SEOキーワード選定の方法とは?手順と成果につなげるポイントを解説 | Cone-os ナレッジ

SEOキーワード選定の方法とは?手順と成果につなげるポイントを解説

セールス 田中 晴

「自社メディアを立ち上げたいがどんなコンテンツを用意すべきか分からない」「キーワード選定をしたいが方法が分からない」本記事ではこのようなお悩みを抱えている方に向けて、SEOキーワード選定の方法から、選定後の成果につなげるポイントまで解説します。

SEOキーワードの選定とは

SEOキーワードとは、ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索窓に打ち込み検索する単語のことを指します。

例えば、大阪で美容院を探しているときには「大阪 美容院 メンズカット」などのように検索すると思います。この例の場合、「大阪 美容院 メンズカット」がSEOキーワードに該当します。

SEOキーワード選定とは、ユーザーが検索するSEOキーワードを把握し、どのキーワードで自社サイトへの流入やCVの獲得を狙うかを整理することです。

SEOキーワード選定前にしておくこと

SEOキーワード選定を進める前に必ずしておかないことがあります。それは、「制作するコンテンツの目的を明確にすること」です。

制作するコンテンツの大目的は基本的には「顧客獲得のため」または「採用候補者の母集団形成のため」になると思います。

ここでは、大目的をもう少し掘り下げた「中目的」まで設定しておきましょう。

SEOキーワード選定をする方法5ステップ

ここでは、SEOキーワード選定をする手順を5ステップに分解して説明します。

  1. メインキーワードの選定
  2. サブキーワードの選定
  3. 競合サイト調査
  4. 重複確認
  5. キーワードの分類分け

ステップ1.メインキーワードの選定

「SEOキーワード選定前にしておくこと」の章で明確にした、コンテンツやメディアの目的に即したメインキーワードを選定します。

例えば、パワーポイント資料の作成を代行しているサービスのリード獲得が目的の場合、「資料作成」「資料作成代行」「パワーポイント」などがメインキーワードになります。

キーワードボリュームを確認する

メインキーワードの選定が完了したら、メインキーワードのキーワードボリューム(=1カ月間でそのキーワードが検索エンジンにて検索されるであろうおおよその回数)を確認しましょう。

キーワードボリュームが少ない、ニッチすぎるキーワードを選んでしまうと、ニーズが少なく、検索されない(=ターゲットが存在しない)可能性があります。できればキーワードボリュームが1000以上のものをメインキーワードに設定しましょう。

ここでは、「ahrefs」というツールを活用して実際にキーワードボリュームを確認する方法を解説します。

①ヘッダーから「Keyword Explore」をクリック
②検索窓にキーワードボリュームを調べたい単語を入力
③検索をクリック

④遷移先の画面で「検索ボリューム」を確認

ステップ2.サブキーワードの選定

ステップ2では、「ステップ1.メインキーワードの選定」で挙げたメインキーワードに付随するサブキーワードを設定します。

サブキーワードの選定方法は、「サジェストキーワードを確認する」「その他キーワードも確認する」の大きく2ステップに分かれます。

サジェストキーワードを確認する

GoogleやYahoo!の検索窓にメインキーワード(ここでは「資料作成」)を入力すると、下記画像のように「候補キーワード」が表示されます。

これらのキーワードはサジェストキーワードとも呼ばれ、検索エンジンによる「ユーザーへの提案」のキーワードです。すなわち、検索エンジンがユーザーに「これが知りたいんじゃなですか?」と提案するキーワードになります。

サジェストキーワードは読者ニーズが反映されている可能性が高いため、サブキーワードに設定するのに適しています。

サジェストキーワードは、以下のようにExcelやスプレッドシートに転記しておきましょう。

この時、難易度(=KD)と検索ボリューム(=SV)も転記しておきましょう。

ここではツールを用いたその他キーワードの確認方法を解説しましたが、読者ニーズが反映されている「サジェストキーワード」の方が設定すべきキーワードとして優先順位が高いため、有料ツールの使用ができないなどの都合があれば、まずはサジェストキーワードを確認するだけでも問題ありません。

