AI経費精算システムおすすめ16選比較。費用相場・タイプ別の選び方
「月末になると経理担当者だけが残業している。」
「カタログには「AI搭載」とあるけれど、実際どこまでやってくれるのかが読み取れない。」
「見積もりを並べてみたら、同じ「AI-OCR」なのに標準搭載の製品とオプション課金の製品が混ざっていた」
経費精算システムを検討していると、だいたいこのあたりでつまずきます。
比較しづらいのは、「AI搭載」という言葉が指す範囲が製品ごとにまるで違うからです。領収書を読み取るところまでをAIと呼ぶ製品もあれば、申請内容をレビューして一次承認まで代行する製品もある。しかも同じ機能が、ある製品では基本料金に含まれ、別の製品では1ユーザー月100円のオプションになっていたりします。
この記事では、まずAIが経理のどこまでを担えるようになったのかを整理し、そのうえでタイプ別に16製品を比較しました。8問の診断ツールで自社に合うタイプを確認でき、導入の流れやよくある失敗、FAQまでまとめています。
- AI搭載の経費精算システムとは?
- AIで経理業務はどこまで自動化できるのか
- AI経費精算システムでできること(5つのAI機能)
- AI経費精算で削減できる工数の目安
- AI経費精算システムの費用相場
- AI経費精算システムの5つの比較ポイント
- 法人カード一体型という選択肢
- AI経費精算システムの選び方
- AI経費精算システムおすすめ16選 一覧比較表
- 【AIエージェント自動承認・不正検知型】のAI経費精算システム
- 【AI-OCR搭載 中堅オールインワン型】のAI経費精算システム
- 【大企業・基幹システム統合型】のAI経費精算システム
- 【法人カード一体型・立替ゼロ完結型】のAI経費精算システム
- AI経費精算システム導入の流れ
- AI経費精算システムでよくある失敗と対策
- AI経費精算システムに関するよくある質問
- まとめ
AI搭載の経費精算システムとは?
AI搭載の経費精算システムとは、AI-OCR・機械学習・生成AI・AIエージェントといった技術を組み込み、経費の申請から承認・仕訳・支払いまでを自動化するクラウドサービスです。
ひと昔前の経費精算システムは、紙とExcelをそのままデジタルに置き換えた「入れ物」でした。いまのAI搭載型はそこから一歩進んで、経理担当者の判断まで肩代わりしようとしています。領収書を撮るだけで日付・金額・適格請求書番号を抜き出し、過去の申請履歴から勘定科目を当て、社内規程と照らして差戻しの要否まで判定する。これまで人しかできなかった工程が、少しずつAI側に移ってきました。
AIで経理業務はどこまで自動化できるのか
「AI搭載」と書かれていても、AIが実際に担っている範囲は製品ごとにかなり違います。整理すると、おおむね次の5段階に分けられます。
| 段階 | AIが担う範囲 | 経理担当者に残る仕事 |
|---|---|---|
| Lv.1 読み取り | 領収書から日付・金額・取引先・適格請求書番号を抽出 | 内容の確認、勘定科目の判断、承認 |
| Lv.2 入力補助 | 過去履歴から勘定科目・税区分・部門を推測して自動入力 | 推測結果の確認、承認 |
| Lv.3 チェック | 二重申請・重複領収書・異常な金額や頻度を全数検知 | 検知された案件の判断、承認 |
| Lv.4 レビュー | 社内規程・出張規程と照合し、差戻し対象を自動指摘 | 指摘された案件の判断、承認 |
| Lv.5 承認代行 | 確信度の高い申請をAIが一次承認まで実行 | 例外案件の確認のみ |
Lv.1〜2は、いまやほとんどの製品が備えています。差がつくのはLv.3から先です。今回調べた16製品のうち、規程との照合まで踏み込んでいたのは4製品ほどでした。
「AIが勝手に承認する」わけではありません
Lv.5の自動承認は魅力的に響きますが、すべての申請をAIが通してしまうわけではありません。どの製品も「確信度が高いものだけをAIが一次承認し、残りは人が見る」という設計です。ある製品にいたっては、FAQで「AIが勝手に申請・承認することはない」とはっきり書いています。
つまりAIがやってくれるのは、人が目を通すべき件数を減らすところまで。経理担当者が不要になるという話ではありません。検討するときは「全件を任せられるか」ではなく「何割を自動化できるか」で考えると、判断を誤りにくくなります。
AIに任せられない領域も残ります
一方で、次の工程はまだ人が判断する必要があります。
- 社内規程そのものを作ること(AIは規程を参照できますが、規程の妥当性は判断できません)
- 例外的な支出の是非を決めること(前例のない支出は確信度が下がり、人に回されます)
- 税務上のグレーゾーンの判断(交際費と会議費の線引きなど)
もうひとつ知っておきたいのが、AIの精度は使いながら上がっていくという点です。導入直後より半年後のほうが賢くなっている。だからこそ、誤判定をフィードバックしてチューニングを手伝ってくれるベンダーかどうかも、選定の軸に入れておきたいところです。
AI経費精算システムでできること(5つのAI機能)
AI経費精算システムには、大きく分けて以下の5つのAI機能が搭載されています。自社が活用したい機能を整理してから比較すると、選定の解像度が一気に上がります。
| AI機能 | できること |
|---|---|
| AI-OCR(領収書の自動読み取り) | スマホで撮影またはアップロードした領収書から、日付・金額・取引先・適格請求書番号を自動抽出 複数枚の同時アップロードに対応する製品もある |
| AI自動仕訳・科目推測 | 過去の申請履歴を学習し、勘定科目・税区分・部門コードを自動入力 複数税率が混在する領収書を税率ごとに仕訳行へ自動分割する製品もある |
| AI申請レビュー(規程チェック) | 社内規程・出張規程・接待交際費ルールをAIが参照し、申請内容との整合性を自動レビュー 差戻し対象を指摘する |
| AI不正検知・異常値検知 | 二重申請・領収書の使い回し・異常な金額や頻度を全数チェック 申請者をまたいだ領収書の重複まで検知する製品もある |
| AIエージェント自動承認 | 確信度の高い申請をAIが一次承認まで完結 経理担当者は例外案件のみ確認する |
選定のスタート地点は「自社がどこまでAIに任せたいか」を決めることです。AI-OCRと自動仕訳までで十分なら中堅向けの製品で足り、申請レビューや自動承認まで求めるなら選択肢は絞られます。
見落としやすいのが「AI-OCRがオプション課金かどうか」
同じAI-OCRでも、基本料金に含まれる製品と、1ユーザーあたり月100円のオプション扱いになっている製品があります。50名で使えば年間6万円の差です。
さらに、AI-OCRを電子帳簿保存法オプションの一機能として提供している製品もあります。この場合、AI-OCRだけを使うことはできず、電帳法オプションごと契約することになります。見積もりを依頼するときに「AI-OCRは基本料金に含まれますか」と一言聞いておきましょう。
AI経費精算で削減できる工数の目安
各社が公表している導入効果は次のとおりです。いずれも条件付きの数値なので、前提を確認したうえで参考にしましょう。
| 公表されている効果 | 前提条件 |
|---|---|
| 経理業務の作業量 75%削減 | 事例をもとに算出 |
| 作業時間 約80%削減 | 社員数100名の場合の年間の導入効果(提供元調べ) |
| 経費精算にかける時間を 1/10 に削減 | 提供元の公表値 |
気をつけたいのは、これらが「経理部門の作業時間」の削減率であって、経費精算にかかる総コストの削減率ではないことです。申請者側の入力時間、システムの利用料、導入時の設定や教育にかかる手間まで含めた総額で判断してください。
効果がはっきり出るのは、申請件数が多く、しかも差戻しが頻発している会社です。逆に月の申請が数十件しかないなら、AI機能よりも操作のわかりやすさや料金のほうが効いてきます。
AI経費精算システムの費用相場
AI経費精算システムは大半がクラウド型(SaaS)で提供されており、料金体系は「初期費用+月額(基本料金+ユーザー数課金)」が標準です。
| 費用の型 | 相場 | 該当する製品の傾向 |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 月額1万円〜3万円〜 | 中堅向け。ユーザー数の増減で料金が変わらない |
| 基本料金+ID課金型 | 基本料金 月額7,500円〜+1ID 400〜650円 | 中小〜中堅向け。人数に比例して増える |
| 完全ユーザー課金型 | 1ユーザー 500〜660円 | 小規模向け。少人数なら最も安い |
| 従量課金型 | 領収書の件数に応じて課金 | アカウント数無制限。申請者が多く件数が少ない企業に有利 |
| 初期費用 | 0円〜10万円 | 0円の製品が多数派だが、10万円の製品もある |
見落としやすい費用は次の3つです。
- AI-OCRのオプション課金(1ユーザーあたり月額100円など)
- 最低利用料金(人数が少なくても月額5,000円など下限が設定される)
- 初期費用(0円の製品が多い一方、10万円が必要な製品もあります)
月額単価だけでなく、初年度の総額(初期費用+月額×12か月+オプション)で比較しましょう。
AI経費精算システムの5つの比較ポイント
AI経費精算システムは「AI-OCRが付いていれば同じ」ではありません。同じAI機能でも精度・連携範囲・対応規程に大きな差があるため、以下の5つの視点で比較しましょう。
- AI機能の種類と対応範囲
- 会計ソフト・基幹システムとの連携
- 自社の規程・ワークフローへの対応
- 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応
- サポート・導入支援体制
AI機能の種類と対応範囲
前述の5段階のうち、自社のボトルネックがどこにあるかを先に決めましょう。申請者の入力が負担ならLv.1〜2、経理の確認作業が負担ならLv.3〜5が必要になります。
確認すべき点は次の3つです。
- AI-OCRが印字・手書きの双方に対応し、適格請求書番号まで抽出できるか
- 複数税率が混在する領収書を仕訳行に自動分割できるか
- 申請レビュー・差戻し判定・自動承認まで踏み込めるか
なお、「開発中」「今後リリース予定」と注記されている機能があります。提案を受けたら、その機能がいま使えるのかを必ず確認しましょう。
会計ソフト・基幹システムとの連携
経費精算の最終工程は、仕訳データを会計ソフトや基幹ERPへ取り込むことです。連携が標準対応していなければCSVの手作業が残り、AI導入の効果が半減します。
中堅企業であればfreee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計・勘定奉行などの連携が必須です。大企業であればSAP・SuperStream-NX・OBIC7といった基幹ERPとのAPI連携やCSV連携の実績を確認しましょう。
連携実績の数は製品によって大きく異なり、36種類以上・50種類以上・100種類以上と公表している製品があります。自社が使っている会計ソフトの名前を挙げて、対応可否を直接確認するのが確実です。
自社の規程・ワークフローへの対応
経費精算は会社ごとに承認経路と申請ルールが異なります。「金額の閾値で承認者が変わる」「海外出張は別ワークフロー」「部門別に勘定科目を切り替える」といった要件に、ノーコードで対応できるかを確認しましょう。
- 承認経路を金額・申請区分・部門で条件分岐できるか
- 出張規程・接待規程をAIに読み込ませて自動レビューさせられるか
- 申請フォームの項目を自社業務に合わせて追加・編集できるか
電子帳簿保存法・インボイス制度への対応
2024年1月から電子取引データの電子保存が完全義務化され、インボイス制度では適格請求書発行事業者番号の確認も必要になりました。
判断材料として確実なのがJIIMA認証です。公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会が、電子帳簿保存法の要件を満たすソフトウェアを認証する制度で、「電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証」と「電子取引ソフト法的要件認証」の2種類があります。
今回調査した16製品のうち、JIIMA認証の取得を公表しているのは7製品程度でした。「電帳法対応」と書かれていても認証の有無は分かれるため、税務調査時のリスクを抑えたい場合は認証の有無まで確認しましょう。
サポート・導入支援体制
経費精算システムは、導入時の設定(承認経路・勘定科目マスタ・規程の取り込み)が成否を分けます。導入支援の範囲と料金、運用後のサポート対応時間、AI機能のチューニング支援を確認しましょう。
複雑な規程を持つ企業では、導入支援コンサルタントが伴走するか、トライアル期間があるかが重要な判断軸になります。30日間の無料トライアルを提供している製品もあります。
法人カード一体型という選択肢
ここまでは「立替経費をいかに早く処理するか」という話でした。ただ、そもそも立替を発生させないという手もあります。
法人カード一体型のサービスは、法人プリペイドカードやクラウド型の法人カードと経費管理をひとつにしたもので、カードの決済データがそのままシステムに流れ込みます。申請者は領収書を撮るだけ、場合によっては撮影すら要りません。
| 立替精算 | 法人カード一体型 |
|---|---|
| 社員が自腹で立て替える | 会社のカードで直接決済 |
| 立替金の入金までタイムラグがある | 立替そのものが発生しない |
| 申請時に金額・日付を手入力 | 決済データが自動で取り込まれる |
| 小口現金の管理が必要 | 小口現金を廃止できる |
向いているのは、出張や営業まわり、店舗運営が多い会社です。リモートワークで小口現金の受け渡しが難しくなっている場合も、効果がわかりやすく出ます。
ただし注意点もあります。カードの発行条件は製品によって差が大きく、与信審査が不要なプリペイド式もあれば、審査が必要なものもあります。「即日発行」と書かれていても、それはバーチャルカードの話で、実物のカードは5〜10営業日かかることも。現場にいつカードが届くのかまで確認しておきましょう。
AI経費精算システムの選び方
AI経費精算システムは、AIに任せたい範囲・組織規模・立替経費の比率によって最適なタイプが変わります。ここでは4つのタイプに分類します。
- AIエージェント自動承認・不正検知型(経理の確認・差戻し業務を減らしたい場合)
- AI-OCR搭載 中堅オールインワン型(標準的なAI機能とコスパで安定運用したい場合)
- 大企業・基幹システム統合型(複雑な規程・多通貨・基幹会計連携が必要な場合)
- 法人カード一体型・立替ゼロ型(立替経費そのものを発生させたくない場合)
まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
Q1 / いちばんの課題
現在の課題として、どちらに近いですか?
Q2 / 企業規模と運用の複雑さ
会社の規模・運用の複雑さについて、どちらに近いですか?
Q3 / 立替経費の比率
経費のうち、立替経費の比率はどちらに近いですか?
Q4 / 連携したいシステム
連携したい会計・基幹システムはどちらに近いですか?
Q5 / AIに任せたい範囲
AIに任せたい業務範囲として、どちらに近いですか?
Q6 / 予算感
予算感として、どちらに近いですか?
Q7 / グローバル対応
海外取引・多通貨対応の必要性として、どちらに近いですか?
Q8 / 小口現金の扱い
小口現金について、どちらに近いですか?
1. AIエージェント自動承認・不正検知型
AI-OCRや自動仕訳にとどまらず、申請内容のAIレビュー・規程との照合・確信度の高い案件の自動承認・不正検知まで踏み込んだタイプです。前述の5段階でいうLv.3〜5をカバーします。
経理担当者の確認・差戻し業務に時間が取られている企業に効果が出ます。申請件数が多いほど投資対効果が明確になる一方、月額は3万円以上と高めの水準です。
なおこのタイプには、既存の経費精算システムに後付けする「不正検知のアドオン型」も含まれます。いま使っているシステムを変えずにチェック機能だけ強化したい場合の選択肢になります。
このタイプの導入に向いている企業は以下になります。
- 経理担当者の確認・差戻し業務に毎月数十時間かかっている
- 申請件数が多く、人手では全数チェックが追いつかない
- 出張規程・接待規程など複雑なルールを持っている
- 内部統制の観点から不正・重複を網羅的に検知したい
2. AI-OCR搭載 中堅オールインワン型
AI-OCRと自動仕訳という現実的なAI活用で十分な企業に適したタイプです。基本ワークフローと電子帳簿保存法対応をバランスよく備え、1ユーザー数百円〜という導入しやすい価格帯の製品が揃います。
国内での導入実績が多い定番製品が並ぶ領域で、機能・価格・運用の安定性のバランスが取れている点が強みです。中小・中堅企業が最初に導入するタイプとして最も選ばれています。
ただしAI-OCRがオプション課金の製品と、基本料金に含まれる製品が混在します。総額での比較が欠かせません。
このタイプの導入に向いている企業は以下になります。
- 中小・中堅規模で、まずは標準的なAI機能を試したい
- 既存の会計ソフト(freee/マネーフォワード/弥生など)との連携を重視したい
- 月額1ユーザー数百円〜で導入できる手頃さを重視したい
- 申請件数はそれほど多くない
3. 大企業・基幹システム統合型
複雑な規程・複数拠点・基幹ERPとの連携を前提に設計されたエンタープライズ向けのタイプです。多言語・多通貨対応や、SAP・SuperStream-NXなどとの統合を想定しています。
導入コストは高めで、初期構築に費用がかかる場合もありますが、グローバルガバナンスや内部統制の強化に対応できる柔軟性を持っています。
このタイプでは料金を公開していない製品が多いため、想定ユーザー数と要件を伝えて個別に見積もりを取る必要があります。
このタイプの導入に向いている企業は以下になります。
- 海外法人・多通貨・多言語対応が必要
- SAP/SuperStream/OBIC7など基幹ERPとの連携が前提
- グループ全社で統一の経費精算基盤を整備したい
- 承認経路が部門・金額・申請区分で細かく分岐する
4. 法人カード一体型・立替ゼロ型
法人カードと経費管理を一体化し、立替経費の発生そのものをなくすタイプです。カードの決済データが自動で取り込まれるため、申請者の手入力をほぼゼロにできます。
「社員が自腹で立て替える」「小口現金を管理する」という負担を根本からなくせるため、出張・営業・店舗運営が多い業種や、全社員にカードを配布したいリモートワーク企業に向いています。
カードの発行条件は製品によって差があります。与信審査が不要なプリペイド式と、審査が必要なクレジット式があり、実物のカードが届くまでの日数も異なります。
このタイプの導入に向いている企業は以下になります。
- 出張・営業先・店舗運営での立替経費が多く、社員の負担が大きい
- 小口現金を廃止してキャッシュレス化を進めたい
- カード決済データから明細を自動取り込みして入力工数をゼロにしたい
- 全社員・全拠点にカードを配布したい
AI経費精算システムおすすめ16選 一覧比較表
以下は、本記事で紹介するAI経費精算システム16製品の一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
バクラク経費精算 | 月額3万円〜 | AIエージェント自動承認・不正検知型 | 規程を参照するAIレビューと確信度の高い申請の一次承認 | |
TOKIUM経費精算 | 月額1万円〜+従量課金 | AIエージェント自動承認・不正検知型 | AI+人のハイブリッド。アカウント数は無制限 | |
Spendia | 要問い合わせ | AIエージェント自動承認・不正検知型 | AI検印が承認・差戻しまで代行。申請者をまたぐ使い回しも検知 | |
Stena Expense | 月額39,800円〜 | AIエージェント自動承認・不正検知型 | 既存システムに後付けできる不正検知のアドオン型 | |
楽楽精算 | 初期10万円+月額3万円〜 | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | 経費精算システム累計導入社数No.1 | |
マネーフォワード クラウド経費 | 年払6,480円/月(5名まで) | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | 特許取得の証憑アグリゲーション。JIIMA認証を国内第1号で取得 | |
ジョブカン経費精算 | 1ユーザー400円〜 | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | 初期費用0円・最低月額5,000円から始められる | |
freee経費精算 | 基本7,500円/月+1ID 550円〜 | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | freee会計と統合。「AIが勝手に承認しない」設計を明示 | |
ジンジャー経費 | 月額300円〜/人 | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | jinjerシリーズ連携でHR・労務まで一気通貫 | |
Staple | 年払 1ユーザー500円/月 | AI-OCR搭載 中堅オールインワン型 | 30日間無料。少人数で最も安く始められる価格帯 | |
Concur Expense | Standard 月額5万円台〜(50ユーザ) | 大企業・基幹システム統合型 | 日本12年連続シェアNo.1。AI不正検知Verifyを搭載 | |
SuperStream-NX | 要問い合わせ | 大企業・基幹システム統合型 | 統合会計と一体運用。11,000社以上・30年以上の実績 | |
MAJOR FLOW 経費精算/支払依頼 | 50Userまで月額10,000円 | 大企業・基幹システム統合型 | 複雑な承認規程に強く、料金を公開している | |
paild | 初期10万円+月額1万円〜 | 法人カード一体型・立替ゼロ型 | 与信審査なしのプリペイド式。発行枚数は無制限 | |
Bill One経費 | 要問い合わせ | 法人カード一体型・立替ゼロ型 | 領収書とカード明細を自動突合。現金払いの精算にも対応 |
【AIエージェント自動承認・不正検知型】のAI経費精算システム
申請レビュー・自動承認・不正検知までAIが踏み込む4製品を紹介します。
バクラク経費精算(株式会社LayerX)

