経営管理システム比較14選。料金相場とタイプ別の選び方
「月次の予実レポートを作るのに、毎月2日近くかかっている」
「部門ごとにExcelを更新していて、どのファイルの数字が正しいのか分からない」
「経営会議の前日は集計で終わり、差異の理由まで調べられない」
予算と実績をExcelで管理している企業では、月末から翌月の経営会議までの間にこうした作業が集中します。経営管理システムを入れると、会計ソフトやERPから実績を自動で取り込み、予算との差を部門・科目ごとに画面で確認できるようになります。
ただ、製品によって得意分野が異なります。予実管理に絞った製品、KPIをダッシュボードで見せる製品、会計や販売まで含めて統合するERP型の製品があり、料金の決まり方もユーザー数・組織数・モジュール数とまちまちです。
本記事では、経営管理システムを3つのタイプに分けて14製品を比較します。料金相場、4つの比較ポイント、連結会計への対応可否も整理し、7問の診断ツールで自社に合うタイプを確認できるようにしています。
経営管理システムとは
経営管理システムとは、予算・実績・KPIといった経営判断に使う数字を1か所に集め、予算と実績の差や今期の着地見込みを確認できるようにするシステムです。部門ごとのExcelを集計し直す作業がなくなり、経営企画は差異の原因を調べる時間を取れるようになります。
経営管理の対象は、一般に「計画(予算)」「実行」「実績の把握」「差異分析」「次の打ち手」の流れです。経営管理システムは、このうち予算の策定から差異分析までを担います。
ERPやBIツールと混同されやすいため、役割の違いを整理します。
| 種類 | 主な役割 | 代表的なツール |
|---|---|---|
| 経営管理システム | 予算策定・予実管理・KPI管理・着地予測 | DIGGLE、Loglass 経営管理、MANAGEBOARD |
| ERP | 会計・販売・購買・在庫・人事など基幹業務の統合管理 | SAP Business One、Oracle NetSuite、OBIC7 |
| BIツール | 蓄積したデータの分析と可視化 | MotionBoard、Tableau、Qlik Sense |
| 連結会計システム | グループ会社の決算を合算し、内部取引を消去して連結財務諸表を作る | 各ERPの連結モジュール、連結会計専用製品 |
ERPは日々の取引を記録する仕組み、BIツールは記録されたデータを見るための仕組みです。経営管理システムは、その実績を予算と突き合わせて次の判断につなげる役割を持ちます。最近はERPに予算管理機能が入っていたり、経営管理システムにダッシュボードや連結の機能が付いていたりするため、「予実の差を見たいのか」「基幹業務から作り直したいのか」で比較対象を決めると絞り込みやすくなります。
経営管理システムの導入に合わせて社内のDX全体を進めたい場合は、DX支援会社に相談する方法もあります。
関連記事:DX支援会社おすすめ19選比較。費用相場・課題別の選び方を徹底解説
経営管理システムでできること
経営管理システムの主な機能は次の6つです。製品によって標準で使える範囲が違うため、各社の情報表の「対応機能」とあわせて確認してください。
| 予算管理 | 部門・プロジェクト・勘定科目別に予算を作り、承認とバージョン管理を行う |
| 予実管理 | 会計データの実績と予算を自動で突き合わせ、差異を部門・科目別に表示する |
| KPI管理 | 売上・粗利・受注件数などの目標と達成率を追う |
| レポート・ダッシュボード | 経営会議用の資料をテンプレートから作る。グラフから明細までたどれる |
| シナリオ分析(What-if) | 単価や人員などの前提を変えて、複数パターンの着地を試算する |
| グループ管理・連結 | 子会社を含めた予算と実績を合算する。製品によっては内部取引の消去まで行う |
導入して変わること
もっとも大きく変わるのは、月次の締めから経営会議までの作業です。会計ソフトやERPから実績が自動で入るため、担当者がExcelに転記して突き合わせる工程がなくなります。全員が同じデータを見るので、「どのファイルが最新か」を確認するやり取りも不要になります。
予算の版(当初予算・修正予算・着地見込み)を残せる製品なら、期中に何度見直しても過去の版と比べられます。部門長が自部門の数字を自分で確認・入力できる権限設計にすると、経営企画への問い合わせも減ります。
導入前に知っておきたい注意点
注意したいのは、初期設定の工数です。勘定科目と管理項目の対応づけ、部門階層、配賦ルールを最初に決める必要があり、ここが固まらないと運用が始まりません。導入支援の範囲と期間を見積もりの段階で確認してください。
もう一つは、Excelに慣れた現場の移行です。入力画面が専用UIの製品は、部門担当者が慣れるまで並行運用の期間が出ます。Excelの操作感のまま使える製品もあるので、デモで入力担当者に触ってもらってから決めると、導入後に使われなくなる事態を防げます。
経営管理システムの費用相場
