プッシュ通知サービス14選比較。費用相場とタイプ別の選び方

「Webサイトとアプリ、どちらのプッシュ通知から始めるべきか判断できない」
「料金体系がサービスごとにバラバラで、横並びで比較できない」

プッシュ通知サービスを検討し始めると、こうした疑問に必ずぶつかります。プッシュ通知は「配信通数課金」「通知許可ユーザー数課金」「MAU課金」「店舗数課金」と課金単位がサービスごとに異なるため、月額料金の数字だけを並べても比較にならないためです。

さらに、iOSでWebプッシュを届けるにはホーム画面への追加が必要という制約や、Chromeが2025年10月に発表した通知権限の自動失効など、導入前に知っておくべき前提も変わり続けています。

本記事では、プッシュ通知サービスの選び方と、公式サイトで料金・機能を確認できたおすすめサービスを4つのタイプ別に紹介します。あわせて、配信対象ユーザー数から逆算する費用相場・4つの比較ポイント・導入後に成果を左右する運用のポイントまで解説します。

プッシュ通知サービスとは?Webプッシュとアプリプッシュの違い

プッシュ通知サービスとは、ユーザーの端末に通知を届けるための配信基盤を提供するサービスです。ユーザーが自社サイトやアプリを開いていない状態でも、端末側に直接メッセージを表示できる点が、メールやWeb接客との最大の違いになります。

プッシュ通知には大きく分けて「Webプッシュ通知」と「アプリプッシュ通知」の2種類があり、必要な準備も届く相手も異なります。まずはこの違いを押さえることが、サービス選定の出発点です。

なお、プッシュ通知はSMSや音声・チャットと並ぶ顧客コミュニケーションの1チャネルとして扱われることも増えています。チャネル横断の基盤としてまとめて検討したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:CPaaSおすすめ15選比較。費用相場からタイプ別の選び方まで解説

Webプッシュ通知の仕組みと特徴

Webプッシュ通知は、ブラウザに対して通知を届ける仕組みです。ユーザーがサイトを訪問した際に表示される「通知を許可しますか?」というダイアログで許可を得ると、以降はサイトを閉じていても通知を届けられるようになります。

技術的には、ブラウザのバックグラウンドで動作する「Service Worker」がプッシュメッセージを受け取り、通知を表示します。アプリの開発もインストールも不要で、サイトにタグを設置するだけで導入できるため、自社アプリを持たない企業でも最短で始められるのが利点です。

一方で、購読はブラウザ単位・端末単位で管理されます。ユーザーがブラウザを変えたり端末を買い替えたりすると再度の許可取得が必要になる点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

アプリプッシュ通知の仕組みと特徴

アプリプッシュ通知は、自社のスマートフォンアプリをインストールしたユーザーに通知を届ける仕組みです。iOSはAPNs(Apple Push Notification service)、AndroidはFCM(Firebase Cloud Messaging)という配信基盤を経由して届けられます。

導入にはアプリへのSDK組み込みが必要になるため、Webプッシュより実装の手間はかかります。その代わり、アプリ内の行動履歴・購買履歴と紐づけた精緻なセグメント配信や、位置情報に連動した通知、アプリ内メッセージとの組み合わせといった施策の幅が大きく広がります。

配信到達率という点でも、アプリをインストールしているユーザーは自社への関心が高い層であるため、Webプッシュより成果につながりやすい傾向があります。

iOSでWebプッシュを届けるにはホーム画面への追加が必要

Webプッシュを検討する際に、必ず確認しておきたいのがiOSでの制約です。

iOS SafariがWebプッシュに対応したのはiOS 16.4(2023年3月)からですが、Appleの公式発表では対応対象は「ホーム画面に追加されたWebアプリ」と明記されています。つまり、Safariのタブでサイトを開いているだけのユーザーには通知が届きません。ユーザー側に「ホーム画面に追加する」という一手間を求める必要があり、iOSにはこれを促す自動プロンプトも存在しません。

この要件は2026年8月時点でも撤廃されていません。国内のBtoC領域はiOSユーザーの比率が高いため、「アプリを作らなくてもWebプッシュで全ユーザーにリーチできる」という前提で計画を立てると、想定した配信対象数に届かない可能性があります。

なお、2025年のiOS 18.4からはService Workerを使わずに通知を表示できる「Declarative Web Push」も追加され、実装の選択肢は広がっています。ただしホーム画面追加が必要である点は変わりません。iOSユーザーの比率が高い事業であれば、Webプッシュ単体ではなくアプリプッシュ、あるいは両方に対応したサービスを検討することをおすすめします。

プッシュ通知サービスの主な機能

プッシュ通知サービスは「通知を送るだけのツール」ではありません。誰に・いつ・どんな内容を送り、その結果どうだったかを管理する機能が中核になります。主な機能は以下のとおりです。

セグメント配信属性・閲覧ページ・行動履歴・購買履歴などの条件で配信対象を絞り込み。
条件の粒度はサービスにより差が大きい部分
予約配信・定期配信日時指定での配信予約、曜日や時間帯を指定した繰り返し配信に対応
トリガー配信カート放棄・特定ページ閲覧・会員登録完了などのユーザー行動を起点に自動配信
ステップ配信・シナリオ配信初回接触から一定日数後に次の通知を送るなど、複数通知を時系列で設計
A/Bテスト通知文面やクリエイティブを複数パターン出し分け、反応の良い方を判定
リッチ通知画像・動画・アクションボタンを含む情報量の多い通知を配信
通知許諾ダイアログのカスタマイズ許可を求めるポップアップの文言・デザイン・表示タイミングを調整
効果測定・レポート配信数・表示数・クリック数・開封率・コンバージョン率を可視化
API・外部連携自社システムやCRM・MA・GA・ECカートと連携し、管理画面を介さず配信

このうち、サービス間で最も差が出るのがセグメント配信の粒度とトリガー配信・シナリオ配信への対応可否です。単純な一斉配信だけで良いのか、行動データに応じた出し分けまで必要なのかを先に決めておくと、選定の軸が定まります。

プッシュ通知サービスの費用相場

プッシュ通知サービスの料金は、課金単位がサービスごとに違うため、月額の数字だけを横並びにしても比較になりません。比較できる形にするには、自社の数字を1つに決めてから当てはめます。

本記事では「配信対象ユーザー数」を基準にします。通知を届けたい相手の人数のことで、Webプッシュなら通知を許可したブラウザ数、アプリプッシュならアプリをインストールして通知を許可した端末数です。配信通数で課金されるサービスは、次の式で同じ土俵に乗せられます。

月間の配信通数 = 配信対象ユーザー数 × 月の配信回数

配信対象が3万人で週1回配信するなら、月間12万通です。この2つの数字を先に決めてから、下の表を読んでください。

課金単位月額の目安当てはめる数字
配信通数0円〜53,900円月5,000通(無料枠)〜月100万通
通知許可ユーザー数・MAU0円〜20,000円(別途初期110,000円)5,000ユーザーまで無料〜15,000MAU
オプトイン数(通知の登録者数)要問い合わせ(初期費用0円)通知を許可した登録者数
店舗数22,000円〜55,000円3店舗〜10店舗
月額固定(MA統合型)148,000円(別途初期300,000円)年間契約・前払い一括
APIリクエスト数(従量)0円〜月100万件まで無料、超過は100万件あたり0.50ドル

