クラウドデータベースおすすめ18選比較。4タイプの選び方と費用相場

「Excelで管理している台帳を、社内の全員で同時に使えるようにしたい」
「サーバーの保守をやめて、自社システムのデータベースをクラウドに移したい」

どちらも「クラウドデータベース」を探すきっかけとしてよくある悩みです。ただ、前者は業務部門がノーコードで使うWebデータベース、後者はエンジニアがシステムから使うデータベースサービス(DBaaS)で、選ぶべきサービスも料金の仕組みもまったく異なります。ここを混同したまま比較すると、「現場が使いこなせない」「必要な性能が出ない」といった失敗につながります。

クラウドデータベースは、使い方によってExcel台帳置き換え型、業務アプリ作成型、マネージドRDB型、NoSQL・サーバーレス型の4タイプに分かれます。本記事では18サービスをこのタイプ別に整理し、費用相場と選び方を解説します。

クラウドデータベースとは?業務部門向けとシステム向けの違い

クラウドデータベースとは、インターネット上のサーバーにデータを保存し、必要なときに登録・検索・共有できるサービスです。サーバーの用意やOS・ソフトウェアの更新、バックアップといった保守作業を提供会社が担うため、自社でサーバーを持たずにデータベースを使い始められます。

ただし、ひと口にクラウドデータベースといっても、使う人と使い方で大きく2つに分かれます。まずはこの違いを押さえておきましょう。

業務部門が使うクラウドデータベース(Webデータベース)

業務部門が使うクラウドデータベースは、ブラウザ上で表を作り、データを登録・検索・共有できるサービスです。Webデータベースやノーコードデータベースとも呼ばれ、プログラミングの知識がなくても、項目をドラッグ&ドロップで配置するだけで顧客台帳や案件管理表を作れます。

導入すると、Excelファイルをメールや共有フォルダで回す運用から抜け出せます。全員が同じデータを同時に見られるため「どれが最新版かわからない」状態がなくなり、閲覧・編集の権限も部署や役職ごとに分けられます。

Excelでの管理が限界に近づいている中小企業や、情報システム部門の手を借りずに現場で業務を改善したい部署に向いています。

システムが使うクラウドデータベース(DBaaS)

システムが使うクラウドデータベースは、Webサービスや業務システムのデータを保存するデータベースを、クラウド上で提供するサービスです。DBaaS(Database as a Service)とも呼ばれ、MySQL・PostgreSQLなどのリレーショナルデータベース(RDB)と、表形式にとらわれずにデータを扱えるNoSQLデータベースがあります。

導入すると、データベースサーバーの構築・保守・バックアップ・障害対応をクラウド事業者に任せられます。アクセスが増えたときは設定変更だけで性能や容量を拡張でき、サーバーの買い替えや保守切れに悩まされることもなくなります。

自社でシステムやアプリを開発・運用しているエンジニアや、オンプレミスのデータベースサーバーの更新時期を迎えている情報システム部門に向いています。

2つの違いを一覧で比較

業務部門向けとシステム向けの違いを、5つの項目で比較しました。

比較項目業務部門向け(Webデータベース)システム向け(DBaaS)
主に使う人営業・総務・現場などの業務担当者社内外のエンジニア・情報システム部門
操作方法ブラウザ上でノーコード操作SQL・プログラム・管理コンソール
データの入れ方画面から入力、Excel・CSVの取り込みアプリケーションからの書き込み、既存DBからの移行
課金の仕組み利用人数×月額(ユーザー課金)性能・稼働時間・容量・通信量に応じた従量課金
向いている用途顧客台帳・案件管理・日報・申請業務Webサービス・業務システム・スマホアプリのデータ保存

本記事で紹介する4タイプのうち、Excel台帳置き換え型と業務アプリ作成型が業務部門向け、マネージドRDB型とNoSQL・サーバーレス型がシステム向けにあたります。

オンプレミスとの違い

自社でサーバーを設置して運用するオンプレミスのデータベースと比べると、違いは次のとおりです。

比較項目クラウドデータベースオンプレミスのデータベース
初期費用0円〜数万円程度が中心サーバー購入・構築で数十万円〜
保守の担当提供会社がOS更新・バックアップ・障害対応自社でハードウェアからソフトウェアまで対応
拡張のしやすさ設定変更で容量・性能を拡張サーバーの増設・買い替えが必要
カスタマイズ性提供会社が用意した範囲内自由に構成できる
セキュリティの考え方提供会社の対策+自社の権限・接続設定自社ですべて設計・運用

社内規定でデータを社外に置けない場合や、独自の構成が必要な場合を除けば、新たにデータベースを用意するならクラウドを第一候補にするのが一般的になっています。

クラウドデータベースでできること

クラウドデータベースには、データを保存するだけでなく、共有・保護・活用までを支える機能が備わっています。代表的な機能は以下のとおりです。

機能説明
データの登録・一覧・検索画面やプログラムからデータを登録。条件を指定した絞り込み・並び替えも可能
Excel・CSVの取り込み既存のExcel・CSVファイルを読み込み、そのままデータベース化
アクセス権限の管理ユーザー・部署・役職ごとに閲覧・編集できる範囲を設定
自動バックアップ・復元定期的にデータを自動で保存。誤操作や障害時に過去の状態へ復元
容量・性能の拡張データ量やアクセス数の増加に合わせて、設定変更で拡張
API・外部連携SFA・会計ソフト・チャットツール・自社アプリなどとデータを連携
集計・グラフ化登録したデータを集計し、表やグラフで可視化

業務部門向けのサービスは「Excel・CSVの取り込み」「アクセス権限の管理」「集計・グラフ化」を画面操作だけで使える点が強みです。システム向けのサービスは「自動バックアップ・復元」「容量・性能の拡張」を高い水準で備えている点が強みになります。

Excel・スプレッドシートで足りるケースと足りないケース

「Excelやスプレッドシートで十分なのでは?」と考える方も多いはずです。判断の目安を次の表にまとめました。

判断の目安Excel・スプレッドシートで足りるクラウドデータベースを検討したい
同時に編集する人数数名まで10名以上、部署をまたいで使う
データ件数数千件程度まで数万件以上、今後も増え続ける
権限の分け方全員が全データを見てよい部署・役職ごとに見せる範囲を分けたい
変更履歴誰がいつ変えたか追わなくてよい変更履歴・承認の記録を残したい
他システムとの連携手作業での転記で回っているSFA・会計ソフトなどと自動で連携したい

右側の条件に1つでも当てはまるなら、クラウドデータベースへの移行を検討する段階です。特に「ファイルが重くて開くのに時間がかかる」「最新版がどれかわからない」という声が現場から出ているなら、Excelでの管理はすでに限界に近づいています。