経営管理システムの料金は、何を単位に課金するかで決まります。まず自社が検討している製品の課金単位を確認し、次の表に自社の人数や会社数を当てはめてください。
| 課金の単位 | 多い製品タイプ | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 利用ユーザー数(1人あたり月額) | クラウドERP・会計連携型 | 1人あたり月1万〜2万円程度(年払いが中心) |
| ユーザー数のまとまり(10人単位など) | BIダッシュボード | 10人規模で月数万円〜+初期費用 |
| 組織・会社単位の個別見積もり | 予実管理特化型・経営ダッシュボード型 | 初期費用+月額。年単位の契約が中心 |
| モジュール+ライセンス+導入費 | 大規模ERP・統合型 | 導入パートナーの見積もり。導入費が別にかかる |
規模別の総額は、次がおおよその目安です。
| 利用の規模 | 想定する使い方 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 経営企画1〜3名・単体決算 | 会計ソフトと連携して予実とKPIを見る | 月2万〜5万円程度 |
| 部門長まで20〜50名が利用 | 部門別予算の策定・承認と月次の予実管理 | 初期数十万円+月5万〜30万円程度 |
| グループ会社を含む・連結あり | 子会社の予算実績の合算、ERPと一体で整備 | 初期100万円〜数千万円+月数十万円〜 |
金額が上下する理由は主に3つです。
1つ目は利用する人数と組織の数です。経営企画だけで使うのか、部門長や子会社の担当者まで入力するのかで、ユーザー数が数倍変わります。
2つ目は連携と初期設定の範囲です。会計ソフトやERPとAPIでつなぐ設定、勘定科目と管理項目の対応づけ、配賦ルールの作り込みが多いほど初期費用が上がります。
3つ目は導入支援の厚さです。担当者が定例で運用の見直しまで伴走するプランや、導入パートナーが要件定義から入るERPは、その分が見積もりに乗ります。
見積もりを取るときは、「利用者数」「連携する会計ソフト・ERP」「連結の要否」の3点をそろえて複数社に依頼すると、条件の違う見積もりを比べる手間がなくなります。
経営管理システムと連携する会計ソフトを同時に選ぶ場合は、次の記事も参考にしてください。
関連記事:会計ソフトおすすめ16選比較。事業規模・目的別の失敗しない選び方を解説
経営管理システムを選ぶ際に確認すべき4つの比較ポイント
経営管理システムは、製品ごとに「予実管理が中心」「ダッシュボードが中心」「基幹業務ごと統合」と設計の出発点が違います。次の4点で比べると、候補を3〜4製品まで絞れます。後半の各社の情報表も、この4点と料金の順に並べています。
- 対応機能の範囲(予実管理・KPI・連結)
- 会計・基幹システムとの連携
- 導入形態と自社の規模
- 契約条件と導入支援
① 対応機能の範囲(予実管理・KPI・連結)
予算の策定と予実管理だけで足りるのか、KPIのダッシュボードやシナリオ分析まで必要かで候補が変わります。子会社がある企業は、グループ合算だけでよいのか、内部取引の消去まで含む連結会計が必要かも分けて確認してください。
- 予算の版管理(当初・修正・着地見込み)と承認フローがあるか
- プロジェクト別・商品別など、自社独自の管理軸で集計できるか
- 子会社の数字を合算できるか、連結会計まで対応するか
② 会計・基幹システムとの連携
いま使っている会計ソフトやERPから実績を自動で取り込めるかで、導入後の手間が決まります。連携がCSVの手作業になると、月次のたびに取り込み作業が発生し、実績の反映も遅れます。
- 使用中の会計ソフト・ERPとAPIで連携できるか
- 取り込みの頻度(日次・月次)と自動同期の可否
- 販売管理やSFAなど会計以外のデータも取り込めるか
③ 導入形態と自社の規模
クラウド型かオンプレミス型かに加え、想定している企業規模が自社と合うかを確認します。数名の経営企画で使う製品と、子会社まで含めて数百名が使う製品では、画面設計も導入の進め方も違います。
- クラウド型・オンプレミス型のどちらで提供しているか
- 自社と同じ規模・業種の導入事例があるか
- 入力担当者がExcelに近い操作で使えるか、デモで確認できるか
④ 契約条件と導入支援
経営管理システムは年単位で契約する製品が多く、途中で乗り換えると初期設定をやり直すことになります。契約期間と、導入時にどこまで手伝ってもらえるかを最初に確認してください。
- 最低契約期間(月単位・年単位)と支払い方法
- 初期設定・科目の対応づけを誰が行うか(自社・ベンダー・導入パートナー)
- 無料トライアルやデモで、自社データを使った検証ができるか
経営管理システムの選び方
経営管理システムは、何を先に解決したいかで選ぶタイプが変わります。本記事では次の3タイプに分けて紹介します。
- 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 経営会議でKPIと着地見込みをすぐ確認したい場合
- 予実管理・予算管理特化型 | Excelの予実管理をシステムに置き換えたい場合
