予算管理システムおすすめ11選比較。料金比較表と規模別の選び方

「予算管理システムの料金を比較したい」
「自社の規模に合うシステムを知りたい」

本記事では、予算管理システム11製品の料金を一覧比較表にまとめ、企業規模別の選び方と費用相場まで解説します。月額1万円台から始められるクラウド型から、連結・グループ経営管理まで対応する統合型まで、タイプごとに整理しました。

事業が伸びるほど部門や勘定科目は増え、各部署からExcelを集める作業は属人化します。月次の予実が見えるころには手を打つタイミングを逃している、という状況に陥りがちです。予算管理システムを導入すれば、会計ソフトのデータを自動で取り込み、予算と実績の差をリアルタイムに可視化できます。

とはいえ製品は数十種類あり、「自社の規模に合うのはどれか」「会計ソフトと連携できるのか」「費用に見合うのか」を見極めるのは簡単ではありません。診断ツールで自社に合うタイプを確認できるようにしたうえで、4つの比較ポイント、費用相場、Excel管理との損益分岐まで、導入判断に必要な情報をまとめたので参考にしてみてください。

予算管理システムとは

予算管理システムとは、予算の策定・編成から、予実管理(モニタリング)、分析・シミュレーション、レポート作成までを効率的に行うためのツールです。会計ソフトや基幹システムからデータを取り込み、これまでExcelで手作業していた集計・差異分析を自動化できる点が大きな特徴です。

従来のExcel運用では、各部門からファイルを集めて統合し、バージョンを管理しながら集計する作業に多くの工数がかかっていました。予算管理システムはこれらをデータベースで一元管理するため、入力ミスや属人化を抑えながら、必要な数字を素早く把握できます。

予実管理とは

予実管理とは、立てた予算(予定)と実績との差を可視化し、ズレの要因を分析して改善につなげる取り組みです。事業の進捗を正しく把握し、計画達成に向けた行動の精度を高められるため、多くの企業が重視しています。

予実を正確に把握するには、部門ごとのデータ収集・集計・分析が欠かせません。この一連の作業を効率化し、差異の要因まで深掘りできるようにするのが予算管理システムの役割です。

会計ソフト自体の選定から見直したい場合は、以下の比較記事もあわせて参考にしてください。

関連記事:会計ソフトおすすめ16選比較。事業規模・目的別の失敗しない選び方を解説

予算管理システムでできること

予算管理システムは、予算編成から経営判断の支援まで幅広い業務をカバーします。主な機能を以下の表に整理しました。

予算編成・予算策定部門・科目ごとの予算をシステム上で入力・集約。前年実績を参照しながらの策定や複数パターンの比較も可能。
予実管理・差異分析予算と実績の差異を自動集計。部門別・科目別・事業別など多軸で分析でき、仕訳レベルまでドリルダウン可能なものも。
着地予測・見込管理期中の実績をもとに着地見込みを更新。先手の経営判断を支援。
ダッシュボード・可視化損益・資金繰り・KPIをグラフで一画面に集約。会計知識がなくても状況を把握しやすい。
データ連携会計ソフト・ERP・販売管理システムなどとAPIやファイルで連携し、実績データを自動取込。
レポート出力経営会議用の帳票・レポートをPDFやExcelで出力。

これらを個別のExcelで行うと工数と属人化が避けられませんが、予算管理システムでは一連の流れを同じデータ基盤の上で完結できる点が本質的な価値です。

会計・予算データだけでなく、広告・営業・顧客など社内に散在する多様なデータも横断的に可視化したい場合は、BIツールも選択肢になります。

関連記事:BIツールおすすめ12選比較。種類・費用相場からタイプ別の選び方まで解説

中小企業が予算管理システムを導入するメリット・デメリット

導入を検討する際は、得られる効果と注意点の両方を理解しておくことが重要です。とくに中小企業では、Excel運用と比べた費用対効果を冷静に見極める必要があります。

メリット

最大のメリットは、月次の予実把握とレポート作成にかかっていた時間を大幅に削減できることです。会計ソフトと連携すれば実績データの取り込みが自動化され、担当者依存だった集計・分析の品質も安定します。

