副業で資料作成ってぶっちゃけどうなの?経験者が語る、資料作成に必要なスキルと副業の始め方
新型コロナウイルスや働き方改革の影響で、柔軟な働き方を実現することができる昨今。
自身のスキルを活かした副業を検討されている方も多いのではないでしょうか。
様々なジャンルの副業が存在していますが、近年ニーズが高まりつつある、パワーポイントスキルを活かした資料作成の副業についてご紹介します。
約3年前から資料作成の副業を行っていた筆者が、資料作成のニーズや相場感、資料作成において必要なスキルを解説していきますので、資料作成での副業を考えられている方は是非参考にしてみてください。
資料作成のニーズの高まり
パワーポイント資料はビジネスにおいて切っても切り離せない存在になっており、業界や業種を問わずに必要とされているのは想像しやすいと思います。
しかし、昨今では以下の2つの要因から「資料作成を外注する」というニーズが増加してきています。
- 働き方改革による残業時間削減
- 新型コロナウイルスによるオンライン化
働き方改革による残業時間削減
働き方改革の普及によって、様々な企業が残業時間を削減していく動きを行っていますよね。
しかしながら、日本経済新聞の調査によると「1年前と比べて残業時間が減ったか」という質問に対して、「変わらない」と答えた人は半数で、残業が減らない理由が「非効率な会議や資料作成が多い」と答えた人は30%以上にも上るそうです。
この実態を受けて、資料作成を含むノンコア業務を外注する企業が増えており、国内のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場規模は順調に拡大傾向にあります。
新型コロナウイルスによるオンライン化
新型コロナウイルスの影響で、様々な企業で急速なオンライン化が進んでいます。
従来は対面で行っていた商談も、オンラインで行うのが主流になり、Web上でいかにして顧客とタッチポイントを形成していくか、いかにしてわかりやすく情報を伝えるかの重要性が増しています。
オンライン時代における資料の重要性に関しては、筆者が以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
弊社が運営する資料作成代行サービス『c-slide』も昨年5月のリリース後、約半年で支援実績が100社を突破しました。
オンライン化が進む現代、伝えたい情報を非対面でわかりやすく伝えることのできる「パワーポイント資料」の重要性を身を持って体感しています。
上記の2つの理由から「資料作成」のニーズは高まっていると言えるでしょう。
資料作成の相場感
では、資料作成は稼げるのか?という話ですが、
結論、「効率よく売上を上げることができる」可能性は十二分にあります。
ココナラで資料作成をされて、月収50万円を稼ぐ方もいらっしゃいます。
クラウドソーシングやスキルシェア系のサービスだとページ単価500円の方から8,000円の方までいらっしゃいますが、大体ページ単価1,000円〜3,000円くらいが相場です。
資料作成代行サービスを行っている会社の最低料金だと、ページ単価3,000円から5,000円くらいが相場でしょう。
資料作成に必要なスキル
資料作成での副業を始めるにあたって必要なスキルは以下の3つです。
- 論理的思考力
- 基本的なデザイン力
- ビジネス知見
論理的思考力
資料作成は「ロジックが8割」です。
パワーポイント資料は「読み手に情報を伝えるため」に存在しているため、デザインの力で情報を伝達することももちろん重要ですが、論理的に情報を伝えるほうが重要な要素となります。
提案資料の場合だと「案件を受注する」ことが目的となりますが、この目的を達成するためには「読み手(商談相手)が依頼すると決定する」必要があります。
「読み手が依頼すると決定する」ためには、読み手の潜在ニーズを喚起、言語化し、課題を解決できるソリューションを提案しないといけません。
伝わる資料を作成するためには、上記のように「資料で達成したい目的」から因数分解を行い、資料の構成、ページ内情報の精査まで行わないといけないため「論理的思考力」が必要とされます。
構成の考え方は以下の記事で解説しています。
基本的なデザイン力
上記の通り「資料作成はロジックが8割」ではありますが、「残りの2割はデザイン」です
情報をわかりやすく伝えるためには「脳に負担をかけない」ことが重要です。
上記のように色が統一されているだけで見やすくなるのは一目瞭然です。
Webデザイナーやプロダクトデザイナーのように、0から1を創るような高度なデザイン力は必要ありませんが、カラーの使い方や余白の使い方にまで気を配ることのできる「基本的なデザイン力」は必要とされます。
ビジネス知見
