BtoB企業の”売上を生む”コーポレートサイト基本構成。ワイヤーフレーム付 | Coneのコンテンツ制作所

BtoB企業の”売上を生む”コーポレートサイト基本構成。ワイヤーフレーム付

代表 / マーケター / デザイナー 佐藤 立樹

BtoB企業のデジタルマーケティングにおいて、コーポレートサイトは単なる会社紹介ツールではなく、新規顧客獲得の最前線を担う重要な営業ツールです。

しかし、多くのBtoB企業では「名刺代わり」程度の認識に留まり、見込み顧客の60%がオンラインで情報収集を行う現在の購買行動に対応できていないのが実情です。

とはいえ「どんな情報を入れ込むべきか?」「どこまで説明する必要があるのか?」わからない方も少なくないと思います。

そこで本記事ではBtoBコーポレートサイトが果たすべき役割から基本構成要素、各ページの具体的な設計ポイントまで、リード獲得に直結する実践的なノウハウを体系的に解説します。

無料でダウンロードできるワイヤーフレームも添付していますので、「なんとなく作っている」状態から脱却し、戦略的にコンバージョンを獲得できるコーポレートサイトを作成するためのガイドとしてお役立てください。

PC版ダウンロードリンク(クリックするとDLされます)

SP版ダウンロードリンク(クリックするとDLされます)

弊社ConeはBtoBサイト制作サービス「c-web」を運営しています。「作ったものの思うようにコンバージョンが取れない」「どのような構成にすれば効果的なのかわからない」という方は一度ご相談ください。
⇒ BtoBサイト制作サービス「c-web」:サービスサイトへ

BtoB企業にとってのコーポレートサイトとは?

BtoB企業において、コーポレートサイトは単なる会社紹介の場ではなく、新規顧客獲得と既存顧客との関係構築を担う重要な営業ツールです。

特に近年は、購買プロセスの大部分がオンラインで完結するようになり、基本的な「情報へのアクセス性」という役割以上に、コーポレートサイトの役割はますます重要になっています。

情報へのアクセス性

BtoB企業の企業サイトに訪問があるのは

  • どこかのメディアで企業名を見て、どんなサービスを運営してるのか
  • 営業電話がかかってきたけど、ちゃんとしている会社?
  • 採用媒体で名前を見て、募集するかどうかも考えたいので

など、かならず何かしらの「きっかけ」があって「知りたい情報」があるから、アクセスします。

そのため、自社にとってそのパターンがどれくらいの数あるのか、どれくらいの割合でそれが発生するのかを考える必要があります。

  • 一番多いのが「学生」からの「採用について」
  • その次が「投資家」に対しての「IR・決算情報について」
  • そして、「お客様」からの「サービスについて」

といった様に整理していきます。

この情報たちを優先度をつけて、もれなくダブりなく整理して、知りたい情報にすぐにアクセスしやすくするものがBtoB企業にとってのコーポレートサイトになります。

サービスサイトとしての役割

そして近年、どんどん重要性が増してきているのが「お客様」からの「サービスについて」の情報です。

コロナを経て、BtoBビジネスでもオフラインでの情報収集に加えて、オンラインでの情報収集の比率が上がってきています。よく耳にすると思いますが「見込み顧客の約60%が営業担当者に接触する前に、オンラインで企業情報やサービス内容を詳しく調査している」というデータ(*1)もあるくらいです。

そのため、サービスの情報をただ整理するだけの「名刺代わり」のようなサイトではなく、見込み顧客の情報を取得するための「サービスサイト」としてのサイトが必要になってきています。

*1)コーポレート・エグゼクティブ・ボード社『The Digital Evolution in B2B Marketing』より

BtoBコーポレートサイトの基本構成・要素

BtoB企業のコーポレートサイトの役割を説明しましたが、「じゃあ、どんな構成にすればいいのか?」「どんな情報をどれくらい入れればいいのか?」と思った方もいるかもしれません。

