SEOに強いタイトルの付け方のコツ【7ステップ手順書とチェックリスト付】
自社記事を検索上位に表示させ、ユーザーにクリックしてもらうには、タイトルの付け方が非常に重要です。本記事では、タイトルの付け方のコツから詳しい手順まで解説します。ユーザーのクリック率を高めるタイトル例やタイトルの最適な文字数なども解説しており、それらをチェックリストにまとめているので、タイトル作成にお役立ていただけますと幸いです。
目次
タイトル(titleタグ)とは?
タイトルとは、Webサイトのページタイトルのことを指します。検索エンジンおよびサイトに訪れるユーザーに、そのページにどのような内容が書かれているかを示すものになります。
titleタグの確認方法
タイトルは『titleタグ』と呼ばれることもあり、titleタグは、確認したいページの画面からデベロッパーツールを用いて確認することができます。
デベロッパーツールの開き方
・Windowsの場合:「Ctrl + U」を入力
・Macの場合:「option + command + I」を入力
<head>内の、<title>と</title>に挟まれたテキストが、titleタグ(タイトル)になります。
titleタグは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに記事のタイトルを認識させる役割があります。titleタグの設定がないWebページは検索エンジンから「誤りのあるサイト」だと判断され、SEO評価が下がってしまうため、titleタグは必ず設定するようにしましょう。
titleタグは、HTMLの<head>内に<title></title>で囲んで記載します。これでtitleタグの設定を行うことができます。
WordPressの場合は、WordPressの管理画面にログインした後、「投稿→新規追加」をクリックしてください。以下画像のように記事の新規投稿画面が表示されるので「タイトルを追加」の欄にタイトルのテキストを入力すれば、titleタグの設定が完了します。
SEO対策でタイトルの付け方が重要な理由
ここでは、SEO対策をする上でなぜタイトルの付け方が重要なのかを説明します。
記事タイトルは、検索エンジンがWebサイトを認識する際に必要であり、検索順位に大きな影響を与えます。Googleのガイドラインにおいても、検索順位において重要な指標の一つに「タイトル」が挙げられています。
そのため、Webサイトに適切なタイトルを付けることは、検索順位の上位表示(SEO対策)において重要な要素となります。
また、ユーザーは、タイトルを見た上で表示されたWebサイトや記事を読むかどうかを判断します。
タイトルにてユーザーに「ほしい情報が記載されているか」「魅力的なサイト・記事であるか」を伝えられていないと、そもそもクリックされず、ユーザーに閲覧してもらうことができません。
SEO対策でタイトルの付け方が重要な理由
・検索順位に影響を与えるため
・ユーザーがサイト・記事を閲覧するかの判断材料となるため
SEO記事のタイトル作成手順|7ステップで解説
ここでは、SEO記事におけるタイトルの作成手順を7ステップに分解して説明します。
- SEO記事で狙うキーワードを書く
- ユーザーのニーズを満たすようなワードを入れる
- ワード同士を繋げて文章にする
- 競合記事との差別化を図る
- キーワードの位置や使用回数を調整する
- 文字数を調整する
- ページの内容に沿ったタイトルになっているか確認する
各ステップについて、順に解説します。
ステップ1.SEO記事で狙うキーワードを書く
タイトルには、SEO対策のキーワードを必ず含める必要があります。『SEO対策でタイトルの付け方が重要な理由』の章で説明したように、そのサイトや記事がどのようなユーザー向けの内容かを検索エンジンに理解させる役割があるためです。
また、検索キーワードがタイトルに含まれていないとユーザーにクリックされず閲覧されない可能性があるため、タイトルへのキーワードの挿入は必須となります。
今読んでいただいているこちらの記事を例にすると、以下のようになります。
ポイント1
タイトルにキーワードを入れる
ステップ2.ユーザーのニーズを満たすようなワードを入れる
タイトルをクリックしてもらうには、ユーザーのニーズに沿った文章である必要があります。
ポイント2
ユーザーのニーズに沿ったタイトルにする
