SEO記事の原稿の書き方5法則。仕組みさえわかれば誰でもわかりやすい文章がかける | Coneのコンテンツ制作所

SEO記事の原稿の書き方5法則。仕組みさえわかれば誰でもわかりやすい文章がかける

代表 / マーケター / デザイナー 佐藤 立樹

小説やエッセイのような文章の書き方では、検索上位に表示されることは難しく、SEO用の原稿の書き方というものがあります。

本記事では、基本的なSEO記事の文章構成を解説した後、誰でもわかりやすい文章がかけるようになる以下5つの法則を解説していきます。

  1. 1H1メッセージを意識して書く
  2. 並列形式のHは同じデザインで書く
  3. 手順形式のHは前情報を引き継ぐ
  4. 1スクロールの読みやすさを意識して書く
  5. 指単位の行動レベルまで書き込む

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そもそもSEOとは

SEO(Search Engine Optimization)とは、ウェブサイトを検索エンジンのアルゴリズムに合わせて最適化し、検索結果で上位表示を目指すための施策です。SEO対策を行うことで、ウェブサイトへのアクセス数を増やし、ビジネスの成果向上につなげることができます。

本記事では、

  1. 「オウンドメディアで記事を公開」し
  2. 「検索結果の上位に自社記事が表示」されるようにし
  3. 「見込み顧客が自社記事にアクセス」し
  4. 「商品購入・ブランド認知・問い合わせ」などの成果につなげる

Webマーケティング施策としての「コンテンツSEO」を解説します。

検索エンジンの仕組み

上位表示させるためには、どのように表示順位(ランキング)が決まるのか、という仕組みを知っておく必要があります。

検索エンジンは、Google、Yahoo!、Bingなどのインターネット上のウェブページを検索するためのシステムのこと。検索エンジンの基本的な仕組みは、以下の3つのプロセスで構成されています。

① クロール
(収集)
クローラーと呼ばれるロボットを使ってインターネット上のウェブページを巡回し、
新しいページや更新されたページを発見・情報を収集。
② インデックス
(索引付け)
収集したウェブページの情報を、検索エンジンのデータベースに登録します。
この際、キーワードや内容に基づいて、ウェブページを整理・分類。
③ ランキング
(順位付け)
ユーザーが検索クエリを入力すると、検索エンジンはインデックスされた情報の中から
関連性の高いウェブページを検索し、独自のアルゴリズムに基づいて順位を決定

検索エンジンは、キーワード・読者の特性(位置情報・検索履歴)に対して関連性が高く、信頼できるページを上位に表示します。

さまざまな要素でランキングが決まります(Googleが検索品質評価ガイドラインというものを公開しています)が、要するに「読者に対して信頼できる価値のあるコンテンツ」を上位表示するようになっています

SEO記事の書き方・手順

では、どうすれば「読者の検索ニーズを満たす記事」がつくれるのか。

読者ニーズを満たす記事をつくるための、基本的なSEO記事作成の手順は以下の5ステップです。

1. キーワード選定どのキーワードで自社サイトへの流入やCVの獲得を狙うかを整理
※ 別記事(こちら)で解説
2. コンバージョン想定読者が記事を通じてCVする流れ・CTAを想定
3. 構成作成記事全体の流れを決めるための骨子の作成
※ 別記事(こちら)で解説
4. 原稿執筆ユーザーニーズに対応したわかりやすい文章の執筆・デザイン
★ 本記事で解説
5. CTA設置想定していたCVポイントの設置、調整

本記事では「4. 原稿執筆」を解説します。その前の「1. キーワード選定」や「3. 構成作成」ステップについては以下記事で詳しく解説していますので、このステップがわからない・まだ不安という方は先にこちらからご覧ください。

SEO記事の文章構成

SEO記事では、読者(ユーザー)が「結論・要点を先に知りたい」ニーズが強いため、全体を「結論→説明→再結論」で組み立てるのが基本です。

具体的には以下のような流れになります。

1:結論(または仮説・主張)を冒頭で提示する

例:「資料作成のコツは、まず情報整理を徹底することです」

2:本文パートで根拠や具体例、詳細な説明を行う

情報整理の手順、便利なツールの紹介、実際のサンプルやテンプレート、注意点など

3:最後にあらためて結論をまとめる(再主張)