クラウドデータベースが苦手なこと

クラウドデータベースは万能ではありません。導入前に、ほかのツールの領域を把握しておきましょう。

苦手なこと内容
複数システムをまたぐ大量データの分析売上・Web・広告など全社データの横断分析はDWH・BIツールの領域
紙の帳票の電子化紙の書類を読み取ってデータにする作業はOCRツールの領域
業務ルールそのものの整理どの項目を管理するか、誰が承認するかは導入前に社内で決める必要あり

登録したデータを経営判断や売上分析に活かしたい場合は、クラウドデータベースとBIツールを組み合わせるのが一般的です。可視化・分析まで見据えている方は、BIツールの選び方もあわせて確認しておきましょう。

関連記事:BIツールおすすめ12選比較。種類・費用相場からタイプ別の選び方まで解説

クラウドデータベースの費用相場

クラウドデータベースの料金は、業務部門向けとシステム向けで課金の仕組みがまったく違います。そのため「月額いくら」で横並びに比べることはできません。まずはタイプごとの費用の目安を押さえましょう。

タイプ別の費用相場

タイプ課金の仕組み費用の目安初期費用
Excel台帳置き換え型利用人数×月額(ユーザー課金)1ユーザーあたり月額500〜3,000円程度。5〜10ユーザーからの契約が多い0円が中心
業務アプリ作成型利用人数×月額(ユーザー課金・同時ログイン数課金)1ユーザーあたり月額500〜3,000円程度。大企業向けは要問い合わせ0円が中心
マネージドRDB型性能×稼働時間+容量+通信量(従量課金)小規模な構成で月額数千円から。冗長化した本番構成では月額数万円以上になることも0円
NoSQL・サーバーレス型読み書き回数・容量に応じた従量課金無料枠の範囲なら0円。有料プランは月額数千円から、利用量に比例0円

業務部門向けの2タイプは、人数が決まれば月額がほぼ確定するため、予算を立てやすいのが特徴です。システム向けの2タイプは、使った分だけ支払う仕組みのため、小さく始めて利用量に応じて費用を増やせる反面、月ごとの金額が変動します。

費用が変動する3つの要因

同じタイプのサービスでも、使い方によって費用は大きく変わります。見積もりの前に、次の3つを確認しておきましょう。

1. 利用人数とユーザーの種類(業務部門向け)

ユーザー課金のサービスは、使う人数がそのまま月額に反映されます。データを入力・編集する人と、閲覧だけする人で単価が分かれているサービスや、同時にログインする人数で課金するサービスもあるため、「全社員が使うのか、一部の部署だけか」で最適な料金体系が変わります。

2. 性能と稼働時間(システム向け)

DBaaSは、CPU・メモリなどの性能と、データベースを動かしている時間で料金が決まります。障害に備えて複数の拠点にデータベースを置く冗長構成にすると、その分だけ費用は増えます。開発環境は夜間に停止するなど、稼働時間の調整でも費用を抑えられます。

3. データ容量と通信量

保存するデータ量や、バックアップの保管期間、データベースから外部へ送るデータ量にも料金がかかります。業務部門向けのサービスでも、添付ファイルを多く保存すると追加の容量が必要になる場合があります。

20名・100名で使う場合の月額イメージ(業務部門向け)

業務部門向けのサービスを導入する場合の、月額費用の目安を計算しました。

利用人数1ユーザー月額1,000円の場合1ユーザー月額1,800円の場合
20名月額20,000円(年額240,000円)月額36,000円(年額432,000円)
100名月額100,000円(年額1,200,000円)月額180,000円(年額2,160,000円)

100名規模になると、単価の差が年間で100万円近い差になります。閲覧だけのユーザーを安い単価で追加できるか、同時ログイン数で契約できるかを確認すると、全社展開したときの費用を抑えやすくなります。

クラウドデータベースを選ぶ際に確認すべき4つの比較ポイント

クラウドデータベースはどれも同じではありません。扱うデータや使う人に合わないサービスを選ぶと、現場に定着しなかったり、後から移行し直すことになったりします。選定時に確認すべきポイントは次の4つです。

  1. データの形式
  2. 操作に必要なスキル
  3. データ移行・連携
  4. セキュリティ・運用体制

1. データの形式

最初に確認したいのは、扱いたいデータがどんな形をしているかです。顧客台帳や在庫表のように項目が決まった表形式のデータなら、業務部門向けのサービスでも、システム向けのRDBでも扱えます。

一方で、複数の表を関連づけて集計したい、整合性を厳密に保ちたいといった要件があるならRDBが向いています。項目が増減するデータや、アクセスが急増するアプリのデータを高速に読み書きしたいなら、NoSQLのほうが適しています。

確認すべきポイントは次の2つです。

  • 扱うデータは項目が決まった表か、項目が増減するデータか
  • 複数の表を関連づけて集計する必要があるか

2. 操作に必要なスキル

次に確認したいのは、データベースを作る人・直す人が誰かです。業務部門向けのサービスはノーコードで操作でき、現場の担当者が自分で項目を追加したり画面を作り直したりできます。

システム向けのサービスは、SQLやプログラミング、クラウドの設定の知識が前提です。社内にエンジニアがいない状態で導入すると、設定や障害対応を外部に依頼し続けることになるため、運用できる体制があるかを先に確かめておきましょう。

確認すべきポイントは次の2つです。

  • 作る人・直す人がプログラミングをしない部署か
  • 社内に運用できるエンジニアがいるか

3. データ移行・連携

3つ目は、今あるデータを移せるか、ほかのシステムとつながるかです。Excelで管理しているデータを移すなら、Excelファイルをそのまま取り込めるか、関数やレイアウトを引き継げるかが重要になります。

既存のデータベースから移す場合は、今使っているMySQL・SQL Server・Oracleなどのエンジンにそのまま対応しているか、移行ツールが用意されているかを確認します。SFAや会計ソフト、チャットツールなどと連携したい場合は、APIや連携機能の有無も比較しましょう。

確認すべきポイントは次の2つです。

  • 今のデータはExcel・スプレッドシート・既存DBのどこにあるか
  • 連携したいシステム(SFA・会計ソフト・自社アプリ)があるか

4. セキュリティ・運用体制

4つ目は、データを守る仕組みと、困ったときの支援体制です。業務部門向けのサービスでは、部署・役職ごとの閲覧権限、IP制限、2要素認証、シングルサインオン(SSO)への対応が比較のポイントになります。

システム向けのサービスでは、自動バックアップの保管期間、特定の時点に戻せる機能、障害に備えた冗長構成、稼働率の保証(SLA)が重要です。データを国内に保管する必要がある企業は、東京・大阪などの国内リージョンに対応しているか、日本語でサポートを受けられるかも確認しましょう。

確認すべきポイントは次の2つです。

  • 部署・役職ごとに見せる範囲を分ける必要があるか
  • データを国内に保管する必要があるか

クラウドデータベースの選び方

クラウドデータベースは、使う人と解決したい課題によって選ぶべきサービスが変わります。ここではクラウドデータベースを4つのタイプに分類し、特徴と向いている企業をご紹介します。