そこで、本記事ではBtoBコーポレートサイトの基本構成を紹介しますので、こちらを参考に改善を検討してみてください。

ここで紹介するBtoBコーポレートサイトのワイヤーフレームを添付しています。PDFでダウンロードできますので、手元においてデザイン・開発の際にお役立てください。

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  • トップページ
  • サービス一覧
  • 支援事例
  • ブログ
  • お知らせ
  • 会社概要
  • メンバー紹介
  • お問い合わせ・資料請求

トップページ

トップページは企業の「顔」となる最も重要なページです。訪問者が最初に目にするページとして、企業の信頼性を瞬時に伝え、適切なページへの誘導を行う役割を担います。

  • ファーストビューは「何屋さんか」がわかる画像とコピー。かっこつけない・イキらない
  • セカンドビューには、問い合わせが多いサービスを優先して掲載
  • 事例は一瞬でどんな企業と取引があるかわかるようにロゴも並べる
  • CTAを複数設置でサイト訪問→CVR向上

サービス一覧

サービス一覧ページは、企業が提供する全サービスを体系的に整理し、訪問者が自社のニーズに合致するサービスを見つけやすくするページです。

各サービスは概要説明と詳細ページへのリンクで構成し、訪問者の関心レベルに応じた情報提供を行います。また、サービス間の関連性や違いを明確にすることで、より適切なサービス選択を支援します。

  • サービスごとに支援事例をピックして並べる(サービスA→サービスAの支援事例)
  • 支援の流れを示すことで問い合わせをしやすく、ハードルを下げる

支援事例

支援事例ページは、BtoBサイトにおいて最も重要なコンテンツの一つです。実際の顧客の課題解決プロセスを紹介することで、見込み顧客に対して自社サービスの有効性を具体的に証明する役割を果たします。

業界別、サービス別などでカテゴリー分けし、訪問者が自社と近い事例を見つけやすくする工夫が重要です。各事例では、課題、解決策、成果を明確に記載し、定量的な効果を示すことで説得力を高めます。

  • 関連する事例を並べて回遊率を上げる
  • CTAを複数設置でサイト訪問→CVR向上

ブログ

ブログ(オウンドメディア)は、SEO対策と見込み顧客との関係構築を同時に実現する重要なコンテンツです。業界のトレンド、ノウハウ、事例解説などを継続的に発信することで、専門性をアピールし、検索エンジンからの集客を強化します。

記事は読みやすさを重視し、カテゴリー分けや関連記事の紹介機能により、訪問者の回遊性を高める構成にします。

  • 非エンジニアでも執筆できるよう管理画面はわかりやすく設計
  • CTAを複数設置でサイト訪問→CVR向上

お知らせ

お知らせページは、企業の最新情報を発信し、サイトの更新頻度を示す役割を持ちます。新サービスのリリース、メディア掲載情報、セミナー開催案内などを時系列で整理し、企業の活動状況を伝えます。

カテゴリー分けにより、訪問者が求める情報タイプにすぐにアクセスできるようにすることが重要です。

  • 非エンジニアでも執筆できるよう管理画面はわかりやすく設計
  • 企業として「ちゃんと動いている企業か」を示すために、月1回程度更新

会社概要

会社概要ページは、企業の信頼性を証明する基本情報を掲載するページです。設立年、資本金、従業員数、所在地などの基本データに加え、企業のミッション・ビジョンを掲載し、企業の姿勢と方向性を伝えます。

メンバー紹介

メンバー紹介ページは、企業の「人」にフォーカスし、組織の専門性と人間性を同時にアピールするページです。

代表者や主要メンバーの経歴、専門分野、メッセージなどを掲載し、「この人たちになら任せられる」という信頼感を醸成します。

お問い合わせ・資料請求

お問い合わせ・資料請求ページは、サイト訪問者をリードに転換する最も重要な接点です。問い合わせフォームは入力項目を必要最小限に絞り、送信後のフローを明確にすることで、フォーム離脱を防ぎます。

資料請求については、資料の内容を具体的に説明し、ダウンロード後のフォローアップ体制も整備することで、効果的なリードナーチャリングにつなげます。

  • CVR向上のために
    • スクロールさせないサイズ
    • 左側に資料の画像や問い合わせフロー
    • ヘッダーのナビゲーション削除

売上を生むために運用すべき項目

上記、BtoB企業のコーポレートサイトの基本構成を解説しました。が、「作った」だけでは、Webサイトから問い合わせを生むことはできません。

作って→運用する、必要があります。その運用すべき項目を2つ紹介します。

  • 支援事例
  • ブログ(オウンドメディア)