加えて、ダッシュボードで経営状況が可視化されることで、経営会議が「帳票の読み上げ」で終わらず、「どこを改善すべきか」の議論に進みやすくなります。着地予測によって、過去の報告ではなく未来に向けた意思決定ができる点も成長企業にとって大きな価値です。

デメリット・注意点

一方で、Excelは無料で使えるのに対し、予算管理システムには導入・運用コストがかかります。月額数千円から始められるクラウド型もありますが、機能やユーザー数が増えれば費用も上がるため、削減できる工数に見合うかを試算しておくことが大切です。

また、自社の会計ソフトと連携できない製品を選ぶと、結局データを手入力することになり効率が下がります。導入前に、対応している会計ソフト(freee・マネーフォワードなど)と連携方式を必ず確認しましょう。クラウド型はセキュリティをベンダーに依存するため、認証・運用体制のチェックも欠かせません。

予算管理の前段にあたる記帳・経理業務そのものに負荷を感じている場合は、外部委託も選択肢になります。

関連記事:経理代行サービスおすすめ19選比較。料金相場・タイプ別の選び方を解説

予算管理システムの費用相場

予算管理システムの費用は、導入形態(クラウド型/オンプレミス型)と企業規模、ユーザー数によって大きく変わります。まずは形態別の目安を確認しましょう。

導入形態初期費用の目安月額・年額の目安特徴・向いている企業
クラウド型0〜数十万円月額6,000円〜十数万円低コストで早く導入。中小・成長企業向け
オンプレミス型・高機能パッケージ数十万〜数百万円年額60万円〜カスタマイズ性が高い。中堅〜大企業向け

中小・成長企業の多くは、初期費用を抑えてすぐ使い始められるクラウド型が現実的な選択肢になります。

規模別・費用シミュレーション

実際に導入した場合の費用感を、企業規模別に3パターンで試算しました(クラウド型を想定した目安です)。

想定規模利用人数月額の目安主な使い方
小規模(〜50名)3〜5名1万〜3万円会計連携で予実を可視化。経営会議資料の自動化
中規模(50〜300名)5〜15名10万〜30万円部門別の予算編成・予実管理。複数事業の集約
中堅・大企業(300名〜)全社多数個別見積(年額数百万円〜)連結・グループ経営管理。会計基準・多通貨対応

製品やオプションにより変動します。正確な金額は各製品の見積もりで確認してください。

Excel管理とシステム導入の損益分岐

判断の目安として、システムで削減できる人件費が月額費用を上回るかを試算すると分かりやすくなります。たとえば月次の予実集計・資料作成に毎月20時間かかっている場合、人件費を時給3,000円とすると月6万円分の工数です。月額1〜3万円のクラウド型であれば、工数削減だけで費用を回収できる計算になります。

部門数や事業数が増えるほどExcel集計の工数は膨らむため、「予実の集計・差し替えに月10時間以上かけている」段階が、システム導入を検討する一つの目安といえます。

予算管理システムを選ぶ際に確認すべき4つの比較ポイント

予算管理システムはどれも同じではありません。機能の多さや価格だけで選ぶと、導入後に「会計ソフトと連携できない」「自社の規模に対して過剰」といったミスマッチが起こります。次の4つの観点で比較しましょう。

  • 会計ソフト・基幹システムとの連携
  • 予算編成・予実管理の機能範囲
  • 対象企業規模・連結/グループ対応
  • Excel運用からの移行方法

会計ソフト・基幹システムとの連携

まず確認すべきは、自社が使っている会計ソフトや基幹システムと連携できるかどうかです。連携できれば実績データの取り込みが自動化され、手入力の手間とミスがなくなります。

中小・成長企業の場合は、freee会計やマネーフォワードクラウド会計とのAPI連携に対応しているかが重要な判断軸になります。確認すべきポイントは次の3つです。

  • 自社の会計ソフトに標準で連携対応しているか
  • 連携が自動(API)か、手動(CSV取込)か
  • 勘定科目・補助科目のマッピングを自動化できるか

なお、連携が標準機能ではなくオプション費用になる製品もあります。見積もりの段階で、連携が料金に含まれるかどうかまで確認しておきましょう。

予算編成・予実管理の機能範囲

予算の入力・集約から、予実差異分析、着地予測まで、自社に必要な機能がそろっているかを確認します。単純な予実の見える化で十分なのか、勘定科目より細かい単位での予実突合や複数シナリオのシミュレーションまで必要なのかで、選ぶべき製品は変わります。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 予算編成(入力・集約・承認)と予実管理のどちらに強い製品か
  • 勘定科目より細かい単位での予実突合ができるか
  • 着地予測・見込更新・配賦の自動化に対応しているか

