WordPressのおすすめテーマ13選(無料7と有料6)| インストールや変更手順も解説
WordPressでブログや企業サイトを作るために必ず必要なのが「テーマ」です。
この「テーマ」には、Webサイトのデザインや様々な機能が備わっているので、あなたに合ったテーマを選ぶことで、思い通りのサイトを作ることができます。
この記事では、テーマを選ぶ際によくある以下の疑問について分かりやすくお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
- テーマってなに?
- どうやって見分ければいいの?
- 無料がいい?有料がいい?
- おすすめのテーマはどれ?
目次
WordPressのテーマとは?
Webサイトに必要なデザインや機能が備わったテンプレートのことです。(WordPressでサイトを制作するには、必ず1つのテーマが必要です)
役割は? | サイトを制作するために必要なテンプレート WordPressに備わっているエディタやメニューなどの機能を、 どのようにサイトに反映させるか?が記されている。 |
形式や中身は? | 複数のファイルの集合体(zip形式) PHP / JavaScript / CSSファイルを主に含む |
どうやって探す? | 公式か非公式で取得方法が異なる WordPressの公式に登録されているテーマは管理画面から探せる 非公式のテーマは、zipファイルをDLして自分でアップする必要アリ |
WordPressをインストールした直後は、「Twenty 〇〇」という名前の初期テーマがすでに入っているので、一度触ってみると操作感がよく分かると思います。
ただし、初期テーマは非常にシンプルなため、本格的なサイトを作るには少し機能が足りないと感じてしまうかもしれません。
そのため、多くの方が日本で提供されている他のテーマを利用しています。もちろん自分で1からテーマを作るということも可能です。
WordPressテーマの見分け方(選ぶポイント3つ)
いまやWordPressには、12,000以上もの無料で使えるテーマが存在します。
これだけ多くの種類の中から、自分にとって最適なテーマを見つけるためには、どのような基準で選べば良いのでしょうか?
まず最初に確認すべきは、以下の4つのポイントです。これが最もベースとなる基準となりますので、順番にご確認ください。
- 日本製か海外製か?
- 公式か非公式か?
- 無料か有料か?
日本製か?海外製か?
まず最初に確認すべきなのは、テーマが「日本製」か「海外製」かです。結論からいうと、WordPress上級者以外の方は迷わず「日本製」を選んでください。
なぜ、日本で作られたテーマを選ぶべきか?それは、設定画面やマニュアル、サポートなどすべてが日本人による日本語で書かれているからです。
海外製のテーマだと、設定もやりとりもすべてが英語になります。何か困った時に日本語で検索しても役に立つ記事はヒットしません。
そのため、WordPressに慣れていない方が海外製のテーマを選んでしまうと、サイトを公開するまでのゴールに辿りつけない可能性があるんですね。
もちろん、英語が得意な方やWordPressの知識が豊富な方は、使っても問題ありません。むしろ、テーマの選択肢を増やせるので非常におすすめです。
公式か非公式か?
WordPressには「公式テーマ」と「非公式テーマ」が存在します。両者の違いは「WordPress公式に登録されているかどうか」だけですので、テーマを選ぶ基準に入れないことをおすすめします。
公式 | WordPressの公式サイトに登録されたテーマ 管理画面から簡単にインストール可能 |
非公式 | WordPressの公式サイトに未登録のテーマ 提供している会社のWebサイトなどからzipファイルをDLして使う |
一般的に考えると、公式に登録されたテーマの方がいいんじゃ?と思いますよね。
実際に公式テーマは、開発のガイドラインをクリアしているため、安心感はあります。ただし、ほとんどのテーマが、海外製なので、初心者が利用するにはハードルが高いといえます。
また、有料テーマの大半が、非公式テーマになりますので、公式か非公式かでテーマを選ぶべきでないとお考えください。
有料と無料どっち?
