広告レポート自動化ツール12選比較。代理店・インハウス別の選び方まで解説
「毎月のレポート作成に時間を取られて、改善提案まで手が回らない」
「複数媒体のデータを1つのダッシュボードにまとめたい」
広告運用に関わる方であれば、一度はこうした悩みに突き当たったことがあるはずです。媒体ごとに管理画面を開いてCSVをダウンロードし、Excelに転記して整形する。この作業は月初に集中し、担当者1人あたり数十時間を奪っていきます。
そこで有効なのが、広告レポートの作成を自動化するツールです。ただし、ひとくちに「広告レポート自動化ツール」と言っても、レポートの帳票を量産することに特化したものから、広告データを社内のデータ基盤に流し込むものまで性格が大きく異なります。同じツールが、広告代理店には最適で事業会社には過剰、というケースも珍しくありません。
本記事では、広告レポート自動化ツールを4つのタイプに分類して紹介します。あわせて、レポートを自動化する4つの手段の違い、費用相場、そして選ぶ際に確認すべき6つの比較ポイントまで解説します。料金はすべて各サービスの公式サイトに公開されている情報のみを記載しています。
そもそも広告レポートの自動化とは?
広告レポートの自動化とは、各広告媒体からのデータ取得・集計・レポート化・共有までの一連の作業を、人の手を介さずに実行できる状態にすることです。
対象となるのは、Google広告やYahoo!広告、Meta広告、LINE広告といった運用型広告の実績データです。これらを媒体ごとに手作業で集めていた工程をAPI連携に置き換え、あらかじめ設定したフォーマットに自動で流し込むのが基本的な仕組みです。
なお「自動化」と呼ばれる範囲は、ツールによって大きく異なります。データを集めるところまでを担うツールもあれば、考察コメントの生成やクライアントへのメール送信まで担うツールもあります。この違いを理解しておかないと、導入したのに手作業が残るという結果になりかねません。
手動でのレポート作成が抱える3つの課題
手作業でのレポート作成には、工数以外にも見過ごされやすい問題があります。
1つ目は、媒体ごとの管理画面にアクセスする手間です。運用する媒体が3つ、4つと増えるほど、ダウンロードと転記の回数が比例して増えていきます。
2つ目は、転記ミスによる数値の誤りです。クライアントへ提出するレポートの数字が間違っていた場合、失うのは修正の時間だけではありません。信頼そのものが損なわれます。
3つ目は、月初への業務集中です。レポーティング業務は月末月初に一斉に発生するため、一時的な業務過多を生みやすく、本来注力すべき改善活動に時間を割けなくなります。
レポート作成の4工程(収集・加工・可視化・配信)
広告レポートの作成は、次の4つの工程に分解できます。この分解を押さえておくと、各ツールが「どこを担ってくれるのか」が判断しやすくなります。
| 工程 | 内容 | 担うツールの例 |
|---|---|---|
| ①データ収集(ETL) | 各媒体のAPIから実績データを取得 | Supermetrics、trocco、Databeat Explore |
| ②データ加工・正規化 | 媒体ごとに異なる指標名・データ構造の統一、 階層ごとの集約 | glu、Roboma、Funnel |
| ③可視化 | ダッシュボード・グラフ・帳票としての表現 | Looker Studio、Tableau、Power BI |
| ④配信・共有 | 定期レポートの自動生成とメール送信・ 共有リンク発行 | アドレポ、ATOM、AgencyAnalytics |
ポイントは、すべての工程を1つのツールで完結させる必要はないという点です。たとえばデータ収集だけを有料ツールに任せ、可視化は無料のLooker Studioで行う組み合わせも成立します。逆に、レポートの提出までを一気通貫で任せられるツールを選べば、設定後は運用担当者が手を動かす必要がなくなります。
自社が使っている広告媒体の運用そのものを見直したい場合は、運用代行という選択肢も比較対象になります。
関連記事:Web広告運用代行おすすめ22選比較。費用相場から選び方まで解説
広告レポートを自動化する4つの手段
広告レポートの自動化は、専用ツールの導入以外にも手段があります。自社の状況によっては、無料の手段で十分なケースもあります。
まずは4つの手段を横並びで比較してみましょう。
| ①媒体の標準レポート機能 | ②BIツールで自作 | ③専用ツールを導入 | ④レポート作成を外注 | |
|---|---|---|---|---|
| 月額費用 | 0円 | 0円〜 (コネクタ・BigQuery実費) | 2〜5万円が中心 | サービスにより 変動 |
| 初期構築の 負荷 | ほぼなし | 高 (媒体数に比例) | 低〜中 (初期設定は必要) | なし |
| 必要なスキル | なし | SQL・データ モデリングの知識 | なし | なし |
| 複数媒体の 横断集計 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 |
| 破綻しやすい 局面 | 媒体が2つ以上 になった時点 | 構築した担当者の 異動・退職時 | 非対応媒体が 増えた時 | 示唆の質が 委託先に依存 |
