定奉行など、自社が使っている会計ソフトとの連携可否を必ず確認してください。
ERPや人事システムとのデータ連携が必要な大企業では、APIの公開状況やカスタム連携のサポート体制も確認が必要です。
4. 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応レベル
2024年から完全義務化された電子帳簿保存法(スキャナ保存・電子取引要件)への対応は、現在の経費精算システム選定における必須要件になっています。タイムスタンプ付与・改ざん防止措置・検索機能の3点が要件を満たしているかを確認しましょう。
また、インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応として、登録番号の確認・仕訳時の消費税区分の自動設定ができるかも確認が必要です。経費精算と合わせて契約書の電子化を進める場合は、以下の記事も参考になります。
関連記事:電子契約システム16選比較。契約量別の費用感からタイプ別の選び方まで解説
経費精算システムの選び方
経費精算システムは、自社の規模や優先事項によって向いているタイプが大きく異なります。ここでは経費精算システムを3つのタイプに分類し、特徴と向いている企業をご紹介します。
- 簡単操作・低コスト重視型 | まずシンプルにデジタル化したい場合
- 会計連携・ワークフロー強化型 | 承認フロー最適化・会計連携を重視する場合
- 大企業・グローバル対応型 | 多拠点・海外展開・複雑な規定への対応が必要な場合
まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
7つの質問に答えてください。回答が終わると、自社の目的に最適な経費精算システムのタイプが診断されます。
Q1 / 利用規模
自社の従業員規模・経費精算業務の量として、どちらに近いですか?
Q2 / 承認フロー
承認ワークフローの複雑さとして、どちらに近いですか?
Q3 / 領収書入力
領収書の入力方式として、優先することはどちらですか?
Q4 / 会計連携
会計ソフトとの連携について、どちらに近いですか?
Q5 / コスト感
システム選定のプライオリティとして、どちらに近いですか?
Q6 / 法対応・内部統制
電子帳簿保存法対応・内部統制強化のニーズとして、どちらに近いですか?
Q7 / グローバル対応
海外・多拠点対応の必要性として、どちらに近いですか?
簡単操作・低コスト重視型 | まずシンプルにデジタル化したい場合
「簡単操作・低コスト重視型」は、初期費用を抑えて手軽に経費精算のデジタル化を実現したい企業に向いています。スマホアプリからの申請・OCR読み取り・シンプルな承認ワークフローを低コストで利用できるシステムが中心です。
複雑な機能設定よりも「とにかく使いやすくて、すぐ定着する」ことを優先したい場合や、1ユーザー月額500円前後のリーズナブルな料金で導入したい場合に向いています。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 従業員100名未満でExcel・紙管理からの脱却を検討している
- 初期費用を極力かけずにまず導入を試したい
- 経理担当者が少なく、ITに不慣れな従業員でも使えるシンプルさが必要
会計連携・ワークフロー強化型 | 承認フロー最適化・会計連携を重視する場合
「会計連携・ワークフロー強化型」は、承認ルートのカスタマイズ・会計ソフトへの自動仕訳連携・高精度OCRなど、業務効率化の精度を高めたい中堅〜成長企業に向いています。
単なるデジタル化に留まらず、経理業務のさらなる効率化を図りたい場合や、法対応(電子帳簿保存法・インボイス制度)を確実に押さえたい場合に最適です。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 社員50〜300名規模で承認フローが複雑化している
- 会計ソフトへの自動転記で経理の転記工数をゼロにしたい
- 電子帳簿保存法対応を確実に実現したい
大企業・グローバル対応型 | 多拠点・海外展開・複雑な規定への対応が必要な場合
「大企業・グローバル対応型」は、多拠点管理・海外出張の外貨精算・グループ会社全体への展開・監査に耐えうる内部統制機能が必要な企業に向いています。
国際規格や各国の税制に対応したグローバルシステム、または大規模なワークフロー・ERP連携に対応した国内大企業向けシステムが対象です。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 従業員300名以上・多拠点・グループ会社を擁する大企業
- 海外拠点があり、多言語・多通貨・各国税制への対応が必要
- 監査法人や内部監査に対応できる証跡管理・内部統制機能が必要
経費精算システムおすすめ一覧比較表
以下は、本記事で紹介する経費精算システムの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
ジョブカン経費精算 | 月額400円/人〜 | 簡単操作型 | シリーズ累計25万社の実績。直感的UIで誰でも迷わず使える | |
freee経費精算 | 月額7,500円+550円/ID〜 | 簡単操作型 | freee会計との完全連携が強み。一気通貫の経費管理に最適 | |
経費BANK | 月額3,000円〜 | 簡単操作型 | AI-OCR+ICカード連携を低価格で搭載した中小企業向けシステム | |
Staple | 要問い合わせ | 簡単操作型 | コーポレートカード込みで経費精算を一元化。追加費用不要が魅力 | |
楽楽精算 | 要問い合わせ | 連携強化型 | 累計20,000社のシェア上位。カスタマイズ性と柔軟なワークフローが強み | |
マネーフォワード クラウド経費 | 月額2,980円〜 | 連携強化型 | 市場シェア1位。2,500以上の外部サービス連携と高いOCR精度 | |
バクラク経費精算 | 月額2万円〜 | 連携強化型 | AI-OCR精度の高さと電子帳簿保存法対応に強み | |
TOKIUM経費精算 | 要問い合わせ | 連携強化型 | 専任オペレーターによる99%以上の入力精度が差別化ポイント | |
ジンジャー経費 | 要問い合わせ | 連携強化型 | HR・労務・給与との連携を重視する企業に最適 | |
チームスピリット | 要問い合わせ | 連携強化型 | 勤怠・工数・経費を一元管理。Salesforce基盤で高い拡張性 | |
Concur Expense | 要問い合わせ | 大企業・グローバル型 | 世界150カ国以上での採用実績。多言語・多通貨・各国税制に対応 | |
HRMOS経費 | 要問い合わせ | 大企業・グローバル型 | 2,300社以上・通算57万人以上の利用実績を持つ、日本で初めて電子帳簿保存法に完全準拠した経費精算システム | |
SPENDIA | 要問い合わせ | 大企業・グローバル型 | コーポレートカードと経費精算の完全統合。海外出張管理に対応 | |
MAJOR FLOW | 要問い合わせ | 大企業・グローバル型 | 大規模ワークフロー特化。国内大企業での導入実績多数 | |
HUE Expense | 要問い合わせ | 大企業・グローバル型 | ERP型のオールインワン管理。大企業の複雑な組織・規定に対応 |
【簡単操作・低コスト重視型】の経費精算システム
「簡単操作・低コスト重視型」の経費精算システムは次の4社です。
ジョブカン経費精算(株式会社DONUTS)

