記事作成のコツ。2つの考え方と4つの文章術で「読まれる記事」に
上位に記事される記事や読まれる記事と、そうでない記事はなにが違うのか。構成のわかりやすさや読者のニーズを捉えられているかどうかといった根本的な部分も大きいですが、もうひとつは「読みやすい文章になっているかどうか」です。
本記事では、記事を書く際に大事にするべき2つの考え方と、4つの文章のコツを紹介します。文章術の方は今日からでも使えるように解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容のうち「原稿のコツ」は下記のYouTube動画でも解説していますので、さくっと理解したい方はこちらをご覧ください。
記事作成の手順
まずは記事を作成する手順を理解しておきましょう。3つのステップを簡単に解説しますが、より詳細を知りたい場合は以下の記事をご覧ください。
→ SEO記事作成の手順5ステップ。構成テンプレート付きで徹底解説
記事作成の手順を簡易化したものは以下の3つのステップです。
- ゴールを設定する
- 記事の構成を立てる
- 原稿を執筆する
1. ゴールを設定する
まずは書く記事が読者のどんなニーズを満たすのか、というゴールを設定します。たとえば「記事作成 コツ」という本記事のゴールは、読む人が「SEOで上位表示される記事の書き方が知れる」というものになっています。
このゴールが違ってくると書くべき内容が変わってくるのでまずはこのゴールをどんなものに設定するのかを考えるのが最初のステップとなります。
そのために行うべきは以下の3つとなります。
キーワード調査 | サジェストKWや再検索KWを調査する |
競合記事調査 | 上位表示されている記事の構成を調査する |
読者ニーズの想定 | 上記2つから読者はどんなことが知りたいのかを想定する |
2. 記事の構成を立てる
読者のニーズの想定ができたら、そのニーズを満たせるような構成を立てていきます。いきなり文章を書き始めるのではなく、見出しだけつくるイメージで構成を作ります。「記事作成 コツ」という本記事の構成は以下のようになっています。
- h2:記事作成の手順
- h3:ゴールを設定する
- h3:記事の構成を立てる
- h3:原稿を書く
- h2:記事の「構成」作成のコツ
- h3:差分を意識する
- h3:指単位で行動できるか
- h2:記事の「原稿」作成のコツ
- h3:ボールド(太字)は見出しへの回答に
- h3:改行は3〜4文程度のひとかたまりで
- h3:並列情報説明はリストで小見出し
- h3:表・画像は「+概要説明」
- h2:まとめ
3. 原稿を書く
構成が立てられたら実際に原稿を書いていきます。原稿執筆に使うツールとしてGoogleドキュメントを利用する方も多いと思いますが、弊社ConeはNotionを活用しています。GoogleドキュメントよりもNotionの方が公開される記事と見た目が似ているため、より本番に近い見た目で文章を書いていくことができます。
原稿を執筆する際は以下チェック項目に注意しながら執筆します。
- 作成した構成の流れに準拠しているか
- 読者ニーズは満たせているか
- 競合記事では満たせていないニーズは満たせているか
- 各種キーワードを見出し(h2,3,4)に適切に入れられているか
- オリジナリティは出せているか
オリジナリティや記事を書く際に重要になる考え方については以下の記事をご覧ください。
記事の「構成」作成のコツ
記事構成を作成する際のコツを紹介します。こちらはすぐに真似できるというよりは、記事を執筆する前の重要な考え方というイメージです。今回は以下2つを紹介します。
- 差分を意識する
- 指単位で行動できるか
差分を意識する
構成を作成する際に重要な考え方が、読者が「記事を読む前と読んだ後でなにができるようになっているのか」というもので、弊社ではこれを「差分」と呼んでいます。
記事を読む人は「〇〇ができない / 知らない」くて「できるようになりたい / 知りたい」から検索をしています。たとえば、本記事では「記事作成のコツを知りたくて」検索しているため、ちゃんと「いままでより高いクオリティで書けるようになる」のがゴールであり、本記事の「差分」となります。
また、この「差分」によってかなり構成が変わってくるのがポイント。「今までより高いクオリティで記事がかけるようになる」が差分であれば、記事作成のコツだけ構成に内包されていればいいかもしれません。しかし、「時間をかけずにさらっと記事をかけるようになりたい」と差分を設定したとすれば、簡単に真似できる文章術を紹介したほうが良いでしょう。
差分 | 構成案(見出し候補) |
---|---|
「高いクオリティ」の 記事をかけるようになりたい | ・記事を書く際の考え方 ・記事を書くときのポイント |
「時間をかけずに」 記事をかけるようになりたい | ・今すぐ真似できる文章術 ・無料で使える記事作成ツール |
指単位で行動できるか
また、構成を立てる段階でも意識しておきたいのが、書く記事構成は「指単位で行動できる」ようになっているかどうか、です。
たとえば、本記事の「記事作成 コツ」のテーマで、
- 本文は見やすく改行しましょう
という内容があったとしても、読み手は「どれくらいで」「どのように」改行すればいいのかわかりません。
そういうときに使えるのがこの「指単位で行動できるレベルに落とし込まれているか」という考え方です。
- 本文は見やすく改行しましょう
よりも、
- 意味としてのひとかたまりで、目安は3文程度で改行しましょう
と、伝えてもらったほうが読者はキーボードをたたける(指単位で行動できる)でしょう。
