CPaaSおすすめ15選比較。費用相場からタイプ別の選び方まで解説

SMS認証・コールセンター構築・ビデオ通話の組み込みなど、自社サービスにコミュニケーション機能を実装したい場合に検討されるのがCPaaSです。しかしCPaaSは一口に言っても、SMS特化の国産サービスからグローバル対応のオムニチャネル統合型まで性格が大きく異なり、用途に合わないサービスを選ぶと開発工数や運用コストが想定以上に膨らむケースがあります。

本記事では、CPaaSを4つのタイプに分類した上で、各タイプのおすすめサービス計15選を比較形式で解説します。「どのサービスが自社の用途に合うか」を判断するための選び方の軸も合わせて紹介しているので、サービス選定の出発点としてご活用ください。

CPaaSとは

CPaaS(シーパース)は「Communications Platform as a Service」の略称で、音声通話・SMS・ビデオ通話・IVRなどのコミュニケーション機能をAPIで提供するクラウドサービスです。自社サービスやアプリに通信インフラをゼロから構築することなく、必要な機能だけをAPI経由で組み込めます。

たとえば、ECサイトにSMSで注文確認を送る機能を追加したい場合、従来であれば通信キャリアとの契約・サーバー構築・送信システムの開発が必要でしたが、CPaaSを使えば、SMS送信APIを数行のコードで呼び出すだけで同じことが実現できます。

CPaaSの読み方と正式名称

CPaaSは「シーパース」と読みます。正式名称は Communications Platform as a Service で、直訳すると「サービスとして提供されるコミュニケーション基盤」です。Communications は音声通話・SMS・ビデオ通話・チャットといった通信手段、Platform はそれらをまとめて扱う土台、as a Service は自社で設備を持たずクラウド経由で使う提供形態を指します。

表記は頭のCとPaaSを大文字にした「CPaaS」が正式で、「CPAAS」「Cpaas」は正式表記ではありません。SaaS(サース)・PaaS(パース)・UCaaS(ユーカース)・CCaaS(シーカース)も同じ構造の言葉で、頭の1〜2文字が何をサービスとして提供するかを表しています。

CPaaSを導入するメリット

CPaaSを使うと、通信機能を自社で一から作る場合に必要だったキャリアとの回線契約、交換機やSMS送信サーバーの構築が要らなくなります。APIの呼び出しを実装するだけで済むため、SMS認証や自動音声の通知であれば数日〜数週間で本番に載せられます。

費用は送った通数や通話した分数に応じた従量課金が中心で、初期費用や月額費用が0円のサービスも多くあります。小さく試してから送信量に合わせて広げられるので、設備投資の回収を前提にした計画を立てる必要がありません。

チャネルを増やすときも同じ基盤のままで済みます。SMSから始めて、あとから音声・メール・ビデオ通話を追加しても、契約先とAPIの書き方が変わらないため、保守と障害対応の窓口が1つにまとまります。キャリアの仕様変更や回線の監視は事業者側が担うので、自社の開発チームはサービス本体の改善に時間を使えます。

UCaaS・CCaaSとの違い

CPaaSと混同されやすいサービスとして、UCaaSとCCaaSがあります。以下はそれぞれの違いをまとめた比較表になります。

CPaaSUCaaSCCaaS
主な利用者エンジニア・開発チーム社内従業員全般コールセンター運用チーム
使い方APIで機能を自社サービスに組み込むパッケージをそのまま使うパッケージをそのまま使う
代表例Twilio、VonageZoom、Microsoft TeamsGenesys
カスタマイズ性高い低い中程度

UCaaS(Unified Communications as a Service)は、ZoomやMicrosoft Teamsに代表される社内コミュニケーション向けのパッケージサービスです。ビデオ会議・チャット・電話を一つにまとめて提供するもので、エンドユーザーがそのまま使う完成品です。CPaaSのようにAPIで機能を取り出して自社サービスに組み込むことはできません。

CCaaS(Contact Center as a Service)は、コールセンター業務に特化したクラウドサービスです。着信管理・オペレーター割り振り・通話録音などがパッケージになっており、コールセンター運用チームが使うことを前提に設計されています。

CPaaSはこれらと異なり、開発者がAPIを通じて機能を取り出し、自社のサービスやシステムに埋め込むことを前提とした「素材」に近い存在です。完成品を使うのではなく、必要な機能だけを選んで自分たちのプロダクトに組み込む、という使い方が基本になります。

SaaS・PaaS・iPaaSとの違い

CPaaSは、同じ「aaS」の付くほかのクラウドサービスと提供する範囲が異なります。

提供するもの使う人CPaaSとの関係
SaaS完成したアプリケーション業務担当者CPaaSはSaaSに通信機能を足す側
PaaSアプリを動かす実行基盤開発チームCPaaSはPaaS上のアプリから呼び出す
IaaSサーバー・ネットワークなどのインフラインフラ担当CPaaSは通信部分を代替する
iPaaSシステム間・データ間の連携開発・情報システム連携先が「社外の相手」ならCPaaS
CPaaS通信機能をAPIとして提供開発チーム―

SaaSとの違いは「完成品か素材か」です。 SMS配信サービスの管理画面から手作業で送るのがSaaS的な使い方、自社ECの注文完了処理からAPIを呼んで自動で送るのがCPaaS的な使い方です。CPaaSは画面を持たず、組み込むためのAPIだけを提供します。

混同されやすいのはiPaaSとの違いです。 iPaaS(Integration Platform as a Service)はSalesforceと基幹システム、会計ソフトと販売管理といったシステムとシステムをつなぎ、データを流すためのサービスです。対してCPaaSがつなぐ相手は人で、顧客や従業員にSMSや電話、ビデオ通話で届けるところを担います。社内のデータ連携が課題ならiPaaS、顧客への到達が課題ならCPaaS、という分け方になります。