社内規程やマニュアルをAIが参照して申請をレビューし、確信度が高いものは自動で一次承認まで実行する経費精算システムです。経理業務の作業量を75%削減した事例が公表されています(事例をもとに算出)。
AI-OCRは最大100枚のPDF・画像を同時にアップロードでき、手書き・薄い印字・折り目のある領収書にも対応します。複数税率が混在する1枚の領収書でも、AIが税率ごとに仕訳を自動分割するため、経理担当者が手作業で分ける必要がありません。二重申請の自動検知も備えます。
シリーズ累計20,000社が導入し、サービス継続率は99%以上です。バクラク会計・バクラク請求書受取と組み合わせれば、支出管理を一つのプラットフォームで完結できます。
| AI機能 | AI-OCR(最大100枚同時)、自動仕訳(税率ごとに分割)、AI申請レビュー、二重申請検知、AIエージェントによる一次承認 |
| 連携できるシステム | freee会計・マネーフォワード・勘定奉行など主要会計ソフト(API・CSV)、三井住友カード・JCB・三菱UFJ・UC |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証(スキャナ保存・電子取引の両方)。インボイス対応 |
| 想定規模 | 中堅〜大企業。シリーズ累計20,000社 |
| サポート体制 | 承認代行BPO「AI申請承認」を提供 |
| 料金 | 月額3万円〜(年間契約・12か月一括払い) |
TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)