| 向いている ケース | 1媒体のみの運用 | 社内にデータ人材がいる | 4媒体以上、または 複数アカウント運用 | 工数をゼロにしたい |
1. 各媒体の標準レポート機能を使う
Google広告のレポートエディタやMeta広告の広告レポート機能のように、媒体側が標準で自動レポート機能を備えているケースがあります。追加費用がかからないため、まず確認すべき選択肢です。
ただし、これらの機能は自媒体のデータしか扱えません。複数媒体を運用している場合、媒体の数だけレポートが分かれ、横断した比較や合計値の算出は結局手作業になります。運用媒体が1つに限られる場合の解と考えるのが現実的です。
2. Looker StudioなどのBIツールで自作する
Looker Studioは無料で利用でき、Google広告とGA4は公式コネクタで直接接続できます。ダッシュボードのデザインを自社の見たい形に組めるため、社内報告用の可視化としては強力な選択肢になります。
一方で注意点が2つあります。1つは、Yahoo!広告に公式コネクタが存在しないことです。Yahoo!広告のデータを取り込むには、広告スクリプトでスプレッドシートに書き出す多段構成を組むか、有料のサードパーティコネクタを使う必要があります。もう1つは属人化です。構築した担当者が異動すると、誰も直せないダッシュボードが残ります。
3. 広告レポート自動化ツールを導入する
複数媒体のデータ収集からレポート出力までを、専用のSaaSに任せる手段です。媒体側のAPIバージョンアップへの追随をベンダーが担ってくれるため、保守の負担を自社で抱え込まずに済みます。
デメリットは、導入時の初期設定に一定の工数がかかることと、非対応の媒体が1つあるだけで自動化の価値が崩れることです。マイナー媒体や新興媒体を使っている場合は、対応状況を事前に必ず確認してください。
4. レポート作成を外注する
レポート作成そのものを外部に委託する手段です。ツールの学習も設定も不要で、依頼した翌月からレポートが届く状態になります。
ただし、レポートに添える示唆の質が委託先の力量に左右されます。また、広告アカウントの閲覧権限を外部に渡す形になるため、情報管理のルールを事前に整えておく必要があります。
広告レポート自動化ツールの費用相場
広告レポート自動化ツールの相場は、初期費用0〜10万円+月額2〜5万円が中心です。ただし課金の基準がツールごとに違うため、月額の表示価格だけを並べても比較になりません。
まずは料金体系の型ごとに相場を整理します。
| 料金体系の型 | 相場の目安 | 課金の基準 | 該当するツールの例 |
|---|---|---|---|
| 定額型 | 月額2〜5万円 | アカウント数の上限内は一律 | Lisket、Databeat Explore |
| アカウント数連動型 | 月額5万円+従量 | 管理する広告アカウント数 | glu、AgencyAnalytics |
| 広告費連動型 | 月額広告費の1〜3%が相場 | 運用している広告費 | 運用自動化型のツール |
| データ量・機能連動型 | 月額7.5万円〜数十万円 | 転送データ量・コネクタ数 | trocco、Funnel |
| 無料 | 0円 | ― | Looker Studio(標準版) |
1. 課金の基準(定額・アカウント数・広告費連動)
同じ料金体系が、読者の立場によって正反対の評価になる点に注意が必要です。
たとえば「月額広告費の○%」という広告費連動型は、事業会社にとっては予算規模に比例するため納得感のある設計です。ところが広告代理店の立場では、クライアントの広告費が増えるほど自社の原価が膨らむ構造になります。逆に、アカウント数の上限内が定額のツールは、クライアント数が多い代理店ほど1社あたりのコストが下がっていきます。
自社がどちらの立場なのかを先に決めてから、料金体系を見比べてください。
2. 対応媒体数と連携するデータの範囲
対応媒体数が多いツールは、その分だけ価格が上がる傾向があります。海外製のデータ連携ツールでは200〜1,000のデータソースに対応するものもありますが、価格も月額$300以上に上がります。
一方、国産のレポート専用ツールは10〜40媒体程度に絞り、日本の主要媒体をカバーしつつ月額2〜5万円に収めている構成が多く見られます。必要なのは媒体数の多さではなく、自社が使っている媒体が入っているかです。
3. 月額以外に発生する費用
比較記事の多くが月額しか載せていませんが、実際には次のような費用が上乗せされる場合があります。
- 初期費用(10万円前後が発生するツールもある)
- データ保管先となるBigQueryなどのクラウド実費
- 最低契約期間の縛り(3ヶ月など)
- 効果測定ツール連携などのオプション費用
見積もりを取る際は、自社の運用規模で12ヶ月分の総額を試算してから比較してください。表示価格が安いツールが、総額では高くなるケースがあります。
広告の成果そのものを計測する仕組みとあわせて検討する場合は、効果測定ツールの比較記事も参考になります。
関連記事:広告効果測定ツール15選比較。目的別の選び方と費用相場を解説