CPaaSが注目される背景

CPaaSが普及した背景には、顧客接点の多チャネル化があります。以前はメールと電話が主流でしたが、現在はSMS・LINEなどのメッセージングアプリ・チャットボット・プッシュ通知など、ユーザーが接触するチャネルが多岐にわたります。それぞれを個別のサービスで対応しようとすると、契約・システム・保守が分散して管理コストが膨らみます。

また、二段階認証の普及もCPaaS需要を押し上げた要因の一つです。SaaSやECサイトでSMSによるワンタイムパスワード(OTP)送信が標準化したことで、通信機能をAPIで手軽に実装したいというニーズが急増しました。

さらに、コールセンターのクラウド移行が加速していることも大きな要因です。従来のオンプレミス型PBXからクラウドへの移行に際し、音声通話機能をAPIで柔軟に組み込めるCPaaSが選ばれるケースが増えています。

CPaaSを提供している国内キャリアと事業者

国内でCPaaSを使う場合、提供元は大きく3系統に分かれます。どの系統かで、日本語サポートの手厚さと国内キャリアへの接続方式が変わります。

① 通信キャリア系

NTTドコモビジネスXの「NTT CPaaS」と、楽天シンフォニー株式会社の「Rakuten CPaaS SMS API」(法人向けの販売は楽天モバイル株式会社)が該当します。料金は円建てで、NTT CPaaSは国内キャリア直収による配信と60日間の無料トライアルを、Rakuten CPaaS SMS APIはSMS配信成功率99.9%以上と初期費用・月額費用0円からの価格設計を掲げています。

② SMS配信事業者系

株式会社ネクスウェイの「CPaaS NOW」、ユミルリンク株式会社の「Cuenote SMS」が代表例です。SMS配信を本業としてきた事業者がAPI提供に広げたもので、どちらも国内4キャリアと直接接続しています。CPaaS NOWはSMSに加えてメール・FAX・郵送まで扱い、Cuenote SMSは自治体向けに「Cuenote SMS for LGWAN」を用意しています。株式会社ネクストジェンの「U-cube CPaaS」も国産で、こちらは音声通話とIVRを軸にしています。

③ 海外CPaaSの直接契約

Twilio、Infobip、Sinch、Vonage、Plivo、Telnyxなどが該当します。対応チャネル数と対応国数が多い一方、日本宛SMSの配信経路や到達率は契約前に個別に確かめる必要があります。日本の顧客との契約窓口はサービスごとに異なり、Twilioは日本法人のTwilio Japan合同会社が契約先です。InfobipのAPIは、NTT CPaaSを通じて国内向けにも提供されています。

日本国内向けのSMS認証や通知が主目的なら①②、海外を含む複数チャネルを1つの基盤でまとめたいなら③という切り分けが実務的です。

CPaaSでできること

CPaaSが提供する機能は、大きく「送る」「つなぐ」「確認する」の3種類に整理できます。どれもAPIを呼び出すだけで自社サービスに組み込めます。

機能概要
SMS送信国内外の携帯番号へショートメッセージを送信
音声通話発着信・転送・自動音声(IVR)の実装
ビデオ通話P2P・グループ通話機能の組み込み
本人確認(OTP)SMSや音声でワンタイムパスワードを送信
メール送信トランザクションメール・一斉配信の実装
チャットボットテキストベースの自動応答フローの構築
プッシュ通知アプリへのリアルタイム通知
FAX配信デジタルデータをFAXとして送信
郵送API経由でハガキや封書の印刷・発送を自動化
フォールバック送信主チャネルの送信失敗時に別チャネルへ自動切替

SMS・音声・メールを別々のサービスで契約すると、契約窓口・実装・障害対応がチャネルの数だけ分かれます。CPaaSなら1つのAPI基盤でまとめられ、SMSが届かなかった相手にメールで送り直すといったチャネルをまたぐ制御も、1つの処理の中に書けます。

利用シーン別の活用例

予約・来店の連絡予約日前日のリマインドSMSや、飲食店・病院の受付で順番が近づいた人へのSMS呼び出し。無断キャンセルや待合の混雑を減らせます
会員登録・ログインの本人確認電話番号にワンタイムパスワードを送る二段階認証。決済前の確認にも使われます
督促・請求の連絡支払期限が近い顧客へのSMSと、つながらない相手への自動音声の発信。請求書をAPIから郵送やFAXで発送することもできます
障害・緊急時の通知システム障害の発生を担当者へ電話で一斉に知らせる監視通知や、介護施設・医療機関での異常発生時のアラート
コールセンターの自動化IVRで用件を聞き分けて担当窓口へ転送し、通話を録音して後から確認する
オンライン相談オンライン診療・遠隔サポート・英会話レッスンでのビデオ通話を、自社のアプリやWebサービスの中に組み込む

CPaaSの費用相場

CPaaSの費用は、利用するチャネルや送信量によって大きく異なりますが、SMS送信であれば1通あたり6〜15円、音声通話であれば1分あたり10〜20円が国内サービスの目安になります。初期費用・月額固定費が不要なサービスが多く、小規模な検証から始めて段階的に拡張できる点がCPaaSの特徴でもあります。

また、CPaaSの料金は、主に「チャネルごとの従量料金」と「電話番号の月額使用料」の2つで構成されます。

料金の種類内容備考
チャネル従量料金SMS・音声・ビデオなど、APIを呼び出した分だけ発生チャネルごとに単価が異なる
電話番号の月額料金発信元番号を取得する場合に番号ごとに発生番号の種類(一般・フリーダイヤル等)で変わる
初期費用多くのサービスで無料一部サービスでは設定あり
月額固定費多くのサービスで無料最低利用料(例:1,000円/月)を設けるサービスあり
ボリュームディスカウント月間送信量が一定を超えると自動または申請で適用月間数万通以上を見込む場合は要確認