AIと人を組み合わせたハイブリッド設計で、確信度が低い項目だけを人が確認する経費精算システムです。この仕組みにより、精度99%のデータ化を実現しています(当社規定の条件を満たした書類における、対象項目あたりの精度)。経費精算にかける時間を1/10に削減できるとしています。
「経費承認AIエージェント」が経費ルールの遵守を全件チェックし、規定違反をアラートで知らせます。コメント・差し戻し・承認まで代行できるほか、出張手配のAIエージェントも用意されています。
料金は領収書の件数に応じた従量課金で、アカウント数は無制限です。申請者が多く1人あたりの件数が少ない企業ほど有利になります。上場企業300社以上が導入しています(シリーズ累計)。
| AI機能 | AI+人のハイブリッドOCR(精度99%※条件あり)、自動仕訳、経費ルールの全件チェック、経費承認AIエージェント |
| 連携できるシステム | 36種類以上の会計システム・ERP(勘定奉行・OBIC・SAP・freee・SuperStream・COMPANY等)、交通系IC・ETC、50種類超のカード、API |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証(スキャナ保存・電子取引の両方)、ISMS、Pマーク |
| 想定規模 | 10名〜10,000名超。上場企業300社以上 |
| サポート体制 | 領収書の原本回収・保管まで代行(ポスト代 月額3,000円) |
| 料金 | 初期費用+月額1万円〜+領収書件数の従量課金。アカウント数無制限 |
Spendia(TISI株式会社)