規模別に見た総額の目安

初期費用を含めた1年目の総額です。プッシュ通知サービス単体の費用で、アプリ開発費や広告費は含みません。

規模配信対象ユーザー数配信頻度月額1年目の総額
スモールスタート5,000人週1回(月2万通)0円〜20,900円0円〜25万円
中規模30,000人週1回(月12万通)18,800円〜53,900円23万円〜65万円
大規模200,000人週2回(月160万通)要問い合わせ要問い合わせ
MA統合型規模によらず定額制限なし148,000円207万円(初期30万円を含む)

無料枠だけで運用を始められるサービスもあります。配信対象が5,000人までなら月額0円で配信数無制限のサービスがあり、月5,000通までなら無料のWebプッシュもあります。まず無料枠で反応を確かめてから有料プランに移る進め方が現実的です。

料金が変わる3つの理由

同じ配信対象ユーザー数でも、次の3点で総額は大きく変わります。

1つめは課金単位です。 配信通数で課金されるサービスは、対象者が増えても配信頻度を抑えれば費用は上がりません。逆に通知許可ユーザー数やMAUで課金されるサービスは、何回送っても費用は変わらない代わりに、ユーザーの増加がそのまま費用に跳ね返ります。週1回配信なら前者、毎日配信するなら後者が有利です。

2つめは配信面です。 Webプッシュはサイトにタグを設置するだけで始められますが、アプリプッシュはSDKの組み込みが必要で、開発チームの工数が別途かかります。両方に配信したい場合は、1サービスで両対応のものを選ぶと管理画面と効果測定を一本化できます。

3つめは上限超過と契約期間です。 段階定額のサービスは上限を超えると次の価格帯に上がり、データ量にも上限があるサービスでは配信通数に余裕があっても加算されることがあります。年間契約・前払い一括のサービスもあるため、途中で止められるかどうかは契約前に確認してください。

公式サイトで料金を公開しているサービス

14サービスのうち、月額の実額を公開しているのは次の9つです。

サービス公開されている料金課金単位
PUSHCODE0円/20,900円/53,900円(税込)月5,000通/30万通/100万通
Cuenote Push月額20,000円〜(初期費用0円)月額基本料+配信通数の従量
PushTracker月額18,800円〜(初期費用0円)配信数+通知許可ユーザー数
Appvisor0円/月額20,000円+初期110,000円(税込)5,000ユーザーまで/15,000MAUまで
RichFlyer11,000円/22,000円/33,000円(税込)5万通または10GBごとに加算
OneSignal0ドル/月額19ドル〜+従量モバイルMAU1,000人まで/超過分はMAU単価
GMOおみせアプリ月額22,000円〜/55,000円3店舗まで/10店舗まで
SATORI初期300,000円+月額148,000円(税別)月額固定・年間契約
Amazon SNS月100万件まで無料/超過100万件0.50ドルAPIリクエスト数の従量

Firebase Cloud Messaging は配信量による課金がなく、無料で利用できます。

残る4サービス(PUSH ONE・Repro・b→dash・KARTE Message)は要問い合わせです。いずれも顧客データの統合範囲や配信規模で見積もりが変わるため、自社の配信対象ユーザー数と配信頻度を伝えたうえで見積もりを取ってください。

メール配信とプッシュ通知を併用して顧客接点を設計するケースも多いため、あわせて検討する場合は以下の記事も参考にしてください。

関連記事:メール配信システムおすすめ16選比較。費用相場から失敗しない選び方まで解説

無料で使えるプッシュ通知サービスと、無料プランの範囲

プッシュ通知は「無料で始められるか」で導入判断が分かれやすい領域です。 結論から言うと、無料で使えるものは実際にあります。ただし3つのタイプに分かれ、 何が無料なのかがまったく違います。

① 完全無料で使えるタイプ(開発者向け)

Firebase Cloud Messaging は、通知の配信そのものに費用がかかりません。 Amazon SNS も月100万件までのモバイルプッシュ通知が無料枠に含まれ、超過分だけが従量課金になります。 どちらも初期費用・月額固定費はゼロです。配信コストを限界まで下げたい場合の最有力になります。

ただし、この2つは「無料の中身」が大きく違います。

Firebase Cloud Messaging は、無料のまま管理画面から配信できます。 Firebase コンソールで通知を作成し、アプリのバージョン・言語・ユーザープロパティで 配信対象を絞り込み、配信予約やA/Bテストまで実行できます。ここまでが追加費用なしです。 「無料だから機能が足りない」という前提は、FCMには当てはまりません。

無料の範囲を超えるのは、配信ログを蓄積して分析する部分と、配信を自動化する部分です。 配信結果をBigQueryへ書き出して長期分析する、ユーザーの行動をきっかけに自動配信する、 といった使い方をすると、Firebase の従量課金プラン(Blaze)に切り替える必要があります。

Amazon SNS は、運用機能が含まれません。 マネジメントコンソールから通知を即時送信することはできますが、 配信予約やセグメント作成の機能は用意されていません。 定期配信や条件配信をしたい場合は、他のAWSサービスと組み合わせるか自社で実装する前提になります。 また Webプッシュには対応しておらず、配信先はアプリのみです。

つまり開発者向けの無料枠を検討するなら、まずFCMを試すのが順序として合理的です。 Amazon SNS は、すでにAWS上でシステムを運用していて、 通知を既存の構成に組み込みたい場合に選ぶものと考えたほうが失敗しません。

どちらのタイプも共通するのは、マーケティング担当者だけでは完結しないことです。 アプリへのSDK組み込みや配信のトリガー設計はエンジニアの作業になるため、 社内に手を動かせる人がいるかどうかが、実質的な導入条件になります。

② 無料プランがある有料サービス

本記事で紹介しているサービスのうち、期限のない無料プランを持つのは3つです。 PUSHCODE は月5,000通まで全機能を無料で使えます。Appvisor は5,000ユーザまで無料で、 配信回数に制限がありません。CORE PUSH は通知を許可した端末100台までが無料枠です。 いずれも管理画面が使えるので、エンジニアなしで配信を始められるのが開発者向けとの違いです。

無料枠の単位が「配信通数」「ユーザー数」「端末数」でそれぞれ違う点に注意してください。 少数のユーザーに毎日通知を送る使い方なら配信通数の枠がすぐ埋まり、 多数のユーザーに月1回だけ送る使い方ならユーザー数・端末数の枠が先に埋まります。 自社の配信頻度と対象人数のどちらが多いかで、無料で使い続けられる期間が変わります。

確認すべきなのは、無料プランで何が制限されるかです。多いのは次の4つ。

  • 購読者数・配信数の上限
  • セグメント配信・配信予約が使えない
  • レポートの保持期間が短い、または開封率が見えない
  • 通知にサービス側のブランド表記が入る

検証用途なら十分ですが、「セグメント配信が使えない無料プランで効果を測って、 効果がなかったと判断する」のは避けてください。 全員に同じ通知を送る運用は、 有料プランでも成果が出にくい使い方です。無料プランでの検証は 「許諾率がどれくらい取れるか」に絞るほうが判断を誤りません。

③ 無料トライアルのみ

14日間・30日間などの期間限定で全機能を試せるタイプです。 期間内に許諾を集めきれず、通知を送る前にトライアルが終わるのがよくある失敗です。 Webプッシュの場合、許諾は訪問者が来るたびに少しずつ積み上がるので、 トライアル開始前にタグを設置して購読者を溜めておけるか、 事前にサービス側へ確認しておくと無駄がありません。