将来的に管理が高度化することも見越し、必要になりそうな機能まで同一システムでカバーできるかを確認しておくと安心です。

対象企業規模・連結/グループ対応

製品にはそれぞれ想定する企業規模があります。中小・成長企業向けのクラウド型と、連結決算やグループ経営管理を前提とした中堅〜大企業向けの製品とでは、機能の重さも価格帯も大きく異なります。

確認すべきポイントは次の3つです。

  • 最低利用ユーザー数と、ユーザーを増やしたときの料金の増え方
  • 子会社・グループ会社の数字を合算できるか、それが標準機能かオプションか
  • 連結決算そのものに対応するのか、グループ横並びの業績管理までなのか

自社が単体の経営数字を整えたい段階なのか、複数事業や子会社をまとめて管理したい段階なのかを明確にし、規模に合った製品を選びましょう。

Excel運用からの移行方法

予算管理システムの導入は、ほぼすべての企業でExcel運用からの移行になります。ここで見落とされがちなのが、製品によってExcelとの付き合い方がまったく違うという点です。大きく3つに分かれます。

  • Excelを置き換える:システム上で予算を入力・集約する。属人化は解消されるが、現場の入力方法が変わる
  • ExcelをUIとして残す:入力画面はExcelのまま、集計と保管をシステム側で行う。現場の学習コストが小さい
  • 既存のフォーマットを取り込む:いま使っている集計表をそのまま読み込み、自動計算に載せる

現場の担当者が会計知識を持たない場合や、部門数が多い場合ほど、入力画面が変わらない方式のほうが定着します。無料トライアルやデモで、実際の入力画面とダッシュボードの見やすさを導入前に確認しておきましょう。

予算管理システムの選び方【企業規模別】

ここまでの比較ポイントを踏まえると、予算管理システムは大きく3つのタイプに分類できます。自社がどのタイプに当てはまるかを意識しながら読み進めてください。

  1. クラウド経営可視化型 | 会計ソフト連携で予実を手軽に可視化したい中小・成長企業の場合
  2. 脱Excel・予実管理効率化型 | 部門横断の予算編成・予実集計を効率化したい中堅〜上場前後企業の場合
  3. 統合経営管理(EPM/CPM)型 | 連結・グループや高度な管理会計を行いたい中堅〜大企業の場合

まずは、以下の診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。

0 / 7 回答済み

Q1 / 企業規模・管理対象

あなたの会社の規模・管理対象として、どちらに近いですか?

Q2 / 導入スピードとコスト

導入にあたって重視するのは、どちらに近いですか?

Q3 / 会計データの取り込み

データ連携について、どちらに近いですか?

Q4 / 予算編成のやり方

予算編成・予算入力のスタイルとして、どちらに近いですか?

Q5 / 予実管理の深さ

予実管理に求めるレベルは、どちらに近いですか?

Q6 / 導入の主目的

システム導入の主目的として、どちらに近いですか?

Q7 / 運用体制

運用する体制として、どちらに近いですか?

あなたにおすすめのタイプが決まりました

このタイプで解決できること

    このタイプのサービスを見る →

    クラウド経営可視化型 | 会計連携で予実を手軽に可視化したい中小・成長企業の場合

    会計ソフトとの連携で経営数字を可視化し、まずは自社単体の予実をシンプルに把握したい中小・成長企業に向いたタイプです。月額数千円から始められるクラウド型が中心で、会計知識がない担当者でもダッシュボードで状況を確認できます。

    freee・マネーフォワードを使っており、Excelの属人化から脱却して経営会議の質を上げたい段階の企業であれば、このタイプから検討するのがおすすめです。

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    脱Excel・予実管理効率化型 | 部門横断の予算編成・予実集計を効率化したい中堅〜上場前後企業の場合