ステップ3.競合サイト調査

次に、競合他社が運営するサイトを確認しましょう。

競合サイトを調査することは、ステップ1,2で羅列したキーワード以外のキーワードを選定する一助となります。

具体的な競合サイト調査の方法を解説します。

①競合サービスがメディアを運営しているか確認する

まずは、自社サービスにとっての競合だと認識しているサービスのサービスサイトを訪問し、サイトの内容に一通り目を通してください。

サイト内に「コラム」「お役立ち情報」「運営メディア」などの項目があればクリックしてみましょう。

多くの場合、クリックしたらそのサービスが運営するオウンドメディアに遷移すると思います。

オウンドメディアに推移したら、そのURLをahrefsに入力しましょう。

この記事では、弊社が運営する資料作成代行サービス「c-slide」が運営するメディア(https://cone-c-slide.com/see-sla/)を例に挙げて説明します。

メディアのURLをそのままahrefsの検索窓に入力し、ページ左側のメニューから「上位ページ」を選択してください。

そのメディアが上位表示に成功しているページのURLや、対策キーワード・獲得トラフィック数などが確認できます。それらを参考に、自社サービスに関連のありそうなキーワードを洗い出し、Excel・スプレッドシートに転記しましょう。

目安としては、競合となりうるサービスを5〜10確認しておくのが良いでしょう。

もし有料ツールの使用ができないなどの都合があれば、この工程はスキップして、次に説明する②や③の方法にてキーワードの洗い出しをしてください。

②競合サイトによく出てくるキーワードを確認する

競合サービスのサイトを訪問し、ファーストビューや記事一覧ページ、お役立ち資料ダウンロードページなど、コンテンツが設置されているページに一通り目を通してみましょう。

よく登場するキーワードは、「最近のトレンドのワード(=ユーザーが詳しく知りたいと考えているワード)」や「サービス申し込みに繋がりやすいワード(=リード獲得に繋がりやすいワード)」である可能性が高いため、よく登場するキーワードがあればそれらもメインキーワードの候補に加えましょう。

メインキーワードに紐付くサブキーワードの選定などは『ステップ2.サブキーワードの選定』に記載されている内容に沿って進めていけばOKです。

③自社の対策キーワードで検索して上位記事を確認する

これまでに Excel・スプレッドシートに転記したキーワードを、検索窓に入れて検索してください。

この時、上位に表示される5〜10記事を開いて中身を確認してみましょう。

開いた記事内に、「関連記事」や「関連ホワイトペーパー」などがリンクされている場合、それらのコンテンツもユーザーの求めている情報だと判断することができるので、自社メディアの対策キーワードの候補となります。コンテンツの内容が自社サービスに関連するようであれば、 Excel・スプレッドシートにキーワードを転記しておきましょう。

ステップ4.重複確認

このステップでは、ステップ3までに選定したキーワード( Excel・スプレッドシートに転記したキーワード)が重複していないかを確認します。

「重複」とは、「異なるキーワードで同じユーザー検索意図を満たしていること」を指します。もし重複している場合、異なるキーワードを1つのキーワードにまとめる必要があります。

重複していないか確認する方法は至ってシンプルで、 Excel・スプレッドシートに転記したキーワードを一つずつ検索窓に入力し、上位表示されるページを確認するだけです。

例えば、「資料作成 ai」と「資料作成 ai 無料」のキーワードは、どちらも同じような記事が上位表示されます。

この場合、どちらのキーワードもユーザーの検索意図は同じであり、記事に入れ込むべき内容も同じになるので、2つのキーワードを1つにまとめましょう。1つにまとめる際、キーワードボリュームの小さい方を削除しましょう。

ステップ5.キーワードの分類分け

ステップ4で重複を削除して残ったキーワードを、「クロージングキーワード」「ナーチャリングキーワード」「アクセスキーワード」に分類します。

また、同時に、「本当に自社が対策すべきキーワードかどうか」を判断していきます。SEOキーワード選定前に定めた「コンテンツの目的」とキーワードを照らし合わせ、不要なキーワードは削除してきます。