本記事のサービスでは、PushTracker が最大3ヶ月、RichFlyer が最大2ヶ月のトライアルを設けています。 RichFlyer はトライアル中も全機能が使え、配信量の上限だけが設定される形式です。 2〜3ヶ月あれば、許諾を集めてから通知の効果を測るところまで到達できます。 逆に2週間程度のトライアルでは、Webプッシュの場合は購読者が溜まる前に期間が終わるため、 効果の判断材料が揃いません。トライアルの長さは、そのまま「検証できる範囲」の広さです。

無料で始めて、どこで有料に切り替えるか

判断の目安は「通知1通あたりの成果が、月額費用を上回ったとき」です。 Webプッシュなら、通知経由の再訪から発生したCVの金額を、検討中のプランの月額と比べます。

この計算をするには開封率とクリック数のレポートが必要なので、 レポートが見られない無料プランで長く運用しても、切り替えの判断材料が溜まりません。 無料期間は「効果を測る仕組みがある状態」で使うほうが結果的に早くなります。

プッシュ通知サービスを選ぶ際の比較ポイント

プッシュ通知サービスはどれも同じではありません。対応している配信面も、課金単位も、必要な社内リソースも大きく異なります。選定時に確認すべきポイントは次の4つです。

  1. 対応チャネル
  2. 課金単位
  3. セグメント配信
  4. 導入・運用体制

この4つは、本記事の各サービス紹介にある情報表の項目と同じ順番で並べています。気になるサービスが見つかったら、同じ並びで見比べてください。

1. 対応チャネル

最初に決めるべきは、通知をどこに届けるかです。自社アプリを持っていなければWebプッシュ一択になりますし、すでにアプリを運用しているならアプリプッシュが主戦場になります。

判断が難しいのは「アプリはあるがWebサイトの流入のほうが多い」というケースです。この場合はWebプッシュとアプリプッシュの両方に対応したサービスを選ぶと、配信面ごとにツールを分けずに済み、管理画面も効果測定も一本化できます。

前述のとおり、iOSでWebプッシュを届けるにはホーム画面への追加が必要です。自社サイトの訪問者に占めるiOSユーザーの比率を先に確認しておくと、Webプッシュだけで足りるかどうかの判断精度が上がります。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 自社アプリの有無と、アプリ経由の売上比率
  • サイト訪問者に占めるiOSユーザーの比率
  • 将来的にもう一方の配信面も追加する可能性があるか

2. 課金単位

料金比較で最も見落とされやすいのが課金単位です。月額料金が安く見えても、課金単位が自社の成長方向と逆になっていると、1年後にコストが跳ね上がります。

配信通数で課金されるサービスは、配信対象が増えても通知頻度を抑えれば費用は上がりません。逆に通知許可ユーザー数・MAU・店舗数で課金されるサービスは、通知を何回送っても費用は変わらない代わりに、ユーザー数や店舗数の増加がそのままコストに反映されます。

「今月いくらか」ではなく「配信対象が3倍になったらいくらか」「配信頻度を週1回から週3回に増やしたらいくらか」でシミュレーションすると、実態に近い比較ができます。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 課金単位は配信通数・通知許可ユーザー数・MAU・店舗数のどれか
  • 上限を超えた場合の超過料金の計算方法と、データ量の上限の有無
  • 最低契約期間の有無(年間契約・前払い一括が前提のサービスもあります)

3. セグメント配信

プッシュ通知の成果は、配信内容そのものより「誰に送るか」で決まります。一斉配信は開封率が伸びないだけでなく、通知オフやアプリのアンインストールを招く原因にもなります。

セグメント配信に対応しているかどうかは大半のサービスが謳っていますが、粒度には大きな差があります。属性や閲覧ページ単位で絞り込めるレベルなのか、購買履歴やアプリ内の行動データと組み合わせた複雑な条件まで設定できるのかを確認しましょう。

あわせて確認したいのが、カート放棄や会員登録完了などの行動をきっかけに自動配信できるトリガー配信への対応です。手動配信だけで運用すると、担当者の工数が施策の上限になってしまいます。同じ文面で反応を比べるA/Bテストの有無も、改善を続けられるかを左右します。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • セグメントの条件にどのデータを使えるか(属性/行動履歴/購買履歴)
  • 条件設定にSQLやエンジニアの手が必要か
  • トリガー配信・ステップ配信・A/Bテストに対応しているか

4. 導入・運用体制

同じプッシュ通知でも、導入に必要な社内リソースはサービスによって大きく変わります。Webプッシュはサイトにタグを設置するだけで始められるものが多い一方、アプリプッシュはSDKの組み込みが必要になるため、開発チームの工数を確保する必要があります。

運用フェーズについても、非エンジニアが管理画面から配信できる設計になっているか、それともAPI経由での配信が前提かで、担当できる人が変わります。マーケティング担当者だけで運用を回したいのであれば、管理画面の使いやすさとサポート体制は重要な判断材料です。

サポートの扱いもサービスごとに違います。専任担当が付くもの、メールのみのもの、サポート自体が有料オプションのものがあり、料金表の金額だけでは見えません。導入代行を用意しているサービスもあるため、社内に手がない場合はその有無も確認してください。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 導入時にタグ設置で済むか、SDK組み込みが必要か
  • 日常の配信を非エンジニアだけで完結できるか
  • サポートが月額に含まれるか、有料オプションか。導入代行があるか

プッシュ通知サービスの選び方

プッシュ通知サービスは、対応する配信面と提供範囲によって性格が大きく異なります。ここではプッシュ通知サービスを4つのタイプに分類し、特徴と向いている企業をご紹介します。

どのタイプが合うかは、自社にアプリがあるか/エンジニアがいるか/どの規模で始めるかで決まります。中小企業やスモールスタートの場合は、初期費用がなく月額で止められるサービスから検証するのが現実的です。

  1. Webプッシュ特化型(自社アプリを持たず、Webサイトの再訪・CVを増やしたい場合)
  2. アプリプッシュ特化型(自社アプリの起動率・継続率を高めたい場合)
  3. CRM・MA統合型(メールやLINEも含めて顧客接点をまとめて設計したい場合)
  4. 開発者向けAPI型(社内にエンジニアがいて、低コストで内製したい場合)

1. Webプッシュ特化型(自社アプリを持たず、Webサイトの再訪・CVを増やしたい場合)

Webブラウザへの通知配信に特化したタイプです。サイトにタグを設置し、訪問者から通知許可を得るだけで配信を始められるため、アプリ開発を伴わずに最短で導入できます。

メールアドレスの登録を必要とせず、ワンクリックの許可だけで購読者を増やせる点も特徴です。メルマガの購読ハードルが高いと感じている企業にとって、接点を増やす現実的な手段になります。

料金は配信数課金または購読者数課金が中心で、月額1万円台から始められるサービスもあります。ECサイトやメディア、BtoBのオウンドメディアなど、繰り返し訪問してほしいサイトを運営している企業に適しています。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 自社アプリを持っておらず、Webサイトが主要な顧客接点になっている
  • メルマガの購読者数が頭打ちで、新しい接点を増やしたい
  • 開発リソースを割かずに、タグ設置だけで施策を始めたい

このタイプのプッシュ通知サービスを見る⇩

2. アプリプッシュ特化型(自社アプリの起動率・継続率を高めたい場合)

自社アプリを持つ企業向けに、iOS・Android向けのプッシュ通知配信に特化したタイプです。アプリへのSDK組み込みが必要になる代わりに、アプリ内の行動データを使った精緻なセグメント配信や、位置情報に連動した通知など、施策の幅が大きく広がります。