広告レポート自動化ツールを選ぶ際の比較ポイント
広告レポート自動化ツールは「どれも同じようにレポートを作ってくれるもの」ではありません。カバーする工程も、想定している利用者も異なります。以下の6つの視点で比較してください。
- 自社が出稿している媒体に対応しているか
- レポートのどの工程まで自動化できるか
- 料金体系が自社の運用規模と噛み合っているか
- 複数クライアントの運用に耐えられるか
- 広告以外のデータと結合できるか
- 過去データの遡及取得と更新頻度
1. 自社が出稿している媒体に対応しているか
最優先で確認すべきは、対応媒体です。ツールの公式サイトには「40媒体以上」「60以上」といった数字が並びますが、この数字は各社が独自の基準で数えているため、単純比較には向きません。「媒体数」「連携先」「対応社数」が混在しているケースもあります。
確認すべきは総数ではなく、自社が実際に出稿している媒体が名前として入っているかです。特に注意が必要なのがYahoo!広告とLINE広告です。LINEヤフーの広告APIは法人管理権限を持つビジネスIDが必要で、数ヶ月ごとにバージョンアップされるため保守も継続的に発生します。この負担をベンダー側が吸収してくれるかどうかが、ツールを使う実利になります。
確認すべきポイントは次の3つです。
- 現在出稿している媒体すべてが名前で明記されているか
- 今後追加しそうな媒体もカバーされているか
- 非対応媒体をCSVインポートで取り込めるか
2. レポートのどの工程まで自動化できるか
前述の4工程(収集・加工・可視化・配信)のうち、どこまでを任せられるかがツールの性格を決めます。データ収集に特化したツールを選んだ場合、可視化は別途Looker Studioなどを用意する前提になります。
逆に、クライアントへのメール送信まで含めて自動化できるツールを選べば、設定後は担当者が一切手を動かさない状態を作れます。「レポートが完成した状態」をゴールにするのか、「データが揃った状態」をゴールにするのかを先に決めておくと、選定が一気に絞れます。
3. 料金体系が自社の運用規模と噛み合っているか
料金体系は、費用相場のセクションで解説した4つの型に分かれます。ここで見るべきは金額の大小ではなく、自社の規模が増えたときにコストがどう動くかです。
クライアント数が今後2倍になる見込みがあるなら、アカウント数の上限が定額に含まれるツールが有利です。逆に広告費が大きく変動する事業なら、広告費連動型は予算が読みづらくなります。契約前に、1年後の想定規模でシミュレーションしておくことをおすすめします。
4. 複数クライアントの運用に耐えられるか
広告代理店や支援会社の場合、この項目が選定の決定打になります。1名で10〜20件以上のアカウントを管理する現場では、クライアント別のテンプレート量産と権限分離が機能として揃っているかが実務を左右します。
意外に見落とされやすいのが、レポートに自社ロゴを入れられるホワイトラベル機能です。海外の代理店向けツールでは標準機能として提供されている一方、国産ツールでは公式サイトに明記されていないことが多く、要問い合わせになります。クライアント提出物としての体裁を整えたい場合は、必ず個別に確認してください。
確認すべきポイントは次の3つです。
- クライアント別にテンプレートを複製・量産できるか
- クライアント間でデータと閲覧権限を分離できるか
- レポートのロゴ・配色を自社ブランドに変更できるか
5. 広告以外のデータと結合できるか
事業会社のインハウス運用では、広告データ単体では判断がつかない場面が出てきます。「CPAは下がったが受注につながっていない」という状況を検証するには、CRMや基幹システムの売上データと結合する必要があります。
この用途では、BigQueryなどのデータウェアハウスへ出力できるかが重要になります。出力に対応していれば、広告データを社内のデータ基盤に載せ、売上やLTVと突き合わせた分析が可能になります。営業側のデータと接続する場合は、SFAの運用状況もあわせて確認しておくと設計がぶれません。
6. 過去データの遡及取得と更新頻度
比較記事ではほとんど触れられませんが、実務で最も多い事故は「先月分のレポートを作り直したいのにデータが取れない」というものです。
確認すべきは、導入前の過去データをどこまで遡って取得できるか(バックフィル)、データが何ヶ月保持されるか、そして更新頻度が日次か時間単位かの3点です。たとえば海外ツールでは、下位プランは週次更新で日次更新は上位プランのみ、という条件設定も見られます。月次レポートしか作らないなら週次更新で足りますが、日次で数値を追う運用なら要件が変わります。
広告レポート自動化ツールの選び方
広告レポート自動化ツールは、「誰に向けたレポートを作るのか」でタイプが分かれます。ここでは4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と向いている企業を紹介します。
自社がどのタイプに当てはまるかを意識しながら読み進めてみてください。
- マルチクライアント管理型(代理店・支援会社で複数社のレポートを毎月量産する場合)
- BIダッシュボード連携型(Looker Studioなどに広告データを集約し自社で可視化したい場合)