- 会計連携・統合経営管理型 | 会計・販売・人事、連結まで一体で管理したい場合
まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。
🔍 タイプ診断ツール
自社に合う経営管理システムのタイプを7問で診断
今、最も解決したい経営管理の課題はどちらに近いですか?
現在の経営データ管理について、どちらに近いですか?
経営管理で重視する分析の方向性はどちらですか?
システムを使う主なユーザー像はどちらに近いですか?
システム連携への考え方として、どちらが近いですか?
自社の状況に近いものはどちらですか?
将来予測・シミュレーション機能についての考え方はどちらですか?
診断結果
このタイプのサービスを見る ↓経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 経営会議でKPIと着地見込みをすぐ確認したい場合
経営ダッシュボード・KPI可視化型は、売上・利益・KPIをダッシュボードにまとめ、経営層が会議の場で最新の数字と着地見込みを確認できるようにするタイプです。前提を変えて複数パターンの着地を試算するシナリオ分析を備える製品が多く、予算の作成よりも「数字を見て判断する」場面を速くすることに向いています。
製品によっては予算管理や連結の機能も持っていますが、出発点は可視化と分析です。予実管理の運用をこれから作る企業は、予実管理・予算管理特化型と並べて比べてください。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 経営会議で最新のKPIと着地見込みを、その場で経営層が確認できるようにしたい
- 単価・人員・受注率などの前提を変えた複数パターンの試算を、計画づくりに使いたい
- 部門ごとに散らばったデータを1つの画面にまとめ、部門をまたいで比べたい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Metrics | 月額19,800円(税込・1名)〜 | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | freee会計・マネーフォワード クラウド会計と連携 | |
Board | 要問い合わせ | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | BI・計画・連結を1つの基盤で提供 | |
Anaplan | 要問い合わせ | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 部門横断の計画とシナリオ分析 | |
MotionBoard | クラウド版 月額60,000円 | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 国産BIダッシュボード。オンプレミス版・買い切りもあり |
予実管理・予算管理特化型 | Excelの予実管理をシステムに置き換えたい場合
予実管理・予算管理特化型は、部門別・科目別の予算策定から月次の予実差異分析までを、Excelからシステムに置き換えるタイプです。会計ソフトから実績を取り込み、予算の版管理や部門長の承認をシステム上で回せるため、経営企画の集計作業が大きく減ります。
グループ会社の予算を合算できる製品もあり、子会社が少数の企業ならこのタイプで連結前の管理会計まで対応できる場合があります。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 月次の予実レポート作成に数時間〜数日かかっている
- 複数の担当者がExcelを別々に更新しており、最新の数字がどれか分からなくなる
- 部門ごとの予算設定・承認・実績の突き合わせを1つのシステムで回したい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
DIGGLE | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 予算の版比較と部門別の権限管理 | |
Loglass 経営管理 | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 形式の違うExcelも取り込める。組織変更に強い | |
MANAGEBOARD | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 会計ソフトとAPI連携し財務三表まで管理 | |
Sactona | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | Excelの操作感のまま使える。連結経営管理にも対応 |
会計連携・統合経営管理型 | 会計・販売・人事、連結まで一体で管理したい場合
会計連携・統合経営管理型は、会計・販売・購買・人事などの基幹業務をERPで統合し、その実績データをそのまま経営管理に使うタイプです。取引の記録から予算対比までが同じシステムの中でつながるため、データを別のシステムに移す工程がありません。