料金は端末数課金・MAU課金が中心で、通知回数を無制限としているサービスが多いのも特徴です。配信頻度を高めても費用が変わらないため、リテンション施策を積極的に回したい場合に相性が良くなります。

このタイプには、店舗向けのアプリ制作から会員証・ポイント・クーポン機能までを一体で提供するサービスも含まれます。まだアプリを持っていない実店舗事業者であれば、アプリ制作込みで検討する選択肢もあります。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • すでに自社アプリを運用しており、休眠ユーザーの再起動を促したい
  • 購買履歴や来店履歴と紐づけたセグメント配信を行いたい
  • 配信頻度を高めても費用が上がらない料金設計を求めている

このタイプのプッシュ通知サービスを見る⇩

3. CRM・MA統合型(メールやLINEも含めて顧客接点をまとめて設計したい場合)

プッシュ通知を、CRM・MAプラットフォームの1機能として提供するタイプです。メール・LINE・SMS・Web接客までを同一の顧客データベース上で扱えるため、チャネルごとにツールが分かれることによるデータの分断が起きません。

顧客データの統合(CDP)機能を備え、購買履歴やサイト内の行動データをもとにしたシナリオ配信を組めるのが強みです。「カート放棄から24時間後にプッシュ、反応がなければ翌日にメール」といった、チャネルをまたいだ設計ができます。

費用は初期費用込みで数十万円規模になり、導入負荷も上がります。その分、専任担当による伴走支援が付くサービスが多く、社内にノウハウがない状態からでも施策を立ち上げやすいのが特徴です。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • プッシュ通知だけでなく、メール・LINEも含めて顧客接点を再設計したい
  • 顧客データが複数ツールに分散しており、統合したい
  • 施策の設計から改善までを伴走支援してもらいたい

このタイプのプッシュ通知サービスを見る⇩

4. 開発者向けAPI型(社内にエンジニアがいて、低コストで内製したい場合)

配信基盤をAPI・SDKとして提供するタイプです。管理画面からのマーケティング施策設計よりも、自社システムに組み込んで自由に制御することを前提としています。

最大の特徴はコストです。Firebase Cloud Messagingは配信自体が完全無料で、Amazon SNSも月100万件までは無料枠に収まります。OneSignalもモバイルプッシュであれば無料プランで無制限に送信できます。

一方で、セグメント配信のUIや効果測定レポートは国産SaaSほど作り込まれていません。日本語のサポート窓口が明示されていないサービスもあるため、公式ドキュメントを読んで自走できる開発体制があることが前提になります。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 社内にエンジニアがおり、SDK・APIの実装を自前で進められる
  • 通知配信のコストを可能な限り抑えたい
  • 自社プロダクトの機能として通知を組み込みたい

このタイプのプッシュ通知サービスを見る⇩

上記で自社に合うタイプがわからなかった方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください

0 / 8 回答済み

Q1 / 配信先チャネル

通知を届けたい相手として、どちらに近いですか?

Q2 / 自社アプリの有無

自社アプリの状況として、どちらに近いですか?

Q3 / 対応チャネルの広さ

顧客接点の設計について、どちらに近いですか?

Q4 / 社内の開発リソース

実装体制について、どちらに近いですか?

Q5 / 予算感

導入時の予算について、どちらに近いですか?

Q6 / 運用サポート

導入後の進め方として、どちらに近いですか?

Q7 / セグメントの精度

配信対象の絞り込みについて、どちらに近いですか?

Q8 / 導入スピード

配信開始までの時間について、どちらを優先しますか?

あなたにおすすめのタイプが決まりました

このタイプで解決できること

    このタイプのサービスを見る →

    プッシュ通知サービス一覧比較表

    以下は本記事で紹介する14サービスの一覧です。単純な順位づけのランキングではなく、比較ポイントで挙げた対応チャネルと課金単位という、選定に直結する軸で横並びにしています。

    サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
    PUSH ONE
    初期費用0円/月額要問い合わせ
    Webプッシュ特化
    通知の登録者数で課金。DMP連携で性別・年代・地域の属性配信に対応
    PUSHCODE
    月額0円〜53,900円(税込)
    Webプッシュ特化
    月5,000通まで無料。カゴ落ち・再入荷の自動One to One配信とShopify連携
    Cuenote Push
    初期費用0円/月額20,000円〜
    Webプッシュ特化
    配信速度制限・IP制限・二段階認証。専任担当とテクニカルサポートが付く
    PushTracker
    初期費用0円/月額18,800円〜
    Webプッシュ特化
    開封後のカート遷移から売上まで計測。最大3ヶ月の無料トライアル
    Appvisor
    0円〜/PRO 月額20,000円+初期110,000円
    アプリプッシュ特化
    5,000ユーザーまで無料で配信数無制限。SDK埋込のみで最短30分
    RichFlyer
    月額11,000円〜33,000円
    アプリプッシュ特化
    アプリとWebのプッシュが1サービスで完結。特許取得の配信承認機能と二要素認証
    OneSignal
    0ドル〜/Growth 月額19ドル〜+従量
    アプリプッシュ特化
    1つのSDKでプッシュ・アプリ内メッセージ・メール・SMSを横断配信。英語サイトのみ
    GMOおみせアプリ
    月額22,000円〜
    アプリプッシュ特化
    会員証・ポイント・クーポン込みの店舗アプリ。店舗数で課金
    Repro
    要問い合わせ
    CRM・MA統合
    アプリ内メッセージ・メール・LINEまで統合。用途別に4パッケージ
    b→dash
    要問い合わせ
    CRM・MA統合
    ノーコードでデータ統合から施策実行まで完結。累計導入1,300社突破
    KARTE Message
    要問い合わせ
    CRM・MA統合
    自然文から配信セグメントの条件を生成。KARTE Datahubで社内外データを統合
    SATORI
    初期300,000円+月額148,000円
    CRM・MA統合
    匿名の見込み客にもプッシュでアプローチ。国内MAでは珍しく料金を公開
    Firebase Cloud Messaging
    無料
    開発者向けAPI
    iOS/Android/Webを横断して完全無料。トピック購読による一斉配信に対応
    Amazon SNS
    従量課金(月100万件まで無料枠)
    開発者向けAPI
    AWS各サービスとネイティブに連携。前払い・最低利用料金・長期契約なし

    【Webプッシュ特化型】のプッシュ通知サービス

    Webプッシュ通知サービスは、サイトにタグを設置するだけで配信を始められるタイプです。アプリ開発が不要なため、プッシュ通知サービスの中で最も導入が早いのが特徴です。ここでは、Webプッシュに特化した4サービスを、料金体系と実装のしやすさで比較します。

    PUSH ONE(株式会社シグニティ)

    引用:PUSH ONE

    オーディエンスデータ(DMP)と連携したセグメント配信ができるWebプッシュ通知サービスです。ユーザーの属性データをもとに配信対象を絞り込む仕組みで特許を取得しており、単純な一斉配信にとどまらない出し分けが可能です。

    Webプッシュに加えて、サイト訪問中のユーザーに通知を表示する「サイトプッシュ」も提供しています。配信は即時・日時指定・繰り返し・定期から選択でき、配信数・表示数・クリック数を管理画面で一括管理できます。YTM・GTMといったタグマネージャー経由での設置にも対応しています。

