BtoB企業のサンクスページ活用パターン。5つの事例で学ぶ活用方法 | Coneのコンテンツ制作所

BtoB企業のサンクスページ活用パターン。5つの事例で学ぶ活用方法

代表 / マーケター / デザイナー 佐藤 立樹

フォーム送信後に表示される「サンクスページ」。単なる送信完了の通知だけで終わらせていませんか?BtoBマーケティングにおいて、サンクスページは単なる「お問い合わせありがとうございます」と表示するだけのページではありません。

BtoB企業にとってサンクスページは、成果につながる重要な施策のうちのひとつです。適切に活用すれば、商談獲得率の向上やエンゲージメントの強化につながります。

本記事では、BtoB企業がサンクスページを効果的に活用する方法を、実際の企業事例を交えながら解説します。

※ 弊社Coneは、BtoBフォーム作成×日程調整ツール「formmate」を提供しています。サンクスページで自動で商談獲得を可能にするツールになっています。リード獲得→商談獲得にお困りの方はお気軽にご相談ください。
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※ また、BtoBサイト制作サービス「c-web」では、サンクスページもCMS化して提供しており、ノーコードでいつでも表示コンテンツの変更が可能です。
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BtoB企業にとってのサンクスページの役割

BtoB企業におけるサンクスページには、単なる「送信完了」の通知以上の重要な役割があります。ここでは、BtoB企業がサンクスページで果たすべき3つの主要な役割を見ていきましょう。

  • 送信完了を認知してもらう
  • コンバージョンを測定する
  • 商談を獲得する

送信完了を認知してもらう

サンクスページの最も基本的な役割は、ユーザーがフォーム送信や資料ダウンロードなどのアクションを正常に完了したことを明確に伝えることです。

サンクスページのメッセージが表示されることで、見込み顧客は「情報がきちんと届いた」という安心感を得ることができます。明確な完了メッセージを表示することで、見込み顧客の不安を解消し、再送信などの無駄な行動を防げます

また、「担当者より2営業日以内にご連絡いたします」といった次のアクションについての案内も重要です。これにより、ユーザーは安心して次のステップを待つことができます。

コンバージョンを測定する

Google AnalyticsやGoogle広告のコンバージョンタグをサンクスページに設置することで、どの広告やコンテンツから問い合わせが発生したかを正確に把握できます。

サンクスページに到達したユーザー数を計測することで、資料請求数やお問い合わせ数といった具体的な成果を数値として把握できます。数値が把握できると、費用対効果の高いチャネルに予算を集中させるなど、データドリブンな意思決定が可能になります。

特にBtoBマーケティングでは、リード獲得単価の算出が重要です。サンクスページでのコンバージョン測定により、施策ごとの正確なCPLを把握し、マーケティング投資の最適化につなげられます。

商談を獲得する

BtoBにおけるサンクスページの大きな役割の一つは、商談獲得への直接的な導線となることです。資料ダウンロードやお問い合わせを行った見込み顧客は、自社の製品やサービスに対して高い関心を持っている「ホットリード」です。

この熱量の高いタイミングで、日程調整ツールの埋め込みや無料相談への誘導など、商談に直結する次のアクションを提示することで、効率的に商談機会を創出できます。

単なる感謝のメッセージで終わらせず、具体的な行動を促すことで、見込み顧客を「商談」へとスムーズに移行させることが可能になります。

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BtoB企業のサンクスページの活用パターン

サンクスページを効果的に活用するには、いくつかの代表的なパターンがあります。ここでは、BtoB企業で実践されている主要な活用方法を紹介します。

  • 日程調整ツールの埋め込み
  • 他コンテンツの案内
  • 他CV導線

日程調整ツールの埋め込み

最も直接的に商談獲得につながる方法が、日程調整ツールの埋め込みです。

フォーム送信後すぐに商談の日程を確定できるため、リードの温度が下がる前にアプローチできます。また、メールでの日程調整の往復を省けるため、営業効率の向上にもつながります。

TimeRexなどのツールを活用することで、簡単に実装できます。

他コンテンツの案内

サンクスページは、ユーザーの興味関心を深める絶好の機会です。

関連するブログ記事、動画コンテンツ、ウェビナーのアーカイブなどを提示することで、サイト滞在時間を延ばし、より深い理解を促せますフォーム送信の内容に関連したコンテンツを表示することがポイント。