最低利用料のあるサービスを除けば、利用のない月は費用が発生しないものがほとんどです。

チャネル別の単価目安

チャネルごとの単価目安は以下の通りです。海外サービスはドルやユーロ建てのため、為替レートと送信量・契約条件によって円換算の金額が変わります。

チャネル国内サービス目安海外サービス目安(日本宛)備考
SMS送信8〜18円/通8〜15円/通程度文字数によって通数カウントが変わる場合あり
音声通話(発信)10〜20円/分6〜12円/分程度着信・転送は別単価になることが多い
ビデオ通話非対応が多い0.5〜3円/分・参加者あたりP2Pとグループで単価が異なる
メール送信0.1〜0.3円/通0.01〜0.1円/通程度月間送信数で段階的に単価が下がることが多い
OTP認証SMSと同等5〜10円/認証リクエスト送信+認証チェックのセット料金が設定されている場合あり
電話番号(月額)300〜1,000円/番号100〜300円/番号程度番号の種類で異なる

SMSは文字数によって1通のカウントが変わります。docomoの端末に130文字のSMSを送信する場合、1〜66文字が1通目、67〜132文字が2通目とカウントされ、2通分の費用が発生します。長文SMSを扱う用途では、「1通あたりの想定文字数」を決めてから通数を見積もると、請求額とのずれが小さくなります。

国内サービスと海外サービスの費用差

単価だけを比較すると海外サービスが安く見えることがありますが、日本での運用まで含めると国産サービスの費用が下回るケースもあります。

項目国産サービス海外サービス(Twilio/Vonage等)
SMS単価8円〜18円程度8円〜15円
キャリア到達率極めて高い(国内直連ルート)変動あり(国際ルート経由が主)
海外番号ブロック回避可能(国内番号/Sender ID)影響を受けやすい(フィルタ対象)
為替リスクなし(円建て固定)あり(ドル建て決済が多い)
サポート体制日本語・日本時間での手厚い対応基本英語/時差あり
ビデオ通話API選択肢が少ない非常に充実(世界標準)
固定費用初期・月額費用がかかる場合が多い基本は従量課金のみが多い

認証SMSや予約通知のように、届かないと顧客がログインや来店をできなくなる用途では、不達時の問い合わせ対応や離脱の損失まで含めると、国内キャリアと直接接続している国産サービスのほうが総額を抑えやすくなります。

一方で、ビデオ通話の実装や、日本国外を含めた展開を予定している場合は、海外CPaaSが候補の中心になります。その場合は、ドル建て請求による月ごとの金額の変動と、英語でのサポートを社内で受け止められるかを先に確認しておきます。

CPaaSの比較ポイント

CPaaSはサービスによって対応チャネル・APIの品質・サポート体制が大きく異なります。知名度だけで決めると、用途や運用体制によっては別のサービスのほうが開発工数・運用コストともに低く抑えられることがあります。

以下の4つの軸を基準に比較しましょう。

  • 対応チャネルの種類と拡張性
  • APIドキュメント・SDKの品
  • 日本キャリアへの到達率・国内対応
  • セキュリティ・認証基準

対応チャネルの種類と拡張性

SMS・音声通話はほぼ全サービスで対応していますが、ビデオ通話は海外サービスが中心、FAXや郵送への対応は一部の国産サービスのみです。現時点で必要なチャネルに加えて、1〜2年のうちに追加しそうなチャネルまで対応しているかを見ておきます。

チャネルを追加するたびに再契約が必要なサービスでは、実装と契約管理の手間がその都度発生します。SMSから始めて後からメールや音声を追加する予定があるなら、追加時の手続きを事前に確認しておくとよいでしょう。

チャネル主な用途対応状況の傾向
SMS認証・通知・リマインドほぼ全サービスで対応
音声通話・IVRコールセンター・自動応答海外サービスが充実、国産は限定的
ビデオ通話遠隔サポート・オンライン診療海外サービスが中心
メールトランザクションメール・一斉配信一部サービスのみ対応
FAX・郵送医療・行政・金融向け通知国産サービスの一部のみ対応
OTP認証二段階認証・本人確認Verify系APIとして提供するサービスが多い

APIドキュメント・SDKの品質

ドキュメントとSDKの品質は、実装にかかる日数と運用中の問い合わせの量に表れます。確認すべき項目は、日本語ドキュメントの有無・SDKの対応言語(Python・Node.js・PHP・Ruby・Java等)・サンドボックス環境の有無・ユースケース別サンプルコードの充実度の4点です。サンドボックス環境が無料で使えれば、実装中の誤送信と検証用の送信費用を避けられます。

例えば、Twilioは英語ドキュメントと対応言語の幅が広い一方、日本語ドキュメントは一部にとどまります。CPaaS NOWやNTT CPaaSのような国産サービスは、APIリファレンスを日本語で提供しています。

日本キャリアへの到達率・国内対応

到達率を左右する最大の要因は接続方式です。docomo・au・SoftBank・楽天モバイルと直接接続する「キャリア直収」方式は到達率が安定しており、国産サービスに多い方式です。海外サービスの多くは国際ルート経由のため、携帯端末側の海外番号拒否設定によってSMSの不達率が上がる可能性があります。認証SMSや予約リマインドなど確実な到達が前提となる用途では、キャリア直収の国産サービスが安定しています。

到達率以外では、発信番号が国内番号(090/080/070等)で表示されるかどうかも確認が必要です。海外番号表示のSMSは受信者にブロックされることがあり、開封率も下がります。メール送信を組み合わせる場合は特定電子メール法への対応状況、運用開始後のトラブル対応を考えると日本語サポートの有無も確認項目に入ります。

セキュリティ・認証基準

個人情報や決済情報を扱うサービスへの組み込みでは、セキュリティ認証の取得状況が社内審査の必須確認項目になります。基本として確認すべきはISO 27001(情報セキュリティの国際規格)とSOC 2 Type II(セキュリティ・可用性・機密性の監査報告)の2つです。