    オーディエンスデータ(DMP)と連携し、性別・年代・地域といった属性でセグメントを切って配信できます。総計7,000万ユーザー、月間60億件の配信実績を公表しています。2025年11月にエイチームホールディングスの完全子会社となり、2026年4月からは実際に発生したコンバージョン数をもとに課金する成果連動型のプランも提供されています。

    対応チャネルWebプッシュ/サイトプッシュ(PC・スマートフォン、iOS 16.4以降)
    課金単位オプトイン数/サイトプッシュはPV数/成果連動型はCV数
    セグメント配信性別・年代・地域の属性配信(DMP連携)/スケジュール配信/繰り返し配信
    導入・運用体制タグ埋込と設定ファイル設置のみ/無償のメールサポート/PWA化の無料サポート
    料金初期費用0円/月額は要問い合わせ

    PUSHCODE(EDOCODE)

    引用:PUSHCODE

    全プランの料金を公開し、無料から全機能を試せるWebプッシュ通知サービスです。月5,000通までのFREEプランでもすべての機能を利用でき、効果を検証してから有料プランに移行できます。

    機能面では、セグメント配信・自動One to One配信・A/Bテスト・配信レポートに対応しています。通知許諾を求めるポップアップの表示をカスタマイズできるため、いきなりブラウザ標準のダイアログを出して拒否されるという事態を避けられます。Google Analytics連携とShopify連携にも対応しています。

    カート放棄や再入荷をきっかけに自動で送る One to One 配信を備え、Shopifyアプリも提供しています。公式には、プッシュ通知の閲覧率80%、カゴ落ち防止のOne to One配信でクリック率12%という数値が公表されています。運営はEDOCODE株式会社です。

    対応チャネルWebプッシュ(PC・Android・iOS Safari)/Shopifyアプリ提供
    課金単位月間配信通数の段階定額(1ブラウザへの配信成功で1カウント)
    セグメント配信セグメント配信/自動One to One配信(カゴ落ち・再入荷)/A/Bテスト/スケジュール配信
    導入・運用体制JavaScriptタグ追加の3ステップ/メールサポート/STANDARD以上は導入サポートとPWA実装サポート
    料金FREE 0円(月5,000通)
    STANDARD 20,900円(月30万通)
    PREMIUM 53,900円(月100万通)

    Cuenote Push(ユミルリンク株式会社)

    引用:Cuenote Push

    メール配信基盤で培った大規模配信インフラを転用したWebプッシュ通知サービスです。分間の通知数を制御して負荷を分散させる機能を備えており、大量配信時にサーバーへ急激な負荷がかかることを防げます。

    セキュリティと権限管理が充実している点も特徴です。国内データセンターでの運用、ISO/IEC 27001認証、接続許可IP設定、ログイン操作ログ、複数部門管理と権限設定に対応しており、部門ごとに配信担当を分けたい大企業や、セキュリティ要件の厳しい業界でも導入しやすくなっています。

    メール配信基盤の大規模配信インフラを転用しており、配信速度の制限機能で通知後のアクセス集中を抑えられます。IPアドレス制限・二段階認証・権限設定に対応し、複数部門での利用を想定した管理ができます。Cuenoteシリーズ全体では、月間配信数89億通、システム契約数2,900を超える導入実績が公表されています。

    対応チャネルWebプッシュ(PC・Android・iOS。iPadOSはPWA化が必要)
    課金単位月額基本料+配信通数の従量課金
    セグメント配信購読時に取得した属性によるセグメント配信/属性差し込み/予約配信/表示期限設定
    導入・運用体制ダイアログエディタで専門知識不要/専任担当の運用サポートとテクニカルサポート(電話・メール、平日10〜18時)/IP制限・二段階認証・権限設定
    料金初期費用0円/月額20,000円〜(無料トライアルあり)

    PushTracker(株式会社アピリッツ)

    引用:PushTracker

    Webプッシュとアプリプッシュを1つの管理画面で一元管理できるプッシュ配信・CRMツールです。配信面ごとにツールを分ける必要がなく、効果測定も統合して確認できます。iOSはPWA環境に対応し、アプリ側はFlutter対応SDKも提供しています。

    自動配信の設計自由度が高いのも特徴です。ボタン押下やページ遷移といったユーザー行動をきっかけに自動配信する「イベント配信」に対応し、最大5パターンの文言を送り分けるA/Bテストも標準機能として利用できます。効果測定では開封率だけでなく、カート投入率・コンバージョン率まで追えます。

    150社以上に導入されています。開封数・開封率だけでなく、通知から先の詳細ページ遷移数・カート遷移数・購入完了数・売上まで計測でき、最大5パターンの文面でA/Bテストを実施できます。タグの設置をまとめて任せられる導入代行のオプションも用意されています。

    PushTracker

    対応チャネルWebプッシュ(PC・モバイルブラウザ・macOS Safari)/アプリプッシュ
    課金単位月間の通知配信数と通知許可ユーザー数による従量課金
    セグメント配信行動・属性によるセグメント配信/イベントトリガー配信/最大5パターンのA/Bテスト
    導入・運用体制JavaScript SDKと行動分析タグの組込/電話・メール・専用ツールでのサポート/Webプッシュ導入代行200,000円
    料金初期費用0円/月額18,800円〜(最大3ヶ月の無料トライアル)

    【アプリプッシュ特化型】のプッシュ通知サービス

    自社アプリ向けの通知配信に強みを持つプッシュ通知サービスを紹介します。

    Appvisor(bravesoft株式会社)

    引用:Appvisor

    アプリの通知と設定管理をまとめて扱えるサービスです。2024年5月にプッシュ通知機能をベースとしたリニューアルが行われ、現在はアプリの設定管理機能・強制アップデート機能・アプリ分析機能を含むアプリ開発支援サービスとして提供されています。

    配信性能は分間100万件で、ユーザーごとに送信タイミングを分散させる機能を備えています。一斉配信でサーバーに負荷が集中することを避けられるほか、画像・動画を含むリッチプッシュや、アプリのバージョンアップを促す強制アップデート機能も利用できます。

    SDKを埋め込むだけで最短30分で導入でき、毎月の配信数は1億を超えています。分間100万件の配信に対応し、800本以上のアプリを開発してきたbravesoft株式会社が提供しています。

    対応チャネルアプリプッシュ(iOS/Android)/リッチプッシュ/分散配信
    課金単位MAUによる従量課金(1アプリごと)/プッシュ通知の配信数は無制限
    セグメント配信一括送信/OS・バージョン・任意のセグメント情報による配信/分散配信
    導入・運用体制SDK埋込のみで最短30分/FREEはメールサポート/PRO以上はテクニカルサポートを月額に含む
    料金FREE 0円(5,000ユーザーまで)
    PRO 月額20,000円+初期費用110,000円(15,000MAUまで)
    EXPERT 要問い合わせ

    RichFlyer(株式会社インフォシティ)

    引用:RichFlyer

    アプリプッシュとWebプッシュの両方が1サービスで完結し、料金が通知数ベースで公開されているプッシュ通知サービスです。月額11,000円から始められ、通知数とデータ量に応じて段階的にプランが上がる分かりやすい設計になっています。

    機能面では、セグメント配信・予約配信・定期配信・イベントトリガー配信・A/Bテストに対応しています。画像や動画を含むリッチ通知では、通知内に最大3個のアクションボタンを設置でき、ユーザーが通知から直接アクションを取れます。X(旧Twitter)・Facebookへの同時投稿にも対応しています。