「AI検印」がAIエージェントとして不備や規程違反を自動チェックし、承認・差戻しまで代行する国産のクラウド型経費精算システムです。20年以上にわたり経費精算システムを提供してきた知見が反映されています。
生成AIを活用したAI-OCRは1枚あたり3〜6秒で読み取り、手書き・多言語・海外領収書・複数税率に対応します。不正検知の設計が細かく、テキスト同士だけでなくテキストと画像、画像と画像の重複チェックまで行い、申請者をまたいだ領収書の使い回しも検知できます。
東京ガス(15,000名以上)、大成建設、千代田化工建設など大規模企業での導入実績があり、複数法人の運用にも対応します。
| AI機能 | 生成AI活用のAI-OCR(1枚3〜6秒)、自動仕訳エンジン、AI検印(承認・差戻しまで代行)、規程違反・不正検知、AI費目推奨 |
| 連携できるシステム | 会計システム(API・ファイル)、全銀協フォーマットのFBデータ、人事システムのマスタ連携、ASTERIA Warp |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電帳法(令和3年度改正)対応。訂正・削除ログ管理、タイムスタンプ、検索3項目、一括ダウンロード |
| 想定規模 | 中堅〜大企業。15,000名規模の導入事例あり。複数法人運用に対応 |
| サポート体制 | 複数法人・複雑な承認規程の運用設計まで対応 |
| 料金 | 要問い合わせ(伝票数に依存せず、ユーザー数に応じた課金) |
Stena Expense(株式会社ChillStack)

いま使っている経費精算システムを変えずに、不正検知だけを後付けできるアドオン型のサービスです。経費精算システムそのものではなく「不正経費自動検知クラウド」という位置づけで、既存システムから出力したファイルをアップロードするだけで導入できます。
AIが全明細を解析し、二重申請・領収書の使い回し・交通費の水増し・意図的な分割提出などを検知します。判断根拠が可視化されるため、経理担当者は「なぜ疑わしいのか」を確認したうえで判断できます。ホワイトリスト登録にも対応します。
30日間・20,000明細の無料トライアルがあるほか、1社1回限りの「経費健康診断」(1回400,000円〜)も用意されています。システム移行の判断材料として、まず現状の不正リスクを可視化したい場合にも使えます。
| AI機能 | AIによる不正・異常の自動検知(二重申請、領収書の使い回し、交通費水増し、分割提出)、判断根拠の可視化、経費分析(オプション) |
| 連携できるシステム | どの経費精算システムからでもファイル取込で導入可能。Businessプランは勤怠・法人カード・ETCの外部データも併用可 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電帳法改正に向けた不正対策を支援(保存要件を満たす製品ではありません) |
| 想定規模 | 従業員数100名程度〜1万名超 |
| サポート体制 | 無料トライアル30日/20,000明細。経費健康診断(1回400,000円〜) |
| 料金 | Starter 月額39,800円〜(別途初期費用)/Business 個別見積 |
【AI-OCR搭載 中堅オールインワン型】のAI経費精算システム
AI-OCRと自動仕訳を軸に、価格と機能のバランスが取れた7製品を紹介します。
楽楽精算(株式会社ラクス)