- データ基盤統合型(広告データを売上・CRMデータと結合して分析したい場合)
- 運用改善・効果測定一体型(レポートだけでなく運用改善や成果計測まで任せたい場合)
①マルチクライアント管理型(代理店・支援会社で複数社のレポートを毎月量産する場合)
広告代理店や支援会社のように、社外のクライアントへ毎月レポートを提出する場合はこのタイプが適しています。求められるのは分析の深さよりも、同じ品質のレポートを何十社分も安定して出し続ける再現性です。
このタイプのツールは、クライアント別のテンプレート管理、レポートの自動送信、予算進捗の管理といった機能を備えています。担当者が変わってもフォーマットが崩れないため、レポート業務の属人化を解消できる点も特徴です。料金はアカウント数を基準にした設計が多く、クライアント数が多いほど1社あたりのコストが下がります。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 1名の担当者が10件以上の広告アカウントを管理している
- 月初にレポート作成業務が集中し、改善提案の時間が取れていない
- 担当者ごとにレポートのフォーマットがばらついている
②BIダッシュボード連携型(Looker Studioなどに広告データを集約し自社で可視化したい場合)
複数媒体のデータを集めて、ダッシュボードの見せ方は自社で設計したい場合はこのタイプです。ツールが担うのはデータの収集と正規化までで、可視化はLooker StudioやExcel、スプレッドシートに委ねる設計になっています。
Looker Studio自体は無料で使えるため、有料で買うのはデータを集める部分だけという組み合わせが成立します。Yahoo!広告のように公式コネクタが存在しない媒体を含めて自動取得できる点が、自作との最大の違いです。ダッシュボードのレイアウトを自社の報告フォーマットに合わせたい企業に向いています。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- 社内報告用のダッシュボードを自社の見たい形で組みたい
- Looker Studioで自作したが、Yahoo!広告の取り込みで詰まっている
- 決まった帳票よりも、随時見る画面としてデータを使いたい
③データ基盤統合型(広告データを売上・CRMデータと結合して分析したい場合)
広告データだけでは判断がつかない領域まで踏み込みたい場合は、このタイプが選択肢になります。広告媒体のデータをBigQueryなどのデータウェアハウスへ集約し、売上・受注・LTVといった社内データと結合して分析できる状態を作ります。
対応データソース数が数百から千規模に及ぶツールが多く、広告以外のSaaSやデータベースもまとめて扱えます。その代わり、設計と運用にはSQLやデータモデリングの知識が必要です。社内にデータ人材がいるか、情報システム部門と連携できる体制があるかが導入の前提になります。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- CPAではなく受注・LTVを基準に広告の成果を評価したい
- 広告以外のデータも同じ基盤に集約する構想がある
- SQLやデータ基盤を扱える人材が社内にいる
④運用改善・効果測定一体型(レポートだけでなく運用改善や成果計測まで任せたい場合)
レポート作成を「目的」ではなく「運用改善の手段」として捉えている場合は、このタイプが適しています。入札や予算の自動調整、改善提案の提示、あるいは広告の成果を正確に計測するアトリビューション分析まで、レポートの前後の工程を含めてカバーします。
レポート機能は全体の一部という位置づけになるため、レポートの帳票そのものの自由度は専用ツールに劣る場合があります。一方で、レポートを見た後に何をするかまで含めて仕組み化できるのがこのタイプの価値です。少人数で運用まで担っている体制に向いています。
このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。
- レポート作成だけでなく、入札や予算調整の工数も削りたい
- 媒体の管理画面の数値と実際の成果にずれを感じている
- 少人数で運用と報告の両方を担っている
上記で自社に合うタイプがわからなかった方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
7つの質問に答えてください。回答が終わると、自社の目的に最適な広告レポート自動化ツールのタイプが診断されます。
Q1 / 管理しているアカウント数
広告アカウントの管理状況として、どちらに近いですか?
Q2 / レポートの提出先
作成したレポートは主にどこへ出していますか?
Q3 / ダッシュボードの作り方
レポートの見た目について、どちらに近いですか?
Q4 / 広告以外のデータの扱い
分析したいデータの範囲として、どちらに近いですか?
Q5 / 社内のデータ人材
社内の体制として、どちらに近いですか?
Q6 / レポートの先にやりたいこと
自動化の目的として、どちらに近いですか?
Q7 / 料金の考え方
費用の考え方として、どちらに近いですか?