  1. Excel台帳置き換え型 | Excelで管理している台帳・一覧を全員で共有・検索したい場合
  2. 業務アプリ作成型 | 申請・案件・日報など業務の流れごとアプリにしたい場合
  3. マネージドRDB型 | 自社システムやWebサービスのDBをクラウドに移したい場合
  4. NoSQL・サーバーレス型 | アクセスの急増や形の変わるデータに耐えるDBが欲しい場合

Excel台帳置き換え型 | Excelで管理している台帳・一覧を全員で共有・検索したい場合

Excel台帳置き換え型は、今使っているExcelやスプレッドシートを取り込み、そのままWebデータベースとして共有できるタイプです。表の見た目や項目をほぼ変えずに移行できるため、現場の操作をあまり変えずにクラウド化を進められます。

データが1か所にまとまり、全員が同時に最新の情報を見られるようになります。検索・絞り込みや部署ごとの権限設定もできるため、「ファイルが重い」「誰が最新版を持っているかわからない」といったExcel管理の悩みをまとめて解消できます。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 顧客台帳・設備台帳・在庫表などをExcelで管理している
  • Excelファイルの版管理や同時編集に困っている
  • 現場の操作をできるだけ変えずにクラウド化したい
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
楽々Webデータベース
1ユーザー月額1,500円〜(10ユーザー以上)
Excel台帳置き換え型
Excelを取り込むだけでアプリ化。行単位の権限制御
PigeonCloud
1ユーザー月額1,100円(税抜)〜(最低5ユーザー)
Excel台帳置き換え型
Excel・Accessからの移行。標準機能が50以上
CELF
要問い合わせ
Excel台帳置き換え型
Excelと同じ見た目・関数で操作できる
AppSheet
1ユーザー月額5ドル〜
Excel台帳置き換え型
スプレッドシートをノーコードでアプリ化

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業務アプリ作成型 | 申請・案件・日報など業務の流れごとアプリにしたい場合

業務アプリ作成型は、データベースに入力画面・一覧・承認フロー・通知を組み合わせて、業務アプリとして使えるタイプです。データを置いて探すだけでなく、申請→承認→次の担当者へ、といった業務の流れそのものをシステム化できます。

ノーコードで部署ごとに必要なアプリを作れるため、案件管理・日報・問い合わせ管理・稟議など、複数の業務を1つのサービス上で整えられます。外部サービスとの連携やカスタマイズの幅も広く、業務改善を継続的に進めたい企業に適しています。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • 申請・承認や案件の進捗管理をメールやExcelで回している
  • 部署ごとに複数の業務をシステム化したい
  • 現場の担当者が自分で業務アプリを作り、改善していきたい
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
kintone
1ユーザー月額1,000円(税抜)〜(10ユーザー以上)
業務アプリ作成型
プラグイン・連携サービスが豊富
JUST.DB
要問い合わせ
業務アプリ作成型
同時ログイン課金で全社員にアカウントを配れる
SmartDB
要問い合わせ
業務アプリ作成型
大企業の複雑なワークフローと社外連携
サスケWorks
月額5,000円(税別・11ID)〜
業務アプリ作成型
少人数でも始めやすいID単位の料金

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マネージドRDB型 | 自社システムやWebサービスのDBをクラウドに移したい場合

マネージドRDB型は、MySQL・PostgreSQL・SQL Server・Oracleなどのリレーショナルデータベースを、クラウド事業者の管理のもとで使えるタイプです。サーバーの構築・OS更新・バックアップ・障害時の切り替えといった運用を任せながら、使い慣れたSQLでデータを扱えます。

既存のデータベースと同じエンジンを選べば、アプリケーションをほとんど変えずに移行できます。データの整合性を厳密に保てるため、受発注・会計・顧客管理など、正確さが求められる業務システムのデータベースとして使われています。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • オンプレミスのデータベースサーバーの保守切れ・更新を控えている
  • 自社開発の業務システムやWebサービスのDBをクラウド化したい
  • バックアップや障害対応の運用負担を減らしたい
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
Amazon RDS・Amazon Aurora
従量課金(最低料金なし)
マネージドRDB型
対応エンジンが幅広く移行ツールも充実
Azure SQL Database
従量課金(無料オファーあり)
マネージドRDB型
SQL Serverからの移行とMicrosoft製品連携
Cloud SQL
従量課金(30日間無料トライアル)
マネージドRDB型
MySQL・PostgreSQL・SQL Serverを自動運用
Oracle Autonomous AI Database
従量課金(Always Freeあり)
マネージドRDB型
パッチ適用・チューニングまで自動化
さくらのクラウド データベース(アプライアンス)
月額2,750円(税込)〜
マネージドRDB型
国内事業者の円建て・定額料金

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NoSQL・サーバーレス型 | アクセスの急増や形の変わるデータに耐えるDBが欲しい場合

NoSQL・サーバーレス型は、サーバーの台数や性能を事前に決めずに使え、アクセス量に応じて自動で拡張できるタイプです。表形式にとらわれずにデータを保存できるNoSQLデータベースと、認証やAPIまで備えたアプリ向けのバックエンドが中心で、利用量に応じた料金で使えるものが多いのが特徴です。

キャンペーンでアクセスが急増するWebサービスや、利用者が増え続けるスマホアプリ、IoT機器から大量のデータが届くシステムなど、読み書きの速さと拡張性が求められる場面に向いています。無料枠から始められるサービスも多く、新規サービスの立ち上げにも使いやすいタイプです。

このタイプへの依頼に向いている企業は以下になります。

  • スマホアプリやWebサービスを新しく開発する
  • アクセス数の急増や季節変動に耐えられるDBが必要
  • 項目が頻繁に変わるデータや大量のログを扱う
サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
Amazon DynamoDB
従量課金(無料枠あり)
NoSQL・サーバーレス型
規模にかかわらず1桁ミリ秒の応答
Azure Cosmos DB
従量課金(無料レベルあり)
NoSQL・サーバーレス型
複数リージョンへの分散と多様なAPI
Cloud Firestore
従量課金(1日あたりの無料枠あり)
NoSQL・サーバーレス型
リアルタイム同期とオフライン対応
MongoDB Atlas
無料プランあり(専用クラスターは月額56.94ドル〜)
NoSQL・サーバーレス型
複数クラウドにまたがる配置と検索機能
Supabase
無料プランあり(Proは月額25ドル〜)
NoSQL・サーバーレス型
PostgreSQLに認証・APIを一体化