ジョブカンシリーズ累計25万社以上の実績を持つ、シンプル操作と低コストが強みの経費精算システムです。1ユーザー月額400円(初期費用0円)という業界最安水準の料金で利用でき、スマートフォンアプリからの経費申請・領収書撮影・承認操作に対応しています。
交通系ICカードの読み取りや電子帳簿保存法への対応も標準搭載しており、導入ハードルが低い点が特徴です。ジョブカンの勤怠管理・給与計算と合わせて利用することで、バックオフィス業務を一元化することも可能です。
| 承認ワークフロー | シンプルな多段階承認に対応。費目ごとの設定も可 |
| OCR・領収書読み取り | スマホ撮影による自動読み取りに対応 |
| 会計ソフト連携 | 弥生・freee・マネーフォワードなど主要会計ソフトと連携 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 月額400円/ユーザー、初期費用無料 |
freee経費精算(freee株式会社)

freee会計との完全連携により、経費申請から会計処理まで一気通貫で完結できる経費精算システムです。領収書をスマホで撮影するだけで金額・店名が自動入力され、申請後は承認済みデータがfreee会計へ自動転記されます。
freeeエコシステム上で給与計算・請求書管理とも連携できるため、「バックオフィスをfreeeで統一したい」という企業に特に向いています。初期費用不要で、中小企業が低コストから始められる点も魅力です。
| 承認ワークフロー | 基本的な多段階承認に対応 |
| OCR・領収書読み取り | AI-OCRによる自動読み取り対応 |
| 会計ソフト連携 | freee会計との完全連携が最大の強み |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 月額7,500円+550円/ID〜 |
経費BANK(SBIビジネスサポート株式会社)

月額3,000円〜から利用できる、AI-OCRとICカード連携を標準搭載した中小企業向け経費精算システムです。スマホで領収書を撮影するだけでAIが金額・日付・店名を読み取り、交通系ICカードとの連携で交通費の入力も自動化できます。
承認後の仕訳データは主要会計ソフトへの書き出しに対応しており、電子帳簿保存法のスキャナ保存要件も満たしています。低価格ながらも必要な機能がそろっており、「コストを抑えながらしっかり使えるシステムを探している」という企業に向いています。
| 承認ワークフロー | 多段階承認対応。ルートのカスタマイズが可能 |
| OCR・領収書読み取り | AI-OCR搭載、ICカード連携にも対応 |
| 会計ソフト連携 | 弥生・マネーフォワード・freeeなど主要ソフトへのCSV出力対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 月額3,000円〜(プランにより変動) |
Staple(Staple合同会社)