    アプリとWebのプッシュ通知を1つのサービスで扱え、X(旧Twitter)・Facebookへの同時投稿にも対応します。特許を取得した配信承認機能とロール管理、二要素認証を備え、複数人での運用を想定した設計になっています。2022年4月には毎分300万通を超える高速配信を実現したことを公表しています。無料プランは2025年10月31日に提供を終了しており、現在は無料トライアルのみとなります。

    対応チャネルアプリプッシュ/Webプッシュ(iOS・Android・Flutter・Unity向けSDK)/X・Facebookへの同時投稿
    課金単位配信通数またはデータ量(GB)による階段式加算
    セグメント配信条件・属性によるセグメント配信/イベントトリガー配信/A/Bテスト/タイミングテスト/予約・定期配信
    導入・運用体制SDK組込/ロール管理と配信承認機能(特許取得)/二要素認証/サポート窓口は有料オプション
    料金月額11,000円(5万通または10GB)/22,000円(10万通または20GB)/33,000円(15万通または30GB)

    OneSignal

    引用:OneSignal

    1つのSDKで、プッシュ通知からメールまでを同じ条件で送り分けられるサービスです。アプリプッシュ・Webプッシュ・アプリ内メッセージ・メール・SMSを1つの管理画面から扱い、チャネルごとにツールを分けずに済みます。

    作成したオーディエンスセグメントは全チャネルで共通して使え、ビジュアルのワークフロービルダーで「アプリを開かなかったらメールを送る」といった自動配信のジャーニーを、コードを書かずに組めます。A/Bテストも標準で備えています。世界で20万アプリに導入され、年間1.3兆通の配信を公表しています。

    なお公式サイトとサポートは英語のみで、日本語の窓口については個別に確認が必要です。

    対応チャネルアプリプッシュ/Webプッシュ/アプリ内メッセージ/メール/SMS・RCS/Live Activities
    課金単位モバイルはMAU単価/Webプッシュは購読者単価/メールは1,000通単価の従量課金
    セグメント配信オーディエンスセグメント(無料6/Growth 10/Professional 20)/ワークフロービルダーによる自動配信ジャーニー/A/Bテスト
    導入・運用体制iOS・Android・Flutter・React Native・Unity向けSDK組込(Webプッシュはタグ設置)/
    ノーコードのメッセージビルダーで非エンジニアが配信可
    料金無料プラン0ドル(モバイルMAU 1,000人まで)
    Growth 月額19ドル〜+従量(モバイルMAU 1人0.012ドル、Webプッシュ購読者1件0.004ドル)
    Professional・Enterpriseは要問い合わせ

    GMOおみせアプリ(GMOデジタルラボ株式会社)

    引用:GMOおみせアプリ

    会員証・ポイント・クーポン機能まで含めた店舗アプリを丸ごと制作・運用できるサービスです。プッシュ通知単体のツールではなく、まだ自社アプリを持っていない実店舗事業者がゼロからアプリを立ち上げるための選択肢になります。

    プッシュ通知はユーザー属性や利用店舗に応じて配信先を設定でき、来店履歴によるセグメント配信にも対応しています。アプリ起動中に表示されるポップアップ通知も備えており、通知を許可していないユーザーにも情報を届けられます。顧客を自動分類するスコアリング機能とダッシュボードで、施策の効果測定まで行えます。

    会員証・ポイント・クーポンを備えた店舗向けアプリを、プッシュ通知の配信基盤ごと提供します。属性や誕生日、キャンペーン期間を条件にした配信ができ、3,300社・11,500店舗の導入実績を公表しています。

    対応チャネルアプリプッシュ/アプリ内クーポン・ニュース配信
    課金単位店舗数ベースの月額課金(プランごとに店舗数の上限あり)
    セグメント配信属性配信/誕生日クーポン/キャンペーン期間指定
    導入・運用体制要問い合わせ
    料金Light 月額22,000円〜(3店舗まで)
    Standard 月額55,000円(10店舗まで)
    Enterprise 要問い合わせ(店舗数無制限)

    【CRM・MA統合型】のプッシュ通知サービス

    プッシュ通知をCRM・MAの1機能として提供するサービスを紹介します。

    Repro(Repro株式会社)

    引用:Repro

    アプリプッシュ・アプリ内メッセージ・Webプッシュ・メール・LINE・Web接客を1つのツールに統合したマルチチャネルMAです。プッシュ配信は従量課金ではなく定額制で、配信数を気にせず施策を回せる料金設計になっています。

    セグメント設定はエンジニアやSQLを介さずに行え、ユーザー行動とプロフィールを組み合わせた複雑な条件も画面上で指定できます。トリガー配信・シナリオ配信・A/Bテスト(有意差判定機能付き)に対応し、ファネル分析・リテンション分析・許諾率モニタリングまでツール内で完結します。

    アプリプッシュ・アプリ内メッセージ・Webプッシュ・メール・LINE・Web接客を扱え、用途に応じて Repro App/Repro Web/Repro Mail/Repro for LINE の4つのパッケージに分かれています。行動データとプロフィールを組み合わせた条件設定がSQLなしで行え、カスタマーサクセスによる伴走支援が用意されています。

    対応チャネルアプリプッシュ/アプリ内メッセージ/Webプッシュ/メール/LINE/Web接客
    課金単位要問い合わせ
    セグメント配信行動データとプロフィールを組み合わせた条件設定(SQL不要)
    導入・運用体制要問い合わせ(Repro App/Repro Web/Repro Mail/Repro for LINEの4パッケージ)
    料金要問い合わせ

    b→dash(株式会社データX)

    引用:b→dash

    データ統合から施策実行・分析までをノーコードで完結できるCDP/MAプラットフォームです。プッシュ通知はマーケティングオートメーション機能の1つとして提供され、メール・LINE・SMS・Web接客と同じ画面から配信を設計できます。

    最大の特徴はデータ統合のハードルの低さです。SQLを書かずに複数システムのデータを加工・統合でき、自然言語での指示からSQLを生成する機能も備えています。分断されがちな顧客データを1箇所にまとめたうえで、セグメント抽出したユーザーに対してチャネル横断の施策を打てます。

    配信面では、設定した内容・タイミング・期間に沿って自動配信するステップ配信、条件分岐や短縮URLを含む要素の差し込み、パラメータの自動付与に対応しています。施策の成果はBI機能でレポート化できます。導入は1,300社を突破しており、クレディセゾン、セブンネットショッピング、東武グループ、群馬銀行などの事例を公開しています。

    対応チャネルアプリPush/メール/LINE連携/SMS配信/Web接客
    課金単位要問い合わせ
    セグメント配信CDPで統合した顧客データをノーコードで抽出
    導入・運用体制要問い合わせ
    料金要問い合わせ

    KARTE Message(株式会社プレイド)

    引用:KARTE Message

    KARTEの行動データ基盤と接続して、サイト外への配信まで一気通貫で設計できるマルチチャネルMAです。アプリプッシュ・メール・LINEに対応し、サイト内のWeb接客(KARTE Web)やアプリ内体験(KARTE for App)と同じプラットフォーム上で顧客体験を組み立てられます。

    配信機能としては、GUIでのリスト作成・管理によるセグメント配信、ステップ配信、スケジュール配信、カート放棄などをきっかけとした行動トリガー配信、変数埋め込みによるパーソナライズ配信を備えています。A/Bテストでは「未実施グループ」を含めた検証ができるため、施策そのものの効果を正しく測れます。