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クラウドデータベースおすすめ一覧比較表

以下は、本記事で紹介するクラウドデータベースの一覧比較表です。

サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
楽々Webデータベース
1ユーザー月額1,500円〜(10ユーザー以上)
Excel台帳置き換え型
Excelを取り込むだけでアプリ化。行単位の権限制御
PigeonCloud
1ユーザー月額1,100円(税抜)〜(最低5ユーザー)
Excel台帳置き換え型
Excel・Accessからの移行。標準機能が50以上
CELF
要問い合わせ
Excel台帳置き換え型
Excelと同じ見た目・関数で操作できる
AppSheet
1ユーザー月額5ドル〜
Excel台帳置き換え型
スプレッドシートをノーコードでアプリ化
kintone
1ユーザー月額1,000円(税抜)〜(10ユーザー以上)
業務アプリ作成型
プラグイン・連携サービスが豊富
JUST.DB
要問い合わせ
業務アプリ作成型
同時ログイン課金で全社員にアカウントを配れる
SmartDB
要問い合わせ
業務アプリ作成型
大企業の複雑なワークフローと社外連携
サスケWorks
月額5,000円(税別・11ID)〜
業務アプリ作成型
少人数でも始めやすいID単位の料金
Amazon RDS・Amazon Aurora
従量課金(最低料金なし)
マネージドRDB型
対応エンジンが幅広く移行ツールも充実
Azure SQL Database
従量課金(無料オファーあり)
マネージドRDB型
SQL Serverからの移行とMicrosoft製品連携
Cloud SQL
従量課金(30日間無料トライアル)
マネージドRDB型
MySQL・PostgreSQL・SQL Serverを自動運用
Oracle Autonomous AI Database
従量課金(Always Freeあり)
マネージドRDB型
パッチ適用・チューニングまで自動化
さくらのクラウド データベース(アプライアンス)
月額2,750円(税込)〜
マネージドRDB型
国内事業者の円建て・定額料金
Amazon DynamoDB
従量課金(無料枠あり)
NoSQL・サーバーレス型
規模にかかわらず1桁ミリ秒の応答
Azure Cosmos DB
従量課金(無料レベルあり)
NoSQL・サーバーレス型
複数リージョンへの分散と多様なAPI
Cloud Firestore
従量課金(1日あたりの無料枠あり)
NoSQL・サーバーレス型
リアルタイム同期とオフライン対応
MongoDB Atlas
無料プランあり(専用クラスターは月額56.94ドル〜)
NoSQL・サーバーレス型
複数クラウドにまたがる配置と検索機能
Supabase
無料プランあり(Proは月額25ドル〜)
NoSQL・サーバーレス型
PostgreSQLに認証・APIを一体化

上記で自社に合うタイプのサービスを絞り込みたい方は、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

無料・1分診断

自社に合うクラウドデータベースのタイプ診断

7つの質問に答えるだけで、自社に合うクラウドデータベースのタイプがわかります。

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    【Excel台帳置き換え型】のクラウドデータベース

    Excel台帳置き換え型のクラウドデータベースは次の4サービスです。いずれも既存のExcelやスプレッドシートを取り込み、ノーコードで共有できるデータベースにできます。

    楽々Webデータベース(住友電工情報システム株式会社)

    楽々Webデータベースのトップページ
    引用:住友電工情報システム株式会社

    楽々Webデータベースは、既存のExcelファイルを取り込むだけで、Webで共有できるデータベースアプリを作れるサービスです。 表の項目をそのまま読み込めるため、Excelで管理してきた台帳や一覧を、作り直さずにクラウドへ移せます。

    強みは、組織のルールに沿ってデータを管理できる統制機能です。ユーザーや組織ごとの権限に加えて、行単位で見せる範囲を制御できるため、部署ごとに扱うデータが異なる台帳も1つのデータベースで運用できます。アプリ同士のデータを集めたり結合したりする機能もあり、複数の台帳をつなげて管理できます。

    クラウド版とオンプレミス版を選べるため、社内規定に合わせた導入形態を取れる点も特徴です。Excelで管理する台帳が部署ごとに散らばっていて、権限を分けながら全社で共有したい中堅〜大企業に向いています。

    データの形式表形式。アプリ間のリレーション(集める・結合・リンク)、添付ファイルに対応
    操作に必要なスキルノーコード。Excelを使える程度の知識で構築可能
    データ移行・連携Excelの取り込み・一括アップロード、CSV・Excel出力。WebAPI(有料オプション)・Webhook・外部DB参照
    セキュリティ・運用体制ユーザー・組織・行単位の権限、IP制限、多要素認証、SAML認証。企業ごとに環境を分離、稼働率99.5%(SLA)
    料金1ユーザー月額1,500円〜(10ユーザー以上)

    PigeonCloud(株式会社ロフタル)

    PigeonCloudのトップページ
    引用:株式会社ロフタル

    PigeonCloudは、50以上の標準機能を備え、プラグインを追加せずに業務データベースを作れるサービスです。 Excel・Access・CSVのデータを取り込み、ドラッグ&ドロップで項目を並べるだけで、共有できるデータベースを構築できます。

    ルックアップや集計、添付ファイルの本文検索、スマートフォンのカメラからの登録など、台帳管理に必要な機能が最初からそろっています。AIでテーブルを作成する機能もあり、項目設計に慣れていない担当者でも作り始めやすい設計です。Accessで作った社内データベースの移行先としても使われています。

    ユーザー数で契約するプランのほか、同時にログインする人数で契約するプランがあり、登録ユーザーを無制限にできます。Excel・Accessで管理してきた台帳を、少人数から手軽にクラウドへ移したい中小企業に向いています。

    データの形式表形式。ルックアップ・結合集計、添付ファイル(本文検索・カメラ登録)に対応
    操作に必要なスキルノーコード(ドラッグ&ドロップ)。AIによるテーブル作成機能あり
    データ移行・連携Excel・Access・CSVの取り込み。REST API・Webhook(有料オプション)、Slack・Teams・Chatwork・LINE WORKS連携
    セキュリティ・運用体制条件式による権限設定、IP制限、2段階認証、SSO(Google・Entra ID)。毎日バックアップ(14世代)、国内データセンター、ISO/IEC 27001
    料金1ユーザー月額1,100円(税抜)〜(最低5ユーザー)

    CELF(SCSK株式会社)

    CELFのトップページ
    引用:SCSK株式会社

    CELFは、Excelと同じ見た目と操作感のまま、業務アプリを作れるクラウドデータベースです。 Excelの関数やレイアウトをそのまま読み込めるため、Excelで作り込んだ管理表を、見た目を変えずにWebで共有できるデータベースへ移せます。

    強みは、Excelの使い勝手と業務システム並みのデータ量を両立している点です。リレーショナルデータベースを採用しており、1,000万明細を超えるデータも扱えます。RPAやAIのオプションで定型作業を自動化でき、予算実績管理や見積、マスタ管理など、数値を扱う業務の効率化に強みがあります。