EC・決済系であればPCI DSS、医療・ヘルスケア分野(米国展開含む)であればHIPAAへの対応も確認してください。EU圏のユーザーを対象とする場合はGDPR対応状況も必須です。

認証の有無はセキュリティページやホワイトペーパーで確認できます。取得から年数が経っている認証は、現在の運用と内容がずれている可能性があるため、最終審査日まで確認しておくことをお勧めします。

CPaaSの選び方

CPaaSは「コミュニケーション機能をAPIで提供するサービス」という括りの中に、性格の異なるサービスが混在しています。比較表だけを見て選ぼうとすると判断しにくいため、まず自社の主な用途からタイプを絞り込むことをお勧めします。

以下の4タイプを参考に、自社のケースに近いものを起点に検討してください。

  1. SMS・認証特化型
  2. 音声・IVR特化型
  3. ビデオ通話API型
  4. オムニチャネル統合型

まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

7つの質問に答えてください。回答が終わると、自社のユースケースに最適なCPaaSのタイプが診断されます。

0 / 7 回答済み

Q1 / 主な用途

CPaaSで最も実装したい機能として、どちらに近いですか?

Q2 / ビデオ通話の組み込み

ビデオ通話機能について、どちらに近いですか?

Q3 / 複数チャネルの統合管理

コミュニケーションチャネルについて、どちらに近いですか?

Q4 / 音声・IVRの実装

音声機能について、どちらに近いですか?

Q5 / モバイルSDK・ネイティブアプリ

アプリへの組み込みについて、どちらに近いですか?

Q6 / フォールバック・到達率の一元管理

送信の信頼性管理について、どちらに近いですか?

Q7 / 国内キャリア到達率・SMS単価

SMS配信の要件として、どちらに近いですか?

SMS・認証特化型

SMS送信とOTP認証の実装を主な目的とするタイプです。二段階認証・予約リマインド・注文通知・督促SMSといった用途に向いています。選定で最も重視すべきは日本キャリアへの到達率とSMS単価の2点で、ビデオ通話や音声IVRは不要なケースがほとんどです。

国内ユーザー向けのSMS送信が主な用途であれば、キャリア直収接続の国産サービスが安定しています。海外展開を含む場合は、180カ国以上に対応するグローバル展開に対応したCPaaSサービスが有力な選択肢になります。認証フローをワンストップで実装したい場合は、OTP生成・送信・検証までをセットで提供するVerify系APIを持つサービスを選ぶと開発工数を削減できます。

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音声・IVR特化型

音声通話・自動音声応答(IVR)・着信転送の実装を主な目的とするタイプです。クラウド型コールセンターの構築・インバウンド対応の自動化・アウトバウンドの自動発信といった用途に向いています。

選定で重視すべきは通話品質とIVRのカスタマイズ性です。シンプルな自動応答であれば多くのサービスで対応できますが、複雑な分岐フロー・通話録音・リアルタイムの文字起こしといった要件が加わる場合は、機能の充実度を個別に確認する必要があります。

また、既存のCRMやチケット管理ツールとの連携可否も実務上の重要な確認項目です。国産サービスは音声・IVR領域の対応が限定的なケースが多いため、このタイプでは海外サービスが選択肢の中心になります。

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ビデオ通話API型

PtoPまたはグループでのビデオ通話機能を自社サービスに組み込むことを目的とするタイプです。オンライン診療・遠隔サポート・英会話レッスン・不動産内見といった「対面の代替」として通話機能が必要なサービスに向いています。

選定で重視すべきは映像・音声品質とSDKのモバイル対応(iOS・Android)の2点です。Webブラウザのみで完結するユースケースか、ネイティブアプリへの組み込みが必要かによって対応サービスが絞られます。

また、同時接続人数の上限・録画機能の有無・低遅延への対応状況も用途によっては重要な確認項目になります。このタイプは国産CPaaSではほぼ対応していないので注意しましょう。

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オムニチャネル統合型

SMS・音声・メール・チャットなど複数チャネルを一つのプラットフォームで統合管理することを目的とするタイプです。大規模なマーケティング自動化・コンタクトセンターのオムニチャネル化・チャネルをまたいだ顧客体験の設計といった用途に向いています。

選定で重視すべきは対応チャネルの幅とフォールバック機能の有無です。フォールバックとは、主チャネルでの送信が失敗した際に自動的に別チャネルへ切り替える仕組みで、業務通知の到達率を高める上で有効です。

また、複数チャネルにまたがる送信履歴・開封率・到達率を一元的に管理・分析できるダッシュボードが備わっているかどうかも、運用フェーズで重要になります。

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CPaaSおすすめ一覧比較表

以下は、本記事で紹介するCPaaSのよう一覧比較表になります。

サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
CPaaS NOW
SMS 6円〜/通
SMS・認証特化型
SMS・メール・FAX・郵送/国内4キャリア直収
Rakuten CPaaS SMS API
SMS 8円〜/通(初期・月額0円)
SMS・認証特化型
SMS双方向/OTP認証/ショートリンク
Cuenote SMS
6円〜/通
SMS・認証特化型
自治体向けLGWAN対応版/テスト環境1ヶ月無料
U-cube CPaaS
要問い合わせ
音声・IVR特化型
国内番号での発信/一部機能だけの切り出し可
Amazon Connect
音声 0.038ドル〜/分
音声・IVR特化型
AWSのコンタクトセンター製品/ノーコードIVR
SkyWay
10万円〜/月
ビデオ通話API型
国産/JS・iOS・Android SDK/国内サーバー
Agora
ビデオ 0.59ドル〜/1,000分
ビデオ通話API型
平均遅延30〜200ms/同時100万人規模
Daily
要問い合わせ
ビデオ通話API型
ブラウザのみで完結/AI基盤Pipecat
NTT CPaaS
SMS 10円/通・メール 0.09円〜/通・音声 10円〜/分
オムニチャネル統合型
国産/国内キャリア直収/60日間無料
Twilio
SMS 0.0800ドル〜/通
オムニチャネル統合型
180カ国以上/Segment統合/日本窓口はソフトバンク
Infobip
要問い合わせ
オムニチャネル統合型
18チャネル以上/LINE対応/東京に法人
Sinch
要問い合わせ
オムニチャネル統合型
SMS・メール・LINEが主軸/Mailgun保有
Vonage Communications API
SMS 0.00735ユーロ〜/通・音声 0.01314ユーロ〜/分
オムニチャネル統合型
日本語ドキュメント有/窓口はKDDIウェブ
Plivo
SMS 0.0077ドル〜/通・発信 0.0010ドル〜/分
オムニチャネル統合型
音声AIエージェント 0.03ドル/分/単価が安い
Telnyx
音声 0.002ドル〜/分・SMS 0.004ドル〜/通
オムニチャネル統合型
自社グローバルIPネットワーク保有・24時間サポート無料・SIPトランキング対応