    KARTE Datahub で社内外のデータを統合し、そこから配信セグメントを作れます。フィルタの作成にSQLは不要で、自然文から配信条件を生成する機能も備えています。導入時のオンボーディングに加え、日々の運用を支えるチャットサポートと個別相談会、有償のプロフェッショナルサービスが用意されています。

    対応チャネルメール/LINE/アプリプッシュ/SMS
    課金単位要問い合わせ
    セグメント配信SQL不要のフィルタ作成/KARTE Datahubによる社内外データ統合/自然文からの配信条件生成/ステップ配信
    導入・運用体制導入サポートとオンボーディング/日次運用のチャットサポートと個別相談会/有償のプロフェッショナルサービス
    料金要問い合わせ

    SATORI(SATORI株式会社)

    引用:SATORI

    実名化していない匿名の見込み客にもWebプッシュでアプローチできるMAツールです。メールアドレスを取得できていないサイト訪問者に対して通知を送れるため、リード獲得前の段階から再訪を促せます。

    プッシュ通知は配信ごとにセグメントを選択でき、属性別の出し分けと通知単位のレポート確認に対応しています。プッシュ以外にも、メール配信・ステップメール・自動メール配信・ポップアップ表示・Web接客・パーソナライズを備えており、LINEメッセージ配信はオプションで追加できます。

    基本機能は22機能で、アクセス企業リスト・フォーム作成・スコアリング・ホットアラート・商談情報管理・Webhook連携などを含みます。導入実績は1,500社以上。国内のMAツールでは珍しく料金を公開しており、初期費用300,000円+月額148,000円と明示されています。回数制限のないオンラインサポートやユーザーコミュニティも基本料金に含まれます。

    対応チャネルプッシュ通知/メール配信・ステップメール/ポップアップ表示/パーソナライズ/Web接客(LINE配信はオプション)
    課金単位月額固定(年間契約・前払い一括請求/一部に従量課金あり)
    セグメント配信セグメント機能によるリスト作成/アクセス企業リスト/スコアリング
    導入・運用体制オンラインサポート・ハンズオンセミナー・オンボーディング・コミュニティを追加費用なしで提供/有償の計画おたすけ・実行おたすけオプション
    料金初期費用300,000円+月額148,000円(年間契約)

    【開発者向けAPI型】のプッシュ通知サービス

    社内で実装・運用することを前提としたプッシュ通知の配信基盤は次の3サービスです。

    Firebase Cloud Messaging(Google)

    引用:Firebase Cloud Messaging

    iOS・Android・Webを横断して、無料で無制限にプッシュ通知を配信できるGoogleの配信基盤です。無料のSparkプランでも従量課金のBlazeプランでも、Cloud Messagingの利用自体に費用は発生しません。事実上、アプリプッシュのインフラ標準として位置づけられています。

    対応プラットフォームはiOS・Android・ウェブ(JavaScript)・Flutter・Unity・C++です。配信先は「個々のデバイス」「デバイスグループ」「特定トピックを購読しているデバイス」の3方式から指定でき、ユーザーのローカルタイムゾーンに合わせた予約配信にも対応しています。通知メッセージとデータメッセージを送り分けられるため、バックグラウンド処理を伴う実装も可能です。

    iOS・Android・Webを横断して、配信量による課金なしで利用できます。個々のデバイス・デバイスグループ・トピック購読の3つの方式で配信先を指定でき、Flutter・C++・Unity向けのSDKも提供されています。なお、アプリ内メッセージやA/Bテストは Firebase Cloud Messaging の機能ではなく、Firebase In-App Messaging・A/B Testing という別プロダクトとして提供されています。

    対応チャネルアプリプッシュ(Android/iOS)/Webプッシュ(Flutter・C++・Unity向けSDKも提供)
    課金単位課金なし
    セグメント配信個々のデバイス/デバイスグループ/トピック購読の3方式
    導入・運用体制SDK組み込み/日本語ドキュメントあり/日本語サポート窓口は要問い合わせ
    料金無料(Spark・Blazeいずれのプランでも Cloud Messaging は無料)

    Amazon SNS(Amazon Web Services)

    引用:Amazon SNS

    AWSの各サービスとネイティブに連携するPub/Sub型のメッセージング基盤です。1つのトピックからモバイルプッシュ・メール・SMS・HTTPエンドポイント・Lambda・SQSへ同時に配信(ファンアウト)できるため、自社システムの通知処理をまとめて集約できます。

    モバイルプッシュはAPNs・FCM・ADM・WNSなど主要なプッシュサービスに対応しています。月間の無料利用枠が大きく、SNSリクエスト100万件・モバイルプッシュ配信100万件・HTTP経由の通知10万件・メール通知1,000件までは無料で利用できます。小〜中規模のシステムであれば無料枠の範囲内で運用できるケースも少なくありません。

    一方で、マーケティング用途のセグメント配信UIやシナリオ設計画面は提供されていません。あくまでシステム間のメッセージング基盤であり、マーケターが管理画面から配信を組み立てる用途には向いていません。すでにAWS上でシステムを運用しており、通知処理を同一環境に寄せたい場合に選択肢となります。

    対応チャネルモバイルプッシュ(APNs/FCM/ADM/WNS等)/メール/SMS(AWS End User Messaging経由)/HTTP・HTTPS/AWS各サービス
    課金単位APIリクエスト数と通知配信回数による従量課金(64KBごとに1リクエスト換算)
    セグメント配信トピック購読とメッセージフィルタリング(属性ベースは無料、ペイロードベースは有料)
    導入・運用体制SDK/API組み込み/日本語の公式サイトとドキュメント/サポートは有償のAWS Support
    料金月間無料枠(SNSリクエスト100万件・モバイルプッシュ100万件)/超過分はリクエスト100万件あたり0.50ドル

    プッシュ通知アプリの選び方(iOS・Androidで変わること)

    「プッシュ通知アプリ」を探している場合、実は2つの異なる目的が混ざっています。 自社アプリにプッシュ通知の機能を組み込みたいのか、 通知の配信・分析を管理する側のツールが欲しいのか。前者はSDKの組み込み、 後者は配信管理画面の話で、必要なサービスが変わります。

    ここでは自社アプリに通知を実装する前提で、OSごとに何が違うのかを整理します。

    iOSとAndroidで許諾の取り方が違う

    iOSはアプリのインストール直後に通知許諾のダイアログを出す仕様で、 ここで拒否されると、以降はOSの設定画面から手動でオンにしてもらうしかありません。 一度断られると回復がほぼ不可能なため、許諾を求めるタイミングの設計がそのまま到達可能数を決めます。

    Androidは Android 13 以降で iOS と同じく明示的な許諾が必要になりました。 それ以前のバージョンでは既定で通知が届く仕様だったため、 古い端末を含む既存ユーザーと、新規インストールのユーザーで許諾率が大きく変わります。

    実装するサービスを選ぶときは、この「許諾を求める画面を自社で作れるか」を確認してください。 OS標準のダイアログを出す前に、自社デザインの説明画面(プレパーミッション)を挟めるサービスなら、 拒否される確率を下げられます。

    プッシュ通知アプリの導入に必要な工数

    アプリへの実装は、SDKを組み込んで通知の受信処理を書く作業になります。 最小構成であれば数日で動きますが、セグメント配信や効果測定まで含めると、 アプリ側でユーザー属性や行動イベントをサービスに送る実装が追加で必要です。 ここを省くと「全員に同じ通知を送るだけ」のツールになり、開封率が上がりません。