他CVの案内

一つのコンバージョンから、さらなるコンバージョンへつなげる戦略も有効です。

例えば、資料請求後のサンクスページで無料デモの申し込みを促したり、ホワイトペーパーダウンロード後にウェビナーへの参加を案内したりすることで、興味関心度を即座に高めることも。

ただし、押し付けがましくならないよう、見込み顧客にとって価値のある提案を心がけることが重要です。

サンクスページを有効活用しているBtoB事例5選

ここでは、実際にサンクスページを効果的に活用しているBtoB企業の事例を5つご紹介します。これらの事例から、自社のサンクスページを改善するためのヒントを見つけてみてください。

  1. 日程調整ツールの埋め込み
  2. SNSフォローボタン
  3. 事例集ダウンロード
  4. 口コミ投稿
  5. その他コンテンツ

1:日程調整ツールの埋め込み

soraプロジェクトのサンクスページでは、お問い合わせ完了のメッセージの下に、すぐに日程調整ができるツールが埋め込まれています。

画像引用:soraプロジェクト

資料請求やお問い合わせを行った見込み顧客は、サービスへの関心が高い状態です。このタイミングで、能動的に商談の日程を調整できる導線を設けることで、見込み顧客の熱量を冷ますことなく、スムーズに商談へと移行させることができます。

営業担当者にとっても、商談獲得の効率化に繋がり、双方にとってメリットの大きい活用方法と言えるでしょう。

2:SNSフォローボタン

THE MOLTSのサンクスページでは、お問い合わせ完了のメッセージに加え、会社案内ダウンロードへの誘導、そして公式SNS(Facebook)のフォローボタンが設置されています。

画像引用:THE MOLTS

SNSは、企業の最新情報やコンテンツを発信する重要なチャネルです。サンクスページでSNSフォローを促すことで、見込み顧客との継続的な接点を生み出し、ナーチャリングに繋げることができます。

メルマガの登録はハードルが高いものの、SNSのフォローは気軽にできる、という心理も働きそうですね。

3:事例集ダウンロード

ナイルのSEO相談室では、問い合わせ受付完了画面で「同業他社の非公開事例 今すぐチェック!」というバナーを大きく表示しています。

非公開事例という希少性の高いコンテンツを提示することで、見込み顧客の興味を引き、追加のコンバージョンを促しています。

画像引用:ナイルのSEO相談室

サイトTOPに戻るボタンと、お役立ち資料をダウンロードするボタンを並列で配置し、見込み顧客に選択肢を提供している点も参考になります

4:口コミ投稿

b-posのサンクスページでは、お問い合わせ完了後に、日程調整の案内と、自社サービスへの口コミ投稿を促す案内が表示されています。

画像引用:b-pos

BtoBにおいて、顧客の声は非常に重要な資産です。既存顧客からの口コミは、新規顧客獲得における信頼性を高めるだけでなく、製品やサービスの改善にも繋がります。

サンクスページで口コミ投稿を促すことで、顧客エンゲージメントを高め、UGC(User Generated Content)の創出を促進しています。

5:その他コンテンツ

c-slideのサンクスページでは、お問い合わせ完了後に、資料ダウンロード、記事閲覧、動画視聴など、複数の関連コンテンツへの誘導が豊富に用意されています。

これは、見込み顧客の多様なニーズに対応し、それぞれの興味関心に合わせた情報を提供することで、サイト内回遊を促進し、見込み顧客の育成を多角的に行う戦略です。

見込み顧客は、自分のペースで必要な情報を深掘りでき、企業側は、様々なコンテンツを通じて見込み顧客との接点を増やし、興味関心・検討度の向上を図ることができます。

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サンクスページを作るときの注意点

効果的なサンクスページを作成する際には、いくつか注意すべき点があります。

サンクスページはnoindexに

サンクスページは検索エンジンにインデックスさせないよう、必ずnoindexタグを設定しましょう。

サンクスページが検索結果に表示されてしまうと、フォーム送信を経ていないユーザーがアクセスしてしまい、正確なコンバージョン測定ができなくなります。また、コンテンツとしても薄いページが検索結果に表示されることで、サイト全体のSEO評価に悪影響を与える可能性もあります。