例:「まとめると、資料作成では情報整理を最優先し、~を意識すれば効率的に仕上がります」

この構造を守ることで、読み始めた段階で「この記事を読むメリット」が明確に伝わり、かつ本文を読み進めても途中でポイントを見失いません。さらに、最後で再度「冒頭の結論」を振り返ることで、読者は要点を頭に定着させやすくなります。

検索エンジンで特定のキーワードを検索する読者は「特定のなにかが知りたい・できるようになりたい」と考えているため、上記のような結論ベースの文章構造が最適なのです。

では、具体例を見ていきましょう。記事全体・記事内の各論もすべて「結論→説明→再結論」になります。

記事全体の構成

まずは記事全体の構成。

【SEO記事 構成】というキーワード(テーマ)の『SEO記事構成の作り方12ステップ完全版』という記事の構成は以下のようになっています。

H2:SEO記事の目的
 H3:読者視点:差分を埋めてもらう
 H3:自社視点:売上につなげる
H2:SEO記事の構成の作り方12ステップ
H2:1:記事テーマの理解
 H3:1-1:上位記事5〜10記事を読み込む
 H3:1-2:読者のリテラシーの把握
H2:2:読者ニーズの理解
 H3:2-1:キーワードを分析する
 H3:2-2:ユーザーを調査する
H2:3:第1構成(読者目線)の作成
 H3:3-1:競合記事・ニーズ調査から必要情報を整理
 H3:3-2:箇条書きでまとめる
 H3:3-3:スプレッドシート・エクセルへ記載
 H3:3-4:詳細説明の記載
H2:4:第2構成(自社目線)へ調整
 H3:4-1:CVへの導線設計として見出し・内容調整
 H3:4-2:CVポイントの記載
H2:5:タイトルの決定
 H3:5-1:方向性を決める
 H3:5-2:主題・副題を考えてタイトルを決める
H2:SEO記事の構成を作る際のチェックリスト
 H3:① 構成がマップ(適切な順序)になっているか
 H3:② 不要な情報はないか
 H3:③ h(見出し)のゴールは一つになっているか
 H3:④ オリジナル内容は含まれているか
 H3:⑤ 詳細説明は十分書けているか
H2:まとめ

それぞれ、

  • リード文で結論を述べて、記事全体の本文で紐解く構成
  • H2で結論を述べて、H3で詳細説明をする構成

と、「全体」と「各見出し」、どの階層を見ても、同じように「結論から先に説明する方法」をとっていることがわかると思います。

各論の構成

記事全体だけではなく、各論(中身:「結論→詳細」の”詳細”の部分)でも、同じ構成になっています。たとえば、先の例の

H2:SEO記事の目的
 H3:読者視点:差分を埋めてもらう
 H3:自社視点:売上につなげる

のうちの、「H3:自社視点:売上につなげる」部分を見てみると

「結論→詳細」の文章構成になっていることがわかります。

要するに、SEO記事の書き方の基本はすべて「結論ベース」だということです。

SEO記事の原稿の書き方5つの法則

SEO記事は「結論から書く」といっても、いざ書こうとすると手が止まってしまうこともあると思います。そこで、ここからは「読者が読みやすい・離脱しない文章を書く」ための”真似して使える”文章の書き方の法則を5つ紹介していきます。

下図は、SEO記事執筆の際、常に手元に置くように保存するなり、しておくことをおすすめします!

1:1H1メッセージを意識して書く

最初のポイントは1つの見出しに対して1つのメッセージで書くというもの。資料作成をしたことがある人ならよく耳にする「1スライド1メッセージ」と似た考え方です。

首尾よく読者にメッセージを伝えるためには「ゴール」を意識しましょう。この見出し(主張)に対して、どんな説明があれば100%伝わるのか・それ以外の無駄なメッセージは入っていないか

1つの見出しに複数のメッセージがあると読者は混乱してしまいます。というか、読者ですら「今自分ってなにが知りたかったんだっけ?」となってしまいます。

その「読者を迷子にさせない」ための対策として、おすすめなのが「見出しへの回答部分をボールド(太字)にする」というもの。

たとえば、「H2:コンテンツマーケティングに取り組むメリット」という見出し。このH2内で読者が達成すべきゴールは『メリットを理解する』ことです。そのメリットが理解できる部分の文章をボールドにします。