    各部門がExcelで作成した予算を集約し、編成や予実集計の工数・属人化を解消したい中堅〜上場前後の企業に向いたタイプです。勘定科目より細かい単位での予実突合や、見込管理・ドリルダウン分析に強みを持つ製品が中心です。

    事業や部門が増えてExcel運用が限界に近づいている、あるいは上場準備で精度の高い予実管理体制を整えたい企業に適しています。

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    統合経営管理(EPM/CPM)型 | 連結・グループや高度な管理会計を行いたい中堅〜大企業の場合

    予算管理にとどまらず、配賦・連結・多軸の管理会計まで含めて全社の業績管理を高度化したい中堅〜大企業に向いたタイプです。中期計画やKPI(ROIC・ROEなど)、グループ経営管理までをカバーする製品が中心です。

    複数事業や子会社をまとめて管理したい、制度会計と管理会計の両方を一つの基盤で運用したいという段階の企業に適しています。

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    おすすめの予算管理システム一覧比較表

    以下は、本記事で紹介する予算管理システムの一覧比較表です。

    サービス名 詳細 料金 タイプ 備考
    Metrics
    月額19,800円〜
    クラウド経営可視化型
    会計事務所向けを起点にしたAI経営支援。freee・マネーフォワードと毎日自動更新
    bixid
    月額25,000円〜
    クラウド経営可視化型
    約40メーカー80種類以上の会計ソフトに対応。ユーザー招待は無制限
    Manageboard
    要問い合わせ
    クラウド経営可視化型
    KPIと財務三表を一元管理し、業績予測をワンクリックで作成
    DIGGLE
    要問い合わせ
    脱Excel・予実管理効率化型
    勘定科目より細かい予実突合とコメント機能で部門間の連携を効率化
    Loglass 経営管理
    要問い合わせ
    脱Excel・予実管理効率化型
    累計導入社数No.1。上場前後の体制づくりに強い
    BizForecast
    要問い合わせ
    脱Excel・予実管理効率化型
    Excelをそのままインターフェースとして使う「活Excel」の設計
    Scale Cloud
    月額100,000円〜
    脱Excel・予実管理効率化型
    PLとKPIを接続して一元管理。KPIツリーで達成状況を可視化
    Sactona
    要問い合わせ
    統合経営管理(EPM/CPM)型
    ExcelとGoogleスプレッドシートを入力画面に使用。日英中の3言語に対応
    fusion_place
    0円〜(3ユーザーまで無償)
    統合経営管理(EPM/CPM)型
    オンメモリ多次元データベースでグループ横串の業績管理
    AVANT Cruise
    要問い合わせ
    統合経営管理(EPM/CPM)型
    経営管理支援実績1,200社超。最短1週間で利用開始
    Amoeba Pro 管理会計クラウド
    要問い合わせ
    統合経営管理(EPM/CPM)型
    アメーバ経営をベースにした最大6セグメントの多軸管理会計

    【クラウド経営可視化型】の予算管理システム

    クラウド経営可視化型に該当する予算管理システムは、次の3つです。

    Metrics(株式会社Metrics)

    会計データを自動で取り込み、ダッシュボードで可視化し、AIエージェントで分析できる、成長企業のための経営管理プラットフォームです。freee会計・マネーフォワードクラウド会計とAPI連携し、勘定科目・補助科目のマッピングも自動化するため、導入初日から分析を始められます。

    20種類以上のウィジェットをドラッグ&ドロップで配置でき、損益・キャッシュフロー・BS縮尺図・日繰りなどを一画面に集約。気になる数値はクリックで仕訳レベルまでドリルダウンでき、経営者の「なぜ?」にその場で答えられます。

    さらに、会社情報とナレッジを学習したAIエージェント「AI CFO」が財務データに基づく分析・示唆を提供するため、経験の浅い担当者でも質の高い分析を再現できます。

    会計ソフト・基幹システムとの連携freee会計・マネーフォワード クラウド会計とAPI連携/毎日自動更新/勘定科目マッピング自動化
    予算編成・予実管理の機能範囲予算策定ヘルパー/予実差異分析/着地予測/AIによる経営分析
    対象企業規模・連結/グループ対応会計事務所および中小・成長企業/連結・グループ対応は要問い合わせ
    Excel運用からの移行方法会計ソフト連携でシステム側に集約/CSVインポートは要問い合わせ
    料金月額7,700円〜(3名、追加+2,200円/名・月)

    bixid(株式会社YKプランニング)