対応チャネルは一覧で比較すると差が見えます。以下は公式サイトに記載のあるチャネルのみをまとめたものです。

サービス名SMS音声通話IVRビデオチャットメールLINE郵送・FAX
CPaaS NOW○○−−−○−○
Rakuten CPaaS SMS API○−−−−−−−
Cuenote SMS○○○−−−−−
U-cube CPaaS○○○○○−−−
Amazon Connect Customer○○○−○○−−
SkyWay−○−○−−−−
Agora−○−○○−−−
Daily−○−○−−−−
NTT CPaaS○○○−−○−−
Twilio○○○○○○−−
Infobip○○○○○○○−
Sinch○○−○−○○○
Vonage Communications APIs○○○○○○−−
Plivo○○−−○−−−
Telnyx○○−−−−−○

【SMS・認証特化型】のCPaaS

【SMS・認証特化型】のCPaaSは次の3社です。SMS配信と本人確認を主目的とする場合の選択肢です。

CPaaS NOW(株式会社ネクスウェイ)

引用:CPaaS NOW

SMS・メール・FAX・郵送の4チャネルを1つのAPIから使い分けられる国産CPaaSです。docomo・au・SoftBank・楽天モバイルの4キャリアと直接接続する「キャリア直収」方式でSMSを配信します。

認証コードの生成・送信・照合までをワンストップで実装できる認証APIを備えており、認証コードの送信手段はSMSと音声から選べます。紙の通知が残る督促や重要事項の連絡も、SMSと同じAPIから郵送・FAXで送れるため、相手に合わせて届け方を切り替えられます。

TISインテックグループとして35年以上にわたり通信サービスを提供してきた事業者で、国内メンバーによる日本語サポートと24時間365日の監視体制を備えています。

対応チャネルSMS/メール/FAX/郵送/認証コード(SMS・音声)
APIドキュメント日本語/RESTful・JSON形式/サンドボックス無料提供
日本キャリアへの到達率高い(国内4キャリア直収接続)
セキュリティ認証AWS認定ソフトウェア(2024年)/SPF・DKIM・DMARC対応/24時間365日監視
日本語サポートあり(国内メンバー対応・専用窓口)
料金体系SMS 6円〜/通(従量課金)/初期費用・月額費用0円

Rakuten CPaaS SMS API(楽天モバイル株式会社)

引用:Rakuten CPaaS SMS API

送信と受信の両方に対応した、国内キャリア系の双方向SMS APIです。楽天シンフォニー株式会社が提供し、法人向けの販売は楽天モバイル株式会社が担っています。SMS配信成功率は99.9%以上です。

ワンタイムパスワード(OTP)の即時配信を担うConfirm APIと、長いURLを短縮して配信文字数を節約するShort URL APIを組み合わせられ、配信結果はReport APIで取得できます。ドキュメントは日本語と英語の両方が用意されています。

プラットフォーム稼働率は99.987%で、運用はISO 27001およびISO 9001に基づいています。無料トライアルを申し込むと、約1週間でアカウントが発行されます。

対応チャネルSMS(送受信)/OTP認証/ショートリンク
APIドキュメント日本語・英語/REST API/無料トライアルあり
日本キャリアへの到達率高い(配信成功率99.9%以上)
セキュリティ認証ISO 27001・ISO 9001に基づく運用/プラットフォーム稼働率99.987%
日本語サポートあり(24時間365日)
料金体系SMS 8円/通(税込8.8円)/初期費用・月額費用0円〜

Cuenote SMS(ユミルリンク株式会社)

引用:Cuenote SMS

国内主要4キャリアへの直収接続と、認証・監査系の取得数の多さが際立つ国産SMSサービスです。到達率は99.9%で、一斉送信・個別送信・予約送信に対応し、大量の同時送信でも高速に配信できる構成です。

APIはRESTful仕様で、開発言語を選ばず実装できます。IVRはオプションとして提供されており、SMSが届かなかった相手に音声で伝える運用も組めます。本番導入前に動作を確かめられるよう、無料トライアルとテスト環境も用意されています。

ISO/IEC 27001とISO/IEC 27017、プライバシーマークを取得しています。自治体向けには、総合行政ネットワーク(LGWAN)から使える「Cuenote SMS for LGWAN」が別サービスとして提供されています。

対応チャネルSMS(一斉/個別/予約送信)/IVR(オプション)
APIドキュメント日本語/RESTful仕様/オンラインリファレンス/無料トライアル・テスト環境あり
日本キャリアへの到達率高い(国内主要4キャリア直収接続/到達率99.9%)
セキュリティ認証ISO/IEC 27001/ISO/IEC 27017/プライバシーマーク/ASP・SaaS安全・信頼性情報開示認定
日本語サポートあり(平日10:00〜18:00/電話・メール)
料金体系SMS 6円〜/通(成功課金)/初期費用0円/月間の最低通数あり/IVRオプションは要問い合わせ