    会計・ERPなどの基幹システムとの連携にも対応しているため、Excelで集計してから基幹システムへ入力し直すといった二重作業も減らせます。Excelの関数や帳票を活かしたまま、数値管理の業務をクラウド化したい企業に向いています。

    データの形式リレーショナルDB。1,000万明細以上のデータに対応
    操作に必要なスキルノーコード。Excelライクな画面・関数で構築
    データ移行・連携Excel・CSVの取り込み、Web API(無料)、ODBC接続。主要な会計・ERP・SFAと連携
    セキュリティ・運用体制IP制限、2要素認証、パスワードポリシー。国内リージョンで運用、日次バックアップ
    料金要問い合わせ

    AppSheet(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)

    AppSheetのトップページ
    引用:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

    AppSheetは、Googleスプレッドシートなどの表データから、ノーコードで業務アプリを作れるサービスです。 スプレッドシートを指定するだけで、一覧・詳細・入力フォームを備えたアプリが自動で組み立てられ、スマートフォンからも使えるようになります。

    強みは、Google Workspaceとの親和性の高さです。普段使っているスプレッドシートをそのままデータの置き場所にできるため、新しいツールに移行する負担が小さく、Googleアカウントでのログインや組織内での共有もスムーズに行えます。データの変更をきっかけにメール送信や承認を自動で動かす仕組みも作れます。

    アプリの作成と自動化の機能は無料で試作でき、多くの有料Google Workspaceプランに標準で含まれています。Google Workspaceを使っていて、スプレッドシートで管理している情報を現場でアプリとして使いたい企業に向いています。

    データの形式表形式。スプレッドシート・AppSheet専用のデータベースをデータの置き場所に利用
    操作に必要なスキルノーコード。表データからアプリを自動生成
    データ移行・連携Googleスプレッドシート・Excelなどの表データを直接利用。メール送信・承認などの自動化
    セキュリティ・運用体制Googleアカウントによる認証。Google Workspaceの管理機能で利用範囲を制御
    料金1ユーザー月額5ドル〜

    【業務アプリ作成型】のクラウドデータベース

    業務アプリ作成型のクラウドデータベースは次の4サービスです。いずれもデータベースに入力画面・承認フロー・通知を組み合わせ、業務の流れごとアプリにできます。

    kintone(サイボウズ株式会社)

    kintoneのトップページ
    引用:サイボウズ株式会社

    kintoneは、ノーコードで作った業務アプリに、400種類以上のプラグイン・連携サービスを組み合わせて機能を広げられるサービスです。 顧客管理・案件管理・日報・問い合わせ管理など、部署ごとに必要なアプリをドラッグ&ドロップで作れます。

    強みは、作ったあとの拡張性と支援体制の厚さです。プラグインや外部サービスとの連携で機能を足せるほか、JavaScriptでのカスタマイズにも対応しています。全国に導入・開発を支援するパートナー企業があるため、社内に設計できる人がいない場合でも外部の力を借りて構築を進められます。

    アプリ・レコード・フィールド単位の細かな権限設定や、ISMAPへの登録など、セキュリティ面の備えも充実しています。部署ごとに複数の業務アプリを作り、外部サービスともつなぎながら業務改善を続けたい企業に向いています。

    データの形式表形式。ルックアップ・関連レコード、添付ファイルに対応
    操作に必要なスキルノーコード。JavaScript・CSSでの拡張も可能(スタンダードコース以上)
    データ移行・連携Excel・CSVの取り込み、API(スタンダードコース以上)。400種類以上のプラグイン・連携サービス
    セキュリティ・運用体制アプリ・レコード・フィールド単位の権限、IP制限、2要素認証、SAML。国内でのデータ保管、ISO 27001・27017、ISMAP
    料金1ユーザー月額1,000円(税抜)〜(10ユーザー以上)

    JUST.DB(株式会社ジャストシステム)

    JUST.DBのトップページ
    引用:株式会社ジャストシステム

    JUST.DBは、AI-OCR・データフロー・ワークフローを標準で備え、プラグインを追加せずに業務システムを作れるノーコードのクラウドデータベースです。 Excel・CSVを読み込んで画面やデータベースを組み立てられ、自然言語での構築にも対応しています。

    強みは、全社展開しやすいライセンス体系です。同時にログインする人数で課金するライセンスを選べるため、利用頻度の低い社員も含めて全員にアカウントを配りやすくなります。紙の書類をAI-OCRで読み取って登録したり、複数のデータを自動で加工・集計したりと、入力から集計までを1つのサービスで完結できます。

    要素ごとの権限設定や監査ログ、ISO 27001・27017の取得など、大規模な利用を想定した管理機能も備えています。数千人規模の全社員に業務システムを展開したい企業や、プラグインに頼らず標準機能で幅広い業務をシステム化したい企業に向いています。

    データの形式表形式。添付ファイルも全文検索の対象
    操作に必要なスキル完全ノーコード。自然言語での構築にも対応
    データ移行・連携Excel・CSVからの構築、API、Webhook、データフローによる自動加工
    セキュリティ・運用体制要素ごとの権限設定、IP制限、二要素認証、監査ログ。ISO 27001・27017
    料金要問い合わせ

    SmartDB(株式会社ドリーム・アーツ)

    SmartDBのトップページ
    引用:株式会社ドリーム・アーツ

    SmartDBは、大企業の複雑な稟議・申請フローと業務データベースを、ノーコードで一体的に作れるサービスです。 何段階にも分かれる承認ルートや、条件による分岐、部門をまたぐ業務の流れを、プログラミングなしでシステム化できます。

    強みは、大企業特有の要件への対応力です。シングルテナント構成やSAMLによるシングルサインオン、金融機関向けのセキュリティ基準への対応など、厳しい社内規定がある企業でも導入しやすい備えがあります。社外の取引先とも同じ業務の流れの中でやり取りできる機能があり、社内外をまたぐ業務もデジタル化できます。

    人事・品質管理・稟議など、全社にまたがる業務をまとめて置き換える使い方が中心です。数千人規模の組織で、複雑な承認フローを伴う業務を全社的にデジタル化したい大企業に向いています。

    データの形式Webデータベースと入力フォーム。業務の流れと一体で管理
    操作に必要なスキルノーコード・ローコード
    データ移行・連携WebAPI、Webhook。SFA・名刺管理・電子契約など多数の外部サービスと連携
    セキュリティ・運用体制IP制限、2段階認証、SAML(主要なIDaaSに対応)。シングルテナント、バックアップ、ISO 27017、FISC対応
    料金要問い合わせ

    サスケWorks(株式会社インターパーク)

    サスケWorksのトップページ
    引用:株式会社インターパーク

    サスケWorksは、アプリの開発者と利用者で単価を分けたID単位の料金で、少人数から業務アプリを作れるノーコードのクラウドデータベースです。 AIとドラッグ&ドロップを組み合わせて、顧客管理・日報・見積・稟議などのアプリを作れます。