複数の会社を1つのシステムで管理し、連結会計まで行える製品が多いのもこのタイプの特徴です。その分、導入はパートナー企業と要件定義から進めるのが一般的で、期間と費用はほかの2タイプより大きくなります。
このタイプへの導入に向いている企業は以下になります。
- 会計・販売・購買が別々のシステムで、データの統合に手間がかかっている
- 子会社や海外拠点を含めて、連結まで一体で管理したい
- 基幹システムの刷新に合わせて、経営管理の仕組みも整えたい
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
PROACTIVE | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 部門・プロジェクト・科目別の予算実績対比 | |
SAP Business One | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 中堅・中小企業向けERP。パートナー経由で導入 | |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 多通貨・多拠点のクラウドERP。管理連結に対応 | |
OBIC7 | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 会計・人事給与・販売・生産を連携。連結会計あり | |
Microsoft Dynamics 365 Business Central | 1ユーザー月額11,994円相当 | 会計連携・統合経営管理型 | Excel・Teams・Power BIと連携するクラウドERP | |
GRANDIT | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 国産の統合型ERP。パートナー企業による導入 |
経営管理システムおすすめ一覧比較表
以下は、本記事で紹介する経営管理システムの一覧比較表です。
| サービス名 | 詳細 | 料金 | タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
Metrics | 月額19,800円(税込・1名)〜 | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | freee会計・マネーフォワード クラウド会計と連携 | |
Board | 要問い合わせ | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | BI・計画・連結を1つの基盤で提供 | |
Anaplan | 要問い合わせ | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 部門横断の計画とシナリオ分析 | |
MotionBoard | クラウド版 月額60,000円 | 経営ダッシュボード・KPI可視化型 | 国産BIダッシュボード。オンプレミス版・買い切りもあり | |
DIGGLE | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 予算の版比較と部門別の権限管理 | |
Loglass 経営管理 | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 形式の違うExcelも取り込める。組織変更に強い | |
MANAGEBOARD | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | 会計ソフトとAPI連携し財務三表まで管理 | |
Sactona | 要問い合わせ | 予実管理・予算管理特化型 | Excelの操作感のまま使える。連結経営管理にも対応 | |
PROACTIVE | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 部門・プロジェクト・科目別の予算実績対比 | |
SAP Business One | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 中堅・中小企業向けERP。パートナー経由で導入 | |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 多通貨・多拠点のクラウドERP。管理連結に対応 | |
OBIC7 | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 会計・人事給与・販売・生産を連携。連結会計あり | |
Microsoft Dynamics 365 Business Central | 1ユーザー月額11,994円相当 | 会計連携・統合経営管理型 | Excel・Teams・Power BIと連携するクラウドERP | |
