【例文付】商談後のお礼メールで「差」と「気」をつけるポイント
営業担当ならだれしもが商談後に送付するお礼メール。なんとなく送付するものの「内容はこれでいいのかな?」と思いながら実施している方も少なくないのではないでしょうか。
実はこの商談後のお礼メールの内容次第で成約か否かが変わってきます。そこで本記事では、商談後のお礼メールにおいて、気をつけるべきことと、差がつくポイントを解説します。
商談後のお礼メールの役割
商談後に「本日はお打ち合わせの時間をいただきありがとうございました」と送付するメールですが、ただお礼を伝えるだけではなくしっかりと役割があります。
顧客が検討を進めるためのフォロー
商談後のお礼メールで「今日の打ち合わせでは〇〇について話しましたね」「次のステップは、弊社はこれをするので、貴社はこれをしてください」と伝えることで、見込み顧客との認識のズレを防ぎ、検討を前に進めることができます。
つまり、お礼メールの役割は、「受注をするためのアクション」だということ。顧客が頭の中で整理しないといけない情報を、こちら側が整理して提供することで、顧客側の負担を減らし社内に展開してもらう。これが成約のためのファーストステップとなります。
「いらない」と思われる原因
しかし、「商談後に送付するお礼メールは迷惑じゃないか・いらないのではないか」と思っている方も多いと思います。
それは内容次第です。先ほど、お礼メールは受注のためのアクションだと説明しましたが、これは完全に自社目線の話です。
言葉そのまま「受注したいのでよろしくお願いします!」と、メールを送信する営業担当はさすがにいませんが、「本日はありがとうございました!」だけしか記入されていないメールは、それと同義です。
商談後のお礼メールがいらないと思われるのは自社目線によってしまっているからですので、顧客が知りたいと思っている情報、検討に必要な情報を入れるようにしましょう。
商談後のお礼メールに入れるべき「項目」と「例文」
では、いったいどんな内容を入れれば顧客に喜ばれ、検討を後押しすることができるのか。見込み顧客の名前や会社名、お礼などは入れて当然なので省きます。
それ以外の入れるべき項目は以下になります。
- 次のステップについて
- サービス関連資料
- 課題を解決する情報
1. 次のステップについて
次回の打ち合わせの日程が決まっていればその日付のリマインドを。自社に依頼されたことがあれば、いつまでにそれを実施して連絡するのかを。見込み顧客にやってもらうことがあるのであればそのタスク詳細と期日を。
といったように、次のステップのメモをメールで残すようにすることで顧客側の負担を減らすことができます。
※ 画像の例文では、すでに自社が実施したアクション(「類似事例を資料に追加した」ということ)について記載しています。→ 添付資料を見てもらいやすくなります。
2. サービス関連資料
見込み顧客社内で展開できるように、窓口担当の方がすぐに見返せるように、打ち合わせで紹介したサービスの資料を添付しておくようにしましょう。
事前にサービス紹介資料を提供している場合は、商談で用いた別の資料を送付しましょう。顧客視点で考えたときに同じ情報が送付されてきてもがっかりするだけです。
3. 課題を解決するコンテンツ
商談の中で出た質問に対して細かく回答しているWeb記事や、見込み顧客が検討を進めるうえで役に立つ情報を資料にまとめたりして送付します。
弊社Coneでは、顧客課題を解決する自社の記事と検討を前に進めるための「社内検討用資料」というものを送るようにしています。
この「社内検討用資料」については、後ほど『商談後のお礼メールで「差」をつけるポイント」という項目で詳しく解説します。
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上記3点を意識して入れるようにしましょう。
コピペ用にメール例文を置いておきますので、ご自由にご利用ください。
株式会社〇〇
〇〇 さま
いつもお世話になっております。
株式会社Coneの〇〇です。
先ほどはお忙しいなか、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
「見積書」と「社内ご検討用資料」をお送りいたしますので、ご確認いただけますと幸いです。
本日のお打ち合わせにて、類似事例を送付して欲しいとのことだったかと思います。
貴社と同じような状況だった支援事例を3つほどピックして、資料に挿入しておりますのでご参考までにご覧くださいませ。
また、営業資料作成において、必要な要素をまとめた弊社記事をお送りいたしますので、社内でご情報をまとめられる際にぜひご参考ください。
■営業資料の作り方と必須4ページ。構成やデザインも解説
→ https://cone-c-slide.com/see-sla/blog/salesslides/
ご質問・不明点等ございましたらお申し付けください。 何卒よろしくお願いいたします。
商談後のお礼メールで「気」をつけるポイント
お礼メールの送付で気をつけるポイントは以下の2つです。
- できれば商談後すぐ=営業時間内に送付する
- 何度もメールを送らない
お礼メールは商談後すぐに送るようにしましょう。すぐにとは、その日の営業時間内を指しています。対応が遅れるほど、見込み顧客は競合に流れてしまったり、検討をストップしてしまう可能性があります。
ただ、どうしても営業時間内に送付できない場合もあると思います。その際は「ぜひ次の日」に送付しましょう。
「営業はレスが早いほうが良い」
この言葉を何度も耳にしたことがあると思います。半分正解で半分は不正解です。不正解としては、見込み顧客の大半は「メールのやり取りを何度もしたくない」と思っているはずです。
相見積もりを取っている競合他社やその他取引先などからも多数メールに目を通す必要があるなかで、「明日詳細情報を送付します」のようなメールは、見込み顧客の業務の邪魔になります。
そのため、適切な情報を整理して、見込み顧客にとって「助かる」お礼メールを送付するようにしましょう。
商談後のお礼メールで「差」をつけるポイント
最後に、商談後のお礼メールで「差」をつけるポイントを紹介します。
それは「顧客にとって役に立つ情報を送付する」ということ。どういうことか?以下2つを見てください。
- お打ち合わせありがとうございました!→自社目線
- 検討する際、〇〇を軸に比較すると良いと思いますので、こちらをご活用ください→顧客目線
どちらのメールが受け取る側として「助かる」メールか。
検討を始める見込み顧客は、サービスを導入するにあたって、競合他社との特徴や料金などの違いの整理や社内での提案をする必要があります。その整理の”雑務”は通常業務を圧迫するため、骨が折れてしまい検討がストップすることも少なくないのです。
そこで効果的なのが、商談時のヒアリング内容をもとにした「検討に必要な情報を整理したドキュメントや資料」です。「検討する際にこの項目を比較した方が良いですよ」だったり「競合サービスとの一覧比較表」だったり、見込み顧客の代わりに検討に必要な情報を整理して送付します。
商談で、検討を進めるうえでの懸念材料や現状の課題をヒアリングできていれば、それを反映させた資料を送付することができます。(それを弊社Coneでは「社内検討用資料」と呼んでいます)
■ 社内検討用資料に挿入する内容例
・競合比較表(料金・機能・業務対応範囲などの客観事実)
・提案したプラン内容
・類似事例ではなく「酷似事例」
・導入した場合のコストシミュレーション
・商談時の質問と回答
弊社では、上記「社内検討用資料」の作成から、成約率向上の支援をしています。商談後の顧客フォローに課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
⇒ Cone-os:営業プロセス標準化支援
まとめ
今回は、商談後のお礼メールがなぜ重要なのか、どんな内容を送ればいいのか、について解説してきました。
自社目線ではなく顧客目線で、単なるお礼ではなく「役に立つ情報」を「いち早く」届けるようにしましょう。
弊社Coneでは、先述の「社内検討用資料」の作成支援を行っています。検討顧客の成約率UPにお困りの方はお気軽にご相談ください。
⇒ Cone-os:営業プロセス標準化支援