HTMLのheadタグ内に <meta name="robots" content="noindex"> を必ず記述しましょう。

表示速度を上げる

サンクスページの表示速度は、ユーザー体験に大きく影響します。

フォーム送信後、サンクスページの表示が遅いと、ユーザーは「本当に送信できたのか?」と不安になり、ブラウザバックしたり再送信したりする可能性があります。

画像の最適化、不要なスクリプトの削除、CDNの活用などにより、できる限り表示速度を高速化しましょう。特に、日程調整ツールなど外部ツールを埋め込む場合は、非同期読み込みを活用するなど、ページ全体の表示を妨げない工夫が必要です。

サンクスページを最大限活用する(formmateの活用)

サンクスページを工夫することで商談獲得率の向上やエンゲージメントの強化を図ることはできます。しかし、シームレスな顧客体験の提供・商談獲得には、手動では限界があるためツールの活用も視野に入ります。

弊社Coneが提供する「formmate」は、「日程調整ツールとフォーム作成ツールの機能を搭載した」BtoBフォーム作成ツールです。

【1】フォーム作成

formmateでは、Googleフォームのような操作感でフォームの作成が可能。

【2】”自動”商談獲得

作成したフォームをサイトに埋め込み、見込み顧客がそのフォームを送信すると、サンクスページで日程調整ツールが表示されます。

そこから見込み顧客が空き日程を選択すると、Web会議の予約とミーティングURLが発行され、自動での商談獲得を実現。

  • 社内のエンジニアに依頼の必要なし・ノーコード、表示スピードも速い
  • 回答項目に応じてポップアップ表示コンテンツの条件分岐が可能
    • だれの日程調整ツールを表示するか / しないか
    • どの資料コンテンツを表示するか / しないか
    • どんなメールの文面を送信するか / しないか

【3】”自動”アンケート回収

さらに、商談予約後にヒアリングフォームがその場で表示され「営業担当の代わりに事前ヒアリングを実施」します。

  • 回答項目に応じてどのヒアリングフォームを表示するか条件分岐設定が可能
  • 日程調整完了・ヒアリング回答後、通常のサンクスページに追加情報の提供が可能
  • 商談が入らなかった見込み顧客には「アンケートフォーム」で追客ヒントを回収

商談が予約されなかった「こぼれおちてしまった」見込み顧客には、ポップアップの「×」を押したときにアンケートの表示が可能で、「営業担当の代わりに見込み顧客がほしい情報の引き出し」を自動で実施。その回答をもとにフォローを行うことで商談数を最大化します。

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formmateのサービス紹介資料は以下フォームからダウンロードいただけます。

※ 本フォームも「formmate」で作成されていますので、体感してみてください。

さいごに

サンクスページは、BtoB企業にとって見込み顧客との貴重な接点です。単なる送信完了の通知で終わらせるのではなく、戦略的に活用することで、商談獲得率の向上やエンゲージメントの強化につなげられます。

本記事で紹介した5つの事例を参考に、自社のビジネスモデルやターゲット層に合わせたサンクスページを設計してみてください。日程調整ツールの埋め込み、関連コンテンツの提示、追加CVの案内など、様々な手法を組み合わせることで、より効果的なサンクスページを作成できるはずです。

小さな改善が大きな成果につながるのがBtoBマーケティングの醍醐味です。ぜひ、今すぐサンクスページの見直しに着手してみてください。

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弊社Coneは、BtoBフォーム作成×日程調整ツール「formmate」を提供しています。サンクスページで自動で商談獲得を可能にするツールになっています。

打ち合わせではデモを見せながら説明することもできますので、お気軽にお問い合わせください。
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また、BtoBサイト制作サービス「c-web」では、サンクスページもCMS化して提供しており、ノーコードでいつでも表示コンテンツの変更が可能です。
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代表 / マーケター / デザイナー

佐藤 立樹

立命館大学在学中に、ベンチャー2社でインターンを経験し、卒業と同時に株式会社Coneを設立。資料作成代行サービス「c-slide」を運営。リリース後1年半で支援企業300社を突破。セールス/マーケ領域の資料が得意。

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