以下記事のボールド部分だけ読んでみてください。おそらく内容が理解できます。

「見出し+ボールド」は、見出しで提示された疑問やテーマに対する答え(≒結論)を明確に示すことで、流し読みする読者にも内容が伝わりやすくするための「文章デザイン」の一つです。

もし、話が逸れ過ぎてしまっていたとしても、ボールドがあることで読者はその見出しの主張と根拠を把握することができます

【注意】H4を追加してはいけない

読者のゴールを達成するために「ノイズ(不要な情報)」はできるだけ入れたくありません

そこでチェックしたいのが「h4を勝手に追加してはいけない」というもの。

書いていると勝手にh4を追加していることがあると思います。それは話が逸れてしまっているサインです。

私たち書き手側は読者より知識があるため”もっと詳細に書きたくなってしまう”ものです。が故に、どんどん話が逸れてしまい、読者は「よくわからなかった」となってしまいます。

その見出しで読者が達成すべきゴールに関係ないことは書いてはいけません。いい迷惑・おせっかいです。

2:並列形式のHは同じデザインで書く

「〜の5つのコツ」「〜の4つのメリット」など、H2やH3で「並列に並ぶ見出し」は、同じフォーマット・情報量で書きます。

理由は、読者が予測しやすいパターンを維持することで、読みやすさが向上するからです。

以下は【営業資料 作り方】をテーマにした記事内の「H2:営業資料の最適な構成」を1スライドずつH3で解説しているものです。

  • 「見出し+画像+テキスト+箇条書き」というフォーマット
  • 1スクロール程度の文量

で統一されているのがわかると思います。

これが「H3:サービス概要 / 会社概要」だけ画像がなかったり、文章量が多すぎたりすると、読者は読み飛ばしたり、どこの説明をされているのかわからなくなったりします。

並列情報は「文章デザイン(フォーマット・文章量)」を意識して合わせるようにしましょう。

【注意】h3に入る前にリストで小見出しを

先述の通り、Web記事は縦長のため、読んでいると「あれ、今どの部分を読んでいるんだっけ?」となりがちです。特にポイント1, 2, 3といったような並列情報を記載している部分では、読者は現在地を見失うことが多く離脱率が高くなります。

そこで、記事をスクロールしたときに、「これから〇〇についてこれくらいの情報量を解説するよ」」がわかるよう、H2→H3に飛ぶ前に箇条書き形式の目次リストを設置しましょう。

こんな感じ。

3:手順形式のHは前情報を引き継ぐ

手順を説明するパートでは、読者が途中からそのセクションを読み始めたときに戸惑わないよう、各見出し(H3)の冒頭で直前までの要点をサッと振り返ることが重要です。

たとえば「ステップ2: 情報収集と取捨選択」のような見出しがあった場合、いきなり本題に入ってしまうと、読者は「ステップ1で何を決めたのか?」が頭に入っておらず混乱します。

そこで、H3の最初に「ステップ1で必要な情報を収集した後は…」といった一行程度の前提説明を挟むと、「あ、さっき説明していたあの流れね」と読者が理解しやすくなり、記事全体のつながりがスムーズに伝わります。

具体的には以下イメージ。

たとえ、読者が目次やリストを飛ばして本文の途中から読んだとしても、見出し直下に前情報があることで「このセクションは何に続く内容なのか」「今どの手順を読んでいるのか」を瞬時に把握できます。

結果として、「前の段落を読み返さなければ」といった手間が省け、途中離脱を防ぎながら最後まで読み進めてもらいやすくなります。

つまり、手順形式の見出しでは「今どの段階なのか」を常に意識させるため、前情報を簡潔に引き継いで書くのがポイントです。引き継ぎがスムーズだと、記事の流れが途切れることなく読みやすさが格段に向上するので、がんばって。

【注意】h3に入る前に「数字」リストで小見出しを

並列情報と同様に、手順形式の説明でもリスト(箇条書き)を用いて情報量を事前に示すことが有効です。

特に手順の場合は、数字付きのリストを用いることで、読者が全体のステップ数や現在の位置を把握しやすくなります。

こんな感じ。

=

ちなみに、どんな記事もSEO記事であれば、ほとんどが「並列」か「手順」のパターンになります。なので、この2つの書き方だけ覚えていたらOK。

4:1スクロールの読みやすさを意識して書く

読者はWeb上のコンテンツを「流し見」するようになっているため、簡潔で分かりやすい文章デザインが重要です。検索でたどりついた記事が文章だけの論文のようなものだったら、読者はすぐに記事から離れてしまいます。

