WordPressで資料ダウンロードフォームを作成する5つのステップ

Webサイトから見込み顧客(リード)の情報を獲得するために効果的なのが、資料ダウンロードフォームの設置です。
このフォームは、名前やメールアドレス、電話番号などを入力すると自分にとって有益な資料が手に入る、というもので、利用経験のある方は多いのではないでしょうか。
実は、WordPressサイトなら資料ダウンロードフォームを簡単に実装できます。
この記事では、資料ダウンロードフォームを無料で簡単に実装する方法についてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
WordPressの資料ダウンロードフォームの完成イメージ
最初に気になるのが、今回ご紹介する方法でどのレベルのフォームを作れるか?ですよね。
結論からいうと以下のようなフォームを作成できます。(デザインは自分で調整が必要です。)

こちらは、弊社が運営しているサービス「c-slide」の資料ダウンロードページです。用意している入力項目は基本的なものになっていますので、ぜひ参考にしてください。
WordPressで資料ダウンロードフォームを作る5つのステップ
今回は、日本製かつ最も有名なプラグイン「Contact Form 7」を使って、資料ダウロードフォームを作成していきます。
各項目やメールなど、テンプレを用意してますので、そのままコピペして一部書き換えるだけでそのままお使いいただけます。
それでは順番に紹介していきます。
- Contact Form 7 のインストール&有効化
- 資料ダウンロードフォームの作成
- 管理者宛てメールの設定
- 自動返信メールの設定(資料送付)
- 資料ダウンロードフォームの設置
Contact Form 7 のインストール&有効化
最初に「Contact Form 7」をインストールして有効化します。
WordPressの管理画面で、「プラグイン」から「新規プラグインを追加」を押します。

プラグインの追加画面に移動するので、右上の検索フォームに「Contact Form 7」と入力して、検索してください。

検索結果に「Contact Form 7(富士山のようなアイコン)」が表示されるので、「今すぐインストール」を押してください。

インストールが始まり、ボタンの文言が「インストール中」に変わります。完了すると、以下のように「有効化」に変わりますので、「有効化」を押してください。

これでプラグインのインストール&有効化の完了です。
資料ダウンロードフォームの作成
次は資料ダウンロードフォームを作成していきます。
サイドメニューの「お問い合わせ」を押してください。

以下が作成したフォームを管理する画面になります。今回は新しく作成するので、画面上部の「新規追加」を押します。

以下がフォームの作成画面です。以下の1〜3を順番に設定していきます。

1. フォームタイトルを決める
この項目には、フォームを管理するための名称を入力します。
今回は、資料ダウンロードフォームのため、資料ダウンロードフォームとご入力ください。
また、同じようなフォームを複数用意する場合は、ホワイトペーパーDLフォームやサービス資料DLフォームなど、「資料名 + アクション名 + フォーム」の名前が分かりやすいのでオススメです。
2. フォームの入力項目を設定する
次にフォームの入力項目を用意します。
今回はリード情報として必要とされる以下の項目を用意しました。
- お名前
- 会社名
- メールアドレス
- 電話番号
これらをContact Form 7で設置できるように変換したものが以下になります。ぜひコピペして使ってみてください。
<label> お名前
[text* your-name placeholder "山田 太郎"] </label>
<label> 会社名
[text* your-company placeholder "株式会社〇〇"] </label>
<label> メールアドレス
[email* your-email placeholder "taro_yamada@example.com"] </label>
<label> 電話番号
[tel* your-tel placeholder "000-0000-0000"] </label>
[submit "送信"]
その他項目の追加・編集方法については、以下の記事で解説しております。
3. 設定の保存
タイトルとフォームの入力項目を入力したあとは「保存」ボタンを押してください。
これでフォームを作成できました。
管理者宛てメールの設定
ユーザーが入力した情報を受け取るメールの設定を行います。
作成したフォームの「メール」タブを押して、メール設定を開きます。

以下の1〜4を設定すればOKです。

1. 送信先 | メールを受け取りたいメールアドレスを入力します。 ※営業担当者のメールアドレスなど、管理しやすいもので構いません。 例)info@cone-c-slide.com |
2. 送信元 | 送信するメールの送信元となるアドレスを入力します。 [_site_title]には、一般設定の「サイトのタイトル」が反映されます。 <info@example.com>には、自社のアドレスを入力してください。 例)[_site_title] <info@cone-c-slide.com> |
3. 題名 | 送信するメールのタイトルを入力します。 ここは分かりやすい名称に変えるのがおすすめです。 例)LP_お問い合わせフォームからのお問い合わせ |
4. メッセージ本文 | 送信されたメールの本文(リード情報)です。 ここにユーザーが入力した情報を[your-name]などのタグを使って記載します。 今回は以下の内容にしてますので、コピペしてご入力ください。 例) 資料ダウンロードフォームからのお問い合わせがありましたので、ご対応お願いいたします。 以下お問合せ内容 ====================================== お名前:[your-name] 会社名:[your-company] メールアドレス:[your-email] 電話番号:[your-tel] ====================================== |
上記設定後は、設定を保存してください。
自動返信メールの設定(資料送付)
フォーム送信後、ユーザーに資料を送るメールの設定を行います。
資料の送付方法として最も簡単かつ確実なのは、資料ダウンロードリンクをメール本文に記載する方法になりますので、この方法をご紹介します。
送付資料のアップロード
まずは、資料をWordPressのメディアライブラリにアップロードします。
サイドメニューの「メディア」から、「新しいメディアファイルを追加」を押して、アップロード画面を開きます。「ファイルを選択」を押して、資料(.pdf)ファイルをアップロードしてください。