コーポレートカードと経費精算システムを一体化した、追加費用なしで使えるユニークなサービスです。Stapleカード(法人プリペイドカード)を発行し、カードの利用明細をアプリで自動取込・申請できるため、領収書撮影の手間を大幅に削減できます。
経費精算ソフトの月額費用を別途かけずに経費管理を実現できる点が最大の特徴であり、従業員への事前配布型のカード支給と組み合わせることで、立て替え払い自体をなくすことも可能です。スタートアップ〜中小企業で「立て替え精算の手間をなくしたい」という場合に向いています。
| 承認ワークフロー | 基本的な承認フローに対応 |
| OCR・領収書読み取り | カード明細の自動取込でOCR負担を最小化 |
| 会計ソフト連携 | 主要会計ソフトへのデータ連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 追加料金なし(カード発行無料) |
【会計連携・ワークフロー強化型】の経費精算システム
「会計連携・ワークフロー強化型」の経費精算システムは次の6社です。
楽楽精算(株式会社ラクス)

累計20,000社以上に導入された、国内最大規模の実績を持つ経費精算システムです。申請項目・レイアウト・承認フローを自由にカスタマイズでき、部門ごとに異なる複雑な承認ルートにも柔軟に対応しています。
交通系ICカードとの連携・領収書OCR読み取り・会計ソフトへの自動仕訳連携が標準搭載されており、電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応済みです。100名以上の中堅〜大企業で承認フローが複雑化している場合や、経理業務の抜本的な効率化を図りたい場合に特に向いています。
| 承認ワークフロー | 条件分岐・代理承認・多段階承認を自由にカスタマイズ可能 |
| OCR・領収書読み取り | AI-OCR搭載。複数枚まとめての読み取りにも対応 |
| 会計ソフト連携 | 弥生・マネーフォワード・勘定奉行など主要会計ソフトと連携 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(JIIMA認証取得) |
| 料金目安 | 要問い合わせ(月額数万円〜、規模による) |
マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)

市場シェア1位(15.6%)を誇り、2,500以上の外部サービスとの連携を強みとする経費精算システムです。クレジットカード・交通系ICカード・コーポレートカードの明細を自動取込し、OCRと合わせて入力作業をほぼ自動化できます。
マネーフォワード クラウド会計との連携により、承認済み経費データが自動仕訳・転記される点が経理業務の大幅効率化につながります。スモールビジネス向けの低価格プランから大企業向けの上位プランまで展開しており、成長フェーズに合わせてプランを拡張できます。電子帳簿保存法・インボイス制度への対応も万全です。
| 承認ワークフロー | 条件分岐型の柔軟な承認ルート設定が可能 |
| OCR・領収書読み取り | AI-OCR+オペレーター入力代行サービスあり |
| 会計ソフト連携 | マネーフォワード クラウド会計との完全連携。他ソフトへの出力も対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(JIIMA認証取得) |
| 料金目安 | 月額2,980円〜(スモールビジネスプラン) |
バクラク経費精算(株式会社LayerX)

自社開発のAI-OCRで99%以上の読み取り精度を実現し、電子帳簿保存法対応を強みとする経費精算システムです。領収書を最大100枚まとめてアップロードするだけで、金額・日付・取引先が自動入力されます。二重申請や使い回し領収書の自動検知機能も備えており、不正防止にも有効です。
タイムスタンプ自動付与と改ざん防止機能により電子帳簿保存法のスキャナ保存要件を標準対応しており、インボイス制度の適格請求書確認も自動化されています。バクラクシリーズ(請求書・契約書管理など)との連携で、バックオフィス業務全体のDXを推進できる点も評価されています。
| 承認ワークフロー | 金額・費目・部門ごとの条件分岐型承認に対応 |
| OCR・領収書読み取り | 自社開発AI-OCRで99%以上の読み取り精度 |
| 会計ソフト連携 | 主要会計ソフトへの仕訳連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(タイムスタンプ自動付与・JIIMA認証取得) |
| 料金目安 | 月額2万円〜(要問い合わせ) |
TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)