広告レポート自動化ツール一覧比較表
以下は、本記事で紹介する広告レポート自動化ツールの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
ATOM | 要問い合わせ | マルチクライアント管理型 | 累計600社以上が導入する広告会社支援SaaS。予算・請求管理まで一体 | |
アドレポ | 初期0円/月額30,000円〜 | マルチクライアント管理型 | 考察コメントの自動生成まで担う「スマート考察」を搭載 | |
Lisket | 月額20,000円(100アカウントまで) | マルチクライアント管理型 | 100アカウントまで定額。編集可能なExcel形式で毎月自動生成 | |
glu | 初期100,000円/月額50,000円〜 | マルチクライアント管理型 | データを正規化し、組織・業種・サービス別に集約できるダイス機能 | |
Looker Studio | 無料(Proは9米ドル/ユーザー/月) | BIダッシュボード連携型 | 1,400以上のデータソースに接続できる無料BI。可視化の受け皿 | |
Databeat | 初期0円/月額50,000円 | BIダッシュボード連携型 | BigQueryに蓄積しLooker StudioとExcelの両方へ出力 | |
Roboma | 月額40,000円〜 | BIダッシュボード連携型 | アカウント数・出稿金額による課金がなく、費用が読みやすい | |
trocco | 無料プランあり/月額75,000円〜 | データ基盤統合型 | 200種類以上のコネクタを持つ国産ETL。無料プランから始められる | |
Salesforce Marketing Cloud Intelligence | 1,200,000円/組織/月 | データ基盤統合型 | 170以上のAPIコネクタを備えたエンタープライズ向け分析基盤 | |
Shirofune | 要問い合わせ | 運用改善・効果測定一体型 | 13,000超のアカウントで稼働。入札・予算の自動最適化まで担う | |
アドエビス | 初期0円/月額50,000円〜 | 運用改善・効果測定一体型 | 導入11,000件超。アトリビューション分析で成果の内訳を可視化 | |
Optmyzr | 要問い合わせ | 運用改善・効果測定一体型 | ホワイトラベルレポートと運用最適化を全プランで併用可能 |
【マルチクライアント管理型】の広告レポート自動化ツール
マルチクライアント管理型の広告レポート自動化ツールを紹介します。
ATOM(SO Technologies株式会社)

ATOMは、広告会社の業務そのものを支えることを前提に設計された広告会社支援SaaSです。レポート作成にとどまらず、予算管理や請求管理といった代理店特有の業務まで同一プラットフォームでカバーします。
リスティング・ディスプレイ・SNS広告・DSPなど15媒体以上の運用型広告に対応し、Excel関数を使わずにレポートフォーマットを組めるレポート機能を搭載しています。Looker Studio向けのレポートテンプレートも提供されているため、帳票とダッシュボードのどちらの形でもクライアントへ共有できます。
累計導入社数は600社以上で、500社を突破した時点でATOM上を流通する広告費は年間1,000億円規模に達しています。導入企業の事例では、月間約60時間のレポーティング工数を削減し、その時間を分析や研修資料の作成にあてられるようになったという報告も公開されています。
| 対応媒体 | 運用型広告15媒体以上(検索・ディスプレイ・SNS・DSP) |
| 自動化できる工程 | 収集/加工/可視化/配信。予算・請求管理も一体 |
| 複数クライアント運用 | 対応。広告会社支援SaaSとして設計 |
| 外部データ連携 | Looker Studio向けテンプレートを提供 |
| 料金 | 要問い合わせ |
アドレポ(株式会社イルグルム)

アドレポは、データ収集からレポート提出までを一気通貫で自動化する広告レポート自動化ツールです。国内最大級となる25社以上の媒体に対応し、テンプレートは100種類以上が用意されています。
特徴的なのが「スマート考察」機能です。数値の変動をもとに考察コメントを自動生成するため、レポートの数字を並べるだけでなく、クライアントへ提出できる状態まで自動で仕上げられます。代理店の実務で発生しやすいグロス表示にも対応しており、クライアント提出用の金額表記を切り替えられます。
累計のアカウント開設数は1,000件を突破しています。導入事例では、顧客1,400社以上を抱える代理店でレポート作成工数が約50%削減された例や、80%以上の工数削減を達成した例が公開されています。初期費用は無料で、2週間の無料トライアルも用意されています。
| 対応媒体 | 25社以上 |
| 自動化できる工程 | 収集/加工/可視化/配信。考察コメントの自動生成まで対応 |
| 複数クライアント運用 | 対応。テンプレート100種類以上、クライアント別フォーマット |
| 外部データ連携 | アドエビス連携をオプションで提供 |
| 料金 | 初期費用0円/月額30,000円〜(最低利用期間3ヶ月) |
Lisket(株式会社カルテットコミュニケーションズ)

Lisketは、広告アカウント100件までを月額20,000円の定額で運用できるレポート自動化ツールです。初期費用やオプション課金がなく、費用の見通しが立てやすい料金設計が特徴です。
対応媒体はGoogle広告・Yahoo!広告・Facebook・Instagram・X・YouTube・SmartNews・LINE・TikTok・Microsoft広告の10媒体です。毎月自動生成されるレポートはExcel形式で出力され、そのまま編集でき、利用期限もありません。レポートと並行してリアルタイムの予算管理機能も利用できます。