経費精算システムの累計導入社数No.1とされるクラウド経費精算システムです(デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2026年6月号」)。継続率は99%で、社員100名の企業で作業時間を約80%削減できるとしています(ラクス調べ)。
AI-OCRに加えて、伝票作成AIエージェント、申請レビューAI、証憑と伝票の照合AI、適格請求書チェックAI、交通費のAI入力補助と、AI機能のラインアップが幅広い点が特徴です。条件を満たした伝票の自動承認にも対応します。ただし承認系のAI機能は「開発中」「オプション提供予定」と注記されているものがあるため、提案時に提供状況を確認しましょう。
AI-OCRは電子帳簿保存法オプションの一機能として提供されます。基本料金だけでは使えない点に注意が必要です。
| AI機能 | AI-OCR、伝票作成AIエージェント、申請レビューAI、証憑・伝票照合AI、適格請求書チェックAI、交通費AI入力補助 |
| 連携できるシステム | 主要会計ソフト全般、交通系ICカード、クレジット・プリペイドカード、楽楽ビジネスカード、API |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証(スキャナ保存・電子取引の両制度)。AI-OCRは電帳法オプションの一機能 |
| 想定規模 | 中小〜大企業。累計導入社数No.1(ミック経済研究所 2026年6月号) |
| サポート体制 | 導入から運用まで支援。継続率99% |
| 料金 | 初期費用100,000円+月額30,000円〜。従業員数・オプションで変動 |
マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)

特許を取得した「証憑アグリゲーション」で、新幹線・飛行機・ホテルなどの領収書画像そのものを自動取得できる点が他社にない特徴です。申請者が領収書を撮影する手間すら省ける場面があります。
法対応の面では、電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証を経費精算システムとして国内第1号で取得しています。電子取引ソフト法的要件認証も取得済みです。
連携先の広さも強みで、交通・出張・通販など2,300を超えるサービスと連携しています。会計ソフトはマネーフォワード クラウド会計だけでなく、freee・弥生・勘定奉行・OBIC7・SAPなど幅広く対応します。
なお、接待交際費の参加者情報まで推測するAIエージェントは2026年中のリリース予定とされており、現時点では未提供です。
| AI機能 | OCR入力、オペレーター入力、明細・領収書の自動取得(特許取得の証憑アグリゲーション)、二重申請の自動検知 |
| 連携できるシステム | MFクラウド会計・freee・弥生・勘定奉行・PCA・OBIC7・SAP等、交通・出張・通販など2,300超、Slack・Chatwork |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証(スキャナ保存は経費精算システムとして国内第1号/電子取引も取得) |
| 想定規模 | 個人事業主〜中堅企業。5名から。51名以上は要問い合わせ |
| サポート体制 | オプションでコーポレート(200円/名)、エンタープライズ(400円/名) |
| 料金 | 初期費用0円。年払ビジネス 6,480円/月(5名まで)、6名以上は500円/名。領収書オペレータ入力20円/枚 |
ハーモス経費(株式会社ビズリーチ)

人数別の料金表を公開しており、見積もりを取る前に費用を把握できる数少ない製品です。50名で月額29,000円、100名で41,000円、500名で137,000円、1000名で237,000円と明示されています(いずれも税別)。
サービス開始から25年以上という歴史の長さも安心材料です。領収書のAI-OCRは基本プランに含まれ、請求書のAI-OCRだけがオプション扱い。二重申請アラートと適格事業者番号の自動照合も標準で備えます。
会計システムの連携実績は100種類以上で、勘定奉行・弥生・freee・マネーフォワード・SAPなどに対応します。利用継続率は99.8%です。
| AI機能 | AI-OCR(領収書・請求書)、二重申請アラート、適格事業者番号の自動照合 |
| 連携できるシステム | 会計システム連携実績100種類以上(勘定奉行・弥生・freee・マネーフォワード・SAP等)、ICカード、乗換検索、法人カード、Amazonビジネス、SSO |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証(スキャナ保存・電子取引の両認証/令和3年改正法基準) |
| 想定規模 | 中堅〜大企業。50名〜1000名の料金表を公開 |
| サポート体制 | サービス開始から25年以上。利用継続率99.8% |
| 料金 | 月額29,000円〜(50名/税別)。100名41,000円、500名137,000円、1000名237,000円 |
ジョブカン経費精算(株式会社DONUTS)

初期費用0円・1ユーザー月額400円(税抜)・最低月額5,000円から始められる低価格が武器のクラウド経費精算システムです。ジョブカンシリーズは累計300,000社以上、有料利用ユーザー数300万を超えています。
AI-OCRとタイムスタンプはそれぞれ1ユーザーあたり月額100円のオプションという料金設計です。必要な機能だけを選んで足せるため、最小構成で始めて後から拡張できます。ワークフロー単体は300円、経費精算とのセットは600円です。
勘定科目・税区分の自動設定機能があり、経理知識が少ない社員でも正確に申請しやすい設計になっています。乗換案内連携・ICカード読み取り・仕訳データとFBデータの自動作成にも対応します。
| AI機能 | AI-OCR(オプション:1ユーザー100円)、勘定科目・税区分の自動設定 |
| 連携できるシステム | 乗換案内、ICカード読み取り、会計ソフト連携、仕訳・FBデータの自動作成 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電子帳簿保存法・インボイス制度に対応 |
| 想定規模 | 中小企業中心。シリーズ累計300,000社以上、有料ユーザー300万超 |
| サポート体制 | 初期費用・サポート費用ともに0円 |
| 料金 | 経費精算 1ユーザー400円/月(税抜)。最低利用料金 月額5,000円。AI-OCR・タイムスタンプは各100円/ユーザー |
freee経費精算(freee株式会社)

freee会計と一体で運用でき、申請から仕訳・帳簿付けまでが途切れずつながる経費精算システムです。「まほう経費精算」としてAIが申請内容を自動で推測・作成し、証憑の重複自動チェックとインボイスの税区分自動処理にも対応します。
特筆すべきは、FAQで「AIが勝手に申請・承認することはない」と明示している点です。AIによる自動承認を積極的に打ち出す製品が増えるなかで、承認の主体を人に置く設計方針を明確にしています。内部統制上の説明がしやすい構成といえます。
LINE・Slack・交通系ICカードとの自動連携に対応し、スマホで証憑を撮影するだけで申請できます。会計ソフトを変更する必要はありません。
| AI機能 | 「まほう経費精算」(AIが申請内容を自動推測・作成)、高精度AI-OCR、証憑の重複自動チェック、インボイス税区分の自動処理 |
| 連携できるシステム | freee会計・freee人事労務、LINE、Slack、交通系ICカード、freeeカード等。会計ソフトの変更は不要 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | インボイス・電子帳簿保存法に対応 |
| 想定規模 | スタートアップ〜中小企業。10ID〜100IDの料金設定を公開 |
| サポート体制 | AIが自動承認しない設計を明示し、承認の主体を人に置く |
| 料金 | 基本料金 年払7,500円/月(月払10,000円/月)+ID料金 年払550〜650円/1ID/月(10ID=650円、50ID=600円、100ID=550円) |
ジンジャー経費(jinjer株式会社)