【音声・IVR特化型】のCPaaS

【音声・IVR特化型】のCPaaSは次の2社です。電話の自動応答やコールセンターの構築を主目的とする場合の選択肢です。

U-cube CPaaS(株式会社ネクストジェン)

引用:U-cube CPaaS

電話発信・IVR・通話録音・会議通話をAPIで組み込める、音声とIVRに強い国産CPaaSです。SIP/VoIPの製品を長く手がけてきた株式会社ネクストジェンが提供しています。

必要な機能だけを切り出して既存システムに組み込める設計で、IVRと電話転送を組み合わせた簡易コールセンターや、システム障害を電話で知らせる監視通知といった用途に使われています。SMS・チャット・ビデオ通話も同じプラットフォームから利用できます。

ISMS認証(JIS Q 27001:2025)に加えて、ISMSクラウドセキュリティ認証(JIS Q 27017)をU-cube CPaaSを対象に取得しています。プラットフォームの保守・運用は国内スタッフが担当します。

対応チャネル電話発信(音声)/IVR/通話録音/会議通話/SMS/チャット/ビデオ通話
APIドキュメント要問い合わせ
日本キャリアへの到達率国内4キャリア対応(SMS)
セキュリティ認証ISMS認証 JIS Q 27001:2025/ISMSクラウドセキュリティ認証 JIS Q 27017(U-cube CPaaSが対象)
日本語サポートあり(国内スタッフによる保守・運用)
料金体系要問い合わせ

Amazon Connect Customer(Amazon Web Services, Inc.)

引用:Amazon Connect

ノーコードでIVRを設計できる、AWSのクラウド型コンタクトセンター製品です。最低利用額や長期契約がなく、使った分だけの従量課金で始められます。

Amazon LexやAmazon Pollyといった同社のAIサービスと連携でき、音声認識と音声合成を組み合わせた自動応答フローをGUI上で構築できます。すでにAWS上に基盤がある企業であれば、統合の手間とコストを抑えやすい構成です。

APIを部品として組み込むCPaaSというより、パッケージ寄りのCCaaS製品にあたるため、自社サービスへの機能組み込みが目的の場合は他のサービスとの使い分けが必要です。課金項目が機能ごとに分かれており、通話料も別にかかるため、導入前に月間の通話分数とメッセージ数から試算しておきます。

対応チャネル音声/IVR/チャット/メール/SMS
APIドキュメント日本語・英語/Amazon Connect SDK/APIリファレンス
日本キャリアへの到達率要問い合わせ(AWSテレフォニー経由/東京リージョン対応)
セキュリティ認証HIPAA/PCI DSS/FedRAMP/SOC/ISO 27001/GDPR
日本語サポートあり(AWS Support)
料金体系音声 0.038ドル/分(別途通話料)
チャット 0.010ドル/通
SMS 0.014ドル/通
メール 0.080ドル/通(リージョンにより異なる)

【ビデオ通話API型】のCPaaS

【ビデオ通話API型】のCPaaSは次の3社です。自社サービスにビデオ・音声のリアルタイム通信を組み込む場合の選択肢です。

SkyWay(NTTドコモビジネス株式会社)

引用:SkyWay

国産でビデオ通話APIを本格的に提供する数少ないサービスです。オンライン英会話・オンライン診療・遠隔サポートといった、対面のやりとりを置き換える用途で使われています。

SDKはJavaScript・iOS・Android・Linux・Unity・Python(ベータ)に対応し、数十行のコードでビデオ・音声通話を実装できます。録音・録画、画面共有、音声認識、ノイズ抑制も同じプラットフォームから利用でき、ドキュメントは日本語で提供されます。

ISO/IEC 27001を取得し、国内にサーバー拠点を置いているため、個人情報を扱う用途でも構成を説明しやすくなっています。開発・テスト用の無料プランは接続50万回/月・通信量500GB/月まで使えるので、商用契約の前に実装を進められます。

対応チャネルビデオ通話/音声通話/画面共有/録音・録画/音声認識/ノイズ抑制
APIドキュメント日本語/SDK JavaScript・iOS・Android・Linux・Unity・Python(ベータ)
日本キャリアへの到達率対応外
セキュリティ認証ISO/IEC 27001/国内サーバー拠点
日本語サポートあり(日本語サポートサイト/Enterpriseプランにテクニカルサポート)
料金体系Free 0円(開発・テスト用、商用利用不可)
Enterprise 月額100,000円(税込110,000円)+従量

Agora(Agora, Inc.)

引用:Agora

低遅延のリアルタイム通信と大規模なライブ配信を得意とするビデオ通話APIです。独自のネットワークで、世界中どこでも200ms未満の遅延に収まるよう設計されています。

SDKの対応環境が広く、Android・iOS・macOS・Web・Windows・Flutter・React Native・Unity・Unreal Engineまでカバーします。ビデオ・音声のほかにライブ配信、チャット、シグナリング、会話型AIも同一基盤から使えます。

ISO/IEC 27001・27017・27018・27701・42001、SOC 2、HIPAA、GDPR、CCPA、COPPAに対応しています。利用規模は月800億分、30億台以上のデバイスに及びます。

対応チャネルビデオ通話/音声通話/ライブ配信/チャット/シグナリング/会話型AI
APIドキュメント英語/SDK Android・iOS・macOS・Web・Windows・Flutter・React Native・Unity・Unreal/無料枠 月10,000分
日本キャリアへの到達率対応外
セキュリティ認証ISO/IEC 27001/27017/27018/27701/42001/SOC 2/HIPAA/GDPR/CCPA/COPPA
日本語サポート要問い合わせ
料金体系0.59ドル〜/1,000分(従量課金)/毎月10,000分無料

Daily(Daily, Co.)