    引用:bixid

    会計ソフトのデータを取り込むだけで、経営数字の可視化から経営計画の自動策定までを行えるクラウド型の経営支援ソフトです。60種類以上の会計ソフトと連携し、前期の会計データを活用して、Excelよりも簡単に経営計画を作成できます。

    直感的に操作できるデザインに加え、アシストロボットによる解説機能を備えているため、財務会計の知識に自信がなくても数字や経営状況を把握しやすい設計です。クラウドのため、いつでもどこでも損益・資金予測を確認できます。

    月次のモニタリングを行うスタンダードプランは月額6,000円から、予算管理を本格的に行うプランニングプランは月額15,000円からと、必要な機能に応じて段階的に選べます。組織全体で活用しやすい点も中小企業に適しています。

    会計ソフト・基幹システムとの連携約40メーカー・80種類以上の会計ソフトに対応
    予算編成・予実管理の機能範囲経営計画の自動策定/予算管理/損益・資金予測/部門別予実
    対象企業規模・連結/グループ対応中小企業/グループ合算はオプション/接続は3事業所まで無料
    Excel運用からの移行方法会計ソフト連携でシステム側に集約/アシストロボットによる操作解説
    料金シミュレーション 月額10,000円〜(1社)
    予算管理はプランニング 月額25,000円〜
    部門別予実はプロフェッショナル 月額50,000円〜
    初期導入サポート 300,000円〜
    ユーザー招待は無制限

    Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)

    引用:Manageboard

    さまざまな会計ソフトからデータを取り込み、計画作成や予実管理を行えるクラウド型の予算管理システムです。提供元の株式会社ナレッジラボはマネーフォワードグループに属し、会計ソフトとの連携で正確な経営データを瞬時に取得できます。

    Excelやスプレッドシートに散在する情報を一元管理し、KPIなどの非財務情報を組み込んだPL予算と連動させて、キャッシュフロー予測まで行える点が特徴です。素早いデータ集計と分析により、経営判断の精度を高められます。

    会計事務所から事業会社まで幅広い導入実績があり、中小から中堅まで規模に応じて活用できます。料金は年単位の契約で、詳細は問い合わせが必要です。

    会計ソフト・基幹システムとの連携マネーフォワード クラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドとAPI連携/CSV・スプレッドシート取込
    予算編成・予実管理の機能範囲PL予算/予実管理/KPIと財務三表の一元管理/業績予測
    対象企業規模・連結/グループ対応中小〜中堅企業・会計事務所/連結・グループ対応は要問い合わせ
    Excel運用からの移行方法表計算ファイル・スプレッドシートからの取込に対応
    料金要問い合わせ(月額料金+初期費用)

    【脱Excel・予実管理効率化型】の予算管理システム

    脱Excel・予実管理効率化型に該当する予算管理システムは、次の4つです。

    Diggle(ディグル株式会社)

    引用:Diggle

    勘定科目だけでなく、予算の内容ごとに予実突合ができる予算管理クラウドです。経営企画部と事業部のコミュニケーションのズレを防ぎ、予算の消化状況を可視化することで、正確な予測にもとづく経営判断を支援します。

    ブラウザ上で前年度予算や実績を参照しながら予算・見込を直接入力でき、明細レベルのデータを一元管理。全員が同じデータをリアルタイムに確認できるため、予算をめぐるコミュニケーションコストが下がります。コメント機能で予実差異の原因や変更履歴をシステム上に残せる点も実務的です。

    freee・奉行・PCA・SAPなど幅広い会計システムと連携でき、導入時から永年の専任サポートが付くため、運用を相談しながら定着させられます。

    会計ソフト・基幹システムとの連携ERP・SFA・販売管理などから出力したデータを取込/会計サービスとのAPI連携はオプション
    予算編成・予実管理の機能範囲勘定科目より細かい予実突合/見込管理/ドリルダウン分析/コメント機能
    対象企業規模・連結/グループ対応要問い合わせ(導入事例は101名以上が中心)/連結・グループ対応は要問い合わせ
    Excel運用からの移行方法属人化したExcel運用をシステム側に置き換え
    料金要問い合わせ(初期費用+月額費用+オプション費用/月額は利用従業員数に応じて変動)