jinjerシリーズの一部として、勤怠・労務・人事と同じ基盤で運用できるクラウド経費精算システムです。バックオフィス全体を単一ベンダーでそろえたい企業に向いています。AI-OCRで領収書とICカードの利用情報を自動読み取りし、自動仕訳と規程違反の確認まで対応します。クレジットカード連携、会計ソフト向けの仕訳データ出力、FBデータの作成にも対応します。
料金は「利用製品×利用人数」というシンプルな体系で、月額300円〜/人(税別)からです。ただし単価は利用する製品によって異なるため、経費精算単体の金額は料金表を取り寄せて確認する必要があります。
導入お客様数は18,000社を突破していますが、これはトライアルを含む延べ導入数の合計である点を押さえておきましょう。
| AI機能 | AI-OCR(領収書・ICカード読取)、自動仕訳、規程違反の確認 |
| 連携できるシステム | jinjerシリーズ(勤怠・人事・労務)、クレジットカード連携、会計ソフト向け仕訳データ出力、FBデータ、ICカード読取 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電子帳簿保存法・インボイス制度に対応 |
| 想定規模 | 中小〜中堅企業。導入18,000社突破(トライアル含む延べ導入数の合計) |
| サポート体制 | jinjerシリーズと組み合わせてバックオフィス全体を単一ベンダーで運用可能 |
| 料金 | 月額300円〜/人(税別)。利用製品ごとに単価が異なる |
Staple(Staple合同会社)

年払いで1ユーザー月額500円(税抜)という、今回調査したなかで最も安い価格帯のクラウド経費精算サービスです。月払いでも600円で、30日間の無料トライアルがあります。
AI OCRが店名・インボイス番号・金額・日付を自動で読み取り、手書きの領収書にも対応します。ICカードリーダーとの連携、メールからの申請、iOS・Androidアプリに対応し、会計データはCSVや構造化データで書き出せます。
二段階認証(2FA)に対応し、APIも用意されています(要問い合わせ)。少人数の企業が最小限のコストで経費精算をデジタル化したい場合の選択肢です。
| AI機能 | AI OCR(店名・インボイス番号・金額・日付を自動読取、手書き対応) |
| 連携できるシステム | ICカードリーダー、メール、iOS/Androidアプリ、会計データ書き出し(CSV・構造化データ)、API(要問い合わせ) |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電子帳簿保存法への対応を支援。適格請求書番号の自動読取 |
| 想定規模 | 小規模〜中小企業 |
| サポート体制 | 30日間の無料トライアル、二段階認証(2FA)に対応 |
| 料金 | スタンダード 年払 1ユーザー500円/月/月払 600円/月(いずれも税抜) |
【大企業・基幹システム統合型】のAI経費精算システム
複雑な規程・多通貨・基幹ERPとの統合を前提とした3製品を紹介します。
Concur Expense(株式会社コンカー)

世界1億人以上が利用する経費精算プラットフォームで、世界シェアは49%(IDC調べ)。日本国内でも12年連続でシェアNo.1とされています(ITR調べ)。
AI機能が幅広く、AI-OCRの「ExpenseIt」、AI不正検知の「Verify」、Intelligent Audit、生成AIの「Joule」まで揃います。AIエージェントによる自律的な処理にも取り組んでいます。
日本市場向けの連携が充実している点も特徴で、三井住友カードとの提携、JR東海エクスプレス予約サービスとの連携(乗降区間・乗車日・座席クラスを自動取得)、高速道路の出入口情報の取得、交通系ICカード、S.RIDE、PayPayなどに対応します。会計システムの連携実績は約50種類です。
| AI機能 | AI-OCR(ExpenseIt)、AI不正検知(Verify)、Intelligent Audit、生成AI(Joule、Request Assistant)、AIエージェントによる自律処理 |
| 連携できるシステム | ERP/CRM/HR/会計ソフト(約50種類の連携実績)、三井住友カードほか法人カード、交通系ICカード、JR東海エクスプレス予約、高速道路の出入口情報、S.RIDE、PayPay |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証。適格事業者登録番号のOCR自動読取 |
| 想定規模 | 大企業・グローバル企業。世界1億人以上が利用、日本では12年連続シェアNo.1 |
| サポート体制 | Standard/Professionalの2エディション。要件に応じて選択 |
| 料金 | Standard 初期費用0円・月額5万円台〜(50ユーザ)/Professional は要問い合わせ |
SuperStream-NX 支払管理・経費精算管理(キヤノンITソリューションズ株式会社)

統合会計システム「SuperStream-NX」の一部として、基幹会計と一体で運用できる国産の経費精算モジュールです。SuperStream-NXは11,000社以上に導入され、30年以上の歴史があります。
仮払申請・経費精算・各種支払申請に対応し、精算データに証憑PDFを添付して申請できます。統合会計と組み合わせることで、経費精算データが会計仕訳まで自動でつながり、月次決算の早期化につながります。請求書のAI-OCR、請求書明細のAI-OCRも製品ラインアップとして提供されています。
アライアンス製品としてハーモス経費・MAJOR FLOW・楽楽精算・バクラク・Spendiaとの連携が用意されているため、経費精算のフロントは他社製品を使いながら基幹会計を統一する、という構成も選べます。
| AI機能 | AI-OCR(請求書)、AI-OCR(請求書明細)。経費精算管理のモバイル読み取りはOCR機能として提供 |
| 連携できるシステム | SuperStream-NX統合会計、駅すぱあと(オプション)、証憑管理e文書対応オプション。アライアンス製品としてハーモス経費・MAJOR FLOW・楽楽精算・バクラク・Spendia等 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電帳法対応(証憑管理e文書対応オプションでタイムスタンプを付与) |
| 想定規模 | 大企業・上場企業。SuperStream-NXは11,000社以上・30年以上 |
| サポート体制 | 経費精算のフロントを他社製品にしたまま基幹会計を統一する構成も選べる |
| 料金 | 要問い合わせ |
MAJOR FLOW 経費精算/支払依頼(パナソニック デジタル株式会社)