GRANDIT | 要問い合わせ | 会計連携・統合経営管理型 | 国産の統合型ERP。パートナー企業による導入 |
本記事へご掲載をご希望の経営管理システムは以下からお問い合わせくださいませ。
→掲載のお問い合わせはこちら:https://cone-c-slide.com/liblog/lp/
【経営ダッシュボード・KPI可視化型】の経営管理システム
経営ダッシュボード・KPI可視化型の経営管理システムは次の4社です。いずれもダッシュボードとシナリオ分析を中心に、経営会議で使う数字を速く出すことに向いています。
株式会社Metrics
Metricsは、会計データをAPIで自動で取り込み、ダッシュボードで予算と実績を確認できる、中小・成長企業向けのクラウド経営管理サービスです。ドラッグ&ドロップでダッシュボードを組み立てられ、経理や経営企画の専任者が少ない企業でも、会計データから予実と着地見込みまでを1つの画面で確認できます。
freee会計・マネーフォワード クラウド会計と連携し、勘定科目のマッピングを設定すれば、月次の実績が自動で反映されます。予算管理と予実分析の機能を備え、Excelに転記して集計する作業をなくせます。
| 対応機能 | 経営ダッシュボード/予算管理/予実分析/着地予測 |
| 会計・基幹連携 | freee会計・マネーフォワード クラウド会計とAPI連携 |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 月額サブスクリプション/無料デモあり |
| 料金 | 月額7,700円(ユーザー3名)〜 ※ユーザー追加 +2,200円/名・月 |
Board

Boardは、BI・予算計画・業績管理を1つのプラットフォームで行う、経営管理と分析の統合基盤です。レポートを見ながらその場で計画を修正し、シナリオごとの数字を比べるといった操作を同じ画面で続けて行えます。
コーディングなしでレポートやダッシュボードを作れるため、経営企画だけでなく事業部長もそれぞれ必要な数字を自分で抽出できます。決算の連結とレポーティングの機能も持ち、グループ会社を含めた業績管理まで1つの基盤で扱えます。
| 対応機能 | BI分析/ダッシュボード/予算計画/シナリオ分析/連結・レポーティング |
| 会計・基幹連携 | 外部データとの連携機能あり(対応先は要問い合わせ) |
| 導入形態 | 要問い合わせ |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
Anaplan

Anaplanは、財務・営業・サプライチェーン・人事の計画を同じ基盤でつなぐ、大企業向けの計画・経営管理プラットフォームです。ある部門の計画を変えると、関連する部門の数字にすぐ反映されるため、前提が変わったときの影響を全社で同時に確認できます。
大量データを高速に計算する独自のエンジンを持ち、複雑な計算モデルでもシナリオを何本も試せます。連結会計の機能も備え、FP&A(財務計画・分析)から決算までを同じ基盤で扱えます。
導入企業は世界で2,800社以上です。
| 対応機能 | FP&A/予算管理/予実管理/シナリオ分析/連結会計 |
| 会計・基幹連携 | 要問い合わせ |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
MotionBoard

MotionBoardは、社内のさまざまなデータを集めてリアルタイムに可視化する、国産のBIダッシュボードツールです。会計システムやERPに加えて、ExcelやCSV、クラウドサービスのデータもまとめて取り込み、経営ダッシュボードを画面上の操作で作れます。
スマートフォンやタブレットにも対応しており、経営者が外出先から最新の業績やKPIを確認できます。予算の策定や承認の機能は持たないため、予実管理の運用は別の仕組みと組み合わせ、「まず経営の数字を見える化したい」企業の最初の一歩として使う形が合っています。クラウド版のほか、オンプレミス版と買い切りのライセンスも選べます。
| 対応機能 | BIダッシュボード/KPI管理/リアルタイム可視化/モバイル対応 |
| 会計・基幹連携 | 会計システム・ERP・Excel・CSV・各種クラウドサービスのデータを取り込み |
| 導入形態 | クラウド/オンプレミス |
| 契約条件 | 1年単位の契約 |
| 料金 | クラウド版 月額60,000円(税別・10ユーザー)〜+初期費用 オンプレミス版 月額80,600円(税別)〜/買い切り 2,400,000円(税別)〜 |
【予実管理・予算管理特化型】の経営管理システム
予実管理・予算管理特化型の経営管理システムは次の4社です。いずれも会計データの実績を取り込み、部門別・科目別の予実管理をExcelから置き換えることを主な目的にしています。
DIGGLE

DIGGLEは、予算策定・実績の取り込み・差異分析・レポート作成までをクラウド上で完結させる、経営企画向けの予実管理システムです。部門別・科目別の予算設定と細かな権限管理を備え、全社で同じデータを共有しながら、部門の担当者は自分の範囲だけを確認・入力できます。
