パワポ資料でフローチャートを作成する際のポイント(操作説明付き)
資料を作成するときに、サービスの導入手順やプロジェクトの進め方など、具体的な「流れ」を説明することが多いですよね。その「流れ」を図にしたものをフロー図・フローチャートと呼びます。
実際にパワポでフロー図を作成しようとすると、余白が気になったりうまく手順に分解することができなかったりする方も多いのではないでしょうか。
今回は、わかりやすいフローチャートの作り方について解説します。
パワーポイントの操作方法も解説していますので、資料作成時にご活用ください。
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フローチャートのパターン
パワーポイントの資料におけるフローチャートには3つのパターンがあります。
- 横型フローチャート
- 縦型フローチャート
- 箱型フローチャート
どれを採用しても大丈夫ですが、情報量や項目数によって使い分けると、資料を見る人にとってわかりやすくなります。
横型フローチャート | 1つの項目に対して情報量が少ない時におすすめ |
縦型フローチャート | 1つの項目に対して情報量が多い時におすすめ |
箱型フローチャート | 項目が多い時におすすめ |
1.横型フローチャート
1つの項目に対して情報量が少ない場合は「横型」を用いてフローチャートを作成します。
詳細の説明を細かくする必要がない場合は横型を採用します。サービスの提供フローや全体像だけパッと理解してもらいたい場合に用いると効果的です。
補足説明をしたい場合は、各項目の下部に説明を追加すると、よりわかりやすい資料になります。
アイコンを用いることで、ストレスなく瞬時に理解することができる資料になります。
2.縦型フローチャート
1つの項目に対して情報量が多い場合は「縦型」を用いてフローチャートを作成します。
逆に、一つひとつの項目をしっかりと説明する必要がある場合は縦型を採用します。契約の流れを説明するときなどに用います。
項目が多く、文字量も多くなってしまうので、「項目」と「補足説明文」の色と大きさを変えて、見やすくするのがポイントです。
その中でも最も重要な部分のみ、補足説明を加えとよりわかりやすくなります。
3.箱型フローチャート
条件分岐を説明する場合や、項目が多い場合に用います。
一つの流れだけではなく、複数のパターンを全体的に理解することができるため、「まとめ」などのページで作成することをおすすめします。
条件分岐を説明する際は、矢印の上に「条件」を書きます。
項目の数も種類も多い場合は「縦」を項目の種類、「横」を時間軸とすることで、視覚的にわかりやすいフロー図になります。
また、フローチャートを含んだすべてのデザインパターンを解説しています。
→ パワーポイントのデザインパターン集。資料作成時に使える39のアイデア
パワーポイントでフローチャートを作成する方法
それでは実際にパワーポイントでフローチャートを作成しましょう。今回は横向きのフローチャートを以下の4ステップで作っていきます。
- 項目を整理する
- オブジェクトを並べる
- テキストを入力する
- 矢印を挿入する
項目を整理する
まずフローを作る前に、記載したい内容をまとめます。
これはパワーポイント以外(手書きメモなど)でまとめた方が整理しやすいので、パワーポイントを開く前に行うことがスムーズに作業を進めるコツになります。
オブジェクトを並べる
内容の整理ができたら大体のレイアウトを決めるためにオブジェクトを並べてみましょう。
まず四角のオブジェクトを挿入します。
- 「ホーム」タブを選択
- 画像横の図形のアイコンを選択
- 一覧から四角形を選択
- スライド内でクリック
これで四角形を挿入することができました。次に項目の数だけ四角形を増やしていきます。
挿入した図形を選択してキーボードの [ shift ] + [ option ] を押しながら右にドラッグします。(これで図形をコピーできます。)
次に同じ作業を繰り返したいので、キーボードの [ comand ] + Y を押すことでコピーを繰り返すことができます。
この方法でコピーすることでオブジェクトを等間隔で並べることが可能です。
今回は項目が4つなので横に4つ四角形を並べています。
テキストを入力する
次に図形の中身を入力していきます。
配置した図形をダブルクリックして図形に直接文字を入力します。
横フローの場合は基本的に段落は中央揃えで大丈夫です。
この段階で文字の色やフォントは全て決定させましょう。
矢印を挿入する
最後に図形間の矢印を挿入していきます。
矢印も図形一覧から選択することが可能です
- 「ホーム」タブを選択
- 画像横の図形のアイコンを選択
- 一覧から矢印を選択
- スライド内でクリック
挿入直後は矢印が45°に傾いているので水平にして直しましょう。
まず、矢印のお尻をドラッグして、左の図形の中央に合わせます。
次に、同様の手順で、矢印の頭を右の図形の真ん中に合わせてあげましょう。
次に矢印の太さや色を整えていきます。
- 矢印を選択
- 「図形の書式設定」タブを選択
- 「線(単色)」を選択
ここで線の詳細設定を行うことができます。
- 線の色を選択
- 線の幅を選択
- 実線や多重線を選択
- 終点の矢印の種類を選択
- 矢印のサイズを選択
これで矢印のデザインを決めることができました。
この矢印も同様の手順でコピーして各四角形の間に入れ込んであげましょう。
またこの矢印は図形の三角形を使用しても同様の表現が可能です。
資料のイメージに適切な方を選択するといいですね。
まとめ
パワーポイントでフローチャート・フロー図を作成する方法について解説しました。
フローチャートの作り方自体は難しくないですが、パワーポイントを開く前の項目の整理が非常に重要です。項目が整理できたら、項目と情報量に応じて作成するフローチャートの型を選びましょう。
適切に「横型」「縦型」「箱型」を使い分けることができれば「伝わる」資料を作成することができます。
横型フローチャート | 1つの項目に対して情報量が少ない時におすすめ |
縦型フローチャート | 1つの項目に対して情報量が多い時におすすめ |
箱型フローチャート | 項目が多い時におすすめ |
資料を作成する際はデザインに迷いがちですが、もっとも重要なことは「情報を読み手に届けること」です。事前に情報や項目をしっかり整理できていればデザインは自ずと決まってくるので、しっかりと事前に「整理する」ことを心がけて資料作成を始めましょう。
また、以下の記事でフローチャートだけではなくすべてのデザインパターンを詰め込みました!ブックマークの上、資料作成時にパワーポイントの横にブラウザで開いてご利用ください。
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