ワークフロー基盤を活かし、複雑な承認経路や規程運用に強い大企業向けの経費精算システムです。25年以上の実績があります。
大企業向けでありながら料金を公開している点が特徴で、50ユーザーまで月額10,000円(税抜)、追加は50ユーザー単位です。最低利用は50ユーザーからで、初回利用月のみ初期費用が発生します。
領収書・請求書のAI-OCRを証憑保管と連携して提供し、仕訳データとFBデータの自動生成にも対応します。不正・異常の検知はStena Expenseとの連携で実現しており、外部の専門サービスと組み合わせる構成をとっています。会計・ERPとの連携はフォーマットを任意に設定でき、APIにも対応します。
| AI機能 | 領収書・請求書のAI-OCR(証憑保管連携)、仕訳データの自動生成、Stena Expense連携によるAI不正・異常検知 |
| 連携できるシステム | 会計・ERP(フォーマット任意設定+API)、Garoon、invoiceAgent、Stena Expense、OANDA為替、クラウドサイン、勘定奉行、大蔵大臣NX、kintone |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA認証取得(電子保存・電子取引) |
| 想定規模 | 大企業。最低50ユーザーから、50ユーザー単位で追加 |
| サポート体制 | ワークフロー製品として25年以上の実績 |
| 料金 | 50ユーザーまで月額10,000円(税抜)。初回利用月のみ初期費用が発生 |
【法人カード一体型・立替ゼロ完結型】のAI経費精算システム
法人カードと経費管理を一体化し、立替の発生自体をなくす2製品を紹介します。
paild(株式会社ペイルド)

与信審査が不要なプリペイド式で、カードを何枚でも発行できるクラウド型法人カードと経費管理の一体サービスです。導入企業は5,000社を突破しています。
事前チャージ式のため与信審査がなく、オンラインの管理画面から発行を申請できます。リアルカードは発行申請から約5〜10営業日で転送不要の簡易書留により届きます。バーチャルカードであればより早く利用を開始できるため、現場にいつカードが必要かによって使い分けましょう。
AI-OCRが領収書を読み取り、適格事業者番号を国税庁のデータベースと自動照合します。仕訳の自動化にも対応し、freee会計とマネーフォワード クラウド会計とはAPIで連携します。前払式支払手段発行者として登録されており、決済セキュリティの国際基準であるPCI DSS v4.0.1の認定も受けています。
| AI機能 | AI-OCR(領収書読取+適格事業者番号を国税庁DBと自動照合)、自動仕訳 |
| 連携できるシステム | freee会計・マネーフォワード クラウド会計とAPI連携。その他はCSV |
| 法対応(電帳法・インボイス) | JIIMA「電子取引ソフト法的要件認証」。インボイス対応 |
| 想定規模 | 中小〜中堅企業。導入企業5,000社突破。カード発行枚数は無制限 |
| サポート体制 | 与信審査なし(プリペイド式)。リアルカードは発行申請から約5〜10営業日 |
| 料金 | 初期費用10万円+月額1万円〜(税抜)。リアルカードは30枚まで無料、31枚目以降1枚1,400円 |
Bill One経費(Sansan株式会社)