    強みは、小さく始めて広げやすい点です。アプリを作る人と使うだけの人でIDの単価が分かれているため、利用者が増えても費用を抑えやすく、まずは1部署から試して全社に広げるといった進め方に向いています。作ったアプリをアプリストアで公開・販売できる仕組みもあります。

    1件のデータに明細を持たせるサブレコードや、画像・動画・PDFの添付にも対応しており、見積や点検記録など明細つきの業務も扱えます。限られた予算で、まずは少人数から業務アプリを試したい中小企業や団体に向いています。

    データの形式表形式。サブレコード(1対多)、添付ファイル(画像・動画・音声・PDF)に対応
    操作に必要なスキルノーコード(AI・ドラッグ&ドロップ)。JavaScript・CSSでのカスタマイズも可能
    データ移行・連携CSVの入出力、Excelの取り込み。API(Businessプラン以上)
    セキュリティ・運用体制レコード単位の権限、IP制限、ワンタイムパスワード、SAML 2.0によるSSO。ISMS、プライバシーマーク、平日の電話サポート
    料金月額5,000円(税別・11ID)〜

    【マネージドRDB型】のクラウドデータベース

    マネージドRDB型のクラウドデータベースは次の5サービスです。いずれもリレーショナルデータベースの構築・保守・バックアップをクラウド事業者に任せながら、SQLでデータを扱えます。

    Amazon RDS・Amazon Aurora(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)

    Amazon RDS・Amazon Auroraのトップページ
    引用:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社

    Amazon RDSは、PostgreSQL・MySQL・MariaDB・SQL Server・Oracle・Db2の6種類のエンジンから選んで使えるマネージドデータベースです。 同じサービス群のAmazon Auroraは、MySQL・PostgreSQLと互換性を持ちながら、性能と可用性を高めたクラウド向けのデータベースです。

    強みは、移行の選択肢の広さです。既存のデータベースと同じエンジンを選べるうえ、データ移行サービスやスキーマ変換ツールが用意されており、オンプレミスからの移行を段階的に進められます。複数のアベイラビリティーゾーンへの冗長配置、最大35日分の自動バックアップ、特定の時点への復元など、運用に必要な仕組みも標準でそろっています。

    使った分だけ支払う料金体系で、最低料金がなく小さな構成から始められます。既存のデータベースを大きく作り変えずにクラウドへ移したい企業や、Webサービス・業務システムを幅広く開発・運用する企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(PostgreSQL・MySQL・MariaDB・SQL Server・Oracle・Db2)。AuroraはMySQL・PostgreSQL互換
    操作に必要なスキルSQL、管理コンソール・CLIの操作
    データ移行・連携データ移行サービス(AWS DMS)・スキーマ変換ツール(AWS SCT)、データウェアハウスとのゼロETL統合
    セキュリティ・運用体制自動バックアップ(最大35日)・ポイントインタイムリカバリ、保存時暗号化。マルチAZ構成でRDSは99.95%、Auroraは99.99%のSLA。東京・大阪リージョン
    料金従量課金(最低料金なし)

    Azure SQL Database(日本マイクロソフト株式会社)

    Azure SQL Databaseのトップページ
    引用:日本マイクロソフト株式会社

    Azure SQL Databaseは、SQL Serverのエンジンをもとにしたフルマネージドのリレーショナルデータベースです。 SQL Serverと同じT-SQLや接続ライブラリ、管理ツールが使えるため、これまでの知識や開発資産をそのまま活かせます。

    強みは、Microsoft製品との連携と規模に応じた選択肢です。使った分だけ課金されるサーバーレス構成から、最大100TBまで拡張できるHyperscaleまで用意されており、小規模なアプリから大規模な業務システムまで対応できます。ベクトル検索やAIサービスとの連携、分析基盤へのデータの自動複製など、データ活用のための機能も強化されています。

    既存のSQL Serverからの移行手順が整備されているほか、一定量まで毎月無料で使えるオファーもあります。SQL Serverで構築した業務システムをクラウドへ移したい企業や、Microsoft 365・Azureを中心にIT環境を整えている企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(SQL Serverエンジン・T-SQL)
    操作に必要なスキルT-SQL、Azure portal・SQL Server Management Studioなどの管理ツール
    データ移行・連携データベース移行サービス(Azure Database Migration Service)、分析基盤へのミラーリング、AIサービス連携
    セキュリティ・運用体制ポイントインタイムリストア(既定7日・最大35日)、長期保存、TLS・TDE・Always Encryptedによる暗号化。東日本・西日本リージョン、日本語サポート
    料金従量課金(無料オファーあり)

    Cloud SQL(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)

    Cloud SQLのトップページ
    引用:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

    Cloud SQLは、MySQL・PostgreSQL・SQL Serverの3種類のエンジンを、バックアップや更新を自動化した状態で使えるマネージドデータベースです。 標準のドライバやツールでそのまま接続できるため、既存のアプリケーションを大きく変えずに利用できます。

    強みは、可用性とAI活用の機能です。上位のEnterprise Plusエディションでは99.99%の可用性SLAが提供され、計画メンテナンスによる停止時間も短く抑えられています。生成AIによる運用支援や、PostgreSQLでのベクトル検索にも対応しており、データ分析やAIの機能と組み合わせたアプリ開発に活かせます。

    既存データベースからの移行サービスを追加料金なしで使えるほか、30日間の無料トライアルも用意されています。Google Cloudでデータ分析やAIを活用しながら、Webアプリや業務システムのデータベースを運用したい企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(MySQL・PostgreSQL・SQL Server)
    操作に必要なスキルSQL、Cloudコンソールの操作
    データ移行・連携Database Migration Service(Cloud SQLへの移行は追加料金なし)、標準ドライバでの接続
    セキュリティ・運用体制ポイントインタイムリカバリ(最大35日)、保存時・転送時の暗号化。Enterprise 99.95%・Enterprise Plus 99.99%のSLA。東京・大阪リージョン
    料金従量課金(30日間無料トライアル)

    Oracle Autonomous AI Database(日本オラクル株式会社)

    Oracle Autonomous AI Databaseのトップページ
    引用:日本オラクル株式会社

    Oracle Autonomous AI Databaseは、プロビジョニング・パッチ適用・チューニング・スケーリングといったデータベースの運用作業を自動化したOracle Databaseのクラウドサービスです。 データベース管理者が担ってきた定型作業を任せられるため、運用の負担を大きく減らせます。

    強みは、1つのデータベースで多様なデータを扱える点です。リレーショナルに加えて、JSON・ベクトル・グラフ・地理空間・テキストのデータを同じデータベースで扱え、自然言語でデータを問い合わせる機能も備えています。Oracle Cloudのほか、他のクラウド上やオンプレミス環境でも同じサービスを利用できます。