    社内にアプリエンジニアがいない場合は、SDK提供だけのサービスではなく、 実装支援やテンプレートを持つサービスを選ぶほうが立ち上がりが早くなります。

    Webプッシュ通知とアプリプッシュ通知のどちらから始めるか

    自社アプリをまだ持っていない場合、アプリ開発から始める必要はありません。 Webプッシュ通知サービスならタグの設置だけで配信を始められるため、 「通知でどれだけ再訪が増えるのか」を先に小さく検証できます。

    すでにアプリがあり、起動率や継続率を上げたいのであればアプリプッシュ、 サイトの再訪とCVを増やしたいのであればWebプッシュ、というのが基本の分け方です。 両方を1つの管理画面で運用したい場合は、後述のCRM・MA統合型が候補になります。

    プッシュ通知の効果を左右する2つの運用ポイント

    プッシュ通知は、ツールを導入すれば成果が出る施策ではありません。導入後につまずく企業の多くは、同じ2つのポイントを押さえられていません。サービス選定と並行して、以下の2点を運用設計に織り込んでおくことをおすすめします。

    1. オプトイン(通知許諾)の取り方で配信対象の母数が決まる

    プッシュ通知は、ユーザーが通知を許可していなければ1通も届きません。どれだけ優れた配信機能を持つツールを導入しても、許諾を得られていなければ成果はゼロです。

    Airshipが2025年に公表したベンチマーク(2024年の90億人超のアプリユーザーが対象)によると、オプトイン率の中央値はAndroidが71.3%、iOSが59.5%でした。下位10%の水準ではAndroidが42.1%、iOSが37.1%まで落ち込みます。同じアプリ規模でも、許諾の取り方次第で配信対象の母数が2倍近く変わるということです。

    許諾率を上げる定石は、ブラウザやOSの標準ダイアログをいきなり表示しないことです。先にアプリ内メッセージやサイト上のポップアップで「なぜ通知が必要か」を説明し、ユーザーが納得したタイミングで標準ダイアログを出す二段構えにします。この設計ができるかどうかは、通知許諾ダイアログをカスタマイズできるサービスかどうかに左右されるため、選定時の確認項目に加えておくと良いでしょう。

    2. 一斉配信は成果が出ない。文脈に沿った配信に切り替える

    もう1つのポイントは配信内容の出し分けです。全ユーザーに同じ内容を送る一斉配信は、成果が出ないだけでなく、通知オフやアンインストールを招く原因になります。

    Batchが2025年に公表した調査(iOS・Android計10,000アプリ、全世界12億ユニークユーザー対象)では、ユーザーの状況に合わせたコンテクスチュアル配信の開封率が14.4%だったのに対し、一斉配信は4.19%にとどまりました。同じツール・同じ配信数でも、出し分けの有無で3倍以上の差が出ています。

    配信環境そのものも厳しくなっています。Googleは2025年10月、Chromeの全通知のうちユーザーが何らかの操作をするものは1%未満であると公表し、エンゲージメントが著しく低いにもかかわらず大量の通知を送っているサイトについて、通知権限を自動的に取り消す仕組みを導入しました。送れば送るほど良いという運用は、権限そのものを失うリスクを伴う段階に入っています。

    まずはカート放棄・特定ページの閲覧・会員登録完了といった行動をきっかけにした自動配信から始めると、少ない工数で文脈に沿った配信を実現できます。ECサイトでカゴ落ち対策を検討している場合は、専用ツールとの組み合わせも有効です。

    関連記事:カゴ落ち対策ツールおすすめ13選比較。ECサイトの課題フェーズ別の選び方

    プッシュ通知サービスのよくある質問

    Webプッシュ通知はiPhoneにも届きますか?

    届きますが条件があります。iOS 16.4以降のSafariがWebプッシュに対応していますが、対象は「ホーム画面に追加されたWebアプリ」です。Safariのタブでサイトを開いているだけのユーザーには通知が届きません。iOSユーザーの比率が高い場合は、アプリプッシュとの併用を検討することをおすすめします。

    無料で使えるプッシュ通知サービスはありますか?

    あります。Firebase Cloud Messagingは配信自体が完全無料です。OneSignalはモバイルプッシュを無料プランで無制限に送信できます。国産サービスでは、PUSHCODEが月5,000通まで、Appvisorが5,000ユーザまで、CORE PUSHが100台まで、それぞれ無料プランを用意しています。

    プッシュ通知は特定電子メール法の対象になりますか?

    特定電子メール法はメールアドレス宛の送信や、電話番号を使うSMSを対象とした法律です。デバイストークンやブラウザのエンドポイント宛に送るプッシュ通知が対象となるかを明示した公的資料は確認できませんでした。判断が必要な場合は法務部門や弁護士への確認をおすすめします。

    なお、Webプッシュのタグをサイトに設置する場合は、2023年6月施行の改正電気通信事業法「外部送信規律」の対象となる可能性があります。こちらは適用対象の要件が明確なため、自社が該当するかを事前に確認しておきましょう。

    導入してからどのくらいで配信を始められますか?

    Webプッシュはサイトへのタグ設置のみで済むため、最短で数日から配信を開始できます。アプリプッシュはSDKの組み込みとアプリの審査・リリースが必要になるため、開発体制にもよりますが数週間から1ヶ月程度を見込んでおくと安全です。

    プッシュ通知アプリとプッシュ通知サービスは何が違いますか?

    「プッシュ通知アプリ」という言い方は、自社アプリに通知機能を組み込むためのSDKを指す場合と、 通知の配信・分析を行う管理ツールを指す場合の両方で使われます。 本記事で紹介しているプッシュ通知サービスは後者にあたり、 多くはアプリ組み込み用のSDKと管理画面をセットで提供しています。 自社アプリを持たない場合は、SDKが不要なWebプッシュ通知サービスを選べば実装なしで始められます。

    Webプッシュ通知とアプリプッシュ通知は併用できますか?

    併用できます。ただし両方を別のサービスで運用すると、同じユーザーに二重で通知が届くことがあります。 サイトとアプリの両方を持っている場合は、CRM・MA統合型のように 1つの管理画面で配信面をまとめられるサービスを選ぶか、 配信対象の出し分けルールを運用側で決めておく必要があります。

    まとめ

    本記事では、プッシュ通知サービスの選び方と、公式サイトで料金・機能を確認できたおすすめサービスを4つのタイプ別に紹介しました。

    プッシュ通知サービスは、必要な配信面と提供範囲によって性格が大きく異なります。

    Webプッシュ特化型ブラウザへの通知に特化。タグ設置のみで最短導入
    アプリプッシュ特化型自社アプリ向け。端末数・MAU課金で通知回数は無制限が中心
    CRM・MA統合型メール・LINEまで統合。顧客データを一元管理して施策を設計
    開発者向けAPI型内製前提。無料枠が大きく、コストを最小化できる

    そのうえで、次の5つの比較ポイントで絞り込みましょう。

    • 必要な配信面(Webプッシュ/アプリプッシュ)
    • 課金単位と自社の成長曲線の相性
    • セグメント配信・自動配信シナリオの設計自由度
    • プッシュ以外のチャネルを統合できるか
    • 実装・運用にかかる社内リソース

    まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「プッシュ通知サービスの選び方」セクションの診断ツールから確認してみてください。

    本記事が、最適なプッシュ通知サービスを選ぶ一助になれば幸いです。

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