文章執筆時は以下ポイントを意識して「簡潔さ」を最優先します。

  • 長い文は避け、1文あたり「30~40文字以内」を目安にする
  • ひとまとまりの主張・意味で改行する
  • 説明が重複している箇所を削除する

SEO記事は長ければ長いほうがいいと勘違いしている方も少なくないのではないかな。。とか思っているのですが、意外と短くて大丈夫です。

ヒートマップを使うと読者の記事内の動きが簡単にわかります。ヒートマップの管理画面上では、赤色に近いほどがしっかり読んでくれている部分で、青色に近いほど離脱or読み飛ばされている部分です。文章が長い部分ほど読み飛ばされています。(※ ヒートマップについてはこちらの記事から確認してみてください)

【注意】飽きさせない表現を工夫する

ただ、どうしても説明が長くなってしまう部分もあると思います。そういった場合は特に「飽きさせない工夫」が必要になります。

PCをベースに「1スクロール内になにかをいれる」ことを意識しましょう。具体的には、文章のデザインとしてリスト(箇条書き)、ボールド(太字)、表、画像・キャプチャなどの活用。

むやみにいれる必要はありませんが「ここは表にしたほうがわかりやすくなる」といったところを見つけて積極的にいれるようにしましょう。

こんな感じです。

5:指単位の行動レベルまで書き込む

読者が「記事を読んで理解できるかどうか」というだけではなく「この記事を読めばすぐに手を動かせるかどうか」が読者ニーズを最大限に満たす記事です。

たとえば【営業資料 作り方】記事なら「作り方がわかる < 作れるようになる」といった具合。要するに「具体的に」書きましょう。ということ。

その「読者ができるようになる」記事の書き方は、曖昧な指示を排除し、具体的に何を押す・何を入力するか、など指単位の行動レベルで細かく示すことです。

たとえば、

  • NG:Webで検索しましょう
  • OK:ターゲット顧客をWebで検索し、「企業名・HP・決算月」をExcelにまとめましょう

上記例のように、OK例のような文章を書くことを意識します。

実際の記事だと、以下のようなイメージです。「読者のリテラシーを想像しましょう」ではなく「5〜10記事にアクセスし目次を確認しましょう」という、だれでも同じようにキーボードが叩けるレベルの文章になっています。

【注意】やりすぎ注意

とはいえ、やりすぎ注意です。あまりにも細かすぎる説明を入れると、読者が「冗長だ」と感じる可能性があります。たとえば、パソコンがまったくわからない人向けに「電源ボタンを押してパソコンを立ち上げる」まで書くのはNG。もう、書かなくていいレベル。

ターゲットとする読者レベルに合わせて「どこまで詳細に書くか」を調整しましょう。

その具合がわからない場合のポイントを伝えておきます。記事内に「テンプレート」を挿入することです。パワーポイントやエクセルなどのファイルデータとともに、その使い方を解説するような記事は、画面の画像+操作方法・ポイントを説明するため、「自動的に」指単位で行動できる記事になるはずだからです。

こんな感じ。

まとめ

ここまで、SEO記事の原稿の書き方について解説してきましたが、あなたがこの「まとめ」セクションにたどり着いたということは、おそらくこの記事の文章はあなたにとって「読みやすかった」ということかな、と思います。

本記事で解説した「結論→本文→再結論」の基本構成を守り、以下5つの書き方の法則を徹底してみてください。

  1. 1H1メッセージを意識して書く
  2. 並列形式のHは同じデザインで書く
  3. 手順形式のHは前情報を引き継ぐ
  4. 1スクロールの読みやすさを意識して書く
  5. 指単位の行動レベルまで書き込む

また、弊社Coneは記事作成代行サービスc-blogを運営しております。記事作成でお困りの方はお気軽にご相談ください。

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書き方はわかったのものの、そもそもあんまり構成が良くないのかも、と思った方は以下に構成作成のポイントを解説した記事を置いておきますので、そちらをご覧ください。

代表 / マーケター / デザイナー

佐藤 立樹

立命館大学在学中に、ベンチャー2社でインターンを経験し、卒業と同時に株式会社Coneを設立。資料作成代行サービス「c-slide」を運営。リリース後1年半で支援企業300社を突破。セールス/マーケ領域の資料が得意。

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