資料をアップロードできたら、メディア上の資料ファイルをクリックして以下の画面を開き、「URLをクリップボードにコピー」を押してください。

ここでコピーしたURLが資料をダウンロードできるリンクになります。
こちらを次のメール設定で使います。
自動返信メールの設定
再度Contact form 7のメール設定に戻ります。
サイドメニューの「お問い合わせ」から「資料ダウンロードフォーム」のメール設定を開いてください。(管理者宛メールの設定と同じ画面です。)
以下の1〜6を順番に設定してください。

1. メール(2)を使用 | 最初にこちらにチェックを入れます。 チェックを入れると自動返信メールが有効化されます。 |
2. 送信先 | [your-email]と入力します。 [your-email] には、ユーザーが入力したメールアドレスが反映されます。 ※メールアドレス入力欄のnameをyour-emailにしていない場合は異なります。 |
3. 送信元 | 管理者宛てメールと同じ送信元を入力します。 [_site_title]には、一般設定の「サイトのタイトル」が反映されます。 <info@example.com>には、自社のアドレスを入力してください。 例)[_site_title] <info@cone-c-slide.com> |
4. 題名 | 送信するメールの件名を入力します。 こちらに入力した内容はメールのタイトルになるので、 ひと目で分かりやすい内容にしましょう。 例)「[_site_title]」資料ダウンロードありがとうございます |
5. メッセージ本文 | 自動返信メールの本文を入力します。 ここにコピーした資料ダウンロードリンクを記載します。 例)以下本文例です。 [your-name] 様 このたびは、当社の資料ダウンロードフォームよりお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。 以下のリンクより、資料をダウンロードしていただけます。 ▼ダウンロードリンク 【コピーした資料ダウンロードリンクを貼り付け】 もし、資料のダウンロードに問題がある場合や、内容に関してご不明な点がございましたら、遠慮なくご連絡ください。 また、今後のサービスや製品に関するご案内をお送りする場合がございますので、あらかじめご了承ください。 今後とも、〇〇をどうぞよろしくお願いいたします。 ===================================== 株式会社〇〇 部署名・担当者名 住所:〇〇 電話番号:〇〇 Email:〇〇 ===================================== |
6. ファイル添付 | 資料を添付する場合は、 コピーしたpdfファイルのパス(uploads以降)を記入してください。 例)uploads/2025/03/ファイル名 ※ファイルサイズが重いとメールが届かない場合があるのでご注意ください。 |
基本的には、4メーセージ本文に資料ダウンロードリンクを設置するのが最も簡単ですが、6のファイル添付を使って、メールに資料ファイルを直接添付していただいても構いません。
資料ダウンロードフォームの設置
資料ダウンロードフォームは、記事内のお好きな場所に設置できます。
固定ページを使って専用ページを作成してもいいですし、ブログの最下部に直接貼り付けて使っても構いません。
設置方法については以下の記事をご覧ください。
資料ダウンロードフォームのメールが届かない時は?
ここまで設定したにも関わらず、フォーム送信後のメールが届かないことがあります。
これは、以下の3つが原因と考えられます。
Contact Form 7 の送信先のミス | 送信先のメールアドレスにミスがある →メールアドレスに問題が無いかを確認する |
Contact Form 7 の送信元のミス | 送信元のメールアドレスとサイトのドメインが不一致 →サイトとメールのドメインが一致しているか確認する |
迷惑メールとして判定される | WordPressの標準メール機能だと迷惑メールになりやすい →「WP Mail SMTP」をインストールして対策 |
具体的な解決方法は以下で解説してますので、ぜひご覧ください。
資料ダウンロードフォームのリードを管理する方法は?
今回は、Contact Form 7を使って、資料ダウンロードフォームを作成する手順をご紹介しました。
フォーム実装後に設定しておきたいのが、送信されたリード情報を管理するシステムです。
このままでは、メールを1通1通見ないと、顧客情報を追うことができません。
そこで便利なのが、Contact Form 7の拡張プラグインです。
例えば、WordPressの管理画面でデータを確認できるプラグインや、スプレッドシートを連携できるプラグインなんかが存在します。
以下に具体的な管理方法を解説してますので、ぜひ参考にしてください。