前述の通り、資料作成は業種業界問わず、様々な企業が必要としています。
そのため、資料作成代行を行っていると様々なビジネスを行っている企業から依頼頂くことになるため、基本的なお金の流れやビジネスモデル等を理解できていたほうが「わかりやすい資料」を作りやすいです。
必須のスキルではない、かつそのビジネスに精通する必要はありませんが、ヒアリングの際の理解の深度や提案力で差をつけることができる要因であるため、「ビジネス知見」が深ければ重宝されるでしょう。
資料作成の制作フロー
自身で案件を獲得するクラウドソーシング系サービスでの制作フローと、資料作成代行サービスを運営する会社の制作フローは若干異なりますが、弊社の運営する『c-slide』の制作フローを一例として解説します。
- セールスやディレクター担当から制作の依頼
- 提供データや必要情報に目を通す
- 指示書に沿って資料を作成
- 担当者に初稿を提出し、必要に応じて修正
- クライアント提出
基本的には、資料に組み込む情報やトンマナの指示が載った指示書に沿って資料を作成していきます。
必要に応じて社内確認に対しての修正、クライアント確認に対しての修正が最大2回まで発生し、資料を納品するという流れです。
ディレクションは弊社が担当するため、PPTデザイナーの方は資料を作成するのみとなっています。
資料作成副業の始め方
資料作成の相場観や必要なスキルについて解説しましたが、ここからは副業のはじめ方について解説します。
資料作成副業の始め方は大きくわけて以下の2つです。
- クラウドソーシング系サービスに登録
- 資料作成代行サービス運営会社に連絡
クラウドソーシング系サービス
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどでは、資料作成案件が多く存在しています。
メリット
- 初心者の方でも簡単に始めることができる
- 高単価で案件を受けることができる可能性がある
サービスに登録するだけで始めることができるので、初心者の方でも簡単に始めることができます。
既に資料作成実績が豊富な方は、提案次第でページ単価5,000円以上の高単価で案件を受けることができる可能性があります。
デメリット
- 案件を獲得するまでに運用工数が発生する
- 実績がないとなかなか案件を獲得できない可能性がある
サービス上でプロジェクトを検索したり、提案を行う必要があり、案件を獲得するまでに運用工数が発生していしまいます。
個人で資料作成を行っている方は意外と多いかつ、依頼者側は実績をみて判断することが多いので、実績のない方はプロジェクトに提案しても通らず、なかなか案件を獲得できない可能性があります。
資料作成代行サービス
バーチャルプランナーやSPOTS、okunoteなどの資料作成代行サービスを運営している会社は多く存在しています。
弊社が運営する『c-slide』もそのひとつです。
メリット
- 案件獲得までの運用工数がかからない
- 定常的に案件を依頼してもらえる可能性がある
案件の獲得は運営会社が行うため、個人の運用工数はかかりません。
また、信頼関係が構築できると定常的に案件をもらえるかつ、案件毎の報酬形態ではなく、業務委託費として月額での報酬形態の可能性もあります。
デメリット
- 高いデザイン性やコンサルテーション能力が求められる
- 案件数を自身でコントロールすることが難しい
高いデザイン性や構成の提案等のコンサルテーション能力を求められる事が多く、豊富な実績がないと面接を通過できない可能性があります。
また、案件獲得は運営会社の意向によって左右するため、案件数を自身でコントロールすることが難しいです。
初心者におすすめの始め方
初心者の方は以下の手順で資料作成の副業を始めることをおすすめします。
- クラウドソーシング系サービスに登録
- 安い単価で案件を獲得し、実績を積む
- 実績を盾に単価を上げていく
- 実績を持って資料作成代行サービスにコンタクト
- 案件状況を見ながら二刀流で案件を獲得
まずは簡単に登録できるクラウドソーシング系サービスで始めてみるのが良いでしょう。
PPTデザイナーを積極採用中
資料作成のニーズの高まり、相場観、必要なスキル、副業の始め方について解説しました。
初心者の方はクラウドソーシング系サービスから始めるのがおすすめですが、経験豊富な方は資料作成代行サービスの運営会社とコンタクトをとってみるのがおすすめです。
弊社の運営する『c-slide』もPPTデザイナーを積極採用中です。
『c-slide』はシンプルでわかりやすいデザインで、資料作成業界での「費用対効果満足度」「品質満足度」「納品スピード満足度」の3部門でNo.1を獲得しています。
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