前月・前週など任意の時点のデータと今の数字を並べて比べられるため、着地見込みがどこで変わったかを追えます。グループ会社の予算を合わせて管理する連結予算管理にも対応しています。
| 対応機能 | 予算管理/予実管理/差異分析/レポート/時点比較/連結予算管理 |
| 会計・基幹連携 | 会計・ERP・SFAなどのデータを取り込み(対応先は要問い合わせ) |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ(Standard/Enterpriseの2プラン、初期費用+月額) |
Loglass 経営管理

Loglass 経営管理は、会計ソフト・ERP・各部門のExcelを取り込み、全社の経営データを自動でまとめる予実管理システムです。部門ごとに形式が違うExcelもそのまま取り込めるため、取り込み用にファイルの体裁を整え直す作業がいりません。
組織変更への対応がしやすく、部門の統廃合や配賦ルールの変更をプログラミングなしで反映できます。子会社・グループ会社を含めた連結の管理会計に対応し、ダッシュボードで経営会議用の資料もまとめられます。
経営管理クラウドの累計導入社数と年間新規導入社数でNo.1(未来トレンド研究機構調べ、2025年10月31日時点)です。
| 対応機能 | 予算管理/予実管理/配賦/ダッシュボード/連結管理会計 |
| 会計・基幹連携 | freee会計・勘定奉行クラウドとAPI連携(その他は要問い合わせ) |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
MANAGEBOARD

MANAGEBOARDは、会計ソフトとAPIで直接つなぎ、月次の実績を自動で取り込んで予実とKPIを管理する管理会計サービスです。財務三表とKPIを同じ画面で扱え、手入力やCSVの取り込みを挟まずに月次の数字がそろいます。
経営層向けのサマリーから部門向けの明細まで、自社の形式に合わせたレポートを作れます。タグを使った分析、業績のシミュレーション、キャッシュフロー分析にも対応しています。上位プランではグループ会社の数字を合算して管理できます。
導入企業は累計100社以上です。
| 対応機能 | 予実管理/KPI管理/カスタムレポート/キャッシュフロー分析/グループ合算 |
| 会計・基幹連携 | マネーフォワード クラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドとAPI連携 |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 年単位の契約 |
| 料金 | 要問い合わせ(初期費用+月額、ユーザー数による従量) |
Sactona

Sactonaは、Excelの操作感と関数をそのまま使いながら、予算管理と経営管理をシステムにできる予算管理システムです。入力はExcelやGoogleスプレッドシートの画面で行うため、部門の担当者が新しい画面の操作を覚える必要がありません。
部門別・組織別の予算策定、プロジェクト損益の管理、連結経営管理、多言語・多通貨にも対応しています。クラウド型とオンプレミス型を選べるため、社内のセキュリティ方針に合わせて導入できます。提供元のアウトルックコンサルティングは、2024年12月にマネーフォワードグループに入りました。
導入企業は1,000社以上です。
| 対応機能 | 予算管理/予実管理/プロジェクト損益管理/連結経営管理/多言語・多通貨 |
| 会計・基幹連携 | 主要な会計システムとデータ連携(対応先は要問い合わせ) |
| 導入形態 | クラウド/オンプレミス |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
【会計連携・統合経営管理型】の経営管理システム
会計連携・統合経営管理型の経営管理システムは次の6社です。いずれも基幹業務のデータをそのまま経営管理に使えるERPで、連結会計まで1つのシステムで扱える製品が多いタイプです。
PROACTIVE

PROACTIVEは、SCSKが提供する国産のERPで、財務会計と管理会計を一体で扱える統合型の業務システムです。部門・プロジェクト・勘定科目ごとに予算と実績を並べて比べられるため、プロジェクト単位で売上と原価を管理する業種でも、全社の予実と同じ仕組みで追えます。
BIツールとの連携に対応しており、ERPに入った実績データを分析やダッシュボードに使えます。経営管理システムとの連携も進めており、予実管理の仕組みを別に持ちたい企業でも組み合わせて使えます。
| 対応機能 | 財務会計/管理会計(部門・プロジェクト・科目別の予実対比)/BI連携 |
| 会計・基幹連携 | ERP内で会計データを一元管理(外部連携は要問い合わせ) |
| 導入形態 | 要問い合わせ |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
SAP Business One