この指単位で行動できるかどうか、というのは構成をつくる段階で意識しておきましょう。それができていないと、他の凡庸な記事と変わらない記事になってしまいます。「差分」に合わせて、自社記事が指単位で行動できるような内容になっていて、読者が最大限「〇〇できるようになっている」記事になっているか。が重要になります。
記事の「原稿」作成のコツ
記事の構成を立てる際の重要な考え方が理解できたら次は、いまからでも真似できる読みやすい文章を書くための原稿執筆のコツについて見ていきましょう。
まずは「1スクロールに〇〇を入れる」という意識を持ちましょう。
昨今、TikTokなどのショート動画が流行っているように、ほとんどの人はWeb上のコンテンツを「流し見」するようになっています。コンテンツを消費するのも面倒ということ。文章なんてなおさらです。
その中で、検索でたどりついた記事が文章だけの論文のようなものだったら、読者すぐに左にスワイプで記事から離れてしまいます。そのため、読者を引き止めておくための「読みやすい文章デザイン」が必要になります。
そのコツを紹介していくのですが、まず意識するべきなのが、PCをベースに「1スクロール内になにかをいれる」ということ。具体的には以下のようなもの。
- リスト(箇条書き)
- ボールド(太字)
- 表
- 画像・キャプチャ
実際にこちらの記事を見てみてください。かなり頻繁に画像やリスト(箇条書き)が登場していると思います。それは、もちろんわかりやすくするためという目的もありますが、読者が飽きないように文章をデザインしているのです。
その中でもここでは、今日から使える4つの文章術について解説します。
- ボールド(太字)は見出しへの回答に
- 改行は3〜4文程度のひとかたまりで
- 並列情報説明はリストで小見出し
- 表・画像は「+概要説明」
1. ボールド(太字)は見出しへの回答に
もっとも簡単で取り組みやすい文章デザインのボールド(太字)。先述の通り、私たちは全文を読まないのでボールドは、文章を読ませるのに有効な手段と言えます。
しかし、どこをボールドにすればいいのか?を悩む方も多いと思います。
そのひとつの回答が「見出しへの回答部分となっている箇所をボールドにする」ということ。たとえば「記事作成のポイント」という内容の記事で、見出しが下記であれば、
「保存」したいと思う内容を入れる
↓
Q. 保存したいってなに?
↓
A1. 〇〇のテンプレート・〇〇個のチェックリスト
A2. シェアがされやすく、再度訪問されやすいコンテンツになる
といったように、ここだけ呼んでもある程度の内容は理解できます。
2. 改行は3〜4文程度のひとかたまりで
次は、先ほども例に出た「改行」です。改行がない文章だと、読者は読む気が失せます。そこで、ひとつの意味のかたまりで3〜4文程度を目安に行います。
先ほどの下図だと、1〜2行で改行を行っていますが、重要なのは「ひとつの意味のかたまり」で改行している、という点です。
改行冒頭文章 | 意味のかたまり |
---|---|
1:読者が保存(ブックマーク)したいと〜〜 | 導入部分、具体例について |
2:保存したいと思うような〜〜 | どういうメリットがあるのか |
3:土台となる考え方は〜〜 | まとめ部分 |
という意味のかたまりで改行しています。
3. 並列情報説明はリストで小見出し
次にリスト(箇条書き)についてです。Webの記事縦長なので、読んでいると「あれ、今どの部分を読んでいるんだっけ?」となりがちです。ポイント1,2,3といったような並列情報を記載している部分については特に読者は現在地を見失いがち。
そのため、並列情報の記載やステップを解説する前の段階で、リスト(箇条書き)を用いて「これから〇〇についてこれくらいの情報量を解説するよ」ということを見出し的に示します。
以下は「記事作成 手順」の記事内で、記事作成の手順(ステップ)を解説する前に見出し的に挿入しています。
こうすることによって、上記「3.原稿を書く」という部分を読んでいたとしても、「今、記事作成ステップの3つ目なんだな」ということが潜在的に読者に理解してもらうことができるため、離脱を防ぐことができる可能性があがります。
シンプルに小見出しのない本は読みたくないですよね、ということですね。
4. 表・画像は「+概要説明」
最後は、表と画像の扱いについてです。こちらも1スクロールの中に入っていると読者のスクロールの手が止まり、注視して読んでもらえる要素になります。
ただ、この表と画像の扱いには注意が必要です。よく見る失敗例は「表・画像だけただ置いている」という例。
表や画像は、主張を助けるための道具ですので、表・画像だけでは読者は理解することができません。そのため、表や画像をつかうときはセットで概要説明(主張)を添える必要があります。
たとえば、以下「SEO記事を作成する際に重要な考え方」という見出しを解説する部分では、差分というわかりづらい考え方を図解で説明していますが、その説明の前部分でしっかりと文章で解説しています。
図解や表を用いるときは、+概要説明を忘れないようにしましょう。また、おさらいですが上記画像を確認すると、ボールドはしっかりと見出しの回答になっていますね。
Q.「SEO記事を作成する際に重要な考え方」とは?
A. 記事を読む前と読んだ後でなにができるようになったのか
まとめ
今回は、記事作成のコツについて解説しました。記事の構成作成時のコツは以下の2つでした。
- 差分を意識する
- 指単位で行動できるか
上記考え方をもとに、原稿を執筆する際は以下4つの文章デザインを活用しましょう。
- ボールド(太字)は見出しへの回答に
- 改行は3〜4文程度のひとかたまりで
- 並列情報説明はリストで小見出し
- 表・画像は「+概要説明」
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