これがテーマ選びで最も気になるポイントですよね。結論からいうと、WordPress初心者ほど有料テーマがオススメです。
理由としては、有料テーマを選ぶデメリットが「費用」だけだからです。さらに、その費用も制作会社に依頼するよりも遥かに安い数万円程度しかかかりません。
やはり、お金がかかる分、無料テーマよりも有料テーマの方が、デザイン的にも機能的にも優れていることが多いです。
ただし、WordPressを触ったことがない方は、必ず最初に無料テーマをインストールして、操作感を確認しましょう。
特に、購入予定の有料テーマのお試し版や無料版などは特にオススメです。色んなテーマを触ってみて、できる限りミスマッチを減らすようにしましょう。
おすすめの無料テーマ7つ
それでは、おすすめの日本製無料テーマを7つご紹介します。
WordPressを触ったことがない方や有料テーマを検討している方は、無料テーマで操作感を試してみると、より理解を深めることができるはずです。
どれも無料とは思えない高機能なテーマばかりですので、ぜひインストールしてみてください。
- Cocoon
- Lightning
- Xeory
- Rebirth
- Emanon Free
- Arkhe
- Unitone
Cocoon
日本製無料テーマで最も人気なのが「Cocoon」です。その人気な理由は、非常にシンプルでカスタマイズ性が高い点が挙げられます。
サイト内のパーツの表示・非表示や自由にコンテンツを配置できるスペースなど、細かい部分までこだわれる機能は、もはや無料とは思えません。
利用しているユーザーが多いので、とにかくWordPressでブログを運営してみたい人にオススメのテーマといえます。
Lightning
株式会社Vectorが開発している無料テーマです。セットアップが簡単で、ブログやビジネスサイトなど、幅広い用途で使えるのが特徴です。
WordPressの公式ディレクトリに登録されている「公式テーマ」ですので、その点を重視している方には非常にオススメです。(管理画面から直接インストール可能)
また、様々な拡張プラグインが用意されているので、必要なものをインストールすれば、お好きな機能を追加できるようになっています。(拡張プラグインは有料あり)
Xeory
バズ部の運営ノウハウを詰め込んだコンテンツマーケティングに最適な無料テーマです。
このテーマは高機能というより、最低限の機能が備わったシンプルなテーマになってますので、ここから自分好みにカスタマイズして運営したい方には非常にオススメです。
また、ブログ向けの「Xeory Base」と企業サイト向けの「Xeory Extension」の2種類が用意されていますので、ご自身の運営目的に応じてどちらか選んでお使いください。
Rebirth
80種類の様々な有料テーマ「TCDシリーズ」を提供している株式会社デザインプラスの無料テーマです。「Rebirth」はブログ向け無料テーマでクールなデザインが特徴的です。
もちろん、このテーマを使ってブログサイトを運営できますが、TCDシリーズの有料テーマを購入したいとお考えの方は、お試し版として利用するのが非常にオススメです。
どんな管理画面でどんな設定ができるのか把握できるので、購入前に一度触ってみるといいですね。
Emanon Free
企業や事業者向けの有料テーマ「Emanonシリーズ」を提供している株式会社イノ・コードの無料テーマです。ブログ向けというより企業型サイト向けテーマとなっています。
「Emanon Free」は、同社の有料テーマ「Emanon Pro」や「Emanon Business」の機能制限版となっているので、有料版の購入を検討している方にオススメのテーマです。
企業サイトや士業、フリーランスのビジネスサイトを検討している方は、試してみるといいですね。
Arkhe
有料テーマ「Swell」の制作者が開発している無料テーマです。こちらは、WordPressでWeb制作をする際のベースとして使うのに最適のテーマとなっています。
そのため、管理画面で設定を変更してサイトを制作するというより、経験者がカスタマイズして自分好みのサイトを作成するのに向いているテーマといえます。
ただし、いくつか有料プラグインが用意されているので、それらを導入すれば、ある程度の設定や機能を追加することが可能となっています。
Unitone
有料テーマ「Snow Monkey」の制作者が開発しているシンプルで美しいデザインの無料テーマです。
このテーマの大きな特徴が「ブロックテーマ」ということです。WordPressはバージョン5.9よりフルサイト編集という機能が追加されました。これにより、サイト内の様々なパーツをブロックエディタベースで作成できるようになります。
また、ブロックテーマに関する情報は少ないので、初心者には不向きといえますが、これから使ってみたい方はぜひ利用してみてください。
おすすめの有料テーマ6つ