    オンプレミスのOracle Databaseとの互換性が高く、停止時間を抑えた移行の手段も用意されています。Oracle Databaseで構築した基幹システムをクラウドへ移したい企業や、データベースの運用担当者の負担を減らしたい企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(Oracle Database)。JSON・ベクトル・グラフ・地理空間・テキストにも対応
    操作に必要なスキルSQL・PL/SQL。ローコード開発ツール(APEX)、自然言語での問い合わせにも対応
    データ移行・連携オンプレミスのOracle Databaseと互換。停止時間を抑えた移行ツール(Zero Downtime Migration)
    セキュリティ・運用体制継続的バックアップ(最大60日)・ポイントインタイムリカバリ、常時有効の暗号化。99.95%のSLA(Autonomous Data Guard利用時は99.995%)。東京・大阪リージョン
    料金従量課金(Always Freeあり)

    さくらのクラウド データベース(アプライアンス)(さくらインターネット株式会社)

    さくらのクラウド データベースのトップページ
    引用:さくらインターネット株式会社

    さくらのクラウド データベース(アプライアンス)は、国内事業者が提供する、インストールや初期設定なしで使えるマネージドデータベースです。 PostgreSQLまたはMariaDBを選ぶだけで、すぐに使えるデータベースが用意されます。

    強みは、料金のわかりやすさです。容量とCPUで決まるプランごとに、円建て・税込の月額・日額・時間額が決まっており、エンジンによる料金の差もありません。従量課金の金額が月ごとに変動するのを避けたい企業でも、予算を立てやすい料金体系です。2025年12月には、3台のサーバーで構成するクラスタ機能も追加されました。

    国内のデータセンターで運用され、日本語でのサポートや有償の24時間365日サポートも用意されています。国内事業者のサービスで、円建ての定額料金のもとリレーショナルデータベースを運用したい企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(PostgreSQL・MariaDB)。クラスタ機能はMariaDB 11.4
    操作に必要なスキルSQL、コントロールパネル・API・CLIの操作
    データ移行・連携SQLクライアントによる移行・接続
    セキュリティ・運用体制1日1回の自動バックアップ(8世代)、ディスク暗号化・TLS。国内データセンター、日本語サポート(有償の24時間365日サポートあり)
    料金月額2,750円(税込)〜

    【NoSQL・サーバーレス型】のクラウドデータベース

    NoSQL・サーバーレス型のクラウドデータベースは次の5サービスです。いずれもサーバーの台数や性能を事前に決めずに使え、アクセス量に応じて拡張できます。

    Amazon DynamoDB(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)

    Amazon DynamoDBのトップページ
    引用:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社

    Amazon DynamoDBは、規模にかかわらず1桁ミリ秒の応答速度を保つサーバーレスのキーバリュー型データベースです。 サーバーの管理が不要で、メンテナンスによる停止もなく、アクセス量に応じて自動で拡張されます。

    強みは、大量のアクセスを安定して処理できる点です。ゲーム、ECのカートや在庫、決済など、同時に多くの読み書きが発生するシステムでも速度が落ちにくい設計です。複数のリージョンにデータを複製し、どのリージョンからでも読み書きできるグローバルテーブルにも対応しています。

    読み書きのリクエスト単位で課金するオンデマンドと、処理能力を事前に決めるプロビジョンドから料金体系を選べ、毎月の無料枠もあります。アクセスの急増が見込まれるWebサービスやアプリのデータベースを、運用の手間なく用意したい企業に向いています。

    データの形式キーバリュー型NoSQL
    操作に必要なスキルSDKによるプログラミング、SQL互換言語(PartiQL)、管理コンソール
    データ移行・連携オブジェクトストレージからのインポート・エクスポート、変更データのストリーミング、バックアップサービス連携
    セキュリティ・運用体制ポイントインタイムリカバリ(35日)、デフォルトで保存時暗号化。標準テーブル99.99%・グローバルテーブル99.999%のSLA。東京・大阪リージョン
    料金従量課金(無料枠あり)

    Azure Cosmos DB(日本マイクロソフト株式会社)

    Azure Cosmos DBのトップページ
    引用:日本マイクロソフト株式会社

    Azure Cosmos DBは、データを複数のリージョンに分散して配置でき、読み書きの待ち時間10ミリ秒未満を約束するNoSQLデータベースです。 ドキュメント型を中心に、MongoDB・Cassandra・グラフなど複数のAPIで利用できます。

    強みは、世界規模で使うアプリへの対応力です。複数のリージョンで構成すると最大99.999%の可用性が提供され、利用者がどの地域にいても近い場所からデータを読み書きできます。ベクトル検索とキーワード検索を組み合わせた検索機能も備えており、AIアシスタントやレコメンドの基盤としても使われています。

    処理能力の確保方法を、事前に決めるプロビジョンド、自動で増減するオートスケール、使った分だけのサーバーレスから選べ、期限なしの無料レベルもあります。海外にも利用者がいるアプリや、AIを組み込んだサービスのデータベースを用意したい企業に向いています。

    データの形式ドキュメント型を中心としたNoSQL(MongoDB・Cassandra・グラフ・テーブルのAPIにも対応)
    操作に必要なスキルSDK(Python・Node.js・Java・.NET・Go)によるプログラミング、ポータルの操作
    データ移行・連携データベース移行サービス(MongoDB用API)、変更フィード、分析基盤へのミラーリング
    セキュリティ・運用体制継続的バックアップ・ポイントインタイムリストア、保存時暗号化(顧客管理キー対応)。複数リージョン構成で最大99.999%の可用性
    料金従量課金(無料レベルあり)

    Cloud Firestore(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)

    Cloud Firestoreのトップページ
    引用:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

    Cloud Firestoreは、データのリアルタイム同期とオフライン対応を備えた、モバイル・Webアプリ向けのドキュメント型データベースです。 アプリ側のデータが変わると、つながっている端末へ自動で反映されるため、チャットや共同編集のような機能も作りやすくなります。

    強みは、アプリ開発との一体感です。アプリ開発基盤のFirebaseと組み合わせることで、認証やセキュリティルールを含めたバックエンドを、サーバーを用意せずに構築できます。サーバーレスで自動的に拡張され、マルチリージョン構成では最大99.999%のSLAが提供されます。

    ドキュメントの読み取り・書き込みの回数で課金され、1日あたりの無料枠もあるため、小さなアプリなら費用をかけずに始められます。スマホアプリやWebアプリを少人数で開発し、バックエンドの運用負担を最小限にしたい企業に向いています。

    データの形式ドキュメント型NoSQL(Enterprise版はMongoDB互換)
    操作に必要なスキルFirebase・クライアントSDKによるプログラミング、セキュリティルールの設定
    データ移行・連携旧データベース(Datastore)からの移行、MongoDBドライバでの接続(Enterprise版)、認証サービスとの統合
    セキュリティ・運用体制ポイントインタイムリカバリ(7日)、デフォルトで暗号化。リージョン99.99%・マルチリージョン99.999%のSLA。東京・大阪リージョン
    料金従量課金(1日あたりの無料枠あり)

    MongoDB Atlas(MongoDB, Inc.)