導入企業は650社を突破し、月間のレポート作成数は10,000件を超えています。契約期間の縛りがなく、14日間の無料トライアルで実データを流して確かめられる点も導入判断のしやすさにつながっています。
| 対応媒体 | 10媒体(Google・Yahoo!・Meta・X・LINE・TikTokなど) |
| 自動化できる工程 | 収集/可視化/配信。Excel形式で毎月自動生成 |
| 複数クライアント運用 | 対応。100広告アカウントまで定額 |
| 外部データ連携 | Excel形式での出力 |
| 料金 | 月額20,000円(税込22,000円)/広告アカウント100件まで |
glu(アタラ合同会社)

gluは、取り込んだ広告データを正規化してから多様な切り口で集約できる運用型広告レポート作成支援システムです。媒体ごとに異なる指標定義やデータ構造を整えた状態で扱えるため、横断集計の精度が上がります。
API連携に対応するメディア・ツールは37以上で、API非対応の媒体はインポートで取り込めます。「ダイス機能」により、サービス別・組織別・業種別・メディア別といった単位でデータを組み替えて確認できます。日次・週次・月次の定期レポートを自動作成でき、StarterプランからBigQueryへの出力にも対応しています。
導入企業にはソニー銀行、日本旅行、アナグラムなどが名を連ねています。データ保持期間は25ヶ月と明示されているため、前年同月比を追う運用でも過去データが失われません。2週間の無料トライアルでは10アカウント・5媒体まで試せます。
| 対応媒体 | API連携37以上+インポート対応媒体 |
| 自動化できる工程 | 収集/正規化・集約/可視化/定期レポート自動作成 |
| 複数クライアント運用 | 対応。担当サービス・クライアント単位の予算と担当者管理 |
| 外部データ連携 | BigQuery出力(Starter以上)、GA4・アドエビス・adjust連携 |
| 料金 | Starter:初期100,000円/月額50,000円(20アカウントまで) Pro:月額50,000円+600円×アカウント数 |
【BIダッシュボード連携型】の広告レポート自動化ツール
次に、BIダッシュボード連携型の広告レポート自動化ツールを紹介します。
Looker Studio(Google)

Looker Studioは、無料で使えるGoogleのセルフサービスBIツールです。広告レポート自動化を考えるうえで、まず検討すべき出発点になります。
1,400以上のデータソースへの直接接続と、1,300以上のコミュニティコネクタに対応しています。Google広告とGA4は公式コネクタで直接つながるため、Google系の媒体だけを運用しているのであれば追加費用なしでダッシュボードを構築できます。作成したレポートはURLで共有でき、閲覧権限の制御やWebページへの埋め込みにも対応します。
注意点は、Yahoo!広告に公式コネクタが存在しないことです。Yahoo!広告を含めて自動化する場合は、広告スクリプトでスプレッドシートに書き出す構成を自作するか、後述のデータ連携ツールを併用する必要があります。エンタープライズ向けの機能が必要な場合は、有料のLooker Studio Proが用意されています。
| 対応媒体 | 1,400以上のデータソース(Google広告・GA4は公式コネクタ) |
| 自動化できる工程 | 可視化/共有。収集はコネクタ側に依存 |
| 複数クライアント運用 | レポートの複製・共有は可能。ホワイトラベル機能はなし |
| 外部データ連携 | BigQueryなど各種データソースへ接続 |
| 料金 | 無料(Looker Studio Proは9米ドル/ユーザー/月) |
Databeat(アジト株式会社)

Databeatは、広告データをBigQueryに蓄積し、Looker StudioとExcelの両方へ出力できる広告レポート自動化ツールです。データの収集・集計・蓄積までを担い、可視化は使い慣れたツールに任せる設計になっています。
40以上の媒体と自動連携し、GA4やAppsFlyer、Adjustといった計測ツールも同じ基盤に取り込めます。レポートテンプレートは64種類以上が用意されているため、ゼロからダッシュボードを設計する必要はありません。データがBigQueryに蓄積される構成のため、後から分析の切り口を変えたい場合にも過去データを再利用できます。
料金は広告アカウント100件までが月額50,000円の定額で、契約期間の縛りがありません。導入事例では、月初に60分以上かかっていたレポート作成業務が0分になったという報告が公開されています。2週間のトライアルも用意されています。
| 対応媒体 | 40以上(GA4・AppsFlyer・Adjustを含む) |
| 自動化できる工程 | 収集/加工/蓄積/出力。可視化は外部BIに委譲 |
| 複数クライアント運用 | 対応。広告アカウント100件までが定額 |
| 外部データ連携 | BigQuery蓄積、Looker Studio・Excel・スプレッドシート出力 |
| 料金 | 初期費用0円/月額50,000円(税抜・広告アカウント100件まで) |
Roboma(RoboMarketer株式会社)

Robomaは、広告データの可視化からレポート作成、分析までを担う広告データインフラです。ダッシュボードとレポート出力の両方を備えつつ、BigQueryへの出力にも対応しています。
Google広告・LINEヤフー広告・Meta・X・TikTokなど60以上の媒体・ツールと連携します。定型レポートの自動作成とメールでの自動送信に対応し、Excelやスプレッドシート、BigQueryへの出力も可能です。予算管理やクリエイティブ単位のレポートも標準で用意されており、レポートを見た後の判断材料まで揃います。
注目すべきは料金設計です。アカウント数や出稿金額による課金がなく、プロジェクト数とオプションで費用が決まります。広告費の増減に費用が連動しないため、代理店にとっては原価が読みやすい構造です。2週間の無料トライアルが用意されています。