次におすすめの有料テーマについてご紹介します。有料テーマに関しては、以下のポイントをすべて比較しながら掲載しています。
利用用途 | どんなサイトに向いているテーマか |
料金 | 利用にかかる金額(買い切りかサブスクか) |
ライセンス | どんな制限があるか、使い回しできるかなど |
サポート | どんなサポートをしてくれるか |
どれも非常に人気のテーマですので、ぜひ自分に合ったテーマを以下よりお選びください。
テーマのインストール方法
それではWordPressのインストール方法について解説します。インストールの方法はテーマが「公式」か「非公式」によって異なります。
公式テーマ | 管理画面から直接インストール可能 ・Lightning ・Arkhe |
非公式テーマ | 専用サイトから別途ファイルを取得して手動でアップロード ・Cocoon ・Xeory ・Rebirth ・Emanon Free ・Unitone |
それぞれのインストール手順を以下に解説していきますので、参考にしてください。
公式テーマのインストール(管理画面から)
まずは、公式テーマのインストール方法を無料テーマ「Lightning」を例に解説していきます。
管理画面(ドメイン/wp-admin)にアクセスして、外観 > テーマをクリックしてください。
次に「新しいテーマを追加」をクリックします。
「テーマを検索」にインストールしたいテーマの名称を入力します。(今回はLightningと入力)
検索結果に該当するテーマが表示されるので、「インストール」を押すと、インストールできます。
あとは、「有効化」を押せば利用可能になります。
非公式テーマのインストール(専用サイトから)
非公式テーマは、管理画面から直接インストールできません。テーマを提供している個人または会社のサイトで別途テーマファイルをダウンロードする必要があります。
今回は、「Cocoon」を例に解説していきます。まずは、テーマのダウンロードサイトに移動して、「”Cocoonテーマ””をダウンロード」をクリックします。(Cocoonの場合はテーマを2つダウンロードする必要があります。)
ダウンロードできたら、WordPressの管理画面(ドメイン/wp-admin)にアクセスして、外観 > テーマをクリックしてください。
次に「新しいテーマを追加」をクリックします。
ここで「テーマのアップロード」をクリックします。
「ファイルを選択」を押して、ダウンロードしたテーマのzipファイルを選択し、「今すぐインストール」を押してください。
これでインストール完了です。最後に「有効化」を押せばテーマを利用できます。
テーマをアップロードできない?
もし、テーマのインストールに失敗したら、正しい手順を見ながら、もう一度テーマをアップロードしてみてください。WordPress側の処理の問題であれば、これで解決することがあります。
それでも解決しない時は、以下を確認してから再度アップロードしてください。
- zipファイルをアップロードしているか確認する
- サーバーのPHPバージョンを確認する(低ければアップデートする)
- すでにインストールされていないか確認する
- 特定のファイルが破損していないか確認(開発元に連絡)
テーマを変更する方法(変更時にはリスクあり)
WordPressでは、管理画面から簡単にテーマを変更できます。しかし、各テーマの仕様は異なりますので、変更するだけで完全にデータ移行できる訳ではありません。
エディタで入力したコンテンツのデザインが崩れていたり、前のテーマで設定してたはずのものが消えていたりと、必ず修正が必要になるため、バックアップは必ず取りましょう。
以下に変更手順を解説しますので、順番に試してみてください。
- バックアップの作成
- 新しく利用したいテーマをインストール
- 新しく利用したいテーマの有効化
バックアップの作成
まず最初にするのは、変更前のサイトのバックアップです。ここでバックアップを取ることで、何か問題があってもすぐに復元できますので、絶対にしておきましょう。
バックアップの方法ですが、WordPressに慣れていない場合は、以下のどちらかの方法で行いましょう。
- サーバーのバックアップ機能を利用
- プラグインを使ったバックアップ
サーバーにバックアップ機能があれば、設定画面からすぐに対応できるので、そちらを利用するとよいでしょう。
プラグインを利用する場合は、「All-in-One WP Migration and Backup」が手軽に使えるのでオススメです。管理画面からバックアップファイルを生成して、PCに保存できます。(そのデータを再インストールすることで復元可能)
ちなみにですが、テーマファイルの中には記事や設定データが含まれません。そのため、テーマファイルだけのバックアップを取っても他のデータは復元できないのでご注意ください。
新しく利用したいテーマのインストール