ユーザーのニーズを知るには、以下のような方法が有効です。
- 検索窓から候補キーワードを確認する
- 検索結果画面から関連キーワード(再検索キーワード)を確認する
検索窓から候補キーワードを確認する
GoogleやYahoo!の検索窓に「seo タイトル」と入力すると、下記画像のように「候補キーワード」が表示されます。
これらのキーワードはサジェストキーワードとも呼ばれ、検索エンジンによる「ユーザーへの提案」のキーワードです。「あなたこれ知りたいんじゃないの?」と提案されるキーワードなので読者ニーズが反映されていると考えることができます。
【サジェストキーワードの調査ツールご紹介】
サジェストキーワードは、ラッコキーワードというツールを用いて洗い出すことができます。
対象キーワードを検索窓に入力すると、以下のようにサジェストキーワードが一覧で表示されます。
こちらからもサジェストキーワードを確認し、読者ニーズの把握をしておきましょう。
検索結果画面から関連キーワード(再検索キーワード)を確認する
関連キーワード(再検索キーワード)とは、検索結果の最下部に表示されるキーワード候補のことです。関連サイト、検索クエリ、共起語などを参考に表示されており、「もし検索意図を満たせなかった場合、このキーワードで再検索するとニーズを満たせるかもしれません」とユーザーに提示するキーワードになるので、再検索キーワードも読者ニーズを把握する上で参考になります。
ステップ3.ワード同士を繋げて文章にする
これまでの手順で羅列したキーワードをつないで文章にします。ここでは、文字数を意識する必要はありません。違和感のない文章となるよう意識して文章化しましょう。
ステップ4.競合記事との差別化を図る
競合記事とタイトルがかぶっていると、ユーザーにコンテンツの内容の違いを伝えられず、クリックされにくくなる恐れがあります。競合記事と比較して自社ページが優れている点をタイトルに入れたり、後ほどの『 クリック率を高めるために試したいタイトル作成テクニック』の章で解説しているテクニックを用いて、競合記事とのタイトルの差別化を図りましょう。
ポイント3
競合記事とかぶらないタイトルにする
ステップ5.キーワードの位置や使用回数を調整する
重要な検索キーワードはタイトルの前半に入れましょう。人間の視線は左から右に遷移するため、左側(文章の前半)にキーワードを入れることで、ユーザーに重要情報を伝えやすくなります。 また、タイトルの後半部分は、検索エンジンやデバイスの仕様、文字数などにより省略される可能性があることからも、タイトルの前半にキーワードを入れるようにしましょう。
ポイント4
タイトルの前半にキーワードを配置する
タイトルにキーワードを入れることは重要ですが、同じキーワードが重複しているとGoogleの品質ガイドライン違反となりスパム判定され、ペナルティを受ける可能性があります。また、ユーザーにとっても冗長で分かりにくいタイトルとなる恐れもあるため、キーワードは詰め込みすぎないようにしましょう。
ポイント5
キーワードを詰め込みすぎない
ステップ6.文字数を調整する
文字数が多すぎると、タイトルの後半部分が検索画面に表示されなくなってしまいます。
例えば以下のタイトル(42文字)の場合、
検索結果への表示のされ方は以下のようになります。
『(構成やデザインもすべて公開)』の部分がまるっと表示されなくなっています。
この記事の強みや他記事との差別化ポイントが「構成やデザインも公開していること」である場合、その情報がユーザーに伝わらず、クリックされなくなってしまうかもしれません。
このようなことが起こらないよう、タイトルの文字数は制限してあげる必要があります。
具体的には、
- PCでの検索が多い場合:28〜35文字程度
- スマートフォンでの検索が多い場合:36〜42字程度
が適した文字数になります。
PC検索・スマートフォン検索のどちらも想定される場合は、両方に対応できるよう「28〜35文字程度」にすることをお勧めします。
ポイント6
文字数は28~35字程度を目安に
入り切らない言葉はディスクリプションに入れる
タイトルの文字数の目安は28~35文字程度となっています。もし文字数がオーバーしてしまう場合、ディスクリプションへ入れる方法を採用すると良いでしょう。ディスクリプションとは、検索結果の画面上でそのWebサイトの簡単な説明や内容の要約を示すテキストのことです。 ディスクリプションはWebサイトの検索順位への影響はないといわれていますが、ユーザーがWebページの内容を理解する助けとなります。表示される文字数はおよそ140文字程度です。