SAP Business Oneは、中堅・中小企業向けに設計された統合型のERPです。財務会計・販売・購買・在庫・顧客管理を1つのシステムで扱い、取引のデータがそのまま経営分析に使われます。
子会社を含めた複数の会社を管理でき、多言語・多通貨にも対応するため、海外拠点を持つ企業でも同じ仕組みで運用できます。導入は国内のパートナー企業を通じて行い、要件の整理から運用の支援まで受けられます。
| 対応機能 | 財務会計/販売・顧客管理/購買/在庫/経営分析 |
| 会計・基幹連携 | ERP内で一元管理(外部システムとのAPI連携に対応) |
| 導入形態 | クラウド/オンプレミス |
| 契約条件 | パートナー企業経由で契約 |
| 料金 | 要問い合わせ |
Oracle NetSuite

Oracle NetSuiteは、財務会計・顧客管理・EC・在庫を1つの基盤で管理するクラウドERPです。経営指標をダッシュボードで一覧し、気になる数字から明細までたどって原因を確認できます。
複数の会社・通貨・言語を標準で扱い、グループ会社の数字をまとめる管理連結の機能を持ちます。IPOの準備段階の企業から、海外に拠点を広げる中堅・大企業まで使われています。
| 対応機能 | 財務会計/顧客管理/EC/在庫/経営ダッシュボード/管理連結 |
| 会計・基幹連携 | ERP内で一元管理(外部システムとのAPI連携に対応) |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 年間ライセンス |
| 料金 | 要問い合わせ(基本機能+モジュール+ユーザー数) |
OBIC7

OBIC7は、会計・人事給与・販売・生産の各業務をつないだ、国内の中堅・大企業向けの統合型業務システムです。各業務の実績が会計に連動して集まるため、予算の配賦や予算対比、セグメント別の分析までを同じシステムで行えます。
連結会計のソリューションも用意しており、内部取引や未実現利益の消去、のれんの償却といった連結仕訳まで扱えます。クラウド版も提供しています。
| 対応機能 | 会計/人事給与/販売/生産/予算対比・セグメント分析/連結会計 |
| 会計・基幹連携 | 業務モジュール間で自動連携 |
| 導入形態 | オンプレミス/クラウド |
| 契約条件 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
Microsoft Dynamics 365 Business Central

Microsoft Dynamics 365 Business Centralは、中堅・中小企業向けのクラウドERPで、Excel・Teams・Power BIとの連携を前提に作られています。財務会計・販売・在庫・プロジェクト管理を1つのシステムで扱い、Microsoft 365を使っている企業なら、普段の業務環境の中でERPのデータを確認できます。
Power BIと組み合わせると、ERPのデータをそのまま経営ダッシュボードにできます。複数の会社のデータをまとめる連結の機能も備えています。30日間の無料試用があります。
| 対応機能 | 財務会計/販売/在庫/プロジェクト管理/会社間の連結 |
| 会計・基幹連携 | ERP内で一元管理/Excel・Teams・Power BIと連携 |
| 導入形態 | クラウド |
| 契約条件 | 年払い/30日間の無料試用あり |
| 料金 | Essentials 1ユーザー月額11,994円相当/Premium 1ユーザー月額16,491円相当(いずれも年払い・税抜) |
GRANDIT

GRANDITは、国産の統合型ERPで、経理から販売・調達・製造・人事給与までを1つのシステムで扱えます。ワークフローとBIを標準で備え、各業務の実績を経営管理の情報としてそのまま使えます。
70社以上のパートナー企業が導入と運用を支援する体制をとっており、地域や業種に合ったパートナーを選べます。連結の機能も用意しています。
| 対応機能 | 経理・債権債務/販売/調達・在庫/製造/人事給与/ワークフロー・BI/連結 |
| 会計・基幹連携 | 業務モジュール間で自動連携 |
| 導入形態 | Web/クラウド |
| 契約条件 | パートナー企業経由で契約 |
| 料金 | 要問い合わせ |
経営管理システムのよくある質問
経営管理システムを検討するときによく出る質問をまとめました。
経営管理システムとERPは何が違いますか?
ERPは、会計・販売・購買・在庫・人事といった日々の取引を記録して管理するシステムです。経営管理システムは、その実績を予算と突き合わせて差異を分析し、着地見込みや次の計画を立てるためのシステムです。
ERPにも予算管理の機能を持つ製品があります。基幹業務ごと作り直す予定があるならERP、今の会計ソフトやERPは変えずに予実管理だけを置き換えたいなら経営管理システム、という分け方で考えると比較対象を絞れます。本記事では、前者を「会計連携・統合経営管理型」、後者を「予実管理・予算管理特化型」として紹介しています。
MIS(経営情報システム)と経営管理システムは同じものですか?