例えば、

資料作成 外注クロージングキーワード
資料作成 コツナーチャリングキーワード
資料作成 テンプレートアクセスキーワード
excel 資料作成該当なし

のように分類分けしていき、該当なしのキーワードは自社メディアに必要ないキーワードとして削除します。

そして、残ったキーワードを記事管理シートに転記していきます。

記事管理シートのテンプレートはこちらからコピペで作成いただけますので、必要であればご活用ください。

⇒ 記事管理シートテンプレート(Googleスプレッドシート)

※本テンプレートでは編集ができないため、実際に活用する場合は左上の「ファイル」タブから「コピーを作成」してご利用ください。

成果につなげるSEOキーワード選定後のポイント

SEOキーワードの選定が完了したら実際にそのキーワードに沿った記事を書き始めることになりますが、キーワード選定後に気をつけないといけない点や注意すべきことについて解説します。

定期的にキーワードを見直す

キーワード選定は、一度行ったきりではなく、定期的に見直す必要があります。

その理由は以下の2点です。

①1つの記事で複数キーワードの上位獲得できることがある
②最初に設定したキーワードより良いキーワードが出てくる

これらは実際に記事を執筆・公開してみないことには分かりません。

もし1つの記事で複数キーワードの上位獲得ができた場合、当初設定していたキーワードの記事を書く必要がなくなるかもしれません。また、記事作成を進める中で、CVや興味関心、アクセスをより生めそうなキーワードを発見できれば、それらを記事管理シートに転記する必要があります。

上記2点の理由を頭に入れた上で、最初に選定したキーワードは定期的に見直すようにしましょう。

取り組む記事の順番に気を付ける

「ステップ5.キーワードの分類分け」で説明したように、各キーワードにはリード獲得・リード育成・認知拡大のいずれかの目的(分類)があります。

例えば、コンテンツの目的が「検索からの問い合わせを獲得すること」の場合、認知拡大目的のアクセスキーワードの記事ばかり公開しても、目的達成には繋がりづらいといえます。

従って、まずは自社の目的に即した分類のキーワードをメインに記事を作成すると良いでしょう。

また、どの分類のキーワードをメインに記事作成するか決まった後は、「キーワードボリュームが大きい」かつ「難易度が低い」キーワードから取り組むようにしましょう。

「キーワードボリュームが大きい=サイトへの流入数が見込める」かつ「難易度が低い=上位表示がさせやすい」ためです。

SEO記事へのキーワードの入れ方

この章では、実際に選定したキーワードをどのようにコンテンツに反映させるかを解説します。

選定したSEOキーワードは、コンテンツのタイトルや本文などに適切に入れ込むことで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに記事の内容やその記事が満たす検索ニーズを伝えられ、狙っているキーワードで表示順位の向上を見込めます。

タイトルに入れる

タイトルは検索エンジンおよび読者に、記事の内容を適切に伝える役割があります。選定したSEOキーワードをタイトルに入れることで、キーワードの上位表示と読者のクリック率の向上を図れます。

タイトルの付け方の詳しい方法はこちらの記事もご参考ください。

本文に入れる

記事の本文にも適切にSEOキーワードを入れることで、読者の検索意図と記事の内容の関連性を高められます。

ただし、無理にキーワードを入れ込みすぎると、記事の内容が伝わりにくくなるだけでなく、場合によっては検索エンジンからペナルティの対象とされてしまうこともあるので注意しましょう

まとめ

SEOキーワード選定の方法の5つのステップと、キーワード選定後のポイントについて解説しました。

SEOキーワード選定の方法は以下5ステップです。

  1. 目的の明確化
  2. メインキーワードの選定
  3. サブキーワードの選定
  4. 競合サイト調査
  5. 重複確認

上記のステップでキーワード選定ができたら、以下の成果につなげるSEOキーワード選定後のポイントも頭に入れておきましょう。

  • 定期的にキーワードを見直す
  • 取り組む記事の順番に気を付ける

本記事で解説した内容を、SEOキーワード選定にお役立ていただけますと幸いです!

セールス

田中 晴

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