AIではなく専任オペレーター2名による二重チェック入力で、99%以上の入力精度を実現する経費精算システムです。従業員はスマホで領収書を撮影して送るだけでよく、入力作業は一切不要です。高精度なデータが自動で反映されるため、申請ミスや転記ミスをほぼゼロにできます。
累計2,000社以上(スタートアップ〜大企業まで)の導入実績があり、電子帳簿保存法対応・インボイス制度への対応も完備しています。「OCRの読み取り誤りが発生するたびに修正作業が発生して困っている」という企業に特に有効な選択肢です。
| 承認ワークフロー | 多段階承認・条件分岐に対応 |
| OCR・領収書読み取り | オペレーター2名体制での代行入力で99%以上の精度 |
| 会計ソフト連携 | 主要会計ソフトへの仕訳データ連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(JIIMA認証取得) |
| 料金目安 | 要問い合わせ(初期費用・月額は規模による) |
ジンジャー経費(jinjer株式会社)

人事・勤怠・給与・労務など人事HR領域との連携を強みとする、総合型のクラウド経費精算システムです。ジンジャーHRシリーズの他サービスと組み合わせることで、給与支払いまでを同一プラットフォームで完結させることが可能です。
経費申請・OCR読み取り・承認ワークフロー・会計連携など経費精算に必要な機能を標準搭載しており、HR業務のDX化をまとめて進めたい中堅企業に向いています。
| 承認ワークフロー | 多段階承認・条件分岐対応 |
| OCR・領収書読み取り | AI-OCRによる自動読み取り対応 |
| 会計ソフト連携 | 主要会計ソフトへのデータ連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
チームスピリット(株式会社チームスピリット)

勤怠管理・工数管理・経費精算・就業規則管理をSalesforce基盤上で一体化した、拡張性の高い統合バックオフィスシステムです。Salesforceの豊富な連携機能を活かし、CRM・SFAとのデータ統合や業務に合わせた細かなカスタマイズが可能です。
経費精算機能では、申請・OCR読み取り・承認・会計連携の基本フローに対応しており、勤怠管理と経費精算を一つのシステムで管理したい企業や、すでにSalesforceを活用している企業に向いています。
| 承認ワークフロー | Salesforceベースの高い拡張性を持つワークフロー設定 |
| OCR・領収書読み取り | 領収書の撮影・申請に対応 |
| 会計ソフト連携 | Salesforceエコシステムとの連携が強み |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 要問い合わせ(Salesforceライセンス要確認) |
【大企業・グローバル対応型】の経費精算システム
「大企業・グローバル対応型」の経費精算システムは次の5社です。
Concur Expense(株式会社コンカー)

世界150カ国以上で採用される、グローバル展開企業向け経費精算システムのデファクトスタンダードです。多言語・多通貨に対応し、各国の税制や会計基準に準拠した設定が可能なため、海外拠点での経費管理や外貨精算業務をグローバルで統一的に管理できます。
交通系ICカード・コーポレートカード・出張予約システムとのデータ連携が充実しており、出張の事前申請から精算完了まで一連のフローをシステム上で完結させられます。SAP ERPとの密接な連携も強みで、SAP S/4HANAをはじめとするSAP製品を利用している大企業での導入実績が豊富です。
| 承認ワークフロー | グローバル対応の複雑な多段階承認に対応 |
| OCR・領収書読み取り | 電子化・データ連携による入力自動化 |
| 会計ソフト連携 | SAP ERPとの密接な連携。主要基幹システムとも連携可 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(各国法規制への対応) |
| 料金目安 | 要問い合わせ(規模・オプションによる) |
HRMOS経費(株式会社ビズリーチ)

2,300社以上・通算57万人以上の利用実績を持つ、日本で初めて電子帳簿保存法に完全準拠した経費精算システムです。旧称「eKeihi」として長年開発・改良が重ねられ、2025年よりビズリーチが運営する「HRMOS経費」として提供されています。
会計システム連携実績が100種以上と幅広く、駅すぱあと・ICカード・クレジットカード連携で申請者の入力負荷を大幅に削減できます。承認後のデータは自動仕訳システムで仕訳データを自動生成するため、経理担当者の転記作業もほぼゼロになります。年4回のアップデートで法改正への対応も継続的に行われており、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応も万全です。
| 承認ワークフロー | 多段階承認・条件分岐対応。人事情報連携でルート設定を自動化 |
| OCR・領収書読み取り | 領収書の電子化・タイムスタンプ付与に対応 |
| 会計ソフト連携 | 100種以上の会計システムとの連携実績 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯(国内初の完全準拠、年4回アップデートで法改正対応) |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
SPENDIA(TIS株式会社)