バックアップが取れたら、新しく使いたいテーマをインストールします。このテーマのインストール手順は、先程解説した方法と全く同じです。
インストールして有効化しなければ、テーマは変更されないので、ご安心ください。
この時、可能であれば、本番環境とは別にテスト環境を用意するとより安心です。テスト環境でテーマの変更を試すことで、どんな修正が必要かを事前に知ることができます。
テスト環境を作る際には、以下の3つのどれかの方法を利用するとよいでしょう。
- 余ったドメインを利用(サーバーからもらったテストドメインなど)
- ローカルサイトの構築(LocalやMAMPなどを利用)
- プラグインの利用(WP STAGINGなど)
サーバーに余ったドメインがあれば、そちらを活用することで、専用のツールを使う必要がないので、楽かもしれません。
新しく利用したいテーマの有効化
新しく使うテーマをインストールしたら、あとは有効化するだけです。
外観 > テーマから変更したいテーマを選び、「有効化」を押すだけです。以下は「Twenty Twenty-Four」から「Twenty Twenty-One」に変更する例です。
これでテーマを変更できました。あとは、サイトの状態を確認して、必要があれば修正してください。
テーマを削除する方法(アンインストール)
テーマは、管理画面から簡単に削除できますが、初めてテーマを削除する時は少し不安ですよね。
テーマファイルに記事のデータなどは含まれていないので、「テーマ削除したら記事全部消えた!」みたいなことは起こらないのでご安心ください。
ただし、絶対とは言い切れないので、削除する際にも、必ずサイトのバックアップを取っておきましょう。
バックアップを取れたら、削除するテーマを選択して「削除」を押せばアンインストールできます。(Twenty Twenty-Oneを削除する例)
この時、いま使っているテーマは削除できないので、必ず先に無効化しておいてください。無効化すると「削除」ボタンが表示されるようになります。
WordPressテーマを自作するのはアリ?
様々な無料テーマや有料テーマがありますが、どうしても自分でこだわって作りたい方は多いでしょう。
そんな時に自分でテーマを作るのはアリなのか?
結論からいうと「アリ」ですが、1から自作はコストパフォーマンスが悪いです。
WordPressでテーマを開発するのに必要な技術などは、以下をご覧ください。環境構築が非常に簡単なので、開発初心者でも取り組みやすいといえます。
必要な技術 | この5つがあれば作成可能 ・HTML ・CSS ・JavaScript ・PHP ・WordPressの知識 |
環境構築 | 非常に簡単にスタート可能 WordPressに特化した環境構築ツール「Local」が非常に便利 |
ただし、メンテナンスコスト(PHPやWordPressのバージョン変化の対応など)を考えると、それらを自分らで行うのは非常に大変です。
そのため、自作するのであれば、無料テーマをベースにカスタマイズして構築するのが最もコストパフォーマンスが高いのでオススメです。
まとめ
今回は、テーマの選び方〜おすすめのテーマや操作方法について解説しました。
自分のイメージ通りのWebサイトを制作するためには、テーマ選びが非常に大切です。まずは、無料テーマを使って、WordPressの知識を深めた後に、最適な有料テーマを選ぶのがおすすめです。
以下に当記事の内容を簡潔にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
テーマってなに? | デザインや機能が備わったテンプレートのこと WordPressには必ず必要なもので、 テーマによって作れるサイトが大きく変わる |
テーマの見分け方は? | 3つのポイントを抑えよう ・日本製を選ぶべし ・公式か非公式かはそこまで関係ない ・まずは無料から始めよう |
おすすめ無料テーマは? | 無料テーマはこの7つがおすすめ ・Cocoon ・Lightning ・Xeory ・Rebirth ・Emanon Free ・Arkhe ・Unitone |
おすすめ有料テーマは? | 有料テーマはこの6つがおすすめ ・SWELL ・Snow monkey ・TCDシリーズ ・SANGO ・JIN:R ・Emanonシリーズ |
インストール方法は? | 公式と非公式でインストール方法は違う ・公式は管理画面から直接インストール ・非公式は専用サイトからダウンロードが必要 |
変更する方法は? | 管理画面から簡単に変更できる 変更前には必ずバックアップを取ろう |
削除する方法は? | 管理画面から簡単に削除できる 今利用中のテーマは削除できないので無効化にする必要アリ |
自作するのはアリ? | アリだが、コスパは悪い WordPress開発にそこまで高度な技術は必要ない ベーステーマをカスタマイズするのがコスパ◯ |