「専用のビジネスカードで立替払いをなくす」を製品コンセプトに掲げる経費精算サービスです。Bill Oneビジネスカードと経費精算が一体で設計されており、カード明細と領収書を自動で突合してアラートを表示します。
領収書のデータ化精度は99.9%とされ(Sansan規定の条件を満たした場合)、通常は翌営業日までにデータ化が完了します。適格請求書・適格簡易請求書の要件を自動判定し、申請内容の自動チェックにも対応します。
カードで払えず現金で支払った経費の精算にも対応しているため、法人カード型でありながら従来型の立替精算も同じ仕組みで扱えます。カードは年会費・発行手数料・初期費用が無料で、発行枚数に上限がなく、限度額は1か月最大1億円です。ただし発行には与信枠を含む審査があります。
企業規模を問わず利用でき、Amazonビジネス連携や交通系モバイルアプリからの明細連携にも対応します。なお利用にはBill Oneの契約が必要です。
| AI機能 | 領収書のデータ化(精度99.9%※条件あり/通常翌営業日までに完了)、申請内容の自動チェック、適格請求書の要件を自動判定、領収書とカード明細の金額を自動突合 |
| 連携できるシステム | 仕訳情報のエクスポート、CSV出力、OpenAPI。Amazonビジネス連携、交通系モバイルアプリからの明細連携 |
| 法対応(電帳法・インボイス) | 電帳法要件を満たした形で電子保存。Bill OneとしてJIIMA認証 |
| 想定規模 | 大企業から中小規模まで企業規模を問わず。カード発行枚数に上限なし |
| サポート体制 | カードは年会費・発行手数料・初期費用が無料。発行には与信枠を含む審査あり |
| 料金 | 要問い合わせ(初期費用+年額費用。年額費用は経費精算の処理件数に応じて設定) |
AI経費精算システム導入の流れ
検討開始から本格運用まで、クラウド型でおおむね2〜4か月が目安です。基幹ERPとの連携を伴う場合は、さらに数か月を見込みましょう。
| ステップ | やること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 現状の把握 | 月間の申請件数、差戻し率、経理の作業時間、立替経費の比率を数値で洗い出す | 1〜2週間 |
| 2. 要件の整理 | AIに任せたい範囲(読み取りだけか、レビューまでか)、連携先の会計ソフト、必須の法対応を決める | 1週間 |
| 3. 比較・問い合わせ | 想定ユーザー数と要件を伝えて3製品程度に見積もりを依頼。AI-OCRが基本料金に含まれるかを必ず確認 | 2〜3週間 |
| 4. トライアル | 実際の領収書で読み取り精度を検証。現場の申請者にも操作してもらう | 2〜4週間 |
| 5. 初期設定 | 承認経路、勘定科目マスタ、部門マスタ、社内規程の取り込み | 2〜4週間 |
| 6. 会計ソフト連携の確認 | 仕訳データが正しく取り込まれるかをテスト。CSVの手作業が残らないか検証 | 1〜2週間 |
| 7. 社内説明・研修 | 申請者向けの操作説明、承認者向けの運用ルール共有 | 1〜2週間 |
| 8. 並行運用 | 一定期間は従来の方法と併用し、抜け漏れとAIの精度を検証 | 1か月 |
| 9. 本格運用・チューニング | 運用ルールを明文化。AIの誤判定をフィードバックして精度を上げる | 継続 |
とくに重要なのがステップ1と4です。現状の申請件数と差戻し率を数値で押さえていないと、AI機能に投資すべきかどうかを判断できません。またAI-OCRの読み取り精度は領収書の質に左右されるため、カタログの精度ではなく、自社が実際に受け取っている領収書で検証しましょう。
ステップ9も省略しないでください。AIは運用しながら精度が上がる性質があります。誤判定をベンダーにフィードバックする窓口があるかを、契約前に確認しておきましょう。
AI経費精算システムでよくある失敗と対策
| よくある失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 見積もりより費用が膨らんだ | AI-OCRがオプション課金だった | 「AI-OCRは基本料金に含まれますか」と直接確認する |
| 提案された機能が使えなかった | 「開発中」「リリース予定」の機能だった | その機能がいま提供されているかを提案時に確認する |
| 読み取り精度が想定より低かった | カタログの精度を鵜呑みにした | 自社が実際に受け取る領収書でトライアルする |
| 仕訳の取り込みで手作業が残った | 会計ソフトとの連携方法を確認していなかった | 自社の会計ソフト名を挙げて対応可否と連携方式を確認する |
| 申請者が使ってくれない | 経理側の都合だけで選んだ | 現場の申請者にもトライアルを触ってもらう |
| 導入したが工数が減らなかった | ボトルネックが申請側にあったのに経理側の機能を強化した | 申請・確認・立替のどこが課題かを先に切り分ける |
| 税務調査で指摘を受けた | 「電帳法対応」の表記だけで判断した | JIIMA認証の有無まで確認する |
| 立替の負担が解消されなかった | 精算のスピードだけを改善した | 立替そのものをなくす法人カード一体型も検討する |
最も多いのが「AI-OCRがオプション課金だった」というケースです。50名で使えば年間6万円の差になります。月額単価ではなく初年度の総額で比較しましょう。
AI経費精算システムに関するよくある質問
Q. AIによって経理の仕事はなくなりますか?
A. なくなりません。現在のAIが担っているのは、領収書の読み取り・勘定科目の推測・規程との照合・確信度の高い申請の一次承認までです。社内規程そのものを作ること、前例のない支出の是非を決めること、交際費と会議費の線引きといった税務上の判断は人が行います。実際、ある製品はFAQで「AIが勝手に申請・承認することはない」と明示しています。AIの役割は「人が見るべき件数を減らすこと」と考えるのが実態に近いでしょう。
Q. 「AI搭載」と書かれていれば、どれも同じですか?
A. 違います。AIが担う範囲は大きく5段階(読み取り/入力補助/チェック/レビュー/承認代行)に分かれ、製品によってどこまでカバーするかが異なります。今回調査した16製品のうち、社内規程との照合まで踏み込んでいるのは4製品程度でした。「AI搭載」という言葉ではなく、どの工程を自動化できるかで比較しましょう。
Q. 経費精算ソフトはどれがいいですか?
A. 自社のボトルネックによって変わります。経理の確認・差戻し業務が課題ならAIエージェント型、申請者の入力負担が課題で予算を抑えたいなら中堅オールインワン型、基幹ERPとの統合が前提なら大企業向け、立替そのものをなくしたいなら法人カード一体型が候補になります。記事内の診断ツールで方向性を確認してみてください。
Q. AI-OCRの読み取り精度はどれくらいですか?
A. 精度の数値を公表している製品は限られます。今回調査した範囲では「精度99%」「99.9%」といった数値が確認できましたが、いずれも「当社規定の条件を満たした書類における、対象項目あたりの精度」といった条件付きです。手書きやしわのある領収書では精度が下がるため、自社が実際に受け取る領収書でトライアルするのが確実です。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 中小企業なら1ユーザー月額300〜650円程度、中堅企業なら月額固定1〜3万円程度が目安です。初期費用は0円の製品が多い一方、10万円が必要な製品もあります。AI-OCRのオプション課金(1ユーザー100円など)と最低利用料金(月額5,000円など)を含めた初年度の総額で比較しましょう。
Q. 電子帳簿保存法への対応はどう確認すればよいですか?
A. JIIMA認証の有無が確実な判断材料になります。日本文書情報マネジメント協会が電帳法の要件を満たすソフトウェアを認証する制度で、「電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証」と「電子取引ソフト法的要件認証」の2種類があります。今回調査した16製品のうち、認証の取得を公表しているのは7製品程度でした。
Q. 導入までどれくらいかかりますか?
A. クラウド型で検討開始から本格運用まで2〜4か月が目安です。初期設定(承認経路・勘定科目マスタ・規程の取り込み)に2〜4週間、並行運用に1か月程度を見込みましょう。基幹ERPとの連携を伴う場合はさらに数か月かかります。
Q. 会計ソフトを変える必要はありますか?
A. 基本的に不要です。多くの製品が主要な会計ソフトとの連携に対応しています。ただし連携実績の数は製品によって大きく異なり、36種類以上・50種類以上・100種類以上と幅があります。自社が使っている会計ソフトの名前を挙げて、対応可否と連携方式(API連携かCSVか)を確認しましょう。
Q. 法人カード一体型にすると、現金で払った経費はどうなりますか?
A. 製品によります。カード決済分しか扱えない製品もあれば、現金で払った経費の精算にも対応している製品もあります。カードが使えない支払先が残る場合は、現金精算も同じ仕組みで扱えるかを確認しましょう。
Q. 既存の経費精算システムを変えずに、不正チェックだけ強化できますか?
A. できます。既存システムから出力したファイルをアップロードするだけで使える、不正検知のアドオン型サービスがあります。システムの入れ替えを伴わないため、まず現状の不正リスクを可視化したい場合の選択肢になります。
なお経費精算が扱うのは社員が立て替えた領収書までで、取引先から届く請求書の処理は別のプロセスです。支出管理をまとめて整えたい場合は、請求書側の仕組みも並行して検討するとよいでしょう。
関連記事:請求書受領サービスおすすめ13選比較。タイプ別の選び方と料金相場を解説
まとめ
AI経費精算システムを選ぶうえで、最初に決めるべきは「AIにどこまで任せたいか」です。
- 経理の確認・差戻し業務を減らしたい → AIエージェント自動承認・不正検知型
- AI-OCRと自動仕訳を低コストで安定運用したい → AI-OCR搭載 中堅オールインワン型
- 基幹ERP連携・多通貨・複雑な規程に対応したい → 大企業・基幹システム統合型
- 立替経費そのものを発生させたくない → 法人カード一体型・立替ゼロ型
そのうえで、比較の際に押さえるべき点は3つです。
- 「AI搭載」の中身を工程レベルで確認する。 読み取りだけの製品と、レビューまで踏み込む製品では役割がまったく違います。
- 初年度の総額で比較する。 AI-OCRのオプション課金・最低利用料金・初期費用が月額とは別に発生します。
- 自社の領収書でトライアルする。 読み取り精度はカタログではなく実物で確かめましょう。
まずは診断ツールで自社に合うタイプを確認し、該当するタイプのなかから2〜3製品に問い合わせてみてください。その際、月間の申請件数・差戻し率・経理の作業時間・使っている会計ソフト名を伝えると、精度の高い提案が得られます。