    Loglass 経営管理(株式会社ログラス)

    引用:Loglass 経営管理

    散在する経営データを収集・統合し、予算策定・予実管理・見込更新・管理会計のフローを改革するクラウド型の経営管理システムです。ExcelやGoogleスプレッドシートのフォーマットをそのまま使ってデータを収集し、自動で統合できます。

    標準でダッシュボード機能を備え、専門知識がなくてもワンクリックでグラフを作成可能。売上・コストを事業別・製品別・取引先別など任意の軸で多角的に分析でき、予実差異の要因を仕訳レベルまでドリルダウンして深掘りできます。ノーコードで配賦を自動化できる点も特徴です。

    複数事業を展開する企業や、厳しい予実管理が求められる上場前後の企業に適しています。経営管理クラウド部門で累計導入社数No.1クラスの実績を持ちます。

    会計ソフト・基幹システムとの連携会計・販売・原価・SFA/CRMのデータを収集
    予算編成・予実管理の機能範囲予算策定/予実管理/見込更新/多軸分析/配賦の自動化
    対象企業規模・連結/グループ対応要問い合わせ(導入事例は複数事業・上場前後の企業が中心)
    Excel運用からの移行方法表計算ソフトと連携して予算を策定/既存ファイルをそのまま統合
    料金要問い合わせ

    BizForecast(プライマル株式会社)

    引用:BizForecast

    既存のExcel資産を最大限活用できる予算管理・管理会計システムです。Excelのレイアウトを踏襲したインターフェースを採用しているため、現場の操作を変えずにデータ収集スピードを高速化できます。

    Excelの長所を生かしつつ、情報共有や情報保全といったExcelの弱点を解消する仕組みが特徴です。予算編成・予実管理だけでなく、月次・年度の連結決算などグループ経営管理に必要なプロセスも同一システム上で完結できます。

    公認会計士・米国公認会計士が製品設計・導入メソッドを監修しており、大手コンサルファーム出身者による導入サポートを受けられる点も安心材料です。

    会計ソフト・基幹システムとの連携個別会計システム・ERPなど各種業務システムと連携
    予算編成・予実管理の機能範囲予算編成/予実管理/管理会計/連結決算
    対象企業規模・連結/グループ対応要問い合わせ(連結決算に対応/導入事例は中堅〜大企業が中心)
    Excel運用からの移行方法Excelのレイアウトを踏襲した入力画面。既存のExcel資産をそのまま使用
    料金要問い合わせ(サブスクリプション費用+初期設定支援費用/1年契約/期間中のユーザー追加は残期間分を請求)

    Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

    引用:Scale Cloud

    PL(損益)とKPIを関連づけて一元管理できる、クラウド型のKPIマネジメント・予実管理システムです。全社の実績値を一元集約し、KPIツリーで事業目標や達成状況を可視化することで、予実の精度向上と経営会議資料の作成時間短縮を実現します。

    数値の把握や分析が容易になるため、どのKPIが業績に効いているかを把握しながら改善のアクションにつなげられます。Salesforce・HubSpot・freee・Google Sheetsなど、営業・会計の各種データソースと連携できる点も特徴です。

    財務数値だけでなく現場のKPIまで含めて管理したい、成長企業や複数事業を持つ企業に適しています。

    会計ソフト・基幹システムとの連携会計データ・業務システムと連携(対応ソフトは要問い合わせ)
    予算編成・予実管理の機能範囲PL×KPIの一元管理/KPIツリー/予実精度の向上
    対象企業規模・連結/グループ対応上場企業・上場準備企業・中堅企業/複数事業・子会社の横並び管理に対応
    Excel運用からの移行方法Excel・スプレッドシート中心の運用をシステム側に置き換え
    料金月額100,000円〜(初期費用・最低ユーザー数は要問い合わせ)

    【統合経営管理(EPM/CPM)型】の予算管理システム

    統合経営管理(EPM/CPM)型に該当する予算管理システムは、次の4つです。

    Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)