MIS(Management Information System)は、経営層の意思決定に使う情報を社内のデータから集めて提供する仕組み全般を指す言葉です。経営管理システムは、そのうち予算・実績・KPIの管理に機能を絞った製品と考えると分かりやすくなります。
今の製品比較で「MIS」という名前の製品を探すことはほとんどなく、経営管理システム、予実管理システム、BIツール、ERPの経営分析機能のどれかとして検討することになります。
無料で使える経営管理システムはありますか?
本記事で紹介した14製品に、期間の制限なく無料で使えるプランはありません。導入前に試す方法としては、無料試用やデモが用意されています。たとえばMicrosoft Dynamics 365 Business Centralには30日間の無料試用があり、Metricsは無料デモを受けられます。
無料の表計算ソフトで予実管理を続けることもできますが、部門が増えるとファイルの統合と集計に時間がかかります。月次の集計にかかる時間を人件費に置き換えて、有料の製品の月額と比べると判断しやすくなります。
中小企業でも経営管理システムを導入できますか?
導入できます。経営企画が数名の企業向けに、1ユーザーから契約できるクラウド型の製品があります。本記事の中では、Metrics(1名から利用できるプランあり)や、中堅・中小企業向けに設計されたSAP Business One、Microsoft Dynamics 365 Business Centralが該当します。
中小企業では、会計ソフトとAPIで連携できるかを最初に確認してください。連携できれば、実績の取り込みに担当者の手がかからず、少人数でも運用を続けられます。
子会社がある場合はどのタイプを選べばよいですか?
まず、子会社の数字を「合算して見たい」のか「連結決算まで行いたい」のかを分けて考えてください。
管理会計として予算と実績を合算して見たいだけなら、グループ合算や連結予算管理に対応した予実管理・予算管理特化型で足りる場合があります(例:DIGGLE、Loglass 経営管理、MANAGEBOARDの上位プラン)。内部取引の消去や連結仕訳まで行う場合は、連結会計の機能を持つERPや経営管理プラットフォームが候補になります(例:OBIC7、Oracle NetSuite、Anaplan、Board)。各社の対応範囲は、情報表の「対応機能」の行で確認できます。
Excelでの予実管理から移行するとき、何から始めればよいですか?
最初に、今のExcelで管理している「勘定科目」「部門」「管理項目(プロジェクト・商品など)」の一覧を作ります。経営管理システムの初期設定では、会計ソフトの勘定科目と自社の管理項目を対応づける作業が必要になり、この一覧があると設定が早く進みます。
現場がExcelの入力に慣れている場合は、Excelの画面で入力できる製品や、形式の違うExcelをそのまま取り込める製品を選ぶと移行の負担が減ります(例:Sactona、Loglass 経営管理)。
導入にはどれくらいの期間がかかりますか?
製品のタイプと設定の範囲で大きく変わります。クラウド型の予実管理特化型やダッシュボード型は、会計ソフトとの連携と科目の対応づけが中心で、比較的短い期間で使い始められます。ERPを含む会計連携・統合経営管理型は、導入パートナーと要件定義から進めるため、ほかのタイプより期間が長くなります。
見積もりを依頼するときに、導入スケジュールと、自社側で用意する作業(科目一覧・組織図・過去の予算ファイルなど)をあわせて確認してください。
まとめ
経営管理システムは、予算と実績をExcelで突き合わせる作業をなくし、差異の理由を調べる時間を経営企画に戻すためのシステムです。タイプは、何を先に解決したいかで選びます。
- 予算と実績の差異分析を効率化し、Excelからの置き換えを最優先にしたい
→ 予実管理・予算管理特化型 - 経営会議でKPIと着地見込みをすぐ確認し、シナリオ分析を計画に使いたい
→ 経営ダッシュボード・KPI可視化型 - 会計・販売・人事、子会社の連結まで基幹業務ごと一体で管理したい
→ 会計連携・統合経営管理型
まだ診断ツールを試していない方は、「経営管理システムの選び方」にある診断ツールで、7つの質問に答えて自社に合うタイプを確認してみてください。
既存システムとのデータ連携を個別に開発したい場合や、社内システム全体の構成を見直したい場合は、システム開発会社への相談も選択肢になります。
関連記事:システム開発会社28選比較!タイプ別の選び方と5つの依頼ステップ
また、どのシステムが自社に合うか判断しにくい段階では、中立的な立場でシステム選定を支援してくれるITコンサルタントに相談することで、選定の精度を高めることができます。