引用:TIS株式会社
コーポレートカードとのシームレスな連携を核とした、大企業向けの経費精算・出張管理システムです。出張時の交通費・宿泊費・接待費をカード明細から自動取込し、入力の手間を大幅に削減します。TIS株式会社(TISインテックグループ)が20年以上の知見をもとに開発・提供しており、東京ガス・大成建設・富士通ゼネラルなど国内大手企業への豊富な導入実績を持ちます。
一般的なSaaSでは対応が困難な企業固有の帳票・承認フロー・規程をノーコードで設定できる点が最大の強みです。経費精算に加え、請求書支払・仮払い申請・振替伝票入力・汎用ワークフローなど幅広い業務をカバーしています。
| 承認ワークフロー | 大企業向けの複雑な多段階・多部門承認に対応 |
| OCR・領収書読み取り | カード連携による自動取込で入力工数を大幅削減 |
| 会計ソフト連携 | 主要基幹システム・会計ソフトへの連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
MAJOR FLOW(パナソニックデジタル株式会社)

大規模ワークフロー管理に特化した、国内大企業向けのビジネスプロセス管理システムです。経費精算・稟議・購買申請など複数の業務プロセスを統一されたワークフロー基盤で管理でき、大企業特有の複雑な組織構造・権限管理・代理承認設定に対応しています。不正経費検知AIとの連携にも対応しており、コンプライアンス強化と経理業務の省力化を同時に実現できます。
パナソニックグループでの大規模運用実績を持ち、国内の大企業・上場企業での導入事例が豊富です。経費精算だけでなく、稟議・申請書類全般のワークフローを統一化したい大企業に向いています。
| 承認ワークフロー | 大規模・複雑な多段階承認。組織変更への柔軟な対応力が強み |
| OCR・領収書読み取り | 連携機能を通じて対応可能 |
| 会計ソフト連携 | 主要ERPへの連携対応 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 要問い合わせ(大規模導入向け) |
HUE Expense(株式会社ワークスアプリケーションズ)

「使いやすさ」にこだわったUI/UXで、申請者の入力負荷を極限まで削減する日本の大手企業向け経費精算システムです。Excelライクな操作感の明細入力・スケジューラー連携・入力候補のサジェスト機能・各項目の自動計算など、申請者が迷わず使えることを最優先に設計されています。
役職・移動距離・地域・移動時間など複数条件を組み合わせた複雑な日当計算も標準機能で自動化できるため、企業ごとに異なる旅費規程への対応が得意です。ミズノ・ヤナセ・URコミュニティ・マネックスグループなど幅広い大手企業での導入実績を持ちます。人事システムから役職・異動情報を連携してワークフロー設定を自動化する機能もあり、組織改編時のメンテナンス負荷も削減できます。
| 承認ワークフロー | 人事情報連携で組織改編時のメンテナンスを自動化。 |
| OCR・領収書読み取り | タイムスタンプ付与で電帳法要件に対応 |
| 会計ソフト連携 | HUE ERPシリーズ(財務・会計)との統合運用が可能 |
| 電子帳簿保存法対応 | ◯ |
| 料金目安 | 要問い合わせ |
まとめ
経費精算システムは、企業規模・承認フローの複雑さ・会計連携の深度・グローバル対応の必要性によって、最適なシステムが大きく異なります。「低コストでまずデジタル化したい」「会計ソフトとの連携を徹底したい」「グローバル展開に対応したい」という3つの軸で自社に合うタイプを見極めることが、選定の第一歩です。
まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「経費精算システムの選び方」セクションの診断ツールから確認してみてください。
Q1 / 利用規模
自社の従業員規模・経費精算業務の量として、どちらに近いですか?
Q2 / 承認フロー
承認ワークフローの複雑さとして、どちらに近いですか?
Q3 / 領収書入力
領収書の入力方式として、優先することはどちらですか?
Q4 / 会計連携
会計ソフトとの連携について、どちらに近いですか?
Q5 / コスト感
システム選定のプライオリティとして、どちらに近いですか?
Q6 / 法対応・内部統制
電子帳簿保存法対応・内部統制強化のニーズとして、どちらに近いですか?
Q7 / グローバル対応
海外・多拠点対応の必要性として、どちらに近いですか?
経費精算と合わせて経理業務全体の効率化を検討している場合、記帳や会計処理のアウトソーシングも有効な選択肢です。以下の記事も参考にしてください。