ディスクリプションには、ユーザーのニーズに合いそう(ユーザーが検索しそう)だが文字数の都合でタイトルに入れることができなかったワードを入れ、記事の魅力がアピールできるような文章にすると良いでしょう。
なお、ディスクリプションは、ユーザーが検索したワードは太字で強調される仕様になっています。上記記事では「資料作成代行 パワーポイント」と検索したので、ディスクリプションではそれらのワードが太字になっています。
ステップ7.ページの内容に沿ったタイトルになっているか確認する
検索エンジンはサイトのタイトルと内容の一致を重視しており、もし内容に沿ったタイトルになっていない場合、著しく検索順位が下がってしまう恐れがあります。
また、タイトルがページの内容と異なると、読者が混乱して離脱や信頼性の損失にもつながります。 もしページの内容とタイトルに相違がある場合、『ステップ2.ユーザーのニーズを満たすようなワードを入れる』や『ステップ4.競合記事との差別化を図る』の段階で記事の内容とは異なる要素を追加してしまっていることが多いので、ステップ2またはステップ4に戻ってタイトル案を再検討しましょう。
ポイント7
ページ内容を端的に表すタイトルにする
まとめ|タイトル作成において必ず守るべき7つのポイント
これまでに説明した7つのポイントをチェックシートにまとめました。タイトル作成の際には、以下のポイント全てを満たせているかご確認ください!
クリック率を高めるために試したいタイトル作成テクニック
ここまでに説明した手順や7つのポイントに沿ってタイトルを付けると、SEOの観点からもユーザー視点でも十分なクオリティのタイトルを付けられると思います。
ここでは、よりユーザーの目を惹き、クリック率を高められるようなタイトル作成のテクニックをいくつか紹介するので、タイトルをさらにブラッシュアップしたい方はご参考ください。
ここでは、以下の5つの作成テクニックをご紹介します。
- 数字を含める
- 対象地域を記載する
- 記号を活用する
- ターゲットを明示する
- 疑問形を使う
数字を含める
タイトルに数字を入れることで、より内容が具体的になり、ユーザーに説得力を与えたり興味を惹きやすくなります。
修正前:クリック率を向上させたタイトルとは? 修正後:クリック率を2.5倍に向上させたタイトルとは?
修正前:SEO対策に有効な施策まとめ 修正後:SEO対策に有効な施策10選
他にも、
- 3分でできる
- 満足度99%
- 5年連続No1
といった表現も記事の内容によってはクリック率向上に寄与するでしょう。
対象地域を記載する
対象地域や地名をタイトルに記載すると、上位表示されやすくなったり、その地域に住む・働く人の目に留まりやすくなり、クリックされやすくなります。
対象地域や地名を入れることでどれだけ上位表示されやすくなるのか、具体例を挙げて説明します。
例えば検索窓に「SEO支援」と検索すると、ヒットするページ数は1280万ページになります。そこに「大阪」というワードを加えて「大阪 SEO支援」と検索すると、ヒットするページ数は151万ページになります。
ヒットするページ数(=競合となるWebサイト)が10分の1ほどになるため、その分上位表示を獲得しやすくなります。
都道府県名や市町村名の他にも、駅名や路線名なども対象地域を示すワードに含まれます。
実店舗を構えている場合や、地域を絞ってビジネスを展開されている場合は、対象地域や地名をタイトルに入れると良いでしょう。
記号を活用する
検索画面上でタイトルがユーザーの目に留まりやすくなるテクニックとして、記号の活用が挙げられます。
タイトルによく使われる記号には、『隅付きカッコ【】』と『バーティカルバー|』があります。
隅付きカッコ【】は、
- 【事例付き】
- 【2024年最新】
- 【受注率2.5倍】
- 【手順解説】
のように、タイトルで最も強調したい箇所や、記事の魅力やユニークな点を表す箇所に用いるのが良いでしょう。
修正前:SEOに強いタイトルの付け方のコツを7ステップ手順書チェックリストで解説
修正後:SEOに強いタイトルの付け方のコツ【7ステップ手順書とチェックリスト付】
このように【】で囲うことで、ユーザーの目を惹きやすくなります。
バーティカルバー|は、
記事作成代行おすすめ12選|選び方から比較ポイントまで紹介