| 対応媒体 | 60以上の媒体・ツール |
| 自動化できる工程 | 収集/加工/可視化/配信(メール自動送信) |
| 複数クライアント運用 | 対応。複数案件の一元管理、クライアント招待・権限管理 |
| 外部データ連携 | BigQuery出力、Excel・スプレッドシート出力 |
| 料金 | 月額40,000円〜(プロジェクト数・オプションで変動) |
【データ基盤統合型】の広告レポート自動化ツール
次に、データ基盤統合型の広告レポート自動化ツールを紹介します。
trocco(株式会社primeNumber)

troccoは、200種類以上のコネクタを備えた国産のクラウドETLサービスです。広告データをデータウェアハウスへ転送し、社内のデータ基盤に統合する用途に向いています。
コネクタは広告・アプリ・クラウドアプリ・ファイル・ストレージ・データウェアハウス・データベース・基幹システムの8カテゴリに整理されています。広告領域ではGoogle広告、Meta広告、LINE広告、TikTok Ads、X Ads、Microsoft Advertising、Yahoo!広告に対応しており、Looker Studioで詰まりやすいYahoo!広告のデータも取り込めます。データ転送に加えて変換処理やワークフロー、権限管理も備えています。
導入企業・団体は2,000以上にのぼります。無料プランがクレジットカード登録なしで利用できるため、まず1媒体だけ流して挙動を確かめてから有料プランに移行する進め方が可能です。初期費用は0円と公式サイトに明記されています。
| 対応媒体 | 200種類以上のコネクタ(Yahoo!広告・LINE広告を含む) |
| 自動化できる工程 | 収集/変換・加工/蓄積・ワークフロー。可視化はBIに委譲 |
| 複数クライアント運用 | 権限管理あり。代理店向け機能の明示はなし |
| 外部データ連携 | 各種データウェアハウス・データベース・基幹システム |
| 料金 | Free:無料|Starter:月額75,000円|Essential:月額150,000円|Advanced:月額300,000円(すべて税抜) |
Salesforce Marketing Cloud Intelligence(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Salesforce Marketing Cloud Intelligenceは、複数ソースにまたがる複雑な分析ニーズに対応するエンタープライズ規模のマーケティング分析プラットフォームです。旧称はDatoramaです。
170以上の事前構築済みAPIコネクタを備え、データの統合から正規化、可視化、レポーティングまでをカバーします。組織単位での課金設計になっているため、複数ブランド・複数事業を横断した分析にも対応できます。Salesforceの他プロダクトと同一基盤で扱える点も、すでにSalesforceを導入している企業には利点になります。
料金は公式サイトに公開されており、マーケティングインテリジェンスが1組織あたり月額1,200,000円、Marketing Cloud Intelligence+が月額1,320,000円です。本記事で紹介するツールの中で最も価格帯が高く、想定読者はエンタープライズに限られます。中小規模の運用では他のツールが現実的です。
| 対応媒体 | 170以上の事前構築済みAPIコネクタ |
| 自動化できる工程 | 収集/加工・正規化/可視化/レポーティング |
| 複数クライアント運用 | 組織単位課金でマルチブランド分析に対応 |
| 外部データ連携 | Salesforce各製品および各種データソース |
| 料金 | マーケティングインテリジェンス:1,200,000円/組織/月 Intelligence+:1,320,000円/組織/月 |
【運用改善・効果測定一体型】の広告レポート自動化ツール
最後に、運用改善・効果測定一体型の広告レポート自動化ツールを紹介します。
Shirofune(株式会社Shirofune)

Shirofuneは、「1日10分でプロ品質の広告運用」を掲げる広告運用自動化ツールです。新規の配信設定から日々の運用改善、レポート作成までを一連の流れとしてカバーします。
レポート機能単体のツールではなく、入札や予算の自動最適化を中心に据えている点が特徴です。数値を報告するだけでなく、その数値をもとに何を調整すべきかまでツール側が担います。リーチやフリークエンシーといったブランド認知の指標をレポート上で評価する機能も追加されており、獲得系以外の広告目的にも対応します。
13,000を超えるアカウントで稼働しており、上場企業から成長企業までの広告主に加え、大手広告代理店での採用も公式に公表されています。2025年には全米広告主協会のMarketing Technology Innovator of the Year AwardsでGOLDを受賞しています。料金は公式サイトの料金ページで確認してください。
| 対応媒体 | 主要な運用型広告媒体に対応 |
| 自動化できる工程 | 収集/可視化/レポート作成に加えて入札・予算の自動最適化 |
| 複数クライアント運用 | 対応。大手広告代理店での採用実績を公表 |
| 外部データ連携 | 各広告媒体との連携 |
| 料金 | 要問い合わせ |
アドエビス(株式会社イルグルム)

アドエビスは、広告の成果を高精度に計測することを主軸に据えた広告効果測定プラットフォームです。レポート機能はこの計測基盤の上に成り立っています。
Google広告やLINEヤフー広告など主要6媒体の表示回数とコストデータを日次で自動取得し、媒体横断での成果比較が可能です。アトリビューション分析やカスタマージャーニー分析、AIによる推定クロスデバイス分析を備えているため、「どの広告が最終的な成果に貢献したのか」まで踏み込んで確認できます。バナーやキーワード単位での成果比較にも対応します。