    引用:Sactona

    使い慣れたExcelをインターフェースとして活用しながら、予算編成・予実管理・経営管理を効率化するクラウド対応型のEPM(経営管理)システムです。Excelの柔軟性とシステムによるデータ一元管理を両立し、複雑な予算編成プロセスを効率化します。

    部門からの予算収集、配賦計算、見込管理、事業計画、予算実績管理まで、管理会計・経営管理業務を幅広くカバーします。クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しており、自社の運用方針に合わせて選択できます。

    導入時の要件定義から運用支援まで、コンサルティングを通じて自社の管理プロセスに合わせた構築ができる点が強みで、中堅〜大企業の経営管理基盤として実績があります。

    会計ソフト・基幹システムとの連携会計・基幹システムとのデータ連携(対応ソフトは要問い合わせ)
    予算編成・予実管理の機能範囲予算編成/予実管理/見込管理/事業計画/連結経営管理/為替シミュレーション
    対象企業規模・連結/グループ対応10ユーザーの部門利用から1,000ユーザー超の全社利用まで/連結・グループ会社管理に対応
    Excel運用からの移行方法Microsoft Excel・Googleスプレッドシートをそのまま入力画面として使用
    料金要問い合わせ

    fusion_place(株式会社フュージョンズ)

    引用:fusion_place

    予算管理の効率化からグループ業績管理までを実現できる、クラウド型の経営管理ワークプレイスです。独自の高速多次元データベースにより、各データの入出力を迅速に行い、リアルタイムのデータにもとづくスピード感のある意思決定を支援します。

    経理・企画の要約データと現場の詳細データをつなげてドリルダウンできるため、全社の数値を多角的に分析できます。商品・顧客分類・テーマなど多次元で、計画や見込も一元管理できる点が特徴です。

    有償版と同機能を持つ無償版が3ユーザーまで利用でき、スモールスタートから本格的な予算管理まで段階的に拡張できます。中堅〜大企業のグループ業績管理に適しています。

    会計ソフト・基幹システムとの連携基幹システム・グループ会社の関連システムと連携/会計伝票・受発注明細を取込
    予算編成・予実管理の機能範囲予算管理/見込管理/グループ業績管理/多次元分析
    対象企業規模・連結/グループ対応数名の部署内利用から数千名のグローバル展開まで/グループ横串の経営管理に対応
    Excel運用からの移行方法Excel連携機能で既存の集計フォーマットを活用
    料金standard 0円(3ユーザーまで・機能/期間の制限なし・年1回のライセンス更新手続き)
    enterprise以上は要問い合わせ(年間利用料金制・5ユーザーから・ユーザー単価は利用者数に応じて逓減)

    AVANT Cruise(株式会社アバント)

    引用:AVANT Cruise

    グループ経営管理の専門ノウハウを集約した、クラウド型の経営管理システムです。財務・非財務情報を一元管理し、中期計画・予算管理・KPI(ROIC・ROEなど)管理といった業績管理業務を効率的に実現します。

    1,200社を超えるグループ経営管理支援の知見をもとにベストプラクティスをパッケージ化しており、データを入力・設定するだけでプログラミング不要で運用できます。制度会計・管理会計の両方をカバーする90種類の経営管理レポートを標準搭載し、最短3ヶ月で運用を開始できる点も特徴です。

    ノーコードで設定・拡張でき、ERPなど既存システムとも連携可能なため、グループ企業の業績管理を短期間で立ち上げたい中堅〜大企業に適しています。

    会計ソフト・基幹システムとの連携ERP・データウェアハウス・CPM製品と連携/ノーコードETL/仕訳明細・販売明細の取込
    予算編成・予実管理の機能範囲中期計画/予算管理/KPI管理/個別財務諸表・連結精算表・連結消去一覧を標準搭載
    対象企業規模・連結/グループ対応グループ企業の経営管理/個別・連結の両方に対応
    Excel運用からの移行方法Excelに依存した経営管理の刷新に対応/最短1週間で利用開始
    料金要問い合わせ

    Amoeba Pro 管理会計クラウド(京セラコミュニケーションシステム株式会社)

    引用:Amoeba Pro 管理会計クラウド

    アメーバ経営のノウハウをベースに、管理会計(予算管理)のPDCAを強力にサポートするクラウドサービスです。部門別・商品別・事業別など多軸でのセグメント分析が可能で、経営改善と意思決定のスピード向上を支援します。