    MongoDB Atlasのトップページ
    引用:MongoDB, Inc.

    MongoDB Atlasは、ドキュメント型データベースのMongoDBを、AWS・Azure・Google Cloudのいずれにも配置できるマルチクラウドのデータベースサービスです。 1つのクラスターを複数のクラウドにまたがって構成することもでき、特定のクラウド事業者に縛られにくい設計です。

    強みは、データベースに検索やストリーム処理の機能を内蔵している点です。全文検索・ベクトル検索・ストリーム処理を同じサービスで扱えるため、検索用のエンジンを別に用意しなくても、AIアプリや商品検索の機能を作れます。リレーショナルデータベースからの移行を支援するツールも用意されています。

    永久無料のクラスターから始められ、本番運用では専用クラスターへ切り替えられます。複数のクラウドを使い分けている企業や、検索・AI機能を組み込んだアプリを柔軟なデータ構造で開発したい企業に向いています。

    データの形式ドキュメント型NoSQL(MongoDB)
    操作に必要なスキルMongoDBのクエリ言語・各言語のドライバ、GUIツール(Compass)
    データ移行・連携ライブ移行、RDBからの移行ツール(Relational Migrator)、クラスター間の同期
    セキュリティ・運用体制継続バックアップ・ポイントインタイムリカバリ(専用クラスター)、保存時・転送時の暗号化。99.995%のSLA。AWS東京・大阪リージョンに対応。サポートは英語
    料金無料プランあり(専用クラスターは月額56.94ドル〜)

    Supabase(Supabase, Inc.)

    Supabaseのトップページ
    引用:Supabase, Inc.

    Supabaseは、PostgreSQLのデータベースに、認証・リアルタイム配信・ファイル保存・APIの自動生成を一体で備えたアプリ向けのバックエンドサービスです。 テーブルを作るだけでAPIが自動で用意されるため、サーバー側のプログラムを書かずにアプリからデータを扱えます。

    強みは、標準的なPostgreSQLをそのまま使える点です。SQLや既存の拡張機能が使え、データの持ち込みや持ち出しも自由なため、将来ほかの環境へ移しやすい設計です。行単位でアクセスを制御する機能を使えば、利用者ごとに見られるデータを分けるといった制御もデータベース側で完結できます。

    無料プランで試作を始め、本番運用では有料プランへ切り替えられます。スタートアップや少人数の開発チームで、認証やAPIを含むバックエンドを短期間で用意したい企業に向いています。

    データの形式リレーショナル(PostgreSQL)
    操作に必要なスキルSQL・クライアントSDK。画面上のテーブルエディタ・SQLエディタも利用可能
    データ移行・連携既存のPostgreSQLの持ち込み・持ち出し、REST・GraphQLのAPI自動生成、認証・ストレージとの統合
    セキュリティ・運用体制日次バックアップ(Proは7日保持)、行単位のアクセス制御、保存時・転送時の暗号化。東京リージョン
    料金無料プランあり(Proは月額25ドル〜)

    クラウドデータベースのよくある質問

    クラウドデータベースの導入を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。

    Q1. クラウドデータベースはどう選べばいい?

    まず、データベースを使うのが業務部門の担当者か、システムを開発するエンジニアかを決めます。業務部門が使うなら、Excelの台帳を共有したいのか、申請・承認など業務の流れまでアプリにしたいのかで選びます。エンジニアが使うなら、表どうしの整合性が重要ならRDB、アクセスの急増や柔軟なデータ構造に対応したいならNoSQLを選ぶのが基本です。

    Q2. クラウドデータベースの費用相場は?

    業務部門向けのサービスは、1ユーザーあたり月額500〜3,000円程度のユーザー課金が中心で、初期費用は0円のものが多くなっています。システム向けのサービスは従量課金で、小規模な構成なら月額数千円から、冗長化した本番構成では月額数万円以上になることもあります。

    Q3. 無料で使えるクラウドデータベースはある?

    システム向けのサービスには、毎月の無料枠や期限のない無料プランを用意しているものが多くあります。業務部門向けのサービスは、30日間前後の無料トライアルで試せるものが中心です。無料枠には容量や機能の上限があり、可用性の保証が付かない場合もあるため、本番運用では有料プランを前提に考えましょう。

    Q4. 業務部門向けのWebデータベースとマネージドRDB型の違いは?

    Webデータベースは、ブラウザ上でノーコードで表や入力画面を作り、業務担当者が直接使うサービスです。マネージドRDB型は、Webサービスや業務システムがデータを保存する先として使うもので、操作にはSQLやプログラミングの知識が必要です。料金も、前者は人数に応じた月額、後者は性能や利用量に応じた従量課金と仕組みが異なります。

    Q5. オンプレミスのデータベースから移行するときの注意点は?

    今使っているデータベースのエンジン(MySQL・SQL Server・Oracleなど)に、移行先が対応しているかを最初に確認します。同じエンジンを選べばアプリケーションの改修を最小限に抑えられ、各社の移行ツールも使えます。あわせて、移行中の停止時間の許容範囲、データの保管場所(国内リージョン)、移行後のバックアップの方針も事前に決めておきましょう。

    データベースだけでなく、それを使う業務システムごと作り直す場合は、システム開発会社に相談するのも1つの方法です。

    関連記事:システム開発会社28選比較。費用相場と大手・ベンチャー別の選び方

    まとめ

    クラウドデータベースは、使い方によって、Excel台帳置き換え型、業務アプリ作成型、マネージドRDB型、NoSQL・サーバーレス型の4タイプに分かれます。

    タイプこんな場合に最適
    Excel台帳置き換え型Excelで管理している台帳・一覧を全員で共有・検索したい場合
    業務アプリ作成型申請・案件・日報など業務の流れごとアプリにしたい場合
    マネージドRDB型自社システムやWebサービスのDBをクラウドに移したい場合
    NoSQL・サーバーレス型アクセスの急増や形の変わるデータに耐えるDBが欲しい場合

    選ぶ際は、まず「業務部門が使うのか、システムが使うのか」を決めることが出発点です。そのうえで、データの形式・操作に必要なスキル・データ移行・連携・セキュリティ・運用体制の4点を比べると、自社に合うサービスを絞り込めます。業務部門向けは無料トライアル、システム向けは無料枠を活用し、実際のデータで使い勝手を確かめてから判断しましょう。

    まずは、自社に合ったタイプを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「クラウドデータベースおすすめ一覧比較表」の下にある診断ツールから確認してみてください。

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