導入件数は11,000件を突破しており、EC・人材・金融・不動産など幅広い業種で利用されています。料金は初期費用0円、月額50,000円からで、計測上限枠内は定額、超過分はトラフィックに応じた従量課金となります。同社は代理店向けのレポート自動化ツールとしてアドレポも提供しており、用途に応じた組み合わせが可能です。
| 対応媒体 | 主要6媒体の表示回数・コストを日次自動取得 |
| 自動化できる工程 | 収集/可視化/データエクスポート。計測・分析が主軸 |
| 複数クライアント運用 | 代理店向けには別サービスのアドレポを提供 |
| 外部データ連携 | Salesforce・BI・基幹システムとの外部連携に対応 |
| 料金 | 初期費用0円/月額50,000円〜(上限超過分は従量課金) |
Optmyzr

Optmyzrは、運用型広告の最適化とレポーティングを組み合わせたPPC管理ツールです。
対応媒体はGoogle Ads、Microsoft Ads、Meta、LinkedIn、Amazon Adsで、検索広告を主戦場とする運用に強みがあります。レポートの自動配信に対応し、Essentialsプランでは週次と月次、Premiumプランでは日次の配信も可能です。運用改善のための各種スクリプトや最適化提案機能とレポート機能を、同一ツール内で併用できます。
代理店向けの機能として、ホワイトラベルレポートと共有ダッシュボードを全プランで標準提供しています。運用最適化とクライアント提出用レポートの両方を1つのツールで完結させたい代理店に向いています。料金は公式サイト上に金額が表示されていないため、要問い合わせとなります。
| 対応媒体 | Google Ads・Microsoft Ads・Meta・LinkedIn・Amazon Ads |
| 自動化できる工程 | 収集/可視化/自動レポート配信に加えて運用最適化 |
| 複数クライアント運用 | 対応。ホワイトラベルレポート・共有ダッシュボードを全プラン標準 |
| 外部データ連携 | 各広告媒体との連携 |
| 料金 | 要問い合わせ |
広告レポート自動化ツールのよくある質問
導入前に確認されることの多い質問をまとめました。
無料で広告レポートを自動化できますか?
Google広告とGA4だけであれば、Looker Studioの公式コネクタで無料で自動化できます。Looker Studioの標準版はGoogleアカウントがあれば費用がかかりません。
ただしYahoo!広告には公式コネクタがないため、無料の範囲で完結させるには広告スクリプトからスプレッドシートへ書き出す構成を自作する必要があります。媒体が3つ以上になった時点で、無料の構成は維持コストのほうが高くなると考えておくのが現実的です。
導入するとどのくらい工数が削減できますか?
各サービスが公開している導入事例では、レポート作成工数が50%削減された例、月間約60時間が削減された例、月初に60分以上かかっていた作業が0分になった例などが報告されています。
削減幅は運用している媒体数とアカウント数に比例します。1社あたりのレポート作成に30分かかっている状態で20社を担当していれば、それだけで月10時間が対象になります。まずは自社の現状工数を計測してから、費用対効果を判断してください。
代理店とインハウスで選ぶツールは変わりますか?
変わります。代理店に必要なのはクライアント別のテンプレート量産、権限分離、ホワイトラベルといった横方向にスケールする機能です。一方でインハウス運用に必要なのは、広告データを売上やCRMと結合して深く分析できる縦方向の機能です。
料金体系の評価も逆になります。広告費連動型は事業会社にとっては予算比例で納得感がありますが、代理店ではクライアントの広告費増加がそのまま自社の原価増になります。
導入後も手作業は残りますか?
対応していない媒体がある場合は残ります。ツールが対応していない媒体を1つでも使っていると、その媒体分だけ手作業でのデータ取得と結合が発生し、自動化のメリットが大きく削られます。
契約前に、自社が出稿しているすべての媒体名を挙げて対応状況を確認してください。CSVインポートで取り込めるかどうかもあわせて確認しておくと、非対応媒体があった場合の回避策が立てられます。
まとめ
広告レポートの自動化は、単にレポート作成の時間を短縮するための施策ではありません。報告に費やしていた時間を、改善提案と意思決定に振り替えるための投資です。
そのために最も大切なのは、自社が「誰に向けたレポートを、何のために作っているのか」を先に定めることです。本記事で紹介した4つのタイプを参考に、自社の状況を整理してみてください。
- 社外のクライアントへ毎月大量のレポートを提出している → マルチクライアント管理型
- ダッシュボードの見せ方は自社で設計したい → BIダッシュボード連携型
- 広告データを売上・CRMと結合して評価したい → データ基盤統合型
- レポートの先にある運用改善や成果計測まで仕組み化したい → 運用改善・効果測定一体型
まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「広告レポート自動化ツールの選び方」セクションの診断ツールから確認してみてください。
そのうえで、気になったツールを2〜3社に絞り、自社が出稿している媒体名をすべて挙げて対応状況を確認するところから始めてください。対応媒体の確認は、無料トライアルを使えば導入前に自分の目で確かめられます。表示価格の安さではなく、自社の運用規模で12ヶ月分の総額を試算したうえで比較することが、導入後に後悔しないための確実な一歩になります。
広告そのものの運用体制から見直したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:リスティング広告運用代行おすすめ14選比較。代理店の費用相場と選び方
この記事が、貴社のレポート業務を見直す一助になれば幸いです。