    毎月PDCAサイクルを回すことで経営指標の状態や課題がリアルタイムに見えるようになり、費用科目ごとの推移をグラフやレポートで可視化できます。少数ライセンスから導入でき、ERPや会計パッケージからの連携にも対応します(オプション)。

    アメーバ経営・管理会計に精通した専任コンサルタントによる運用サポートを受けられるため、管理会計の高度化を伴走支援してほしい企業に適しています。

    会計ソフト・基幹システムとの連携勘定奉行クラウドとの財務連携(オプション)/ERP・会計パッケージからの連携
    予算編成・予実管理の機能範囲管理会計PDCA/予算管理/最大6セグメントの多軸分析/マトリックス分析
    対象企業規模・連結/グループ対応少数ライセンスから導入可/連結・グループ対応は要問い合わせ
    Excel運用からの移行方法既存のExcelフォーマットをそのまま取込・自動計算
    料金要問い合わせ(ユーザー数に応じた個別見積/初期費用も個別見積/最低利用期間12カ月)

    失敗しない予算管理システム導入の進め方

    予算管理システムは、導入してすぐに効果が出るわけではありません。次の4ステップで進めると、導入後の定着とミスマッチ回避につながります。

    第一に、現状のExcel運用で「どの作業に・毎月どれだけ時間がかかっているか」を棚卸しします。これが費用対効果と必要機能を判断する土台になります。

    第二に、本記事の診断ツールで自社のタイプを把握し、候補を2〜3製品に絞ります。

    第三に、絞った製品の無料トライアルやデモで、会計ソフト連携と操作感を実際に確認します。

    最後に、スモールスタートで一部門・一機能から導入し、運用が回ることを確認してから全社に広げます。

    経営管理の体制づくりそのものを外部の知見を借りて進めたい場合は、以下も参考になります。

    関連記事:CFO代行サービス10選比較。費用相場からフェーズ別の選び方まで解説

    予算管理システムのよくある質問

    Q. 予算管理システムとExcelの違いは何ですか?

    Excelは無料で柔軟ですが、各部門のファイルを集めて統合する作業が属人化し、集計ミスやバージョン管理の手間が生じます。予算管理システムはデータを一元管理し、会計ソフト連携で実績取り込みや集計を自動化できるため、工数とミスを大幅に削減できます。

    Q. 中小企業でも予算管理システムを導入すべきですか?

    予実の集計・資料作成に月10時間以上かけている場合は、導入を検討する目安です。月額数千円から始められるクラウド型なら、削減できる工数で費用を回収しやすく、中小・成長企業でも費用対効果を見込めます。

    Q. freeeやマネーフォワードと連携できますか?

    製品によります。本記事のMetrics・bixid・Manageboard・Diggleなどは、freee・マネーフォワードと連携できます。手入力をなくすためにも、導入前に自社の会計ソフトへの対応と連携方式(API/CSV)を必ず確認しましょう。

    Q. 予算管理システムの費用相場はどのくらいですか?

    クラウド型で月額6,000円〜十数万円、オンプレミス型・高機能パッケージで年額60万円〜が目安です。ユーザー数や機能範囲、連結・多通貨対応の有無によって変動します。

    Q. 海外製と国産の予算管理システム、どちらを選ぶべきですか?

    会計基準や日本語サポート、freee・マネーフォワードなど国内会計ソフトとの連携を重視するなら、国産(日本語対応)の製品が無難です。本記事で紹介する11製品はいずれも国産・日本語対応で、国内の会計実務に合わせて使えます。

    まとめ

    予算管理システムは、Excelの属人化と集計工数から経営管理を解放し、予実を可視化して未来に向けた意思決定を支えるツールです。製品選びで最も大切なのは、機能の多さよりも「自社の規模と会計ソフトに合っているか」を見極めることです。

    まずは、自社がどのタイプに当てはまるかを把握することが重要です。まだ診断ツールを試していない方は、ぜひ「予算管理システムの選び方」セクションの診断ツールから確認してみてください。そのうえで、気になった2〜3製品の無料トライアルやデモで、会計連携と操作感を確かめることが、自社に最適な予算管理システムに出会う確実な第一歩です。

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