支援事例

支援事例は、BtoBサイトにおいて最も直接的に売上に貢献するコンテンツです。実際の顧客の課題解決プロセスを具体的に示すことで、見込み顧客の「本当に効果があるのか?」「自社でも同様の結果が得られるのか?」という不安を払拭し、行動を後押しします。

月1回程度の定期更新を目標としましょう。また、戦略的な顧客選定が成果を左右するため、目的に応じて協力企業を使い分けることが重要です。

事例記事の役割や効率的な作り方など詳細については以下記事で詳しく説明しています。

ブログ(オウンドメディア)

ブログ(オウンドメディア)は、検索エンジン経由での新規流入獲得と、見込み顧客との継続的な接点構築を同時に実現する重要な施策です。単なる情報発信ではなく、企業の認知拡大やリード獲得に直結する資産として機能します。

ただし、オウンドメディアは中長期で成果が積み上がるメディアであるため、最低でも1年間の継続運用が必要で、一般的に30~50本の記事公開から効果が出始めます。新規記事の公開だけでなく、既存記事のリライトによる順位改善やコンバージョン率向上も継続的に行うことで、Webサイトを「攻め」の営業ツールとして機能させることができます。

オウンドメディアの運用・記事の書き方については以下記事で詳しく説明しています。

弊社Coneは、BtoB記事作成代行サービスc-blogにてBtoB企業のオウンドメディア運用を支援しています。オウンドメディアの運用を検討しているマーケティング担当の方は、お気軽にご相談ください。
⇒ BtoB記事作成代行サービスc-blog:サービスサイトへ

BtoBコーポレートサイトの成功事例

最後に、BtoB企業のコーポレートサイトの成功事例を紹介します。成功の基準は「問い合わせ・売上が発生しているかどうか」です。そのため弊社と弊社支援企業を紹介します。

株式会社Cone

弊社Coneのコーポレートサイト(サービスを集約したブランドサイト)です。(企業サイトは別にありますが、本記事で言及したコーポレートサイトの役割を果たしているのがこのブランドサイトにあたります。

全体で、月間130以上の問い合わせが発生するサイトとなっています。

経路としては、

  • 検索でオウンドメディアの記事にたどり着く
  • このブランドサイトに遷移
  • 興味のある各サービスサイトへ訪問
  • 問い合わせ・資料請求

といった流れになっています。

Coneのブランドサイトを見たい方はこちらからご覧ください。

株式会社エスディ・メンテナンス

冷凍・冷蔵設備などの工事 / メンテナンス事業を運営する株式会社エスディ・メンテナンスのコーポレートサイトです。

株式会社エスディ・メンテナンスのコーポレートサイトは、弊社ConeのBtoBサイト制作サービス「c-web」にてサイト改善を支援させていただきました。

企業としての強みである「全国に拠点・ネットワークがある」ということを伝わりやすくする、支援事例を公開する、などのサイト構成変更により

  • 今までほぼゼロだったWeb経由の問い合わせが継続的に発生
  • 全国規模のメンテナンス依頼など、大手企業からの相談が増加

しています。

支援事例の詳細は以下事例記事をご覧ください。

また、コーポレートサイトを見たい方はこちらからご覧ください。

BtoBサイト制作サービス「c-web」

弊社Coneの提供するBtoBサイト制作サービス「c-web」では、「ブランドサイト / 企業サイト」「サービスサイト」「オウンドメディア」の構築を支援しています。

BtoBコーポレートサイトの支援事例も紹介できますのでお気軽にご相談ください。
サービスサイトへ

また、サービス紹介資料については以下フォームよりダウンロードいただけます。

代表 / マーケター / デザイナー

佐藤 立樹

立命館大学在学中に、ベンチャー2社でインターンを経験し、卒業と同時に株式会社Coneを設立。資料作成代行サービス「c-slide」を運営。リリース後1年半で支援企業300社を突破。セールス/マーケ領域の資料が得意。

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