引用:Daily

ブラウザだけで完結するWebRTCインフラに特化したAPIです。参加者はアプリをダウンロードせずに通話に入れるため、既存のWebサービスに通話機能を後付けする用途に向いています。

録画・リアルタイム文字起こし・ライブ配信を標準で備え、SIPやPSTNからのダイヤルインにも対応します。SDKはJavaScript・React・React Native・Android・iOS・Flutter・Pythonに加えてサーバー用のREST APIが提供されます。

SOC 2 Type 2を取得し、Healthcareアドオンを使うとHIPAAに対応した構成(BAA締結)が組めるため、医療・教育・カスタマーサポート系の実装で選ばれています。近年は音声・マルチモーダルAIエージェントの基盤「Pipecat」にも力を入れています。

対応チャネルビデオ通話/音声通話/ライブ配信/録画/文字起こし/SIP・PSTNダイヤルイン
APIドキュメント英語/SDK JavaScript・React・React Native・Android・iOS・Flutter・Python/REST API/無料枠 月10,000分
日本キャリアへの到達率対応外
セキュリティ認証SOC 2 Type 2/HIPAA(Healthcareアドオン)/GDPR/AES-256暗号化
日本語サポート要問い合わせ
料金体系ビデオ 0.0015〜0.004ドル/参加者・分
音声のみ 0.00036〜0.00099ドル/参加者・分
毎月10,000分無料
Healthcareアドオン 月500ドル

【オムニチャネル統合型】のCPaaS

【オムニチャネル統合型】のCPaaSは次の7社です。複数チャネルを1つの基盤で扱いたい場合、または海外を含めて展開する場合の選択肢です。

NTT CPaaS(NTTドコモビジネスX株式会社)

引用:NTT CPaaS

SMS・音声・メールを1つのAPI基盤でまとめて扱える国産CPaaSです。SMS送信サービスで10年連続国内シェアNo.1の「空電プッシュ」の通信基盤を引き継いでおり、SMSは国内キャリアに直収で配信します。

料金はすべて円建てで、ノーコードのフロービルダーを使えば、顧客の行動を起点にした自動配信フローをエンジニアなしで設計できます。認証APIは二要素認証に対応し、OTPの生成から照合まで扱えます。

日本語のAPIドキュメントとJava・Python・PHP・C#・GoのSDKが提供され、サポートは国内のエンジニアが担当します。60日間の無料トライアルはクレジットカード不要で、有料プランと同じ環境の全API機能を試せます。音声通信網の稼働率は99.99%以上(2025年度実績)です。

対応チャネルSMS/音声/メール/IVR/二要素認証
APIドキュメント日本語/SDK Java・Python・PHP・C#・Go/60日間無料トライアル(クレジットカード不要)
日本キャリアへの到達率高い(国内キャリア直収)
セキュリティ認証プライバシーマーク/ISMS(ISO/IEC 27001)
日本語サポートあり(営業日10:00〜17:30)
料金体系SMS 10円/通/メール 0.09〜0.17円/通/音声 固定電話宛10円・携帯電話宛20円/分(税込)

Twilio(Twilio Japan合同会社)

引用:Twilio

SMS・音声・メール・ビデオ・WhatsAppなど幅広いチャネルを単一プラットフォームで扱えるCPaaSです。180以上の国と地域に対応しており、日本の顧客とはTwilio Japan合同会社が契約します。

顧客データ基盤のSegmentと統合できるため、行動データをもとにした配信の設計まで同じ事業者でまとめられます。サーバーSDKはPython・C#・PHP・Ruby・Java・JavaScript(Node.js)で提供され、curlでのサンプルも用意されています。

認証は、SOC 2 Type I・Type II、PCI DSSレベル1・レベル4、ISO/IEC 27001・27017・27018を取得し、HIPAAには対象製品で対応しています。個人データの国外移転には拘束的企業準則(BCR)の承認を得ています。

対応チャネルSMS/MMS/RCS/音声/IVR/ビデオ/チャット/メール(SendGrid)/WhatsApp/本人確認
APIドキュメント英語(マーケティング・ヘルプは日本語)/サーバーSDK Python・C#・PHP・Ruby・Java・JavaScript
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証SOC 2 Type I・Type II/PCI DSSレベル1・レベル4/ISO/IEC 27001・27017・27018/HIPAA(対象製品)/BCR
日本語サポートあり(対応時間は要問い合わせ/24時間365日のサポートプランあり)
料金体系日本宛SMS 0.0800ドル/通(ショートコード)・0.0890ドル/通(ロングコード・英数字送信者ID)
電話番号 1.15ドル/月

Infobip(Infobip ltd.)

引用:Infobip

国内向けチャネルとしてLINEにも対応する、190カ国以上で使われているグローバルCPaaSです。SMS・音声・IVR・メール・ビデオ・ライブチャットに加えて、WhatsApp・Viber・RCSなどのメッセージングアプリまでカバーします。

ノーコードのコミュニケーションフロービルダー「Moments」を搭載しており、顧客の行動を起点にした自動配信フローをエンジニアなしで設計できます。世界75以上のオフィスを拠点に、エンタープライズ規模のオムニチャネル実装を支援しています。

認証はISO 9001・22301・27001・27017・27018、SOC 2 Type 2、CSA STAR Level 1を取得しています。InfobipのAPIは、NTTグループのNTT CPaaSを通じて国内向けにも提供されており、日本語での導入支援を受けたい場合はこの経路も選べます。Infobipに直接申し込める無料トライアルもあります。

対応チャネルSMS/音声/IVR/メール/ビデオ/ライブチャット/RCS/WhatsApp/LINE/Viber
APIドキュメント英語/SDK Java・C#・PHP・Go・Python・JavaScript・Swift・Android・Flutter・React Native/無料トライアルあり
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証ISO 9001/22301/27001/27017/27018/SOC 2 Type 2/CSA STAR Level 1
日本語サポート要問い合わせ(NTT CPaaS経由の国内提供あり)
料金体系要問い合わせ