のように、タイトルのメインの部分(「記事作成代行おすすめ12選」)とサブ的な部分(「選び方から比較ポイントまで紹介」)を分ける際に用います。人間は誰しも長い文章よりも短い文章の方がぱっと見で理解しやすいため、タイトルの内容がメインとサブで分けられる場合は、バーティカルバーを入れることで読みやすくなり、結果的にクリック率の向上に寄与することがあります。
ターゲットを明示する
ある特定のユーザーにターゲットを絞って作成した記事の場合、タイトルで「誰向けの記事なのか」を示すことで、ユーザーの当事者意識を高めることができ、ターゲットユーザーのクリック率を高めることができます。
ターゲットを示す表現の例として、
- 初心者向け
- 大阪在住の方
- 20代男性必見
などが挙げられます。
疑問形を使う
タイトルを疑問形にすることで、ユーザーの好奇心が刺激され、クリックを誘うことができます。
修正前:SEOに強いタイトルの作成方法とクリック率改善テクニック
修正後:SEOに強いタイトルの作成方法とは?クリック率改善テクニックも解説
このように疑問形にすることで、ユーザーは「いったいどんな方法なの?」と感じ、記事の内容が気になりクリックにつながります。
タイトルを変更すべき記事
ページタイトルは、上位表示を獲得するためだけではなく、ユーザーのクリック、すなわちページへの流入にも大きな影響を与えます。検索では上位表示されていてもクリック率が低い記事は、タイトルの見直しが必要です。
Google Search Consoleを用いると各記事のクリック率を確認することができます。自社の同程度の検索順位の記事と比較して明らかにクリック率が低いものがあれば、タイトル変更を検討するべきでしょう。
Google Search Consoleでのクリック率の確認方法
Google Search Consoleにアクセスしたら、ページ左側にある「検索パフォーマンス」から「検索結果」を選択してください。
ページ中央に「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」が表示されるので、4つのうち「平均CTR」を確認し、覚えておいてください。
また、4つの項目にはそれぞれチェックボックスがあるので、もしチェックされていない項目があればチェックし、4つ全てチェックされている状態にしてください。
上記画像にある折れ線グラフのすぐ下に、下記画像のようにCTR等が表示されます。(チェックボックスにチェックを入れていないと表示されないため注意してください)
上記の例では、同程度の掲載順位の記事と比較して、オレンジで囲んだキーワードのCTRが極端に低くなっています。
『CTR:0.3%』という数値は、先ほど確認した『全記事の平均CTR:1.1%』と比較しても、かなり低い水準となっています。
従って、このキーワードを狙って公開している記事のタイトルは、ユーザーにクリックしてもらえるようなタイトルに変更するべきでしょう。
タイトルが自動改変されたときの対処法
設定したページタイトルは、Googleによって自動的に改変されることがあります。自動改変により不適当なタイトルになってしまった場合、クリック率に悪影響を与える可能性があるため、なるべく自動改変されにくいようなタイトルを付ける必要があります。
タイトルが自動改変される主な理由としては以下のようなものが挙げられます。
- ページタイトルの文字数が多い
- キーワードを何度も使用している
- ページの内容と異なるタイトルを設定している
タイトルが自動改変されてしまった際には、上記の要因を取り除いてください。先ほど説明したチェックリストに沿ってタイトルを付ければ自動改変を受けにくいタイトルの作成が可能なので、ぜひチェックリストをご活用ください。
もしタイトルを付け直しても自動改変されてしまう場合は、検索結果からGoogleにフィードバックを送ると良いでしょう。
Googleへのフィードバックは、検索窓の右側にある「クイック設定」から「フィードバックを送信」を選択してください。
まとめ
タイトルは、SEO対策だけでなく、ユーザーにクリックされる上でも非常に重要です。また、文字数の制限や入れ込むと良いワードなど、タイトルを付ける際には様々な注意点や有効なテクニックがあります。
本記事で解説した7ステップの手順書やチェックリストを活用し、効果の出るタイトルを作成いただけますと幸いです!