Sinch

引用:Sinch

SMS・メール・LINEを主軸に、メッセージングの規模で選ばれるグローバルCPaaSです。Nasdaq Stockholmに上場しています。

メール配信のMailgunとMailjetを傘下に持つため、SMSとメールを同じ事業者でまとめられます。SMS APIには、検証済みの番号宛てに試せるテスト用のサンドボックスが用意されています。

ISO 27001とSOC 2 Type 1を取得し、GDPR・CCPAに対応しています。アジア太平洋の拠点はシンガポールとメルボルンで、日本国内には拠点を置いていないため、導入時のやりとりは英語が前提になります。

対応チャネルSMS・MMS・RCS/音声/メール(Mailgun・Mailjet)/LINE/WhatsApp/ビデオ/本人確認/FAX
APIドキュメント英語/SMS APIテスト用サンドボックス(検証済み番号のみ)
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証ISO 27001/SOC 2 Type 1/GDPR/CCPA
日本語サポート要問い合わせ(日本拠点なし)
料金体系要問い合わせ

Vonage Communications APIs(Vonage)

引用:Vonage

メッセージング・音声・ビデオ・不正防止の4領域を同じ基盤で扱えるグローバルCPaaSです。Ericsson傘下で、日本宛のSMSと音声の単価を公開しています。

SMS・音声・ビデオを同一基盤で管理できるため、扱うチャネルをあとから増やしやすい構成です。音声の料金は固定電話宛と携帯電話宛で分かれており、携帯宛の発信が多い用途では単価を先に確認しておくと見積もりがずれません。

サーバーSDKはNode.js・Python・Java・Kotlin・Ruby・PHP・.NETに対応し、ドキュメントの一部は日本語(developer.vonage.com/ja)でも読めます。認証はISO 27001・PCI-DSS・SOC・HITRUST・CSA STARを製品ライン全体で取得しています。

対応チャネルSMS・MMS・RCS/音声/IVR/ビデオ/チャット/メール/WhatsApp/本人確認
APIドキュメント英語(一部日本語:developer.vonage.com/ja)/サーバーSDK Node.js・Python・Java・Kotlin・Ruby・PHP・.NET
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証ISO 27001/PCI-DSS/SOC/HITRUST/CSA STAR(製品ライン全体)
日本語サポート要問い合わせ
料金体系日本宛SMS 0.09483ドル/通/音声 固定電話宛0.04482ドル・携帯電話宛0.15404ドル/分・着信0.00480ドル/分

Plivo

引用:Plivo

音声・SMS・WhatsApp・本人確認を1つのAPIで扱えるグローバルCPaaSです。190以上の国へ通話とメッセージをルーティングでき、日本宛のSMSと音声の単価をキャリア別・回線種別に公開しています。

近年は音声AIエージェントの構築機能を前面に出しており、対話型の音声応答を自社サービスに組み込めます。定型の電話自動応答(IVR)が主目的の場合は、音声・IVR特化型のサービスもあわせて検討すると選びやすくなります。

認証はSOC 2、PCI DSS Level 1、HIPAA(BAA締結可)、CSA STAR Level 1(自己評価)を取得し、GDPRとEU-U.S. Data Privacy Frameworkにも対応しています。

対応チャネル音声/SMS/WhatsApp/本人確認/音声AIエージェント
APIドキュメント英語/サーバーSDK・ブラウザ・iOS・Android SDK/無料トライアルあり
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証SOC 2/PCI DSS Level 1/HIPAA(BAA締結可)/CSA STAR Level 1(自己評価)/GDPR/EU-U.S. Data Privacy Framework
日本語サポート要問い合わせ
料金体系日本宛SMS 0.0587〜0.0872ドル/通(キャリア別)
音声 固定電話宛0.0385ドル・携帯電話宛0.1398ドル/分・着信0.0033ドル/分

Telnyx

引用:Telnyx

キャリアインフラを自社で保有し、音声からIoT SIMまでを1社で提供するグローバルCPaaSです。音声API・SIPトランキングに加えて、SMS・MMS・RCS・WhatsApp・FAX API・IoT向けSIM/eSIMまでを扱います。

自社でIPネットワークを持つことで、通話品質の安定とコストの低さを両立させています。AWS・Google Cloud・Microsoft Azureとのマルチクラウド構成で稼働を維持しています。

ISO・PCI・HIPAA・GDPR・SOC 2 Type IIに対応し、監査レポートはトラストセンターで提供されます。技術サポートは24時間365日で、日本の窓口は用意されていません。

対応チャネル音声/SIPトランキング/SMS・MMS・RCS/WhatsApp/FAX/本人確認/IoT SIM・eSIM
APIドキュメント英語/サーバーSDK/トライアルあり
日本キャリアへの到達率要問い合わせ
セキュリティ認証ISO/PCI DSS/HIPAA/GDPR/SOC 2 Type II
日本語サポート要問い合わせ(24時間365日サポート/日本の窓口なし)
料金体系要問い合わせ(日本宛の単価)

まとめ

CPaaSはサービスによって得意なチャネル・対応地域・ドキュメントの品質が大きく異なります。本記事で解説した4タイプの特徴を改めて整理すると以下の通りです。

タイプこんな用途に向いている
SMS・認証特化型SMS認証・予約リマインド・業務通知
音声・IVR特化型コールセンター構築・自動応答・IVR自動化
ビデオ通話API型オンライン診療・英会話・遠隔サポート
オムニチャネル統合型グローバル展開・マーケティング自動化・コンタクトセンターのオムニチャネル化

サービスを選ぶ際は、まず「何のためにCPaaSを使うか」という用途を明確にした上で、以下の3点を軸に候補を絞り込むと判断しやすくなります。

  • APIドキュメントの品質
  • 日本語サポートの有無
  • 料金体系

多くのサービスがサンドボックス環境や無料枠を提供しているため、候補を2〜3に絞った上で実際に動作確認をしてから本導入を決めるのが現実的なアプローチです。

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